JP2013211208A - 接続端子 - Google Patents

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Abstract

【課題】引き出された電線が屈曲等された状態でのシール性の向上を図ることができる接続端子を提供する。
【解決手段】相手端子が接続される端子接続部2と、電線Wが加締め固定された電線接続部10とを備え、電線接続部10より露出された電線Wの箇所が半田25によって被覆された接続端子1であって、電線Wの外周に弾性材16が配置され、電線Wが弾性材16を介在させて電線接続部10に加締め固定された。
【選択図】図2

Description

本発明は、端子接続部と電線接続部を備え、電線接続部より露出された電線を防食材によって被覆する接続端子に関する。
この種の従来の接続端子としては、特許文献1に開示されたものがある。この接続端子50は、図3〜図5に示すように、相手端子が接続される端子接続部51と、電線Wが接続された電線接続部52と、端子接続部51と電線接続部52の間を連結する首部53とを備えている。電線接続部52は、一対の加締め片52aを有する。この一対の加締め片52aによって電線Wの露出された導体60の箇所と絶縁外皮61の箇所が共に加締め固定されている。電線接続部52の内面には、複数のセレーション52bが設けられている。電線接続部52の箇所で、電線Wまで浸水可能性のある箇所は、防食材である半田55によって被覆されている。具体的には、半田55は、一対の加締め片52aより先端側に突き出た導体60と一対の加締め片52aの隙間を覆うように設けられている。
前記従来例によれば、接続端子50が被水しても、電線接続部52の前端側及び上方から導体60への浸水を半田55によって阻止し、電線接続部52の後端側と電線Wの絶縁外皮61との隙間からの浸水をセレーション52bによって阻止し、電線Wの導体60が被水するのを防止している。導体60がアルミニウム導体である場合には、ガルバニック腐食を防止している。つまり、半田55とセレーション52bによって止水性の向上や防食性の向上が図られている。
特開2011−216253号公報
しかしながら、前記従来例の接続端子50では、引き出された電線Wが屈曲等された状態でのシール性が低下するため、止水性や防食性が低下するという問題があった。つまり、電線Wが屈曲されると、屈曲箇所の外側位置に位置する電線接続部52と電線Wとの間に隙間ができる可能性があり、その隙間より浸水するためである。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、引き出された電線が屈曲等された状態でのシール性の向上を図ることができる接続端子を提供することを目的とする。
本発明は、相手端子が接続される端子接続部と、電線が加締め固定された電線接続部とを備え、前記電線接続部より露出された前記電線の箇所が防食材によって被覆された接続端子であって、前記電線の外周に弾性材が配置され、前記電線が前記弾性材を介在させて前記電線接続部に加締め固定されたことを特徴とする接続端子である。
前記電線接続部の内面には、セレーションが設けられることが好ましい。前記電線接続部は、前記電線の露出された導体と前記導体の外周を被う絶縁外皮とを共に加締める一対の加締め片を有すると共に、前記防食材は、半田であり、前記半田は、一対の前記加締め片より露出された前記導体の外面と一対の前記加締め片の隙間を被覆するものを含む。
本発明によれば、電線の絶縁外皮と電線加締め部の間に弾性材が介在されているため、引き出された電線が屈曲されても、電線の屈曲箇所の外側位置では電線と電線加締め部の間には水が浸入する隙間が容易にはできない。従って、引き出された電線が屈曲等された状態でのシール性の向上、ひいては、止水性や防食性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態を示し、接続端子の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)は接続端子の側面図、(b)は接続端子の断面図、(c)は(a)のA−A線断面図である。 従来例を示し、接続端子の半田塗布前の要部斜視図である。 従来例を示し、接続端子の要部斜視図である。 従来例を示し、接続端子の要部断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1及び図2は本発明の一実施形態を示す。図1及び図2に示すように、接続端子1は、相手端子(図示せず)が接続される端子接続部2と、電線Wが接続された電線接続部10と、端子接続部2と電線接続部10の間を連結する首部20とを備えている。端子接続部2、電線接続部10及び首部20は、導電性金属板である銅合金製の所定形状の板を折り曲げることによって形成される。
端子接続部2は、四角形の筒部3と、この筒部3内に配置された弾性接触片部(図示せず)とを有する。筒部3に相手端子が挿入されると、相手端子が弾性接触片部の撓み復帰力によって密着され、電気的に接続される。
電線接続部10は、底面壁11とこの底面壁11の両方の側端より突設された一対の側面壁12と、この各側面壁12より突設された一対の加締め片13とを備えている。底面壁11と一対の側面壁12の内面には、複数のセレーション11aが設けられている。各セレーション11aは、電線Wの軸方向に直交する方向にそれぞれ延びている。
各加締め片13は、導体加締め部13aとこれに連続して設けられた外皮加締め部13bとから構成されている。各加締め片13は、前方側の導体加締め部13aより後方側の外皮加締め部13bの突出長さが長く設定されている。一対の加締め片13は、前方側の導体加締め部13aで電線Wのアルミニウム製の導体30(以下、アルミニウム導体30という)を、後方側の外皮加締め部13bで電線Wの絶縁外皮31を弾性材16を介在して加締め固定している。つまり、一対の加締め片13は、電線Wのアルミニウム導体箇所と絶縁外皮31箇所を一体として加締め固定する。弾性材16は、一対の加締め片13と電線Wの絶縁外皮31より圧縮力を受け圧縮変形されている。弾性材16は、例えばシリコーンゴムからなるリング形状であり、加締め作業前に電線Wの絶縁外皮31の外周に予め嵌められている。一対の加締め片13は、その互いの先端部が突き合わされた状態で加締められている(図2(c)参照)。
首部20は、底面壁21とこの底面壁21の両側端より立設された一対の側面壁22とを有する。底面壁21と一対の側面壁22は、端子接続部2と電線接続部10の各壁より連続して形成されている。
電線接続部10の箇所で、電線Wまで浸水可能性のある箇所は、防食材である半田25によって被覆されている。具体的には、半田25は、一対の加締め片13より露出されたアルミニウム導体と一対の加締め片13の隙間を覆うように設けられている。塗布された半田25は、半田コテによって溶融状態のものを塗布するか、半田ペーストを塗布して熱を加えるかして付着される。
上記構成の接続端子1において、電線加締め部13と電線Wの絶縁外皮31の間に弾性材16が介在されているため、引き出された電線Wが屈曲されても、電線接続部10と電線Wの絶縁外皮31との間に水が浸入する隙間が容易にはできない。詳細には、屈曲箇所の外側に位置する弾性材16の箇所が電線加締め部13と電線Wの絶縁外皮31の間で出来る隙間を埋めるように弾性復帰方向に変形する。従って、引き出された電線Wが屈曲等された状態でのシール性の向上を図ることができる。これにより、この実施形態では、導体がアルミニウム導体30であるため、防食性の向上を図ることができる。導体が銅製の場合には、止水性の向上を図ることができる。
電線Wの外周に弾性材16を装着する作業は、自動機での処理が可能であるため、生産性を維持しつつシール性の向上を図ることができる。
電線接続部10の内面には、セレーション11aが設けられているので、シール性の更なる向上が図られる。又、電線Wの固定力の向上も図られる。
(変形例)
前記実施形態では、電線接続部10の内面には、セレーション11aが設けられているが、セレーション11aを設けなくても良い。
前記実施形態では、防食材は、半田25であるが、グリス、ホットメルト等にあっても良い。
前記実施形態では、導体はアルミニウム導体30であるが、銅導体等であっても良いことはもちろんである。
1 接続端子
2 端子接続部
10 電線接続部
11a セレーション
13 加締め片
16 弾性材
25 半田(防食材)
30 アルミニウム導体(導体)
31 絶縁外皮

Claims (3)

  1. 相手端子が接続される端子接続部と、電線が加締め固定された電線接続部とを備え、前記電線接続部より露出された前記電線の箇所が防食材によって被覆された接続端子であって、
    前記電線の外周に弾性材が配置され、前記電線が前記弾性材を介在させて前記電線接続部に加締め固定されたことを特徴とする接続端子。
  2. 請求項1に記載の接続端子であって、
    前記電線接続部の内面には、セレーションが設けられたことを特徴とする接続端子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の接続端子であって、
    前記電線接続部は、前記電線の露出された導体と前記導体の外周を被う絶縁外皮とを共に加締める一対の加締め片を有すると共に、前記防食材は、半田であり、前記半田は、一対の前記加締め片より露出された前記導体の外面と一対の前記加締め片の隙間を被覆することを特徴とする接続端子。
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