JP2014164922A - 圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法 - Google Patents

圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法 Download PDF

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Fumitaka Iwasaki
文孝 岩▲崎▼
Takayuki Higuchi
貴之 樋口
Katsunori Ogata
勝則 岳田
Kosuke Kato
孝祐 加藤
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Abstract

【課題】この発明は、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】アルミニウム芯線201の外周を絶縁性の絶縁被覆202で被覆した被覆電線200における絶縁被覆202の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部131と、絶縁被覆202の先端から被覆電線200の長手方向Xに所定の長さ露出したアルミニウム芯線201に対して加締めて圧着する導体圧着部132とで一体に構成した断面中空状のバレル部130を備えた圧着端子100であって、常温で半固形、または半流動性を有する止水材134を、被覆圧着部131に装填したことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば自動車用ワイヤーハーネスのコネクタ等に使用されるような圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法に関する。
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねたワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。この際、ワイヤーハーネスと電装機器や電源装置とは、それぞれに装着したコネクタ同士で接続されている。
これらコネクタは、被覆電線に圧着して接続した圧着端子が内部に装着されており、凹凸対応して接続される雌型コネクタと雄型コネクタとを嵌合させる構成である。
ところで、このようなコネクタは、様々な環境下で使用されているため、雰囲気温度の変化による結露などによって意図しない水分が被覆電線の表面に付着することがある。そして、被覆電線の表面を伝ってコネクタ内部に水分が侵入すると、被覆電線の先端より露出している電線導体の表面が腐食するという問題がある。
そこで、圧着端子で圧着された電線導体への水分の侵入を防止する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1に記載の圧着端子は、電線の導体を圧着する導体圧着部、及び電線の絶縁被覆を圧着する被覆圧着部で構成した圧着部を備えた圧着端子において、被覆圧着部に電線の長手方向と交差する方向にセレーションを設けて、被覆圧着部と絶縁被覆との境界を凸凹状にしている。これにより、特許文献1の圧着端子は、水分の侵入経路を複雑にして絶縁被覆側からの水分の侵入を防止するとされている。
しかしながら、特許文献1のような圧着端子は、単に凹状からなるセレーションを被覆圧着部に設けただけの構成であるため、被覆圧着部を確実に圧着しなければ、セレーションによる止水性をより確実にすることができないという問題がある。
特開2011−216253号公報
この発明は、上述の問題に鑑み、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
この発明は、電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで一体に構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子であって、常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部に装填したことを特徴とする。
上記圧着端子は、断面中空状の圧着部を有するクローズバレル形式の端子であり、一対構成した端子組の他方の端子の接続部との接続を許容する接続部を有する接続端子、あるいは圧着部のみで構成する端子であることを含む。
上記止水材は、被覆圧着部に塗布または注入により装填し、被覆圧着部を圧着する際に変形または流動するような構成とすることができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
具体的には、被覆圧着部に装填した止水材が、被覆圧着部を圧着する際に変形または流動し、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に水分が侵入することを防止できる。
この発明の態様として、前記止水材を、グリスで構成することができる。
上記グリスは、油成分を含み、撥水性を有する構成とすることができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、撥水性を有するグリスが、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に侵入しようとする水分を撥水することにより、水分の侵入をより確実に防止できる。
さらには、適度に変形または流動するグリスにより、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞することができるため、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
また、この発明の態様として、前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えることができる。
上記流出阻止手段は、被覆圧着部の内面に形成した凸部または凹部、あるいは防水性を有するシール材により構成することができる。
上述の被覆圧着部を圧着する際とは、圧着工具で被覆圧着部を圧着する圧着動作における圧着開始から圧着終了までの間のうちの全部やその一部、さらには、一連の圧着動作における圧着終了後もわずかに続く場合も含む概念である。
上記凸部または凹部は、被覆圧着部における断面周方向の全周にわたって形成した構成とすることができる。上記断面周方向は、上記長手方向に交差する全ての周方向を含む概念である。この場合、上記凸部または凹部は、長手方向視において被覆圧着部の全周にわたって隙間なく形成した構成とすることができる。
上記シール材は、防水性を有する樹脂材またはゴム材で構成し、被覆圧着部の内周面、または絶縁被覆の外周面に塗布する、あるいはシート状の樹脂材またはゴム材を接着材で貼り付けて構成することができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、流出阻止手段が、被覆圧着部を圧着する際における止水材の流出を阻止することにより、圧着後に被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との間に介在する止水材が減少することを防止できる。この結果、絶縁被覆側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材を確保することができる。
さらに、被覆電線と端子とを圧着した後も端子構造体からの止水材の流出を抑制することができ、長期に亘って絶縁被覆側からの水分の侵入を防止することができる。
また、この発明は、電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで一体に構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを接続した接続構造体であって、常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部と前記被覆電線における前記絶縁被覆との間に介在させたことを特徴とする。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
具体的には、常温で半固形、または半流動性を有する止水材が、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に水分が侵入することを防止できる。
この発明の態様として、前記止水材を、グリスで構成することができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、撥水性を有するグリスが、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に侵入しようとする水分を撥水することにより、水分の侵入をより確実に防止できる。
さらには、適度に変形または流動するグリスにより、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞することができるため、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
また、この発明の態様として、前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えることができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、流出阻止手段が、被覆圧着部を圧着する際における止水材の流出を阻止することにより、圧着後に被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との間に介在する止水材が減少することを防止できる。この結果、絶縁被覆側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記電線導体を、アルミ系材料で構成するとともに、少なくとも前記圧着部を、銅系材料で構成することができる。
この発明によれば、銅線による電線導体を有する被覆電線に比べて軽量化できるとともに、上述した確実な止水性により、いわゆる異種金属腐食(以下において電食という)を防止することができる。
具体的には、被覆電線の電線導体に従来用いられていた銅系材料をアルミニウムあるいはアルミニウム合金などのアルミ系材料に置き換え、そのアルミ系材料製の電線導体を圧着端子に圧着した場合においては、端子材料の錫めっき、金めっき、銅合金等の貴な金属との接触により、卑な金属であるアルミ系材料が腐食される現象、すなわち電食が問題となる。
なお、電食とは、貴な金属と卑な金属とが接触している部位に水分が付着すると、腐食電流が生じ、卑な金属が腐食、溶解、消失等する現象である。この現象により、圧着端子の圧着部に圧着されたアルミ系材料製の導体部分が腐食、溶解、消失し、やがては電気抵抗が上昇する。その結果、十分な導電機能を果たせなくなるという問題があった。
しかしながら、上述した確実な止水性により、銅系材料による導体部分を有する被覆電線に比べて軽量化を図りながら、いわゆる電食を防止することができる。
また、この発明は、上述の接続構造体における圧着端子をコネクタハウジング内に配置したコネクタであることを特徴とする。
この発明によれば、安定した導電性を確保したまま圧着端子を接続することができる。
具体的には、例えば、雌型のコネクタと雄型のコネクタを互いに嵌合して、各コネクタのコネクタハウジング内に配置した圧着端子を互いに接続する際、止水性を確保したまま各コネクタの圧着端子を互いに接続することができる。
したがって、コネクタは、確実な導電性を備えた接続状態を確保することができる。
また、この発明は、電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する接続構造体の製造方法であって、常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部に装填した後、前記圧着部に前記被覆電線を挿入し、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続することを特徴とする。
上記止水材を被覆圧着部に装填するとは、圧着端子の製造時に止水材を被覆圧着部に装填すること、または、圧着直前に止水材を被覆圧着部に装填することを含む概念である。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
具体的には、被覆圧着部に止水材を装填した後、圧着部に被覆電線を挿入し、被覆圧着部を圧着することにより、被覆圧着部に装填した止水材が変形または流動する。この結果、止水材が、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に水分が侵入することを防止できる。
また、この発明は、電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する接続構造体の製造方法であって、常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆電線における前記絶縁被覆の外周面に塗布した後、前記圧着部に前記被覆電線を挿入し、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続することを特徴とする。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
具体的には、被覆電線における絶縁被覆の外周面に止水材を塗布した後、圧着部に前記被覆電線を挿入し、被覆圧着部を圧着することにより、絶縁被覆の外周面に塗布した止水材が変形または流動する。この結果、止水材が、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に水分が侵入することを防止できる。
この発明の態様として、前記止水材を、グリスで構成することができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、撥水性を有するグリスが、圧着端子における絶縁被覆側の端部から被覆圧着部の内部に侵入しようとする水分を撥水することにより、水分の侵入をより確実に防止できる。
さらには、適度に変形または流動するグリスにより、被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との隙間を閉塞することができるため、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
さらに、市販のグリスを安価で入手し、止水材として使用することができるため、製造コストを低減することができる。
また、この発明の態様として、前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えることができる。
この発明によれば、絶縁被覆側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、流出阻止手段が、被覆圧着部を圧着する際における止水材の流出を阻止することにより、圧着後に被覆圧着部と被覆電線における絶縁被覆との間に介在する止水材が減少することを防止できる。この結果、絶縁被覆側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材を確保することができる。
この発明により、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる圧着端子、接続構造体、コネクタ、及び接続構造体の製造方法を提供することができる。
被覆電線、及び圧着端子における上方からの外観を示す外観斜視図。 バレル部における溶接について説明する説明図。 図1中のA−A矢視断面における圧着工程を説明する説明図。 圧着接続構造体の断面形状を示す断面図。 メス型コネクタとオス型コネクタの接続対応状態を示す斜視図。 圧着端子、及び圧着接続構造体における別の断面形状を説明する説明図。 圧着端子における別の断面形状を説明する説明図。 圧着端子、及び圧着接続構造体における別の断面形状を説明する説明図。 圧着端子、及び圧着接続構造体における別の断面形状を説明する説明図。 実施例2における圧着端子、及び圧着接続構造体を説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
まず、本実施例における被覆電線200、及び圧着端子100について図1、及び図2を用いて詳しく説明する。
なお、図1は被覆電線200、及び圧着端子100における上方からの外観斜視図を示し、図2はバレル部130における溶接について説明する説明図を示している。
また、図1中において、矢印Xは長手方向を示し(以下「長手方向X」とする)、矢印Yは幅方向を示している(以下、「幅方向Y」とする)。さらに、長手方向Xにおいて、後述するボックス部110側(図中の左側)を前方とし、ボックス部110に対して後述する被覆電線200側(図中の右側)を後方とする。
また、図2(a)は、ボックス部110を二点鎖線で示す透過状態とした圧着端子100の底面側の概略斜視図を示し、図2(b)は図2(a)におけるZ部拡大図を示している。
被覆電線200は、アルミニウム素線201aを束ねたアルミニウム芯線201を、絶縁樹脂で構成する絶縁被覆202で被覆して構成している。詳しくは、アルミニウム芯線201は、断面が、例えば0.75mmとなるように、アルミニウム合金線を撚って構成している。さらに、被覆電線200は、絶縁被覆202の先端から所定の長さアルミニウム芯線201を露出させている。
圧着端子100は、メス型端子であり、長手方向Xの前方から後方に向かって、図示省略するオス型端子のオスタブの挿入を許容するボックス部110と、ボックス部110の後方で、所定の長さのトランジション部120を介して配置されたバレル部130とを一体に構成している。
この圧着端子100は、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条(図示せず)を、平面展開した端子形状に打ち抜いた後、中空四角柱体のボックス部110と後方視略O型のバレル部130とからなる立体的な端子形状に曲げ加工するとともに、バレル部130を溶接して構成したクローズバレル形式の端子である。
ボックス部110は、底面部111の長手方向Xと直交する幅方向Yの両側部に連設された側面部112の一方を、他方の端部に重なり合うように折り曲げて、長手方向Xの前方側から見て略矩形の倒位の中空四角柱体で構成されている。
さらに、ボックス部110の内部には、底面部111における長手方向Xの前方側を延設して、長手方向Xの後方に向かって折り曲げて形成され、挿入されるオス型端子の挿入タブ(図示省略)に接触する弾性接触片113(図3参照)を備えている。
バレル部130は、絶縁被覆202を圧着する被覆圧着部131と、露出したアルミニウム芯線201を圧着する導体圧着部132とを一体で構成するとともに、導体圧着部132より前方端部を略平板状に押しつぶすように変形させた封止部133で構成している。
このバレル部130は、図2に示すように、端子形状に打ち抜いた銅合金条におけるバレル部130を被覆電線200の外周を包囲する大きさに丸めるとともに、丸めた端部130a同士を突き合わせて長手方向Xの溶接個所W1に沿って溶接して後方視略O型に形成している。換言すると、バレル部130は、幅方向Y且つ高さ方向における断面形状を閉断面形状に形成している。
さらに、バレル部130の封止部133は、図2に示すように、バレル部130の長手方向Xの前端を閉塞するように幅方向Yの溶接個所W2に沿って溶接して封止している。
つまり、バレル部130は、長手方向Xの前端、及び端部130a同士を溶着して閉塞して、長手方向Xの後方に開口を有する略筒状に形成されている。
次に、このような構成の圧着端子100のバレル部130に被覆電線200を挿入するとともに、バレル部130を加締めて圧着する工程、及び圧着後の圧着接続構造体1について、図3及び図4を用いて詳しく説明する。
なお、図3は図1中のA−A矢視断面における圧着工程を説明する説明図を示し、図4は圧着接続構造体1の断面形状の断面図を示している。
さらに、図3(a)は図1中のA−A矢視断面図を示し、図3(b)は被覆電線200を挿入した圧着端子100に対して圧着工具10で加締めて圧着する工程を説明する説明図を示している。
図3(a)に示すように、圧着端子100のバレル部130における被覆圧着部131には、止水材134を予め装填している。止水材134は、常温で半固形、または半流動性を有する材料、例えばグリスで構成することができる。グリスは、油成分を含んでおり、バレル部130の内部に侵入する水分に対して撥水性を有する。
止水材134は、常温で半固形、または半流動性を有する材料であれば、グリスに限定しないが、グリスのように撥水性を有する材料であることが好ましい。
止水材134は、バレル部130における被覆圧着部131の内部に、塗布または注入により装填することができる。この場合、止水材134は、圧着端子100の製造時に被覆圧着部131に装填してもよいし、圧着直前に被覆圧着部131に装填してもよい。
止水材134は、被覆圧着部131の内周面に沿って、均一な厚みで装填することが好ましい。
また、被覆電線200における圧着される領域全体ではなく、該領域よりも長手方向Xに狭い領域に対応させて、被覆圧着部131の内周面に止水材134を装填してもよい。この場合、バレル部130を圧着する際に変形または流動する止水材134が、被覆電線200における圧着される領域からはみ出すのを防止することができる。
上述した圧着端子100のバレル部130に対して、図3(a)に示すように、後方からアルミニウム芯線201が露出した被覆電線200を内部に挿入する。この際、露出したアルミニウム芯線201が、図3(b)に示すように、導体圧着部132に配置されるように挿入する。
その後、図3(b)に示すように、被覆電線200を挿入した圧着端子100のバレル部130に対して、アンビルとクリンパで構成された1組の圧着工具10で挟み込むようにして圧着する。
この1組の圧着工具10は、図3(b)に示すように、アンビルとなる第1圧着型11、及びクリンパとなる第2圧着型12で構成されている。さらに、圧着工具10の内面形状は、圧着後における被覆圧着部131、及び導体圧着部132の外面形状に応じた形状に形成されている。
このような1組の圧着工具10で挟み込むようにして被覆電線200を挿入した導体圧着部132、及び被覆圧着部131を加締め、アルミニウム芯線201、及び絶縁被覆202を圧着して圧着接続構造体1を構成する。
具体的には、圧着接続構造体1は、図4に示すように、圧着工具10で導体圧着部132を加締めることで、導体圧着部132とアルミニウム芯線201とが圧着して導通可能に接続されている。さらに、圧着工具10で被覆圧着部131を加締めることで、被覆圧着部131と絶縁被覆202とが圧着して接続されている。さらには、被覆圧着部131を圧着する際に変形または流動した止水材134が、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞するように介在している。
このようにして圧着端子100のバレル部130を加締めて被覆電線200を圧着して接続するとともに、アルミニウム芯線201と圧着端子100との導通性を確保した圧着接続構造体1を構成する。
次に、上述した圧着接続構造体1をコネクタハウジングの内部に装着したコネクタについて図5を用いて説明する。
なお、図5はメス型コネクタ21とオス型コネクタ31の接続対応状態の斜視図を示し、図5中においてオス型コネクタ31を二点鎖線で図示している。
メス型コネクタハウジング22は、圧着端子100を長手方向Xに沿って装着可能な複数のキャビティを内部に有して、幅方向Y且つ高さ方向における断面形状が略矩形状のボックス形状に形成している。このようなメス型コネクタハウジング22の内部に対して、上述した圧着端子100で構成した複数の圧着接続構造体1を長手方向Xに沿って装着してメス型コネクタ21を備えたワイヤーハーネス20を構成する。
また、メス型コネクタハウジング22に対応するオス型コネクタハウジング32は、メス型コネクタハウジング22と同様に、圧着端子を装着可能な複数のキャビティを内部に有して、幅方向Y且つ高さ方向における断面形状が略矩形状であってメス型コネクタハウジング22に対して凹凸対応して接続可能に形成している。
このようなオス型コネクタハウジング32の内部に対して、図示を省略するオス型の圧着端子で構成した圧着接続構造体1を長手方向Xに沿って装着してオス型コネクタ31を備えたワイヤーハーネス30を構成する。
そして、メス型コネクタ21とオス型コネクタ31とを嵌合することで、ワイヤーハーネス20とワイヤーハーネス30とを接続する。
以上のような構成を実現する圧着端子100、圧着接続構造体1、メス型コネクタ21、及び圧着接続構造体1の製造方法は、絶縁被覆202側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
具体的には、被覆圧着部131に装填した止水材134が、被覆圧着部131を圧着する際に変形または流動し、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子100における絶縁被覆202側の端部から被覆圧着部131の内部に水分が侵入することを防止できる。
また、止水材134をグリスで構成することにより、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、撥水性を有するグリスが、圧着端子100における絶縁被覆202側の端部から被覆圧着部131の内部に侵入しようとする水分を撥水することにより、水分の侵入をより確実に防止できる。
さらには、適度に変形または流動するグリスにより、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞することができるため、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
また、上述した常温で半固形、または半流動性を有する止水材134を、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞するように介在させることにより、圧着端子100における絶縁被覆202側の端部から被覆圧着部131の内部に水分が侵入することを防止できる圧着接続構造体1を構成でき、圧着接続構造体1は、絶縁被覆側からの水分の侵入を確実に防止することができる。
また、圧着接続構造体1における圧着端子100をメス型コネクタハウジング22の内部に配置してメス型コネクタ21を構成することにより、メス型コネクタハウジング22の内に配置した圧着端子100にオス型コネクタ31の圧着端子を接続する際、止水性を確保したままメス側コネクタ21の圧着端子100をオス型コネクタ31に接続することができる。
したがって、メス型コネクタ21は、確実な導電性を備えた接続状態を確保することができる。
また、被覆電線200の芯線を、アルミニウム合金で構成するとともに、バレル部130を、銅合金で構成したことにより、銅線による芯線を有する被覆電線200に比べて軽量化することができる。さらに、上述した確実な止水性により、異種金属で構成された圧着端子100と被覆電線200とによる電食の発生を防止することができる。
また、被覆圧着部131に止水材134を装填した後、バレル部130に被覆電線200を挿入し、被覆圧着部131を圧着する圧着接続構造体1の製造方法としたことにより、被覆圧着部131に装填した止水材134を変形または流動させることができる。この結果、止水材134が、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞するように介在することにより、圧着端子100における絶縁被覆202側の端部から被覆圧着部131の内部に水分が侵入することを防止できる。
なお、上述の実施例1において、被覆圧着部131の内周面を平坦な構成としたが、これに限定せず、被覆圧着部131の内周面を凸凹状に形成した構成、または被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に別部材を設けた構成としてもよい。
例えば、圧着端子100、及び圧着接続構造体1における別の断面形状を説明する説明図を示す図6において、図6(a)に示すように、被覆圧着部131の内面に凹部135を形成してもよい。凹部135は、被覆圧着部131の後方側の端部、すなわち導体圧着部132側とは反対側の端部に形成する。
具体的には、凹部135は、被覆圧着部131の内面において、止水材134を装填する領域よりも被覆圧着部131の後方側に、断面周方向の全周にわたって途切れることなく連続して形成する。
図6(a)において、凹部135は、長手方向Xに直交する周方向に沿って形成したが、これに限定せず、長手方向Xに交差する他の周方向に沿って形成した構成としてもよい。
図6(b)に示すように、被覆圧着部131を被覆電線200における絶縁被覆202に圧着した場合には、被覆圧着部131に装填した止水材134が変形または流動する。このとき、止水材134の一部が凹部135内に流入することにより、凹部135で止水材134の流出を阻止する。
被覆圧着部131に凹部135を形成することにより、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
具体的には、凹部135が、被覆圧着部131を圧着する際における止水材134の流出を阻止することにより、圧着後に被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に介在する止水材134が減少することを防止できる。この結果、絶縁被覆202側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材134を確保することができる。
また、上記のように被覆圧着部131を圧着することにより、絶縁被覆202が凹部135に入り込み、凹部135の隙間に止水材134が充填されることにより、より確実に止水することができる。
別の断面形状の例として、図7に示すように、長手方向Xに所定の間隔を隔てて配置した複数の凹部136を、後方視において周方向に隙間が生じないように配置してもよい。
なお、図7(a)は圧着端子100における長手方向Xの断面図を示し、図7(b)は図7(a)中におけるB−B矢視断面図を示し、図7(c)は図7(a)におけるC−C矢視断面図を示している。また、図7中において、被覆電線200の図示を省略している。
具体的には、図7(a)に示すように、断面周方向の全周にわたって部分的に形成した凹部136を、長手方向Xに所定の間隔を隔てて2列で配置して構成している。各凹部136は、被覆圧着部131の後方側の端部、すなわち導体圧着部132側とは反対側の端部に形成する。
図7(a)において、各凹部136は、長手方向Xに直交する周方向に沿って形成したが、これに限定せず、長手方向Xに交差する他の周方向に沿って形成した構成としてもよい。
図7(b)及び(c)に示すように、長手方向Xにおいて後方に位置する凹部136aに対して、前方に位置する凹部136bは、周方向にズレた位置に形成している。これにより、凹部136は、後方視において被覆圧着部131の全周にわたって隙間なく形成した構成としている。
ただし、凹部136は、長手方向Xに2列で配置した構成に限定せず、3列以上で配置した構成としてもよい。
被覆圧着部131を被覆電線200における絶縁被覆202に圧着した場合には、被覆圧着部131に装填した止水材134(図7では図示せず)が変形または流動する。このとき、止水材134の一部が凹部136内に流入することにより、凹部136で止水材134の流出を阻止することができる。
これにより、圧着後に被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に介在する止水材134が減少することを防止し、絶縁被覆202側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材134を確保することができるため、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
また、圧着端子100、及び圧着接続構造体1における別の断面形状を説明する説明図を示す図8において、図8(a)に示すように、被覆圧着部131の内面に凸部137を形成してもよい。凸部137は、被覆圧着部131の後方側の端部、すなわち導体圧着部132側とは反対側の端部に形成する。
具体的には、凸部137は、被覆圧着部131の内面において、止水材134を装填する領域よりも被覆圧着部131の後方側に、断面周方向の全周にわたって途切れることなく連続して形成する。
図8(a)において、凸部137は、長手方向Xに直交する周方向に沿って形成したが、これに限定せず、長手方向Xに交差する他の周方向に沿って形成した構成としてもよい。また、図7の場合と同様に、長手方向Xに所定の間隔を隔てて配置した複数の凸部137を、後方視において周方向に隙間が生じないように配置してもよい。
図8(b)に示すように、被覆圧着部131を被覆電線200における絶縁被覆202に圧着した場合には、被覆圧着部131に装填した止水材134が変形または流動する。
このとき、止水材134の流出を凸部137で阻止することにより、圧着後に被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に介在する止水材134が減少することを防止し、絶縁被覆202側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材134を確保することができる。そのため、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
さらに、圧着端子100、及び圧着接続構造体1における別の断面形状を説明する説明図を示す図9において、図9(a)に示すように、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間にシール材138を設けた構成としてもよい。シール材138は、被覆圧着部131の後方側の端部、すなわち導体圧着部132側とは反対側の端部に形成する。
具体的には、シール材138は、防水性を有する樹脂材またはゴム材で構成することができる。例えば、シート状の樹脂材またはゴム材からなるシール材138を、被覆圧着部131の内周面に接着材で貼り付けることにより、止水材134を装填する領域よりも被覆圧着部131の後方側に、断面周方向の全周にわたって連続して円環状に配置する。
図9(a)において、シール材138は、長手方向Xに直交する周方向に沿って配置したが、これに限定せず、長手方向Xに交差する他の周方向に沿って配置した構成としてもよい。また、図7の場合と同様に、長手方向Xに所定の間隔を隔てて配置した複数のシール材138を、後方視において周方向に隙間が生じないように配置してもよい。
シール材138は、被覆電線200における絶縁被覆202の外周面に貼り付けて構成してもよい。また、シール材138を貼り付けるのではなく、被覆圧着部131の内周面、または絶縁被覆202の外周面に塗布してもよい。
図9(b)に示すように、被覆圧着部131を被覆電線200における絶縁被覆202に圧着した場合には、被覆圧着部131に装填した止水材134が変形または流動する。
このとき、止水材134の流出をシール材138で阻止することにより、圧着後に被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に介在する止水材134が減少することを防止し、絶縁被覆202側からの水分の侵入を防止するために十分な量の止水材134を確保することができる。そのため、絶縁被覆202側からの水分の侵入をより確実に防止することができる。
次に、実施例1とは異なる圧着接続構造体1の製造方法について図10を用いて説明する。
なお、図10は実施例2における圧着端子100、及び圧着接続構造体1を説明する説明図を示し、図10(a)は圧着端子100、及び被覆電線200の長手方向Xにおける断面形状の断面図を示し、図10(b)は圧着接続構造体1の長手方向Xにおける断面形状の断面図を示している。
実施例2における圧着接続構造体1の製造方法は、図10(a)に示すように、常温で半固形、または半流動性を有する止水材210を、被覆電線200における絶縁被覆202の外周面に塗布した後、バレル部130に被覆電線200を挿入し、被覆電線200と圧着端子100とを圧着接続する点が、上述の実施例1とは異なる。
なお、実施例2において、実施例1と同様の構成については、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
止水材210は、グリスで構成することができ、絶縁被覆202の外周面に沿って、均一な厚みで塗布することが好ましい。止水材210は、被覆電線200の製造時に絶縁被覆202の外周面に塗布してもよいし、圧着直前に絶縁被覆202の外周面に塗布してもよい。
また、被覆電線200における圧着される領域全体ではなく、該領域よりも長手方向Xに狭い領域に止水材210を塗布してもよい。この場合、バレル部130を圧着する際に変形または流動する止水材210が、被覆電線200における圧着される領域からはみ出すのを防止することができる。
以上のような圧着接続構造体1の製造方法は、被覆圧着部131を圧着する際に変形または流動した止水材210を、被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との隙間を閉塞するように介在させることができるため、上述の実施例1と同様の効果を奏することができる。
なお、上述の実施例2において、図6から図9と同様に、被覆圧着部131の内周面を凸凹状に形成した構成、または被覆圧着部131と被覆電線200における絶縁被覆202との間に別部材を設けた構成として、被覆圧着部131を圧着する際における止水材210の流出を阻止してもよい。
また、上述の実施例1及び2において、圧着端子100をメス型の圧着端子100としたが、これに限定せず、メス型の圧着端子100に対して長手方向Xに嵌合するオス型の圧着端子であってもよい。
また、被覆電線200における芯線をアルミニウム合金とし、圧着端子100を黄銅等の銅合金としたが、これに限定せず、被覆電線200における芯線、及び圧着端子100を黄銅等の銅合金やアルミニウム合金などの同一金属で構成してもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の電線導体は、実施形態のアルミニウム芯線201に対応し、
以下同様に、
圧着部は、バレル部130に対応し、
流出阻止手段は、凹部135,136、凸部137及びシール材138に対応し、
接続構造体は、圧着接続構造体1に対応し、
アルミ系材料は、アルミニウム合金に対応し、
銅系材料は、黄銅等の銅合金条に対応し、
コネクタハウジングは、メス型コネクタハウジング22、及びオス型コネクタハウジング32に対応し、
コネクタは、メス型コネクタ21、及びオス型コネクタ31に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
1…圧着接続構造体
21…メス型コネクタ
22…メス型コネクタハウジング
31…オス型コネクタ
32…オス型コネクタハウジング
100…圧着端子
130…バレル部
131…被覆圧着部
132…導体圧着部
134,210…止水材
135,136…凹部
137…凸部
138…シール材
200…被覆電線
201…アルミニウム芯線
202…絶縁被覆
X…長手方向

Claims (12)

  1. 電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで一体に構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子であって、
    常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部に装填した
    圧着端子。
  2. 前記止水材を、グリスで構成した
    請求項1に記載の圧着端子。
  3. 前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えた
    請求項1または2に記載の圧着端子。
  4. 電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで一体に構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを接続した接続構造体であって、
    常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部と前記被覆電線における前記絶縁被覆との間に介在させた
    接続構造体。
  5. 前記止水材を、グリスで構成した
    請求項4に記載の接続構造体。
  6. 前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えた
    請求項4または5に記載の接続構造体。
  7. 前記電線導体を、アルミ系材料で構成するとともに、
    少なくとも前記圧着部を、銅系材料で構成した
    請求項4から6のいずれか一つに記載の接続構造体。
  8. 請求項4から7のいずれか一つに記載の接続構造体における圧着端子をコネクタハウジング内に配置した
    コネクタ。
  9. 電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する接続構造体の製造方法であって、
    常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆圧着部に装填した後、前記圧着部に前記被覆電線を挿入し、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する
    接続構造体の製造方法。
  10. 電線導体の外周を絶縁性の絶縁被覆で被覆した被覆電線における前記絶縁被覆の先端近傍に対して加締めて圧着する被覆圧着部と、前記絶縁被覆の先端から前記被覆電線の長手方向に所定の長さ露出した前記電線導体に対して加締めて圧着する導体圧着部とで構成した断面中空状の圧着部を備えた圧着端子における前記圧着部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する接続構造体の製造方法であって、
    常温で半固形、または半流動性を有する止水材を、前記被覆電線における前記絶縁被覆の外周面に塗布した後、前記圧着部に前記被覆電線を挿入し、前記被覆電線と前記圧着端子とを圧着接続する
    接続構造体の製造方法。
  11. 前記止水材を、グリスで構成した
    請求項9または10に記載の接続構造体の製造方法。
  12. 前記被覆圧着部に、圧着する際における前記止水材の流出を阻止する流出阻止手段を備えた
    請求項9から11のいずれか一つに記載の接続構造体の製造方法。
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