JP2017010888A - シールド電線の接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、シールドシェルと編組線等からなるシールド部材との電気的な接続抵抗を小さくすることができるシールド電線の接続構造を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のシールド電線の接続構造は、複数本の電線を被覆するシールド部材7の先端をシールドシェル5に接続する接続構造であって、外周側にシールド部材7の先端を被せるシールド接続部を有するシールドシェル5と、シールド接続部に被せたシールド部材7の外側から加締める加締部材29と、を備えており、シールドシェル5のシールド接続部は、外周面が断面扁平形状をなし、扁平形状の長軸方向に延びる略平坦部と略平坦部の両端から湾曲して扁平形状の短軸方向に延びる湾曲部とを有しており、加締部材の内周面にはシールド部材7側に突出する長尺状の突出部29aが周方向に延びて形成されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、シールド電線の接続構造、特にシールド電線のシールド部材をコネクタのシールドシェルに接続する接続構造に関する。
例えば編組線からなる筒状のシールド部材の先端を加締部材を用いてシールドシェルに接続する接続構造として、編組線と加締部材との間に加締部材の締付力で変形する弾性を有する環状部材を介在させることで、確実に編組線をシールドシェルに接続する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2013−243077号公報
上記特許文献1に開示された接続構造は、加締部材の締付力を編組線の広い面積に作用させることは可能であるが、横断面扁平形状のシールドシェルでは略平坦な部分において、編組線を構成する個々の金属線に対する押付力が不十分なため編組線とシールドシェルとの電気的な接続抵抗を十分に小さくすることができない。特に、軽量化のために編組線及びシールドシェルをアルミニウム又はアルミニウム合金で構成する場合には、表面の酸化被膜を突破り接続させる必要があることから、編組線をシールドシェルに対してより大きな押圧力で押付ける必要がある。
そこで本発明は、シールド部材とシールドシェルとの電気的な接続抵抗を小さくすることができるシールド電線の接続構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、以下の発明により、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち本発明に係るシールド電線の接続構造は、複数本の電線を被覆するシールド部材の先端をシールドシェルに接続する接続構造であって、外周側に前記シールド部材の先端を被せるシールド接続部を有するシールドシェルと、前記シールド接続部に被せた前記シールド部材の外側から加締める加締部材と、を備えており、前記シールドシェルのシールド接続部は、外周面が断面扁平形状をなし、前記扁平形状の長軸方向に延びる略平坦部と前記略平坦部の両端から湾曲して前記扁平形状の短軸方向に延びる湾曲部とを有しており、前記加締部材の内周面には、前記シールド部材側に突出する長尺状の突出部が周方向に延びて形成され、前記突出部は、前記略平坦部に対向するように配置されていることを特徴とする。
本発明に係るシールド電線の接続構造によれば、シールドシェルのシールド接続部の外周面が、断面扁平形状をなし、扁平形状の長軸方向に延びる略平坦部と略平坦部の両端から湾曲して扁平形状の短軸方向に延びる湾曲部とを有している。そして、シールドシェルのシールド接続部に被せたシールド部材の先端を外側から加締める加締部材には、その内周面に、シールド部材側に突出する長尺状の突出部が周方向に延びて形成されており、この突出部が、シールド接続部の略平坦部に対向するように配置される。従来ではシールド接続部の略平坦部には、十分な押圧力を加えることができなかったが、加締部材の内周面に、この略平坦部に対向する位置に長尺状の突出部を設けることで、略平坦部と突出部との間に挟まれるシールド部材には、より大きな押圧力を加えることができる。この結果、シールドシェルとシールド部材との電気的な接続抵抗をより小さくすることができる。
また、前記突出部は、長手方向における中央部の高さが両端部の高さよりも高くなるように形成され、前記中央部が前記略平坦部の中央に対向するように配置されていることが好ましい。シールド接続部の略平坦部と対向して配置される長尺状の突出部では、長手方向において、両端部よりも中央部の方が押圧力が小さくなりやすいところ、中央部の高さを両端部の高さよりも高くすることで、中央部においてより大きな押圧力を加えることができる。
また、前記突出部は、長手方向における中央部の幅が両端部の幅よりも小さくなるように形成され、前記中央部が前記略平坦部の中央に対向するように配置されていることが好ましい。これにより、シールド接続部の略平坦部と対向して配置される突出部では、長手方向の中央部において、より大きな押圧力を加えることができる。
また、前記シールド接続部は、外周面が断面半円形状又は断面楕円形状をなしていることが好ましい。
本発明によれば、シールド部材とシールドシェルとの電気的な接続抵抗を小さくすることができるシールド電線の接続構造を提供することができる。
本発明の実施形態に係るシールド電線の接続構造を有するワイヤーハーネスの分解斜視図である。 図1のワイヤーハーネスの組立後の断面図である。 図1のシールドシェルを示す図であり、(a)はシールドシェルの上面図であり、(b)は、(a)のIIIB−IIIB線に沿う断面図である。 図2の一部を拡大した断面図である。 図1の加締部材を示す図であり、(a)は加締部材の上面図であり、(b)は、(a)のVB−VB線に沿う断面図である。 加締部材の変形例を示す図であり、(a)は加締部材の上面図であり、(b)は、(a)のVIB−VIB図に沿う断面図である。 シールドシェルの変形例を示す図であり、(a)は、シールドシェルの上面図であり、(b)は、(a)のVIIB−VIIB線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るシールド電線の接続構造を有するワイヤーハーネスの分解斜視図であり、図2は、図1のワイヤーハーネスの組立後の断面図である。
図1及び図2に示すワイヤーハーネス1は、例えば、電気自動車(EV)やハイブリッド電気自動車(HEV)等の走行駆動源に電動モータを含む車輌において、電動モータとインバータとの間やインバータとバッテリの間で大容量の電力を伝達するために用いられる。
ワイヤーハーネス1は、シールド電線2と、このシールド電線2の端末側に設けられるコネクタ3とを備えて構成されている。コネクタ3は、ハウジング4とハウジング4を収容するシールドシェル5とを有しており、図示しない相手方のコネクタや筐体等に接続される。
シールド電線2は、三相交流電力(U,V,W相)用の3本の電線6と、この3本の電線6を囲繞する筒形状のシールド部材7とを含んで構成されている。この3本の電線6は、それぞれが断面扇形状をなし3本を束ねることで断面円形状の束電線となる。電線6は、銅、アルミニウムなどの導電材からなる芯線8が、絶縁樹脂などの絶縁材からなる被覆9で覆われており、各電線6が互いに絶縁されている。また電線6の先端(図中コネクタ3側)は被覆9が剥ぎ取られており、芯線8が所定の長さで露出している。なお、断面扇形状以外の例えば断面円形状の電線を用いてもよい。
3本の電線6が束ねられた束電線は、先端側で束が解けており、3本の電線6が並んで配置されている。そして、この並列配置された各電線6の被覆された先端側には、電線6をハウジング4に固定するための樹脂部材からなるリテーナ11が設けられている。リテーナ11は、3つの筒状部材12が並列に連なって配置され、各筒状部材12の中央にはそれぞれ電線6の外形形状に対応する扇形状の挟持穴13が形成されている。さらにリテーナ11は、各挟持穴13を通る面で分割されており、分割したリテーナ11で並列配置された各電線6を一括して挟持することで、3本の電線6を並列状態に固定している。
また、リテーナ11の各筒状部材12の外周側には、電線6の軸方向に延びる矩形状の係止穴14が形成されており、後述するハウジング4の係止部と係止することで、リテーナ11がハウジング4に固定される。なお、この係止穴14の両側端側にはハウジング4側に切欠かれたスリット15が形成されており、係止穴14の周囲が弾性変形可能になっており、ハウジング4に係止する際の作業性が向上する。
各電線6において、リテーナ11が設けられた位置よりも先端側には、エラストマーなどの弾性材料からなる円環状のワイヤシール16が設けられている。ワイヤシール16は各電線6それぞれに固定されておりハウジング4に嵌合されることで防水機能を発揮する。ワイヤシール16は円環状中央に電線6を挿通させる貫通孔17が形成されている。この貫通孔17は、電線6の外形状に対応する扇形状の開口形状をなしており、内周面には全周にわたって内側に突出する内側突出部18が形成されており、この内側突出部18を拡径するように変形させることで電線6に密着して固定される。また、ワイヤシール16の外周面には全周にわたって外側に突出する外側突出部19が形成されており、後述するようにこの外側突出部19を縮径するように変形させてハウジング4に嵌合することでハウジング4への密着性を高めている。
各電線6において、芯線8が露出した先端部に、接続相手方機器の接続部材と電気的に接続するための金属材料からなる接続端子21が設けられている。この接続端子21は、電線6の延びる方向に延びる平板状をなしている。接続端子21は、電線6の芯線8と電気的に接続される電線接続部22と、この電線接続部22から先端側に延び接続相手方機器の接続部材に電気的に接続される電気接触部23とを一体的に有している。
電線接続部22は、電気接触部23と連続して形成され芯線8が載置される底板24と、芯線8を挟んだ両側に立設配置される接続バレル部25とを有する。この電線接続部22では、芯線8が例えば超音波溶接や抵抗溶接により固定され電気的に接続されている。なお、溶接の他にはんだにより固定してもよい。
電気接触部23では、接続相手方機器の接続部材の棒状の接続端子(例えばボルトなど)と接触して結合される。そのため、電気接触部23の先端側には、棒状の接続端子が挿通される貫通穴26が形成されている。また、この貫通穴26の後端側には、ハウジング4に係合する係合穴27が形成されている。なお、接続端子21の具体的な形状や構造は限定されるものではなく、いわゆる雌雄嵌合可能な形状を有する接続端子であってもよい。
シールド部材7は、導電性を有する複数の極細の金属素線28を筒状に編んで筒形状とした構造(編組)からなり、シールドシェル5から束電線の全長にわたって囲繞することで、シールド機能を発揮するものである。シールド部材7を構成する金属素線は、導電性を有する金属材料であれば特に限定されないが、軽量化を図るためにアルミニウム又はアルミニウム合金が好ましい。また、筒形状のシールド部材7の内径は、束電線の外周径及びシールドシェル5の外周径に応じて適宜調整される。束電線側では、束電線に密着して囲繞するために束電線の外周径と実質的に同となるように調整され、シールドシェル5側では、電線束よりも大径となるシールドシェル5の外周径に合わせて拡径可能なように調整される。また、シールド部材7は、束電線の全長よりも長く形成した後に切断して製造される。このとき、このようなシールド部材7のシールドシェル5側の端末は、切断したままの状態でもよく、内側へと折り返して所定範囲で二重の状態としてもよい。
なお図示しないが、束電線を囲繞しているシールド部材7の外側には、保護するための保護部材が設けられる。この保護部材は、樹脂、金属、ゴム材料からなるの管状体やシート部材の巻き付けなどを用いることができる。また、保護部材からコネクタにかけては、防水シールのためのグロメットが取付けられる。
このシールド部材7は、後述するように、加締部材29によりシールドシェル5に固定される。
コネクタ3は、上述したように、ハウジング4とハウジングを収容するシールドシェル5とを有している。
ハウジング4は、接続端子21が接続された電線6を収容固定するものであり、絶縁性の樹脂成形部材からなり、先端側に各電線6の芯線8に接続された接続端子21をそれぞれ収容する複数の端子収容孔31が並設されている。ハウジング4の端子収容孔31においては、接続端子21は、この接続端子21の係合穴27に端子収容孔31内に突出するように形成される接続端子固定用ランス部32の係合部33を係合させることにより収容固定される。また、ハウジング4には、各端子収容孔31の後端側に連通する断面円形状の電線収容孔34が設けられている。電線収容孔34は、端子収容孔31側の先方電線収容孔35と、これよりも後方に設けられ大径の後方電線収容孔36とにより構成されている。このため、先方電線収容孔35と後方電線収容孔36との間で段差が設けられている。後方電線収容孔36には、電線6に固定されたワイヤシール16が嵌合固定され、先方電線収容孔35に接続端子21の電線接続部22と各電線6の先端部分が収容される。なお、後方電線収容孔36の内径は、ワイヤシール16の外側突出部19の外径よりも小さくなるように構成されており、上述したように、この外側突出部19を縮径するように変形させることで、密着性を高めて防水性を確保している。
また、ハウジング4の後端部には、後方に向かって延びるリテーナ固定用ランス部37が形成されている。上述したようにこのリテーナ固定用ランス部37の係止部38をリテーナ11の係止穴14に係止することで、リテーナ11をハウジング4に固定する。また、ハウジング4の先端側にリブ39が形成され、このリブ39よりも後端側に後方に向かって延びるハウジング固定用ランス部41が形成されている。後述するようにこのリブ39とハウジング固定用ランス部41とで、ハウジング4がシールドシェル5に固定される。
シールドシェル5は、電線6を挿通させると共にシールド部材7が固定されて、シールド部材7と一体となって、電線6から放射する電磁波等を遮蔽する機能を有する。シールドシェル5は、導電性を有する金属の構造体、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる鋳造品であり、ハウジング4を収容すると共にシールド部材7が接続される筒状部42と筒状部42の先端外側に形成されるフランジ部43とを有する。フランジ部43は、ボルト穴44が形成されており、不図示のボルトを挿通させて接続相手方機器の筐体等に固定される。
筒状部42は、ハウジング4の外形形状に対応した断面長円形状のハウジング挿通孔45が形成されており、このハウジング挿通孔45にハウジング4が挿通固定される。筒状部42の先端面にはハウジング4のリブ39の形状に対応する段差部46が形成されこの段差部46にリブ39が嵌り、さらにハウジング4のハウジング固定用ランス部41の係止片47が筒状部42の後端面に係止めされることで、ハウジング4がシールドシェル5に固定される。なお、ハウジング挿通孔45の内面には、挿通方向に延びる溝部48が形成されている。この溝部48は、ハウジング4を挿通する際に、ハウジング4の外周面から外側に突出しているリテーナ固定用ランス部37の係止部38をガイドするためのものであり、挿通のための作業性が向上する。
そして、この筒状部42の外周にシールド部材7の先端を被せ、シールド部材7の外側から加締部材29を加締めることにより、シールドシェル5にシールド部材7を固定する。
加締部材29は、例えばステンレス等の金属からなる帯状かつ環状の部材であり、変形可能な肉厚で所定幅の帯状の金属板を用い、これを環状に加工することにより形成される。この加締部材29を、シールド部材7の端部を挟んだ状態でシールドシェル5の外周側に配置して加締めることにより、シールド部材7がシールドシェル5に固定される。そして、シールド部材7とシールドシェル5とが導通し、シールド電線2が接地することになる。なお、加締部材29の加締めは、加締部材29の外側から縮径するように金型等で押圧することで行うことができる。また、加締部材29の両側を潰して全体が縮径するようにしてもよい。
加締部材29の内周面には、シールド部材7側に突出する長尺状の突出部29aが周方向に延びて形成されており、この突出部29aが形成されている領域においては、シールド部材7は、筒状部42と突出部29aに挟まれている。
続いて、図3から5を参照して、シールド電線の接続構造について詳細に説明する。
図3は、図1のシールドシェルを示す図であり、(a)はシールドシェルの上面図であり、(b)は、(a)のIIIB−IIIB線に沿う断面図である。図4は、図2の一部を拡大した断面図であり、シールド部材7のシールドシェル5への接続構造をしており、電線、接続端子、ハウジング4等を省略している。図5は、図1の加締部材を示す図であり、(a)は加締部材の上面図であり、(b)は、(a)のVB−VB線に沿う断面図である。
図3(b)に示すように、筒状部42の外周面(図3(b)のハッチングで示した領域の外周)は断面扁平形状(本実施形態では断面長円形状)をなし、扁平形状の長軸a方向に延びる(本実施形態では断面直線形状に延びており、平面状となる)略平坦部51と略平坦部51の両端から湾曲(本実施形態では断面半円形状)して扁平形状の短軸方向bに延びる湾曲部52とを有している。また、図3(a)に示すように筒状部42の外周面の後端部には周方向にわたって外側に突出する第1リブ53が設けられ、さらに中央部にも第1リブ53に平行な周方向にわたって外側に突出する第2リブ54が設けられている。この第1リブ53と第2リブ54との間が、加締部材29を配置して加締めることでシールド部材7を固定するシールド接続部55となる。図4に示すように、この第1リブ53から第2リブ54までの距離、即ちシールド接続部55の幅は、加締部材29の幅よりも若干広くなるように設計され、さらに加締めた状態で加締部材29の高さよりも第1、第2リブの高さの方が高くなるように設計されている。このため、この第1リブと第2リブとの間にシールド部材7の端部を被せて加締部材29を固定することで、加締部材29の動きを規制することができ加締部材29の脱落を防止して、シールド部材7の抜けをより効果的に防止することができる。
図5(b)に示すように、加締部材29は環状であり、シールド接続部55の外形と略相似である断面扁平形状(本実施形態では断面長円形状)をなし、略平坦部51と対向する領域には略直線部56が形成されている。
図5(a)に示すように、加締部材29には、シールド接続部55の略平坦部51と対向して配置される略直線部56上にのみ、長尺状の突出部29aが内側に突出するように湾曲して形成されている。そして突出部29aは、この略直線部56上において周方向に沿って連続に延びるように形成されている。さらに、図5(b)に示すように長尺状の突出部29aの高さHは、長手方向において中央部の高さが両端部の高さよりも高くなるように形成されている。より具体的には、中央部が内側に突出するように湾曲しており、その中央部から両端部側にかけて漸減的に高さが低くなるように構成されている。また、長尺状の突出部29a中央部が、シールド接続部55の略平坦部51の中央と対向するように、シールド部材7の外側から加締部材29が加締められている。
本実施形態に係るシールド電線の接続構造によれば、シールドシェル5のシールド接続部55の外周面(筒状部42の外周面)が、断面長円形状をなし、扁平形状の長軸a方向に断面直線状に延びる略平坦部51と略平坦部51の両端から湾曲して扁平形状の短軸b方向に延びる断面半円形状の湾曲部52とを有している。そして、加締部材29の内周面には、シールド接続部55の略平坦部51と対向する略直線部56に、シールド部材7側に突出する突出部29aが形成されており、シールドシェル5のシールド接続部55に被せたシールド部材7の外側からこの加締部材29が加締められている。従来ではシールド接続部の略平坦部には、十分な押圧力を加えることができなかったが、加締部材29に、この略平坦部51に対向するように突出部29aを設けることで、突出部29aと略平坦部51との間に挟まれるシールド部材7には、より大きな押圧力を加えることができる。この結果、シールドシェル5とシールド部材7との電気的な接続抵抗をより小さくすることができる。特にシールドシェル5及びシールド部材7をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成する場合には、表面の酸化被膜を突破り接続させることができ、電気的な接続抵抗を小さくすることができる。
また本実施形態では、長尺状の突出部29aが、長手方向において中央部の高さが両端部の高さよりも高くなるように形成されている。シールド接続部55の略平坦部51と対向して配置される長尺状の突出部29aでは、その長手方向方向において、両端部よりも中央部の方が押圧力が小さくなりやすいところ、中央部の高さを両端部の高さよりも高くすることで、中央部においてもより大きな押圧力を加えることができる。
続いて、図6を参照して加締部材の変形例を説明する。
図6は、加締部材の変形例を示す図であり、(a)は、加締部材の上面図であり、(b)は、(a)のVIB−VIB線に沿う断面図である。
図6に示すように、本変形例に係る加締部材49の略直線部56の内周面に形成された長尺状の突出部49aは、中央部の幅Wが、両端部の幅Wよりも小さくなっており、中央部から両端部にかけて斬増的に広くなるように構成されている。また、長尺状の突出部49a中央部が、シールド接続部55の略平坦部51の中央と対向するように、シールド部材7の外側から加締部材49が加締められている。このように、突出部49aの中央部でのシールド部材7への接触面積を小さくすることにより、加締部材49の締結力によって、中央部においてもより大きな押圧力を加えることができる。
なお、上記実施形態及び変形例における突出部29a,49aは、図4に示すように幅方向の断面で見たとき上面が平面で形成されているが、幅方向で中央が突出するような湾曲面としてもよい。これにより、シールド部材7に対する突出部29a,49a及びシールドシェル5の接触面積がさらに小さくなり、突出部29a,49aとシールドシェル5との間のシールド部材7には、長手方向にわたって特に大きな押圧力を加えることができる。
次に、図7を参照してシールドシェルの変形例を説明する。
図7は、シールドシェルの変形例を示す図であり、(a)は、シールドシェルの上面図であり、(b)は、(a)のVIIB−VIIB線に沿う断面図である。
図7に示すように、本変形例に係るシールドシェル50は、上記実施形態に係るシールドシェル5がシールド接続部55の外周面が断面長円形状であるのに対し、断面楕円形状である点で異なる。シールド接続部55の外周面が断面楕円形状であっても、楕円の長軸方向に延びる略平坦部51では、加締部材29による押圧力が相対的に弱くなる。従って、加締部材29,49の内周面に形成した長尺状の突出部29a,49aを、この略平坦部51と対向するように配置し、シールド接続部55の外周に被せたシールド部材7の外側から加締部材29,49を加締めることにより、上記実施形態と同様により大きな押圧力を加えることができ、シールドシェル50とシールド部材7との電気的な接続抵抗をより小さくすることができる。
なお本変形例において、突出部29a,49aは、シールド接続部55の全周の中で相対的に押圧力が低くなる領域、即ち相対的に曲率の低い領域に対向するように配置すればよい。例えば、シールドシェル50に被せたシールド7の外側から加締部材29,49を加締めるとき、加締部材29,49の内周面に形成した突出部29a,49aを、図7に示すように楕円の短軸bを中心に対称となる領域であって楕円の長径Lに対して7割の長さLa1となる領域に配置する。
また、上記実施形態及び変形例におけるシールドシェル5,50のシールド接続部55の略平坦部51上に、扁平形状の長軸a方向に沿って連続的に延びる凸部(不図示)が形成されていてもよい。そして、加締部材29,49の内周面に形成した長尺状の突出部29a,49aを、この略平坦部51の凸部と対向するように配置することにより、シールド接続部55の外周に被せたシールド部材7を、略平坦部51の凸部と加締部材29,49の突出部29a,49aとの間に挟み込む。これにより、シールド部材7には、長軸方向にわたって特に大きな押圧力を加えることができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上記実施形態においては長尺状の突出部の中央部の高さHを両端部よりも高くしたのみで、突出部の幅を全長にわたって同じ幅としたが、突出部の中央部の幅を両端部の幅よりも小さくするように形成しても良い。また、上記実施形態及び変形例においては、略平坦部に対向する領域のみに突出部を形成しているが、湾曲部に対向する領域の一部まで延びていてもよい。
1…ワイヤーハーネス、2…シールド電線、3…コネクタ、4…ハウジング、5,50…シールドシェル、6…電線、7…シールド部材、8…芯線、9…被覆、11…リテーナ、12…筒状部材、13…挟持穴、14…係止穴、15…スリット、16…ワイヤシール、17…貫通孔、18…内側突出部、19…外側突出部、21…接続端子、22…電線接続部、23…電気接触部、24…底板、25…接続バレル部、26…貫通穴、27…係合穴、28…金属素線、29,49…加締部材、29a,29b…突出部、31…端子収容孔、32…接続端子固定用ランス部、33…係合部、34…電線収容孔、35…先方電線収容孔、36…後方電線収容孔、37…リテーナ固定用ランス部、38…係止部、39…リブ、41…ハウジング固定用ランス部、42…筒状部、43…フランジ部、44…ボルト穴、45…ハウジング挿通孔、46…段差部、47…係止片、48…溝部、51…略平坦部、52…湾曲部、53…第1リブ、54…第2リブ、55…シールド接続部、56…略直線部。

Claims (4)

  1. 複数本の電線を被覆するシールド部材の先端をシールドシェルに接続するシールド電線の接続構造であって、外周側に前記シールド部材の先端を被せるシールド接続部を有するシールドシェルと、前記シールド接続部に被せた前記シールド部材の外側から加締める加締部材と、を備えており、
    前記シールドシェルのシールド接続部は、外周面が断面扁平形状をなし、前記扁平形状の長軸方向に延びる略平坦部と前記略平坦部の両端から湾曲して前記扁平形状の短軸方向に延びる湾曲部とを有しており、
    前記加締部材の内周面には、前記シールド部材側に突出する長尺状の突出部が周方向に延びて形成され、
    前記突出部は、前記略平坦部に対向するように配置されていることを特徴とするシールド電線の接続構造。
  2. 前記突出部は、長手方向における中央部の高さが両端部の高さよりも高くなるように形成され、
    前記中央部が前記略平坦部の中央に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1記載のシールド電線の接続構造。
  3. 前記突出部は、長手方向における中央部の幅が両端部の幅よりも小さくなるように形成され、
    前記中央部が前記略平坦部の中央に対向するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシールド電線の接続構造。
  4. 前記シールド接続部は、外周面が断面半円形状又は断面楕円形状をなしていることを特徴とする請求項1〜3に記載のシールド電線の接続構造。
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