JP2013217080A - ワイヤ式ウインドレギュレータ及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤ式ウインドレギュレータ及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤが傷つかないワイヤ式ウインドレギュレータを提供することを課題とする。
【解決手段】スライダベース71の溝105の側壁105aと立壁面103aとは、第1曲面部R1の曲面で角がないように接続され、側壁105bと立壁面103aとは、第2曲面部R2の曲面で角がないように接続され、立壁面103a近傍の第1曲面側のひれ部103nは、第1曲面部R1と立壁面103aとの接続部より溝105から遠ざかる位置にあり、立壁面103a近傍の第2曲面部R2側のひれ部103oは、第2曲面部R2と立壁面103aとの接続部より溝105から遠ざかる位置にある。
【選択図】図12

Description

本発明は、車両のドア等に設けられ、進退するワイヤを用いてウインドガラスを開閉するワイヤ式ウインドレギュレータ及びその製造方法に関する。
ワイヤ式ウインドレギュレータは、ウインドガラスの開閉方向に沿って設けられたガイドレールに、移動可能なスライダベースを設け、このスライダベースにウインドガラスを設けている。そして、ガイドレールに沿って配索されたワイヤにスライダベースを取り付け、ワイヤをガイドレールに沿って移動させることにより、ウインドガラスの開閉を行うものである。
ワイヤとスライダベースとの取り付け構造として、図13、図14に示すようなものがある。図13は従来のワイヤ式ウインドレギュレータのワイヤエンド部材取付部の斜視図、図14は図13の切断線XIV−XIVでの断面図である。
これらの図において、スライダベース1には、ワイヤ3,ワイヤ5のワイヤエンド部材7,ワイヤエンド部材9が取り付けられるワイヤエンド部材取付部11が形成されている。
ワイヤエンド部材取付部11は、ワイヤエンド部材7,ワイヤエンド部材9が挿入される開口12を有している。ワイヤエンド部材取付部11内には、ワイヤエンド部材7,ワイヤエンド部材9が当接する立壁面11a、立壁面11bを有している。
スライダベース1には、ワイヤエンド部材取付部11内へワイヤ3,ワイヤ5を案内する溝13,15が形成されている。この溝13,15は、スライダベース1の外面からワイヤエンド部材取付部11の立壁面11a,立壁面11bまで形成されている。
そして、図示しないスプリング等の付勢部材により、ワイヤ3は矢印A方向に、ワイヤ5は矢印B方向にそれぞれ付勢されている。よって、ワイヤエンド部材7が立壁面11aに、ワイヤエンド部材9が立壁面11bにそれぞれ押接し、ワイヤエンド部材取付部11にワイヤ3,ワイヤ5のワイヤエンド部材7,ワイヤエンド部材9が取り付けられることとなる。
また、ワイヤエンド部材取付部11には、立壁面11a側の開口12を覆うように設けられ、開口12から離脱する方向に移動するワイヤエンド部材7が当接可能なひれ部17が形成されている。また、立壁面11b側の開口12を覆うように設けられ、開口12から離脱する方向に移動するワイヤエンド部材9が当接可能なひれ部19が形成されている。
ひれ部17には、溝13と接続し、溝13によって案内されたワイヤ3が挿通可能なスリット(切れ目)21が形成されている。また、ひれ部19には、溝15と接続し、溝15によって案内されたワイヤ5が挿通可能なスリット(切れ目)23が形成されている。
そして、ワイヤエンド部材取付部11が形成されたスライダベース1は、金型を用いた樹脂成形で作られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-307529号公報
しかし、図13、図14に示すような構成のスライダベース1を金型を用いた樹脂成形で製造する場合、ワイヤエンド部材取付部11の内部を形成する金型と、溝13、溝15を形成する金型とが必要で有り、図15に示すように、溝13の立壁面11aでの開口部分の角(E)の範囲Aの部分が、パーティングライン(分割線)となる。このため、溝13の立壁面11aの開口部分の角が直角(ピン角)となり、また、この部分に「ばり」も発生し易い。この現象は、溝13の立壁面11bでの開口部分の角の部分も同様である。
そして、溝13の立壁面11aでの開口部分の角に当接するワイヤ3が傷つく恐れがある問題点がある。同様に、溝13の立壁面11bでの開口部分の角に当接するワイヤ5が傷つく恐れがある問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ワイヤが傷つかないワイヤ式ウインドレギュレータ及びその製造方法を提供することにある。
上記課題のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映したワイヤ式ウインドレギュレータは、ウインドガラスの開閉方向に沿って配置されたガイドレールと、該ガイドレールに沿って移動可能に設けられ、端部にワイヤエンド部材を有するワイヤと、前記ウインドガラスが取り付けられ、前記ガイドレールに移動可能に設けられ、前記ワイヤエンド部材が取り付けられるスライダベースと、を有し、前記スライダベースは、前記ガイドレールと対向する面または反対側の面に、前記ワイヤエンド部材が挿入される開口を有し、内部に、前記ワイヤエンド部材が当接する立壁面を有するワイヤエンド部材取付部と、前記ワイヤエンド部材取付部の外部から前記立壁面まで形成され、前記ワイヤエンド部材取付部内へ前記ワイヤを案内する溝とが形成され、更に、前記ワイヤエンド部材取付部には、前記立壁面に接続され、前記開口から離脱する方向に移動する前記ワイヤエンド部材が当接可能なひれ部と、該ひれ部に形成され、前記溝と接続し、前記溝によって案内された前記ワイヤが挿通可能なスリットと、前記溝の二つの側壁のうちの一方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第1曲面を有する第1曲面部と、前記溝の二つの側壁のうちの他方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第2曲面を有する第2曲面部とを有し、前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第1曲面側のひれ部は、前記第1曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続され、前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第2曲面部側のひれ部は、前記第2曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続されているものである。
本発明によれば、 前記溝の二つの側壁のうちの一方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第1曲面を有する第1曲面部と、前記溝の二つの側壁のうちの他方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第2曲面を有する第2曲面部とを有し、前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第1曲面側のひれ部は、前記第1曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続され、前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第2曲面部側のひれ部は、前記第2曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続されていることにより、溝を形成する金型に、前記第1曲面と、前記第2曲面とを形成する部分を設ければ、溝の立壁面での開口部分が、パーティングラインとならない。よって、溝の立壁面での開口部分の角が直角とならず、また、この部分に「ばり」も発生しない。このため、ワイヤが傷つかない。
本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータのスライダベースの平面図である。 図1の切断線II−IIでの断面図である。 本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータの全体構成を説明する図である。 図3の矢印IV方向から見た斜視図である。 図1のスライダベースの斜視図である。 図5のVI方向矢視図である。 図6において異なった方向から見た斜視図である。 図6の切断線VIII−VIIIでの断面図である。 溝を形成する金型を説明する図である。 図9の切断線X−Xでの断面図である。 図9の矢印XI方向矢視図である。 スライダベースの第1溝の立壁面側の形状を説明する構成図である 従来のワイヤ式ウインドレギュレータのワイヤエンド部材取付部の斜視図である。 図13の切断線XIV−XIVの断面図である。 問題点を説明する図である。
次に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
<全体構成>
図3,図4を用いて本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータの全体構成を説明する。図3は本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータの全体構成を説明する図、図4は図3の矢印IV方向から見た斜視図である。これらの図において、ガイドレール31は、ブラケット33、ブラケット35を用いて、ドアのインナパネルに、ウインドガラス37の昇降方向に沿うように取り付けられる。
ガイドレール31の上部にはプーリ41が、ガイドレール31の下部には固定ガイド43がそれぞれ設けられている。
ガイドレール31は、プーリ41、固定ガイド43が設けられる部分を除いて、一様断面形状である。その一様断面形状部分は、ドアのインナパネルと対向し、前記ブラケット33、ブラケット35が取り付けられる基底部31aを有している。また、基底部31aの車両の前後方向のうちの一方の方向側の側部から車両の幅方向であって、ドアのインナパネルから離れる方向に折曲された第1立壁面31bと、基底部31aの車両の前後方向のうちの他方の方向側の側部から車両の幅方向に折曲され、第1立壁面と対向する第2立壁面31cとを有している。さらに、第1立壁面31bの先端部からドアのインナパネルと対向し、基底部31aから離れる方向に折曲された第1フランジ部31dと、第2立壁面31cの先端部からドアのインナパネルと対向し、基底部31aから離れる方向に折曲された第2フランジ部31eとを有している。
また、ガイドレール31から離れたインナパネルには、ワイヤ駆動部(駆動部)51が設けられる。このワイヤ駆動部51は、ドラムと、ドラムを正逆方向に回転駆動するモータ53とかなっている。
ガイドレール31には、ウインドガラス37が取り付けられたスライダベース71が移動可能に設けられている。
ワイヤ駆動部51のドラムには、第1ワイヤ55と、第2ワイヤ57とが巻回されている。第1ワイヤ55、第2ワイヤ57は、ワイヤ駆動部51のドラムが一方の方向に回転すると、第1ワイヤ55がドラムから繰り出され、第2ワイヤ57がドラムに巻き取られるようになっている。また、ワイヤ駆動部51のドラムが他方の方向に回転すると、第1ワイヤ55がドラムに巻き取られ、第2ワイヤ57がドラムから繰り出されるようになっている。
そして、第1ワイヤ55は、プーリ41を介してスライダベース71に接続され、第2ワイヤ57は固定ガイド43を介してスライダベース71に接続されている。
ワイヤ駆動部51とガイドレール31の上端部との間には、第1ワイヤ55が挿通する第1アウタケーシング59が、ワイヤ駆動部51とガイドレール31の下端部との間には、第2ワイヤ57が挿通する第2アウタケーシング61が設けられている。
上記構成の作動を説明する。モータ53が駆動され、ドラムが一方の方向に回転すると、第1ワイヤ55がドラムから繰り出され、第2ワイヤ57がドラムに巻き取られる。この場合、スライダベース71及びスライダベース71に設けられたウインドガラス37はガイドレール31に沿って下降する。モータ53が駆動され、ドラムが他方の方向に回転すると、第1ワイヤ55がドラムに巻き取られ、第2ワイヤ57がドラムから繰り出される。この場合、スライダベース71及びスライダベース71に設けられたウインドガラス37はガイドレール31に沿って上昇する。
<スライダベース71>
ここで、図1,図2、図5−図8、図12を用いて、スライダベース71の説明を行う。図1は本実施形態のワイヤ式ウインドレギュレータのスライダベースの平面図、図2は図1の切断線II−IIでの断面図、図5は図1のスライダベースの斜視図、図6は図5のVI方向矢視図、図7は図6において異なった方向から見た斜視図、図8は図6の切断線VIII−VIIIでの断面図、図12はスライダベースの第1溝の立壁面側の形状を説明する構成図である。
図5−図8に示すように、スライダベース71のガイドレール31対向する面の上部には、ガイドレール31の第1立壁面31b、第1フランジ部31dが嵌合する断面形状がL字形の溝73が形成されている。さらに、スライダベース71のガイドレール31と対向する面の下部には、ガイドレール31の第1立壁面31b、第1フランジ部31dが嵌合する断面形状がL字形の溝75が形成されている。溝73と溝75との間には、ガイドレール31の第1フランジ部31dの一方の面(第1フランジ部31dのドアのインナパネルと対向する面と反対側の面)に当接可能な片持ちはり状の2つの弾性突部77と、第1フランジ部31dの他方の面に当接可能な片持ちはり状の弾性突部79とが形成されている。
また、スライダベース71には、ガイドレール31の第2フランジ部31eの側方端面31fが当接可能な立壁面81が形成されている。この立壁面81の先端部には、第2フランジ部31eの一方の面(第2フランジ部31eのドアのインナパネルと対向する面と反対側の面)に当接可能な片持ちはり状の弾性突部83と、第2フランジ部31eの他方の面に当接可能な片持ちはり状の弾性突部85とが形成されている。
そして、断面形状がL字形の溝73と、溝75とで、ガイドレール31に係合しているスライダベース71のガイドレール31の車両前後方向、車両の車幅方向の位置決めがなされる。
弾性突部83、弾性突部85、弾性突部77、弾性突部79は、スライダベース71とガイドレール31との間のガタ止めとして機能する。
図2に示すように、第1ワイヤ55の先端には、第1ワイヤエンド部材91が設けられている。第1ワイヤエンド部材91は、一方に端面に第1ワイヤ55が接続される円柱部91aと、円柱部91aの他方の端面側に形成され、径が円柱部91aの径より大きな円板状のフランジ部91bとからなっている。さらに、第1ワイヤエンド部材91には、円柱部91aの周面に間隔を介して巻回され、一方の端部がフランジ部91bに当接可能な第1スプリング93が設けられている。
第2ワイヤ57の先端には、第2ワイヤエンド部材95が設けられている。第2ワイヤエンド部材95は、一方に端面に第2ワイヤ57が接続される円柱部95aと、円柱部95aの他方の端面側に形成され、径が円柱部95aの径より大きな円板状のフランジ部95bとからなっている。さらに、第2ワイヤエンド部材95には、円柱部95aの周面に間隔を介して巻回され、一方の端部がフランジ部95bに当接可能な第2スプリング97が設けられている。
図1,図2、図5−図8に示すように、スライダベース71には、第1ワイヤ55の第1ワイヤエンド部材91と、第2ワイヤ57の第2ワイヤエンド部材95とが取り付けられるワイヤエンド部材取付部101が設けられている。本実施形態のワイヤエンド部材取付部101は、スライダベース71のガイドレール31と対向する面に深さ方向が車幅方向の開口を有し、第1ワイヤエンド部材91,第1スプリング93と、第2ワイヤエンド部材95,第2スプリング97とを収容可能な凹部103である。
スライダベース71には、ガイドレール31と対向する面に開口を有し、スライダベース71のワイヤエンド部材取り付け部の外部から凹部103の第1立壁面103aを介して凹部103の内部まで第1ワイヤ55を案内する第1溝105が形成されている。そして、第1スプリング93の一方の端部が凹部103の第1立壁面103aに押接し、他方の端部が第1ワイヤエンド部材91のフランジ部91bに押接することにより、第1ワイヤ55にテンションが発生すると共に、第1ワイヤエンド部材91は凹部(ワイヤエンド部材取付部)103に取り付けられる。第1溝105の幅は、第1ワイヤ55の径より広く、第1ワイヤエンド部材91の径より狭く設定されている。
また、スライダベース71には、ガイドレール31と対向する面に開口を有し、スライダベース71のワイヤエンド部材取り付け部の外部から凹部103の第2立壁面103bを介して凹部103の内部まで第2ワイヤ57を案内する第2溝107が形成されている。そして、第2スプリング97の一方の端部が凹部103の第2立壁面103bに押接し、他方の端部が第2ワイヤエンド部材95のフランジ部95bに押接することにより、第2ワイヤ57にテンションが発生する共に、第2ワイヤエンド部材95は凹部(ワイヤエンド部材取付部)103に取り付けられる。第2溝107の幅は、第2ワイヤ57の径より広く、第2ワイヤエンド部材95の径より狭く設定されている。
また、第1ワイヤエンド部材91,スプリング93が凹部103のガイドレール31と対向する開口から飛び出さないように、凹部103の開口の第1立壁面103a側に、第1ワイヤエンド部材91,スプリング93が当接可能な第1ひれ部103cが形成されている。第1ひれ部103cには、第1ワイヤ55が挿通可能な第1スリット(切れ目)103dが形成されている。また、第2ワイヤエンド部材95,スプリング97が開口から飛び出さないように、凹部103の開口の第2立壁面103b側に、第2ワイヤエンド部材95,スプリング97が当接可能な第2ひれ部103eが形成されている。第2ひれ部103eには、第2ワイヤ57が挿通可能な第2スリット(切れ目)103fが形成されている。第1スリット103dの幅は、第1ワイヤ55の径より広く、第1ワイヤエンド部材91の径より狭く設定されている。第2スリット103f第2ワイヤ57の径より広く、第2ワイヤエンド部材95の径より狭く設定されている。
さらに、第1ひれ部103cと第2ひれ部103eとの間の開口は、第1ワイヤエンド部材91,スプリング93と、第2ワイヤエンド部材95,スプリング97とがその間隔を介して凹部103内へ挿入可能な大きさとなるように設定されている。
次に、図12を用いて、スライダベース71の第1溝105の立壁面103aの開口部分の形状を説明する。
第1溝105の二つの側壁105a、105bのうちの一方の側壁である105aと立壁面103aとは、第1曲面部R1の第1曲面で角がないように接続されている。
また、第1溝105の二つの側壁105a、105bのうちの他方の側壁である105bと立壁面103aとは、第2曲面部R2の第2曲面で角がないように接続されている。
さらに、第1溝105の底面105cと立壁面103aとは、第3曲面部R3の第3曲面で角がないように接続されている。
立壁面103a近傍の第1ひれ部103cで、第1スリット103dで分割されたひれ部のうち第1曲面部R1側のひれ部103nの前記スリット103dと対向する面は、第1曲面部R1と立壁面103aとの接続部S1、又は接続部S1より第1溝105から車両の前後方向に遠ざかる位置にある。
また、立壁面103a近傍の第1ひれ部103cで、第1スリット103dで分割されたひれ部のうち第2曲面部R2側のひれ部103oの前記スリット103dと対向する面は、第2曲面部R2と立壁面103aとの接続部S2、または接続部S2より第1溝105から車両の前後方向に遠ざかる位置にある。
よって、第1スリット103dの第1溝105と接続する部分の幅W1は、第1曲面部R1と立壁面103aとの接続部S1と、第2曲面部R2と立壁面103aとの接続部S2との間隔以上となっている。
さらに、本実施形態では、第1スリット103dの第1溝105と接続する部分以外の幅W2は、第1スリット103dの第1溝105と接続する部分の幅W1より狭くなるように設定されている。
ここで、図9−図11を用いて第1溝105を形成する金型111の説明を行う。金型111には、立壁面103の開口部分以外の第1溝105aを形成する溝形成部111aと、溝形成部111aに連設され、第1溝105の第1曲面部R1、第2曲面部R2、第3曲面部R3を形成する曲面形成部111bとを有している。
図10、図11に示すように、曲面形成部111bには、第1溝105の第1曲面部R1の曲面、第2曲面部R2の曲面、第3曲面部R3の曲面を形成する曲面r1、曲面r2、曲面r3が形成されている。
また、スライダベース71の第2溝107の立壁面105aの開口部分の形状も、スライダベース71の第1溝105の立壁面103aの開口部分の形状と同じ形状に形成されている。
そして、第2溝107を形成する金型も、第1溝105を形成する金型と同じ形状である。
上記構成によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 第1溝105の二つの側壁105a、105bのうちの一方の側壁である105aと立壁面103aとは、第1曲面部R1の第1曲面で角がないように接続されている。
また、第1溝105の二つの側壁105a、105bのうちの他方の側壁である105bと立壁面103aとは、第2曲面部R2の第2曲面で角がないように接続されている。
さらに、第1溝105の底面105cと立壁面103aとは、第3曲面部R3の第3曲面で角がないように接続されている。
立壁面103a近傍の第1ひれ部103cで、第1スリット103dで分割されたひれ部のうち第1曲面部R1側のひれ部103nの前記スリット103dと対向する面は、第1曲面部R1と立壁面103aとの接続部S1、又は接続部S1より第1溝105から車両の前後方向に遠ざかる位置にある。
また、立壁面103a近傍の第1ひれ部103cで、第1スリット103dで分割されたひれ部のうち第2曲面部R2側のひれ部103oの前記スリット103dと対向する面は、第2曲面部R2と立壁面103aとの接続部S2、または接続部S2より第1溝105から車両の前後方向に遠ざかる位置にある。
よって、第1溝105を形成する金型111を立壁面103近傍以外の第1溝105aを形成する溝形成部111aと、溝形成部111aに連設され、立壁面103近傍の第1溝105aを形成する曲面形成部111bとで構成し、曲面形成部111bには、第1溝105の第1曲面部R1の曲面、第2曲面部R2の曲面、第3曲面部R3の曲面を形成する曲面r1、曲面r2、曲面r3を形成することにより、第1溝105の立壁面103aでの開口部分が、パーティングラインとならない。よって、第1溝105の立壁面103aでの開口部分の角が直角とならず、また、この部分に「ばり」も発生しない。このため、第1ワイヤ55が傷つかない。
また、スライダベース71の第2溝107の立壁面105aの開口部分の形状も、スライダベース71の第1溝105の立壁面103aの開口部分の形状と同じ形状で、第2溝107を形成する金型も、第1溝105を形成する金型と同じ形状であることにより、第2溝107の立壁面105aでの開口部分が、パーティングラインとならない。よって、第2溝107の立壁面105aでの開口部分の角が直角とならず、また、この部分に「ばり」も発生しない。このため、第2ワイヤ57が傷つかない。
(2) 第1溝105を形成する金型111は、第1溝105を形成する金型111を立壁面103近傍以外の第1溝105aを形成する溝形成部111aと、溝形成部111aに連設され、立壁面103近傍の第1溝105aを形成する曲面形成部111bとを有している。よって、溝形成部111aのみの金型(従来の金型)よりも、金型の強度、剛性が上がる。
また、第2溝107を形成する金型も同じ構造なので、従来の金型よりも金型の強度、剛性が上がる。
尚、本発明は上記実施形態に限定するものではない。
(1) 本実施形態の駆動部は、ドラムをモータで回転させるモータ駆動であったが、ドラムを手動で回転させるマニュアル駆動でもよい。
(2) 本実施形態では、駆動部がガイドレールから離れた位置に配置された例で説明したが、例えば、固定ガイドの代わりに駆動部のドラムを配した下端ドライブ方式のワイヤ式ウインドレギュレータや、ガイドレールにブラケットを介して駆動部が配されたワイヤ式ウインドレギュレータでも、本発明は適用できる。
31 ガイドレール
71 スライダベース
55 第1ワイヤ
57 第2ワイヤ
91 第1ワイヤエンド部材
95 第2ワイヤエンド部材
103 凹部(ワイヤエンド部材取付部)
103a 立壁面
103c ひれ部
103d スリット
105 第1溝
107 第2溝
R1、R2、R3 曲面

Claims (4)

  1. ウインドガラスの開閉方向に沿って配置されたガイドレールと、
    該ガイドレールに沿って移動可能に設けられ、端部にワイヤエンド部材を有するワイヤと、
    前記ウインドガラスが取り付けられ、前記ガイドレールに移動可能に設けられ、前記ワイヤエンド部材が取り付けられるスライダベースと、
    を有し、
    前記スライダベースは、
    前記ガイドレールと対向する面または反対側の面に、前記ワイヤエンド部材が挿入される開口を有し、内部に、前記ワイヤエンド部材が当接する立壁面を有するワイヤエンド部材取付部と、
    前記ワイヤエンド部材取付部の外部から前記立壁面まで形成され、前記ワイヤエンド部材取付部内へ前記ワイヤを案内する溝とが形成され、
    更に、前記ワイヤエンド部材取付部には、前記立壁面に接続され、前記開口から離脱する方向に移動する前記ワイヤエンド部材が当接可能なひれ部と、
    該ひれ部に形成され、前記溝と接続し、前記溝によって案内された前記ワイヤが挿通可能なスリットと、
    前記溝の二つの側壁のうちの一方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第1曲面を有する第1曲面部と、
    前記溝の二つの側壁のうちの他方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第2曲面を有する第2曲面部とを有し、
    前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第1曲面側のひれ部は、前記第1曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続され、
    前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第2曲面部側のひれ部は、前記第2曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続されていることを特徴とするワイヤ式ウインドレギュレータ。
  2. 前記溝の底面と前記立壁面とは、第3曲面で角がないように接続されることを特徴とする請求項1記載のワイヤ式ウインドレギュレータ。
  3. 前記スリットの少なくとも一部の幅は、前記スリットの前記溝と接続する部分の幅より狭いことを特徴とする請求項1または2記載のワイヤ式ウインドレギュレータ。
  4. ウインドガラスの開閉方向に沿って配置されたガイドレールと、
    該ガイドレールに沿って移動可能に設けられ、端部にワイヤエンド部材を有するワイヤと、
    前記ウインドガラスが取り付けられ、前記ガイドレールに移動可能に設けられ、前記ワイヤエンド部材が取り付けられるスライダベースと、
    を有し、
    前記スライダベースは、
    前記ガイドレールと対向する面または反対側の面に、前記ワイヤエンド部材が挿入される開口を有し、内部に、前記ワイヤエンド部材が当接する立壁面を有するワイヤエンド部材取付部と、
    前記ワイヤエンド部材取付部の外部から前記立壁面まで形成され、前記ワイヤエンド部材取付部内へ前記ワイヤを案内する溝とが形成され、
    更に、前記ワイヤエンド部材取付部には、前記立壁面に接続され、前記開口から離脱する方向に移動する前記ワイヤエンド部材が当接可能なひれ部と、
    該ひれ部に形成され、前記溝と接続し、前記溝によって案内された前記ワイヤが挿通可能なスリットと、
    前記溝の二つの側壁のうちの一方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第1曲面を有する第1曲面部と、
    前記溝の二つの側壁のうちの他方の側壁と前記立壁面とを角がないように接続する第2曲面を有する第2曲面部とを有し、
    前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第1曲面側のひれ部は、前記第1曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続され、
    前記スリットで分割されたひれ部のうち、前記第2曲面部側のひれ部は、前記第2曲面部と前記立壁面との接続部より前記溝から車両の前後方向に遠ざかる位置で前記立壁面と接続されているワイヤ式ウインドレギュレータの製造方法であって、
    前記スライダベースの溝は、
    前記第1曲面、前記第2曲面を形成する曲面形成部と、
    該曲面形成部に連設され、前記溝を形成する溝形成部とを有する金型を用いて製造することを特徴とするワイヤ式ウインドレギュレータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH09150631A (ja) * 1995-11-30 1997-06-10 Shiroki Corp スライダベース
JP2001082027A (ja) * 1999-09-13 2001-03-27 Shiroki Corp ウインドレギュレータ

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