JP2016192316A - シールドシェルの接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル及び機器を良好に導通するシールドシェルの接続構造を提供する。【解決手段】 アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェルをアルミニウム又はアルミニウム合金製の壁部に接続するための接続構造であって、前記シールドシェルは、電線の周囲を包囲するシールド部材の端部が接続される筒状本体と、前記筒状本体の先端の開口縁に沿って径方向外向きに張り出すフランジとを有し、前記フランジは、前記壁部に締結手段で締結固定されるとともに、前記フランジの前記壁部との当接面に突出して形成された第1の線状凸状部と、前記壁部の前記フランジとの当接面に形成された第2の線状凸状部とが、交差して圧着される。【選択図】図1

Description

この発明は、シールドシェルを相手側機器に接続するためのシールドシェルの接続構造に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車では、電動モータとインバータの間やインバータとバッテリの間を接続する電力ケーブルの周囲を編組線などからなるシールド部材で包囲し、電力ケーブルから発生する電磁ノイズによって車載機器が誤動作するのを防止している。
そして従来から、シールド部材を相手側機器の金属製の筐体壁面にアース接続するための接続構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の機器用シールドコネクタの接続構造では、複数本の電線の周囲を一括して包囲する筒状のシールド部材と、シールド部材の端部が固着される筒状のシールドシェルとを備え、シールドシェルの前端側の開口縁に沿って径方向外向きに張り出すフランジを相手側機器の筐体壁面にボルト締めで固定することにより、シールドシェルを介してシールド部材を相手側機器にアース接続している。また、フランジと筐体壁面との間に導電性を有する弾性接触片を挟み込むことにより、フランジと筐体壁面との間に隙間が空くのを回避し、シールドシェルと相手側機器との電気的接続信頼性を確保している。
特開2004−254478号公報
近年、自動車部品の軽量化の要求が高まってきており、相手側機器の筐体壁部やシールドシェルをアルミニウム又はアルミニウム合金で製造することが着目されている。
しかしながら、アルミニウム又はアルミニウム合金は表面に強固な酸化被膜が形成されることから、特許文献1に記載のシールドシェルの接続構造のように、導電性を有する弾性接触片をシールドシェルと筐体壁面との間に介在させて接続しただけでは、表面の酸化被膜を破壊することができず、良好な導通を確保することができない。
この発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル及び壁部を良好に導通することができるシールドシェルの接続構造を提供することを目的とする。
本発明に係るシールドシェルの接続構造は、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェルをアルミニウム又はアルミニウム合金製の壁部に接続するための接続構造であって、前記シールドシェルは、電線の周囲を包囲するシールド部材の端部が接続される筒状本体と、前記筒状本体の先端の開口縁に沿って径方向外向きに張り出すフランジとを有し、前記フランジが締結手段により前記壁部に締結されるとともに、前記フランジの前記壁部との当接面に突出して形成された第1の線状凸状部と、前記壁部の前記フランジとの当接面に形成された第2の線状凸状部とが、交差して圧着されることを特徴とする。
本発明に係るシールドシェルの接続構造によれば、シールドシェルや壁部(相手側機器の筐体壁面等)がアルミニウム又はアルミニウム合金製であっても、シールドシェルのフランジを壁部に締結したとき、フランジの壁部との当接面に突出して形成された第1の線状凸状部と、壁部のフランジとの当接面に形成された第2の線状凸状部とが、交差して圧着されるため、第1及び第2の線状凸状部の互いの交点(点接触部分)で表面の酸化被膜が破壊され、シールドシェルと壁部を良好に導通することができる。
上記シールドシェルの接続構造において、前記第1の線状凸状部は複数形成され、前記第2の線状凸状部は複数形成されていても良い。
第1及び第2の線状凸状部がそれぞれ複数形成されることによって、前記フランジを前記壁部に締結したとき、第1の線状凸状部と第2の線状凸状部とが多点で交差して圧着される。このため、多数の交点(点接触部分)で表面の酸化被膜が破壊され、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル及び壁部を更に良好に導通することができる。
また、上記シールドシェルの接続構造において、複数の前記第1の線状凸状部は平行に形成され、複数の前記第2の線状凸状部は平行に形成されていても良い。
複数の第1及び第2の線状凸状部がそれぞれ平行に形成されることによって、第1の線状凸状部と第2の線状凸状部との交点(点接触部分)を容易に多数形成できる。このため、多数の交点(点接触部分)で表面の酸化被膜が破壊され、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル及び壁部を更に良好に導通することができる。
本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル及び壁部を良好に導通するシールドシェルの接続構造を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るシールドシェルの接続構造が適用されるシールドコネクタ及び機器の分解斜視図である。 図2は、同シールドコネクタの外観斜視図である。 図3は、図2のA−A´線に沿う断面図である。 図4(a)は、同シールドコネクタの正面図であり、図4(b)は、図4(a)のB−B´線に沿う端面の部分拡大図である。 図5(a)は、機器の正面図であり、図5(b)は、図5(a)のC−C´線に沿う端面の部分拡大図である。 図6は、同シールドシェルの接続構造の概略図である。 図7(a)は、ボルト締結前の図6のD−D´線に沿う断面の部分拡大図であり、図7(b)は、ボルト締結後の図6のD−D´線に沿う断面の部分拡大図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係るシールドシェルの接続構造を詳細に説明する。
なお、以下の説明において、シールドコネクタの機器への取付け方向の前方端部を「先端」と称し、後方端部を「後端」と称する。また、シールドコネクタの機器との接続面を「シールドコネクタの正面」と称し、機器のシールドコネクタとの接続面を「機器の正面」と称する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシールドシェルの接続構造を説明するための図であって、シールドシェル1を有するシールドコネクタ10と、このシールドコネクタ10が接続される機器90の筐体9の分解斜視図である。また、図2は、図1に示すシールドコネクタ10の組立後の外観斜視図であり、図3は、図2に示すシールドコネクタ10のA−A´線に沿う断面図である。
本実施形態のシールドシェル1の接続構造が適用されるシールドコネクタ10は、例えば、電動モータを走行駆動源とする電気自動車において、電動モータとインバータの間やインバータとバッテリの間を接続する電力ケーブル20のコネクタとして用いられる。
また本実施形態のシールドシェル1の接続構造が適用される機器90は、例えば、電動モータやインバータ、バッテリなどの車載用機器であり、筐体9の壁部91がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる。
図1〜図3に示すように、シールドコネクタ10は、電力ケーブル20に接続される接続端子30と、電力ケーブル20の周囲を包囲する筒状のシールド部材2と、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル1であって、シールド部材2の端部(先端)が接続される筒状のシールドシェル1と、筒状のシールドシェル1の外周にシールド部材2の端部(先端)を圧着固定するためのかしめリング3と、筒状のシールドシェル1に内挿される樹脂製のコネクタ本体4であって、各電線21の先端を収容する端子収容孔41を有するコネクタ本体4とを備える。
本実施形態における電力ケーブル20は、三相交流電力(U,V,W相)用の3本の電線21からなり、各電線21の先端には接続端子30が接続されている。
各電線21は、銅、アルミニウムなどの導電材からなる芯線21aと、この芯線21aの外周を覆う、絶縁樹脂などの絶縁材からなる絶縁被覆21bとから構成されている。また各電線21の先端は、絶縁被覆21bが剥離されて芯線21aが露出し、接続端子30が接続されている。
接続端子30は、例えば銅又は銅合金などの金属製板状部材から構成される。
そして、接続端子30の後端には、電線21と接続される電線接続部31が形成され、先端には、機器90側の端子(不図示)と接続される端子接続部32が形成されている。また、後端と先端の中間の平板部分には、後述するコネクタ本体4のランス42が係止されるランス係止孔33が形成されている。
電線接続部31には、超音波溶接や抵抗溶接などにより、電線21の先端の芯線21aが電気的に接続されている。
また、端子接続部32は内孔32aを有し、環形状に形成されている。この端子接続部32は、例えば内孔32aに挿入したボルト(不図示)によって、接続端子30の端子接続部32を機器90側の端子(不図示)とボルト締結されることにより、機器90側の端子(不図示)と電気的に接続される。
3本の電線21からなる電力ケーブル20の周囲は、金属素線を筒状に編んだ編組からなる長尺筒状のシールド部材2によって一括して包囲されている。
電力ケーブル20の周囲をシールド部材2で包囲することにより、電力ケーブル20から放射される電磁ノイズがシールド部材2に吸収され、電磁ノイズを遮蔽することができる。また、編組からなるシールド部材2を用いることにより、電力ケーブル20を湾曲自在に配策することができる。
そして、編組からなるシールド部材2の端部(先端)は、筒状のシールドシェル1に接続(圧着固定)されている。
筒状のシールドシェル1は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなり、鋳造などによって成形され、剛性を有している。
このシールドシェル1は、シールド部材2と一体になって電力ケーブル20から放射される電磁ノイズを遮蔽するとともに、機器90の筐体9に接続されてシールド部材2をアース接続する機能を有する。
シールドシェル1は、断面長円形状の貫通孔11aを有する筒状本体11と、筒状本体11の先端の開口縁11bに沿って径方向外向きに張り出すフランジ12とを有する。
また筒状本体11の後端11cの外周には、シールド部材2の端部(先端)がかしめリング3によって圧着固定されている。
筒状本体11の先端の開口縁11bに沿って径方向外向きに張り出すフランジ12には、2つのボルト取付孔13a,13bが形成されている。
そして、これらボルト取付孔13a,13bに挿入したボルト8a,8bを、シールドコネクタ10が接続される機器90の筐体9(壁部91)のネジ孔93a,93bに螺合することにより、フランジ12が壁部91に締結固定され、シールドシェル1を介してシールド部材2が筐体9の壁部91にアース接続される。このボルト8a,8bとネジ孔93a,93bが本発明の締結手段に相当し、これら締結手段によりフランジ12が壁部91に締結(ボルト固定)される。
なお、シールドシェル1のフランジ12と筐体9の壁部91の接続構造の詳細については後述する。
筒状本体11の内周に内挿される樹脂製のコネクタ本体4は、例えばモールド成形によって形成されている。またコネクタ本体4は、コネクタ本体4の後端から先端に向かって貫通する3つの端子収容孔41と、端子収容孔41内に形成された弾性突片からなるランス42と、コネクタ本体4の後端に形成された係合爪43とを有している。
3つの端子収容孔41は貫通方向と交わる方向に並設され、各端子収容孔41には電線21の先端がそれぞれ挿入され、端子収容孔41内に電線21の先端と接続端子30の接続部分が収容されている。
また、ランス42が接続端子30のランス係止孔33に係止され、コネクタ本体4(端子収容孔41内)に接続端子30を固定(抜け止め)している。
なお、コネクタ本体4の後端には、各電線21を保持する樹脂製のリテーナ5が固定される。
リテーナ5は、一対の挟持部材51a,51bと、コネクタ本体4の後端の係合爪43に係止される係合孔52とを有している。
一対の挟持部材51a,51bは、3本の電線21を一括して挟み込んで保持し、3本の電線を並列状態に固定している。また係合孔52はコネクタ本体4の係合爪43と係合し、リテーナ5をコネクタ本体4の後端に固定している。
これによって、リテーナ5は3本の電線21をコネクタ本体4に固定するとともに、端子収容孔41に挿入された電線21の先端が動かないように各電線21を保持する。このため、電線21後方で捩じれなどが生じても、端子収容孔41内に収容されている電線21と接続端子30の接続部分に負荷が及ぶのが防止される。
また各電線21には、エラストマ―などの弾性部材からなる環状の防水シール6がそれぞれ外装され、電線21の先端とともに各防水シール6が端子収容孔41内に挿入されている。
防水シール6は、電線21の外周と端子収容孔41の内周と間の隙間を埋めるように端子収容孔41に圧入され、電線21を伝って端子収容孔41内に水が浸入するのを防止している。このため、端子収容孔41内に収容されている電線21と接続端子30の接続部分の防水を図ることができる。
そして、電線21の先端に接続された接続端子30は、端子収容孔41の先端に向かって延び、接続端子30の先端に形成された端子接続部32が、端子収容孔41の先端から外部に延出している。これによって、コネクタ本体4の先端(シールドコネクタ10の正面)に、3つの端子接続部32が並んで配置される。
そして、これら3つの端子接続部32は、機器90側の端子(不図示)に接続される。
機器90は、アルミニウム又はアルミニウム合金製の壁部91を有する筐体9によって外周が覆われている。
また機器90(筐体9)の正面の壁部91には、シールドコネクタ10の正面に並設された3つの端子接続部32(接続端子30の先端)を筐体9内に導入するための開口部92と、シールドシェル1のフランジ12をボルト8a,8bで固定するための2つのネジ孔93a,93bとが形成されている。これによって、シールドシェル1(フランジ12)が筐体9(壁部91)に接続され、シールドシェル1を介してシールド部材2がアース接続される。
そして、シールドコネクタ10を機器90に接続する際、開口部92から3つの端子接続部32が筐体9内に導入され、筐体9内にある機器側の端子(不図示)に端子接続部32が接続される。
次に、図4〜図7を参照して、シールドシェル1のフランジ12と筐体9の壁部91との接続構造について詳細に説明する。
図4(a)は、本発明の実施形態に係るシールドコネクタ10(フランジ12)の正面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すフランジ12のB−B´線に沿う断面の部分拡大図である。また、図5(a)は、シールドコネクタが接続される機器の筐体9の正面図であり、図5(b)は、図5(a)に示す壁部91のC−C´線に沿う断面の部分拡大図である。そして、図6は、本実施形態に係るシールドシェル1のフランジ12と筐体9の壁部91との接続構造の概略図であり、図7(a)は、ボルト締結前の図6のD−D´線に沿う断面の部分拡大図であり、図7(b)は、ボルト締結後の図6のD−D´線に沿う断面の部分拡大図である。
まず、筐体9の壁部91に接続されるシールドシェル1について詳細に説明する。
図4に示すように、アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェル1のフランジ12には、壁部91との当接面12aに、複数の線状突起14(本発明の第1の線状凸状部に相当する)が形成されている。
またフランジ12の両端の各近傍には、フランジ12を壁部91に締結するためのボルト8a,8bが挿入される2つのボルト取付孔13a,13bがそれぞれ設けられている。
またフランジ12の当接面12aには、エラストマーなどの弾性部材からなる環状のシール材7が、筒状本体11の先端の開口縁11bを囲むように設けられている。これによって、壁部91とフランジ12との間の隙間を伝って、開口部92から筐体9内に水が浸入したり、コネクタ本体4の端子収容孔41内に水が浸入するのを防止できる。
複数の線状突起14は、例えば、シールドシェル1を成形(鋳造)するための成形型に凹凸加工を施しておくことにより成形することができる。
図4(a)に示すように、本実施形態のシールドシェル1では、フランジ12の当接面12aに、直線状に延びる複数の線状突起14が当接面略全体に形成されている。また複数の線状突起14は、フランジ底辺12bに対して傾斜する方向に延び、平行かつ均等間隔に形成されている。
さらに各線状突起14は、図4(b)に示すように、頂部14aがフランジ12の当接面12aから突出するように形成されている。すなわち、本実施形態に係る線状突起14は、当接面12aから隆起するように形成された直線状の突起(線状凸状部)であって、当接面12aよりも突出して形成された先細形状の頂部14aと、頂部14aから当接面12aに向かって傾斜して延びる突起側面14bとを有している。
なお、線状突起14の具体的な形状や配置は、本実施形態に限定されるものではなく、当接面12aよりも突出する頂部14aを有する長尺状の突起(線状凸状部)であればよい。
例えば、曲線状の線状突起であってもよい。また複数の線状突起は、当接面12aの一部のみに形成されていてもよく、平行かつ均等間隔に形成されてなくてもよい。また線状突起の頂部は平坦であってもよく、曲面であってもよい。
好ましくは、当接面12aの全体にわたる範囲に、複数の直線状の線状突起14を均等間隔に形成するとともに、各頂部14aが先細となるように各線状突起14を形成する。
続いて、シールドシェル1のフランジ12が接続される筐体9の壁部91について詳細に説明する。
図5に示すように、アルミニウム又はアルミニウム合金製の筐体9の壁部91には、フランジ12との当接面91aに、直線状の線状凸部94(本発明の第2の線状凸状部に相当する)が形成されている。
また、フランジ12を壁部91に締結するためのボルト8a,8bが螺合される2つのネジ孔93a,93bが、壁部91に設けられた開口部92の周囲にそれぞれ設けられている。
線状凸部94は、例えば、壁部91を切削などで凹凸加工することにより形成することができる。
図5(a)に示すように、壁部91の当接面91aには、直線状に延びる線状凸部94が開口部92の周囲に形成されている。また複数の線状凸部94は、筐体底辺91bに対して傾斜する方向に延び、平行かつ均等間隔に形成されている。
そして各線状凸部94は、フランジ12の当接面12aと壁部91の当接面91aとを向い合せたときに、線状突起14と異なる方向に延びるように形成されている。
本実施形態の線状凸部94は、当接面91aに断面V字形状の凹溝95を複数平行に形成することにより形成され、図5(b)に示すように、凹溝95の底部から隆起した線状凸部94の頂部94aが、当接面91aと略面一となるように凸状に形成されている。
すなわち、本実施形態に係る線状凸部94は、断面V字形状の凹溝95の底部から当接面91aに向かって隆起するように形成された直線状の凸部(線状凸状部)であって、先細形状の頂部94aと、頂部94aから凹溝95の底面に向かって傾斜して延びる凸部側面94bとを有している。
なお、線状凸部94の具体的な形状や配置は、本実施形態に限定されるものではなく、フランジ12の当接面12aと壁部91の当接面91aとを向い合せたときに、線状突起14と異なる方向に延びるように形成された長尺状の凸部(線状凸状部)であればよい。
例えば、曲線状の線状凸部であってもよい。また複数の線状凸部は、当接面91aの一部のみに形成されていてもよく、平行かつ均等間隔に形成されてなくてもよい。
また例えば、断面U字形状や断面角形状の凹溝を複数形成することによって形成された線状凸部であってもよく、線状凸部の頂部は平坦であってもよい。
好ましくは、当接面12aに形成されている線状突起14に対応させて、当接面91の広い範囲に、当接面12a,91a同士を向い合せたときに線状突起14とは異なる方向に延びる複数の直線状の線状凸部94を均等間隔に形成するとともに、各頂部94aが先細となるように各線状凸部14を形成する。
続いて、シールドシェル1のフランジ12と筐体9の壁部91との接続構造について詳細に説明する。
図6は、本実施形態に係るシールドシェル1と筐体9の壁部91との接続構造の概略図であり、シールドシェル1と、壁部91と、これらを締結するボルト8a,8b以外の部材の図示を省略している。また、フランジ12の当接面12aに形成されている線状突起14の仮想線を破線L1で図示するとともに、壁部91の当接面91aに形成されている線状凸部94の仮想線を破線L2で図示している。
図6に示すように、フランジ12の当接面12aと壁部91の当接面91aとを向い合せたとき、フランジ12(当接面12a)に形成された複数の線状突起14(破線L1)と、壁部91(当接面91a)に形成された複数の線状凸部94(破線L2)とは、それぞれが異なる方向に延びるように構成されている。
また図7に示すように、互いの当接面12a,91aを向い合せると、線状突起14の頂部14aと線状凸部94の頂部94aとが交差するようにして重ね合され、複数の線状突起14と複数の線状凸部94は、多数の交点で点接触される。
そして、シールドシェル1のフランジ12と筐体9の壁部91とをボルト8a,8bで締結することにより、複数の線状突起14と複数の線状凸部94との交点(点接触部分)が潰されて圧着される。
図7(a)に示すように、シールドシェル1のフランジ12には、複数の線状突起14が当接面12aよりも突出するように形成されている。このため、線状突起14の頂部14aと線状凸部94の頂部94aを重ね合せたとき(ボルト締結前)、フランジ12の当接面12aと壁部91の当接面91aの間には隙間が生じており、互いが離間している。
そして、図7(b)に示すように、フランジ12と壁部91とをボルト8a,8bで締結すると、ボルトの締結力によって壁部91に対してフランジ12が押圧され、互いの当接面12a,91aが当接するとともに、複数の線状突起14の頂部14aと複数の線状凸部94の頂部94aとの各交点(点接触部分)が潰され圧着される。
これによって、互いの交点(点接触部分)で、線状突起14及び線状凸部94のそれぞれの表面の酸化被膜が破壊され、フランジ12(シールドシェル1)と壁部91(筐体9)とを良好に導通することができる。
すなわち、本実施形態のシールドシェル1の接続構造によれば、フランジ12の当接面12aと壁部91の当接面91aとを向い合せることにより、フランジ12の当接面12aから突出するように形成された線状突起14の頂部14aと、壁部91の当接面91aに形成された線状凸部94の頂部94aとが交差するように重なり合うように構成されている。また、線状突起14は、フランジ12の当接面12aから突出する頂部14aを有するため、シールドシェル1のフランジ12を壁部91にボルト8a,8bで締結固定することにより、線状突起14の頂部14aと線状凸部94の頂部94aとの互いの交点(点接触部分)が潰れるようにして圧着される。このため、シールドシェルや壁部(機器筐体壁面など)がアルミニウム又はアルミニウム合金製であっても、互いの交点(点接触部分)で表面の酸化被膜が破壊され、シールドシェルと壁部を良好に導通することができる。
また、本実施形態では、フランジ12の当接面12aに複数の線状突起14が平行に形成されるとともに、壁部91の当接面91aに複数の線状凸部94が平行に形成されているため、互いの当接面12a,91aを向かい合わせたとき、多数の交点(点接触部分)が形成される。このため、フランジ12と壁部91のボルト締結によって、多数の交点(点接触部分)が圧着されて表面の酸化被膜が破壊され、シールドシェルと壁部を良好に導通することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたもので
あって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態
に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣
旨である。
10…シールドコネクタ
1…シールドシェル
11…筒状本体
12…フランジ
12a…当接面
13a,13b…ボルト取付孔
14…線状突起(第1の線状凸状部)
14a…頂部
14b…突起側面
2…シールド部材
3…かしめリング
4…コネクタ本体
41…端子収容孔
42…ランス
43…係合爪
5…リテーナ
51a,51B…挟持部材
52…係合孔
6…防水シール
7…シール材
8a,8b…ボルト(締結手段)
10…シールドコネクタ
20…電力ケーブル
21…電線
21a…芯線
21b…絶縁
30…接続端子
31…電線接続部
32…端子接続部
32a…内孔
33…ランス係止孔
90…機器
9…筐体
91…壁部
92…開口部
93a,93b…ネジ孔(締結手段)
94…線状凸部(第2の線状凸状部)
94a…頂部
94b…凸部側面
95…凹溝

Claims (3)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金製のシールドシェルをアルミニウム又はアルミニウム合金製の壁部に接続するための接続構造であって、
    前記シールドシェルは、電線の周囲を包囲するシールド部材の端部が接続される筒状本体と、前記筒状本体の先端の開口縁に沿って径方向外向きに張り出すフランジとを有し、
    前記フランジは、前記壁部に締結手段で締結固定されるとともに、
    前記フランジの前記壁部との当接面に突出して形成された第1の線状凸状部と、前記壁部の前記フランジとの当接面に形成された第2の線状凸状部とが、交差して圧着されることを特徴するシールドシェルの接続構造。
  2. 前記第1の線状凸状部は複数形成され、前記第2の線状凸状部は複数形成されることを特徴とする請求項1に記載のシールドシェルの接続構造。
  3. 複数の前記第1の線状凸状部は平行に形成され、複数の前記第2の線状凸状部は平行に形成されることを特徴とする請求項2に記載のシールドシェルの接続構造。
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