JP2013216484A - 主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト - Google Patents

主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト Download PDF

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Abstract

【課題】 従来、手摺ベルトに安全のための方向マーク片と注意文言を併せて設ける例はなく、また、特にウレタン製手摺ベルトに対してそれらの安全対策を施す場合、接合と貼り付けに寿命上の問題があった。
【解決手段】 この課題を解決するため、往路から復路にかけて反転して移動する踏段群4と、この踏段群4と同期して欄干5終端の反転部間を移動する手摺ベルト6を備えたエスカレーター1において、前記手摺ベルト6表面の反転部半円周範囲内に少なくても1個存在するように、前記手摺ベルト6とは同材質かつ異色で円形等の方向マーク片6Aをプライマー剤層6Cを介して加熱、加圧して溶着一体化して設け、さらに方向マーク6Aの間隔内に表示部6Aaを有する印刷シート6AAを、手摺ベルト6の表面にプライマー剤Mを塗布したのち、貼り付けて設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、移動する踏段群が水平路あるいは傾斜路を形成して乗客輸送を行うもので、特に視覚弱者向けに好適なエスカレーター用手摺ベルトに関する。
2007年公表の国土交通省「バリアフリー整備ガイドライン」のエスカレーターの項に「印を付けることなどにより、ベルトの進行方向を表示する」規定が盛り込まれ、本発明の主たる名称である「視覚弱者向けエスカレーター用手摺ベルト」が様々に工夫されて幅広く普及する一方、その効果が視覚弱者は勿論、健常者の手摺利用率向上(安定的利用姿勢保持)および知的障害者に対する効用も認知され始めている。ここで、上記「印を付ける」具体的な方法としては、従来、手摺ベルトの表面に花柄などの模様体を直に接合する方法は下記特許文献(1)に記載のものが知られている。また、手摺ベルトの表面に印刷シートを貼り付ける方法は下記特許文献(2)に記載のものが知られている。
特公平3−53235号公報
国際公開番号W02007/139186号公報
特許文献(1)に開示されたものは、手摺ベルトの表面に単なる飾り絵的な模様体を付すもので、上記の「手摺ベルトの進行方向を表示する印」によってエスカレーターの存在とその速度感を視覚によって認知(乗り込み時の運転速度に対する体重移動バランスの安定化等)、逆乗り込み(降り口側から乗り込む等)阻止効果によって、転倒事故を防止する目的は達し得なかった。また、同特許文献(1)に記載のように「手摺ベルトの表面に模様体を一体加硫」する製造方法は、手摺ベルトの材質が合成ゴム材に適用されるものであって、近時表面光沢と寿命面の利点を生かして主流となっているウレタン(樹脂あるいはゴムとも呼称されるが、加硫と呼ばれる架橋反応が生じない)製手摺ベルトでは剥離等寿命面の問題があった。さらに、特許文献(2)記載の構成は、手摺ベルトの母材にワックス(蝋)成分をほとんど含有しない合成ゴム材に適用されるものであってワックスを含有するウレタン材の手摺ベルトでは剥離等寿命面の問題があった。ここで述べたウレタン材手摺ベルトに適さない問題は、ウレタン材の場合、成形用に添加剤として用いるワックス成分が時間経過とともに樹脂表面に移行して液体(材種によっては気体、粉体もある)になって浸み出す「ブリード現象」が生じ、手摺ベルトに対する前記の模様体(本発明では方向マーク片と称する)の接合や印刷シールの貼り付けが上手くいかず、寿命面で致命的な問題が生じることあった。なお、この問題は合成ゴム材の手摺ベルトでも少なからず発生していたが、対象は寿命面で問題の大きいウレタン材の手摺ベルトを重点に説明する。
本発明は、これらの問題を解消するためになされたものであり、特にウレタン材手摺ベルトを対象として、その手摺ベルトの表面に近視、老眼、白・緑内障、視野狭窄など視力が劣る視覚弱者向けの方向マーク片と印刷シールを長寿命で接合、貼り付けできるようにした手摺ベルトを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため請求項に記載のように、往路から復路にかけて反転して移動する踏段群と、この踏段群と同期して欄干終端の反転部間を移動する手摺ベルトを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルト表面の反転部半円周範囲内に少なくても1個存在するように、前記手摺ベルトとは同材質かつ異色で円形等の目立ち易い方向マーク片を手摺ベルトに対してプライマー剤層を介して加熱、加圧して溶着一体化して設け、さらに前記方向マーク片と方向マーク片の間隔内に、その表面に注意文言等を印刷した表示部を、その裏面に接着剤層を有する印刷シートを、前記手摺ベルトの表面にプライマー剤を塗布したのち、その接着剤層により貼り付けて設けたことを特徴とする主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルトとしたのである。
上記の構成によれば、手摺ベルトの反転部半円周範囲内に、目立ち易い方向マーク片が設けられ、該方向マーク片が踏段群と同期して動くことから、視力の弱い障害者でも運転方向と速度感が視覚的に認識し易くなり、危険な逆方向からの乗り込みなど転倒事故の低減に寄与できる。加えて、手摺ベルトと方向マーク片および印刷シールとの間にプライマー剤層が介在するので前記のブリード現象が抑制され、より長寿命の接合および貼り付けが達成される。また、上記の構成によれば、特にウレタン材手摺ベルトの母材と方向マーク片とが互いに異色ではあるものの同一材質であることから、熱成形金型で加熱・加圧することにより安定的に溶着一体化される。さらに、上記方向マーク片6Aと6Aの間隔P内に「手摺をつかめ」的な安全利用のための注意文言等を表示した表示部6Aaを有する印刷シート6AAを貼り付けてあるため、これにより利用上の注意喚起効果を高めることができる。
本発明の実施形態を示す全体側面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 本発明の手摺ベルトの概念的単体斜視図である。 図2のY−Y線に沿う断面図で本発明の方向マーク片の接合方法の一例を示す断面図である。 図2のZ−Z線に沿う断面図で本発明の印刷シートの貼り付け方法の一例を示す断面図である。
以下、本発明になる視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルトの構成と該手摺ベルトの接合、貼り付け方法についてその実施形態を図1〜図5を用いて説明する。
図1、図2および図3において、主として視覚弱者向けのエスカレーター1の構成は、上階床2Aと下階床2Bに装架される主フレーム3と、無端状に連結されて往路から復路にかけて反転して移動する踏段群4と、この踏段群4の両側に直立して側壁を形成する欄干5と、この欄干5の周縁の両反転部5Aと5B間を移動する手摺ベルト6を備えている。また、手摺ベルト6は駆動歯車7の動力をチェーン8を介して駆動ローラ9等に伝達された動力によって摩擦駆動され、その往路は欄干5で、その復路は案内ローラ10等によって支持されている。
そして、本発明の対象となる手摺ベルト6の材質は合成ゴム材およびウレタン材共通であるが、一般には芯材であるスチールワイヤを合成ゴム材あるいはウレタン材で包むような略C字形に加圧成型されて無端状に製造される。ここで、方向マーク片6Aは、図2、図3に示すように欄干5の高さHに相当する反転部5A(反対側の反転部5Bも同様)の半円周範囲内に少なくても1個(1個あるいは複数個を意味し、図2には1個半を例示)存在する間隔Pを置いて円形等(あるいは菱形など形状は特定しない)の目立ち易い形状にしたマークであり、これを図3に示す全体幅W1の手摺ベルト6の、両縁部6bを除いた平坦部6a(幅W2)の幅いっぱいに配置してある。この場合、間隔Pの設定は、乗り口階床にいる視覚弱者がエスカレーター1を遠望した時に該エスカレーター1の正面に少なくても1個出てくる方向マーク片6Aの存在、すなわちエスカレーター1の存在と運転方向を容易に視認できることを意図したもので、実機検証したところ具体的には50〜150cmが適当である。また、視覚弱者が乗り口に達した時は、欄干5の上面で目の高さに近い位置に方向マーク片6Aがあることによって視点が定まり、速度感も認識できて乗り込み(体重移動)のタイミングが取り易くなって、転倒事故の低減に寄与できる。
ここで、ウレタン材の手摺ベルト6の場合、母材表面にウレタン材で黄色、白色等異色の方向マーク片6Aを一体化して設ける方法として図4に示すやり方がある。この方法は、手摺ベルト6と方向マーク片6Aの接合性をより重視したもので、図4に示したように円形等に切り抜いた方向マーク片6A(板厚t)にウレタン接着剤層6Bを付加し、また方向マーク片6Aが配置される手摺ベルト6の表面には前記ブリード現象を遮断するプライマー剤層6Cを形成させた上で方向マーク片6Aを矢印Kのように押し当てた状態で加熱金型Kaの凹みにセットし、一定温度まで加熱した状態で加圧金型Kbを矢印Fのように加圧し、この加圧力に対する加熱金型Ka側の反力(矢印Fa)とで接合一体化するものである。そして、上記の方向マーク片6Aは、手摺ベルト6の表面色とは色差、明度差のある黄色、灰色、白色等任意の色調が選定される。
また、本発明は、上記方向マーク片6Aと6Aの間隔P内に「手摺をつかめ」的な安全利用のための注意文言等(広告を加えてもよい)を表示した表示部6Aa(図2)を有する印刷シート6AAを貼り付けて、手摺ベルト6を掴まない乗客に直接的文言で訴求する構成としている。ここで、手摺ベルト6と印刷シート6AAの接合関係について詳述すれば、図5に示すように印刷シート6AAは平らなシート状のものを矢印Kaのように丸めた状態で手摺ベルト6の略C字形断面の表面全域あるいは平坦部6a全面と両縁部6bの一部を被うように貼り付けられる長尺シートとなっている。さらに、注意文言等が印刷されるシート6BBと、これの裏面側に接着され、かつ手摺ベルト6にも接着される接着剤層6CCを備えるほか、場合によっては印刷シート6AAの表面を被うラミネート層6Bbで構成することもある。これら積層品の板厚tはミクロン〜1mm以下の薄膜である。
一方、手摺ベルト6に印刷シート6AAを貼り付ける構成は、貼り付ける直前に、該手摺ベルト6の表面に前記ブリード現象を遮断するプライマー剤を図5に破線Mで示したように塗布し、しかる後に上記印刷シート6AAを貼りつけるものである。ここで、プライマー剤Mは、アルコール系溶剤などで手摺ベルト6表面の汚れ、油脂分を除去した上で塗布するもので、実験によれば、成分含有率はシクロヘキサンが55〜65%、酢酸ブチルと酢酸エチルがそれぞれ10〜20%の溶剤(例えば、住友スリーエム社製)が適している。なお、プライマー剤Mは、手摺ベルト6のほぼ全表面に塗布する構成を例示したが、必ずしもこのことに限定するものではなく、図5に想像線Maで示したように印刷シート6AAの剥離開始点となる、その端部が位置する両縁部6b付近のみに塗布し、その部分を重点に剥離防止対策を行う構成でもよい。
以上説明したように上記実施形態によれば、合成ゴム材の手摺ベルトは勿論、従来寿命の問題が大きかったウレタン製手摺ベルトに対しても適用でき、対象とする設備もエスカレーター1だけでなく、類似的機構の動く歩道にも適用できる。さらに、本発明は、発明の名称である視覚弱者の利用に限定されるものではなく、健常者、知的障害者等制限なく利用することができる。
1 エスカレーター
4 踏段群
5 欄干
5A、5B 反転部
6 手摺ベルト
6A 方向マーク片
6B ウレタン接着剤層
6C プライマー剤層
6AA 印刷シート
6Aa 表示部
M、Ma プライマー剤

Claims (1)

  1. 往路から復路にかけて反転して移動する踏段群と、この踏段群と同期して欄干終端の反転部間を移動する手摺ベルトを備えたエスカレーターにおいて、前記手摺ベルト表面の反転部半円周範囲内に少なくても1個存在するように、前記手摺ベルトとは同材質かつ異色で円形等の方向マーク片を手摺ベルトに対してプライマー剤層を介して加熱、加圧して溶着一体化して設け、さらに前記方向マーク片と方向マーク片の間隔内に注意文言等を印刷した表示部を有し、かつ、その裏面に接着剤層を有する印刷シートを、前記手摺ベルトの表面にプライマー剤を塗布したのち、その接着剤層により貼り付けて設けたことを特徴とする主として視覚弱者向けエスカレーターの手摺ベルト。
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