JP2003272729A - コネクタ - Google Patents
コネクタInfo
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- electric wire
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- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
止する。 【解決手段】 筒部21(筒状接続手段)と板部22
(板状接続手段)とは、筒部21が板部22を貫いてそ
の前後両方向へ突出する形態の一体部品としての接続部
材20とされ、筒部21の外周における板部22の前方
及び後方の2箇所に接着剤24(シール手段)を塗布し
た。接着剤24と外装体40との界面は径方向に密着し
ているので、外装体40が前後方向へ大きく熱収縮して
も、接着剤24と外装体40との界面に剥離は発生せ
ず、接着剤24による高いシール性能が保たれる。
Description
ものである。
に取り付けられるコネクタとして、シールド電線に固着
されたものがありり、この種のコネクタには、シールド
電線のシールド層を機器のシールドケースに接続させる
手段が設けられている。以下、その具体的な構造を説明
する。コネクタは、シールド電線と略直交する平板状の
接続部材を有し、その接続部材の電線貫通孔にシールド
電線が貫通され、電線貫通孔に嵌合した筒状部材がシー
ルド電線の外周に露出させたシールド層に接続されてい
る。この接続部材と筒状部材とシールド層との接続部分
は、樹脂モールドによる外装体で包囲されている。接続
部材には、外装体の外周から突出するケース接続部が形
成され、このケース接続部がシールドケースに接続され
る。これにより、シールド電線のシールド層が、筒状部
材と接続部材を介してシールドケースに接続される。
外装体が樹脂製であるのに対し、接続部材は金属製であ
ることから、双方の材料の組み合わせによっては、界面
の密着性が低いことがある。そこで、樹脂モールドに先
立ち、接続部材の前後両面に接着剤を塗布し、この接着
剤によって接続部材の前後両面と外装体との界面をシー
ルするという手段が講じられている。ところが、外装体
は、樹脂製であるとともに、全体として前後方向(=電
線の長さ方向)に長い筒状をなすことから、モールド成
形時に前後方向に大きく熱収縮することは避けられず、
そのため、外装体と接続部材の界面においては、剥離の
発生が懸念される。もし、このような剥離が生じると、
外装体の外周面側から液体が浸入してシールド電線の外
周面に至る虞がある。
装体の熱収縮に起因する防水性の低下を防止することを
目的としている。
ルド層を備えたシールド電線と、前記シールド電線の前
端部に対し、前記シールド層を包囲するように樹脂モー
ルドにより外装された外装体と、前記外装体の内部にお
いて前記シールド電線を貫通させるとともに前記シール
ド層に接続される筒状接続手段と、前記シールド電線の
軸線と略直交する板状をなすとともに、前記外装体の内
部において前記シールド電線を貫通させ、前記外装体の
外周から突出した部分を機器のシールドケースに接続さ
せる板状接続手段とを備えてなり、前記筒状接続手段と
前記板状接続手段とを介して、前記シールド層と前記シ
ールドケースとを導通可能に接続するようにしたものに
おいて、前記筒状接続手段と前記板状接続手段とは、前
記筒状接続手段が前記板状接続手段を貫いてその前後両
方向へ突出する形態の一体部品とされ、前記筒状接続手
段の外周における前記板状接続手段の前方及び後方の2
箇所に、シール手段を設けた構成とした。
て、前記板状接続手段には、前記シールドケースに対す
る固定部が形成されている構成とした。請求項3の発明
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記筒状接
続手段の外周には、前記シール手段と対応する溝が形成
されている構成とした。請求項4の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれかの発明において、前記筒状接続手
段の後端側に設けた前記シール手段は、前記筒状接続手
段から後方へ延出させるとともに、その延出部分を前記
外装体と前記シールド電線の外周との間に介装させたゴ
ムブーツである構成とした。
て、前記シールド層が前記筒状接続手段よりも後方に配
され、前記シールド層と前記筒状接続手段は、双方に内
嵌されるスリーブを介して接続されているとともに、そ
の接続部分が前記ゴムブーツで覆われている構成とし
た。請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれ
かの発明において、前記板状接続手段には、樹脂モール
ドの際に溶融樹脂を流通させるための樹脂流通孔が、前
記筒状接続手段の外周に沿って開口するように形成され
ている構成としている。
と外装体との界面は径方向に密着した形態となっている
ので、外装体の前後方向、即ち径方向と直交する方向へ
の熱収縮量が大きくても、シール手段と外装体との界面
において剥離が発生する虞はない。したがって、シール
手段によるシール性能の信頼性が高い。また、外装体は
前後方向だけでなく径方向にも熱収縮するが、この径方
向の熱収縮により、外装体がシール手段の外周を押圧す
る。つまり、外装体の熱収縮がシール性の信頼性向上に
寄与する。
体とシールド電線をシールドケースに固定する手段を兼
ねているので、シールドケースへの固定手段を別個に設
ける場合に比べて、構造が簡素化されている。 [請求項3の発明]溝を形成したことにより、シール手
段が筒状接続部に対して軸方向へ遊動することが防止さ
れる。 [請求項4の発明]筒状接続手段の後端側に設けたシー
ル手段は、外装体とシールド電線との隙間をシールする
機能を兼ね備えているので、外装体とシールド電線との
隙間のシール手段を別体にした場合に比べて、部品点数
が少なくて済む。
ド層よりも前方に配置されているので、板状接続手段か
らシールド電線に接続された端子金具までの距離が短く
なり、これにより、シールドケース内に確保すべきコネ
クタの収容スペースが小さくて済むようになる。しか
も、シールド層とスリーブとの接続部分は、ゴムブーツ
で覆われているので、樹脂モールド時に溶融樹脂の射出
圧を受けずに済み、シールド層とスリーブとの接続信頼
性が確保される。
手段の外周に沿って開口されているので、筒状接続手段
の外周面に沿って流れる溶融樹脂は、板状接続手段への
突き当たりに起因して流れを阻害されることが殆どな
く、成形が良好に行われる。
体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明す
る。本実施形態のモールドコネクタA(本発明の構成要
件であるコネクタ)は機器50(例えば、電気自動車の
インバータ装置等)に取り付けられる。機器50は、導
電性材料からなるシールドケース51内に機器本体52
を収容したものであり、シールドケース51の側壁に
は、円形をなす複数の取付孔53が左右に(水平に)並
んで形成されているとともに、各取付孔53の上方位置
に袋小路状(シールドケース51の内面に開口していな
い形態)の雌ネジ孔54が形成されている。シールドケ
ース51の内部には、機器本体52から延出するととも
にボルト孔56を有するバスバー状の3つの機器側端子
55が待ち受けている。
ルド電線10、接続部材20、端子金具30及び外装体
40を備えて構成されている。尚、本実施形態において
前後方向については、図1における左側を前側というこ
とにする。また、前後方向と軸方向とは同義で用いる。
シールド電線10は、複数の金属細線からなる導体11
を、絶縁性合成樹脂材料からなる筒状のコア12で包囲
するとともに、そのコア12の外周に沿って編組線から
なる筒状のシールド層13を配し、さらに、このシール
ド層13を絶縁性の合成樹脂材料からなるシース14で
包囲した構成になる。シールド電線10の前端部におい
ては、シース14が大きく剥き取られてシース14の前
端縁からコア12とシールド層13が露出して突出さ
れ、さらに、そのコア12の前端部が剥き取られてその
コア12の前端縁から導体11が露出した状態で突出さ
れている。
15が外嵌されており、このスリーブ15の略前半部分
には、シース14の前端から露出されているシールド層
13が後方へ折り返された状態で外嵌され、さらに、こ
の折り返されたシールド層13には、金属製のカシメ筒
16がカシメ付けにより固着されている。このカシメ筒
16により、スリーブ15とシールド層13がシース1
4の前端部に対して遊動規制された状態で固定されてい
る。また、コア12の外周にうち、シールド層13を後
方へ折り返すことによって露出された前端部には、Oリ
ングからなるゴム製の絶縁リング17が外嵌されてい
る。
接続部材20が導通可能に取り付けられている。接続部
材20は、導電性材料(金属又は導電性樹脂)からな
り、軸線をシールド電線10と平行に向けた円形の筒部
21(本発明の構成要件である筒状接続手段)と、シー
ルド電線10の軸方向と直交する平板状をなす板部22
(本発明の構成要件である板状接続手段)とを一体成形
したものであり、板部22は、筒部21の外周における
前後方向のほぼ中央位置から全周に亘って径方向外向き
に延出する形態とされている。また、筒部21の外周に
おける板部22よりも前方の位置及び板部22よりも後
方の位置には、夫々、全周に亘って凹ませた形態の溝2
3が形成され、各溝23には、夫々、接着剤24(本発
明の構成要件であるシール手段)が塗布されている。板
部22には、その周方向に等角度ピッチで間隔を空けた
4箇所を前後方向に貫通させた形態の扇状の樹脂流通孔
25が形成されている。各樹脂流通孔25の内面のう
ち、内側の円弧状周面は、筒部21の外周面に対して面
一状に連続している。また、板部22は全体として略卵
形をなしており、その上方へ延出した頭頂部分はシール
ドケース51に対する固定部26とされていて、この固
定部26にはボルト孔27が形成されている。
ブ15に対して軸方向及び径方向への遊動を規制された
状態で外嵌されるとともに導通可能に接続されている。
これにより、シールド電線10と接続部材20とが一体
的に組み付けられるとともに、シールド層13と接続部
材20とがスリーブ15を介して導通可能に接続されて
いる。端子金具30は、所定形状に打ち抜いた金属板材
を曲げ加工することで全体として前後方向に細長い形状
に成形されている。端子金具30の略前半部分は、水平
な平板状をなすとともにボルト孔32の形成された機器
接続部31とされ、略後半部分はオープンバレル状をな
す電線接続部33とされている。かかる端子金具30
は、上記シールド電線10の導体11に対し電線接続部
33をカシメ付けることで圧着により接続されている。
接続状態では、シールド電線10の前端部から端子金具
30が前方へほぼ一直線状に延出する形態となる。ま
た、機器接続部31の後端部には、その外面を全周に亘
って溝状に凹ませた形態のくびれ部34が形成されてお
り、このくびれ部34には接着剤35が塗布されるよう
になっている。
ルド電線10の前端部及び端子金具30の後端部に対し
てこれらを全周に亘って隙間なく包囲する形態で一体化
されたものである。換言すると、筒部と板部とは、筒部
が板部を貫いてその前後両方向へ突出する形態の一体部
品とされたものである。この樹脂製の外装体40による
包囲領域は、端子金具30の後端部におけるくびれ部3
4よりも前方の位置から、接続部材20の筒部21の後
端よりも後方の位置に亘っている。つまり、外装体40
は、くびれ部34に塗布した接着剤35、導体11と電
線接続部33との圧着部分、コア12の露出した前端部
に外嵌した絶縁リング17、シールド層13と接続部材
20との接続部分を包囲している。また、外装体40の
外周からは接続部材20の板部22の固定部26が上方
へ突出されている。さらに、外装体40の外周における
板部22よりも前方の位置にはシール溝41が形成さ
れ、このシール溝41にシールリング42が装着されて
いる。
ルドコネクタAの製造に際しては、図2に示すように、
シールド電線10にスリーブ15を外嵌してその上にシ
ールド層13を折り返して重ね合わせ、さらにそのシー
ルド層13の外嵌したカシメ筒16をプレスによりカシ
メ加工することで、シールド層13とスリーブ15とを
接続する。また、このシールド電線10の導体11には
端子金具30を接続するとともに、その端子金具30の
くびれ部34に接着剤35を塗布して乾燥させておく。
さらに、図3に示すように、スリーブ15に接続部材2
0の筒部21を外嵌してシールド層13と接続部材20
とを接続させるとともに、コア12の絶縁リング17を
外嵌する。
電線10及び接続部材20をモールド金型(図示せず)
にセットして外装体40をモールド成形する。モールド
成形された外装体40は、端子金具30、シールド電線
10及び接続部材20に対しこれらを包囲するように一
体化される。これをモールド金型から取り出した後、シ
ール溝41にシールリング42を装着する(図4を参
照)。以上により、モールドコネクタAの製造が完了す
る。
0に取り付けられる。取付けに際しては、端子金具30
の機器接続部31を先に向けてモールドコネクタAを取
付孔53に差し込み、シールドケース51の外面に板部
22の固定部26を当接させてそのボルト孔27をシー
ルドケース51の雌ネジ孔54に対応させるとともに、
機器接続部31をシールドケース51内の機器側端子5
5に重ね合わせて双方のボルト孔32,56同士を対応
させる。そして、板部22のボルト孔27に差し込んだ
ボルト57を雌ネジ孔54に螺合することにより接続部
材20がシールドケース51に対して導通可能に固定さ
れる。また、この接続部材20を介して、外装体40、
シールド電線10及び端子金具30もシールドケース5
1に固定される。固定された外装体40の外周と取付孔
53の内周との隙間はシールリング42によって液密状
にシールされる。尚、板部22のボルト孔27は寸法公
差や組付け公差を考慮してボルト57よりも大径として
もよい。さらに、機器接続部31と機器側端子55を、
その両ボルト孔32,56に貫通させたボルト58とナ
ット59の締付けによって接続する。尚、この機器接続
部31と機器側端子55のボルト孔32,56は寸法公
差や組付け公差を考慮してボルト58の外径よりも幅広
で且つ長孔状としてもよい。以上により、シールド電線
10が機器50に取り付けられる。
0の板部22が突出しているため、外装体40の外周面
に付着した液体が、板部22の前面又は後面に沿いつつ
板部22と外装体40との界面の隙間を通って外装体4
0の内部へ浸入することが懸念されるが、万一浸入して
も、その液体は、筒部21の外周の接着剤24に達した
ところでそれ以上の浸入を阻止されるため、スリーブ1
5、シース14、シールド層13、コア12、導体1
1、電線接続部33などに接触することが防止される。
また、シールド電線10のシース14と外装体40との
界面においては、シース14の弾性により密着度が高い
ので、外装体40の後端からシース14との隙間内に液
体が浸入する虞はない。さらに、シールドケース51の
内部において端子金具30の機器接続部31の表面に付
着した油などの液体が、外装体40側へ伝い流れ、端子
金具30と外装体40との隙間に浸入したとしても、そ
の液体は、くびれ部34の接着剤35に到達したところ
でそれ以上の浸入を阻止されるので、導体11、コア1
2、シールド層13、シース14、スリーブ15などに
接触する虞はない。さらに、コア12の外周に装着した
絶縁リング17は、ゴム製なのでコア12及び外装体4
0に対する密着度が高く、したがって、電線接続部33
とシールド層13との間は液密状にシールされている。
の外周から板部22と外装体40との隙間内に液体が浸
入するのを阻止する手段として、筒部21の外周に接着
剤24を塗布し、その接着剤24と外装体40との界面
が径方向に密着する形態としている。したがって、前後
方向に長い外装体40が、樹脂モールドの際に前後方向
に熱収縮しても、接着剤24と外装体40との界面に剥
離(隙間)が生じる虞はない。しかも、外装体40は径
方向にも熱収縮することから、外装体40が接着剤24
に対して外周側から押圧する状態となるので、この外装
体40の径方向の収縮によって接着剤と外装体40との
隙間のシール性が高められている。
ド層13をシールドケース51に対して導通可能に接続
させる手段としての他に、外装体40とシールド電線1
0をシールドケース51に固定する手段を兼ねているの
で、シールドケース51への固定手段を別個に設ける場
合に比べて、構造が簡素化されている。また、筒部21
の外周には接着剤24と対応する溝23を形成し、その
溝23内に接着剤24を塗布しているので、接着剤24
が乾燥するまでの間に前後方向へ流れていくのを防止す
ることができる。
溶融樹脂を前後方向に流通させるための樹脂流通孔25
が形成されているのであるが、この樹脂流通孔25は、
筒部21の外周面に沿って開口するように形成されてい
る。したがって、筒部21の外周面に沿って流れる溶融
樹脂は、板部22への突当たりに起因して流れを阻害さ
れることが殆どなく、成形が良好に行われる。 [実施形態2]次に、本発明を具体化した実施形態2を
図8乃至図11を参照して説明する。本実施形態2のモ
ールドコネクタB(本発明の構成要件であるコネクタ)
は、接続部材60及び接続部材60とシールド電線10
との接続形態を上記実施形態1とは異なる構成とし、さ
らに、実施形態1においてコアの外周に装着されていた
絶縁リングを設けない構成としたものである。その他の
構成については上記実施形態1と同じであるため、同じ
構成については、同一符号を付し、構造、作用及び効果
の説明は省略する。
(本発明の構成要件である筒状接続手段)と板部62
(本発明の構成要件である板状接続手段)とを一体化さ
せたという基本的な形態については上記実施形態1の接
続部材20と同じであるが、筒部61の外周に形成した
溝63,64のうち、板部62よりも後方の位置に形成
された溝64は、深さ寸法及び前後方向の幅寸法が実施
形態1のものよりも大きくなっている。尚、接続部材6
0には、固定部65と樹脂流通孔66も形成されてい
る。
ア12の長さは実施形態1よりも長い寸法とされ、シー
ス14からのシールド層13の延出寸法はコア12の突
出寸法よりも短い寸法とされている。そして、コア12
の外周にはスリーブ15が外嵌され、そのスリーブ15
の略後半部分にはシールド層13が折り返さずに外嵌さ
れ、さらにこのシールド層13にはカシメ筒16が外嵌
され、このカシメ筒16に対するカシメ加工によってシ
ールド層13とスリーブ15とが導通可能に且つ前後方
向への遊動を規制された状態で固着される(図9を参
照)。
ド層13が外嵌されていない略前半部分には、上記接続
部材60の筒部61が導通可能に且つ軸方向及び径方向
への遊動を規制された状態で外嵌されている。これによ
り、シールド層13と接続部材60とがスリーブ15を
介して導通可能に接続される。このようにしてシールド
電線10に接続部材60を取り付けた後、予めシールド
電線10に外嵌されていた筒状のゴムブーツ68が前方
へ引き寄せられ、そのゴムブーツ68の前端部内周の係
止部69を、筒部61の後側の溝に引っ掛けるように外
嵌させる。このようにして接続部材60に取り付けられ
たゴムブーツ68は、接続部材60の後方に位置するシ
ールド層13及びシールド層13にカシメ付けられてい
るスリーブ15及びカシメ筒16を包囲し、さらに、ゴ
ムブーツ68の略後半部分はシールド電線10のシース
14の外周に対して液密状に密着される。この密着部分
では、ゴムブーツ68の弾性とシース14の弾性とによ
って高いシール性が発揮される(図10を参照)。
材60とゴムブーツ68を取り付けるとともに端子金具
30を接続したものは、モールド金型(図示せず)内に
セットされ、外装体70により包囲される。この外装体
70による包囲範囲は、端子金具30のくびれ部34に
塗布した接着剤35よりも前方の位置から、ゴムブーツ
68の後端よりも前方であり且つシース14の前端より
も後方の位置までとなっている。最後に、外装体70の
シール溝71にシールリング72が装着されると、モー
ルドコネクタBの製造が完了し、モールドコネクタBは
実施形態1と同様にして機器50に取り付けられる。
61の後端側に設けたシール手段は、筒部61から後方
へ延出するとともに、その延出部分を外装体70とシー
ルド電線10のシース14の外周との間に介装されるゴ
ムブーツ68となっており、このゴムブーツ68は、シ
ース14の外周と外装体70との隙間をシールする機能
を有する。このように、筒部61の後端側に設けたシー
ル手段が、外装体70とシールド電線10との隙間をシ
ールする機能を兼ね備えているので、外装体70とシー
ルド電線10との隙間のシール手段を別体部品として設
けた場合に比べると、部品点数が少なくて済んでいる。
1よりも後方に配されているので、シールドケース51
の外面に固定される板部62から、シールド電線10に
接続された端子金具30の前端までの距離が短くなり、
これにより、シールドケース51内に確保すべきモール
ドコネクタBの収容スペースが実施形態1よりも小さく
なっている。しかも、シールド層13と筒部61は、双
方に内嵌されるスリーブ15を介して接続されていると
ともに、その接続部分がゴムブーツ68で覆われた構造
となっているので、シールド層13とスリーブ15との
接続部分は、樹脂モールド時における溶融樹脂の射出圧
を受けずに済み、接続信頼性が確保されている。
実施形態3を図12を参照して説明する。本実施形態3
のモールドコネクタC(本発明の構成要件であるコネク
タ)は、接続部材20とシールド電線10との接続形態
を上記実施形態1とは異なる構成にするとともに、実施
形態1においてコア12の外周に装着されていた絶縁リ
ング17を設けず、さらに、端子金具30を外装体80
で包囲しない形態としたものである。その他の構成につ
いては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成につ
いては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は
省略する。
の長さは実施形態1よりも長い寸法とされ、シース14
からのシールド層13の延出寸法はコア12の突出寸法
よりも短い寸法とされている。そして、コア12の外周
にはスリーブ15が外嵌され、そのスリーブ15の略後
半部分にはシールド層13が折り返さずに外嵌され、さ
らにこのシールド層13及びシース14の前端部にはカ
シメ筒16が外嵌され、このカシメ筒16に対するカシ
メ加工によってシース14、シールド層13及びスリー
ブ15が導通可能に且つ前後方向への遊動を規制された
状態で固着される。そして、スリーブ15の外周のうち
シールド層13が外嵌されていない略前半部分に、接続
部材20の筒部21(本発明の構成要件である筒状接続
手段)が導通可能に且つ軸方向及び径方向への遊動を規
制された状態で外嵌されている。これにより、シールド
層13と接続部材20とがスリーブ15を介して導通可
能に接続される。一方、コア12の前端から突出する導
体11には上記実施形態1と同様にして端子金具30が
圧着により接続される。
0を取り付けたシールド電線10は、一次モールド金型
(図示せず)内にセットされ、シース14の外周の前端
部には、外装体80よりも柔らかい合成樹脂(例えば、
ウレタン)からなる筒状防水部材81が樹脂モールドに
よって外嵌される。この筒状防水部材81を成形した
後、二次モールド金型(図示せず)において筒状防水部
材81よりも合成の高い外装体80(例えば、ポリアミ
ド)が樹脂モールドによって外装される。
具30のくびれ部34に塗布した接着剤35よりも前方
の位置から、筒状防水部材81の前後方向における中央
位置までとなっている。つまり、外装体80の前端面か
らは、コア12、導体11及び端子金具30が露出され
た状態となっている。そして最後に、外装体80にシー
ルリング82が装着されると、モールドコネクタCの製
造が完了し、モールドコネクタCは実施形態1と同様に
して機器50に取り付けられる。
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では筒部(筒状接続手段)の前側の
シール手段として接着剤を塗布したが、本発明によれ
ば、筒部の前側のシール手段としてゴムリングを取り付
けてもよい。 (2)上記実施形態では板部(板状接続手段)にシール
ドケースへの固定機能を具備させたが、本発明によれ
ば、板部にはシールドケースへの固定機能を具備させ
ず、外装体にシールドケースへの固定手段を別途設けて
もよい。
段)とシールド層とをスリーブを介して接続したが、本
発明によれば、筒部とシールド層を接続する手段とし
て、スリーブを介さずに、筒部にシールド層を直接接触
させてもよい。
付けた状態の断面図
を組み付けた状態の断面図
図
断面図
付けた状態の断面図
を組み付けた状態の断面図
けた状態の断面図
態の断面図
り付けた状態の断面図
Claims (6)
- 【請求項1】 シールド層を備えたシールド電線と、 前記シールド電線の前端部に対し、前記シールド層を包
囲するように樹脂モールドにより外装された外装体と、 前記外装体の内部において前記シールド電線を貫通させ
るとともに前記シールド層に接続される筒状接続手段
と、 前記シールド電線の軸線と略直交する板状をなすととも
に、前記外装体の内部において前記シールド電線を貫通
させ、前記外装体の外周から突出した部分を機器のシー
ルドケースに接続させる板状接続手段とを備えてなり、 前記筒状接続手段と前記板状接続手段とを介して、前記
シールド層と前記シールドケースとを導通可能に接続す
るようにしたものにおいて、 前記筒状接続手段と前記板状接続手段とは、前記筒状接
続手段が前記板状接続手段を貫いてその前後両方向へ突
出する形態の一体部品とされ、 前記筒状接続手段の外周における前記板状接続手段の前
方及び後方の2箇所に、シール手段を設けたことを特徴
とするコネクタ。 - 【請求項2】 前記板状接続手段には、前記シールドケ
ースに対する固定部が形成されていることを特徴とする
請求項1記載のコネクタ。 - 【請求項3】 前記筒状接続手段の外周には、前記シー
ル手段と対応する溝が形成されていることを特徴とする
請求項1又は請求項2記載のコネクタ。 - 【請求項4】 前記筒状接続手段の後端側に設けた前記
シール手段は、前記筒状接続手段から後方へ延出させる
とともに、その延出部分を前記外装体と前記シールド電
線の外周との間に介装させたゴムブーツであることを特
徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコネ
クタ。 - 【請求項5】 前記シールド層が前記筒状接続手段より
も後方に配され、 前記シールド層と前記筒状接続手段は、双方に内嵌され
るスリーブを介して接続されているとともに、その接続
部分が前記ゴムブーツで覆われていることを特徴とする
請求項4記載のコネクタ。 - 【請求項6】 前記板状接続手段には、樹脂モールドの
際に溶融樹脂を流通させるための樹脂流通孔が、前記筒
状接続手段の外周に沿って開口するように形成されてい
ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
記載のコネクタ。
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