JP2015018743A - コネクタおよびシールドコネクタ - Google Patents

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昭宏 林
Akihiro Hayashi
昭宏 林
憲作 高田
Kensaku Takada
憲作 高田
寛二 堀内
Kanji Horiuchi
寛二 堀内
敦 奥田
Atsushi Okuda
敦 奥田
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Abstract

【課題】コネクタ嵌合部と電線挿入部を所望の角度で配設するにあたって、接触抵抗の上昇を抑えつつ簡単な構造で複雑な組立工程を無くす。
【解決手段】本発明のコネクタ10は、相手側ケース90に嵌合可能なコネクタ嵌合部50と、芯線63が絶縁被覆64によって覆われてなる被覆電線62と、被覆電線62が挿入された電線挿入部30と、コネクタ嵌合部50内に収容された端子61と、被覆電線62の端末において絶縁被覆64を除去することによって露出された芯線63からなり、端子61に対し溶接によって接続された可撓性導体63Bと、この可撓性導体63Bとは別体で構成され、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30を連結し、可撓性導体63Bを挿通させるゴムチューブ40とを備えた構成としたところに特徴を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、コネクタおよびシールドコネクタに関する。
従来、相手側部材に嵌合可能なコネクタとして、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、相手側部材に嵌合可能なフード状をなすコネクタ嵌合部と、電線が挿入される電線挿入部とが直角に配設されることで、全体として略L字状をなしている。コネクタ嵌合部内には、タブ状をなす雄端子が保持されており、この雄端子の後端部には圧接刃が形成されている。この圧接刃には電線の端末に露出された芯線が圧接されている。したがって、このコネクタの組み付け作業は、まず、電線を電線挿入部内に挿入して縦方向に配置しておき、次に、雄端子をコネクタ嵌合部の開口側から横方向に圧入し、圧接刃のスリットに電線の芯線を食い込ませて圧接することで行われる。
特開平10−116646号公報
しかしながら、上記のコネクタでは、待ち受け状態にある芯線に対して圧接刃のスリットを近づけて食い込ませるようにしているため、圧接刃のスリット幅を狭くしすぎると、芯線が圧接刃のスリットに食い込みにくくなり、圧接しにくくなる。そこで、圧接作業がしやすくなるように圧接刃のスリット幅を広くすると、芯線が圧接刃のスリットに食い込みやすくはなるものの、圧接部分の接触抵抗が上昇してしまうため、圧着による接続方法に比べて電気的信頼性が低下してしまう。このように、圧接刃を用いた接続方法では、接触抵抗の上昇が問題となる。
一方、圧着による接続方法を行うには、例えば、コネクタ嵌合部の後方にサービスホールを形成しておき、電線を電線挿入部内に先通ししてサービスホールの外に引き出した後、この電線の端末にて芯線を露出させ、端子の圧着部を芯線に圧着した後、再び、端子をサービスホールの中に挿入してコネクタ嵌合部に対して後方から端子を装着する。この場合、予めL字状に曲げ加工された端子を用いるか、あるいは一対の端子をL字状に組み合わせてボルト締結する必要がある。これでは、構造が複雑になるばかりか、組立工程が複雑なものとなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コネクタ嵌合部と電線挿入部を所望の角度で配設するにあたって、接触抵抗の上昇を抑えつつ簡単な構造で複雑な組立工程を無くすことを目的とする。
本発明のコネクタは、相手側部材に嵌合可能なコネクタ嵌合部と、芯線が絶縁被覆によって覆われてなる被覆電線と、被覆電線が挿入された電線挿入部と、コネクタ嵌合部内に収容された端子と、被覆電線の端末において絶縁被覆を除去することによって露出された芯線からなり、端子に対し圧着または溶接によって接続された可撓性導体と、この可撓性導体とは別体で構成され、コネクタ嵌合部と電線挿入部を連結し、可撓性導体を挿通させる可撓性筐体とを備えた構成としたところに特徴を有する。
このような構成によると、被覆電線の絶縁被覆を除去して露出させた芯線によって可撓性導体を構成し、露出させた芯線を圧着または溶接によって端子に接続しているから、圧接によって接続する場合よりも接触抵抗の上昇を抑えることができる。また、可撓性導体と可撓性筐体が別体で構成され、それぞれが可撓性を有しているから、可撓性導体と可撓性筐体を曲げることによってコネクタ嵌合部と電線挿入部を所望の角度で配設することができる。
例えば、可撓性導体を端子に接続する際には、可撓性導体を曲げておく必要がなく、ストレートのまま端子との接続作業を行った後、この可撓性導体を可撓性筐体に挿通させて保護し、可撓性導体および可撓性筐体を曲げることで略L字状に構成することができるため、簡単な構造で複雑な組立工程を無くすことができる。
また、可撓性導体が端子に対し圧着または溶接によって接続されているため、被覆電線からの振動を可撓性導体で吸収し、端子に振動が伝わることを抑制できる。さらに、樹脂と金属の線膨張率の差によって端子と相手側端子との接点が摺動して摩耗するような場合においても、可撓性導体がサスペンションのように伸縮することによって摩耗を防止できる。
これらに加えて、相手側部材に設けられた相手側端子が正規の姿勢に対してねじれて配設されているような場合に、本発明の端子と相手側端子とを無理に接続させようとすると、端子が相手側端子のねじれ姿勢に追従しきれずに片当たりが発生することが考えられる。このような場合においても、可撓性導体が相手側端子のねじれを吸収することにより片当たりをなくして、端子と相手側端子の接点における接触面積を確保することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
可撓性筐体はゴム材からなるチューブであって、コネクタ嵌合部と電線挿入部の間において可撓性導体をシール状態で覆う構成としてもよい。
このような構成によると、ゴム材からなるチューブによって可撓性筐体を形成したから、このチューブによって可撓性導体をシールすることができる。また、チューブをコネクタ嵌合部および電線挿入部に組み付ける作業が容易になる。
また、本発明は、上記のコネクタと、可撓性筐体の外側に配されて電磁波をシールドするシールドシェルとを備えたシールドコネクタに適用してもよい。
このようにすると、被覆電線等の導電路から発生する電磁波をシールドシェルによってシールドすることができる。
シールドシェルは、電線挿入部にボルト締結されて固定される構成としてもよい。
このような構成によると、ボルト締結によってシールドシェルを電線挿入部に強固に固定することができる。
コネクタ嵌合部と電線挿入部は、シールドシェルによって直角をなすように配設されており、可撓性導体と可撓性筐体からなる曲げ可能部が略直角に曲げられている構成としてもよい。
このような構成によると、曲げ可能部を略直角に曲げてコネクタ嵌合部と電線挿入部を直角に固定するためのブラケットとしてシールドシェルを兼用させることができる。
コネクタ嵌合部は、相手側部材と嵌合する前においてはシールドシェルに固定されておらず、相手側部材と嵌合することで電線挿入部と直角をなして固定される構成としてもよい。
このような構成によると、コネクタ嵌合部を相手側部材に対する嵌合させる際に可撓性導体および可撓性筐体を自由に曲げることができるため、相手側部材の寸法公差を吸収した上で、嵌合することができる。
本発明によれば、コネクタ嵌合部と電線挿入部を所望の角度で配設するにあたって、接触抵抗の上昇を抑えつつ簡単な構造で複雑な組立工程を無くすことができる。
コネクタの構成部品を斜め前方から見た分解斜視図 コネクタを斜め前方から見た斜視図 コネクタの平面図 コネクタの正面図 コネクタの左側面図 コネクタの右側面図 図3におけるA−A線断面図 図4におけるB−B線断面図 シールドコネクタの構成部品を斜め前方から見た分解斜視図 シールドコネクタを斜め前方から見た斜視図 シールドコネクタを斜め後方から見た斜視図 シールドコネクタの平面図 シールドコネクタの正面図 シールドコネクタの左側面図 シールドコネクタの右側面図 図15におけるC−C線断面図 図15におけるD−D線断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図8の図面を参照しながら説明する。本実施形態におけるコネクタ10は、図1に示すように、ゴム栓20、電線挿入部30、ゴムチューブ40、嵌合部本体51、端子収容部52、リテーナ53、端子付き電線60、シールリング70などの構成部品を備えて構成されている。また、これらの構成部品を組み付けた状態におけるコネクタ10は、図2に示すように、大まかには電線挿入部30とコネクタ嵌合部50が一対のゴムチューブ40によって連結された構成とされている。本実施形態のコネクタ嵌合部50は、嵌合部本体51と端子収容部52とリテーナ53とシールリング70とを備えて構成されている。
コネクタ嵌合部50は、図17に示す相手側ケース90に設けられた取付孔91に嵌合可能とされている。相手側ケース90には、図示しない相手側端子が設けられており、コネクタ嵌合部50を取付孔91に嵌合させると、端子付き電線60の端子61が相手側端子に接続されるようになっている。なお、図1から図8の図面においては、コネクタ嵌合部50が相手側ケース90の取付孔91に嵌合する方向を前方とし、例えば図3および図4においては、図示左側を前側として説明する。
図1に示すように、嵌合部本体51は合成樹脂製であって、前方に開口する装着筒部54と、後方に開口する一対の芯線挿通部55とを有している。一方、リテーナ53は合成樹脂製であって、装着筒部54内に前方から装着可能とされている。また、装着筒部54内には、端子収容部52の後端部が前方から収容可能とされている。
端子収容部52は合成樹脂製であって、その後端部の外周面には、鍔状をなす抜止部52Aが形成されている。また、リテーナ53には、端子収容部52を挿通させる装着孔53Aが前後方向に貫通して形成されている。端子収容部52の後端部を嵌合部本体51の装着筒部54内に装着し、リテーナ53を装着筒部54内に装着すると、リテーナ53が装着筒部54内に保持される。
また、端子収容部52の抜止部52Aがリテーナ53に後方から係止することで端子収容部52が前方に抜け止めされた状態で嵌合部本体51に保持される。ここで、装着孔53Aは、端子収容部52の外周形状よりも一回り大きめに形成されているため、端子収容部52が嵌合部本体51に対して嵌合方向と交差する方向に可動状態で取り付けられる。
嵌合部本体51の外周面には、シールリング70が装着されるシール装着溝51Aが周設されている。このシール装着溝51Aにシールリング70を装着すると、周方向に回り止めされた状態でシールリング70が保持される。コネクタ嵌合部50を相手側ケース90の取付孔91に嵌合させると、シールリング70がシール装着溝51Aの底面と取付孔91の内周面との間に挟持されることで、取付孔91から相手側ケース90内への浸水が抑制される。
端子収容部52は合成樹脂製であって、端子61を収容する一対の収容空間を有している。この収容空間の内部には、図8に示すように、端子61に後方から係止するランス52Bが形成されている。ここで、端子61は、正面から見て略門形をなす端子接続部61Aと、この端子接続部61Aの後方に形成された芯線接続部61Bとを備えて構成され、端子接続部61Aにランス52Bが後方から係止するようになっている。これにより、端子61が端子収容部52の収容空間内において後方に抜け止めされた状態に保持されるようになっている。
端子接続部61Aは、複数の弾性接触片が並設された多接点型端子とされている。一方、相手側ケース90に設けられた図示しない相手側端子は、平板状のタブ端子とされている。したがって、相手側端子を端子接続部61Aに嵌合させると、複数の弾性接触片が相手側端子に弾性的に接触して導通可能に接続される。なお、相手側端子が正規の姿勢に対してねじれて配設されているような場合に、相手側端子を端子接続部61Aに嵌合させると、次述する可撓性導体63Bが相手側端子のねじれを吸収するため、端子接続部61Aの弾性接触片と相手側端子の接点における接触面積を確保することができる。
端子付き電線60は、図1に示すように、端子61と被覆電線62とを備えて構成されている。被覆電線62は、芯線63が絶縁被覆64によって覆われてなる構成とされている。芯線63は、銅または銅合金製の複数の金属素線からなる。また、絶縁被覆64は、絶縁性の樹脂からなる。被覆電線62の端末にて絶縁被覆64を皮剥ぎすることで芯線63が露出されている。本実施形態では、端子61の芯線接続部61Bに芯線63が抵抗溶接等によって溶接されており、この溶接に最低限必要な長さを超えて絶縁被覆64が長めに皮剥ぎされている。長めに露出された芯線63のうち溶接部分63Aより後方の部分は、可撓性導体63Bとされている。
電線挿入部30は、図1に示すように、合成樹脂製の挿入部本体31と、この挿入部本体31の外周面に形成された台座部31Aに圧入保持された金属製の四角ナット32とを備えて構成されている。挿入部本体31の前面には、ゴムチューブ40の後端部が挿入されるシール孔33が前方に開口して形成されている。一方、挿入部本体31の後面には、図8に示すように、ゴム栓20が挿入されるゴム栓挿入孔34が後方に開口して形成されている。シール孔33とゴム栓挿入孔34は、互いに連通しており、一つの貫通孔を構成している。ゴム栓挿入孔34はシール孔33よりもやや大きめとされている。
ゴム栓挿入孔34にはゴム栓20がシール状態で挿入されており、ゴム栓20の後方には、ゴム栓押さえ21が装着されている。ゴム栓押さえ21は、ゴム栓挿入孔34に抜け止め状態で保持されており、ゴム栓20がゴム栓挿入孔34から後方へ抜けることを防止している。
図7および図8に示すように、ゴムチューブ40の後端部の外径は、シール孔33の内径よりも大きく、ゴムチューブ40の内径は、シール孔33の内径よりも小さい。したがって、ゴムチューブ40の後端部をシール孔33に挿入するには、ゴムチューブ40の後端部が圧入気味に挿入されることになる。この結果、シール孔33の内周面とゴムチューブ40の外周面とは全周に亘って密着し、これらがシール状態で接続される。
同様に、ゴムチューブ40の前端部の外径は、コネクタ嵌合部50の芯線挿通部55の外径よりも大きく、ゴムチューブ40の前端部の内径は、芯線挿通部55の外径よりも小さい。したがって、ゴムチューブ40の後端部を芯線挿通部55に外嵌すると、ゴムチューブ40の前端部が圧入気味に挿入されることになる。この結果、ゴムチューブ40の内周面と芯線挿通部55の外周面とは全周に亘って密着し、これらがシール状態で接続される。
さて、可撓性導体63Bは、端子収容部52の後端部から芯線挿通部55内を通って後方に延び、電線挿入部30のシール孔33の入口のやや前方の位置までの領域に亘って配設されている。コネクタ嵌合部50と電線挿入部30は、間隔を空けて前後方向に並んで配されている。すなわち、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30の間には、可撓性導体63Bとゴムチューブ40からなる曲げ可能部Rが配設されている。しかも、この曲げ可能部Rにおいては、可撓性導体63Bがゴムチューブ40とは空間を隔てて別体で構成されている。このため、曲げ可能部Rにおいては、急な角度で(小さい曲率半径で)曲げることが可能となっている。しかも、曲げ可能部Rにおいては、所望の角度に設定することができる。
本実施形態は以上のような構成であって、続いてその作用を説明する。まず、被覆電線62にゴム栓20、ゴム栓押さえ21、電線挿入部30、ゴムチューブ40、および嵌合部本体51を先通ししておく。次に、被覆電線62の端末にて絶縁被覆64を長めに皮剥ぎし、長めの芯線63を露出させる。露出された芯線63のうち先端部のみを端子61の芯線接続部61Bに対して溶接によって接続する。この結果、溶接されずに残された芯線63が可撓性導体63Bとして構成される。
次に、端子61を端子収容部52の収容空間に後方から挿入し、この端子61をランス52Bによって抜け止め状態に保持する。この後、端子収容部52を嵌合部本体51の装着筒部54内に前方から装着し、リテーナ53を装着筒部54内に前方から装着する。すると、端子収容部52は、相手側ケース90の取付孔91との嵌合方向と交差する方向に可動できる状態で嵌合部本体51に装着される。引き続き、シールリング70をシール装着溝51Aに嵌着させる。こうしてコネクタ10が構成される。このようにして組み立てられたコネクタ10は、自然状態では直線状に延びる形態とされているものの、この状態から曲げ可能部Rを所望の角度に曲げることができる。
以上のように本実施形態では、被覆電線62の絶縁被覆64を除去して露出させた芯線63によって可撓性導体63Bを構成し、露出させた芯線63を溶接によって端子61に接続しているから、圧接によって接続する場合よりも接触抵抗の上昇を抑えることができる。また、可撓性導体63Bとゴムチューブ40が別体で構成され、それぞれが可撓性を有しているから、可撓性導体63Bとゴムチューブ40を曲げることによってコネクタ嵌合部50と電線挿入部30を所望の角度で配設することができる。
例えば、可撓性導体63Bを端子61に接続する際には、可撓性導体63Bを曲げておく必要がなく、ストレートのまま端子61との接続作業を行った後、この可撓性導体63Bをゴムチューブ40に挿通させて保護し、可撓性導体63Bおよびゴムチューブ40を曲げることで略L字状に構成することができるため、簡単な構造で複雑な組立工程を無くすことができる。
また、可撓性導体63Bが端子61に対し溶接によって接続されているため、被覆電線62からの振動を可撓性導体63Bで吸収し、端子61に振動が伝わることを抑制できる。さらに、樹脂と金属の線膨張率の差によって端子61と相手側端子との接点が摺動して摩耗するような場合においても、可撓性導体63Bがサスペンションのように伸縮することによって摩耗を防止できる。
これらに加えて、相手側ケース90に設けられた相手側端子が正規の姿勢に対してねじれて配設されているような場合に、端子61と相手側端子とを無理に接続させようとすると、端子61が相手側端子のねじれ姿勢に追従しきれずに片当たりが発生することが考えられる。このような場合においても、可撓性導体63Bが相手側端子のねじれを吸収することにより片当たりをなくして、端子61と相手側端子の接点における接触面積を確保することができる。
可撓性筐体はゴム材からなるチューブ(ゴムチューブ40)であって、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30の間において可撓性導体63Bをシール状態で覆う構成としてもよい。
このような構成によると、ゴム材からなるチューブ(ゴムチューブ40)によって可撓性筐体を形成したから、ゴムチューブ40によって可撓性導体63Bをシールすることができる。また、ゴムチューブ40をコネクタ嵌合部50および電線挿入部30に組み付ける作業が容易になる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図9ないし図17の図面を参照しながら説明する。本実施形態のシールドコネクタ110は、図9および図10に示すように、電磁波をシールドするシールドシェル80によってコネクタ10の曲げ可能部Rを略直角に曲げた状態に保持させたものである。これにより、シールドコネクタ110は、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30が直角をなすように配設された構成とされている。
シールドシェル80は、導電性の金属板をプレス加工したものであって、電線挿入部30からコネクタ嵌合部50に亘って覆うように形成されたシェル本体81を有している。このシェル本体81は、前方と下方の二方向に開口する形態をなし、シェル本体81の開口縁の上縁に、相手側ケース90に対する取付部82が前方に突出して形成されている。取付部82には、一対のボルト取付孔85が形成されており、図17に示すように、ボルト取付孔85に取付ボルト83を挿通して相手側ケース90のねじ孔92に締め込むことによってシールドシェル80が相手側ケース90に取り付け固定される。
また、シェル本体81の下端部には、ボルト固定孔86が形成されている。このボルト固定孔86には、固定ボルト84が挿通可能とされている。固定ボルト84をボルト固定孔86に挿通して電線挿入部30の四角ナット32に締め込むことによってシールドシェル80が電線挿入部30に取り付け固定される。
コネクタ嵌合部50は、相手側ケース90の取付孔91に嵌合する前においては、シールドシェル80に固定されていないため、曲げ可能部Rが撓み変形することによって、ある程度自由に可動できる状態となっている。このため、相手側ケース90の寸法公差が大きい場合(例えば、取付孔91の位置が正規の位置からずれて形成されている場合)には、取付孔91の位置に合わせてコネクタ嵌合部50が可動できることになるため、相手側ケース90の寸法公差を吸収することが可能となっている。
コネクタ嵌合部50が取付孔91に嵌合した状態では、図17に示すように、シールリング70がシール装着溝51Aの底面と取付孔91の内周面との間に挟持されるため、相手側ケース90の内部がシール状態に保持される。
次に、本実施形態のシールドコネクタ110の組み付け方法について説明する。まず、ストレート状態のコネクタ10の曲げ可能部Rを略直角に曲げることで図9に示す状態にしておき、このコネクタ10にシールドシェル80を被せることで曲げ可能部Rを曲げた状態に保持させる。次に、シールドシェル80のボルト固定孔86に固定ボルト84を挿通させ、電線挿入部30の四角ナット32に締め込む。すると、図11に示すように、シールドシェル80が電線挿入部30に固定された状態になる。こうして、シールドコネクタ110が構成される。
次に、コネクタ嵌合部50を相手側ケース90の取付孔91に嵌合させる。すると、端子61の端子接続部61Aに相手側端子が嵌合し、端子同士が導通可能に接続される。また、シールリング70によって取付孔91の内部がシール状態に保持される。そして、取付部82のボルト取付孔85に取付ボルト83を挿通させ、相手側ケース90のねじ孔92に締め込むことでシールドシェル80が相手側ケース90に取り付け固定される。このように本実施形態では、コネクタ10に曲げ可能部Rを設けておき、この曲げ可能部Rを略直角に曲げてシールドシェル80で固定するという簡易な組立方法が可能である。この結果、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30が直角に配設された略L字状をなすシールドコネクタ110を容易に組み立てることができる。
以上のように本実施形態では、被覆電線62等の導電路から発生する電磁波をシールドシェル80によってシールドすることができる。
シールドシェル80は、電線挿入部30にボルト締結されて固定される構成としてもよい。このようにすると、ボルト締結によってシールドシェル80を電線挿入部30に強固に固定することができる。
コネクタ嵌合部50と電線挿入部30は、シールドシェル80によって直角をなすように配設されており、可撓性導体63Bとゴムチューブ40からなる曲げ可能部Rが略直角に曲げられている構成としてもよい。このような構成によると、曲げ可能部Rを略直角に曲げてコネクタ嵌合部50と電線挿入部30を直角に固定するためのブラケットとしてシールドシェル80を兼用させることができる。
コネクタ嵌合部50は、相手側ケース90と嵌合する前においてはシールドシェル80に固定されておらず、相手側ケース90と嵌合することで電線挿入部30と直角をなして固定される構成としてもよい。このような構成によると、コネクタ嵌合部50を相手側ケース90に対する嵌合させる際に可撓性導体63Bおよびゴムチューブ40を自由に曲げることができるため、相手側ケース90の寸法公差を吸収した上で、嵌合することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では芯線63を芯線接続部61Bに溶接しているものの、本発明によると、芯線接続部を芯線63に圧着することによって接続してもよい。
(2)上記実施形態では、シールドコネクタ110を相手側ケース90の取付孔91に嵌合させているものの、本発明によると、相手側部材は、電線の端末に接続されたコネクタであってもよい。
(3)上記実施形態では、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30を直角に配設しているものの、本発明によると、曲げ可能部Rを曲げることなくストレートのシールドコネクタを構成してもよいし、コネクタ嵌合部50と電線挿入部30を直角以外の所望の角度に配設してもよい。
(4)上記実施形態では、可撓性筐体としてゴムチューブ40を例示しているものの、本発明によると、可撓性導体63Bの曲げ動作を阻害しない程度の可撓性を有しているものであれば、ゴム材以外の材料で可撓性筐体を構成してもよい。
(5)上記実施形態では、ストレート形状のゴムチューブ40を曲げるようにしているものの、本発明によると、予め直角に成形されたゴムチューブを用いてもよい。
(6)上記実施形態では、予め直角に成形されたシールドシェル80を用いてコネクタ嵌合部50と電線挿入部30を直角に配設しているものの、本発明によると、シールドシェル自体がリンク機構等を用いて曲げ可能に構成されているものとしてもよい。
(7)上記実施形態では、コネクタ嵌合部50がシールドシェル80に固定されていないものを例示しているものの、本発明によると、コネクタ嵌合部をシールドシェルに予め固定しておいてもよい。
(8)上記実施形態では、金属製のシールドシェルを例示しているものの、本発明によると、樹脂材の表面に金属めっきを施すなどしてシールド層を形成したシールドシェルを用いてもよい。
10…コネクタ
30…電線挿入部
40…ゴムチューブ(可撓性筐体)
50…コネクタ嵌合部
61…端子
62…被覆電線
63…芯線
63B…可撓性導体
64…絶縁被覆
80…シールドシェル
84…固定ボルト
90…相手側ケース(相手側部材)
110…シールドコネクタ
R…曲げ可能部

Claims (6)

  1. 相手側部材に嵌合可能なコネクタ嵌合部と、
    芯線が絶縁被覆によって覆われてなる被覆電線と、
    前記被覆電線が挿入された電線挿入部と、
    前記コネクタ嵌合部内に収容された端子と、
    前記被覆電線の端末において前記絶縁被覆を除去することによって露出された芯線からなり、前記端子に対し圧着または溶接によって接続された可撓性導体と、
    この可撓性導体とは別体で構成され、前記コネクタ嵌合部と前記電線挿入部を連結し、前記可撓性導体を挿通させる可撓性筐体とを備えたコネクタ。
  2. 前記可撓性筐体はゴム材からなるチューブであって、前記コネクタ嵌合部と前記電線挿入部の間において前記可撓性導体をシール状態で覆うことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のコネクタと、
    前記可撓性筐体の外側に配されて電磁波をシールドするシールドシェルとを備えたシールドコネクタ。
  4. 前記シールドシェルは、前記電線挿入部にボルト締結されて固定されることを特徴とする請求項3に記載のシールドコネクタ。
  5. 前記コネクタ嵌合部と前記電線挿入部は、前記シールドシェルによって直角をなすように配設されており、前記可撓性導体と前記可撓性筐体からなる曲げ可能部が略直角に曲げられていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のシールドコネクタ。
  6. 前記コネクタ嵌合部は、前記相手側部材と嵌合する前においては前記シールドシェルに固定されておらず、前記相手側部材と嵌合することで前記電線挿入部と直角をなして固定されることを特徴とする請求項5に記載のシールドコネクタ。
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