JP2013006694A - 視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト - Google Patents

視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト Download PDF

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JP2013006694A JP2011152293A JP2011152293A JP2013006694A JP 2013006694 A JP2013006694 A JP 2013006694A JP 2011152293 A JP2011152293 A JP 2011152293A JP 2011152293 A JP2011152293 A JP 2011152293A JP 2013006694 A JP2013006694 A JP 2013006694A
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Abstract

【課題】 従来、手摺ベルトに方向マークを設けるなどの安全性向上策(転倒防止等)は環境照度の低下により方向マークの存在が視認し難い状態にあった。また、ウレタン製手摺ベルトに方向マークを備えた印刷シートを確実に接着接合するための構成が確立されていなかった。
【解決手段】 この課題を解決するため、エスカレーター1の正面となる手摺ベルト6の表面に、該手摺ベルト6の表面色とは異なる黄色、白色等に発光顔料6Aaを含んで着色された円形等目立ち易い方向マーク6Aを手摺ベルト6の反転部5Aと5Bの半円周範囲内に少なくても1個存在する間隔Pをもって印刷した印刷シート6AAを接着剤層6CCにより貼り付け接合する構成とした。さらに、手摺ベルト6に印刷シート6AAを貼り付ける直前に、手摺ベルト6の表面にプライマー剤Mを塗布する構成とした。
【選択図】図4

Description

本発明は、移動する踏段群が水平路あるいは傾斜路を形成して乗客輸送を行うもので、特に視覚弱者向けに好適なエスカレーター用手摺ベルトの構成に関する。
2007年公表の国土交通省「バリアフリー整備ガイドライン」のエスカレーターの項に「印を付けることなどにより、ベルトの進行方向を表示する」規定が盛り込まれ、本発明の主名称である「視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト」が様々に工夫されて幅広く普及する一方、その効果が視覚弱者は勿論、健常者の手摺利用率向上(安定的利用姿勢保持)および知的障害者に対する効用も認知され始めている。ここで、上記「印を付ける」具体的な方法としては、下記特許文献に記載の方法が公知となっている。
国際公開番号W02007/139186号公報
特許文献に開示されたものは、手摺ベルトの表面に印刷シートを有し、その印刷シートには手摺ベルトの移動方向を表示する手摺ベルトの地色とは異色の方向マークを印刷し、この方向マーク付き印刷シ−トを手摺ベルトの表面に接着して貼り付ける構成を開示している。この方向マークが、上記の「手摺ベルトの進行方向を表示する印」となり、エスカレーターの存在とその速度感を視覚によって認知(乗り込み時の運転速度に対する体重移動バランスの安定化等)させるとともに、逆乗り込み(降り口側から乗り込む等)阻止効果によって、転倒事故を防止する目的を果たすようになっている。しかし、上記特許文献に記載の構成は、現今の節電対策(2011年大震災に起因)によってエスカレーター周囲の環境照度が著しく低下している状況では上記方向マークが目立たず、本来の安全効果を奏しえない実情となっている。また、上記の印刷シートを貼り付ける構成は、実用面において手摺ベルトの母材にワックス(蝋)成分をほとんど含有しないゴム材に限定されるものであって、近時表面光沢と寿命面の利点を生かして主流となっているウレタン樹脂(あるいはゴムとも呼称される)製の手摺ベルトは、成形用に添加剤として必ず用いるワックス成分が時間経過とともに樹脂表面に移行して液体(材種によっては気体、粉体もある)になって浸み出す「ブリード現象」が認められ、これが上記印刷シートの接着剤層を剥離させるというウレタン製手摺ベルト特有の現象を突き止めた。この問題は、上記印刷シートを実際に施工したフィールドにおいても顕著にあらわれ、「ブリード現象のないゴム製手摺ベルトでは、剥離せず」、「施工後、数ヶ月から1年以内のウレタン製手摺ベルトでは剥離現象あり」の実態を把握している。
本発明は、これらの問題を解消するためになされたものであり、周囲が暗い設置条件においても方向マークの効果が発揮でき、また、ウレタン製の手摺ベルトを用いたエスカレーターを対象として、特に近視、老眼、白・緑内障、視野狭窄など視力が劣る視覚弱者向けエスカレーター用の手摺ベルト、特にウレタン製に好適な方向マーク付き手摺ベルトの構成を提供することを目的とする。
(1)本発明は、上記目的を達成するため請求項1記載のように、人が乗る踏段群の両側に側壁として直立する欄干周縁の両反転部間を移動するウレタン製手摺ベルトの表面に、該手摺ベルトの表面色とは異なる黄色、白色等に着色され、かつ発光顔料による円形等目立ち易い方向マークを手摺ベルトの反転部の半円周範囲内に少なくても1個存在する間隔で印刷した印刷シートを接着剤層により貼り付け、最終的に転倒事故等を防止する構成とした視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルトを提供するためになされたものである。
(2)また、請求項2記載のように、発光顔料による方向マークを印刷した印刷シートをウレタン製手摺ベルトに貼り付ける直前に、該手摺ベルトの表面に前記ブリード現象を遮断するプライマー剤を塗布し、しかる後に上記印刷シートを貼りつける構成として接合強度を高めた視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルトを提供するためになされたものである。
上記(1)の構成によれば、ウレタン製手摺ベルトの反転部半円周範囲内に、該手摺ベルトの表面色とは異色で発光顔料により目立ち易くした円形等の方向マークが表示され、該方向マークが踏段群と同期して動くことから、視力の弱い障害者でも運転方向と速度感が視覚的により認識し易くなることは確実で、危険な逆方向からの乗り込みや静から動への体重移動の失敗による転倒事故の低減に寄与できる。
上記(2)の構成によれば、ウレタン製手摺ベルトの母材から発せられるワックス成分が、ウレタン母材と接着剤層間で遮断され、印刷シートの剥離がない状態で安定して上記視認効果を発揮することができる。
本発明の実施形態を示す全体側面図である。 図1のX−X線に沿う断面図である。 本発明の手摺ベルトの概念的単体斜視図である。 図2のY−Y線に沿う断面図である。
以下、本発明になる視覚弱者向けエスカレーター用手摺ベルトの構成について実施形態を図1〜図4を用いて説明する。
図1、図2および図3において、視覚弱者向けのエスカレーター1の構成は、上階床2Aと下階床2Bに装架される主フレーム3と、無端状に連結されて往路から復路にかけて反転して移動する踏段群4と、この踏段群4の両側に直立して側壁を形成する欄干5と、この欄干5の周縁の両反転部5Aと5B間を移動する手摺ベルト6を備えている。また、手摺ベルト6は駆動歯車7の動力をチェーン8を介して駆動ローラ9等に伝達された動力によって摩擦駆動され、その往路は欄干5で、その復路は案内ローラ10によって支持されている。
そして、本発明の対象となる手摺ベルト6はウレタン製であり、一般には芯材であるスチールワイヤを包むような略C字形に押し出し成型されて無端状に製造される。ここで、手摺ベルト6は、図2、図3に示すように欄干5の高さHに相当する反転部5A(反対側の反転部5Bも同様)の半円周範囲内に少なくても1個存在する間隔Pをもって、発光顔料6Aaを含んで印刷された円形等(菱形等でもよいが形状は特定しない)の目立ち易い形状の方向マーク6Aを表示してある。ここで、発光顔料6Aaとは、蛍光塗料(バリウム、ストロンチウム、亜鉛などの硫化物が紫外線に刺激されて蛍光を発する)と蓄光塗料(アルミナ系酸化物などで、光を吸収し常温燐光を発する)などを総称した表現であり、この発光顔料6Aaが吸収する光の光源は、図1に符号Aで示した天井照明光線、あるいは、符号Bで示した機械内部のブラックライト照明装置から得る仕組みになっている。さらに、この方向マーク6Aは、手摺ベルト6の表面を被い、その全長に貼り付けられる図3に示す印刷シート6AAに対して、手摺ベルト6の全体幅W1の両縁部6bを除いた平坦部6a(幅W2)の幅いっぱいに印刷されている。この場合、間隔Pの設定は、乗り口階床にいる視覚弱者がエスカレーター1を遠望した時に該エスカレーター1の正面に少なくても1個出てくる方向マーク6Aの存在、すなわちエスカレーター1の存在と運転方向を容易に視認できることを意図したもので、実機検証したところ具体的には50〜150cmが適当である。また、視覚弱者が乗り口に達した時は、欄干5の上面で目の高さに近い位置に方向マーク6Aがあることによって視点が定まり、速度感も認識できて乗り込み(体重移動)のタイミングが取り易くなって、転倒事故の低減に寄与することができる。
ここで、ウレタン製の手摺ベルト6と印刷シート6AAの接合関係について詳述すれば、図4に示すように印刷シート6AAは平らなシート状のものを矢印Kのように丸めるように手摺ベルト6の略C字形断面の表面全域あるいは平坦部6a全面と両縁部6bの一部を被う長尺シートとなっている。さらに、印刷シート6AAは方向マーク6Aが印刷されるシート6BBと、これの裏面側に接着され、かつ手摺ベルト6にも接着される接着剤層6CCを備えるほか、場合によっては印刷シート6AAの表面を被うラミネート層6Bbで構成することもある。これら積層品の板厚tはミクロン〜1mm程度の薄膜である。
一方、本発明のウレタン製の手摺ベルト6に印刷シート6AAを貼り付ける構成は、貼り付ける直前に、該手摺ベルト6の表面に前記ブリード現象を遮断するプライマー剤を図4に破線Mで示したように塗布し、しかる後に上記印刷シート6AAを貼りつける手順をもって視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト6を提供するものである。ここで、プライマー剤Mは、アルコール系溶剤などで手摺ベルト6表面の汚れ、油脂分を除去した上で塗布するもので、実験によれば、成分含有率はシクロヘキサンが55〜65%、酢酸ブチルと酢酸エチルがそれぞれ10〜20%の溶剤(例えば、住友スリーエム社製)が適している。
ここで、上記では手摺ベルトをウレタン製に限定して記述したが、ゴム製に適用しても格別の不都合はなく、プライマー剤Mの効果が接合強度の向上に寄与する。加えて、方向マーク6Aは、手摺ベルト6の表面色とは色差、明度差のある黄色、灰色、白色等任意の色付き発光顔料6Aaが選定される。また、上記方向マーク6Aの間隔P内には「手摺をつかめ」的な安全利用のための文言や広告等を印刷して設けることも可能であり、対象とする設備もエスカレーター1だけでなく、類似的機構の動く歩道にも適用できる。さらに、本発明は、発明の名称の一部である「視覚弱者」の利用に限定されるものではなく、健常者、知的障害者等制限なく利用することができる。
以上説明したように上記実施形態によれば、従来適用外であったウレタン製手摺ベルトに対して安全上有効な方向マークを有する印刷シートを確実に貼り付けることができ、視覚弱者向けとして真に有効なエスカレーターを提供することができる。
1 エスカレーター
4 踏段群
5 欄干
5A、5B 反転部
6 手摺ベルト
6A 方向マーク
6Aa 発光顔料
6AA 印刷シート
6BB シート
6CC 接着剤層
M プライマー剤

Claims (2)

  1. 往路から復路にかけて反転して移動する踏段群と、この踏段群と同期して欄干終端の反転部間を移動するウレタン製手摺ベルトを備えた視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルトにおいて、前記手摺ベルトの表面に、該手摺ベルトの表面色とは異なる黄色、白色等に発光顔料を含んで着色された円形等目立ち易い方向マークを手摺ベルトの反転部半円周範囲内に少なくても1個存在する間隔で印刷した印刷シートを接着剤層により貼り付け接合して設けたことを特徴とする視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト。
  2. 前記ウレタン製手摺ベルトに印刷シートを貼り付ける直前に、該手摺ベルトの表面にプライマー剤を塗布し、しかる後に印刷シートを貼り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト。
JP2011152293A 2011-06-23 2011-06-23 視覚弱者向けのエスカレーター用手摺ベルト Withdrawn JP2013006694A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018065687A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 エーディ・コミュニケーション株式会社 エスカレーターの転倒事故防止用手摺ベルト
JP2021123480A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 真理子 奥村 セーフティーエスカレーターユニバーサルデザイン

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