JP2015191786A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数や組み付け工数等を極力増加させず、しかも、取付部材との間のシール性が良く、取付部材への装着作業性が良いコネクタを提供する。
【解決手段】端子21を保持し、エラストマー系の樹脂材料より形成された一体ハウジング41と、機器ケース50に密着して一体ハウジング41と機器ケース50との間をシールするシール部46とを備えたコネクタ1Aであって、シール部46は、一体ハウジング41の機器ケース50との対向面側に形成され、一体ハウジング41の外周面より突出するリップ部47と、撓み変形したリップ部47が入り込む逃げ空間部48とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、防水機能を備えたコネクタに関する。
防水機能を備えたコネクタは、従来より種々提案されている(特許文献1参照)。かかるコネクタの一従来例が図13に示されている。このコネクタ100は、図13に示すように、電線Wが接続された端子101と、ハウジング110と、シールドシェル120とを備えている。端子101は、先端側が前方に露出された状態でハウジング110の端子収容室111に収容されている。電線Wは、端子101との接続箇所及び端末部がハウジング110の端子収容室111に収容され、端子収容室111の後方より外部に引き出されている。
ハウジング110の端子収容室111の内面と端子101との間には、Oリング130が介在されている。ハウジング110の端子収容室111の内面と電線Wの端末部との間には、シールリング131が介在されている。ハウジング110の取付面には、端子101の外周を囲むようにユニットパッキン132が設けられている。シールドシェル120は、ハウジング110の外周に嵌合されている。シールドシェル120には、取付孔121が形成されている。ハウジング110の前端部を取付部材140のコネクタ取付孔141に挿入し、取付孔121に挿入した固定ねじ(図示せず)が取付部材140に螺入されることによって、コネクタ100が取付部材140に固定される。
コネクタ100の取付部材140への固定時には、固定ねじの締結力によってユニットパッキン132が圧縮変形され、ユニットパッキン132が取付部材140に密着する。ユニットパッキン132によってハウジング110と取付部材140の間がシールされる。
特開2012−151067号公報
しかしながら、前記従来例のように、ハウジング110とは別部材のユニットパッキン132を設けると、部品点数、組み付け工数が増加するという問題があった。具体的には、ユニットパッキン132を作製する工程、作製したユニットパッキン132をハウジング110に填め込む工程が必要である。
ここで、ハウジング110に一体にシール部を設けることが考えられる。しかし、ハウジングとしての機能を具備する材料、つまり、高硬度の材料では、シール部が撓み変形し難いため、シール性の低下、装着作業性の低下を招来するという問題が発生する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、部品点数や組み付け工数等を極力増加させず、しかも、取付部材との間のシール性が良く、取付部材への装着作業性が良いコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、端子を保持し、エラストマー系の樹脂材料より形成されたハウジングと、取付部材に密着して前記ハウジングと取付部材との間をシールするシール部とを備えたコネクタであって、前記シール部は、前記ハウジングの前記取付部材との対向面側に形成され、前記ハウジングの外周面より突出するリップ部と、撓み変形した前記リップ部が入り込む逃げ空間部とを有することを特徴とするコネクタである。
前記リップ部は、前記ハウジングに基端側が固定され、前記ハウジングの外周面より徐々に離間する斜め方向に延びる基端側リップ部と、基端側リップ部の先端より延設され、前記ハウジングの外周面に向かって徐々に近接する斜め方向に延びる先端側リップ部とを有し、前記リップ部の先端が自由端であるものを含む。
前記リップ部は、前記取付部材への装着・離脱方向に対し互いに異なる向きのものが一対設けられるものを含む。一対の前記リップ部は、互いに先端が向かい合い、双方の撓み変形によって互いの先端が当接する位置に設けられるものを含む。前記ハウジングは、前記端子と電線を絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されるものを含む。前記ハウジングは、前記端子及び前記電線と共に前記シールドシェルをも絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されるものを含む。
本発明によれば、リップ部及び逃げ空間部をハウジングに設けるため、部品点数や組立工数を極力増加させないでシール部を設けることができる。ハウジングは、ハウジングとしての機能を具備する材料より形成されるが、取付部材への装着過程ではリップ部が逃げ空間部に入り込みつつ撓み変形し、リップ部が撓み変形し易い構造となるため、取付部材との間のシール性が良く、取付部材への装着作業性が良い。
本発明の第1実施形態を示し、(a)は高圧コネクタの斜視図、(b)は高圧コネクタのシール部の要部断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は高圧コネクタの取付け状態の断面図、(b)は(a)のA部拡大図である。 本発明の第1実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)〜(c)はリップ部の各加工工程を示す要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は高圧コネクタの斜視図、(b)は高圧コネクタのシール部の要部断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)は高圧コネクタの取付け状態の断面図、(b)は(a)のB部拡大図である。 本発明の第2実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、高圧コネクタの組み付け工程を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態を示し、(a)〜(c)はリップ部の各加工工程を示す要部断面図である。 (a)は従来例のコネクタの斜視図、(b)は従来例のコネクタの断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図7は本発明の第1実施形態を示す。図1及び図2に示すように、コネクタである高圧コネクタ1Aは、電気自動車のインバータ装置の取付部材である機器ケース50に直付けされる。機器ケース50は、電磁波を遮蔽するシールド部材より形成されている。機器ケース50には、内部に貫通するコネクタ取付孔51が設けられている。
高圧コネクタ1Aは、電線11が接続された端子21と、シールドシェル31と、ハウジングである一体ハウジング41とを備えている。
電線11は、シールド電線である。具体的には、電線11は、導体12と、この導体12の外周を覆い、シールド層(図示せず)を有する被覆層13とから構成されている。電線11の端末では、導体12が露出されている。導体12の露出部分と端子21が溶接等によって接続されている。電線11の端末では、図示されていないが、シールド層(図示せず)が被覆層の外面に折り返しによって露出されている。
端子21は、通電機能を行うための部品である。端子21は、先端部22が一体ハウジング41の外部に露出している。露出した先端部22は、コネクタ取付孔51より機器ケース50内に突出し、インバータ装置等の相手側端子と接続される。
シールドシェル31は、導電性金属より形成され、電磁波のシールドを行う。シールドシェル31は、大径円筒状の前側筒体部32と、これの後側に連結され、小径円筒状の後側筒体部33と、前側筒体部32と後側筒体部33の連結箇所より鍔状に突出する固定フランジ部34とを有する。前側筒体部32及び後側筒体部33は、端子21の後端部と電線11の端末箇所の外周を被うように配置されている。固定フランジ部34には、複数箇所に固定用孔36が設けられている。固定用孔36に挿通した固定用ねじ(図示せず)が機器ケース50に締結される。これによって、図2(a)に示すように、高圧コネクタ1Aは機器ケース50に固定される。筒体部32の外面には、シールド部材(編組線等)の一端が被せられ、その上から加締めリング(図示せず)が加締め固定されている。シールド部材(編組線等)の他端は、電線11の端末箇所のシールド層に接続固定されている。つまり、電線11の端末より露出された導体12及びこれに接続された端子21は、シールド部材(編組線等)とシールドシェル31と機器ケース50によってシールドされる。
一体ハウジング41は、エラストマー系の樹脂材料より形成されている。つまり、エラストマー系の樹脂材料は、シール部材として使用されるゴム(アクリル等)以上の硬さであって一般のハウジングの樹脂材料(例えば、PBT)以下の硬さを有した樹脂材料であるが、端子21、シールドシェル31等の部品を保持できる程度の硬度を有する。つまり、部品保持機能を保持する。エラストマー系の樹脂材料としては、スチレン系、オレフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ナイロン系エラストマをベースとし、このベースエラストマに金属に対して水素結合を示す水酸基(OH基)を有した接着剤を配合した材料が好適である。
一体ハウジング41は、端子21と電線11とシールドシェル31を絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されている。一体ハウジング41は、一体ハウジング41を形成する絶縁性樹脂が端子21の先端部以外の外周、電線11の端末箇所の外周、シールドシェル31の前側筒体部32の内周、外周及びシールドシェル31の後側筒体部33の内周等に隙間なく充填されている。これにより、一体ハウジング41は、端子21と電線11の端末箇所とシールドシェル31を固定している。
一体ハウジング41と端子21の間、及び、一体ハウジング41と電線11の間は、一体ハウジング41が端子21と電線11の外周に隙間なく充填されることによって防水されている。一体ハウジング41は、これら部品間(例えば端子とシールドシェル31間)を絶縁している。
一体ハウジング41は、端子21の外周を覆い、シールドシェル31の前側筒体部32内に配置された前方ハウジング部42と、電線11の端末箇所の外周を覆い、シールドシェル31の後側筒体部33内に配置された後方ハウジング部43と、前側筒体部32の前面側よりオーバーハングして前側筒体部32の外周面を覆うシェル覆い部44とから構成されている。シェル覆い部44によって、一体ハウジング41とシールドシェル31間の固定がより強化され、シールドシェル31における一体ハウジング41の変形抑制機能も強化されている。
シェル覆い部44は、高圧コネクタ1Aが機器ケース50に装着された状態では、コネクタ取付孔51内に配置されている。シェル覆い部44には、コネクタ取付孔51の内周面に対向する側にシール部46が設けられている。シール部46は、一体ハウジング41に一体に設けられている。シール部46は、シェル覆い部44の外周面より突出するリップ部47と、縮形方向に撓み変形したリップ部47が入り込む逃げ空間部48とを有する。
リップ部47は、基端から先端までの厚みがほぼ一定の細長い形状である。リップ部47は、シェル覆い部44に基端側が固定され、シェル覆い部44の外周面より徐々に離間する斜め方向に延びる基端側リップ部47aと、基端側リップ部47aの先端より延設され、シェル覆い部44の外周面に向かって徐々に近接する斜め方向に延びる先端側リップ部47bとから構成されている。リップ部47は、その基端がシェル覆い部44に固定され、先端が自由端である。リップ部47の自由端は、基端に対してコネクタ装着方向の後側に位置する。
逃げ空間部48は、リップ部47と同様に、シェル覆い部44の全周に亘って形成されている。逃げ空間部48は、リップ部47の基端よりコネクタ装着方向の後側位置に配置されている。逃げ空間部48は、シェル覆い部44の外周面より窪む凹部であり、リップ部47の基端箇所より深い位置に位置するリング状の底面48aと、この底面48aより垂直に立ち上がる円周状の側面48bとを有する。逃げ空間部48の側面48bは、リップ部47の自由端よりも更にコネクタ装着方向の後側に位置している。
シール部46は、高圧コネクタ1Aが機器ケース50に装着された状態では、リップ部47が縮径方向に撓み変形し、この撓み変形によって機器ケース50に密着されている(図2(a)、(b)参照)。
次に、高圧コネクタ1Aの組み付け手順を、図1、図3〜図6を用いて説明する。図3に示すように、電線11の端末に端子21を接続する。次に、図4に示すように、金型(図示せず)に、電線11及び端子21をシールドシェル31内に挿入した状態で所定位置にセットする。次に、電線11、端子21及びシールドシェル31をインサート部品とし、エラストマー系の樹脂材料を金型(図示せず)内に注入して一体ハウジング41をモールド成形する。これにより、図5に示すモールド成形品を作製する。このモールド成形品は、シール部46のリップ部47がシェル覆い部44の外周面より垂直に延びたものである(図6(a)参照)。
次に、図6(b)に示すように、ほぼ楕円筒形の第1治具2でコネクタ装着方向の反対方向からリップ部47を熱を加えながら押圧し、リップ部47の全体を斜め方向に傾斜させる。図6(c)に示すように、斜め方向に傾斜したリップ部44の先端箇所に、一対のほぼ半楕円リング状の第2治具3を上下より熱を加えながら押圧し、リップ部47の中間位置で折れ曲げ、この形状に塑性変形させる。これにより、図1(a)、(b)に示す高圧コネクタ1Aを作製する。
最後に、筒状のシールド部材(編組線等)の端末をシールドシェル31の後側筒体部33に被せ、その上から加締めリング(図示せず)を被せ、加締めリングを加締めてシールド部材(編祖等)を接続固定すれば完了する。
次に、高圧コネクタ1Aの機器ケース50への取付手順を説明する。機器ケース50の外側よりコネクタ取付孔51に高圧コネクタ1Aの前方ハウジング部42側を挿入する。すると、端子21が機器ケース50内に突出し、一体ハウジング41のシール部46のリップ部47がコネクタ取付孔51の内周面に密着される。次に、シールドシェル31の固定用孔部36に挿入した固定用ねじ(図示せず)を機器ケース50に螺入し、高圧コネクタ1Aを機器ケース50に締結すれば完了する。
上記コネクタ装着過程におけるシール部46の密着動作を説明する。前方ハウジング42側をコネクタ取付孔51に挿入すると、先ず、リップ部47がコネクタ取付孔51の周縁に当接する。すると、リップ部47がコネクタ取付孔51の周縁より押圧力を受け、この押圧力でリップ部47が縮径方向に撓み変形し、これによりコネクタ取付孔51の奥への挿入が許容される。ここで、リップ部47の自由端が基端に対してコネクタ装着方向の後側に位置するので、リップ部47が縮径方向(逃げ空間部48に入り込む方向)にスムーズに撓み変形する。又、リップ部47の基端よりコネクタ装着方向の後側に逃げ空間部48が配置されているので、リップ部47が逃げ空間部48に入り込むよう撓み変形できるため、エラストマー系の樹脂材料であるが撓み変形できる。又、逃げ空間部48は、そのコネクタ装着方向の後側の側面48aがリップ部47の自由端よりも更にコネクタ装着方向の後側に位置しているため、縮径方向に撓み変形したリップ部47の自由端が確実に逃げ空間部48に入り込むことができる。逃げ空間部48に入り込んだリップ部47の自由端は、逃げ空間部48の底面48aと側面48bの角部に当接し、この当接以降は両持ち支持の状態で撓み変形する。この撓み復帰力をシール力としてリップ部47がコネクタ取付孔51の内周面に密着する。
以上説明したように、高圧コネクタ1Aは、端子21を保持し、エラストマー系の樹脂材料より形成された一体ハウジング41と、機器ケース50のコネクタ取付孔51の内周面に密着して一体ハウジング41と機器ケース50との間をシールするシール部46とを備え、シール部46は、一体ハウジング41の機器ケース50との対向面側に形成され、一体ハウジング41の外周面より突出するリップ部47と、撓み変形したリップ部47が入り込む逃げ空間部48とを有する。このように、リップ部46及び逃げ空間部47を一体ハウジング41に設けるため、部品点数や組立工数を極力増加させないでシール部46を設けることができる。一体ハウジング41は、ハウジングとしての機能を具備するエラストマー系の樹脂材料より形成されるが、機器ケース50への装着過程ではリップ部47が逃げ空間部48に入り込みつつ撓み変形し、リップ部47が撓み変形し易い構造となるため、機器ケース50との間のシール性が良く、機器ケース50への装着作業性が良い。
リップ部47は、一体ハウジング41に基端側が固定され、一体ハウジング41の外周面より徐々に離間する斜め方向に延びる基端側リップ部47aと、基端側リップ部47aの先端より延設され、一体ハウジング41の外周面に向かって徐々に近接する斜め方向に延びる先端側リップ部47bとを有し、リップ部47の先端が自由端である。従って、リップ部47が撓み変形し、逃げ空間部48に入り込んだ先端側リップ部47bの先端が逃げ空間部48の面(例えば図2(b)に示すように、底面48aと側面48bの間の角部)に当接し、その後の撓み変形ではリップ部47が両持ち支持で撓み変形するため、片持ち支持の場合に較べて大きな反力、つまり、シール力が得られる。
逃げ空間部48は、そのコネクタ装着方向の後側の側面48bがリップ部47の自由端よりも更にコネクタ装着方向の後側に位置している。従って、縮径方向に撓み変形したリップ部47の自由端は、確実に逃げ空間部48に入り込むことができ、リップ部47が確実に両持ち支持で撓み変形するため、片持ち支持の場合に較べて確実に大きな反力、つまり、シール力が得られる。
一体ハウジング41は、端子21と電線11を絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されている。従って、一体ハウジング41は、その内部に収容される部品の保持機能、及び、保持される部品(端子21、電線11)との間の防水機能を備えているため、高圧コネクタ1Aの部品点数の削減、これによる省スペース化、ひいては高圧コネクタ1Aの小型化を図ることができる。
一体ハウジング41は、端子21及び電線11と共にシールドシェル31をも絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されている。従って、シールドシェル31が一体ハウジング41の剛性補強部材として機能する。これにより、一体ハウジング41は、上述したように従来例のものに較べて剛性の低い材料、つまり、エラストマー系の樹脂材にて形成するのに好適な構造となる。そして、一体ハウジング41におけるシール部46の一体化にあって、リップ部47と逃げ空間部48の形成によってシール性能を発揮する程度の剛性の低下(柔軟性)を十分に備えたものになる。
シール部46を設けたシェル覆い部44の内面には、エラストマー系の樹脂材より硬いシールドシェル31の前側筒体部32が配置されているので、機器ケース50のコネクタ取付孔51の内周面よりリップ部47が受ける反力によってリップ部47の基端が内周側に変位しないため、反力が低下しない。これにより、大きなシール力を得ることができる。
(第2実施形態)
図7〜図12は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態の高圧コネクタ1Bは、前記第1実施形態のものと比較してシール部46の構成のみが相違する。
つまり、リップ部47は、機器ケース50への装着・離脱方向に対し互いに異なる向きのものが一対設けられている。コネクタ装着方向の上流(前側)に位置するリップ部47は、その自由端が基端に対してコネクタ装着方向の後側に位置する。コネクタ装着方向の後側に位置するリップ部47は、その自由端が基端に対してコネクタ装着方向の前側に位置する。一対のリップ部47は、互いに先端が向かい合い、双方の撓み変形によって互いの先端が当接する位置に設けられている。逃げ空間部48は、シェル覆い部44の外周面より窪む凹部であり、一対のリップ部47の基端箇所より深い位置に底面48aを有する。
高圧コネクタ1Bの製造過程も前記第1実施形態とほぼ同じであるが、モールド成形品のリップ部46の加工は、次のようにして行う。モールド成形品は、シール部46の2つのリップ部47がシェル覆い部44の外周面より垂直に延びたものである(図12(a)参照)。図12(b)に示すように、一対のほぼ楕円筒形の第1治具2でコネクタ装着方向とその反対方向の両方からリップ部47を熱を加えながら押圧し、各リップ部47の全体を斜め方向に傾斜させる。図12(c)に示すように、斜め方向に傾斜した一対のリップ部44の各先端箇所に、2組の一対のほぼ半楕円リング状の第2治具3を上下よりそれぞれ熱を加えながら押圧し、各リップ部47の中間位置で折り曲げ、この形状に塑性変形させる。これにより、図7(a)、(b)に示す高圧コネクタ1Bを作製する。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であり、同一構成箇所には同一符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態でも前記第1実施形態と同様の作用・効果がある。
その上、第2実施形態では、リップ部47は、機器ケース50への装着・離脱方向に対し互いに異なる向きのものが一対設けられている。従って、互いに逆向きのリップ部47が設けられているため、機器ケース50を挟んで両側スペースのどちら側の圧力が大きくても、つまり、正圧・負圧の両方向の圧に対応できる。
一対のリップ部47は、互いに先端が向かい合い、双方の撓み変形によって互いの先端が当接する位置に設けられている。従って、互いの先端が突き当たりその反力で防水性を確保できるため、先端が一体ハウジング41の逃げ空間部48の面に突き当たる場合に較べて反力が得やすい。つまり、所望の防水性を得るのにリップ部47を大きく撓み変形させることなく得られるため、挿入力を更に低減できる。
(変形例)
前記各実施形態では、シェル覆い部44の外周面が楕円形であるが、形状はどのような形状でも良い。シェル覆い部44の外周面が円形である場合には、リップ部47の皺の発生を抑制でき、好ましい。
前記各実施形態では、逃げ空間部48は、シェル覆い部44の外周面の全周に亘って開口しているが、部分的に開口するように形成しても良い。つまり、リップ部47の内部に中空部である逃げ空間部48を設けても良く、この場合には逃げ空間部48に外部に連通する連通孔を設けることが好ましい。リップ部47の撓み変形時に逃げ空間部48の空気が外部に逃げてリップ部47の撓み変形を容易になるためである。
前記各実施形態では、リップ部47は、熱を加えながら押圧することによって所望の形状に塑性変形することにより形成したが、金型で所望の形状に成形することにより形成しても良い。
1 高圧コネクタ(コネクタ)
11 電線
21 端子
31 シールドシェル
41 一体ハウジング(ハウジング)
46 シール部
47 リップ部
47a 基端側リップ部
47b 先端側リップ部
48 逃げ空間部
50 機器ケース(取付部材)

Claims (6)

  1. 端子を保持し、エラストマー系の樹脂材料より形成されたハウジングと、取付部材に密着して前記ハウジングと取付部材との間をシールするシール部とを備えたコネクタであって、
    前記シール部は、前記ハウジングの前記取付部材との対向面側に形成され、前記ハウジングの外周面より突出するリップ部と、撓み変形した前記リップ部が入り込む逃げ空間部とを有することを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタであって、
    前記リップ部は、前記ハウジングに基端側が固定され、前記ハウジングの外周面より徐々に離間する斜め方向に延びる基端側リップ部と、基端側リップ部の先端より延設され、前記ハウジングの外周面に向かって徐々に近接する斜め方向に延びる先端側リップ部とを有し、前記リップ部の先端が自由端であることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のコネクタであって、
    前記リップ部は、前記取付部材への装着・離脱方向に対し互いに異なる向きのものが一対設けられていることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項3記載のコネクタであって、
    一対の前記リップ部は、互いに先端が向かい合い、双方の撓み変形によって互いの先端が当接する位置に設けられていることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記端子と電線を絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されていることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項5記載のコネクタであって、
    前記ハウジングは、前記端子及び前記電線と共に前記シールドシェルをも絶縁性樹脂によりオーバーモールドすることによって形成されていることを特徴とするコネクタ。
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