JP2013213193A - 蓄電デバイス用セパレータフィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】耐熱樹脂や無機粒子などからなる補強のための耐熱コート層を積層するための多孔性フィルムにおいて、幅広で平面性に優れる多孔性フィルムを提供することで、スリットでの端部ロスを極小化することができ、二次加工を効率良く、高い生産性で行うことができ、なおかつ寸法安定性にも優れることで、均一性に優れた蓄電デバイス用セパレータを提供すること。
【解決手段】ポリオレフィンを含み、フィルム長手方向(MD)の5%伸長時応力(F5値)が15〜40MPaであり、F5値のMDとフィルム幅方向(TD)の比(TD/MD)が1.3〜2.0である蓄電デバイス用セパレータフィルムとする。
【選択図】 なし
【解決手段】ポリオレフィンを含み、フィルム長手方向(MD)の5%伸長時応力(F5値)が15〜40MPaであり、F5値のMDとフィルム幅方向(TD)の比(TD/MD)が1.3〜2.0である蓄電デバイス用セパレータフィルムとする。
【選択図】 なし
Description
本発明は、蓄電デバイス用セパレータフィルムに関する。詳しくは、耐熱性樹脂や無機粒子などからなる耐熱コート層を積層するために必要な優れた平面性と寸法安定性を両立させることで、耐熱コート層に欠陥が生じることなく、均一に積層することができる、安全性、生産性に優れる蓄電デバイス用セパレータフィルムに関する。
容量密度、出力密度に優れた蓄電デバイスとして、リチウムイオン二次電池が注目され、電池を構成する各部材の検討が精力的になされている。たとえば、正極部材では、従来の携帯電話などの小型移動機器の電源用途では、電池の小型化が志向されることから、容量密度を重視した正極部材が採用されていたが、最近では電気自動車用途など、容量よりも出力密度が志向されるに際して、高出力に適した正極部材の探究や、熱安定性に優れ、安全に用いることができる正極部材の検討が積極的に行われている。
リチウムイオン二次電池の部材の中でも電池性能、安全性双方に寄与する部材として、セパレータを挙げることができる。従来のセパレータは主にポリオレフィン製の多孔性フィルムが用いられており、種々の製造方法による多孔性フィルムが多数提案されている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
近年では電気自動車用の駆動電源としてリチウムイオン電池が注目され、電池の大容量化、高出力化が検討されており、その中で従来のポリオレフィン製の多孔性フィルム単独では耐熱性や強度などに不安があることから、補強層を設ける様々な検討がなされている。
たとえば、特許文献4には耐デンドライト性向上のため、多孔膜上にマトリックスと無機粒子からなる層を設ける提案がなされている。特許文献5にはポリオレフィン微多孔膜に無機粒子あるいは耐熱性樹脂からなる層を設けることが提案されている。また、特許文献6には、セパレータ表面に粒子とバインダーからなる被覆層を設けて使用するリチウムイオン電池が提案されている。特許文献7には、熱収縮率の大きな多孔膜に耐熱性の多孔層を積層して寸法安定性を向上させる提案がされている。さらに、特許文献8には、層厚み1〜10μmの耐熱層に球状粒子を用いる提案がなされている。
しかしながら、これらの提案では、ポリオレフィン樹脂などからなる多孔膜に耐熱性付与などの目的で形成する補強層に関して様々な提案されているが、補強層の基材となる多孔膜自体については、従来から単独でセパレータとして使用されてきた多孔フィルムを用いているだけであることから、積層工程での溶剤や乾燥による受熱の影響により多孔性フィルムが寸法変化する場合や、補強層をコーティングする際に多孔性フィルムを搬送するための張力により、多孔性フィルムが変形し、コーティング後に張力解放された際に寸法変化してしまい、補強層に欠陥が発生してしまう場合があった。また、広幅で平面性に優れるフィルムを得ることが難しいために、広幅で一気に補強層をコーティングすることができず、ロスが高い割合で生じてしまう場合があった。
特許文献9では、セパレータのコーティングも該当する二次加工性を鑑みて、機械特性の好ましい範囲、縦方向と横方向の好ましい比率が提案されている。しかしながら、二次加工での加工レベルが高くなり、かつ低コスト化を追求するなかでは、単純な二次加工性だけでなく、生産性高く二次加工を実施できるか否かが問題となっている。
本発明の課題は、上記した問題点を解決することにある。すなわち、耐熱樹脂や無機粒子などからなる補強のための耐熱コート層を積層するための多孔性フィルムにおいて、幅広で平面性に優れる多孔性フィルムを提供することで、スリットでの端部ロスを極小化することができ、二次加工を効率良く、高い生産性で行うことができ、なおかつ寸法安定性にも優れることで、均一性に優れた蓄電デバイス用セパレータを提供することである。
上記した課題を解決するための本発明は、以下の特徴を有する。
(1)ポリオレフィンを含み、フィルム長手方向(MD)の5%伸長時応力(F5値)が15〜40MPaであり、F5値のMDとフィルム幅方向(TD)の比(TD/MD)が1.3〜2.0である蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(2)フィルム幅方向(TD)のF5値が30〜50MPaである、上記(1)に記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(3)融点が150〜180℃である、上記(1)または(2)に記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(4)ポリオレフィンが、β晶形成能50%以上のポリプロピレンである、上記(1)〜(3)のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(5)120℃での熱収縮率がMD、TDともに0〜3%である、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(6)セラミックコート層が積層されている、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルムを用いた蓄電デバイス。
従来の多孔性フィルムでは達成できなかった、幅広でタルミやシワ発生のない平面性に優れた蓄電デバイス用セパレータフィルムを提供することで、耐熱コート層などの補強層を生産性高くコーティングなどにより積層することが可能であり、なおかつ寸法安定性にも優れることから、コーティング後の均一性にも優れた蓄電デバイス用セパレータを提供することができる。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムを構成する(含まれる)ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1やポリ4−メチルペンテン−1などのホモポリマーやこれらの共重合体などを挙げることができるが、中でも加工性、取扱性、耐熱性のトータルバランスの点でポリプロピレンが好ましい。好ましく用いることができるポリプロピレンとしては、メルトフローレート(MFR、条件230℃、2.16kg)が2〜30g/10分の範囲のアイソタクチックポリプロピレン樹脂である。MFRが5〜20g/10分であれば蓄電デバイスとしての出力性能と生産する際の安定性が両立できるという点でより好ましい。ここで、MFRはJIS K 7210(1999)で規定されている樹脂の溶融粘度を示す指標であり、ポリオレフィンの特徴を示す物性値として広く用いられているものである。ポリプロピレンの場合はJIS K 7210の条件M、すなわち温度230℃、荷重2.16kgで測定を行う。なお、MFRの異なる複数のポリプロピレンを混合して用いることは、各々のMFRを有するポリプロピレンが有する特長を併せ持たせることができるので、好ましいことである。特に、MFRが0.5〜4g/10分のポリプロピレン樹脂を全ポリオレフィン樹脂中の1〜20質量%、より好ましくは3〜10質量%含有せしめることは好ましいことである。
また、アイソタクチックポリプロピレン樹脂のアイソタクチックインデックスが90〜99.9%であれば、結晶性が高いために効率よく空隙をフィルム中に形成することができるので好ましい。アイソタクチックインデックスが90%未満であると高透気性のフィルムを得ることが困難な場合がある。ここで、アイソタクチックインデックスは、秤量したポリプロピレン樹脂を沸騰n−ヘプタンに溶解させた際に、ヘプタンに溶解せずに溶け残った樹脂を濾別、乾燥させ秤量して、元の樹脂量に対する質量比率により求めることができる。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、アイソタクチックポリプロピレン樹脂100質量%から構成されてもよいが、高い透気性、空孔率を実現する観点からアイソタクチックポリプロピレン樹脂を90〜99.9質量%含むポリオレフィンから構成されてもよい。耐熱性の観点から92〜99質量%がポリプロピレンであればより好ましい。ここで、ポリプロピレンとはプロピレンの単独重合体であるホモポリプロピレンはもちろんのこと、コモノマー残基を含むポリプロピレン共重合体であってもよい。コモノマーとしては、不飽和炭化水素が好ましく、たとえばエチレンやα−オレフィンである1−ブテンや1−ペンテン、4−メチルペンテン−1、1−オクテンを挙げることができる。ポリプロピレンへのこれらコモノマーの共重合率は好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは無機粒子や芳香族ポリアミド、ポリイミドなどの耐熱性樹脂を主たる構成成分とする耐熱層をコーティングなどにより積層する際の乾燥工程での寸法安定性の観点から、融点が150〜180℃であることが好ましい。より好ましくは、155〜180℃である。樹脂としての融点が160℃未満であっても、二軸延伸後のフィルムとしての融点が160〜180℃であれば、さらに好ましい。たとえば、以下に説明するポリプロピレン樹脂のβ晶法を採用して多孔性フィルムを得る場合、β晶からなるポリプロピレン樹脂の融点は160℃未満だが、二軸延伸後にはポリプロピレンのα晶のみからなるフィルムとなるため、フィルムとしての融点は160℃以上となる。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、ポリプロピレン樹脂を用いてβ晶法を採用し、逐次二軸延伸により空隙を形成して、フィルムに貫通孔を形成することが好ましい。その際、ポリプロピレン樹脂のβ晶形成能が50〜100%であることが好ましい。β晶形成能が50%未満ではフィルム製造時に形成されるβ晶量が少なくなるために、α晶への転移を利用して形成するフィルム中の空隙数が少なくなり、その結果、透過性に劣るフィルムしか得られない場合がある。透過性能の観点からβ晶形成能は60〜100%がより好ましい。
β晶形成能を50〜100%に制御するためには、アイソタクチックインデックスの高いポリプロピレン樹脂を使用したり、β晶核剤と呼ばれる、ポリプロピレン樹脂中に添加することでβ晶を選択的に形成させる結晶化核剤を添加剤として用いたりすることが望ましい。β晶核剤としては種々の顔料系化合物やアミド系化合物を好ましく用いることができる。β晶核剤の含有量としては、ポリプロピレン樹脂全体を基準とした場合に、0.01〜0.5質量%であることが好ましく、0.05〜0.4質量%であればより好ましい。β晶核剤の含有量が0.01質量%未満では、β晶核剤を添加した効果を得ることができない場合がある。また、β晶核剤を0.5質量%を超えて添加すると、核剤としての効果が飽和してしまい、有機粒子を添加することと同等の影響が出てくることになるが、粒子径の制御が困難なため、粗大ボイドや欠陥の原因となる場合がある。
本発明において使用するβ晶核剤としては、芳香族ジカルボン酸残基を有するアミド系化合物やテトラオキサスピロ化合物であることが好ましい。具体的には、N,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミドや3,9−ビス[4−(N−シクロヘキシルカルバモイル)フェニル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンを好ましいβ晶核剤として挙げることができる。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、上記の構成であることが望ましいが、その少なくとも片面に、セラミックコート層(耐熱層)が設けられていることも好ましい。当該層の組成としては、無機粒子や芳香族ポリアミド、ポリイミドなどの耐熱性樹脂を主たる構成成分とすることが好ましい。詳細については後述する。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、フィルム長手方向(MD)の5%伸長時応力(F5値)が15〜40MPaであることが望ましい。F5値が15MPa未満であると、耐熱層をコーティングなどにより積層する際に、フィルム搬送張力でフィルムがMDに変形した状態で加工されてしまう。そのため、加工後に巻き取られてから、張力の緩和が生じる際に剛性の高い耐熱層が存在するために、フィルムの変形が緩和しきれずにコート面を外側としてカールが発生したり、耐熱層のクラックなどの欠陥が発生したりするなどの問題が発生する場合がある。一方、F5値が40MPaを超えるように設計する場合には、フィルム幅方向(TD)に延伸する工程で延伸倍率を3倍以下の低い倍率とするか、MDにのみ延伸するようにしなければならず、その場合、フィルムの平面性が悪化し、耐熱層を均一に積層することができない場合がある。MDのF5値としては、18〜35MPaであればより好ましく、20〜30MPaであれば特に好ましい。
また、本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムはTDのF5値が30〜50MPaであることが好ましい。TDのF5値が30MPa未満であると、TDへのポリオレフィン樹脂の配向が不十分となり、平面性が悪化する場合がある。逆に50MPaを超えるように設計する場合には、TDへの延伸が過多となり、延伸時にフィルム破れが頻発する場合がある。TDのF5値としては、35〜50MPaであればさらに好ましい。
さらに、本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、F5値のMDとTDの比(TD/MD)が1.3〜2.0であることが望ましい。F5値のTD/MDの値を上記好ましい範囲に設計することで、耐熱層を積層する工程および積層後の変形やカール、耐熱層の欠陥発生を防止でき、安全性に優れる蓄電デバイス用セパレータを効率よく提供することができる。さらには、中間製品として製膜したフィルムを巻き取った後、物性を安定化させるために通常エージングを行う場合、巻き取られたフィルムに残存するひずみ、応力により平面性の経時変化が起こることがある。しかし、F5値のTD/MDの値が上記好ましい範囲内にあると、経時によるタルミやシワ、スジの発生による平面性の悪化を低減することができ、広幅で一気に耐熱層を積層するコーティングを行うことが可能となる。TD/MDが1.3未満であるとTDへの配向が不十分なため、耐熱層を積層後にTDにカールする場合がある。さらに、MDの残留応力が高く、中間ロールで巻き締まりが進行し易く、微少な厚み斑をきっかけにタルミが多数発生する場合があり、タルミを除くと、狭い製品幅でしか最終製品が得られない場合がある。また、TD/MDが2.0を超えるとMDへの配向が不十分のため、加工工程で変形する場合や、コーティングの乾燥工程で耐熱層に欠陥が生じる場合がある。より好ましくはF5値のTD/MDの値は1.4〜1.8であれば、平面性の悪化が起こりにくく、広幅で生産性高く、耐熱コートを積層する工程に投入することができる。
本発明において、蓄電デバイス用セパレータフィルムのMDおよびTDのF5値およびその比を上記した好ましい範囲とするためには、フィルムの製造工程での延伸温度と倍率を下記の好ましい範囲内とすることが望ましい。ここで、通常のフィルムであれば、延伸倍率は高ければ高いほど、延伸温度は低ければ低いほど、延伸方向に分子鎖の配向が進み、機械特性が高強度化する方向に構造変化が進行する。しかしながら、本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムのような多孔性フィルムの場合、延伸することで配向と空孔開裂が協奏的に起こるため、通常フィルムの挙動とは異なる。特に延伸温度については、延伸温度を低温化していくと、空孔開裂が起こりやすくなり、延伸方向への分子鎖の配向が進まず、逆に延伸温度を高温化することで、空孔開裂が抑制されて、延伸方向への分子鎖が配向しやすくなる逆転現象が起こるため、後述するような延伸温度と倍率の関係を満足することで、好ましいF5値のTD/MD比率を達成することが可能となる。
本発明における、望ましいMDおよびTDの延伸温度と倍率の関係は以下の通りである。
MD延伸Factor = MD延伸温度 × MD延伸倍率
TD延伸Factor = TD延伸温度 × TD延伸倍率 ×(1−TDリラックス率÷100)
と定義したとき、下記式を満足するような延伸条件を採用することが望ましい。
TD延伸Factor = TD延伸温度 × TD延伸倍率 ×(1−TDリラックス率÷100)
と定義したとき、下記式を満足するような延伸条件を採用することが望ましい。
1.7 < TD延伸Factor ÷ MD延伸Factor < 2.2
より好ましくは、
1.8 < TD延伸Factor ÷ MD延伸Factor < 2.0
上記関係の延伸条件を採用することで、F5値のTD/MDの比を望ましい範囲に制御しやすくなる。一方で、TD延伸倍率は小さいほど、TDリラックス率は大きいほど、後述するTDの寸法安定性は向上するので、平面性のため、F5値のTD/MDの値を望ましい範囲とすることと、寸法安定性を向上させることは二律背反の関係になる。そのため、これら2つの特性が好ましい範囲内となるように条件を設定することが望ましい。
より好ましくは、
1.8 < TD延伸Factor ÷ MD延伸Factor < 2.0
上記関係の延伸条件を採用することで、F5値のTD/MDの比を望ましい範囲に制御しやすくなる。一方で、TD延伸倍率は小さいほど、TDリラックス率は大きいほど、後述するTDの寸法安定性は向上するので、平面性のため、F5値のTD/MDの値を望ましい範囲とすることと、寸法安定性を向上させることは二律背反の関係になる。そのため、これら2つの特性が好ましい範囲内となるように条件を設定することが望ましい。
また、本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは120℃、1時間の熱処理を行った際の熱収縮率がMD、TDともに0〜3%であることが好ましい。120℃の熱収縮率が0%未満、すなわちマイナスとなって、収縮ではなく伸長する場合、耐熱コートを行った後の乾燥工程で、多孔性フィルム部分が伸長してしまい、乾燥後の耐熱層にクラックや欠陥が発生する場合がある。一方、熱収縮率が3%を超えるても、コーティング時の乾燥工程で、耐熱層に欠陥が発生する場合がある。120℃での熱収縮率としては、より好ましく0〜2.5%であり、0〜2%であれば特に好ましい。また、熱処理時間を5時間としたときの熱収縮率としては、0〜5%であることが好ましい。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、セパレータとして優れた電池性能を発揮させる観点から、透気抵抗が50〜500秒であることが好ましい。さらに好ましくは100〜400秒である。透気抵抗は延伸時の温度、倍率条件、延伸後の熱固定条件により制御することが可能であるが、上述した力学特性、寸法安定性を考慮しながら条件設定することが好ましい。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、フィルム厚みが5〜40μmであることが好ましい。厚みが5μm未満では耐熱層を積層する加工工程においてフィルムが破断する場合がある。また、厚みが40μmを超えると蓄電デバイス内に占める多孔性フィルムの体積割合が高くなりすぎてしまい、高いエネルギー密度を得ることができなくなる。フィルム厚みは8〜30μmであればより好ましく、10〜20μmであればなお好ましい。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムには、本発明の効果を損なわない範囲において、酸化防止剤、熱安定剤、帯電防止剤や無機あるいは有機粒子からなる滑剤、さらにはブロッキング防止剤や充填剤、非相溶性ポリマーなどの各種添加剤を含有させてもよい。特に、ポリプロピレン樹脂の熱履歴による酸化劣化を抑制する目的で、ポリプロピレン樹脂100質量部に対して酸化防止剤を0.01〜0.5質量部添加することは好ましいことである。
以下に本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムの製造方法をポリプロピレン樹脂を用いた例に沿って具体的に説明する。なお、本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムの製造方法はこれに限定されるものではない。
まず、ポリプロピレン樹脂として、MFR7g/10分のアイソタクチックポリプロピレン樹脂95質量部、MFR1.5g/10分のアイソタクチックポリプロピレン樹脂5質量部の混合樹脂にβ晶核剤であるN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミド0.3質量部を混合し、二軸押出機を使用して予め所定の割合で混合した原料を準備する。この際、溶融温度は280〜300℃とすることが好ましい。
次に、上述の混合原料を単軸の溶融押出機に供給し、200〜230℃にて溶融押出を行う。そして、ポリマー管の途中に設置したフィルターにて異物などを除去した後、Tダイよりキャストドラム上に吐出し、未延伸シートを得る。このときのキャストドラムは表面温度が110〜130℃であることが、未延伸シート中のβ晶分率を高く制御する観点から好ましい。この際、特にシートの端部の成形が後の延伸性に影響するため、端部にスポットエアーを吹き付けてドラムに密着させることが好ましい。また、シート全体のドラム上への密着状態に基づき、必要に応じて全面にエアナイフを用いて空気を吹き付けてもよい。さらには、静電印加によるキャストを行ってもよい。
次に得られた未延伸シートを二軸延伸してフィルム中に空孔(貫通孔)を形成する。二軸延伸の方法としては、フィルムMDに延伸後TDに延伸、あるいはTDに延伸後MDに延伸する逐次二軸延伸法、またはフィルムのMDとTDをほぼ同時に延伸していく同時二軸延伸法などを用いることができるが、高い透気性が得やすいという点で逐次二軸延伸法を採用することが好ましく、特にMDに延伸後、TDに延伸することが望ましい。
具体的な延伸条件としては、まず未延伸シートをMDに延伸可能な温度に制御する。温度制御の方法は、加熱した回転ロールを用いる方法、熱風オーブンを使用する方法などを採用することができる。MDの延伸温度としてはフィルム特性とその均一性の観点から、110〜140℃、さらに好ましくは115〜130℃の温度を採用することが好ましい。延伸倍率としては4.5倍以上とすることが好ましい。より好ましくは4.8倍以上、さらに好ましくは5倍以上である。MD倍率の上限としては限定されるものではないが、6倍以下とすることが好ましい。MD倍率が6倍を越える倍率を採用すると、次のTD延伸工程においてフィルム破れが頻発する場合がある。
次に、一軸延伸ポリプロピレンフィルムをステンター式延伸機にフィルム端部を把持させて導入する。そして、好ましくは140〜160℃に加熱してTDに8倍以上延伸することが透気度バラツキのみならず、厚み均一性の観点からも好ましい、より好ましくは8.5倍以上である。TD倍率の上限としては、限定されるものではないが、延伸時のフィルム破れを避ける観点から12倍以下とすることが好ましく、9〜11倍を選択することが特に好ましい。延伸温度としては145〜155℃で延伸することがより好ましい。
ついで、そのままステンター内で熱固定を行うが、その温度はTD延伸温度以上165℃以下が好ましく、熱固定時間は5〜30秒間であることが好ましい。さらに、熱固定時にはフィルムのMDおよび/もしくはTDに弛緩させながら行ってもよく、TDの弛緩率を好ましくは10〜25%、より好ましくは15〜20%とすることが、熱寸法安定性の観点から好ましい。熱固定温度が165℃を越えると、透気性が著しく悪化する場合があり、透気度バラツキの原因となる場合がある。熱固定温度としては158〜164℃であることがより好ましい。このようにして得られたフィルムについて、ステンターで把持していたフィルム端部をカットし、中心の平坦部分のみを巻芯に巻き取りフィルムを得ることができる。
上記のようにして得られた多孔性フィルムは、セラミックコート層を積層後に蓄電デバイスのセパレータとして用いることが好ましい。ここで、セラミックコート層としては、セラミック粒子と粒子間および粒子と多孔性フィルムを結着させるためのバインダーの混合物からなることが好ましい。
セラミックコート層を構成するセラミック粒子としては、アルミナ、ジルコニアなどの金属酸化物粒子や窒化ホウ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素、などの金属窒化物や金属炭化物などの粒子を好ましく用いることができる。さらには、チタン酸バリウム、マグネシウムニオブ酸・チタン酸鉛(PMNTP)、リチウムチタンリン酸塩(LiTi2(PO4)3)などを好ましく用いることができる。
また、セラミックコート層を構成するバインダーとしては、ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセテート、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエチレンオキシドなどを挙げることができる。中でも、ポリフッ化ビニリデンおよびその共重合体を好ましく用いることができる。
セラミックコート層を積層する方法としては、セラミック粒子とバインダーを所定の比率で混合し、溶剤に粒子をスラリー化した塗剤を、多孔性フィルムの少なくとも片面にコーティングする方法を好ましく用いることができる。コーティング方法としては、グラビアコート、リバースコート、スロットダイコート、ナイフコートなどを挙げることができ、コートする塗剤の粘度、目標とするコート厚みにより適切なコート法を選択することができる。
セラミックコート層をコートするために用いる、セラミック粒子をスラリー化するための溶剤としては、バインダーを溶解し、なおかつコート後に容易に乾燥することができる溶剤を好ましく用いることができる。溶剤としては、アセトン、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、シクロヘキサンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
セラミックコート層を多孔性フィルム上に積層した後、熱風オーブンなどに導入して、溶剤を乾燥させる工程を行ってもよい。その場合、用いる溶剤にもよるが、40〜120℃で乾燥することが好ましい。
本発明における蓄電デバイスとは、リチウムイオン二次電池に代表される非水電解液二次電池や、リチウムイオンキャパシタなどの電気二重層キャパシタなどを挙げることができる。このような蓄電デバイスは充放電することで繰り返し使用することができるので、産業装置や生活機器、電気自動車やハイブリッド電気自動車などの電源装置として使用することができる。本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、中でもリチウムイオン二次電池用に好適に用いることができ、特に、産業機器や自動車用などの高出力が求められるリチウムイオン二次電池用のセパレータとして好適に用いることができる。
本発明の蓄電デバイス用セパレータフィルムは、耐熱樹脂や無機粒子などからなる補強のための耐熱コート層(セラミックコート層)が積層された態様において、同層を積層する工程での変形や、積層後の寸法変化が小さく、なおかつ同層との力学特性バランスに優れるため、同層に欠陥が生じず、なおかつ積層セパレータとしてカールが生じない、均一性に優れた蓄電デバイス用セパレータを提供することができる。
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。なお、特性は以下の方法により測定、評価を行った。
(1)β晶形成能
樹脂またはフィルム5mgを試料としてアルミニウム製のパンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて測定した。まず、窒素雰囲気下で室温から280℃まで10℃/分で昇温(ファーストラン)し、10分間保持した後、20℃まで10℃/分で冷却する。5分保持後、今度は20℃/分で昇温(セカンドラン)した際に観測される融解ピーク(小数点以下は四捨五入)について、145〜157℃の温度領域にピークが存在する融解をβ晶の融解ピーク、158℃以上にピークが観察される融解をα晶の融解ピークとして、高温側の平坦部を基準に引いたベースラインとピークに囲まれる領域の面積から、それぞれの融解熱量を求め、α晶の融解熱量をΔHα、β晶の融解熱量をΔHβとしたとき、以下の式で計算される値をβ晶形成能とする。なお、融解熱量の校正はインジウムを用いて行った。
樹脂またはフィルム5mgを試料としてアルミニウム製のパンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて測定した。まず、窒素雰囲気下で室温から280℃まで10℃/分で昇温(ファーストラン)し、10分間保持した後、20℃まで10℃/分で冷却する。5分保持後、今度は20℃/分で昇温(セカンドラン)した際に観測される融解ピーク(小数点以下は四捨五入)について、145〜157℃の温度領域にピークが存在する融解をβ晶の融解ピーク、158℃以上にピークが観察される融解をα晶の融解ピークとして、高温側の平坦部を基準に引いたベースラインとピークに囲まれる領域の面積から、それぞれの融解熱量を求め、α晶の融解熱量をΔHα、β晶の融解熱量をΔHβとしたとき、以下の式で計算される値をβ晶形成能とする。なお、融解熱量の校正はインジウムを用いて行った。
β晶形成能(%) = 〔ΔHβ / (ΔHα + ΔHβ)〕 × 100
なお、ファーストランで観察される融解ピークから同様にβ晶の存在比率を算出することで、その試料の状態でのβ晶分率を算出することができる。
なお、ファーストランで観察される融解ピークから同様にβ晶の存在比率を算出することで、その試料の状態でのβ晶分率を算出することができる。
(2)透気抵抗
セパレータから100mm×100mmの大きさの正方形を切取り試料とした。JIS P 8117(2009)の王研式試験機法を用いて、23℃、相対湿度65%にて、透気抵抗度指示値の測定を行った。
セパレータから100mm×100mmの大きさの正方形を切取り試料とした。JIS P 8117(2009)の王研式試験機法を用いて、23℃、相対湿度65%にて、透気抵抗度指示値の測定を行った。
(3)厚み
接触式の膜厚計ミツトヨ社製ライトマチックVL−50A(10.5mmφ超硬球面測定子、測定荷重0.06N)にて測定した。測定は場所を替えて10回行い、その平均値を多孔性ポリプロピレンフィルムの厚みとした。
接触式の膜厚計ミツトヨ社製ライトマチックVL−50A(10.5mmφ超硬球面測定子、測定荷重0.06N)にて測定した。測定は場所を替えて10回行い、その平均値を多孔性ポリプロピレンフィルムの厚みとした。
(4)多孔性フィルムの融点
フィルム3mgを試料としてアルミニウム製のパンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて測定した。窒素雰囲気下で室温から280℃まで20℃/分で昇温した際に観察される融解に伴う吸熱ピークの中で、最もピーク面積が大きいピークのピーク温度を多孔性フィルムの融点とした。なお、ピーク面積が同等の複数のピークが存在したり、一つの大きなピーク中に局所的な極大、極小が存在しするようなピーク形状の場合、最も高温に現れるピークのピーク温度を多孔性フィルムの融点とする。
フィルム3mgを試料としてアルミニウム製のパンに採取し、示差走査熱量計(セイコー電子工業製RDC220)を用いて測定した。窒素雰囲気下で室温から280℃まで20℃/分で昇温した際に観察される融解に伴う吸熱ピークの中で、最もピーク面積が大きいピークのピーク温度を多孔性フィルムの融点とした。なお、ピーク面積が同等の複数のピークが存在したり、一つの大きなピーク中に局所的な極大、極小が存在しするようなピーク形状の場合、最も高温に現れるピークのピーク温度を多孔性フィルムの融点とする。
(5)F5値
多孔性フィルムを長手方向および幅方向に長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離50mm、引張速度を300mm/分としてフィルムの長手方向と幅方向にそれぞれ引張試験を行った。サンプルが5%伸長したとき(チャック間距離が52.5mmとなったとき)のフィルムにかかる荷重を読み取り、試験前の試料の断面積(フィルム厚み×10mm)で除した値をF5値とした。なお、測定は各サンプル、各方向に5回ずつ行い、その平均値で評価を行った。
多孔性フィルムを長手方向および幅方向に長さ150mm×幅10mmの矩形に切り出しサンプルとした。引張試験機(オリエンテック製テンシロンUCT−100)を用いて、初期引張チャック間距離50mm、引張速度を300mm/分としてフィルムの長手方向と幅方向にそれぞれ引張試験を行った。サンプルが5%伸長したとき(チャック間距離が52.5mmとなったとき)のフィルムにかかる荷重を読み取り、試験前の試料の断面積(フィルム厚み×10mm)で除した値をF5値とした。なお、測定は各サンプル、各方向に5回ずつ行い、その平均値で評価を行った。
(6)空孔率
多孔性フィルムを100mm×100mmの大きさの正方形を切り出しサンプルとする。サンプルの各辺の長さをノギスを用いて測定し、対向する2辺の長さの平均値を用い、長方形と考えてサンプルの面積を算出する。つぎに、サンプルの4隅と中央部分の厚みを(3)に記載の装置を用いて測定し、その平均値を代表厚みとする。サンプルを電子天秤を用いて質量を測定し、以下の式を用いて密度を算出する。
多孔性フィルムを100mm×100mmの大きさの正方形を切り出しサンプルとする。サンプルの各辺の長さをノギスを用いて測定し、対向する2辺の長さの平均値を用い、長方形と考えてサンプルの面積を算出する。つぎに、サンプルの4隅と中央部分の厚みを(3)に記載の装置を用いて測定し、その平均値を代表厚みとする。サンプルを電子天秤を用いて質量を測定し、以下の式を用いて密度を算出する。
密度(g/cm3)=質量(g)÷サンプル面積(cm2)×代表厚み(cm)
(7)熱収縮率
長手方向、幅方向、それぞれの方向にフィルムを短冊状(幅10mm×測定長150mm)に切り出し、短冊状の中央に、間隔100mmで標線を付けた。120℃に温度制御した熱風オーブン中に無荷重の状態で吊り下げて1時間の加熱処理を行った。処理後、放冷した後に標線間の距離を測定し、以下の式で寸法変化率を算出して熱収縮率とした。
(7)熱収縮率
長手方向、幅方向、それぞれの方向にフィルムを短冊状(幅10mm×測定長150mm)に切り出し、短冊状の中央に、間隔100mmで標線を付けた。120℃に温度制御した熱風オーブン中に無荷重の状態で吊り下げて1時間の加熱処理を行った。処理後、放冷した後に標線間の距離を測定し、以下の式で寸法変化率を算出して熱収縮率とした。
熱収縮率(%)=(L0−L1)/L0×100
ただし、L0は熱処理前の標線間距離、L1は熱処理後の標線間距離。
ただし、L0は熱処理前の標線間距離、L1は熱処理後の標線間距離。
(8)平面性の評価
JIS C 2151(2008)の7項 巻取り性の評価を応用して以下のように評価を実施する。JIS C 2151の図2のようにフィルムを2本のロール間に渡し、荷重を掛ける。荷重を100gずつ段階的に増加させ、タルミが見えなくなる荷重をもって以下の基準で平面性を評価した。
JIS C 2151(2008)の7項 巻取り性の評価を応用して以下のように評価を実施する。JIS C 2151の図2のようにフィルムを2本のロール間に渡し、荷重を掛ける。荷重を100gずつ段階的に増加させ、タルミが見えなくなる荷重をもって以下の基準で平面性を評価した。
A級:500g/300mm幅以下の荷重でタルミが見えなくなった。
B級:501g/300mm幅〜1,000g/300mm幅以下の荷重でタルミが見えなくなった。
C級:タルミが見えなくなるのに、1,001g/300mm幅以上の荷重が必要だった。
(9)コーティング適性
多孔性フィルムの片面(溶融押出時にドラムに接触した面)にコロナ放電処理を施し、下記組成の水系塗剤にメタリングバー(#10番)を用いてフィルム長さ100m以上の連続コーティングを行った。その際、コーティングの乾燥は65℃の熱風オーブン中に1分間通すことで乾燥させ、外径168mmの紙コアに巻き取ることで、耐熱コートを施した透気性フィルムを製造した。
多孔性フィルムの片面(溶融押出時にドラムに接触した面)にコロナ放電処理を施し、下記組成の水系塗剤にメタリングバー(#10番)を用いてフィルム長さ100m以上の連続コーティングを行った。その際、コーティングの乾燥は65℃の熱風オーブン中に1分間通すことで乾燥させ、外径168mmの紙コアに巻き取ることで、耐熱コートを施した透気性フィルムを製造した。
<水系塗剤の組成>
カルボキシメチルセルロース(ダイセル化学製、質量平均分子量130万):1質量部
平均粒子径1μmのジルコニア粒子:18質量部
両末端エポキシ−ポリエチレングリコール(ナガセケムテックス製デナコールEX−861):2質量部
精製水:160質量部
コーティング時のフィルムの走行状態、塗工状態を目視観察し、以下の基準で評価した。
カルボキシメチルセルロース(ダイセル化学製、質量平均分子量130万):1質量部
平均粒子径1μmのジルコニア粒子:18質量部
両末端エポキシ−ポリエチレングリコール(ナガセケムテックス製デナコールEX−861):2質量部
精製水:160質量部
コーティング時のフィルムの走行状態、塗工状態を目視観察し、以下の基準で評価した。
A級:フィルムにシワが入らず、均一に塗工され、きれいに巻き取ることができた。
B級:走行中のフィルムにシワが発生するのが散見された。
C級:走行中のフィルムにシワが発生し、巻き取ったフィルムロール上からもシワが確認できた。
D級:走行中にシワが発生し、シワが原因で塗布斑(塗布抜け)が発生した。
(実施例1)
セパレータフィルムの原料樹脂として、住友化学(株)製ホモポリプロピレンFLX80E4(MFR:8g/10分、以下、高MFR−PP)を92.4質量部と、同ポリプロピレンFL2016(MFR:2g/10分、以下、低MFR−PP)を7質量部に加え、β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミド(新日本理化(株)製、Nu−100、以下、単にβ晶核剤と表記)を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
セパレータフィルムの原料樹脂として、住友化学(株)製ホモポリプロピレンFLX80E4(MFR:8g/10分、以下、高MFR−PP)を92.4質量部と、同ポリプロピレンFL2016(MFR:2g/10分、以下、低MFR−PP)を7質量部に加え、β晶核剤としてN,N’−ジシクロヘキシル−2,6−ナフタレンジカルボキサミド(新日本理化(株)製、Nu−100、以下、単にβ晶核剤と表記)を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
チップ原料を220℃に温度制御した単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。そして、ポリマー管を通してフィルターに導き、異物などを除去した後、Tダイから吐出し、120℃に温度調整したキャストドラム上にキャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いることで溶融ポリマーをドラム上に密着させ、ドラム上で15秒間温度保持した。
次に、124℃に加熱したハードクロムロールを用いて加熱を行い、同じく124℃に加熱したロールと40℃に温度制御したロールの周速差を利用して、フィルムのMDに5倍延伸を行い、一旦冷却した。
さらに、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃でTDに9倍延伸した。そして、幅方向に17%のリラックスを掛けながら162℃で15秒間の熱処理を行い、その後、クリップで把持していた両端部をカットしてフィルムの中央部分のみを製品として、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(実施例2)
実施例1において、ポリプロピレン樹脂の混合割合について、高MFR−PPを94.4質量部、低MFR−PPを5質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。ついで、製膜条件は、実施例1において、TDのリラックス率を10%に変更する他は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
実施例1において、ポリプロピレン樹脂の混合割合について、高MFR−PPを94.4質量部、低MFR−PPを5質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。ついで、製膜条件は、実施例1において、TDのリラックス率を10%に変更する他は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(実施例3)
実施例1において、ポリプロピレン樹脂の混合割合について、高MFR−PPを84.4質量部、低MFR−PPを15質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。ついで、製膜条件は、実施例2において、MDの延伸倍率を4.8倍、TDの延伸倍率を9.5倍とする他は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
実施例1において、ポリプロピレン樹脂の混合割合について、高MFR−PPを84.4質量部、低MFR−PPを15質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。ついで、製膜条件は、実施例2において、MDの延伸倍率を4.8倍、TDの延伸倍率を9.5倍とする他は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(実施例4)
セパレータフィルムの原料樹脂として、高MFR−PPを99.4質量部に加え、β晶核剤を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
セパレータフィルムの原料樹脂として、高MFR−PPを99.4質量部に加え、β晶核剤を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
チップ原料を220℃に温度制御した単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。そして、ポリマー管を通してフィルターに導き、異物などを除去した後、Tダイから吐出し、120℃に温度調整したキャストドラム上にキャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いることで溶融ポリマーをドラム上に密着させ、ドラム上で15秒間温度保持した。
次に、124℃に加熱したハードクロムロールを用いて加熱を行い、同じく124℃に加熱したロールと40℃に温度制御したロールの周速差を利用して、フィルムのMDに5倍延伸を行い、一旦冷却した。
さらに、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃でTDに8.5倍延伸した。そして、幅方向に17%のリラックスを掛けながら162℃で15秒間の熱処理を行い、その後、クリップで把持していた両端部をカットしてフィルムの中央部分のみを製品として、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例1)
実施例4において、MDの延伸倍率を5.3倍、TDの延伸倍率を8.8倍とし、リラックス率を20%とする以外は同様にして、厚み18μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例2)
比較例1において、MDの延伸倍率を5.7倍、TDのリラックス率を20%とする以外は同様にして、厚み16μmのセパレータフィルムを得た。
実施例4において、MDの延伸倍率を5.3倍、TDの延伸倍率を8.8倍とし、リラックス率を20%とする以外は同様にして、厚み18μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例2)
比較例1において、MDの延伸倍率を5.7倍、TDのリラックス率を20%とする以外は同様にして、厚み16μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例3)
実施例1において、MDの延伸温度を120℃、倍率を5倍に、TDの延伸温度を155℃、倍率を10倍、リラックス率を10%とした以外は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
実施例1において、MDの延伸温度を120℃、倍率を5倍に、TDの延伸温度を155℃、倍率を10倍、リラックス率を10%とした以外は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(実施例5)
セパレータフィルムの原料樹脂として、高MFR−PPを89.4質量部と、(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロE111G(MFR=0.5g/10分)を10質量部に加え、β晶核剤を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
セパレータフィルムの原料樹脂として、高MFR−PPを89.4質量部と、(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロE111G(MFR=0.5g/10分)を10質量部に加え、β晶核剤を0.3質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、300℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップ原料の融点は152℃であった。
チップ原料を220℃に温度制御した単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。そして、ポリマー管を通してフィルターに導き、異物などを除去した後、Tダイから吐出し、120℃に温度調整したキャストドラム上にキャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いることで溶融ポリマーをドラム上に密着させ、ドラム上で15秒間温度保持した。
次に、130℃に加熱したハードクロムロールを用いて加熱を行い、同じく130℃に加熱したロールと40℃に温度制御したロールの周速差を利用して、フィルムのMDに5.3倍延伸を行い、一旦冷却した。
さらに、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、152℃でTDに9倍延伸した。そして、TDに17%のリラックスを掛けながら163℃で15秒間の熱処理を行い、その後、クリップで把持していた両端部をカットしてフィルムの中央部分のみを製品として、厚み15μmのセパレータフィルムを得た。
(実施例6)
実施例4において、MDの延伸倍率を4.5倍、TDの延伸倍率を8.0倍とし、リラックス率を15%とする以外は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
実施例4において、MDの延伸倍率を4.5倍、TDの延伸倍率を8.0倍とし、リラックス率を15%とする以外は同様にして、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
得られたフィルムは表3に示すように優れた特性を有していたが、耐熱コート後のフィルムを巻き出すとコート面を外側にして、MDにカールが認められたので取扱いに注意が必要であった。
(実施例7)
高MFR−PPを79.5質量部と、(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロF133A(MFR=3g/10分)を20質量部に加え、3,9−ビス[4−(N−シクロヘキシルカルバモイル)フェニル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンをβ晶核剤として0.2質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、290℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
高MFR−PPを79.5質量部と、(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロF133A(MFR=3g/10分)を20質量部に加え、3,9−ビス[4−(N−シクロヘキシルカルバモイル)フェニル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンをβ晶核剤として0.2質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、290℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。
チップ原料を210℃に温度制御した単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。そして、ポリマー管を通してフィルターに導き、異物などを除去した後、Tダイから吐出し、125℃に温度調整したキャストドラム上にキャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いることで溶融ポリマーをドラム上に密着させ、ドラム上で20秒間温度保持した。
次に、124℃に加熱したハードクロムロールを用いて加熱を行い、同じく124℃に加熱したロールと40℃に温度制御したロールの周速差を利用して、フィルムのMDに5倍延伸を行い、一旦冷却した。
さらに、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、150℃でTDに8.5倍延伸した。そして、TDに17%のリラックスを掛けながら162℃で15秒間の熱処理を行い、その後、クリップで把持していた両端部をカットしてフィルムの中央部分のみを製品として、厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例4)
実施例1において、MDの延伸倍率を4倍、TDの延伸倍率を6倍とし、リラックス率を10%とする以外は同様にして、厚み25μmのセパレータフィルムを得た。
実施例1において、MDの延伸倍率を4倍、TDの延伸倍率を6倍とし、リラックス率を10%とする以外は同様にして、厚み25μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例5)
(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロF133A(MFR=3g/10分)を84.5質量部に、三井化学(株)製ポリメチルペンテンTPX18Rを15質量部に加え、β晶核剤を0.2質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、280℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップの融点は235℃であった。
(株)プライムポリマー製ポリプロピレン樹脂プライムポリプロF133A(MFR=3g/10分)を84.5質量部に、三井化学(株)製ポリメチルペンテンTPX18Rを15質量部に加え、β晶核剤を0.2質量部、さらに酸化防止剤であるBASFジャパン製IRGANOX1010とIRGAFOS168を各々0.1、0.2質量部を、この比率で混合されるように計量ホッパーから二軸押出機に原料供給し、280℃で溶融混練を行い、ストランド状にダイから吐出して、25℃の水槽にて冷却固化し、チップ状にカットしてチップ原料とした。チップの融点は235℃であった。
チップ原料を220℃に温度制御した単軸押出機に供給し、溶融押出を行った。そして、ポリマー管を通してフィルターに導き、異物などを除去した後、Tダイから吐出し、120℃に温度調整したキャストドラム上にキャストして未延伸シートを得た。この際、エアナイフを用いることで溶融ポリマーをドラム上に密着させ、ドラム上で20秒間温度保持した。
次に、90℃に加熱したハードクロムロールを用いて加熱を行い、同じく90℃に加熱したロールと40℃に温度制御したロールの周速差を利用して、フィルムのMDに4倍延伸を行い、一旦冷却した。
さらに、テンター式延伸機に端部をクリップで把持させて導入し、135℃でTDに4倍延伸した。そして、TDに6%のリラックスを掛けながら125℃で15秒間の熱処理を行い、その後、クリップで把持していた両端部をカットしてフィルムの中央部分のみを製品として、厚み23μmのセパレータフィルムを得た。
(比較例6)
実施例3において、高MFR−PPを74.4質量部、低MFR−PPを25質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。チップ原料の融点は152℃であった。それ以外は実施例3と同様にして厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
実施例3において、高MFR−PPを74.4質量部、低MFR−PPを25質量部に変更する以外は同様にして、チップ原料を得た。チップ原料の融点は152℃であった。それ以外は実施例3と同様にして厚み20μmのセパレータフィルムを得た。
Claims (7)
- ポリオレフィンを含み、フィルム長手方向(MD)の5%伸長時応力(F5値)が15〜40MPaであり、F5値のMDとフィルム幅方向(TD)の比(TD/MD)が1.3〜2.0である蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- フィルム幅方向(TD)のF5値が30〜50MPaである、請求項1に記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- 融点が150〜180℃である、請求項1または2に記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- ポリオレフィンが、β晶形成能50%以上のポリプロピレンである、請求項1〜3のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- 120℃での熱収縮率がMD、TDともに0〜3%である、請求項1〜4のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- セラミックコート層が積層されている、請求項1〜5のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の蓄電デバイス用セパレータフィルムを用いた蓄電デバイス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013035432A JP2013213193A (ja) | 2012-03-09 | 2013-02-26 | 蓄電デバイス用セパレータフィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012053051 | 2012-03-09 | ||
JP2012053051 | 2012-03-09 | ||
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2013
- 2013-02-26 JP JP2013035432A patent/JP2013213193A/ja active Pending
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WO2016006453A1 (ja) * | 2014-07-11 | 2016-01-14 | 帝人株式会社 | セパレータロール及び非水系二次電池 |
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