JP2013215962A - 階調補正装置および印刷システム - Google Patents

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Abstract

【課題】別途の基準マークを配置せずにコントロールストリップ内の各パッチを精度よく読み取って階調補正データを生成可能な階調補正装置を提供する。
【解決手段】複数のパッチを直線状に配列したコントロールストリップ60は、その長手方向の両端に白または淡色のパッチ61を有し、かつこれら両端のパッチ61の周縁に枠線を描く。この枠線は直交する2直線(細線aと直交細線b)を含み、その交点として基準点を規定する機能を果たす。読み取り画像上で2直線を検出して基準点の位置を特定し、該基準点の位置から読み取り画像上でのコントロールストリップ内の各パッチの位置を特定して、各パッチの濃度データを取得して階調補正データを生成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数のパッチを直線状に配列したコントロールストリップを用紙の端部に印刷させ、これを読み取って得た濃度データから階調補正データを作成する階調補正装置およびこれを含む印刷システムに関する。
印刷システムにおいては、同一の印刷データに対して常に同一の印刷結果が得られるような安定した階調再現性が求められる。特に高速大量印刷を行う印刷システムではその要請が強い。
電子写真プロセスをはじめとして一般的な印刷システムでは、環境条件、連続プリントによる経時変化、機器の個体差などによって出力特性が変化するため、それらの出力結果を測定し、その結果を階調補正にフィードバックすることで出力特性を一定化することが一般に行われる。
高速大量印刷を行う印刷システムでは、処理能力を維持するためテストチャートを本来の印刷物とは別に印刷することは好ましくない。そのため、印刷物の裁断領域外の空き部分にコントロールストリップを印刷し、それを読み取ることできめ細やかな階調補正を行う、といったことが行われる。
用紙上のコントロールストリップ内の各パッチ位置は、たとえば、コントロールストリップの近傍に十字型などの基準マークを印刷し、この基準マークからの相対位置によって検出される(特許文献1参照。)。
特開2003−103762号公報
裁断領域外の空き部分には、裁断位置の目印となるトンボが配置されることが多く、また階調補正以外の何らかの補正を目的とする別のテストチャートが印刷される場合もあるので、コントロールストリップに割り当て可能な領域の面積が制限される。
一方、印刷物の粒状性や印刷の安定性(パッチ内でのムラ)などから1パッチ当たりの面積が広く、また、1つのコントロールストリップの構成については階調ステップがきめ細かく、1次色だけでなく2次色、3次色を含めたより多色系でのコントロールストリップの配置が求められており、この要求に対応するには、コントロールストリップに対して多くの用紙面積が必要になる。
このため、特許文献1に開示されるように、各コントロールストリップの近傍に別途、基準マークを配置する方法では、基準マークの配置スペースが余計に必要になり、コントロールストリップに割り当て可能な面積が減ってしまう。
また、コントロールストリップの用紙への印刷時や印刷されたコントロールストリップの読み取り時における用紙の固定や搬送における不完全性から、本来意図したコントロールストリップに対して、位置ずれしたり、傾斜したり、伸縮したり、歪んだりするといった事態が生じ得る。そのため、基準マークの位置からコントロールストリップの各パッチの位置を高い精度で推定するには、基準マークをきめ細かく配置しなければならない。ところが、基準マークを多く配置すればするほど、コントロールストリップの配置に余裕がなくなるので、配置可能なコントロールストリップの種類が減って階調補正を高精度で行うことができなくなってしまう。
また、印刷時の解像度と読み取り時の解像度との関係が一定でないケースや、システムの都合から、コントロールストリップの詳細な配置位置情報や印刷時・読み取り時の解像度情報などを得られない、あるいは不明な場合もあり、さらには、読み取り画像以外の情報が何もないということも想定される。
しかし、基準マークから所定の相対位置にパッチが存在すると推定してパッチを読み取る方法の場合、基準マークとコントロールストリップを構成するパッチとの位置関係を表す情報や、解像度情報などが必要になるため、これらの情報を入手できないシステムでは、この方法でパッチの位置を特定することはできない。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、別途の基準マークを配置せずにコントロールストリップ内の各パッチを精度よく読み取って階調補正データを生成することのできる階調補正装置および印刷システムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]濃度の異なる複数のパッチを直線状に配列したコントロールストリップを用紙の端部に配置した画像を印刷装置に印刷させ、この用紙を読み取り装置に読み取らせ、該読み取りで得た読み取り画像を解析して前記コントロールストリップの各パッチの濃度データを取得し、この濃度データから求めた前記印刷装置で使用する階調補正データを作成する階調補正装置であって、
前記コントロールストリップは、長手方向の両端に白または淡色のパッチを配置してあり、かつこれらのパッチの周縁のうち隣接するパッチとの境界以外の部分の少なくも一部に描いた細線を含む2直線によって規定される少なくとも1つの基準点を当該コントロールストリップの長手方向の両端部にそれぞれ有し、
前記読み取り画像上で前記コントロールストリップの両端部の前記基準点を検出し、該基準点の位置から前記読み取り画像上での前記コントロールストリップ内の各パッチの位置を特定して各パッチの濃度データを取得する
ことを特徴とする階調補正装置。
上記発明では、コントロールストリップの両端のパッチを白または淡色としその周縁に描いた細線を含む2直線によって、コントロールストリップの位置を読み取り画像上で検出するための基準点が規定される。このように、両端のパッチの周縁に描いた細線を含む2直線によって基準点を規定するので、基準点を定めるためのマークなどをコントロールストリップの近傍などに別途配置する必要がなく、用紙端部の余白の効率的な利用が図られる。なお、両端のパッチを白または淡色とすることでその周縁(枠部分)に細線を明確に描くことができる。また、コントロールストリップの長手方向の両端に基準点を配置したので、それらの間に配置された各パッチの位置を基準点の位置から的確に特定することができる。
[2]前記細線は、コントロールストリップの長手方向の端位置にあって前記長手方向に垂直方向の直線であり、
前記基準点は、前記細線と該細線に垂直な直交細線との交点もしくは少なくとも一方を延長した場合の交点として規定される
ことを特徴とする[1]に記載の階調補正装置。
上記発明では、細線は、端部のパッチの周縁のうち、コントロールストリップの長手方向の端位置の辺を成す部分に描かれ、該細線と直交細線とによって基準点は規定される。すなわち、基準点は、端部のパッチの周縁の中でも、コントロールストリップの長手方向の最も端の位置に規定される。
[3]前記基準点の検出方法は、
コントロールストリップの長手方向と垂直な幅方向の概略の端位置を求める第1ステップと、
前記第1ステップで求めた概略の端位置に対応する幅方向の範囲を解析してコントロールストリップの長手方向の端位置を特定する第2ステップと、
前記第2ステップで特定された長手方向の端位置の近傍を解析してコントロールストリップの幅方向の端位置を特定する第3ステップと、
前記特定した幅方向の端位置と前記長手方向の端位置とから定まる前記コントロールストリップの4隅の位置より前記基準点の位置を特定する第4ステップと、
を含む
ことを特徴とする[2]に記載の階調補正装置。
上記発明では、各ステップにて段階的に探索範囲を絞って基準点の位置を求めるので、解析量を減らしつつ、基準点の位置をより正確に特定することができる。
[4]前記第2ステップでは、
コントロールストリップの長手方向の一方の端位置近傍のエッジの位置を検出し、
前記検出したエッジの位置から最近接の前記細線の位置を検出し、
検出した前記エッジの位置と前記細線の位置との距離と前記コントロールストリップの設計情報とから該コントロールストリップの長手方向の他方の端位置を概略推定する
ことを特徴とする[3]に記載の階調補正装置。
上記発明では、たとえば、用紙の端部から用紙の内側方向へ探索して、最初のエッジ位置を検出する。このエッジは、コントロールストリップ端部のパッチと端部から2番目のパッチとの境界にあるエッジである。次に、このエッジに最近接の細線を検出する。この細線はコントロールストリップの長手方向の一端に描かれている細線になる。このような手順を踏むことで、コントロールストリップの端部の外側近傍に、たとえば、裁断用のトンボなどが描かれていたとしても、これをコントロールストリップ端部の細線として誤認することが回避される。また、エッジと細線との距離が判明すれば、設計情報(たとえば、設計上のサイズ)と対比することで、読み取り画像上でのコントロールストリップの他方の端位置を特定することができる。
[5]コントロールストリップを構成する各パッチは同一サイズであり、
前記設計情報は、前記コントロールストリップを構成するパッチ数であり、前記距離と前記パッチ数とから前記他方の端位置を概略推定する
ことを特徴とする[4]に記載の階調補正装置。
上記発明では、エッジと細線との距離は1つのパッチのサイズに相当し、各パッチのサイズが同一なので、距離×パッチ数から他方の端位置を推定することができる。
[6]前記細線は、前記コントロールストリップの幅方向の画素の3分の1以上の画素を高濃度画素とする実線もしくは破線である
ことを特徴とする[2]乃至[5]のいずれか1項に記載の階調補正装置。
上記発明では、細線を、コントロールストリップの幅方向の画素の3分の1以上の画素を高濃度画素とする実線もしくは破線とすることで、細線の位置(たとえば、細線に対応する直線の式)をより正確に特定することができる。
[7]前記直交細線は、前記コントロールストリップの幅方向の端位置にある
ことを特徴とする[2]乃至[6]のいずれか1項に記載の階調補正装置。
上記発明では、パッチが矩形ならば、直交細線も端部のパッチの周縁に描かれることになる。
[8]前記細線と2つの前記直交細線とにより、コントロールストリップの端部のパッチの枠線を形成する
ことを特徴とする[2]乃至[7]のいずれか1項に記載の階調補正装置。
上記発明では、矩形のパッチの枠線が、基準点を規定する2直線として機能する。つまり、枠線の角が基準点となる。各端部は基準点を2つ規定するので、コントロールストリップの4隅に基準点が規定される。
[9][1]乃至[8]のいずれか1項に記載の階調補正装置と、
前記階調補正装置が生成した階調補正データに基づいて印刷時の階調補正を行う印刷装置と、
用紙を光学的に読み取る読み取り装置と、
を備え、
前記階調補正装置は、前記コントロールストリップを用紙の端部に配置した画像を前記印刷装置に印刷させ、この用紙の読み取り画像を前記読み取り装置から取得する
ことを特徴とする印刷システム。
上記発明では、印刷装置、読み取り装置、階調補正装置を備えた印刷システムが構成される。
本発明に係る階調補正装置、印刷システムによれば、別途の基準マークを配置せずにコントロールストリップ内の各パッチを精度よく読み取って階調補正データを作成する、もしくは階調補正することができる。
本発明の実施の形態に係る階調補正装置としての機能を含む印刷システムの概略構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る階調補正装置としての機能を含む印刷システムの電気的概略構成を示すブロック図である。 端部にコントロールストリップの印刷された用紙の一例を示す正面図である。 コントロールストリップの一例を示す説明図である。 端部パッチの周縁に描いた細線を含む2直線の交点として基準点を規定する各種の態様を示す図である。 端部パッチの周縁に描いた細線を含む2直線の交点として基準点を規定する各種の態様を示す図である。 印刷システムが行う階調補正動作の全体の流れを示す流れ図である。 パッチデータ取得処理(図7のステップS103)を示す流れ図である。 幾何変換によって座標系に変換する様子を示す説明図である。 パッチ群概略位置推定処理(図8のステップS201)の詳細を示す流れ図である。 コントロールストリップの印刷された用紙を読み取り部にて読み取って得た読み取り画像の一例を示す図である。 解析手順(1)から(4)の概要を説明する図である。 解析手順(2)におけるコントロールストリップの幅方向の概略端位置の検出を説明する図である。 解析手順(1)から(3)で適応される立下りエッジ(白から黒方向へのエッジ)の検出手順を示す流れ図である。 立下りエッジ付近のプロファイルの一例を示す図である。 解析手順(1)から(3)で適応される立上りエッジ(黒から白方向へのエッジ)の検出手順を示す流れ図である。 立上りエッジ付近のプロファイルの一例を示す図である。 白地内での細線検出処理を示す流れ図である。 細線付近のプロファイルの一例を示す図である。 解析手順(3)の処理手順を示す流れ図である。 解析手順(3)による具体的な解析例の概要を示す図である。 基準点詳細位置推定処理の全体を示す流れ図である。 水平方向探索処理(図22のステップS801)の詳細を示す流れ図である。 線分検出の具体例の概要を示す図である。 垂直方向探索処理(図22のステップS802)の詳細を示す流れ図である。 交点座標算出処理(図22のステップS803)の詳細を示す流れ図である。 2直線の式とその交点座標との関係を示す図である。 射影変換を示す説明図である。 射影変換係数の演算式を示す図である。 読み取り座標系におけるパッチ領域内の測定範囲を示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る階調補正装置としての機能を含む印刷システム10の概略を示す説明図である。印刷システム10は、ネットワークなどを通じて入力された印刷データに基づくカラー画像を用紙上に印刷して出力する印刷機能、原稿を光学的に読み取って得た画像の複製を用紙上に印刷して出力するコピー機能などを果たす。なお、印刷システム10は必ずしもカラー印刷を行う必要はなく、モノクロ印刷を行うシステムであってもよい。
印刷システム10は、無端で環状に掛け渡された所定幅の中間転写ベルト11と、この中間転写ベルト11上に、それぞれ単一色のトナー像を形成するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色別の4つの像形成部12Y、12M、12C、12K、用紙を給紙する給紙部13、給紙された用紙を搬送する搬送部14、定着装置15、印刷された用紙を光学的に読み取る読み取り部18などを備えて構成される。
像形成部12Y、12M、12C、12Kは、使用されるトナーの色は異なるが互いに構造は同一である。像形成部12Y、12M、12C、12Kは、表面に静電潜像が形成される静電潜像担持体としての円筒状の感光体ドラム16を有し、その周囲に帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などを配置して備える。またレーザーダイオード、ポリゴンミラー、各種レンズおよびミラー等で構成されたレーザーユニット17を備えている。
各像形成部12Y、12M、12C、12Kにおいて、感光体ドラム16は図示省略の駆動部に駆動されて一定方向に回転し、帯電装置は感光体ドラム16を一様に帯電させ、レーザーユニット17は対応する色の画像データに応じてオン/オフされたレーザー光で感光体ドラム16を走査することによって感光体ドラム16の表面に静電潜像を形成する。現像装置は、感光体ドラム16上の静電潜像をトナーによって顕像化する。感光体ドラム16の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11と接触する箇所で中間転写ベルト11に転写される。クリーニング装置は、転写後に感光体ドラム16の表面に残留するトナーをブレード等で擦って除去し回収する。
中間転写ベルト11は複数のローラに掛け渡すようにして巻回されて図中の矢印A方向に周回する。周回する過程で、Y、M、C、Kの順に各色の画像(トナー像)が像形成部12Y、12M、12C、12Kによって中間転写ベルト11上に重ね合わせるように形成されてカラー画像が合成される。このカラー画像は、二次転写位置Dで中間転写ベルト11から用紙に転写される。
給紙部13は、印刷(画像形成)に供される用紙を収納する複数の給紙トレイ13aを有し、選択された給紙トレイ13aから用紙を1枚ずつ搬送部14に向けて送り出す。搬送部14は、給紙トレイ13aから繰り出された用紙を搬送し、二次転写位置Dおよび定着装置15を通過させ、さらに読み取り部18の読み取り位置を経て、排紙トレイに排出する機能を果たす。搬送部14は、搬送経路を構成する搬送ローラやガイドのほか、搬送ローラを駆動するモータなどで構成される。
さらに印刷システム10は、ユーザがセットした原稿を読み取るスキャナ部21、ユーザの操作の受け付けや各種画面の表示などを行う操作パネル部22などを備えている。
図2は、印刷システム10の電気的概略構成を示すブロック図である。印刷システム10は、当該印刷システム10の動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)31を備えている。CPU31にはバス32を通じてROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、不揮発メモリ35、HDD(ハードディスク装置)36、操作パネル部22、スキャナ部21、ネットワークI/F部37、画像処理部38、読み取り部18、プリンタエンジン部40などが接続される。
CPU31はOS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどが実行される。ROM33には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU31が処理を実行することで階調補正に係る動作のほか印刷システム10の各機能が実現される。
RAM34はCPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
不揮発メモリ35は、電源がオフにされても記憶が保持できる書き換え可能なメモリ(フラッシュメモリ)である。不揮発メモリ35には、装置固有の情報や各種の設定情報などが記憶される。
HDD36は、大容量の不揮発の記憶装置であり、印刷データや画像データ、後述するコントロールストリップを印刷するためのデータなどが記憶されている。
プリンタエンジン部40は、用紙に画像を印刷(画像形成)する機能を果たす部分であり、図1に示した、中間転写ベルト11、像形成部12Y、12M、12C、12K、給紙部13、搬送部14、定着装置15などを備えて構成される。プリンタエンジン部40はCPU31からの制御に基づいて動作する。
読み取り部18は、読み取り位置を通過する用紙に光を照射する光源と、その反射光を受けて用紙を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサなどで構成される。読み取り部18は、搬送部14によって搬送される用紙の幅方向(搬送方向に垂直方向)の1ライン分の画像の読み取り動作を繰り返し行うことで、搬送される用紙を2次元の画像として読み取る。読み取り部18は搬送され得る用紙の最大幅より若干広い読み取り幅を備えている。読み取り部18はR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3chデータを出力する。
操作パネル部22は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)、および液晶ディスプレイの画面上に設けられてペンや指などで押下された座標位置を検出するタッチパネルのほかテンキーやスタートキーなどの操作スイッチなどで構成される。操作パネル部22は、各種の操作画面、設定画面、装置状態画面を表示するほか、ユーザからジョブの投入や設定など各種の操作を受け付ける。
スキャナ部21は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。スキャナ部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。また、スキャナ部21は、原稿台にセットされた原稿束から原稿を1枚ずつ繰り出し、読取位置を経由して排紙位置へと搬送する自動原稿搬送装置を備えている。
ネットワークI/F部37は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを通じて接続されている外部装置などと通信を行い、たとえば、外部装置から印刷データを受信する。
画像処理部38は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。また、プリンタエンジン部40へ出力する印刷対象の画像データに対して階調補正データに基づく階調補正処理を施す。
印刷システム10のCPU31は、プリンタエンジン部40に印刷を行わせる際に、濃度の異なる複数のパッチを直線状に配列したコントロールストリップを用紙の端部に印刷させ、この用紙を読み取り部18で光学的に読み取らせ、該読み取りで得た読み取り画像を解析してコントロールストリップの各パッチの濃度データを取得し、この濃度データから階調補正データを生成する。そして、階調補正データに基づいて次回以降の印刷における階調補正を行う。
図3は、端部にコントロールストリップ60の印刷された用紙50の一例を示している。用紙50の中央には、外部端末から印刷指示された印刷データに基づく画像などが印刷される有効領域51があり、その外側(用紙の端部)は余白領域52になっている。余白領域52には、用紙の周縁に沿って複数のコントロールストリップ60が印刷される。なお、余白領域52にはコントロールストリップ60のほか、裁断位置決め用のトンボなども印刷されるが図示省略する。
図4は、コントロールストリップ60の一例を示している。コントロールストリップ60は、濃度の異なる複数種類のパッチを直線状に隣接して配列した階調テスト用の画像である。ここでは、各パッチは正方形であって同一サイズである。コントロールストリップ60の長手方向(パッチ配列方向)の両端のパッチは白もしくは淡色のパッチにされている。両端に配置されたパッチを端部パッチ61と呼ぶものとする。
各端部パッチ61の周縁には、コントロールストリップ60の位置を特定するための少なくとも1つの基準点が規定されている。基準点は、端部パッチ61の周縁に描いた細線を含む2直線の交点として規定される。この2直線は必ずしも交差しなくてもよく、いずれか一方もしくは双方の延長上で交点があればよい。また、2直線は、直交する関係になくてもよく、斜めに交差してもよい。この2直線は高濃度の画素で構成される。
図4のコントロールストリップ60の場合、正方形の端部パッチ61の周縁を一周する細い枠線が描かれており、この枠線の角(コントロールストリップ60全体の4隅となる位置の角)が基準点に規定される。コントロールストリップ60の長手方向の両端に位置してコントロールストリップ60の長手方向に対して垂直方向(幅方向とする)の細線aと、該細線aに垂直な直交細線bとの交点として基準点が規定されている。図4の場合、端部パッチ61の枠線のうち、コントロールストリップ60の長手方向の端位置の辺は細線a、端部パッチ61の枠線のうちコントロールストリップ60の長手方向に沿った2つの辺は直交細線bとなっている。
図5、図6は、端部パッチ61の周縁に描いた細線を含む2直線の交点として基準点を規定する場合の各種の態様を示している。図5、図6ではコントロールストリップ60の一方の端部側のみ示してある。図5(a)は、図4と同一の方法で基準点を規定している。端部パッチの周縁を一周する細い枠線(細線aおよび2つの直交細線b)を描き、コントロールストリップの端となる角位置を基準点としている。枠線は実線である。
図5(b)は、図5(a)に対して枠線(細線aおよび2つの直交細線b)を破線とした例を示している。なお、細線a、直交細線bはそれぞれ、端部パッチ61の1辺の長さの3分の1以上が有効画素となるようにする。
図5(c)は、コントロールストリップ60の両端に1つずつ基準点を設ける例である。コントロールストリップ60の長手方向の端に位置してコントロールストリップ60の長手方向に垂直な細線aと、この細線aに直交する短い直交細線bとの交点として基準点を規定している。このような直交細線bを複数本として、基準点を複数規定してもよい。本例では、直交細線bは細線aのほぼ中央で交差しているが、いずれか一方にシフトした位置でもよい。
図5(d)もコントロールストリップ60の両端に1つずつ基準点を設けた例である。図5(d)の場合、枠線の角の1つを基準点の位置としている。細線aと直交細線bはL字状に繋がっており、その角が基準点となっている。細線aの他方の端にも直交細線bを設けて、基準点を2つにしてもよい。
図6(a)は、細線aと直交細線bとが交差しない場合の例を示している。直交細線bの延長上で細線aとの交点が基準点にされる。
図6(b)は、細線aの両端に接する位置に直交細線bがあり、かつ直交細線bが細線aよりコントロールストリップ60の長手方向の外方および内方にそれぞれ僅かに延びている場合を示している。
図6(c)(d)は、端部パッチ61のコントロールストリップ60の長手方向の長さが、他のパッチより短い場合の例を示している。端部パッチ61は他のパッチより小さくされている。
次に、印刷システム10が行う階調補正動作の流れを説明する。
図7は、印刷システム10が行う階調補正動作の全体の流れを示している。印刷システム10は、外部端末などから印刷指示された画像を印刷する際に、その画像を用紙の有効領域51内(図3参照)に配置し、その周囲(用紙の端部近傍の所定位置)にコントロールストリップ60を配置した画像をプリンタエンジン部40にて用紙に印刷する(ステップS101)。この用紙が排紙トレイに向かって搬送される途中で読み取り部18によって該用紙を光学的に読み取ってその画像データ(読み取り画像)を取得する(ステップS102)。
印刷した用紙が排紙トレイに向かう途中で読み取りを行うようにしたが、印刷後の用紙を、読み取り部18の機能を果たす別体の読取装置で読み取り、その読み取り画像のデータを印刷システム10に入力するように構成されてもよい。
次に、印刷システム10のCPU31は、読み取り画像を解析してコントロールストリップ60の各パッチの位置を特定してそれぞれの濃度データを取得するパッチデータ取得処理を行う(ステップS103)。この処理の詳細は後述する。
次に、パッチデータ取得処理で取得した濃度データに基づいて階調補正データを作成して保存する(ステップS104)。階調補正データは、コントロールストリップ60を構成する各パッチの本来の濃度と、パッチデータ取得処理で取得した各パッチの濃度データとから、印刷データの示す本来の濃度が印刷時に再現されるようにプリンタエンジン部40に与える画像データを補正するための階調補正データを作成する。印刷システム10は、以降の印刷において、この階調補正データで階調補正を行って印刷を実行する。
図8は、パッチデータ取得処理(図7のステップS103)の流れを示している。CPU31は、読み取り画像を解析して、まず、用紙の端部に配置されているコントロールストリップ60(パッチ群とも呼ぶ)の概略の位置を推定する(ステップS201)。
この概略位置から基準点の存在する概略の位置を推定できるので、その範囲に絞って詳細な解析を行って基準点の詳細位置を推定する(ステップS202)。
基準点は、たとえば、コントロールストリップ60の4隅に配置されているので、図9に示すように、設計座標上の基準点の位置と読み取り画像上の基準点の位置との関係から、たとえば用紙が斜めに搬送された場合における読み取り画像の傾斜に対応するように、設計座標上のコントロールストリップ60や各パッチの位置を幾何変換によって射影する。ステップS203ではこの射影のための係数を求める。
次に、設計座標系のコントロールストリップ60や各パッチの位置を読み取り座標系の読み取り画像上に射影して、読み取り画像上での各パッチの位置を特定して、各パッチの濃度データ(平均階調値)を取得して(ステップS204)、本処理を終了する。
なお、幾何変換は、図9に示すように、1つのコントロールストリップの部分(4つの基準点で囲まれた領域)を1つのブロックとし、ブロック単位に幾何変換を行う。こうすれば、処理量が少なくて済むと共にそれぞれのコントロールストリップに対してより正確な幾何変換を施すことができる。すなわち、用紙の端部にコントロールストリップを複数配置した場合、その配置位置(たとえば用紙の先端と後端との違い)によって、僅かに用紙の傾斜や歪みが異なることがあるので、コントロールストリップ毎にその4隅の基準点に基づいて幾何変換を行うことで、より正確に射影することができる。
図10は、パッチ群概略位置推定処理(図8のステップS201)の詳細を示している。この処理は、印刷システム10のCPU31が行う。
図11は、コントロールストリップ60の印刷された用紙を読み取り部18にて読み取って得た読み取り画像70の一例を示している。読み取り画像70は、長さ方向、幅方向共に僅かに用紙50より広い範囲を読み取った画像になっており、用紙50の周縁が画像内で認識可能になっている。また、用紙50は白、用紙50の外側は暗くて読み取り画像において十分濃度の高い黒に近い画素になるものとする。
パッチ群概略位置推定処理においてCPU31は、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3chデータで構成されている読み取り画像の画像データを、各画素においてR、G、Bの画素値の最小値を選択した1chデータに変換する(ステップS301)。なお、濃度が高い(濃い)ほど画素値は小さくなるものとする。
続いて、1chに変換した読み取り画像の画像データを間引き(ダウンサンプリング)してそのデータ量を低減する(ステップS302)。なお、処理スピードが許すならば、間引きせずに以後の処理を行ってもよい。
次に、上記の画像データにおいて濃度別の出現頻度を表したヒストグラムを作成して白レベルを推定し、白レベルの閾値を決定する(ステップS303)。
以後、4つの解析手順(1)から(4)を行うことで、パッチ群の概略位置を推定する。図12はこの解析手順(1)から(4)の概要を示している。
まず、解析手順(1)として、用紙のエッジを検出する(ステップS304)。詳細には、1chにした読み取り画像の四隅近傍(解析対象範囲72)において水平方向および垂直方向に最大値をピックアップし、この最大値のプロファイルを解析することで、用紙の四隅の概略の位置を推定する。用紙の外側周囲は暗く(濃度が高く)、用紙は白なので、各方向での濃度の変化状況から用紙のエッジを検出する。
なお、図中、実線もしくは破線で囲む長方形の範囲が解析対象範囲72であり、解析対象範囲72の内部に描かれている細線の方向をライン方向として、このライン単位に、画素値の最大値のピックアップや解析手順(2)以降での積算が行われる。
解析手順(2)では、解析手順(1)で求めた用紙の4隅の位置によって規定される用紙の各辺から用紙内側方向の所定範囲を解析対象範囲72として解析を行い、用紙の辺に沿って配置されているコントロールストリップ60の幅方向の概略の端位置を求める(ステップS305)。詳細には、図13(a)に示すように、解析対象範囲72は、用紙のある辺と、この辺から用紙内側方向へ向かう長さWの辺とを直交する2辺に持つ長方形に設定される。Wは、用紙の端からこれに最も近いコントロールストリップ60が解析対象範囲72に内包される長さに設定される。
解析対象範囲72内において用紙の辺に沿う方向に1ライン分の画素値を積算する処理を、ラインの位置を用紙の内側方向に順次移動させて解析対象範囲72内の各ラインについて行う。そして、これらの積算値のプロファイルを解析して、具体的には積算値の変化のエッジを検出して、コントロールストリップ60の幅方向の概略の端位置(用紙の辺に近い外側端および用紙の内側寄りの内側端の各位置)を推定する。
なお、図13(b)に示すように、用紙が傾斜しているような場合には、上記の方法では、積算値のプロファイルに対応するグラフのエッジが緩やかになってコントロールストリップ60の幅方向の端位置を正確に求められないので、この段階では概略の端位置として推定する。
図12の解析手順(2)から(4)の概要図では、各手順で推定した概略の端位置を丸印で示してある。
解析手順(3)では、解析手順(2)で求めたコントロールストリップ60の幅方向の概略の端位置に対応する範囲を解析対象範囲72として解析し、コントロールストリップ60の長手方向の端位置を特定する(ステップS306)。解析対象範囲72は、解析手順(2)で求めたコントロールストリップ60の幅方向の範囲を一辺とし、これと直交する方向で用紙の存在範囲を他方の辺とする長方形である(図12の解析手順(3)を参照)。
この解析対象範囲72内のコントロールストリップ60の幅方向の1ラインについて画素値を積算する処理を、該ラインの位置をコントロールストリップ60の長手方向に解析対象範囲72内で順次移動させながら繰り返し行い、この積算値のプロファイルを解析して、具体的には積算値の変化のエッジを検出して、コントロールストリップ60の長手方向の概略の端位置を推定する。
概略とするのは、解析手順(2)で幅方向の端位置を検出する場合と同様の理由による。ただし、積算値を求める各ラインの長さが解析手順(2)の場合に比べて短いので、長手方向の概略の端位置は幅方向の概略の端位置に比べて高い精度で求められる。
解析手順(4)では、解析手順(3)で求めた長手方向の概略の端位置の近傍を解析対象範囲72に設定して解析し、コントロールストリップ60の幅方向の端位置を解析手順(2)よりも高い精度で特定し直す(ステップS307)。
詳細には、コントロールストリップ60の長手方向の概略の端位置の近傍の所定範囲においてコントロールストリップ60の長手方向に1ライン分の画素値を積算することを、解析手順(2)で求めた幅方向の概略の端位置が示すコントロールストリップ60の幅方向の範囲を内包する、やや広範囲において1ラインの位置を順次移動させながら行う。そして、求めた積算値のプロファイルを解析して、具体的には積算値の変化のエッジを検出して、コントロールストリップ60の幅方向の概略の端位置を推定する。この端位置は、解析手順(2)に比べて高い精度になっている。
図14は、前述した解析手順(1)から(3)で適応される立下りエッジ(白から黒方向へのエッジ)の検出処理を示す流れ図である。図15は、立下りエッジ付近における積算平均値のプロファイルの一例を示している。
図14の処理において、フラグ(flg)は、立下りエッジらしき変化の開始を検出済みなら「1」にされ、未検出なら「0」にされる。また、pos[0]は、立下りエッジの領域に入る直前のライン位置が設定され、pos[1]は、立下りエッジの領域を出た直後のライン位置が設定される。
まず、CPU31はフラグ(flg)の値を初期値の0にリセットする(ステップS401)。次に、以下の処理を、解析対象範囲72内で画素値を積算するライン単位に行う。
まず、着目するラインについて、各画素のRGB各チャンネルの最小値(最も濃度の低いチャンネルの値)の積算平均値を算出する(ステップS402)。なお、積算範囲が広い場合(たとえば、解析手順(2)の場合)には、ダウンサンプリングを行ってもよい。
次に着目ラインとその近傍の所定ラインを含む比較範囲内での積算平均値の最大値をdmax、最小値をdminの各変数に代入する(ステップS403)。図15は、積算平均値のプロファイルをグラフ化したものである。たとえば、プロファイル解析方向の先頭ラインを着目ラインとし、該着目ラインとその手前の2ラインとを含む3ラインを比較範囲として、比較範囲内でdmax、dminを決定する。
最小値dminが閾値より大きい場合は比較範囲全体が濃度の低い(白寄りの)領域にあることがわかり、最大値dmaxが閾値より小さい場合は比較範囲全体が濃度の高い(黒寄りの)領域にあることがわかる。また、(最大値dmax−最小値dmin)が所定値未満の場合、エッジ領域が比較範囲に含まれないことが分かる。
フラグが0の間は(ステップS404;Yes)、「最小値dminが閾値より大きく、かつ、(最大値dmax−最小値dmin)が所定値未満」との第1条件が満たされているか否かを調べる(ステップS405)。上記の第1条件が満たされるときは、着目ラインを含む比較範囲全体が白寄りの領域にありかつエッジ領域にないと判断できるので、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定して更新して(ステップS406)、次ラインの処理に向かう。
上記第1条件が満たされない場合は(ステップS405;No)、立下りエッジの領域に入った可能性があるので、フラグを1にセットして(ステップS407)次ラインの処理に向かう。
フラグが0でない場合は(ステップS404;No)、ステップS405と同じ第1条件の成否を再びチェックし(ステップS408)、第1条件が満たされる場合は(ステップS408;Yes)、立下りエッジの領域に入ったとした前ラインでの判断はノイズ等による誤判断として取り消す。すなわち、フラグを0に戻し、かつ、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定し(ステップS409)、次ラインの処理に向かう。
フラグが0でなく(ステップS404;No)かつ第1条件が満たされない場合(ステップS408;No)、すなわち、第1条件が満たされない状態が2ライン続いたときは、「最大値dmaxが閾値より小さく、かつ、(最大値dmax−最小値dmin)が所定値未満」との第2条件が満たされているか否かを調べる(ステップS410)。上記の第2条件が満たされるときは、着目ラインを含む比較範囲全体が黒寄りの領域にありかつエッジ領域にないと判断できる。一方、上記第2条件が満たされない場合は、立下りエッジの途中の領域にあると推定される。
そこで、上記第2条件が満たされないときは(ステップS410;No)、そのまま次ラインの処理に向かう。
第2条件が成立したときは(ステップS410;Yes)、着目ラインを含む比較範囲全体が黒寄りの領域に入った(白からの立下りエッジの領域を抜けた)と判断できるので、pos[1]に、現在の比較範囲内で最も立下りエッジ寄りのライン位置を設定する(ステップS411)。そして、pos[0]が示す立下りエッジの領域に入る直前のライン位置と、pos[1]が示す立下りエッジの領域を出た直後のライン位置との中間位置を立下りエッジの位置に特定して(ステップS412)処理を終了する。
図15のプロファイル解析では、最終的なpos[0]と、pos[1]とは図示するライン位置に判定され、その中間のライン位置が立下りエッジの位置として検出される。
図16は、前述した解析手順(1)から(3)で適応される立上りエッジ(黒から白方向へのエッジ)の検出処理を示す流れ図である。図17は、立上りエッジ付近における積算平均値のプロファイルの一例を示している。
図16の処理において、フラグ(flg)は、立上りエッジらしき変化の開始を検出済みなら「1」にされ、未検出なら「0」にされる。また、pos[0]は、立上りエッジの領域に入る直前のライン位置が設定され、pos[1]は、立上りエッジの領域を出た直後のライン位置が設定される。
まず、CPU31はフラグ(flg)の値を初期値の0にリセットする(ステップS501)。次に、以下の処理を、解析対象範囲72内で画素値を積算するライン単位に行う。
着目するラインについて、各画素のRGB各チャンネルの最小値(最も濃度の低いチャンネルの値)の積算平均値を算出する(ステップS502)。なお、積算範囲が広い場合(たとえば、解析手順(2)の場合)には、ダウンサンプリングを行ってもよい。
次に着目ラインとその近傍の所定ラインを含む比較範囲内での積算平均値の最大値をdmax、最小値をdminの各変数に代入する(ステップS503)。
フラグが0の間は(ステップS504;Yes)、「最大値dmaxが閾値より小さく、かつ、(最大値dmax−最小値dmin)が所定値未満」との第3条件が満たされているか否かを調べる(ステップS505)。上記の第3条件が満たされるときは、着目ラインを含む比較範囲全体が黒寄りの領域にありかつエッジ領域にないと判断できるので、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定して更新して(ステップS506)、次ラインの処理に向かう。
上記第3条件が満たされない場合は(ステップS505;No)、立上りエッジの領域に入った可能性があるので、フラグを1にセットして(ステップS507)次ラインの処理に向かう。
フラグが0でない場合は(ステップS504;No)、ステップS505と同じ第3条件の成否を再びチェックし(ステップS508)、第3条件が満たされる場合は(ステップS508;Yes)、立上りエッジの領域に入ったとした前ラインでの判断はノイズ等による誤判断として取り消す。すなわち、フラグを0に戻し、かつ、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定して更新し(ステップS509)、次ラインの処理に向かう。
フラグが0でなく(ステップS504;No)かつ前述の第3条件が満たされない場合(ステップS508;No)、すなわち、第3条件が満たされない状態が2ライン続いたときは、「最小値dminが閾値より大きく、かつ、(最大値dmax−最小値dmin)が所定値未満」との第4条件が満たされているか否かを調べる(ステップS510)。上記の第4条件が満たされるときは、着目ラインを含む比較範囲全体が白寄りの領域にありかつエッジ領域にないと判断できる。一方、上記第4条件が満たされない場合は、立上りエッジの途中の領域にあると推定される。
そこで、上記第4条件が満たされないときは(ステップS510;No)、そのまま次ラインの処理に向かう。
第4条件が成立したときは(ステップS510;Yes)、着目ラインを含む比較範囲全体が白寄りの領域に入った(黒からの立上りエッジの領域を抜けた)と判断できるので、pos[1]に、現在の比較範囲内で最も立上りエッジ寄りのライン位置を設定する(ステップS511)。そして、pos[0]が示す立上りエッジの領域に入る直前のライン位置と、pos[1]が示す立上りエッジの領域を出た直後のライン位置との中間位置を立上りエッジの位置に特定して(ステップS512)処理を終了する。
図17のプロファイル解析では、最終的なpos[0]と、pos[1]とは図示するライン位置に判定され、その中間のライン位置が立下りエッジの位置として検出される。
次に、細線の検出手順について説明する。
図18は、白地内での細線検出処理の流れを示している。図19は、細線付近のプロファイルの一例を示している。
図18の処理において、フラグ(flg)は、細線の領域に入ったら「1」にされ、それまでは「0」にされる。また、pos[0]は、細線の領域に入る直前のライン位置が設定され、pos[1]は、細線の領域を出た直後のライン位置が設定される。
まず、CPU31はフラグ(flg)の値を初期値の0にリセットする(ステップS601)。次に、以下の処理を解析対象範囲72内で画素値を積算するライン単位に行う。
次に、着目するラインについて、各画素のRGB各チャンネルの最小値(最も濃度の低いチャンネルの値)の積算平均値を算出する(ステップS602)。また積算範囲が広い場合はダウンサンプリングを行う。
次に着目ラインとその近傍の所定ラインを含む比較範囲内での積算平均値の最大値をdmax、最小値をdminの各変数に代入する(ステップS603)。
フラグが0の間は(ステップS604;Yes)、「最小値dminが閾値より大きい」との第5条件が満たされているか否かを調べる(ステップS605)。上記の第5条件が満たされるときは(ステップS605;Yes)、着目ラインを含む比較範囲全体が白寄りの領域にあると判断できるので、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定して(ステップS606)更新して、次ラインの処理に向かう。
上記第5条件が満たされない場合は(ステップS605;No)、細線の領域に入った可能性があるので、フラグを1にセットして(ステップS607)、次ラインの処理に向かう。
フラグが0でない場合は(ステップS604;No)、ステップS605と同じ第5条件の成否を再びチェックし、第5条件が満たされない場合は(ステップS608;No)、細線の領域が継続していると判断されるので、そのまま、次ラインの処理に向かう。
第5条件が再び満たされたら(ステップS608;Yes)、細線の領域を抜けたと判断し、線幅を、(現在位置−比較範囲分のライン数−POS[0])として求める(ステップS609)。
求めた線幅が、想定される線幅の許容範囲にあるか否かを調べ(ステップS610)、許容範囲になければ(ステップS610;No)、この細線はノイズと判断して取り消す。すなわち、フラグを0に戻し、かつ、pos[0]に現在位置(着目ラインの位置)を設定し(ステップS611)、次ラインの処理に向かう。
線幅が許容範囲にあれば(ステップS610;Yes)、pos[1]に、現在の比較範囲内で最も解析方向手前にあるライン位置を設定する(ステップS612)。そして、pos[0]が示す細線の開始位置(白領域から細線に入る位置)とpos[1]が示す細線の終了位置(細線から白領域に抜ける位置)との中間位置を細線の位置に特定して(ステップS613)処理を終了する。
図19の例では、最終的なpos[0]と、pos[1]とは図示するライン位置に判定され、その中間のライン位置が細線位置として検出される。
次に、解析手順(3)の処理をより詳細に説明する。
図20は、解析手順(3)の処理手順を示す流れ図である。図21は、解析手順(3)による具体的な解析例の概要を示している。まず、コントロールストリップ60の長手方向の端位置を解析する際の解析開始点に、用紙の一端もしくは隣接するコントロールストリップ60の後端を設定する(ステップS701)。なお、長手方向の端位置の検出対象となっているコントロールストリップ60のうち解析開始点に近い側の端部を先端、他方の端部を後端とする。
解析開始点から、先端→後端の方向にプロファイル解析を行い、最初に検出したエッジ位置を特定する(ステップS702、図21:P1)。
次に、検出したエッジ位置を基点として、後端→先端方向にプロファイル解析を行い、最初に検出した細線位置を特定する(ステップS703、図21:P2)。
次に、先ほど検出したエッジ位置と細線位置と当該コントロールストリップ60の設計情報とから、当該コントロールストリップ60の概略の後端位置を推定する(ステップS704、図21:P3)。ここでは、エッジ位置と細線位置との差分を1個のパッチの長さLpとし、この長さLpと、コントロールストリップ60を構成するパッチ数Cの情報とから、Lp×Cをコントロールストリップ60の長手方向の長さとして、該コントロールストリップ60の後端の概略位置を推定する。
該推定した後端位置より所定の短い距離(たとえば、パッチ1個の長さの半分程度)だけ先端寄りの位置から後端方向に解析を行い、最初に検出した細線位置を該コントロールストリップ60の後端に特定する(ステップS705、図21:P4)。
上記のように、解析開始点から後端方向に解析して最初のエッジを検出し、このエッジから先端方向に解析して最初の細線を検出するという手順を踏むことで、解析開始点からコントロールストリップ60までの間に、裁断位置決め用のトンボなどの紛らわしい他の細線があっても、コントロールストリップ60の端部(先端側端部)の細線を的確に検出することができる。
また、ステップS704によりコントロールストリップ60の概略の後端位置を推定し、ステップS705ではその近傍範囲でのみ細線の検出処理を行ってコントロールストリップ60の後端位置を特定するので、少ない探索処理量で後端の細線位置を特定することができる。
次に、基準点詳細位置推定処理(図8のステップS202)の詳細について説明する。
基準点詳細位置推定処理は、パッチ群概略位置推定処理(図8のステップS201)で求めたコントロールストリップ60(パッチ群)の四隅の概略位置から基準点の詳細位置を検出する。
図22は、基準点詳細位置推定処理の全体の流れを示している。コントロールストリップ60の4隅の概略位置が求まることで基準点の詳細位置を検出するために探索すべきエリアが定まるので、本処理ではそのエリアを探索する。探索エリアは、基準点を規定する2直線を含むエリアに設定される。図4から図6に示す例においては、細線aと直交細線bとを検出可能な範囲が探索エリアに設定される。
まず、基準点を規定する2直線のうち垂直方向の線分を検出する水平方向探索処理を行い(ステップS801)、続いて水平方向の線分を検出する垂直方向探索処理を行う(ステップS802)。そして、これら検出した2直線の交点を基準点として求める交点座標算出処理を行い(ステップS803)本処理を終了する。
図23は水平方向探索処理(図22のステップS801)の流れの詳細を示し、図24は該処理による線分検出の具体例の概要を示している。水平方向探索処理は、探索エリアの画像内を水平方向に1ライン分探索し、その水平ラインが垂直方向(ある程度傾斜していてもよい)の細線を横切っている点の検出を、該水平ラインの位置を探索エリア内で垂直方向に順次移動させて繰り返し行い、検出した点の並びから回帰計算により垂直方向の線分を検出する。
詳細には、水平方向の1ライン内の各画素の画素値をその画素を構成する各チャンネルの画素値の中の最小値として、該水平方向の1ライン内での濃度の最小値Dminと、最大値Dmaxを求める(ステップS821)。
次に、「Dmaxが所定値1以上、かつ、Dminが所定値以下」との条件が成立するか否かを判断する(ステップS822)。所定値1は、取り得る画素値の範囲の中央値より十分に黒寄り(高濃度)の値とし、所定値は該中央値より十分に白寄り(低濃度)の値とする。
上記条件が成立しない場合は(ステップS822;No)、次の水平ラインのチェックに進む。
上記の条件が成立する場合は(ステップS822;Yes)、DminとDmaxの中央値を閾値に設定する(ステップS823)。そして、この閾値を下回る領域(閾値より濃度の高い領域)の中で、最も端側にある領域の幅が所定範囲内か否かを判断する(ステップS824)。所定範囲は、想定している細線の幅の許容範囲である。
最も端側の領域の幅が所定範囲内になければ(ステップS824;No)、次の水平ラインのチェックに進む。
最も端側の領域の幅が所定範囲内にあれば(ステップS824;Yes)、その領域の重心位置を計算し、この重心位置を回帰計算用の点として登録して(ステップS825)、次の水平ラインのチェックに進む。
上記の処理を探索エリアの全ての水平ラインについて行い、登録されている複数の点から一次式回帰によって水平方向の直線(式の係数)を求めて(ステップS826)本処理を終了する。
たとえば、図24の例では、第1の水平ライン81において最も端側にある領域82を対象にその領域幅が所定範囲内か否かが判断され、次の領域83は無視される。領域82は領域幅が所定範囲内なので、その重心位置が計算され、回帰計算用の1点として登録される。
第2の水平ライン84の場合、Dminが所定値以下にならず、ステップS822においてNoの判断となる。第3の水平ライン85の場合、領域幅が所定範囲を超えるため、ステップS824においてNoの判断となる。
図25は垂直方向探索処理(図22のステップS802)の詳細を示している。垂直方向探索処理は、探索エリアの画像内を垂直方向に1ライン分探索し、その垂直ラインが水平方向(ある程度傾斜していてもよい)の細線を横切っている点の検出を、該垂直ラインの位置を探索エリア内で水平方向に順次移動させて繰り返し行い、検出した点の並びから回帰計算により水平方向の線分を検出する。
詳細には、垂直方向の1ライン内の各画素の画素値をその画素を構成する各チャンネルの画素値の中の最小値として、該垂直方向の1ライン内での濃度の最小値Dminと、最大値Dmaxを求める(ステップS841)。
次に、「Dmaxが所定値1以上、かつ、Dminが所定値以下」との条件が成立するか否かを判断する(ステップS842)。所定値1は、取り得る画素値の範囲の中央値より十分に黒寄り(高濃度)の値とし、所定値は該中央値より十分に白寄り(低濃度)の値とする。
上記条件が成立しない場合は(ステップS842;No)、次の垂直ラインのチェックに進む。
上記の条件が成立する場合は(ステップS842;Yes)、DminとDmaxの中央値を閾値に設定する(ステップS843)。そして、この閾値を下回る領域(閾値より濃度の高い領域)の中で、最も端側の領域の幅が所定範囲内か否かを判断する(ステップS844)。所定範囲は、想定している細線の幅の許容範囲である。
最も端側の領域の幅が所定範囲内になければ(ステップS844;No)、次の垂直ラインのチェックに進む。
最も端側の領域の幅が所定範囲内にあれば(ステップS844;Yes)、その領域の重心位置を計算し、この重心位置を回帰計算用の点として登録して(ステップS845)、次の垂直ラインのチェックに進む。
上記の処理を探索エリアの全ての垂直ラインについて行い、登録されている複数の点から一次式回帰によって垂直方向の直線(式の係数)を求めて(ステップS846)本処理を終了する。
なお、ステップS801、802の処理で直線の係数を正確に求めるためには、一次式回帰に供される点の数が一定以上必要になる。そのため、基準点を求めるための2直線(細線a、直交細線b)は、一定以上の有効な画素数を有することが必要であり、端部パッチ61の各辺の長さの3分の1以上に相当する画素数が好ましい。必要な画素数があれば、細線aや直交細線bは、実線でも破線でもよく、画素の分散状況は任意でよい。
図26は、交点座標算出処理(図22のステップS803)の詳細を示している。水平方向探索処理(図22のステップS801)で求めた垂直方向の直線の式(ステップS861)と、垂直方向探索処理(図22のステップS802)で求めた水平方向の直線の式と(ステップS862)から、これら2直線の交点の座標を基準点の位置として求めて(ステップS863)本処理を終了する。
図27は、2直線の式とその交点座標との関係を示している。このようにして基準点の座標が算出される。
次に、幾何変換計数算出処理(図8のステップS203)の詳細を説明する。図28に示すように、コントロールストリップ60の4隅の基準点の設計座標系での位置座標(P(X、Y)、P(X、Y)、P(X、Y)、P(X、Y))と、ステップS202で求めた読み取り画像上(読み取り座標系)での位置座標(P´(X´、Y´)、P´(X´、Y´)、P´(X´、Y´)、P´(X´、Y´))との関係から、設計座標系を読み取り座標系に射影する射影変換式を求める。図29は、射影変換係数の演算式を示している。
上記の射影変換式を用いて、設計座標系でのコントロールストリップ60の各パッチの位置から、読み取り画像上でのそれらの位置を特定し、各パッチの平均階調値を算出する(図8のステップS204)。
詳細には、コントロールストリップ60の各パッチの設計座標上での座標位置を、射影変換式を用いて、読み取り座標系での座標位置に変換し、各パッチの読み取り座標系での座標位置を求める。そして、読み取り座標系で特定した各パッチの領域内の濃度(階調値)の平均値を求める。この際、図30に示すように、読み取り座標系におけるパッチの領域(平行四辺形などになっている)に内接する、各辺が水平方向、垂直方向の四角形を濃度の測定範囲90として単純化し、該測定範囲内の濃度の積算平均値を該パッチの濃度として求める。これにより処理量が軽減されると共に、測定範囲が実際のパッチ領域からはみ出ることがより確実に防止される。
以上のように、本発明では、コントロールストリップ60の両端のパッチ61を白もしくは淡色とし、これらのパッチ61の周縁のうち隣接するパッチとの境界以外の部分の少なくも一部に描いた細線を含む2直線によって規定される基準点をコントロールストリップ60の長手方向の両端部に設け、この2直線から両端の基準点の位置を高精度に特定してコントロールストリップ60内の各パッチを読み取る。このように、両端のパッチ61の周縁に描いた細線を基準点の位置を特定するための情報に利用するので、コントロールストリップの近くに基準マークなどを別途配置する必要がなく、余分なスペースを必要とせず、用紙の端部の余白領域を有効に利用することができる。
また、本発明では、コントロールストリップ60が、用紙の端部近傍に配置され、そのパッチ数情報が分かっていれば、詳細な位置情報など特にそれ以外の情報がなくてもパッチの位置検出ができる。また、コントロールストリップの描画パターンに関するデータベースなどを予め用意しなくても、様々なパターンに適用でき、必要に応じてパッチ数パッチサイズなど自由に対応できる。
そのため、コントロールストリップ60を印刷する印刷装置、印刷された用紙を読み取る読み取り装置、読み取った画像からパッチデータを解析する解析装置がそれぞれ独立し、印刷や読み取りの条件などを自動的にやりとりできないオープンなシステムにも適用することができる。
また、基準位置の検出は、精度の得られる細線検出を利用しながら、近傍位置にあるエッジ位置検出を組み合せているので、他のオブジェクトを誤検知することが回避できる。
さらにエッジと細線の距離の範囲、細線の線幅の範囲などの条件調整により検出の信頼性を高めることができる。
パターンマッチングなどによらず比較的処理の軽い一般的な1次元方向のエッジ検出と細線検出のアルゴリズムを利用して基準点の位置を特定することができる。
コントロールストリップの両端のパッチ枠の各1〜2つの特徴点を基準点とすることで、検出した基準点の位置よりコントロールストリップ全体に適用できる幾何変換パラメータを決定することができる。これにより、パッチ毎に最近接の基準点を判断する必要がなく、また、パッチの相対位置に応じて適切な位置補正が可能であり、印刷時や読み取り時の解像度情報の取得を必要としない。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態で示した印刷システム10は、コントロールストリップ60を用紙の端部に配置した印刷を行う印刷装置と、印刷された用紙を光学的に読み取る読み取り装置と、読み取った画像を解析して基準点から各パッチの位置を特定し濃度を求めて階調補正データを生成する階調補正装置としての各機能を1つの装置内に収めた印刷システム10を例示したが、これらは独立した複数の装置に分けて構成されてもよい。
たとえば、印刷装置と読み取り装置とを1つの装置とし、階調補正装置を別体の独立した装置として構成してもよい。階調補正装置は、実施の形態で示した、コントロールストリップ60を印刷装置に印刷させる機能、コントロールストリップ60の印刷された用紙を読み取り装置で読み取って得た読み取り画像を入力する機能、この読み取り画像を解析して基準点位置を検出し、コントロールストリップ60を構成する各パッチの位置を特定してそれらの濃度データを取得し、この濃度データから階調補正データを生成する機能を有するように構成される。階調補正装置は、データの入出力I/FとCPU、ROM,RAMなどを主要部とする処理部などにより構成することができる。
また、基準点はコントロールストリップ60の4隅に配置されることが好ましいが、3箇所でも同様の効果を得ることができる。また両端に1つずつであってよく、この場合は対角位置に配置することが望ましい。基準点は、必ずしも端部パッチの周縁上になくてもよい。
コントロールストリップ60において両端以外のパッチの濃度をどのようにするかは任意であるが、端部のパッチに隣接するパッチ(端から2番目のパッチ)は、濃度の高いものにすることが望ましい。特に、解析手順(3)にて最初に見つける長手方向の端位置においてはエッジ検出のためにも、隣のパッチを高濃度にするとよい。
実施の形態では各パッチを同一形状としたが、サイズや形状が相違してもよく、設計上のサイズ・形状が分かっていれば、それを元に、基準点から各パッチの領域を推定することができる。また、パッチは矩形に限定されない。
実施の形態に示した細線検出やエッジ検出のアルゴリズムは例示であり、これに限定されるものではない。
画像形成の方式は実施の形態で例示した電子写真方式に限定されない。インクジェット方式などでもかまわない。
10…印刷システム
11…中間転写ベルト
12Y、12M、12C、12K…像形成部
13…給紙部
13a…給紙トレイ
14…搬送部
15…定着装置
16…感光体ドラム
17…レーザーユニット
18…読み取り部
21…スキャナ部
22…操作パネル部
31…CPU
32…バス
33…ROM
34…RAM
35…不揮発メモリ
36…HDD
37…ネットワークI/F部
38…画像処理部
40…プリンタエンジン部
50…用紙
51…有効領域
52…余白領域
60…コントロールストリップ
61…端部パッチ
70…読み取り画像
72…解析対象範囲
81…第1の水平ライン
82…最も端側の領域
83…無視される領域
84…第2の水平ライン
85…第3の水平ライン
90…測定範囲
A…転写ベルトの周回方向
D…二次転写位置

Claims (9)

  1. 濃度の異なる複数のパッチを直線状に配列したコントロールストリップを用紙の端部に配置した画像を印刷装置に印刷させ、この用紙を読み取り装置に読み取らせ、該読み取りで得た読み取り画像を解析して前記コントロールストリップの各パッチの濃度データを取得し、この濃度データから求めた前記印刷装置で使用する階調補正データを作成する階調補正装置であって、
    前記コントロールストリップは、長手方向の両端に白または淡色のパッチを配置してあり、かつこれらのパッチの周縁のうち隣接するパッチとの境界以外の部分の少なくも一部に描いた細線を含む2直線によって規定される少なくとも1つの基準点を当該コントロールストリップの長手方向の両端部にそれぞれ有し、
    前記読み取り画像上で前記コントロールストリップの両端部の前記基準点を検出し、該基準点の位置から前記読み取り画像上での前記コントロールストリップ内の各パッチの位置を特定して各パッチの濃度データを取得する
    ことを特徴とする階調補正装置。
  2. 前記細線は、コントロールストリップの長手方向の端位置にあって前記長手方向に垂直方向の直線であり、
    前記基準点は、前記細線と該細線に垂直な直交細線との交点もしくは少なくとも一方を延長した場合の交点として規定される
    ことを特徴とする請求項1に記載の階調補正装置。
  3. 前記基準点の検出方法は、
    コントロールストリップの長手方向と垂直な幅方向の概略の端位置を求める第1ステップと、
    前記第1ステップで求めた概略の端位置に対応する幅方向の範囲を解析してコントロールストリップの長手方向の端位置を特定する第2ステップと、
    前記第2ステップで特定された長手方向の端位置の近傍を解析してコントロールストリップの幅方向の端位置を特定する第3ステップと、
    前記特定した幅方向の端位置と前記長手方向の端位置とから定まる前記コントロールストリップの4隅の位置より前記基準点の位置を特定する第4ステップと、
    を含む
    ことを特徴とする請求項2に記載の階調補正装置。
  4. 前記第2ステップでは、
    コントロールストリップの長手方向の一方の端位置近傍のエッジの位置を検出し、
    前記検出したエッジの位置から最近接の前記細線の位置を検出し、
    検出した前記エッジの位置と前記細線の位置との距離と前記コントロールストリップの設計情報とから該コントロールストリップの長手方向の他方の端位置を概略推定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の階調補正装置。
  5. コントロールストリップを構成する各パッチは同一サイズであり、
    前記設計情報は、前記コントロールストリップを構成するパッチ数であり、前記距離と前記パッチ数とから前記他方の端位置を概略推定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の階調補正装置。
  6. 前記細線は、前記コントロールストリップの幅方向の画素の3分の1以上の画素を高濃度画素とする実線もしくは破線である
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の階調補正装置。
  7. 前記直交細線は、前記コントロールストリップの幅方向の端位置にある
    ことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の階調補正装置。
  8. 前記細線と2つの前記直交細線とにより、コントロールストリップの端部のパッチの枠線を形成する
    ことを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の階調補正装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の階調補正装置と、
    前記階調補正装置が生成した階調補正データに基づいて印刷時の階調補正を行う印刷装置と、
    用紙を光学的に読み取る読み取り装置と、
    を備え、
    前記階調補正装置は、前記コントロールストリップを用紙の端部に配置した画像を前記印刷装置に印刷させ、この用紙の読み取り画像を前記読み取り装置から取得する
    ことを特徴とする印刷システム。
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