JP2013216485A - 主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト - Google Patents

主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト Download PDF

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Keiichi Kinoshita
桂一 木下
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Abstract

【課題】 従来、エスカレーターの運転方向や速度感が把握できずに発生する視覚弱者の転倒や逆乗り込みによる転倒事故等が課題となっていた。また、手摺ベルトの表面が滑り易く手先の筋力が弱い高齢者や障害者が手摺ベルトを確実に把持できず事故に至る危険があった。
【解決手段】 この課題を解決するため、往路から復路にかけて反転して移動し、乗客を輸送する踏段群4と、この踏段群4と同期して往路から復路にかけて反転して移動する手摺ベルト6等を備えたエスカレーター1において、前記手摺ベルト6の表面平坦部6aと両縁部6bを被う印刷シート6AAをその全長方向に貼り付け、この印刷シート6AAの表面平坦部には、適宜の間隔を置いて前記手摺ベルト6と色を異にする円形等の方向表示マーク6Aを備え、かつこの印刷シート6AAの両縁部の全長方向には、この印刷シート6AAの平坦部表面よりも摩擦係数が大きくなる加工を施した滑り止め部nを設けた主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルトの構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動する踏段群が水平路あるいは傾斜路を形成して乗客輸送を行うもので、主として視覚弱者向けに好適なエスカレーター用手摺ベルトの構成に関する。
2007年公表の国土交通省「バリアフリー整備ガイドライン」のエスカレーターの項に「印を付けることなどにより、ベルトの進行方向を表示する」規定が盛り込まれ、本発明の主たる名称である「視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト」が様々に工夫されて幅広く普及する一方、その効果が視覚弱者は勿論、健常者の手摺ベルト利用率向上(安定的利用姿勢保持)および知的障害者に対する効用も認知され始めている。ここで、上記「印を付ける」具体的な方法としては、下記特許文献に記載の方法が公知となっている。
国際公開番号W02007/139186号公報
特許文献に開示されたものは、手摺ベルトの表面に印刷シートを有し、その印刷シートには、手摺ベルトの移動方向を表示する手摺ベルトの地色とは異色の方向マークを印刷し、この方向マーク付き印刷シ−トを手摺ベルトの表面に接着して貼り付ける構成を開示している。この方向マークが、上記の「手摺ベルトの進行方向を表示する印」となり、エスカレーターの存在とその速度感を視覚によって認知(乗り込み時の運転速度に対する体重移動バランスの安定化等)させるとともに、逆乗り込み(降り口側から乗り込む等)阻止効果によって、転倒事故を防止する目的を果たすようになっている。実際に、2012年3月に首都圏の地下鉄構内エスカレーターで印刷シート付き手摺ベルトを施工して実利用状態を調査したところ、手摺ベルト利用率(手摺を掴む乗客の比率)は施工前が8%であったのに対して施工後は22%と3倍近くに増加、また、視覚障害者や高齢者に接触して転倒の巻き添えにする危険性を孕む踏段群の歩行利用(踏段の駆け下りなど)が施工前が42%であったのに対して5%と1/8程度まで低下、すなわちエスカレーターの安全利用に大きく寄与していることが分かった。しかしながら、上記特許文献に記載の構成は、印刷シートの表面全体が、樹脂フィルム特有のツルツルした「平滑表面」であることから手摺ベルトを握った指先が手摺ベルト断面両縁の半円形をした両縁部において滑り易く、安全装置が作動した場合などの急停止時に指が滑って体を支え切れずに転倒するという問題があった。この問題は、手摺ベルトを日々清掃し、美麗な表面を保つほど起こり易いもので、印刷シートの有無にかかわらず、特に手先の握力が劣る高齢者においてかねてから指摘されていた危険要素でもあった。
本発明は、上記問題を解消するためになされたものであり、主として視覚弱者向けに方向マークの効果が発揮でき、また、握力が弱って手摺ベルトの把持力が低下した高齢者、あるいは把持のための筋力に障害のある乗客でも指先が滑り難く、安全に利用できるエスカレーター用手摺ベルトの構成を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、人が乗る踏段群の両側に側壁として直立する欄干の上端を往路から復路にかけて反転して移動し、乗客を輸送する踏段群と、この踏段群と同期して往路から復路にかけて反転して移動する手摺ベルトとを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルト表面の平坦部と両縁部を被う幅を有する印刷シートをその全長方向に貼り付け、この印刷シートの平坦部表面には、適宜の間隔を置いて前記手摺ベルトと色を異にする円形等の方向表示マークを備え、かつこの印刷シートの両縁部の全長方向には、この印刷シートの表面平坦部よりも摩擦係数が大きくなる加工を施した滑り止め部を設けたことを特徴とする主として視覚弱者向け、高齢者向けエスカレーターの手摺ベルトを提供するためになされたものである。
上記の構成によれば、手摺ベルトの表面に、該手摺ベルトの表面色とは異色で目立ち易い円形等の方向マークが表示され、該方向マークが踏段群と同期して動くことから、視力の弱い障害者でも運転方向と速度感がより認識し易くなるとともに、危険な逆方向からの乗り込みや静から動への体重移動の失敗による転倒事故の低減に寄与できる。また、印刷シートの両縁部に設けた滑り止め部があることにより、手摺ベルトを握った親指と他の指の引っ掛かりが良くなって滑り難く、結果的に手摺ベルトの把持力が増し、握力の弱い高齢者や把持力障害者でも安全に利用できる効果を発揮するものである。
本発明の実施形態を示す全体側面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 本発明の手摺ベルトの概念的単体斜視図である。 図2のY−Y線に沿う断面図である。
以下、本発明になる主として視覚弱者向けエスカレーター用手摺ベルトの構成について、その実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
図1、図2および図3において、輸送手段であるエスカレーター1の構成は、上階床2Aと下階床2Bに装架される主フレーム3と、無端状に連結されて往路から復路にかけて反転して移動する踏段群4と、この踏段群4の両側に直立して側壁を形成する欄干5と、この欄干5の周縁の両反転部5Aと5B間を移動する手摺ベルト6を備えている。また、手摺ベルト6は駆動歯車7の動力をチェーン8を介して駆動ローラ9等に伝達された動力によって摩擦駆動され、その往路は欄干5で、その復路は案内ローラ10等によって支持されている。
そして、本発明の対象となる手摺ベルト6は合成ゴムあるいはウレタン製であり、一般には芯材であるスチールワイヤを包むような表面平坦部6aと表面両縁部6bが連なる略C字形断面に熱成型されて無端状に製造される。ここで、この手摺ベルト6の表面には、図2、図3に示すように欄干5の高さHに相当する反転部5A(反対側の反転部5Bも同様)の半円周範囲内に少なくても1個(1個あるいは複数個を意味し、図2には1個半を例示)存在する間隔Pをもって印刷された手摺ベルト6とは異色で円形等(菱形等でもよいが形状は特定しない)の目立ち易い形状の方向マーク6Aを表示した印刷シート6AAを貼り付けにより設けてある。さらに詳細には、この方向マーク6Aは、手摺ベルト6の表面を被い、その全長に貼り付けられる図3に示す印刷シート6AAに対して、手摺ベルト6の全体幅W1の両縁部6bを除いた平坦部6a(幅W2)の幅いっぱいに印刷されている。この場合、間隔Pの設定は、乗り口階床にいる視覚弱者がエスカレーター1を遠望した時に該エスカレーター1の正面に少なくても1個出てくる方向マーク6Aの存在、すなわちエスカレーター1の運転方向と運転速度を容易に視認できることを意図したもので、実機検証したところ具体的には50〜150cmが適当である。また、視覚弱者が乗り口に達した時と乗り込んだ時は、欄干5の上面で目の高さに近い位置に方向マーク6Aがあることによって視点が定まり、より近い位置で移動感覚も認識できて乗り込み(体重移動)のタイミングが取り易く、速度への追随意識も高まって転倒事故の低減に寄与できる。
さらに、本発明の印刷シート6AAは、図3および図4に示すように手摺ベルト6の両縁部6b相当部である幅mの端部範囲に滑り止め塗料の塗布あるいは印刷、小穴加工、凹凸のエンボス加工などで形成されて手摺ベルト6表面の平坦部6aに相当する部分よりも摩擦係数が大きく、両縁部分Maを把持した指先が滑り難くした滑り止め部nを備えている。ここで、手摺ベルト6と印刷シート6AAの接合関係について詳述すれば、図4に示すように印刷シート6AAは平らなシート状のものを矢印Kのように丸めるように手摺ベルト6の略C字形断面の表面全域あるいは平坦部6a全面と両縁部6bの一部を被う長尺シートとなっている。さらに、印刷シート6AAは方向マーク6Aが印刷されるシート6BBと、これの裏面側に接着され、かつ手摺ベルト6にも接着される接着剤層6CCを備えるほか、場合によっては印刷シート6AAの表面を被うラミネート層6Bbで構成することもある。これら積層品の板厚tはミクロン〜1mm程度の薄膜となっている。
一方、本発明の手摺ベルト6に印刷シート6AAを貼り付ける構成は、貼り付ける直前に、該手摺ベルト6の表面にプライマー剤を図4に破線Mで示したように塗布し、しかる後に上記印刷シート6AAを貼りつける手順をもって視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト6を提供するものである。ここで、プライマー剤Mは、アルコール系溶剤などで手摺ベルト6表面の汚れ、油脂分を除去した上で塗布するもので、実験によれば、成分含有率はシクロヘキサンが55〜65%、酢酸ブチルと酢酸エチルがそれぞれ10〜20%の溶剤(例えば、住友スリーエム社製)が適している。
ここで、方向マーク6Aは、手摺ベルト6の表面色とは色差、明度差のある黄色、灰色、白色等任意の色が選定される。また、上記方向マーク6Aの間隔P内には「手摺をつかめ」的な安全利用のための文言や広告等を印刷して設けることも可能であり、対象とする設備もエスカレーター1だけでなく、類似的機構の動く歩道にも適用できる。さらに、本発明は、発明の名称である視覚弱者、あるいは高齢者の利用に限定されるものではなく、健常者、知的障害者等制限なく利用することができる。
以上説明したように上記実施形態によれば、手摺ベルトに対して方向マークによる視認生向上のほか、手摺ベルトの把持性向上という安全上有効な印刷シートとなり、特に視覚弱者、高齢者等に好適なエスカレーターを提供することができる。
1 エスカレーター
4 踏段群
5 欄干
5A、5B 反転部
6 手摺ベルト
6A 方向マーク
6AA 印刷シート
n 滑り止め部

Claims (1)

  1. 往路から復路にかけて反転して移動し、乗客を輸送する踏段群と、この踏段群と同期して往路から復路にかけて反転して移動する手摺ベルトとを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルト表面の平坦部と両縁部被う印刷シートをその全長方向に貼り付け、この印刷シートの平坦部表面には、適宜の間隔を置いて前記手摺ベルトと色を異にする円形等の方向表示マークを備え、かつこの印刷シートの両縁部の全長方向には、この印刷シートの平坦部表面よりも摩擦係数が大きくなる加工を施した滑り止め部を設けたことを特徴とする主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト。
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