JP2013216095A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の消費量を低減することができ、且つ吐出口の乾燥を抑制する。
【解決手段】プリンタは、ヘッド1と、キャップ機構40と、加湿機構50とを含んでいる。第1供給口部65と排出口部85は、区画状態の吐出空間S1に連通し、吐出面1aと直交する方向から見たとき、ヘッド1の長手方向に関して複数の吐出口を挟んで配置される。第2供給口部68は、開放状態の吐出空間S1に連通し、ヘッド1の上流側側面1Sに沿って長手方向に延びる。区画状態では第1供給口部65に供給される加湿空気が第2供給口部68よりも多くなり、開放状態では第2供給口部68に供給される加湿空気が第1供給口部65よりも多くなるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、インク等の液体を吐出する液体吐出装置に関する。
従来から、記録媒体の搬送方向と直交する方向を長手方向とし、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口が開口した吐出面を有するヘッドを備えた液体吐出装置が知られている。この液体吐出装置において、吐出口内の液体が増粘(以下、吐出口の乾燥)することを抑制する目的から、吐出口に対して加湿空気を供給する技術が知られている。
上述した液体吐出装置として、特許文献1には、ヘッドが使用されないとき(ヘッドの休止時)に、吐出面と対向する空間を外部空間から隔離(キャッピング)にした後に当該空間を加湿する液体吐出装置が開示されている。この加湿メンテナンスは、空間に連通する空気排出口から吐出空間内の空気を排出し、且つ加湿空気を、空間に連通する空気供給口から空間内に供給することにより行われる。
特開2011−207091号公報
ところで、インクジェットヘッドが使用されているとき(記録媒体への画像記録時)において、インクの吐出が所定時間行われていない吐出口については、吐出口の乾燥抑制を目的として、当該吐出口からインクを排出するフラッシングを行う技術が知られている。しかしながら、このようなフラッシングを行うと、インクの消費量が増大する問題が生じる。
本発明の目的は、液体の消費量を低減することができ、且つ吐出口の乾燥を抑制することができる液体吐出装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、記録媒体の搬送方向と直交する方向を長手方向とし、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口が開口した吐出面を有するヘッドと、前記吐出面に対向可能な対向部材と、前記対向部材が前記吐出面に隙間を挟んで対向したとき、前記対向部材及び前記吐出面とともに前記複数の吐出口を内包して外部空間から前記隙間を区画する区画部材とを備え、前記区画部材が前記隙間を外部空間から区画した区画状態と、前記区画部材が前記隙間を外部空間に開放した開放状態とを取り得るキャップ機構と、前記区画状態の隙間に連通し、前記吐出面と直交する方向から見たときに、前記長手方向に関して前記複数の吐出口を挟んで配置された第1供給口部及び排出口部と、前記開放状態の隙間に連通し、前記搬送方向に関して前記ヘッドの上流側側面に沿って前記長手方向に延びた第2供給口部と、前記第1供給口部又は前記第2供給口部に加湿空気を供給する加湿動作を行う加湿機構と、を備え、前記空間が前記区画状態にあるときには前記第1供給口部に供給される加湿空気が前記第2供給口部よりも多くなり、前記空間が前記開放状態にあるときには前記第2供給口部に供給される加湿空気が前記第1供給口部よりも多くなることを特徴とする液体吐出装置。
ここで、吐出口の乾燥は、吐出面がキャッピングされていても、程度の差はあるが進行する。例えば、キャップ状態(吐出面と対向する空間がキャップ機構により区画された状態)では、長手方向端部が中央部に比べて低湿度化する傾向があり、吐出口の乾燥も進み
やすい。また、画像記録中のように、アンキャップ状態(吐出面に対向する空間が外部空
間に開放された状態)でも、液体の吐出がなければ、吐出口の乾燥が進行する。
そこで、本発明において、キャップ状態では、第1供給口部に供給される加湿空気が第2供給口部よりも多くなることで、長手方向に複数の吐出口を挟む第1供給口部及び排出口部が主に機能し、複数の吐出口に対して、加湿空気が長手方向端部近傍から供給される。これにより、端部近傍の吐出口の乾燥を効果的に抑制できる。また、アンキャップ状態では、第2供給口部に供給される加湿空気が第1供給口部よりも多くなることで、搬送方向上流側で長手方向に延びた第2供給口部が主に機能し、複数の吐出口に対して、加湿空気が搬送方向上流側から搬送方向に沿って供給される。これにより、画像記録中であっても、非吐出状態にある吐出口の乾燥を効果的に抑制できる。
液体の消費量を低減することができ、且つ吐出口の乾燥を抑制することができる。
本発明の液体吐出装置の第1実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 (a)は図1のプリンタに含まれるヘッドの上面図、(b)はヘッドの下面図である。 (a)は図2(a)の一点鎖線で囲まれた領域IIIを示す拡大図であり、(b)は図3(a)のIV−IV線に沿った部分断面図であり。(c)は図3(b)の一点鎖線で囲まれた領域を示す拡大図である。 図1のプリンタに含まれるヘッドホルダ及び加湿機構を示す概略図である。 休止中加湿動作時における、図2(b)のA−A線に沿った部分断面図である。 記録中加湿動作時における、図2(b)のA−A線に沿った部分断面図である。 キャップ機構、支持機構及び対向部材の動作を説明するための動作状況図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る、図5に対応する第1供給口部近傍の部分断面図であり、(b)は図6に対応する第1供給口部近傍の部分断面図であり、 (a)は本発明の第3実施形態に係る、サイドカバー及びキャップ機構を示す概略図であり、(b)は休止中加湿動作時におけるヘッドの平面図であり、(c)は記録中加湿動作時におけるヘッドの平面図である。 図9(a)のB−B線に沿った部分断面図であり、(a)は休止中加湿動作時の部分断面図、(c)は記録中加湿動作時の部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
先ず、図1を参照し、本発明に係る液体吐出装置の第1実施形態としてのインクジェットプリンタ101の全体構成について説明する。
プリンタ101は、直方体形状の筐体101aを有する。筐体101aの天板上部には、排紙部31が設けられている。筐体101aの内部空間は、上から順に空間A,B,Cに区分できる。空間A,Bには、給紙部101cから排紙部31に至る用紙搬送経路が形成されており、図1に示す黒太矢印に沿って記録媒体である用紙Pが搬送される。空間Aでは、用紙Pへの画像記録と、用紙Pの排紙部31への搬送が行われる。空間Bでは、用紙Pの搬送経路への給紙が行われる。空間Cからは、空間Aのインクジェットヘッド1(以下、ヘッド1と称す)に対してインクが供給される。
空間Aには、ブラックインクを吐出するヘッド1、搬送機構8、キャップ機構40、用紙センサ32、加湿動作に用いられる加湿機構50(図4参照)、及び、制御装置100等が配置されている。
ヘッド1は、主走査方向を長手方向とし、長尺な略直方体形状を有する(図2参照)。ヘッド1は、ヘッドホルダ13を介して筐体101aに支持されて、プラテン6a,6bと所定の間隙で対向する。ヘッド1は、ヘッド本体3(図2参照)に加えて、リザーバユニット、フレキシブルプリント配線基板(FPC)、回路基板等が積層された積層体である。上流側流路部材としてのリザーバユニットには、リザーバを含む上流側インク流路(ともに不図示)が形成されており、カートリッジ4からインクが供給される。
下流側流路部材としての流路ユニット9は、アクチュエータユニット21と共にヘッド本体3を構成し、上面のインク供給口105bからリザーバユニットのインクが供給される。流路ユニット9の下面は、吐出面1aであり、複数の吐出口108が形成されている。吐出口108からは、アクチュエータユニット21の駆動により、インクが吐出される。
回路基板は、制御装置100からの信号を調整する。出力信号は、FPC上のドライバICで駆動信号に変換され、さらにヘッド本体3のアクチュエータユニット21に出力される。アクチュエータユニット21は、駆動信号が供給されると、変形して流路ユニット9内のインクに圧力を加える。ヘッド1については、後に詳述する。
ヘッドホルダ13には、ヘッド1に加えて、キャップ機構40を構成する区画部材41が取り付けられている。区画部材41は、ヘッド1に配設された環状部材であって、ヘッド1と同様に、主走査方向を長手方向とする長尺な略直方体形状を有し、平面視でヘッド1を内包する。キャップ機構40については後に詳述する。
搬送機構8は、用紙Pをガイドする2つのガイド部5a,5bと支持機構6とを含み、用紙搬送経路を構成する。2つのガイド部5a,5bは、支持機構6(2つのプラテン6a,6b)を挟んで配置されている。搬送方向上流側のガイド部5aは、3つのガイド18aと3つの送りローラ対22〜24とを有し、給紙部101cとプラテン6a,6bとを繋ぐ。画像記録用の用紙Pが、プラテン6a,6bに向けて搬送される。搬送方向下流側のガイド部5bは、3つのガイド18bと4つの送りローラ対25〜28とを有し、プラテン6a,6bと排紙部31とを繋ぐ。画像記録後の用紙Pが、排紙部31に向けて搬送される。
支持機構6は、画像記録に際して、搬送される用紙Pを下から支える。支持機構6は、2つのプラテン6a,6bと、これらを回動させる駆動モータ(不図示)とを有する。2つのプラテン6a、6bは、主走査方向に回動軸7a,7bを持つ。2つのプラテン6a,6bは、制御装置100の制御の下、駆動モータにより支持面形成位置と開放位置との間で回動する。支持面形成位置では、図1に示すように、2つのプラテン6a,6bの先端が突き合わされる。開放位置では、図7(b)に示すように、上面同士が平行に垂れ下がる。なお、2つのプラテン6a,6bは、通常は支持面形成位置に配置され、メンテナンス動作時には開放位置に配置される。
用紙センサ32は、送りローラ対24の搬送方向上流側に配置され、搬送される用紙Pの先端を検知する。このとき出力された検知信号は、同期したヘッド1及び搬送機構8の駆動に用いられ、所望の解像度と速度で画像が記録されることになる。
加湿機構50は、キャップ状態及びアンキャップ状態の吐出口108に加湿空気を供給する。加湿機構50は、加湿空気の生成部と供給部とから構成される。生成部では、加湿空気が生成され、供給部に向けて送り出される。供給部では、加湿空気の供給を受けて、吐出口108の加湿が行われる。生成部は、図4に示すように、チューブ53〜56に加え、タンク57、ポンプ58及び三方弁59を含む。供給部は、図2に示すように、供給パイプ60に加え、後述のキャップ機構40の一部(例えば、対向部材10、区画部材4
1等)を含む。タンク57は、加湿空気の生成源である。加湿動作に際してポンプ58が駆動され、加湿空気が、チューブ53,54,56を介して、供給パイプ60から吐出口108近傍に供給される。
加湿機構50は、図2(b)、及び図4に示すように、第1供給口部65、第2供給口部68、及び排出口部85を含む。第1供給口部65及び排出口部85は、区画状態(後述する)の吐出空間S1(吐出面1aと後述の対向部材10とで挟まれる隙間)に連通し、吐出面1aと直交する方向から見たときに、長手方向(主走査方向)に関して複数の吐出口108を挟んで配置される。第2供給口部68は、搬送方向Dに関してヘッド本体3の上流側側面1Sに沿って長手方向に延びる。加湿機構50は、第1供給口部65又は第2供給口部68に加湿空気を選択的に供給する。
図1に戻って、空間Bには、給紙部101cが配置されている。給紙部101cは、給紙トレイ35及び給紙ローラ36を有する。このうち、給紙トレイ35が、筐体101aに対して着脱可能である。給紙トレイ35には、複数の用紙Pが収納される。給紙ローラ36は、給紙トレイ35内で最も上方の用紙Pを送り出す。
ここで、副走査方向とは、用紙Pが送りローラ対24,25によって搬送される搬送方向D(図1中矢印D方向)と平行な方向であり、主走査方向とは、水平面に平行且つ副走査方向に直交する方向である。
空間Cには、ブラックインクを貯留するカートリッジ4が、筐体101aに対して着脱可能に配置されている。カートリッジ4は、ヘッド1にチューブ(不図示)及びポンプ(不図示)を介して接続されている。なお、ポンプは、ヘッドにインクを強制的に送るとき(すなわち、パージ時や液体の初期導入時)に駆動される。これ以外は停止状態にあり、ポンプはヘッド1へのインク供給を妨げない。
次に、制御装置100について説明する。制御装置100は、例えば、画像記録動作、メンテナンス動作等を制御する。画像記録動作では、外部装置(プリンタ101と接続さ
れたPC等)からの記録指令(画像データ)に基づいて、給紙部101c、ガイド部5a、
5b(搬送機構8)、ヘッド1等を駆動する。具体的には、用紙Pが、給紙トレイ35から搬出され、ヘッド1に対向する記録領域に送られる。記録領域では、用紙センサ32からの検知信号に同期して、ヘッド1が駆動される。用紙Pがヘッド1の真下を通過する際、インクが吐出されて、所望の画像が記録される。用紙Pは、さらに搬送されて、筐体101a上部の排紙部31に排出される。
また、メンテナンス動作としては、定期的に、あるいはユーザーの求めに応じて、液体排出動作(パージ動作とフラッシング動作)、キャッピング動作、及び、加湿動作等が実行される。いずれも、ヘッド1の液体吐出特性の維持・回復を目的とする。
例えば、液体排出動作では、吐出口108から、増粘したインクが排出される。パージ動作では、アクチュエータを駆動せずに圧力を加え、ヘッド1からインクが強制的に排出される。強制排出後は、吐出面1aのクリーニング(払拭動作)が行われる。フラッシング動作では、アクチュエータが駆動され、ヘッド1から所定量のインク滴が吐出される。アクチュエータの駆動は、フラッシングデータ(画像データと異なるデータ)に基づく。
キャッピング動作は、ヘッド1の休止時に行われ、図4(a)に示すように、対向部材10が吐出空間S1を挟んで吐出面1aと対向し、区画部材41が外部空間S2から吐出空間S1を区画する。複数の吐出口108は、閉ざされた吐出空間S1にのみ連通する。これにより、吐出口108から、水分の散逸する経路が閉じられるので、インクの増粘や乾燥が抑制される。
加湿動作には、キャッピング動作中の休止中加湿動作と、画像記録動作中の記録中加湿動作とが含まれる。休止中加湿動作では、図4(a)に示すように、区画された吐出空間S1に対して第1供給口部65から加湿空気が供給され、排出口部85から内部の空気が排出される。このとき、吐出空間S1内には、水蒸気が充満するので、吐出口108の乾燥がさらに抑制される。休止中加湿動作は、キャッピング動作(キャッピング)が行われている期間のうちの、或る所定期間の間のみ行われる。記録中加湿動作では、図4(b)に示すように、外部空間S2に開放された吐出空間S1に対して第2供給口部68から加湿空気が供給される。このとき、加湿空気が吐出口108に供給されることで、吐出口108の乾燥が抑制される。
次に、図2〜図6を参照して、ヘッド1について説明する。図3(a)では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体3は、図2(a)に示すように、流路ユニット9の上面9aに8つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。上面9aには、圧力室110が開口している。アクチュエータユニット21は、図3(c)に示すように、この開口を封止し、圧力室110の側壁を構成する。
流路ユニット9は、図3(b)に示すように、9枚のステンレス製プレート122〜130を積層した積層体である。流路ユニット9の内部には、インク流路が形成されている。インク流路は、上面のインク供給口105bを一端とし、副マニホールド流路10aに分岐するマニホールド流路105、及び、副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て下面の吐出口108に至る個別インク流路を含む。
次に、アクチュエータユニット21について説明する。図2(a)に示すように、8つのアクチュエータユニット21は、それぞれ台形の平面形状を有しており、インク供給口105bを避けるよう主走査方向に沿って配置されている。
アクチュエータユニット21は、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系セラミックスであり、図3(c)に示すように、3枚の圧電層141〜143から構成されている。最上層の圧電層141は、上面に複数の個別電極135が形成され、厚み方向に分極されている。そして、個別電極135と圧力室110で挟まれた部分が、個別のユニモルフ型アクチュエータとして働く。個別電極135及び共通電極134間に分極方向の電界が生じると、アクチュエータ部分が圧力室110に向かって突出(ユニモルフ変形)する。このとき、圧力室内のインクが加圧され、吐出口108からインク滴が吐出される。ここで、共通電極134は、常にグランド電位にある。また、駆動信号は、個別電極135に選択的に供給される。
本実施形態では、インクの吐出に際して、引き打ち法が採用されている。個別電極135は、予め所定の電位にあり、アクチュエータはユニモルフ変形している。駆動信号が供給されると、個別電極135は、一旦共通電極134と同電位となり、所定時間後に所定電位に復帰する。同電位となるタイミングで、アクチュエータがユニモルフ変形を解消して、圧力室110にインクが吸い込まれる。電位の復帰タイミングで、アクチュエータが再びユニモルフ変形して、吐出口108からインク滴が吐出される。
ヘッド1は、図2,図5及び図6に示すように、サイドカバー70が固定されている。サイドカバー70は、ヘッド本体3の全周を取り囲み、樹脂製の環状部材である。サイドカバー70は、流路ユニット9及びリザーバユニットの両側面に跨っている。サイドカバー70は、固定部74と鍔部75とを有し、主走査方向に沿う長尺部71と副走査方向に沿う短尺部72とで構成される。固定部74は、吐出面1aに垂直な取付面を有し、ヘッド本体3の側面に固定される。鍔部75は、外側に向かって水平に延びた突出部であって、固定部74の下端に接続する。
固定部74は、加湿空気が出入りする入口部及び出口部を有する。入口部は、図2(a)中、上側の短尺部72に設けられ、搬送方向Dに関して上流側端部にある。加湿空気が、入口部から吐出空間S1に流入する。入口部は、固定部74を上下に貫通する貫通孔74aと、貫通孔74aに挿通された供給パイプ(後述)60とから構成される。出口部は、下側の短尺部72に設けられ、搬送方向Dに関して下流側端部にある。吐出空間S1の空気が、出口部から流出する。出口部は、固定部74を上下に貫通する貫通孔74bと、貫通孔74bに挿通された排出パイプ80とから構成される。貫通孔74a,74bは、吐出面1aの中心点について点対称に配置されている。これにより、加湿空気が吐出面1aの全域に亘って広がりながら流れる。
次に、図4〜図6を参照し、ヘッドホルダ13及びキャップ機構40の構成について説明する。
ヘッドホルダ13は、金属等からなる剛体の枠状フレームであり、ヘッド本体3の側面を全周に亘って支持している。ヘッドホルダ13には、キャップ機構40の区画部材41が取り付けられている。
ここで、ヘッドホルダ13とヘッド本体3との当接部は、全周に亘って封止剤で封止されている。また、ヘッドホルダ13と区画部材41との当接部も、全周に亘って接着剤で固定されている。ヘッドホルダ13には、短尺部72の貫通孔74a,74bに対応して、貫通孔13a,13bが形成されている。それぞれ供給パイプ60及び排出パイプ80が挿通されている。
キャップ機構40は、区画部材41、区画部材41を昇降させるキャップ昇降機構48、対向部材10、対向部材10を昇降させる対向部材昇降機構(不図示)を含む。区画部材41は、対向部材10及び吐出面1aとともにサイドカバー70及び吐出空間S1(吐出口108)を内包可能で、主走査方向に長い。区画部材41は、図5及び図6に示すように、リップ部材42、及びダイアフラム44を含む。
リップ部材42は、ゴム等の環状弾性材料からなり、平面視でヘッド1を囲んでいる。つまり、リップ部材42は、サイドカバー70の外側に配置されている。リップ部材42は、基部42x、基部42xの下面から突出した突出部42a、及び、可動体43を含む。このうち、突出部42aは、断面が三角形であり、先端は対向部材10に当接する。基部42xの上面には、凹部42bが形成されており、可動体43の下端と嵌合している。可動体43は、環状の剛材料(例えば、ステンレス)からなる。
また、基部42xの副走査方向(短手方向)に沿う一内側面には、突起46が、長手方向内側に向けて突設されている。突起46は、図5に示すように、断面が三角形状で、上面が内側に向かって下方に傾斜している。この傾斜面(閉鎖面46a)は、第1供給口部(後述)65に当接して供給口65aを閉鎖できる。
ダイアフラム44も、ゴム等の可撓性を有した環状薄膜部材からなり、平面視でヘッド1を囲む。ダイアフラム44は、外周端がリップ部材42と一体に繋がり、内周端部に密着部44aが形成されている。密着部44aの外側側面は、薄膜部材の基部である。また、密着部44aの内側側面は、サイドカバー70の固定部74に固定され、上面はヘッドホルダ13の下面に固定されている。
キャップ昇降機構(リップ移動機構)48は、複数のギア45、及び昇降モータ(不図示)を有している。複数のギア45は可動体43と接続されている。制御装置100による制御の下、昇降モータが駆動されると、ギア45が回転して可動体43が昇降する。基部42xも、共に昇降する。これにより、突出部42aの先端と吐出面1aとの相対位置が、鉛直方向に変化する。
リップ部材42の先端(突出部42a)は、可動体43の昇降に伴って、対向部材10の表面10aに当接する当接位置(図4(a)、及び図5に示す位置)と、表面10aから離隔した離隔位置(図4(b)及び図6に示す位置)とを選択的に取る。当接位置は、リップ部材42が第1位置(後述する)にある対向部材10に当接可能な位置である。リップ部材42が表面10aに当接されると、区画部材41により吐出空間S1が外部空間S2から区画された区画状態となる。また、離隔位置では、吐出空間S1が外部空間S2から開放された開放状態となる。なお、離隔位置にあっては、リップ部材42の先端は、用紙Pの搬送を妨げない程度に、吐出面1aよりも若干下方に位置する。
対向部材10は、平面視において、リップ部材42よりも一回り大きく、矩形平面形状を有するガラス板である。表面10aは、リップ部材42の表面よりも親水性が高い。これにより、リップ部材42に残留するインクは、表面10a側に移動しやすくなる。
対向部材昇降機構は、対向部材10を昇降させ、対向部材10が第1位置と第2位置との間で移動する。第1位置は、図7(b)に示すように、対向部材10が最も吐出面1aに近づく位置であって、リップ部材42の当接位置と対応し、キャッピング動作に関連する。ここでは、表面10aと吐出面1aとの離隔距離を、画像記録中のプラテン6a、6bの支持面と吐出面1aとの離隔距離と同じに設定してある。第2位置は、図7(a)に示すように、表面10aと吐出面1aとの離隔距離が第1位置よりも大きい位置である。この第2位置は、画像記録中における対向部材10の退避位置である。
次に、加湿機構50の構成について説明する。加湿機構50は、上述のように、供給パイプ60、排出パイプ80、チューブ53〜56、タンク57、ポンプ58及び三方弁59などを含む。
加湿機構50について、まず供給部(供給パイプ60及び排出パイプ80)を説明する
。供給パイプ60は、加湿空気に対する入口部を構成する。供給パイプ60は、互いに連通した第1供給パイプ(第1空気流路)61、第2供給パイプ(第2空気流路)63、及び、第3供給パイプ(第3空気流路)66を含む。加湿空気は、第1供給パイプ61に流入した後、区画状態であれば、第2供給パイプ63を経て吐出空間S1に供給され、開放状態であれば、第3供給パイプ66を経て吐出空間S1に供給される。
第1供給パイプ61は、ヘッド1の側面に沿って上下に延在する。第1供給パイプ61は、固定部74の貫通孔74aに加え、ヘッドホルダ13の貫通孔13aにも挿通され、露出された先端部にチューブ56が接続されている。第1供給パイプ61と各貫通孔13a、74a間には、若干の隙間があるが、シール材等で充填されている。なお、第1供給パイプ61の内部は、加湿空気が流れる第1空気流路62である。本実施形態において、第1空気流路62が、外部から加湿空気が供給される空気流路の一例である。
第2供給パイプ63は、固定部74の下面に沿って長手方向外側に延在し、上面が固定部74の下面に接着されている。第2供給パイプ63は、一端が第1供給パイプ61の下端と接続し、他端がリップ部材42の内壁面と対向している。他端は、第1供給口部65である。内部の第2空気流路64は、一端が第1空気流路62と接続し、他端が第1供給口部65の開口面に開口する。他端の開口が、供給口65aである。なお、開口面は、図5に示すように、リップ部材42の閉鎖面46aと上下に対向する。区画状態で、開口面は閉鎖面46aから離れる。開放状態では、図6に示すように、開口面は閉鎖面46aと当接し、供給口65aが閉ざされる。加湿空気は、区画状態の吐出空間S1に対して、供給口65aから供給される。
第3供給パイプ66は、平面視で、L字形状を有し、上面が固定部74の下面に接着されている。第3供給パイプ66は、ヘッド1の側面に沿って延在し、ヘッド1の角部を回り込んで長手方向に延びる。一端が第1供給パイプ61及び第2供給パイプ63の接続部に接続し、他端は閉口部である。L字の長辺部分は、下面が全長に亘る第2供給口部68であり、複数の供給穴68aが開口している。各供給穴68aは、内部の第3空気流路67を介して、第1空気流路62及び第2空気流路64に連通する。加湿空気は、開放状態の吐出空間S1に対して、各供給穴68aから供給される。なお、L字の長辺部分は、ヘッド1の上流側側面1S及びリップ部材42の上流側内面に挟まれている。また、第3供給パイプ66は、全体に吐出面1aよりもプラテン6a、6bから上方にあり、用紙Pの搬送を妨げない。
第3空気流路67の空気に対する流路抵抗は、加湿空気の流れの方向に関して、上流側から下流側に向かうほど小さくされている。本実施形態においては、図2(b)に示すように、供給穴68aの開口面積が、上流側から下流側に向かうほど大きい。これにより、略均等量の加湿空気が、各供給穴68aから流出される。変形例として、第3空気流路67の断面積を流れの方向に関して、上流側から下流側に向かうほど大きくしてもよい。
また、第2空気流路64の断面積は、第3空気流路67の断面積よりも大きくされている。これにより、区画状態では、第1空気流路62から供給された加湿空気は、流路抵抗の低い第2空気流路64に主に流れて、供給口65aから吐出空間S1に流入する。つまり、吐出空間S1が区画状態にあるときは、第1空気流路62から供給された加湿空気は、第3空気流路67よりも第2空気流路64に多く供給されることになり、これにより、第1供給口部65に供給される加湿空気の量は、第2供給口部68よりも多くなる。
排出パイプ80は、図5に示すように、加湿空気に対する出口部を構成する。排出パイプ80は、方形の基端部80xと円柱状の円筒部80yとを含む。円筒部80yは、基端部80xの上面から突出し、ヘッドホルダ13の貫通孔13b及び固定部74の貫通孔74bに挿通され、露出された先端部にチューブ53が接続されている。排出パイプ80と各貫通孔13b、74b間には、若干の隙間があるが、シール材等で充填されている。なお、排出空気流路81が、両部材80x、80yを上下に貫通しており、基端部80x側の開口近傍が排出口部85である。
加湿機構50について、生成部(タンク57、ポンプ58等)を説明する。
まず、チューブ53〜56は、全体として、加湿空気の生成源(タンク57)と供給部との間で循環経路を形成する。図4に示すように、チューブ53は、一端が排出パイプ80に接続され、他端が三方弁59に接続されている。チューブ54は、一端が三方弁59に接続され、他端がタンク57に接続されている。途中部には、ポンプ58が介挿されている。チューブ55は、一端が大気連通し、他端が三方弁59に接続されている。チューブ54は、三方弁59を介して、チューブ53又はチューブ55と連通可能である。チューブ56は、一端がタンク57に接続され、他端が供給パイプ60に接続されている。
タンク57は、下部空間に加湿用の水を貯留し、且つ、上部空間に加湿された加湿空気を貯蔵している。チューブ54が、タンク57の下部空間(水中)と連通し、チューブ56が、タンク57の上部空間と連通している。なお、チューブ54のタンク57近傍には、図示しない逆止弁が取り付けられており、タンク57からの水の流出を防いでいる。また、タンク57内の水が少なくなった場合には、図示しない水補給タンクより水がタンク57に補給される。
三方弁59は、制御装置100の制御によって、チューブ54の連通先を切り換える。具体的には、休止中加湿動作時には、図4(a)に示すように、チューブ54とチューブ53とを連通させる。記録中加湿動作時には、図4(b)に示すように、チューブ54とチューブ55とを連通させる。
次に、上記構成における、プリンタ101のキャッピング動作、及び休止中加湿動作の一連の流れについて説明する。プリンタ101は、画像記録動作を休止する際、キャッピング動作に加え、加湿動作を行う。
キャッピング動作が実行されると、区画部材41内において、長手方向に加湿空気の経路が形成される。制御装置100の制御の下、図7(b)に示すように、プラテン6a,6bが開放位置とされ、対向部材10が第1位置とされ、リップ部材42が当接位置とされる。区画部材41が、吐出空間S1を外部空間S2から区画する。この区画状態では、リップ部材42の閉鎖面46aが、図5に示すように、第1供給口部65から離隔し、第2供給パイプ63の供給口65aが開放される。
ここで、区画状態(キャップ状態)が続くと、吐出空間S1の長手方向に関して、吐出口108における乾燥の進行度合いに分布が生じることがある。これは、区画部材41の内壁の残留インク、及び、吐出口108の使用履歴の影響として説明される。
プリンタ101の使用が長期間に及ぶと、区画部材41の内壁は、インクミストやインク自体の不慮の付着等により、汚染される虞がある。こうした残留インクは、乾燥すると、乾燥剤(水分の吸収源)として機能するようになり、区画状態での乾燥を助長する。このとき、吐出口108の配列において長手方向端部は、区画部材41により三方から囲まれ、二方で囲まれる中央部に比べて、内壁の影響が強い。端部と中央部とでは、乾燥度合いの差が経時的に広がり、印字品質に識別可能な差を生む。
本実施の形態では、用紙Pを同じ姿勢で同じ経路を搬送する観点から、サイドレジ方式を採用し、用紙Pの搬送方向と直交する方向の端部が、所定位置で搬送されるよう規制される。用紙Pのサイズが小さいと、位置の規制側の反対側(非規制側)では、吐出口108は大気に暴露されるのみであり、画像記録中に乾燥が進む。印刷ジョブが終了した時点で、吐出口108のインクは、場所により新鮮さが異なる。
以上より、区画部材41の内壁と吐出口108との位置関係の違いによって、長手方向中央部に比べて、長手方向両端部では、吐出口108の乾燥が進行する。さらに、インクの場所による新鮮さの違いによって、位置の規制側に比べて、非規制側では、吐出口108の乾燥が予め進行している。区画状態では、2つの影響が重なる。結果として、非規制側では、インクの乾燥が進み、早めに印字品質の劣化が識別可能なレベルとなる。
そこで、本実施の形態では、第1供給口部65及び排出口部85が、長手方向に関して、複数の吐出口108を挟む。特に、第1供給口部65が、非規制側に配置されている。これにより、休止中の区画状態では、非規制側が積極的に加湿される。経時的にも、場所に依らず、記録画像のムラが抑制される。以下、具体的に休止中加湿動作について説明する。
休止中加湿動作が実行されると、制御装置100による制御の下、三方弁59によりチューブ54とチューブ53とが連通され、ポンプ58が駆動される。図4(a)及び図5に示すように、空気が、白抜き矢印に沿って流れる。タンク57の上部空間の加湿空気は、供給パイプ60の第1空気流路62に供給される。このとき、空気に対する流路抵抗の違いから、供給された加湿空気は主に第2空気流路64へ流れる。そして、加湿空気は、第1供給口部65の供給口65aから吐出空間S1に流入する。吐出空間S1の空気は、加湿空気と置換されながら排出口部85に向かって長手方向に流れる。また、吐出空間S1内の空気は、ポンプ58により吸い出され、排出口部85からタンク57へ向かう。空気は、タンク57の下部空間で加湿され、上部空間に移動する。生成された加湿空気は、ポンプ58の駆動が続く間、吐出空間S1に供給される。以上、キャッピング動作、及び休止中加湿動作の一連の流れについて説明した。
次に、プリンタ101のアンキャッピング動作(キャッピングの解除動作)、及び記録中加湿動作の一連の流れについて説明する。
アンキャッピング動作が実行されると、制御装置100の制御の下、図7(a)に示すように、対向部材10が第2位置とされ、リップ部材42が離隔位置とされ、プラテン6a,6bが支持面形成位置とされる。区画部材41が、吐出空間S1を外部空間S2に開放した開放状態とする。この開放状態では、リップ部材42の閉鎖面46aが、図6に示すように、第1供給口部65に当接して、供給口65aが閉じられる。
次に、画像記録動作中に記録中加湿動作が実行されると、制御装置100による制御の下、三方弁59によりチューブ54とチューブ55とが連通され、ポンプ58が駆動される。図4(b)及び図6に示すように、空気が、黒矢印に沿って流れる。タンク57の上部空間の加湿空気は、第1空気流路62に供給される。このとき、供給口65aは閉じられているため、加湿空気は第3空気流路67へ流れる。そして、加湿空気は、第2供給口部68の複数の供給穴68aから吐出空間S1に放出されて、吐出口108へ供給される。加湿空気の供給穴68aから吐出口108への移動は、この方向への用紙Pの搬送が寄与する。この結果、アンキャッピング状態でも、吐出口108の乾燥を抑制することができるため、インクの消費量を抑制することができる
また、複数の供給穴68aの開口面積は、加湿空気の流れの方向に関して上流側から下流側に向かうほど大きくされている。即ち、第3空気流路67の空気に対する流路抵抗は、加湿空気の流れの方向に関して、上流側から下流側に向かうほど小さい。これにより、放出される加湿空気の量は、複数の供給穴68a間で略均等となる。また、吐出空間S1では搬送方向Dに沿う気流が生じるが、第2供給口部68が、ヘッド1の上流側側面1Sに沿って配置されているため、加湿空気が吐出口108に効率良く供給される。
また、第2供給口部68は、搬送方向Dに関してリップ部材42の上流側の内面よりも下流側に配置されている。加湿空気が、確実に吐出空間S1に供給される。さらに、上述したように、リップ部材42の先端は、離隔位置にあっては、吐出面1aよりも若干下方に位置されている。これにより、第2供給口部68の供給穴68aから吐出空間S1に供給された加湿空気を、当該吐出空間S1に留まり易くすることができる。その結果、加湿空気が吐出口108に効率良く供給される。以上、アンキャッピング動作、及び記録中加湿動作の一連の流れについて説明した。
以上、本実施形態によると、第1供給口部65及び排出口部85は、吐出面と直交する方向から見たときに、長手方向に関して複数の吐出口を挟んでいる。これにより、休止時加湿動作において、加湿空気の流路に、吐出空間S1の長手方向両側領域が確実に組み込まれるので、長手方向両端部にある吐出口108の乾燥を確実に抑制することができる。
また、リップ部材42の突起46は、リップ部材42の昇降にともなって、容易に加湿空気の供給先を切り換えることができる。本実施形態において、リップ部材42の突起46が、供給口切換機構の一例である。供給口切換機構は、第1空気流路62と第1供給口部65とを連通する流路の抵抗を変化させる。具体的には、吐出空間S1が開放状態にあるとき、突起46の閉鎖面46aは第1供給口65と当接して、第1供給口65を閉じることで、、第1空気流路62と第1供給口とを連通する流路の抵抗が高くなる。その結果、第1空気流路62から第3空気流路67へ供給される加湿空気の量は、第1空気流路から第2空気流路64へ供給される加湿空気の量よりも多くなる。そのため、第2供給口部68に供給される加湿空気の量は第1供給口部65に供給される加湿空気の量よりも多くなる。一方、吐出空間S1が区画状態にあるとき、突起46の閉鎖面46aは、第1供給口部65から離隔して、第1供給口部65を開放することで、第1空気流路62と第1供給口部65とを連通する流路の抵抗が低くなる。その結果、第1空気流路62から第2空気流路に供給される加湿空気の量は、第1空気流路から第3空気流路へ供給される加湿空気の量よりも多くなる。それにより、第1供給口部65に供給される加湿空気の量は、第2供給口部に供給される加湿空気の量よりも多くなる。上述のように、供給口切換機構は、第2供給口部68に供給される加湿空気の量が、第1供給口部65に供給される加湿空気の量よりも多い状態と、第1供給口部に供給される加湿空気の量が第2供給口部68に供給される加湿空気の量よりも多い状態とに切り換えることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図8を参照して説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、供給口切換機構の構成である。第2実施形態においては、供給口切換機構は三方弁170を有し、供給パイプの構成も異なる。リップ部材42には、突起46もない。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
本実施形態において、加湿機構50を構成する供給パイプ160は、第1供給パイプ161、第2供給パイプ163、第3供給パイプ166、及び加湿空気の供給先を切り換える三方弁170を含む。第1供給パイプ161は、第1供給パイプ61とほぼ同様の構成を有し、一端が三方弁170に接続する点で異なる。内部には、第1空気流路162が形成され、タンク57から加湿空気が供給される。第2供給パイプ163は、第2供給パイプ63とほぼ同様の構成を有し、一端が三方弁170に接続する点で異なる。他端は、第1供給口部165であり、供給口165aが開口する。三方弁170により、内部の第2空気流路164は、区画状態で第1空気流路162と連通可能である。第3供給パイプ166は、第3供給パイプ66とほぼ同様の構成を有し、一端が三方弁170に接続する点で異なる。三方弁170により、内部の第3空気流路167は、開放状態で第1空気流路162と連通可能である。第3供給パイプ166は、第2供給口部168を有する。供給パイプ163、166は、三方弁170から分かれて配設されるが、サイドカバー72に至るまでの配置形態は適宜でよい。本実施形態において、第1空気流路62が、外部から加湿空気が供給される空気流路の一例である。
このうち、供給口165aは、排出口部85とともに、複数の吐出口108を長手方向に挟む。また、第3供給パイプ166は、ヘッド1の上流側側面に沿って、長手方向に延びた延在部を持つ。第2供給口部168は、延在部の下面側に配置され、スリット状の開口168aである。開口168aの副走査方向の幅は、加湿空気の流れの方向に関して、下流側ほど大きくされている。空気に対する流路抵抗は、下流側ほど小さい。これにより、全ての吐出口108に対して、ほぼ均等量の加湿空気が供給される。
三方弁170は、第1空気流路162の連通先を、第2空気流路164と第3空気流路167との間で選択的に切り換えるものであり、弁ハウジング171、弁体172、シャフト173、レバー174、上リブ175、及び下リブ176を含む。弁ハウジング171は、円筒状に成形され、第1〜第3空気流路162,164,167に接続される3つのポートを有する。
弁体172が、弁ハウジング171内で回動可能に配置されている。弁体172は、回動して、第2空気流路164又は第3空気流路167のポートのいずれか一方を封止する。回動軸のシャフト173には、弁ハウジング171内で弁体172が連結する他、弁ハウジング171外でレバー174の一端が連結している。弁体172、シャフト173及びレバー174は、一体的に回動する。このうち、レバー174は、ほぼ水平に配置され、他端が可動体43の内壁と対向する。2つのリブ175,176が、内壁から所定の間隔で突設されており、レバー174の他端を上下に挟んでいる。2つのリブ175,176及びレバー174の他端は、上下方向(鉛直方向)に重なる。リップ部材42の昇降に伴い、2つのリブ175、176のいずれか一方が、レバー174の他端に当接することになる。
供給口切換機構の動作を説明する。本実施の形態では、可動体43の昇降動作が、レバー174を介して、弁体172の変位(回動)を起こす。可動体43の昇降動作は、キャップ機構40のキャッピング動作及びアンキャッピング動作に対応する。
キャッピング動作では、リップ部材42が当接位置とされ、可動体43が下端位置まで下降する。下降の途中で、図8(a)に示すように、レバー174は、上側リブ175と当接し、下方に押し下げられる。レバー174のこの変位により、第3空気流路167のポートが弁体172により封止される。第1空気流路162が、第2空気流路164と連通する。一方、アンキャッピング動作では、リップ部材42が開放位置とされ、可動体43が上端位置まで上昇する。上昇の途中で、図8(b)に示すように、レバー174は、下側リブ176と当接し、上方に押し上げられる。レバー174のこの変位により、第2空気流路164のポートが弁体172により封止される。第1空気流路162が、第3空気流路167と連通する。
休止中加湿動作において、加湿空気は、供給口165aから排出口部85に向かって長手方向に流れる。記録中加湿動作では、加湿空気は、スリット状開口168aから搬送時の短手方向の気流に乗って流れる。本実施形態においては、三方弁170が供給口切換機構を構成する。また、上リブ175及び下リブ176は、三方弁170における流路の切換部であり、上述のようにリップ部材42と機械的に接続されている。
変形例として、上述の実施形態では三方弁170の切換部(上リブ175及び下リブ176)は、可動体43に機械的に接続されているが、リップ部材42又はダイアフラム44に機械的に接続されていてもよく、またリップ部材42及びダイアフラム44の両方に対して機械的に接続されていてもよい。
以上、本実施形態によると、三方弁170により、第1空気流路162の連通先を、第2空気流路164及び第3空気流路167との間で確実に切り換えることができる。また、三方弁170の流路の切り換えを、可動体43に機械的に接続された上リブ175及び下リブ176で行っているため、リップ部材42の当接位置及び離隔位置との間の移動動作にともなって、第1空気流路162の連通先を容易に切り換えることができる。つまり、供給口切換機構は、第1空気流路162と第1供給口部165とを連通する流路、及び、第1空気流路162と第2供給口部168とを連通する流路の抵抗を変化させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図9及び図10を参照して説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、供給口切換機構の構成、及び加湿機構の構成である。区画部材41及びサイドカバー70の位置関係の変化によって、供給口が切換られ、区画状態では第1供給口部265が、開放状態では第2及び第3供給口部268,269がそれぞれ構成される。第3供給口部は、第2供給口部と同様の形態を有し、下流側をヘッド1の側面に沿って延在する。また、リップ部材42には、突起46がない。以下においては、上述した第1実施形態と同一の箇所については同一の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図9に示すように、区画部材41及びサイドカバー70は、ヘッド本体3の中央に関して、点対称に配置されている。サイドカバー70は、図10に示すように、主走査方向に延びる2つの長尺部71が、固定部74及び鍔部75に加え、上突出部76で構成されている。
ヘッド1の上流側半部において、上突出部76が、長尺部71aの長手方向中央部の上面において、上方に立設されている。内部の供給空気流路150が、上突出部76の上面と固定部74側面の開口150aとを繋いでいる。上突出部76には、チューブ56が接続される。固定部74は、上流側側面の長手方向一端部において、リブ部93が突出している。リブ部93の上流側側面は、区画状態において、鍔部75の先端で切り取られる区画部材41の内面全体(ダイアフラム44の基端部から鍔部75先端の当接位置までの領域)に当接可能である。鍔部75は、外周端に複数の支持部77を有する。支持部77は
、鍔部75の端面から水平に突出し、先端がリップ部材42の内面に当接している。本実施形態において、供給空気流路150が、外部から加湿空気が供給される空気流路の一例である。
区画部材41のダイアフラム44は、上流側半部において、上流側当接部91が延設されている。上流側当接部91は、上流側内面1Sから鍔部75に向かって垂下した突出部であって、長手方向に延在する。図9(b)に示すように、一端がリップ部材42の一端側内面に達し、他端もリップ部材42の他端側内面に達する。吐出面1aと直交する方向から見たとき、上流側当接部91は、搬送方向に関して、固定部74及び支持部77に挟まれている。隣接する支持部77の間には、隙間78が形成される。
上流側当接部91は、リップ部材42の昇降に伴って、第1画定位置(図10(a)に示す位置)と第2画定位置(図10(b)に示す位置)との間で移動する。第1画定位置は、リップ部材42の当接位置と対応し、キャッピング動作に関連する。第2画定位置は、リップ部材42の離隔位置と対応し、アンキャッピング動作に関連する。
上流側当接部91は、第1画定位置では、その下端が鍔部75に当接する。このとき、鍔部75、固定部74、及び上流側当接部91により、長手方向に延在する供給側隙間内空気流路95が画定される。供給側隙間内空気流路95は、一方の開口端がリブ部93(閉鎖面93a)で閉塞され、中央部で開口150aを介して供給空気流路150と連通し、他方の開口端が、第1供給口部265である。第1供給口部265は、他方側に支持部77が作る隙間78を介して、吐出空間S1と連通する。
上流側当接部91は、第2画定位置では、図10(b)に示すように、その下端が鍔部75から離隔する。このとき、上流側当接部91と鍔部75とで、第2供給口部268が画定される。第2供給口部268は、上流側側面1Sに沿って長手方向に延在し、上流側側面1S中央部の開口150aを介して、供給空気流路150と連通する。第2供給口部268は、主に上流側で支持部77が作る隙間78を介して、吐出空間S1と連通する。本実施形態においては、上流側当接部91及びリブ部93により供給口切換機構を構成する。
以上、ヘッド1の上流側半部の構成について説明したが、構造的対称性から、下流側半部の構成も、同様の形態となっている。サイドカバー70は、長尺部71b、固定部74、鍔部75及び上突出部76から構成され、上突出部76にはチューブ53が接続されている。固定部74は、排出空気流路155(供給空気流路150に対応)、開口155a(開口150aに対応)、支持部77、隙間78、リブ部94、閉鎖面94aを有する。リブ部94は、ヘッド1の中心に関して、リブ部93と対称位置にある。ダイアフラム44は、下流側当接部92(上流側当接部91に対応)を有する。ヘッド1の下流側半部において、第1画定位置では、図10(a)に示すように、下流側当接部92の下端が鍔部75に当接する。このとき、鍔部75、固定部74、及び下流側当接部92とで、長手方向に延在する排出側隙間内空気流路96が画定される。排出側隙間内空気流路96は、一方の開口端がリブ部94(閉鎖面94a)で閉塞され、中央部で開口155aを介して排出空気流路155と連通し、他方の開口端が、排出口部285である。排出口部285は、他方側に支持部77が作る隙間78を介して、吐出空間S1と連通する。なお、リブ部94のある一方側には、上流側半部の第1供給口部265があり、排出口部285のある他方側には、上流側半部のリブ部93がある。
下流側当接部92は、第2画定位置では、図10(b)に示すように、その下端が鍔部75から離隔する。このとき、下流側当接部92と鍔部75とで第3供給口部269が画定される。第3供給口部269は、間隙78を介して吐出空間S1に連通し、第2供給口部268と同様に加湿空気が供給される。
加湿機構50は、記録中加湿動作に対応するため、4つのチューブ53〜56に加えて、チューブ53とチューブ56とを連通可能に接続する連通チューブ(不図示)を更に備えている。さらに、連通チューブには第1開閉弁(不図示)を備えている。第2開閉弁(不図示)は、チューブ53において、連通チューブ及び排出空気流路155の間に配置されている。
次に、上記構成における、プリンタ101のキャッピング動作、及び休止中加湿動作の一連の流れについて説明する。
キャッピング動作が実行されると、制御装置100の制御の下、図9(a),(b)、図10(a)に示すように。上流側当接部91の下端が長尺部71aの鍔部75に当接して、供給側隙間内空気流路95が画定される。一方の開口端はリブ部93の閉鎖面93aにより閉ざされ、他方の開口端が第1供給口部265となる。また、下流側当接部92の下端が、長尺部71bの鍔部75に当接して、排出側隙間内空気流路96が画定される。第1供給口部265側の開口端はリブ部94の閉鎖面94aにより閉ざされ、他方の開口端が排出口部285となる。
次に、休止中加湿動作が実行されると、制御装置100による制御の下、三方弁59によりチューブ54とチューブ53とが連通されるとともに、連通チューブの第1開閉弁が閉じられる。そして、ポンプ58が駆動されて、図9(a),(b)、図10(a)に示すように、空気が白抜き矢印に沿って流れる。タンク57の上部空間の加湿空気は、供給空気流路150を介して、供給側隙間内空気流路95に供給される。その後、第1供給口部265から、間隙78を介して、吐出空間S1に供給される。吐出空間S1の空気は、加湿空気と置換されながら第1供給口部265から排出口部285に向かって、長手方向に流れる。また、吐出空間S1内の空気は、ポンプ58により吸い出され、排出口部285からタンク57へ向かう。空気は、タンク57の下部空間で加湿され、上部空間に移動する。生成された加湿空気は、ポンプ58の駆動が続く間、吐出空間S1に供給される。以上、キャッピング動作、及び休止中加湿動作の一連の流れについて説明した。なお、上述のように、吐出空間S1が区画状態にあるときは、供給空気流路150から供給された加湿空気は、供給側隙間内空気流路95に供給されるため、第1供給口部265に供給される加湿空気の量は、第2供給口部268よりも多くなる。
次に、プリンタ101のアンキャッピング動作、及び記録中加湿動作の一連の流れについて説明する。
アンキャッピング動作が実行されると、制御装置100の制御の下、図9(c),図10(b)に示すように、上流側当接部91の下端が長尺部71aの鍔部75から離隔して、第2供給口部268が画定される。また、下流側当接部92の下端が、長尺部71bの鍔部75から離隔して、第3供給口部269が画定される。
次に、画像記録動作中に記録中加湿動作が実行されると、制御装置100による制御の下、三方弁59によりチューブ54とチューブ55とが連通されるとともに、連通チューブの第1開閉弁が開かれ。そして、ポンプ58が駆動されて、図9(c)及び図10(b)に示すように、空気が黒矢印に沿って流れる。タンク57の上部空間の加湿空気は、供給空気流路150及び排出空気流路155に供給される。そして、加湿空気は、第2供給口部268及び第3供給口部269から、間隙78を介して、吐出空間S1に供給される。この結果、吐出口108の乾燥を確実に抑制することができるため、インクの消費量を抑制することができる。なお、上述のように吐出空間S1が開放状態にあるときは、供給空気流路150及び排出空気流路155から供給された加湿空気は、主に間隙78を通って吐出空間S1に供給されるため、第2供給口部268及び第3供給口部269に供給される加湿空気の量は、第1供給口部265よりも多くなる。つまり、供給口切換機構は、供給空気流路150と第2供給口部268とを連通する流路の抵抗を変化させる。具体的には、吐出空間S1が区画状態にあるときに、下流側当接部92の下端が、長尺部71bの鍔部75に当接するとともに、第1供給口部265側の開口端はリブ部94の閉鎖面94aにより閉ざされることで、供給空気流路150と第2供給口部268とを連通する流路の抵抗が高くなる。その結果、第1供給口部265に供給される加湿空気の量は、第2供給口部268に供給される加湿空気の量よりも多くなる。一方、吐出空間S1が開放状態にあるときに、下流側当接部92の下端が、長尺部71bの鍔部75から離隔することで、供給空気流路150と第2供給口とを連通する流路の抵抗は低くなる。その結果、第2供給口部268に供給される加湿空気の量は、第1供給口部265に供給される加湿空気の量よりも多くなる。
以上、本実施形態によると、第1供給口部265及び第2供給口部268は、プリンタ101に既存の構成(区画部材41及びサイドカバー70)により、第1供給口部265及び第2供給口部268が形成されるので、プリンタ101を小型、且つコンパクトにすることができる。
また、記録中加湿動作においては下流側側面1Bに沿って長手方向に延びる第3供給口部269からも加湿空気が供給されるため、吐出口108の乾燥を確実に抑制することができる。
また、供給口切換機構による加湿空気の供給先の切り換えは、リップ部材42の当接位置及び離隔位置との間の移動動作にともなって行われるため、当該切り換えを容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の第1〜第3実施形態を組合せ可能な場合には組み合せてもよい。
また、加湿空気の供給先を切り換える供給口切換機構は、上述の実施形態に特に限られるものではない。例えば、上述の第2実施形態において、三方弁が三方電磁弁であってもよい。この場合、制御装置100による直接の制御によって、流路の切り換えが行われる。
また、上述の実施形態では、記録中加湿動作は画像記録動作中に行われているが、区画部材41が吐出空間S1を外部空間S2に開放した開放状態であるならば、画像記録動作が行われていないときに行われてもよい。
第3実施形態の変形例として、上流側当接部91及び下流側当接部92は、上述の実施形態ではダイアフラム44に設けられているが、リップ部材42に設けられていてもよく、リップ部材42及びダイアフラム44の両方に設けられていてもよい。また、リブ部93,94は、上述の実施形態では固定部74に設けられていたが、上流側当接部91や下流側当接部92に設けられていてもよく、また、鍔部75、リップ部材42やダイアフラム44に設けられていてもよい。さらには、リブ部93,94が、これら複数の部材に設けられていてもよい。
以上の実施形態では、サイドレジ方式の搬送機構への適用を例示したが、本発明はセンターレジ方式の搬送機構でも適用可能である。用紙Pは、搬送方向に延びる中心線が、ヘッド1の長手方向に関して、吐出口108の分布領域のほぼ中央と重なるように、搬送される。用紙Pのサイズが小さいと、長手方向両端部の吐出口は大気に暴露されるのみであり、画像記録中に乾燥が進む。区画状態では、2つの影響が重なることになる。結果として、長手方向両端部の吐出口では、インクの乾燥が進み、早めに印字品質の劣化が識別可能なレベルとなる。これに対して、第1供給口部65及び排出口部85が、長手方向に関して、複数の吐出口108を挟む。さらに、生成部と供給部を繋ぐチューブに、流路の切換弁を介挿し、加湿空気の供給先を第1供給口部65と排出口部85とで切換可能とすればよい。これにより、長手方向両側での乾燥の進行を効果的に抑制できる。
以上の実施形態では、キャップ機構40の区画部材41(具体的には、リップ部材42
及びダイアフラム44)が、対向部材10と別体で、ヘッド1側に配置されていたが、こ
の構成に限定されない。区画部材は、弾性材料製で、対向部材及びリップ部材で一体に構成されていても良い。ダイアフラム44は、不要である。対向部材は、吐出面1aと対向可能で、リップ部材がその外周縁に沿って立設されている。区画状態では、リップ部材先端が吐出面1aに当接し、吐出空間S1が区画される。第2供給パイプ63も、不要である。第3供給パイプ66は、各実施例と同様に、ヘッド1の搬送方向上流側の側面近傍に設置されている。一方、第1供給口部65及び排出口部85に相当する2つの開口は、区画部材側(例えば、対向部材の端部)に形成されている。この場合、供給口切換機構は、吐出空間S1の外に配置されて良い。例えば、タンク57の上部空間に二股のチューブが繋がり、二股部分(チューブの分岐部分)に弁が配置されている。この弁が、加湿空気の供給先を切り換える。
この場合の変形例として、区画部材は、2つの第1供給口部及び1つの排出口部を備えていても良い。2つの第1供給口部は、例えば、対向部材の長手方向両端部に配置され、排出口部が中央部に配置される構成である。吐出面1aに直交する方向から見ると、排出口部を中心にして、長手方向両側に複数の吐出口108が第1供給口部に挟まれている。これにより、吐出空間S1の両端部は、第1供給口部とそれぞれ対向することとなり、低湿度化傾向のある両端部近傍が効果的に加湿される。また、供給口と排出口の間隔が短くなるので、場所に依らず均一に加湿できる。このとき、タンク57の上部空間には、三つ叉のチューブが繋がる。
また、区画部材がこれと同様の構成において、供給口切換機構を、吐出空間S1内に収容可能な構成であっても良い。第3供給パイプ66は、流路ユニット9の内部(サイドカバー70の内部でも良い)に形成され、長手方向に延設されている。複数の開口が、吐出面1aから第3供給パイプ66に連通し、搬送方向上流側端縁に沿って配列している。区画部材には、さらに仕切り壁が、立設されている。仕切り壁は、供給口切換機構の一部を構成し、区画状態で吐出面1aに当接可能である。仕切り壁は、搬送方向上流側のリップ部材に平行に延在し、吐出面1aに直交する方向から見たとき、リップ部竿とともに複数の開口を挟む。仕切り壁自体は、これら複数の開口及び複数の吐出口108に挟まれる。区画状態では、仕切り壁が、上流側リップ部、対向部材及び吐出面1aとともに空気流路を構成する。空気流路は、複数の開口と連通し、仕切り壁の長手方向端部で吐出空間S1と連通する。
ここで、対向部材が、排出口部を持っても良い。吐出空間S1との連通口(第1供給口部)を仕切り壁の両端部に持つ場合、排出口部は対向部材の長手方向中央部に配置されると良い。連通口を仕切り壁の一端部のみに持つ場合(仕切り壁の他端部がリップ部に繋が
る場合)、排出口部は他端部側に配置されると良い。前者の場合、長手方向両端部近傍の
効果的な加湿と場所に依らず均一な加湿ができる。このように、吐出空間S1に対する供給口部が、区画状態とすることで、第3供給パイプ66に連通する開口(第2供給口部)から空気流路の連通口(第1供給口部)に切り替わる。なお、排出口部は、ヘッド1側に設けても良い。
この場合の変形例として、仕切り壁が、吐出面1aと直交する方向から見たとき、複数の開口と対向して配置されていても良い。区画状態では、仕切り壁が、1つの開口を残して、他の全ての開口を封止する。残される開口が配列の一端にあれば、排出口部は区画部材の他端近傍に配置される。排出口部は、ヘッド1側でも対向部材側でも、どちらにあっても良い。別の変形例として、この仕切り壁が、区画状態で配列の両端の開口を残して、他の開口を封止する構成としても良い。排出口部は、区画部材の長手方向の中央部に配置され、その形成位置は、ヘッド1側でも対向部材側でも良い。
本発明は、ライン式・シリアル式のいずれにも適用可能であり、また、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機等にも適用可能であり、さらに、インク以外の液体を吐出させることで記録を行う液体吐出装置にも適用可能である。記録媒体は、用紙Pに限定されず、記録可能な様々な媒体であってよい。さらに、本発明は、インクの吐出方式にかかわらず適用できる。例えば、本実施の形態では、圧電素子を用いたが、抵抗加熱方式でも、静電容量方式でもよい。
なお、上述の各実施例において、供給口切換機構が、「加湿動作における加湿空気の供給先を、区画状態では第1供給口部とし、開放状態では第2供給口部とする」としているが、これは、供給先とされた供給口部に他方の供給口部よりも多くの加湿空気が供給され、且つ両方の供給口部に加湿空気が供給される場合も含む。つまり、供給口切換機構は、外部から加湿空気が供給される空気流路と第1供給口部とを連通する流路、及び、当該空気流路と第2供給口部とを連通する流路の少なくともいずれか一方の抵抗を変化させることで、加湿機構からの加湿空気を第2供給口部よりも第1供給口部に多く供給する状態と、当該加湿空気を第1供給口部よりも第2供給口部に多く供給する状態を切り換えている。
1 インクジェットヘッド(ヘッド)
1a 吐出面
1S 上流側側面
10 対向部材
40 キャップ機構
41 区画部材
50 加湿機構
65,165,265 第1供給口部
68,168,268 第2供給口部
S1 吐出空間(隙間)
S2 外部空間

Claims (15)

  1. 記録媒体の搬送方向と直交する方向を長手方向とし、記録媒体に液体を吐出する複数の吐出口が開口した吐出面を有するヘッドと、
    前記吐出面に対向可能な対向部材と、前記対向部材が前記吐出面に隙間を挟んで対向したとき、前記対向部材及び前記吐出面とともに前記複数の吐出口を内包して外部空間から前記隙間を区画する区画部材とを備え、前記区画部材が前記隙間を外部空間から区画した区画状態と、前記区画部材が前記隙間を外部空間に開放した開放状態とを取り得るキャップ機構と、
    前記区画状態の前記隙間に連通し、前記吐出面と直交する方向から見たときに、前記長手方向に関して前記複数の吐出口を挟んで配置された第1供給口部及び排出口部と、
    前記開放状態の前記隙間に連通し、前記搬送方向に関して前記ヘッドの上流側側面に沿って前記長手方向に延びた第2供給口部と、
    前記第1供給口部又は前記第2供給口部に加湿空気を供給する加湿動作を行う加湿機構と、を備え、
    前記空間が前記区画状態にあるときには前記第1供給口部に供給される加湿空気が前記第2供給口部よりも多くなり、前記空間が前記開放状態にあるときには前記第2供給口部に供給される加湿空気が前記第1供給口部よりも多くなるものである液体吐出装置。
  2. 前記加湿機構は、外部から加湿空気が供給される空気流路を含み、
    前記空気流路と前記第1供給口部とを連通する流路、及び、前記空気流路と前記第2供給口部とを連通する流路の少なくともいずれか一方の抵抗を変化させることで、前記加湿機構からの前記加湿空気を前記第2供給口部よりも前記第1供給口部に多く供給する状態と、前記加湿空気を前記第1供給口部よりも前記第2供給口部に多く供給する状態を切り換える供給口切換機構を、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記供給口切換機構は、前記加湿動作における加湿空気の供給先を、前記区画状態では前記第1供給口部とし、前記開放状態では前記第2供給口部とすることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記供給口切換機構は、
    前記区画状態の前記キャップ機構に内包されることを特徴とする請求項2又は3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記キャップ機構は、
    前記ヘッドを取り囲む環状のリップ部材と、前記リップ部材と前記ヘッドとを繋ぐ可撓性のダイアフラムとから構成された前記区画部材と、前記リップ部材が前記対向部材と当接する当接位置及び前記リップ部材が前記対向部材から離隔した離隔位置の間において、前記リップ部材を移動させるリップ移動機構とを有し、
    前記供給口切換機構は、
    前記リップ部材の前記当接位置と前記離隔位置との間の移動動作にともない、前記加湿動作における加湿空気の供給先を切り換えることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第2供給口部は、
    前記搬送方向に関して、前記リップ部材の上流側の内面よりも下流側に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記加湿機構は、
    外部から加湿空気が供給される第1空気流路と、一端が前記第1空気流路に連通し、他端に前記第1供給口部を有する第2空気流路と、一端が前記第2空気流路に連通し、前記第2供給口部を有する第3空気流路とを含み、
    前記第2空気流路は、前記第3空気流路よりも空気に対する流路抵抗が小さく、
    前記区画部材は、
    内面に前記第1供給口部の供給口を閉ざす閉鎖面が設けられ、前記区画状態では前記閉鎖面が前記供給口から離隔し、前記開放状態では前記閉鎖面が前記第1供給口部に当接して前記供給口を閉ざすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記キャップ機構は、
    前記ヘッドを取り囲む環状のリップ部材と、前記リップ部材と前記ヘッドとを繋ぐ可撓性のダイアフラムとから構成された前記区画部材と、前記リップ部材が前記対向部材と当接する当接位置及び前記リップ部材が前記対向部材から離隔した離隔位置の間において、前記リップ部材を移動させるリップ移動機構とを有し、
    前記区画部材は、前記リップ部材及び前記ダイアフラムの少なくともいずれかから内側に突出した突出部が設けられ、
    前記突出部は、
    前記閉鎖面を有し、前記リップ部材が前記当接位置に配置されたとき、前記第1供給口部から離隔し、前記リップ部材が前記離隔位置に配置されたとき、前記第1供給口部に当接して前記閉鎖面が前記供給口を閉ざすことを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記第3空気流路は、
    空気に対する流路抵抗が、加湿空気の流れの方向に関して、上流側から下流側に向かうほど小さいことを特徴とする請求項7又は8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記第2供給口部は、
    前記長手方向に関して互いに間隔を隔てて形成された複数の供給穴を有し、前記複数の供給穴の開口面積は、前記上流側から前記下流側に向かうほど大きいことを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記キャップ機構は、
    前記ヘッドを取り囲む環状のリップ部材と、前記リップ部材と前記ヘッドとを繋ぐ可撓性のダイアフラムとから構成された前記区画部材と、前記リップ部材が前記対向部材と当接する当接位置及び前記リップ部材が前記対向部材から離隔した離隔位置の間において、前記リップ部材を移動させるリップ移動機構とを有し、
    前記ヘッドは、
    前記上流側側面において、前記ダイアフラムが接続された固定部と、前記長手方向に延在するとともに、前記固定部の下方から前記搬送方向の上流側に向かって突出した鍔部と、を有し、
    前記区画部材は、
    前記区画状態において、前記鍔部に当接して、前記長手方向に前記上流側側面に沿って延在するとともに、前記排出口部側と反対側の開口端を前記第1供給口部とする隙間内空気流路を画定する当接部を有し、
    画定された前記隙間内空気流路の前記排出口部側の開口端を閉ざす閉鎖面をさらに備え、
    前記加湿機構は、
    外部から加湿空気が供給されるとともに、画定された前記隙間内空気流路と連通可能な供給流路を有し、
    前記当接部及び前記鍔部は、
    前記開放状態において、前記当接部が前記鍔部から離隔して、前記長手方向に延在する前記第2供給口部を前記上流側側面に沿って画定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  12. 前記当接部は、
    前記リップ部材及び前記ダイアフラムの少なくともいずれかに設けられ、前記リップ部材が前記当接位置に配置されたとき、前記鍔部の上面に当接して、前記ヘッドの上流側側面とともに前記隙間内空気流路を画定し、
    リブ部が、
    前記固定部、前記鍔部、前記リップ部材、前記ダイアフラム及び前記当接部の少なくともいずれかに設けられて、前記閉鎖面を有していることを特徴とする請求項11に記載の液体吐出装置。
  13. 前記加湿機構は、
    外部から加湿空気が供給される第1空気流路と、前記第1供給口部を有して前記第1空気流路と連通可能な第2空気流路と、前記第2供給口部を有して前記第1空気流路と連通可能な第3空気流路とを含み、
    前記供給口切換機構は、
    前記第1空気流路の連通先を前記第2空気流路と前記第3空気流路との間で選択的に切り換える切換弁を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体吐出装置。
  14. 前記キャップ機構は、
    前記ヘッドを取り囲む環状のリップ部材と、前記リップ部材と前記ヘッドとを繋ぐ可撓性のダイアフラムとから構成された前記区画部材と、前記リップ部材が前記対向部材と当接する当接位置及び前記リップ部材が前記対向部材から離隔した離隔位置の間において、前記リップ部材を移動させるリップ移動機構とを有し、
    前記供給口切換機構の切換弁は、
    流路の切換部が前記リップ部材及び前記ダイアフラムの少なくともいずれかと機械的に接続される三方弁であって、前記リップ部材の前記当接位置と前記離隔位置との間の移動動作にともない、前記加湿動作における加湿空気の供給先を切り換えることを特徴とする請求項13に記載の液体吐出装置。
  15. 前記第3空気流路の空気に対する流路抵抗は、
    加湿空気の流れの方向に関して、上流側から下流側に向かうほど小さいことを特徴とする請求項13又は14に記載の液体吐出装置。
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