JP2014164848A - 圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着端子の圧着方法 - Google Patents

圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着端子の圧着方法 Download PDF

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拓郎 山田
Yukihiro Kawamura
幸大 川村
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小澤  正和
Sho Sotoike
翔 外池
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Abstract

【課題】本発明は、被覆電線100の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる圧着端子200、圧着接続構造体1、メス型コネクタ11、及び圧着端子200の圧着方法を提供することを目的とする。
【解決手段】導電性のアルミニウム芯線101を絶縁性の絶縁被覆体102で被覆した被覆電線100に対して加締めることで圧着接続するバレル部230を備えた圧着端子200であって、バレル部230における被覆電線100を押圧する押圧面231aに、絶縁被覆体102の肉厚と略同等の長さで、押圧面231aから被覆電線100の長手方向Xと直交する幅方向Yの中心に向けて突出して形成した少なくとも1つの被覆貫通刃233を備えたことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、例えば自動車用ワイヤーハーネスのコネクタ等に装着されるような圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着端子の圧着方法に関する。
自動車等に装備された電装機器は、被覆電線を束ねたワイヤーハーネスを介して、別の電装機器や電源装置と接続して電気回路を構成している。この際、ワイヤーハーネスと電装機器や電源装置とは、それぞれに装着したコネクタ同士を雌雄嵌合することで接続されている。そして、コネクタの内部には、被覆電線の電線導体と絶縁被覆体とをそれぞれ圧着して保持する圧着端子が装着されている。
このような圧着端子の種類として、被覆電線を圧着する部分が例えば断面略U字状に形成されたオープンバレル形式と、略筒状に形成されたクローズドバレル形式とがある。
オープンバレル形式の圧着端子は、例えば、特許文献1記載の圧着端子のように、断面U字状で被覆電線の長手方向に延設したバレル片を有する圧着端子であって、バレル片に被覆電線を配置して加締めることで、露出したアルミニウム芯線及び絶縁被覆部を圧着することができる。
一方、クローズドバレル形式の圧着端子は、例えば、従来の圧着接続構造体1における上方からの外観斜視図を示す図12のように、アルミニウム芯線101及び絶縁被覆体102を内包する略筒状に形成したバレル部230を備えた圧着端子200であって、バレル部230に被覆電線100を挿入して加締めることで露出したアルミニウム芯線101及び絶縁被覆体102を同時に圧着することができる。
このようなオープンバレル形式の圧着端子、及びクローズドバレル形式の圧着端子では、いずれも被覆電線における絶縁被覆体の一部を除去して電線導体を露出させる工程が必要であり、圧着端子に被覆電線を組付ける際に要する組付け工数が増加するという問題があった。
そこで、絶縁被覆体の一部を除去して電線導体を露出することなく被覆電線を圧着できる圧着端子が提案されている。
例えば、特許文献2記載の被覆電線用圧着端子は、ワイヤーバレルの底部に貫通孔を設けて、被覆電線を圧着した際、絶縁被覆部の一部が貫通孔に圧入されるとともに、貫通孔の内側周縁のR面によって絶縁被覆部をしごくようにして局部的に破断することで、貫通孔のR面が芯線部分と導通可能に接触するとされている。
しかしながら、特許文献2記載の被覆電線用圧着端子は、ワイヤーバレルの内側から外側に向けて貫通孔が打ち抜き加工されているため、貫通孔の内側周縁が丸み面取りされた状態となる。このため、特許文献2記載の被覆電線用圧着端子では、圧着に伴う絶縁被覆部の反発力によって、絶縁被覆部を貫通孔のR面で押し潰すだけとなって破断できないおそれがある。
さらに、圧着に伴う絶縁被覆部の反発力に抗して局部的に絶縁被覆部を破断するため、特許文献2記載の被覆電線用圧着端子では、ワイヤーバレル全体、あるいは局部的に通常より高い荷重で被覆電線を加締める必要がある。このため、圧着に伴って内部の芯線部分が変形、あるいは損傷して、安定した導電性を確保できないおそれがある。
特開2012−69449号公報 特開2003−86264号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、被覆電線の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着端子の圧着方法を提供することを目的とする。
この発明は、導電性の電線導体を絶縁性の絶縁被覆体で被覆した被覆電線に対して加締めることで圧着接続するバレル部を備えた圧着端子であって、前記バレル部における前記被覆電線を押圧する押圧面に、前記絶縁被覆体の肉厚と略同等の長さで、前記押圧面から前記被覆電線の長手方向と直交する直交方向に突出して形成した少なくとも1つの被覆貫通刃を備えたことを特徴とする。
上記バレル部は、直交方向における一方が開口したオープンバレル形式、あるいは内部中空のクローズドバレル形式とすることができる。
この発明により、被覆電線の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
具体的には、圧着端子は、被覆電線を圧着する際、バレル部の押圧面に形成した被覆貫通刃が被覆電線の絶縁被覆体を貫通することにより、電線導体と導通可能に接触することができる。
このため、圧着端子は、被覆電線の絶縁被覆体を除去して電線導体を露出させた被覆電線ではなく、所定の長さに切断された被覆電線の先端に直接的に接続することができる。すなわち、圧着端子は、被覆電線の絶縁被覆体を除去する工程を削減することができる。
加えて、圧着端子は、被覆電線を圧着した圧着状態の確認を不要にするとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。詳しくは、例えば、複数の素線を束ねて構成した電線導体を露出させた場合、圧着に伴って素線の束がばらけることで、圧着端子は、被覆電線との導電性が安定せず、かつ見栄えの良くない圧着状態となることがある。このため、圧着後の圧着端子は、その圧着状態を確認する必要があった。
これに対して、被覆貫通刃によって、圧着端子は、絶縁被覆体で束ねられた状態の電線導体と導通可能に接続することができる。このため、被覆貫通刃を備えた圧着端子は、圧着状態の確認を不要にするとともに、電線導体が露出しない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
さらに、バレル部の押圧面に被覆貫通刃を形成しているため、被覆電線を圧着する際、圧着端子は、バレル部を加締めることで、絶縁被覆体の圧着と、電線導体と導通可能な接続とを同時に行うことができる。この際、圧着端子は、圧着に伴って被覆貫通刃が絶縁被覆体を確実に貫通するため、過度に大きい圧着荷重をバレル部に加えることなく、電線導体と導通可能に接続することができる。
これにより、圧着端子は、絶縁被覆体の除去を不要にするとともに、絶縁被覆体及び電線導体をより効率的に圧着接続することができる。そして、圧着端子は、過度な圧着荷重によって、電線導体が圧着状態において変形、あるいは損傷することを防止できる。
加えて、被覆貫通刃が絶縁被覆体を咬止するため、圧着端子は、圧着状態において被覆電線に作用する長手方向への外力によって、被覆電線が容易に離脱することを防止できる。
また、絶縁被覆体の除去を不要にすることで、電線導体の露出を低減することができるため、圧着状態における圧着端子は、電線導体に水分が付着することを抑制できる。さらに、バレル部が押圧することによる絶縁被覆体の反発力によって、圧着状態における圧着端子は、被覆貫通刃及び押圧面と絶縁被覆体とが隙間なく密着することができる。すなわち、圧着端子は、圧着状態における被覆貫通刃と絶縁被覆体との隙間から水分が侵入することを抑制できる。
さらにまた、被覆電線を圧着する部分と電線導体を圧着する部分とでバレル部を構成する必要がなく、かつ被覆電線を圧着する部分に被覆貫通刃を形成することができるため、圧着端子は、バレル部を小型化することができる。つまり、圧着端子は、その大きさを小型化することができる。
従って、圧着端子は、押圧面に被覆貫通刃を備えたことにより、被覆電線の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
この発明の態様として、前記被覆貫通刃を、前記バレル部における前記直交方向の断面において、前記押圧面に沿って所定の間隔を隔てて複数配置することができる。
この発明により、電線導体に対して、圧着端子は、直交方向から複数の被覆貫通刃を介して導通可能に接続することができるため、より安定した導電性を確保することができる。
具体的には、例えば、複数の素線を束ねて構成した電線導体の場合、圧着端子に対して素線がそれぞれ直接的に導通することが望ましい。そこで、直交方向の断面におけるバレル部の押圧面に沿って被覆貫通刃を複数配置したことにより、圧着端子は、被覆貫通刃がそれぞれ電線導体の素線と導通可能に接続することができる。
従って、圧着端子は、直交方向の断面におけるバレル部の押圧面に沿って被覆貫通刃を複数配置したことにより、複数の素線を束ねて構成した電線導体であっても、被覆電線の組付け性を向上するとともに、より安定した導通性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記被覆貫通刃を、前記長手方向に所定の間隔を隔てて複数配置することができる。
この発明により、圧着端子は、圧着状態において、より安定した導電性を確保することができる。
具体的には、長手方向に沿って複数の被覆貫通刃を配置することにより、圧着端子は、圧着に伴うバレル部の変形バラツキがあっても、被覆電線の長手方向における複数箇所で電線導体を導通可能に接触することができる。
さらに、長手方向に配置した複数の被覆貫通刃が絶縁被覆体に咬止するため、圧着状態における圧着端子は、被覆電線に作用する長手方向への外力よって、被覆電線が容易に離脱することをより確実に防止できる。
従って、圧着端子は、長手方向に被覆貫通刃を複数配置したことにより、圧着状態において被覆電線が容易に離脱することをより確実に防止して、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記バレル部を、前記直交方向における断面形状を前記被覆電線を包囲する閉断面形状に形成するとともに、前記長手方向に所定の長さ延設して形成することができる。
この発明により、バレル部の外形形状を単純化したクローズドバレル形式の圧着端子を構成することができる。これにより、圧着端子は、被覆電線の挿入を容易にするとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
具体的には、例えば、絶縁被覆体の一部を除去して電線導体を露出させた被覆電線と圧着接続する場合、圧着端子は、電線導体の外径に対応する大きさの部分と、絶縁被覆体の外径に対応する大きさの部分とでバレル部を構成する、あるいは絶縁被覆体の外径に対応する大きさでバレル部を構成することとなる。
この際、圧着状態の圧着端子は、電線導体を圧着した部分における直交方向の断面形状の大きさと、被覆電線を圧着した部分における直交方向の断面形状の大きさとが異なることとなる。すなわち、圧着端子は、バレル部の外形形状が段付き形状に変形することで、見栄えの良くない圧着状態を構成することとなる。
これに対して、バレル部の押圧面に被覆貫通刃を備えたことにより、圧着端子は、被覆電線の外径に対応する大きさの外形形状でバレル部を構成できるとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
詳しくは、クローズドバレル形式の圧着端子は、絶縁被覆体を除去していない被覆電線が挿入可能であればよいため、例えばバレル部を被覆電線の外径に応じた略円筒状に形成することができる。すなわち、圧着端子は、押圧面に被覆貫通刃を備えたことにより、バレル部の外形形状をより単純な形状にすることができる。このため、圧着端子は、バレル部への被覆電線の挿入をより容易にすることができる。
さらに、圧着端子は、絶縁被覆体の外形に対応して縮径されるようにバレル部の外形形状が変形するため、段付き形状でない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。加えて、縮径されるようにバレル部の外形形状が変形することで、圧着端子は、圧着に伴うバレル部の歪な変形が抑制され、被覆貫通刃が電線導体に到達しないことを防止できる。
加えて、圧着状態においてバレル部が絶縁被覆体を押圧するため、絶縁被覆体の反発力によって、圧着状態における圧着端子は、被覆貫通刃及び押圧面と絶縁被覆体とが隙間なく密着することができ、被覆貫通刃と絶縁被覆体との隙間から水分が侵入することを抑制できる。
従って、圧着端子は、押圧面の被覆貫通刃によって、見栄えの良い圧着状態となるクローズドバレル形式のバレル部を構成できるとともに、被覆電線の組付け性の向上を図って、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記バレル部における前記被覆電線先端側に、前記長手方向に延設するとともに、前記長手方向における先端を封止した封止部を備えることができる。
この発明により、圧着端子は、クローズドバレル形式のバレル部における被覆電線先端側の開口からの水分の侵入を防止することができる。さらに、圧着端子は、バレル部が絶縁被覆体を押圧することで、圧着状態において絶縁被覆体を伝ってバレル部の内部に水分が侵入することを防止できる。このため、圧着端子は、長手方向の両端からの水分の侵入に対する止水性を確保することができる。
従って、圧着端子は、封止部により、バレル部における長手方向の両端からの水分の侵入を防止することができ、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記バレル部に、前記被覆電線の挿入位置を確認可能に開口形成した開口部を備えることができる。
上記被覆電線の挿入位置は、バレル部に対する被覆電線の相対位置、あるいはバレル部の一端から長手方向へ所定の長さ挿入した位置とすることができる。
上記挿入位置の確認は、光学センサーや画像処理による確認、あるいは目視による確認とすることができる。
この発明により、圧着端子は、クローズドバレル形式のバレル部に対して被覆電線の挿入位置を容易に確認することができる。
具体的には、クローズドバレル形式のバレル部は、略筒状に形成されているため、被覆電線の挿入位置を外部から容易に確認することができない。特に、上述した封止部を備えたバレル部の場合、バレル部の開口が被覆電線を挿入する部分のみとなるため、圧着端子は、被覆電線の挿入位置を外部から確認することがより困難となる。このため、バレル部に被覆電線を挿入した際、圧着端子は、バレル部の被覆貫通刃に被覆電線の先端が到達していない状態で被覆電線を圧着するおそれがある。
そこで、バレル部に開口部を備えたことにより、圧着端子は、開口部を介して被覆電線の挿入位置を外部から容易に確認することができる。このため、圧着端子は、圧着状態において被覆貫通刃が絶縁被覆体を確実に貫通することができる。
従って、圧着端子は、開口部により、クローズドバレル形式のバレル部に対する被覆電線の挿入位置を外部から容易に確認可能にすることで、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記バレル部を、前記直交方向の断面形状を前記被覆電線を包み込むように曲げられることで、前記被覆電線を囲繞する断面略U字状に形成するとともに、前記長手方向に所定の長さ延設して形成することができる。
この発明により、絶縁被覆体の除去を不要にして被覆電線と圧着できるため、バレル部の形状を単純化したオープンバレル形式の圧着端子を構成することができる。そして、オープンバレル形式の圧着端子は、電線導体が露出しない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
詳しくは、例えば、複数の素線を束ねて構成した電線導体を露出させた場合、オープンバレル形式の圧着端子は、圧着に伴って素線の束がばらけて見栄えの良くない圧着状態となることがある。
これに対して、被覆貫通刃によって、オープンバレル形式の圧着端子は、電線導体が絶縁被覆体で被覆された被覆電線に直接的に導通可能に接続できるため、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
さらに、圧着状態においてバレル部が絶縁被覆体を押圧するため、絶縁被覆体の反発力によって、圧着状態における圧着端子は、被覆貫通刃及び押圧面と絶縁被覆体とが隙間なく密着することができ、被覆貫通刃と絶縁被覆体との隙間から水分が侵入することを抑制できる。
また、例えば、被覆電線の先端を絶縁性のシール部材などでシールする、あるいは圧着状態におけるバレル部全体を別部材のシール部材でシールすることで、圧着端子は、オープンバレル形式のバレル部における止水性をより容易に向上することができる。
従って、圧着端子は、オープンバレル形式のバレル部において、電線導体を露出させた被覆電線を圧着した場合に比べて止水性が高く、かつ見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
また、この発明は、上述した圧着端子におけるバレル部によって、前記被覆電線と前記圧着端子とを接続した圧着接続構造体であることを特徴とする。
この発明により、圧着端子のバレル部によって被覆電線の組付け性を向上した圧着接続構造体を構成することができる。従って、圧着接続構造体は、被覆電線の組付け性を向上した圧着端子によって、組付け性の向上を図るとともに、安定した導電性を確保することができる。
この発明の態様として、前記被覆電線における前記絶縁被覆体に、前記バレル部に対する前記被覆電線の挿入位置を示す目印を備えることができる。
上記目印は、絶縁被覆体に貼り付けた目印、絶縁被覆体に塗布した目印、レーザー等で絶縁被覆体の表面を変色させた目印などとすることができる。
この発明により、バレル部に対する被覆電線の挿入位置を外部から容易に確認することができる。例えば、オープンバレル形式の圧着端子の場合、バレル部の一端と絶縁被覆体との目印とを略一致させることで、圧着接続構造体は、被覆電線の保持と導通性に必要な長手方向の長さを確実に確保した圧着状態を構成することができる。
あるいは、クローズドバレル形式のバレル部の圧着端子の場合、バレル部の一端と絶縁被覆体との目印とを略一致させることで、バレル部に対する被覆電線の挿入長さを外部から容易に確認することができる。このため、圧着接続構造体は、より確実に被覆貫通刃を介して電線導体と導通した圧着状態を構成することができる。
従って、圧着接続構造体は、絶縁被覆体に目印を備えることで、バレル部に対する被覆電線の組付け性をより向上するとともに、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明の態様として、前記電線導体を、アルミ系材料で構成するとともに、少なくとも前記バレル部を、銅系材料で構成することができる。
この発明により、圧着接続構造体は、被覆電線の組付け性を損なうことなく、銅線による電線導体を有する被覆電線に比べて軽量化することができる。
しかしながら、電線導体をアルミ系材料で構成し、バレル部を銅系材料で構成した際、バレル部の内部に水分が侵入することで、いわゆる異種金属腐食(以下において電食という)が問題となることがある。
詳しくは、被覆電線の電線導体に従来用いられていた銅系材料をアルミニウムあるいはアルミニウム合金などのアルミ系材料に置き換え、そのアルミ系材料製の電線導体を圧着端子に圧着した場合においては、端子材料の錫めっき、金めっき、銅合金等の貴な金属との接触により、卑な金属であるアルミ系材料が腐食される現象、すなわち電食が問題となる。
なお、電食とは、貴な金属と卑な金属とが接触している部位に水分が付着すると、腐食電流が生じ、卑な金属が腐食、溶解、消失等する現象である。この現象により、圧着端子のバレル部に圧着されたアルミ系材料製の電線導体部分が腐食、溶解、消失し、やがては電気抵抗が上昇する。その結果、十分な導電機能を果たせなくなるという問題があった。
これに対して、上述したようにクローズドバレル形式の圧着端子における封止部、別部材で構成したシール部材、あるいは電線圧着部などによって、圧着状態における止水性を確保することにより、銅系材料による電線導体部分を有する被覆電線に比べて軽量化を図りながら、いわゆる電食を防止することができる。
従って、圧着接続構造体は、銅系材料による電線導体部分を有する被覆電線に比べて軽量化を図るとともに、被覆電線の組付け性を向上することができる。さらに、圧着接続構造体は、封止部などによって止水性を確保することで、より安定した導電性を確保することができる。
また、この発明は、上述した圧着接続構造体における圧着端子をコネクタハウジング内に配置したコネクタであることを特徴とする。
この発明により、被覆電線を効率よく組付けることができるとともに、良好な圧着状態を実現する圧着端子によって、組付け性の向上を図ったコネクタを構成することができる。
さらに、例えば、雌型のコネクタと雄型のコネクタを互いに嵌合して、各コネクタのコネクタハウジング内に配置した圧着端子を互いに接続する際、安定した導電性を確保したまま各コネクタの圧着端子を互いに接続することができる。
従って、コネクタは、組付け性を向上するとともに、確実な導電性を備えた接続状態を確保することができる。
また、この発明は、導電性の電線導体を絶縁性の絶縁被覆体で被覆した被覆電線に対して加締めることで圧着接続するバレル部を備えた圧着端子に、前記被覆電線を圧着接続する圧着端子の圧着方法であって、前記バレル部に前記被覆電線を圧着する際、前記バレル部における前記被覆電線を押圧する押圧面に、該押圧面から前記被覆電線の長手方向と直交する直交方向に突出して、前記絶縁被覆体を貫通する少なくとも1つの被覆貫通刃を形成することを特徴とする。
この発明により、被覆電線の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
具体的には、例えば、押圧面に被覆貫通刃を形成したクローズドバレル形式のバレル部の場合、バレル部の内部を外部から確認し難いため、バレル部の内部に被覆電線を挿入する際、被覆電線が被覆貫通刃に接触して挿入し難くなることがある。
これに対して、圧着端子の圧着方法は、圧着前のバレル部に被覆貫通刃がないため、バレル部の内部に被覆電線をより容易に挿入することができる。そして、被覆電線を圧着する際に被覆貫通刃を形成することにより、圧着端子の圧着方法は、被覆電線の圧着と、電線導体との導通とを同時に行うことができる。すなわち、圧着端子の圧着方法は、バレル部に被覆電線の挿入する際の組付け性と、圧着端子と被覆電線とを導通可能にする際の組付け性とを向上することができる。
従って、圧着端子の圧着方法は、被覆電線を圧着する際に被覆貫通刃を形成することで、被覆電線の組付け性をより向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
本発明により、被覆電線の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保できる圧着端子、圧着接続構造体、コネクタ、及び圧着端子の圧着方法を提供することができる。
圧着接続構造体における上方からの外観を示す外観斜視図。 圧着接続構造体における構成要素を示す分解斜視図。 図1中のA−A矢視断面図。 バレル部における溶接について説明する説明図。 圧着前のバレル部を説明する説明図。 バレル部に被覆電線を挿入する挿入工程を説明する説明図。 バレル部に被覆電線を挿入した挿入状態を断面で説明する説明図。 圧着状態におけるバレル部を断面で説明する説明図。 メス型コネクタとオス型コネクタの接続対応状態を示す外観斜視図。 別の圧着端子における側方からの外観を示す側面図。 オープンバレル形式の圧着端子における上方からの外観を説明する説明図。 従来の圧着接続構造体における上方からの外観を示す外観斜視図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1は圧着接続構造体1における上方からの外観斜視図を示し、図2は圧着接続構造体1における構成要素の分解斜視図を示し、図3は図1中のA−A矢視断面図を示し、図4はバレル部230における溶接について説明する説明図を示し、図5は圧着前のバレル部230を説明する説明図を示している。
また、図5(a)は圧着前のバレル部230におけるA−A矢視断面図を示し、図5(b)は圧着前のバレル部230における図5(a)のC−C矢視断面図を示している。さらに、図5は、要部を明確にするため、圧着端子200におけるボックス部210の図示を省略している。
また、図1中において、矢印Xは長手方向を示し(以下「長手方向X」とする)、矢印Yは幅方向を示している(以下、「幅方向Y」とする)。さらに、長手方向Xにおいて、後述するボックス部210側(図1中の左側)を前方とし、ボックス部210に対して後述する被覆電線100側(図1中の右側)を後方とする。加えて、図1中の上側を上方とし、図1中の下側を下方とする。
圧着接続構造体1は、図1に示すように、被覆電線100と圧着端子200とを圧着接続して構成している。
被覆電線100は、図1及び図2に示すように、アルミニウム素線101aを複数束ねたアルミニウム芯線101を、絶縁樹脂で構成する絶縁被覆体102で被覆して構成している。詳しくは、アルミニウム芯線101は、断面が0.75mmとなるように、アルミニウム合金線を撚って構成している。なお、被覆電線100のおける長手方向Xの先端は、アルミニウム芯線101を露出することなく絶縁被覆体102で被覆している。
さらに、絶縁被覆体102には、後述する圧着端子200の電線圧着部231によって圧着される範囲の後端に、圧着端子200への挿入長さを示す目印103を設けている(図6参照)。この目印103は、レーザー等で絶縁被覆体102の表面を変色させて形成している。
また、圧着端子200は、図1及び図2に示すように、メス型端子であり、長手方向Xの前方から後方に向かって、図示を省略するオス型端子のオスタブの挿入を許容するボックス部210と、ボックス部210の後方で、所定の長さのトランジション部220を介して配置されたバレル部230とを一体に構成している。
この圧着端子200は、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条(図示せず)を、平面展開した端子形状に打ち抜いた後、中空四角柱体のボックス部210と後方視略O型のバレル部230とからなる立体的な端子形状に曲げ加工するとともに、バレル部230を溶接して構成したクローズドバレル形式の端子である。
ボックス部210は、図2及び図3に示すように、底面部211の長手方向Xと直交する幅方向Yの両側部に連設された側面部212の一方を、他方の端部に重なり合うように折り曲げて、長手方向Xの前方側から見て略矩形の倒位の中空四角柱体で構成されている。
さらに、ボックス部210の内部には、底面部211における長手方向Xの前方側を延設して、長手方向Xの後方に向かって折り曲げて形成され、挿入されるオス型端子の挿入タブ(図示省略)に接触する弾性接触片213を備えている。
バレル部230は、図1から図3に示すように、被覆電線100の先端から所定の長さの範囲を圧着する電線圧着部231と、電線圧着部231より前方を略平板状に押しつぶすように変形させた封止部232とで構成している。
このバレル部230は、図4に示すように、端子形状に打ち抜いた銅合金条を被覆電線100の外径より僅かに大きい内径で被覆電線100の外周を包囲するように丸めるとともに、丸めた端部230a,230b同士を突き合わせて長手方向Xの溶接個所W1に沿って溶接して後方視略O型に形成している。換言すると、バレル部230は、幅方向Yにおける断面形状を閉断面形状に形成している。
さらに、バレル部230の封止部232は、図4に示すように、バレル部230の長手方向Xの前端を閉塞するように幅方向Yの溶接個所W2に沿って溶接して封止している。
つまり、バレル部230は、長手方向Xの前端、及び端部230a,230b同士を溶着して閉塞して、長手方向Xの後方に開口を有する略筒状に形成している。
加えて、バレル部230における電線圧着部231には、図3及び図5に示すように、圧着状態において被覆電線100を押圧する押圧面231aから幅方向Yの中心、すなわち被覆電線100の径方向中心に向けて突出した略四角錐状の複数の被覆貫通刃233を備えている。この被覆貫通刃233は、圧着状態における絶縁被覆体102の肉厚よりも僅かに長く、かつアルミニウム芯線101と導通可能に接触する長さで形成するとともに、圧着に伴う電線圧着部231の変形に追従して絶縁被覆体102を貫通する形状に形成している。
なお、被覆貫通刃233は、押圧面231aの周方向に沿って等間隔に複数形成するとともに、長手方向Xの断面において、電線圧着部231の後端に対して止水性を確保できる長手方向Xの長さを隔てた位置から前方に向けて所定の間隔を隔てて複数形成している。
次に、このような構成の圧着端子200のバレル部230に被覆電線100を挿入するとともに、バレル部230を加締めて圧着して圧着接続構造体1を構成する工程について、図6から図8を用いて詳しく説明する。
なお、図6はバレル部230に被覆電線100を挿入する挿入工程を説明する説明図を示し、図7はバレル部230に被覆電線100を挿入した挿入状態を断面で説明する説明図を示し、図8は圧着状態におけるバレル部230を断面で説明する説明図を示している。
また、図6(a)は挿入工程における第1段階を説明する説明図を示し、図6(b)は挿入工程における最終段階を説明する説明図を示し、図7(a)は挿入状態におけるバレル部230のA−A矢視断面図を示し、図7(b)は挿入状態におけるバレル部230のC−C断面図を示して、図8(a)は圧着状態におけるバレル部230のA−A断面図を示し、図8(b)は圧着状態におけるバレル部230のC−C矢視断面図を示している。
また、図6から図8において、要部を明確にするため、圧着端子200におけるボックス部210の図示を省略している。
まず、圧着端子200のバレル部230に対して、図6(a)に示すように、被覆電線100を長手方向Xの後方から挿入する。そして、電線圧着部231に挿入された被覆電線100の長手方向Xの挿入長さが所望する挿入長さとなるように、電線圧着部231に対する被覆電線100の相対位置を調整する。詳しくは、図6(b)に示すように、被覆電線100に設けた目印103の前端が、電線圧着部231の後端と長手方向Xで略一致するように圧着端子200に対する被覆電線100の相対位置を合わせる。
電線圧着部231に対する被覆電線100の相対位置を合わせると、被覆電線100は、図7(a)に示すように、電線圧着部231の内部において最も前方に位置する被覆貫通刃233のよりも前方に、その前端が位置した挿入状態となる。この際、被覆電線100の外径に対してバレル部230の内径が僅かに大きく形成されているため、被覆電線100は、図7(b)に示すように、バレル部230に対して緩挿されている。
このような被覆電線100の挿入状態において、詳細な図示を省略した適宜の圧着金型を用いて、圧着端子200のバレル部230を挟持するようにして加締める。なお、圧着金型は、例えば、上下二分割された金型で構成され、上下方向で組み合わせた際、圧着状態におけるバレル部230の外形形状に応じた内面形状に形成されている。
このような圧着金型で、被覆電線100を挿入した圧着端子200のバレル部230を上下方向に挟持するように押圧して加締めることで、被覆電線100を圧着して圧着接続構造体1を構成する。
詳述すると、圧着接続構造体1は、図8に示すように、絶縁被覆体102を僅かに押し潰すように縮径しながら電線圧着部231が変形して絶縁被覆体102と圧着接続している。この際、電線圧着部231の被覆貫通刃233は、圧着に伴うバレル部230の変形に追従して、被覆電線100の径方向中心に向けて絶縁被覆体102を突き破って貫通することで、その先端がアルミニウム芯線101に導通可能に接触する。
次に、上述した圧着接続構造体1をコネクタハウジングの内部に装着したコネクタについて図9を用いて説明する。
なお、図9はメス型コネクタ11とオス型コネクタ21の接続対応状態の外観斜視図を示し、図9中においてオス型コネクタ21を二点鎖線で図示している。
メス型コネクタハウジング12は、圧着端子200を長手方向Xに沿って装着可能な複数の開口を内部に有して、幅方向Yにおける断面形状が略矩形状のボックス形状に形成している。このようなメス型コネクタハウジング12の内部に対して、上述した複数の圧着接続構造体1を長手方向Xに沿って装着してメス型コネクタ11を備えたワイヤーハーネス10を構成する。
また、メス型コネクタハウジング12に対応するオス型コネクタハウジング22は、メス型コネクタハウジング12と同様に、圧着端子200を装着可能な複数の開口を内部に有して、幅方向Yにおける断面形状が略矩形状であってメス型コネクタハウジング12に対して凹凸対応して接続可能に形成している。
このようなオス型コネクタハウジング22の内部に対して、図示を省略するオス型の圧着端子で構成した圧着接続構造体1を長手方向Xに沿って装着してオス型コネクタ21を備えたワイヤーハーネス20を構成する。
そして、メス型コネクタ11とオス型コネクタ21とを嵌合することで、ワイヤーハーネス10とワイヤーハーネス20とを接続する。
以上のような構成を実現する圧着端子200、圧着接続構造体1、及びメス型コネクタ11は、被覆電線100の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
具体的には、圧着端子200は、被覆電線100を圧着する際、バレル部230の押圧面231aに形成した被覆貫通刃233が被覆電線100の絶縁被覆体102を貫通することにより、アルミニウム芯線101と導通可能に接触することができる。
このため、圧着端子200は、被覆電線100の絶縁被覆体102を除去してアルミニウム芯線101を露出させた被覆電線100ではなく、所定の長さに切断された被覆電線100の先端に直接的に接続することができる。すなわち、圧着端子200は、被覆電線100の絶縁被覆体102を除去する工程を削減することができる。
加えて、圧着端子200は、被覆電線100を圧着した圧着状態の確認を不要にするとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。詳しくは、複数のアルミニウム素線101aを束ねて構成したアルミニウム芯線101を露出させた場合、圧着に伴ってアルミニウム素線101aの束がばらけることで、圧着端子は、被覆電線100との導電性が安定せず、かつ見栄えの良くない圧着状態となることがある。このため、圧着後の圧着端子は、その圧着状態を確認する必要があった。
これに対して、被覆貫通刃233によって、圧着端子200は、絶縁被覆体102で束ねられた状態のアルミニウム芯線101と導通可能に接続することができる。このため、被覆貫通刃233を備えた圧着端子200は、圧着状態の確認を不要にするとともに、アルミニウム芯線101が露出しない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
さらに、バレル部230の押圧面231aに被覆貫通刃233を形成しているため、被覆電線100を圧着する際、圧着端子200は、バレル部230を加締めることで、絶縁被覆体102の圧着と、アルミニウム芯線101と導通可能な接続とを同時に行うことができる。この際、圧着端子200は、圧着に伴って被覆貫通刃233が絶縁被覆体102を確実に貫通するため、過度に大きい圧着荷重をバレル部230に加えることなく、アルミニウム芯線101と導通可能に接続することができる。
これにより、圧着端子200は、絶縁被覆体102の除去を不要にするとともに、絶縁被覆体102及びアルミニウム芯線101をより効率的に圧着接続することができる。そして、圧着端子200は、過度な圧着荷重によって、アルミニウム芯線101が圧着状態において変形、あるいは損傷することを防止できる。
加えて、被覆貫通刃233が絶縁被覆体102を咬止するため、圧着端子200は、圧着状態において被覆電線100に作用する長手方向Xへの外力によって、被覆電線100が容易に離脱することを防止できる。
さらにまた、被覆電線100を圧着する部分とアルミニウム芯線101を圧着する部分とでバレル部230を構成する必要がなく、かつ被覆電線100を圧着する部分に被覆貫通刃233を形成することができるため、圧着端子200は、バレル部230を小型化することができる。つまり、圧着端子200は、その大きさを小型化することができる。
従って、圧着端子200は、押圧面231aに被覆貫通刃233を備えたことにより、被覆電線100の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
また、被覆貫通刃233を、押圧面231aの周方向に沿って複数配置したことにより、アルミニウム芯線101に対して、圧着端子200は、被覆電線100の径方向から複数の被覆貫通刃233を介して導通可能に接続することができるため、より安定した導電性を確保することができる。
具体的には、複数のアルミニウム素線101aを束ねて構成したアルミニウム芯線101の場合、圧着端子200に対してアルミニウム素線101aがそれぞれ直接的に導通することが望ましい。そこで、バレル部230における押圧面231aの周方向に沿って被覆貫通刃233を複数配置したことにより、圧着端子200は、被覆貫通刃233がそれぞれアルミニウム芯線101のアルミニウム素線101aと導通可能に接続することができる。
従って、圧着端子200は、バレル部230における押圧面231aの周方向に沿って被覆貫通刃233を複数配置したことにより、複数のアルミニウム素線101aを束ねて構成したアルミニウム芯線101であっても、被覆電線100の組付け性を向上するとともに、より安定した導通性を確保することができる。
また、被覆貫通刃233を、長手方向Xに所定の間隔を隔てて複数配置したことにより、圧着端子200は、圧着状態において、より安定した導電性を確保することができる。
具体的には、長手方向Xに沿って複数の被覆貫通刃233を配置することにより、圧着端子200は、圧着に伴うバレル部230の変形バラツキがあっても、被覆電線100の長手方向Xにおける複数箇所でアルミニウム芯線101を導通可能に接触することができる。
さらに、長手方向Xに配置した複数の被覆貫通刃233が絶縁被覆体102に咬止するため、圧着状態における圧着端子200は、被覆電線100に作用する長手方向Xへの外力よって、被覆電線100が容易に離脱することをより確実に防止できる。
従って、圧着端子200は、長手方向Xに被覆貫通刃233を複数配置したことにより、圧着状態において被覆電線100が容易に離脱することをより確実に防止して、より安定した導電性を確保することができる。
また、被覆貫通刃233を備えた略筒状のバレル部230としたことにより、バレル部230の外形形状を単純化したクローズドバレル形式の圧着端子200を構成することができる。これにより、圧着端子200は、被覆電線100の挿入を容易にするとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
具体的には、絶縁被覆体102の一部を除去してアルミニウム芯線101を露出させた被覆電線100と圧着接続する場合、圧着端子は、アルミニウム芯線101の外径に対応する大きさの部分と、絶縁被覆体102の外径に対応する大きさの部分とでバレル部を構成する、あるいは絶縁被覆体102の外径に対応する大きさでバレル部を構成することとなる。
この際、圧着状態の圧着端子は、アルミニウム芯線101を圧着した部分における幅方向Yの断面形状の大きさと、被覆電線100を圧着した部分における幅方向Yの断面形状の大きさとが異なることとなる。すなわち、圧着端子は、バレル部の外形形状が段付き形状に変形することで、見栄えの良くない圧着状態を構成することとなる。
これに対して、バレル部230の押圧面231aに被覆貫通刃233を備えたことにより、圧着端子200は、被覆電線100の外径に対応する大きさの外形形状でバレル部230を構成できるとともに、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
詳しくは、クローズドバレル形式の圧着端子200は、絶縁被覆体102を除去していない被覆電線100が挿入可能であればよいため、バレル部230を被覆電線100の外径に応じた略円筒状に形成することができる。すなわち、圧着端子200は、押圧面231aに被覆貫通刃233を備えたことにより、バレル部230の外形形状をより単純な形状にすることができる。このため、圧着端子200は、バレル部への被覆電線の挿入をより容易にすることができる。
さらに、圧着端子200は、絶縁被覆体102の外形に対応して縮径されるようにバレル部230の外形形状が変形するため、段付き形状でない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。加えて、縮径されるようにバレル部230の外形形状が変形することで、圧着端子200は、圧着に伴うバレル部230の歪な変形が抑制され、被覆貫通刃233の先端がアルミニウム芯線101に到達しないことを防止できる。
従って、圧着端子200は、押圧面231aの被覆貫通刃233によって、見栄えの良い圧着状態となるクローズドバレル形式のバレル部230を構成できるとともに、被覆電線100の組付け性の向上を図って、より安定した導電性を確保することができる。
また、バレル部230に封止部232を備えたことにより、圧着端子200は、クローズドバレル形式のバレル部230における被覆電線100先端側の開口からの水分の侵入を防止することができる。
さらに、圧着端子200は、バレル部230が絶縁被覆体102を押圧することで、圧着状態において絶縁被覆体102を伝ってバレル部230の内部に水分が侵入することを防止できる。
加えて、バレル部230が押圧することによる絶縁被覆体102の反発力によって、圧着状態における圧着端子200は、被覆貫通刃233及び押圧面231aと絶縁被覆体102とが隙間なく密着することができ、被覆貫通刃233と絶縁被覆体231aとの隙間から水分が侵入することを抑制できる。このため、圧着端子200は、長手方向Xの両端からの水分の侵入に対する止水性を確保することができる。
従って、圧着端子200は、封止部232により、バレル部230における長手方向Xの両端からの水分の侵入を防止することができ、より安定した導電性を確保することができる。
また、圧着端子200におけるバレル部230によって、被覆電線100と圧着端子200とを接続したことにより、被覆電線100の組付け性を向上した圧着接続構造体1を構成することができる。従って、圧着接続構造体1は、被覆電線100の組付け性を向上した圧着端子200によって、組付け性の向上を図るとともに、安定した導電性を確保することができる。
また、被覆電線100における絶縁被覆体102に目印103を備えたことにより、バレル部230に対する被覆電線100の挿入位置を外部から容易に確認することができる。
詳しくは、クローズドバレル形式の圧着端子200におけるバレル部230の一端と絶縁被覆体102との目印103とを略一致させることで、バレル部230に対する被覆電線100の挿入長さを外部から容易に確認することができる。
このため、圧着接続構造体1は、より確実に被覆貫通刃233を介してアルミニウム芯線101と導通した圧着状態を構成することができる。
従って、圧着接続構造体1は、絶縁被覆体102に目印103を備えることで、バレル部230に対する被覆電線100の組付け性をより向上するとともに、より安定した導電性を確保することができる。
また、被覆電線100の芯線を、アルミニウム合金で構成するとともに、バレル部230を銅合金で構成したことにより、圧着接続構造体1は、被覆電線100の組付け性を損なうことなく、銅系材料による芯線を有する被覆電線に比べて軽量化することができる。
さらに、上述したようにクローズドバレル形式の圧着端子200における封止部232、及び電線圧着部231によって、圧着状態における止水性を確保することにより、銅系材料による芯線部分を有する被覆電線に比べて軽量化を図りながら、いわゆる電食を防止することができる。
従って、圧着接続構造体1は、銅系材料による芯線部分を有する被覆電線に比べて軽量化を図るとともに、被覆電線100の組付け性を向上することができる。さらに、圧着接続構造体1は、封止部232などによって止水性を確保することで、より安定した導電性を確保することができる。
また、圧着接続構造体1における圧着端子200をメス型コネクタハウジング12内に配置したことにより、被覆電線100を効率よく組付けることができるとともに、良好な圧着状態を実現する圧着端子200によって、組付け性の向上を図ったメス型コネクタ11を構成することができる。
メス型コネクタ11の圧着端子100とオス型コネクタ21の圧着端子200とを互いに接続する際、安定した導電性を確保したまま各コネクタの圧着端子200を互いに接続することができる。
従って、メス型コネクタ11は、組付け性を向上するとともに、確実な導電性を備えた接続状態を確保することができる。
なお、上述の実施形態において、被覆電線100における芯線をアルミニウム合金とし、圧着端子200を黄銅等の銅合金としたが、これに限定せず、被覆電線100における芯線、及び圧着端子200を黄銅等の銅合金やアルミニウム合金などの同一金属で構成してもよい。
また、圧着端子200をメス型の圧着端子としたが、これに限定せず、メス型の圧着端子に対して長手方向Xに嵌合するオス型の圧着端子であってもよい。あるいは、ボックス部210ではなく略U字状あるいは環状の平板などであってもよい。
また、端子形状に打ち抜いた銅合金条を丸めた端部230a,230b同士を突き合わせて溶着してバレル部230を形成したが、これに限定せず、重ね合わせた端部230a,230bを溶着して一体にした閉断面形状のバレル部であってもよい。
また、バレル部230を円筒状に形成したが、これに限定せず、被覆電線100を挿入可能な閉断面形状であれば適宜の形状としてもよい。
また、バレル部230の前端に封止部232を形成したが、これに限定せず、バレル部230の前端を別部材でシールしてもよい。あるいは、封止部232などを設けず長手方向Xの両端が開口したバレル部としてもよい。
また、レーザーによって絶縁被覆体102の表面を変色させて目印103を形成したが、これに限定せず、絶縁被覆体102に貼り付けたシールなどによる目印、あるいは絶縁被覆体102に塗料などを塗布した目印としてもよい。
また、絶縁被覆体102に設けた目印103で、被覆電線100の挿入長さを外部から確認したが、これに限定せず、被覆電線100の挿入長さを外部から確認できる方法であれば、適宜の方法としてもよい。例えば、別の圧着端子200における側方からの側面図を示す図10のように、挿入状態における被覆電線100の前端に対応する電線圧着部231の位置に開口形成した開口部234を介して、被覆電線100の挿入長さを外部から確認してもよい。
これにより、圧着端子200は、クローズドバレル形式のバレル部230に対して被覆電線100の挿入位置を容易に確認することができる。
具体的には、クローズドバレル形式のバレル部230は、略筒状に形成されているため、被覆電線100の挿入位置を外部から容易に確認することができない。特に封止部232を備えたバレル部230の場合、バレル部230の開口が被覆電線100を挿入する部分のみとなるため、圧着端子200は、被覆電線100の挿入位置を外部から確認することがより困難となる。このため、バレル部230に被覆電線100を挿入した際、圧着端子200は、バレル部230の被覆貫通刃233に被覆電線100の前端が到達していない状態で被覆電線100を圧着するおそれがある。
そこで、バレル部230に開口部234を備えたことにより、圧着端子200は、開口部234を介して被覆電線100の挿入位置を外部から容易に確認することができる。このため、圧着端子200は、圧着状態において被覆貫通刃233が絶縁被覆体102を確実に貫通することができる。
従って、圧着端子200は、開口部234により、クローズドバレル形式のバレル部230に対する被覆電線100の挿入位置を外部から容易に確認可能にすることで、より安定した導電性を確保することができる。
なお、電線圧着部231の開口部234を長手方向Xの適宜の位置に開口形成するとともに、開口部234に対応する被覆電線100の位置に目印103を設けてもよい。この際、開口部234と目印103とが略一致することで、被覆電線100の挿入長さを確認する。さらに、開口部234は、圧着後、別体のシール部材で開口を閉塞するようにシールしてもよい。
また、被覆貫通刃233を略四角錘状に形成したが、これに限定せず、絶縁被覆体102を貫通して、かつアルミニウム芯線101と導通可能であれば、適宜の形状としてもよい。例えば、長手方向Xに所定の長さを有する略平板状の被覆貫通刃であってもよい。
また、被覆貫通刃233を圧着状態における絶縁被覆体102の肉厚よりも僅かに長く形成したが、圧着前の絶縁被覆体102における肉厚と略同等としてもよい。
また、電線圧着部231の後端に対して止水性を確保できる長手方向Xの長さを隔てた位置から前方に向けて所定の間隔を隔てて複数の被覆貫通刃233を形成したが、これに限定せず、電線圧着部231の後端から前方に向けて所定の間隔を隔てて複数の被覆貫通刃233を形成してもよい。この際、圧着状態における電線圧着部231の後端を、別体で構成したシール部材等でシールしてもよい。
また、押圧面231aに複数の被覆貫通刃233を形成したが、これに限定せず、少なくとも1つの被覆貫通刃233を形成していればよい。例えば、被覆電線100の芯線が単線の場合、押圧面231aに1つの被覆貫通刃233を形成する、あるいは長手方向Xに沿って複数の被覆貫通刃233を形成する構成としてもよい。
また、押圧面231aの長手方向X及び周方向に沿って所定の間隔を隔てて配置した被覆貫通刃233としたが、これに限定せず、被覆貫通刃233を押圧面231aの適宜の位置に形成してもよい。例えば、押圧面231aの周方向に形成した複数の被覆貫通刃233を、長手方向Xに複数配置する際、後方視において被覆貫通刃233が重なり合わないように周方向にズラして形成してもよい。あるいは、押圧面231aの長手方向X及び周方向に沿って螺旋状に配置した被覆貫通刃233としてもよい。
また、電線圧着部231の押圧面231aに被覆貫通刃233を予め形成したが、これに限定せず、圧着前の電線圧着部231における押圧面231aに被覆貫通刃233を設けず、電線圧着部231に被覆電線100を圧着する際、圧着金型で電線圧着部231を圧着可能に変形させるとともに、絶縁被覆体102を貫通するように被覆貫通刃233を押圧面231aに形成してもよい。
これにより、被覆電線100の組付け性を向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
具体的には、例えば、押圧面231aに被覆貫通刃233を形成したクローズドバレル形式のバレル部230の場合、バレル部230の内部を外部から確認し難いため、バレル部230の内部に被覆電線100を挿入する際、被覆電線100が被覆貫通刃233に接触して挿入し難くなることがある。
これに対して、圧着端子200の圧着方法は、圧着前のバレル部230に被覆貫通刃233がないため、バレル部230の内部に被覆電線100をより容易に挿入することができる。そして、被覆電線100を圧着する際に被覆貫通刃233を形成することにより、圧着端子200の圧着方法は、被覆電線100の圧着と、アルミニウム芯線101との導通とを同時に行うことができる。
すなわち、圧着端子200の圧着方法は、バレル部230に被覆電線100の挿入する際の組付け性と、圧着端子200と被覆電線100とを導通可能にする際の組付け性とを向上することができる。
従って、圧着端子200の圧着方法は、被覆電線100を圧着する際に被覆貫通刃233を形成することで、被覆電線100の組付け性をより向上するとともに、安定した導電性を確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の電線導体は、実施形態のアルミニウム芯線101に対応し、
以下同様に、
直交方向は、幅方向Y、及び被覆電線100の径方向に対応し、
コネクタハウジングは、メス型コネクタハウジング12、及びオス型コネクタハウジング22に対応し、
コネクタは、メス型コネクタ11、及びオス型コネクタ21に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述の実施形態におけるクローズドバレル形式の圧着端子200ではなく、オープンバレル形式の圧着端子300であってもよい。このオープンバレル形式の圧着端子300におけるバレル部330は、オープンバレル形式の圧着端子300における上方からの外観を説明する説明図を示す図11のように、幅方向Yにおける断面形状が断面略U字状に形成している。
なお、図11の圧着端子300におけるボックス部310、及びトランジション部320は、上述した実施形態の圧着端子100におけるボックス部210、及びトランジション部220と同一の構成のため、その詳細な説明を省略する。
バレル部330の押圧面330aには、押圧面330aから突出した複数の被覆貫通刃331を形成している。この複数の被覆貫通刃331は、圧着状態において絶縁被覆体102を貫通可能に押圧面330aから突出させて形成している。
これにより、絶縁被覆体102の除去を不要にして被覆電線100と圧着できるため、圧着端子300は、バレル部330の形状を単純化することができる。そして、オープンバレル形式の圧着端子300は、アルミニウム芯線101が露出しない見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
詳しくは、複数のアルミニウム素線101aを束ねて構成したアルミニウム芯線101を露出させた場合、オープンバレル形式の圧着端子は、圧着に伴ってアルミニウム素線101aの束がばらけて見栄えの良くない圧着状態となることがある。
これに対して、被覆貫通刃331によって、オープンバレル形式の圧着端子300は、アルミニウム芯線101が絶縁被覆体102で被覆された被覆電線100に直接的に導通可能に接続できるため、見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
さらに、圧着状態においてバレル部330が絶縁被覆体102を押圧するため、絶縁被覆体102の反発力によって、圧着状態における圧着端子300は、被覆貫通刃331及び押圧面330aと絶縁被覆体102とが隙間なく密着することができる。すなわち、圧着端子300は、圧着状態において被覆貫通刃331と絶縁被覆体102との隙間から水分が侵入することを抑制できる。
また、例えば、被覆電線100の先端を絶縁性のシール部材などでシールする、あるいは圧着状態におけるバレル部330の全体をシール部材でシールすることで、圧着端子300は、オープンバレル形式のバレル部330における止水性をより容易に向上することができる。
従って、圧着端子300は、オープンバレル形式のバレル部330において、アルミニウム芯線101を露出させた被覆電線100を圧着した場合に比べて止水性が高く、かつ見栄えの良い圧着状態を構成することができる。
1…圧着接続構造体
11…メス型コネクタ
12…メス型コネクタハウジング
21…オス型コネクタ
22…オス型コネクタハウジング
100…被覆電線
101…アルミニウム芯線
102…絶縁被覆体
103…目印
200…圧着端子
230…バレル部
231a…押圧面
232…封止部
233…被覆貫通刃
234…開口部
300…圧着端子
330…バレル部
330a…押圧面
331…被覆貫通刃
X…長手方向
Y…幅方向

Claims (12)

  1. 導電性の電線導体を絶縁性の絶縁被覆体で被覆した被覆電線に対して加締めることで圧着接続するバレル部を備えた圧着端子であって、
    前記バレル部における前記被覆電線を押圧する押圧面に、
    前記絶縁被覆体の肉厚と略同等の長さで、前記押圧面から前記被覆電線の長手方向と直交する直交方向に突出して形成した少なくとも1つの被覆貫通刃を備えた
    圧着端子。
  2. 前記被覆貫通刃を、
    前記バレル部における前記直交方向の断面において、前記押圧面に沿って所定の間隔を隔てて複数配置した
    請求項1に記載の圧着端子。
  3. 前記被覆貫通刃を、
    前記長手方向に所定の間隔を隔てて複数配置した
    請求項1または請求項2に記載の圧着端子。
  4. 前記バレル部を、
    前記直交方向における断面形状を前記被覆電線を包囲する閉断面形状に形成するとともに、前記長手方向に所定の長さ延設して形成した
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の圧着端子。
  5. 前記バレル部における前記被覆電線先端側に、
    前記長手方向に延設するとともに、前記長手方向における先端を封止した封止部を備えた
    請求項4に記載の圧着端子。
  6. 前記バレル部に、
    前記被覆電線の挿入位置を確認可能に開口形成した開口部を備えた
    請求項4または請求項5に記載の圧着端子。
  7. 前記バレル部を、
    前記直交方向の断面形状を前記被覆電線を包み込むように曲げられることで、前記被覆電線を囲繞する断面略U字状に形成するとともに、前記長手方向に所定の長さ延設して形成した
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の圧着端子。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載の圧着端子におけるバレル部によって、
    前記被覆電線と前記圧着端子とを接続した
    圧着接続構造体。
  9. 前記被覆電線における前記絶縁被覆体に、
    前記バレル部に対する前記被覆電線の挿入位置を示す目印を備えた
    請求項8に記載の圧着接続構造体。
  10. 前記電線導体を、アルミ系材料で構成するとともに、
    少なくとも前記バレル部を、銅系材料で構成した
    請求項8または請求項9に記載の圧着接続構造体。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか1つに記載の圧着接続構造体における圧着端子をコネクタハウジング内に配置した
    コネクタ。
  12. 導電性の電線導体を絶縁性の絶縁被覆体で被覆した被覆電線に対して加締めることで圧着接続するバレル部を備えた圧着端子に、前記被覆電線を圧着接続する圧着端子の圧着方法であって、
    前記バレル部に前記被覆電線を圧着する際、前記バレル部における前記被覆電線を押圧する押圧面に、
    該押圧面から前記被覆電線の長手方向と直交する直交方向に突出して、前記絶縁被覆体を貫通する少なくとも1つの被覆貫通刃を形成する
    圧着端子の圧着方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7365018B2 (ja) 2019-04-12 2023-10-19 矢崎総業株式会社 端子、及び、端子の製造方法

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