JP2001313100A - シールドコネクタ - Google Patents

シールドコネクタ

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JP2001313100A
JP2001313100A JP2000112424A JP2000112424A JP2001313100A JP 2001313100 A JP2001313100 A JP 2001313100A JP 2000112424 A JP2000112424 A JP 2000112424A JP 2000112424 A JP2000112424 A JP 2000112424A JP 2001313100 A JP2001313100 A JP 2001313100A
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Japan
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shielded
shield
housing
flange
conductive
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JP2000112424A
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English (en)
Inventor
Shuichi Kanekawa
収一 金川
Kazuaki Sano
一昭 佐野
Takao Nozaki
隆男 野崎
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少ないシールドコネクタを提供す
る。 【解決手段】 シールドコネクタは、相手シールド壁W
に固定されるフランジ22を導電性とし、これに一体化
した導電スリーブ26にシールド電線10のシールド層
13を導通接続させた構成となっている。これにより、
シールド層13と相手シールド壁Wとを導通させる構造
が簡略化されて、部品点数を削減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドコネクタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】図11及び図12には、従来のシールド
コネクタの一例として、特開平11−26093号公報
に掲載されているものが示されている。このシールドコ
ネクタは、筒状の樹脂ハウジング1内に、ゴムリング
2、保持リング3、導電スリーブ4、押さえリング5を
備えており、これらをシールド電線10に挿通させて取
り付けられる。また、樹脂ハウジング1の前端外周面に
は、導通接触片6が配置され、これが前記導電スリーブ
4を介してシールド電線10のシールド層13に導通接
続されている。そして、樹脂ハウジング1に張り出し形
成したフランジ7を、図示しない電気機器のシールド壁
に形成した取付孔の開口縁に押し付けてボルト止めする
と、前記導通接触片6が前記取付孔の内周面に導通接続
され、もってシールド壁とシールド層とが導通接続され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のシー
ルドコネクタの構成では、基本構成部品(上記した符号
1〜6を付した部品)だけでも6点もあり、それ以外の
細かい部品を合わせると、図12に示すように部品点数
が非常に多くなってしまう。このため、組み付け工数が
かかり、コストが高くなるという問題があった。本発明
は、上記事情に鑑みてなされたもので、部品点数が少な
いシールドコネクタの提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】<請求項
1の発明>請求項1の発明に係るシールドコネクタは、
シールド電線の端末部で露出されたシールド層を覆って
そのシールド電線に固定されると共に、相手シールド壁
に取り付けられてシールド層と相手シールド壁とを導通
接続するシールドコネクタにおいて、導電性を有しかつ
相手シールド壁に当接される導電フランジと、導電フラ
ンジに導通状態に設けられると共に、露出されたシール
ド層の内側又は外側に嵌合されてそのシールド層に導通
接続される導電筒部と、シールド電線に固定されて、導
電フランジを保持するハウジングとを備えたところに特
徴を有する。本発明によれば、相手シールド壁に固定さ
れるフランジを導電性とし、この導電フランジに対し、
導電筒部を介してシールド層を導通接続することによっ
て、シールド層と相手シールド壁とを導通させる構造が
簡略化され、部品点数が削減される。
【0005】<請求項2の発明>請求項2の発明は、請
求項1に記載のものにおいて、導電筒部に、シールド層
を挟んで嵌合される補助スリーブを備えたところに特徴
を有する。この構成によれば、導電筒部と補助スリーブ
との間にシールド層が挟まれて、シールド層が導電筒部
に確実に導通接続される。
【0006】<請求項3の発明>請求項3の発明は、請
求項1に記載のシールドコネクタにおいて、導電筒部と
シールド層とを溶着されて、シールド層が導電筒部に確
実に導通接続される。
【0007】<請求項4の発明>請求項4の発明は、請
求項1〜請求項3のいずれかに記載のシールドコネクタ
において、ハウジングが、シールド電線を樹脂成形用金
型の内部に配した状態で、その金型内に溶融樹脂を充填
することによって成形される。
【0008】<請求項5の発明>請求項5の発明は、請
求項4に記載のものにおいて、ハウジングの後端部の内
側には、ハウジングを成形する前にそのハウジングより
柔らかい合成樹脂をシールド電線の外周面にモールドし
てなる防水筒体が設けられているところに特徴を有す
る。この構成によれば、ハウジングより柔らかい防水筒
体がハウジングとシールド電線とに密着して、ハウジン
グの後端部の防水処理が施される。
【0009】<請求項6の発明>請求項6の発明は、請
求項4又は請求項5に記載のものにおいて、導電フラン
ジには、溶融樹脂を通すための樹脂流入孔が貫通形成さ
れているところに特徴を有する。この構成によれば、導
電フランジを取り付けたシールド電線を樹脂成形用金型
内に配した状態で、その金型内に溶融樹脂を充填する
と、溶融樹脂が導電フランジに形成した樹脂流入孔を通
り、もってハウジングのうち導電フランジを挟んだ前側
と後側とが一度に成形される。
【0010】<請求項7の発明>請求項7の発明は、請
求項1〜請求項6のいずれかに記載のシールドコネクタ
において、導電フランジは、金属で構成され、かつ、ハ
ウジングの全周に亘って、ハウジングから側方に張り出
しているところに特徴を有する。この構成によれば、シ
ールドコネクタを落としたり、或いは、壁等にぶつけた
場合に、ハウジングから側方に張り出した金属製の導電
フランジが床、壁等に当接して、ハウジングと床、壁等
との衝突を防ぐ。これにより、ハウジングに直に衝撃が
与えられる事態を防ぎ、ハウジングの変形、破損を防止
することができる。
【0011】<請求項8の発明>請求項8の発明に掛か
るシールドコネクタは、シールド電線の端末部で露出さ
れたシールド層を覆ってそのシールド電線に固定される
と共に、相手シールド壁に取り付けられてシールド層と
相手シールド壁とを導通接続するシールドコネクタにお
いて、相手シールド壁に当接してボルトにて固定される
金属製フランジと、シールド電線及び金属製フランジを
樹脂成形用金型の内部に配した状態で、その金型内に溶
融樹脂を充填することによって成形されて、シールド電
線と金属製フランジとをそれぞれ固定するハウジングと
を備え、金属製フランジは、ハウジングの全周に亘っ
て、ハウジングから側方に張り出しているところに特徴
を有する。この構成によれば、シールドコネクタを落と
したり、或いは、壁等にぶつけた場合に、ハウジングか
ら側方に張り出した金属製フランジが床、壁等に当接し
て、ハウジングと床、壁等との衝突を防ぐ。これによ
り、ハウジングに直に衝撃が与えられる事態を防ぎ、ハ
ウジングの変形、破損を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>次に、本発明の
第1実施形態について、図1〜図6を参照しつつ説明す
る。シールド電線10は、図1に示すように、軸心側か
ら芯線11、内部絶縁層12、シールド層13、外部被
覆14を備えており、そのシールド電線10の端末部
で、前記した芯線11、内部絶縁層12及びシールド層
13が先端側から順次に露出されている。本実施形態の
シールドコネクタは、その断面形状が図2に示されてお
り、シールド電線10の端末部に一体的に取り付けられ
ている。同図に示すように、シールドコネクタは、シー
ルド電線10の端末部で露出されたシールド層13を覆
う合成樹脂(例えば、ポリアミド)製のハウジング21
を備える。
【0013】ハウジング21は、全体としてシールド電
線10に沿って延びた例えば円筒状をなし、ハウジング
21の前寄り位置には、側方に向けて金属製の導電フラ
ンジ22(以下、単に「フランジ22」という)が張り
出されている。フランジ22は、図1に示すように、金
属板を例えば洋梨形状に打ち抜き、幅狭となった一端部
(図1の上端部)にボルト挿通孔23を形成すると共
に、幅広となった他端部に電線挿通孔24を形成し、か
つ、その電線挿通孔24の周縁部を4等配した位置に4
つの樹脂流入孔25を形成した構造となっている。
【0014】ここで、フランジ22の外形形状を詳細説
明すると、フランジ22のうち幅狭の端部の外縁は、ボ
ルト挿通孔23と同心の小さな円弧状をなす一方(図1
及び図3のC1参照)、幅広の端部の外縁は、電線挿通
孔24と同心の大きな円弧状をなし(図1及び図3のC
2参照)、これら両端部の間が、上記大小の円弧を互い
の共通接線(図1及び図3のL1,L1参照)で繋いだ
形状となって、上述の如くフランジ22全体が洋梨形状
になっている。さらに、フランジ22のうち幅広の端部
の外縁は、ハウジング21より外径寸法が大きく形成さ
れ(図2及び図3のφ1,φ2に比較して示す)、これ
により、フランジ22は、ハウジング21の全周に亘っ
て、ハウジング21から側方に張り出している(図3参
照)。
【0015】また、フランジ22のうち電線挿通孔24
には、金属製の導電スリーブ26(本発明の「導電筒
部」に相当する)が圧入されており、この導電スリーブ
26がシールド電線10のうちシールド層13と内部絶
縁層12の間に挿入される。さらに、そのシールド層1
3の外側には、金属製の補助スリーブ27が嵌着され
る。より詳細には、補助スリーブ27は、金属製であ
り、その一端に設けた円筒部27Aが、シールド電線1
0の外部被覆14に外嵌合され、他端に設けた六角筒部
27Bがシールド層13の露出部分に外嵌される。
【0016】ハウジング21のうちフランジ22より前
方側(図2参照)は、相手シールド壁Wに形成した取付
孔W1への挿入部28をなし、その外周面に形成した溝
28AにはOリング29が嵌着されている。また、ハウ
ジング21のうち後端部の内周側には、ハウジング21
より柔らかい合成樹脂(例えば、ウレタン)で構成され
た防水筒部30が設けられている。防水筒部30の外周
面には、軸方向に沿って凹部30Aと凸部30Bとが複
数交互に繰り返して形成されている。
【0017】次に、本実施形態のシールドコネクタをシ
ールド電線10に取り付ける工程について説明する。ま
ず、図4(A)に示すように、シールド電線10に補助
スリーブ27を挿通し、その補助スリーブ27の円筒部
27Aを外部被覆14の端部に外嵌させると共に、六角
筒部27Bをシールド層13に外嵌させる。次いで、同
図(B)に示すように、フランジ22に圧入した導電ス
リーブ26を、その先端側からシールド電線10に挿通
させて、シールド層13の内側へと挿入する。そして、
図6に示すように、六角筒部27Bの上辺と下辺とを内
側に押し潰すようにしてかしめる。これにより、補助ス
リーブ27と導電スリーブ26との間にシールド層13
が挟まれてシールド層13がそれらに導通接続され、も
ってシールド層13が導電スリーブ26を介してフラン
ジ22に導通接続される。
【0018】これら導電フランジ22等を取り付けたシ
ールド電線10を、軟らかい樹脂用の成形金型内にセッ
トする。そして、その金型内に溶融状態の樹脂(例え
ば、ウレタン)を充填して防水筒部30を成形する。次
いで、これを金型から取り出し、今度は剛性が高い樹脂
用の成形金型内にシールド電線10をセットする。この
とき、図5(A)に示すように、防水筒部30の外周面
に成形された後端側の凹部30Aに金型に設けたピンP
1,P1を挿入し、かつ、フランジ22を金型の型開き
面PLで挟んで、防水筒部30とフランジ22との位置
を固定する。詳細には、フランジ22は、その外縁部が
全周に亘って型開き面PLに挟まれるようにセットす
る。
【0019】セットが完了したら、金型内に溶融状態の
樹脂(例えば、ポリアミド)を充填する。ここで、フラ
ンジ22には、樹脂流入孔25が貫通形成されているか
ら、例えば、樹脂成形空間のうちフランジ22よりも後
側(図5(A)の左側)にのみ樹脂が充填されても、そ
の樹脂は、樹脂流入孔25を通って、フランジ22の前
側にも行き亘り、挿入部28を含めたハウジング21全
体が成形される。そして、これを金型から取り出し、前
記した挿入部28の外面にOリング29を嵌着させ、こ
れをもってシールドコネクタの組付作業及び電線への取
付作業が完了する。
【0020】シールドコネクタは、図2に示すように、
挿入部28を電気機器のシールド壁Wに形成した取付孔
W1に嵌入し、かつ、フランジ22を取付孔W1の開口
縁に突き当てた状態にして、ボルト(図示せず)にてシ
ールド壁Wに固定される。すると、フランジ22がシー
ルド壁Wに押し付けられて導通接続され、もってシール
ド層13がシールド壁Wに導通接続される。また、挿入
部28の外周面と取付孔W1の内周面との間でOリング
29が押し潰されて防水が図られる。さらに、シールド
コネクタの後端部では、ハウジング21よりも柔らかい
合成樹脂よりなる防水筒部30が、ハウジング21の内
周面とシールド電線10の外周面とに密着して、シール
ドコネクタの後端部からのコネクタ内への浸水が防がれ
る。
【0021】ところで、本実施形態のシールドコネクタ
は、ハウジング21を成形するときに、フランジ22の
外縁部が全周に亘って金型の型開き面PLに挟まれるよ
うにしたから、完成形態としては、フランジ22が、ハ
ウジング21の全周に亘って、ハウジング21から側方
に張り出した構造になる(図2及び図3参照)。
【0022】そして、この構造により、シールドコネク
タを床に落としたり、或いは、壁等にぶつけた場合に
は、ハウジング21から側方に張り出したフランジ22
が床、壁等に当接して、ハウジング21と床、壁等との
衝突を防ぐことができる。これにより、ハウジング22
に直に衝撃が与えられる事態を防ぎ、ハウジング22の
変形、破損を防止する。しかも、フランジ22は、金属
製だから、床、壁等との衝突で、変形または破損する虞
はない。
【0023】このように本実施形態のシールドコネクタ
によれば、相手シールド壁Wに固定されるフランジ22
を導電性とし、これに圧入にて一体化させた導電スリー
ブ26にシールド電線10のシールド層13を導通接続
させる構成としたから、シールド層13と相手シールド
壁Wとを導通させる構造が簡略化されて、部品点数を削
減させることができる。これにより、組み付け工数が簡
素化されてコストを抑えることができ、また、シールド
コネクタの小型化も可能となる。また、本実施形態のシ
ールドコネクタでは、フランジ22と相手シールド壁W
との押し当て面同士が、シールドコネクタと相手シール
ド壁Wとの導通接続面となるから、従来のものに比べて
広い導通面積を確保でき、しかも、両者はボルトの締め
付けで密着されるから、従来のものに比べて、シールド
コネクタと相手シールド壁Wとの導通の安定性が増す。
【0024】<第2実施形態>本実施形態は、図7及び
図8に示されており、導電スリーブ50と補助スリーブ
51の構成を上記第1実施形態とは異なる構成としたも
のである。その他の構成については上記第1実施形態と
同じであるため、同じ構成については、同一符号を付
し、重複する説明は省略する。本実施形態の補助スリー
ブ51は円筒形状をなし、図8(A)に示すように、シ
ールド電線10の外部被覆14に外嵌される。そして、
同図(B)に示すように、シールド層13を捲って折り
返し、補助スリーブ51の外側を覆った状態にしてか
ら、導電スリーブ50をシールド電線10に挿通させる
と、同図(C)に示すように、その導電スリーブ50が
丁度シールド層13の外側に嵌合され、もって前記補助
スリーブ51と導電スリーブ50との間に、シールド層
13が挟まれる。そして、以下、第1実施形態と同様に
して、防水筒部30とハウジング21とが成形されて、
本実施形態のシールドコネクタが完成される(図7参
照)。このような構成としても、上記した第1実施形態
と同様の作用効果をえることができる。
【0025】<第3実施形態>次に、本発明の第3実施
形態を図9及び図10を参照して説明する。本実施形態
のシールドコネクタ60は、1つのハウジング61及び
1枚の導電フランジ62(材料としては、例えば、銅、
銅合金、鉄、ステンレスなどがある)によって3本のシ
ールド電線10を一体に接続したものである。尚、シー
ルド電線10及びこのシールド電線10とシールドコネ
クタ60の取付けに用いられる導電スリーブ26(本発
明の「導電部材」に相当する)と補助スリーブ27は、
上記第1実施形態のものと同じであるため、同じ符号を
付すことにする。
【0026】導電フランジ62は、前記全体として左右
方向に長い板状をなし、左右方向に一定ピッチで3つの
円形をなす電線挿通孔63が貫通して形成されていると
ともに、この3つの電線挿通孔63を挟む両端位置に一
対のボルト挿通孔64が貫通して形成されている。各電
線挿通孔63の周縁部には、夫々、周方向に分割された
弧状をなす樹脂流入孔65が形成されている。各電線挿
通孔63には、夫々、円形をなす金属製の導電スリーブ
26が圧入され、各導電スリーブ26がシールド電線1
0のシールド層13と内部絶縁層12の間に挿入されて
いる。また、各シールド層13の外周には金属製の補助
スリーブ27が嵌着されている。
【0027】また、ハウジング61はシールド電線10
の軸方向に視て横長の長円形をなし、そのハウジング6
1のうち導電フランジ62よりも前方側(図9及び図1
0における右上方側)に張り出した部分は、相手シール
ド壁W(図9及び図10には示さず)の取付孔W1に挿
入される長円形の挿入部66となっている。この挿入部
66の外周の溝67にはOリング68が装着されてい
る。ハウジング61の後端部における内周側には、ハウ
ジング61よりも軟らかい合成樹脂(例えば、ウレタ
ン)で構成された長円形の防水部69が設けられてい
る。
【0028】次に、本実施形態のシールドコネクタ60
とシールド電線10の組付け工程を説明する。まず、第
1実施形態と同様に、各シールド電線10に夫々補助ス
リーブ27を外嵌するとともに、各電線挿通孔63に夫
々導電スリーブ26を圧入する(図10における真ん中
のシールド電線10及び電線挿通孔63を参照)。次い
で、導電スリーブ26内にシールド電線10の先端部を
挿入し、導電スリーブ26の後端部をシールド層13と
内部絶縁層12との間に挿入する(図10における右側
のシールド電線10及び電線挿通孔63を参照)。そし
て、各補助スリーブ27の六角筒部27Bをシールド電
線10にカシメ付け、シールド層13と導電フランジ6
2とを導電スリーブ26を介して導通可能に接続する。
【0029】このようにして3本のシールド電線10が
取り付けられた導電フランジ62等を、軟らかい樹脂用
の成型金型内にセットし、その金型内に溶融状態の樹脂
を充填して防水部69を成型する。次に、これを金型か
ら取り出し、剛性の高い樹脂用の成型金型内にセット
し、その金型内に溶融状態の樹脂(例えば、ポリアミ
ド)を充填し、ハウジング61及び挿入部66を成型す
る。成型後は、金型から取り出し、挿入部66にOリン
グ68を取り付ける。以上により、シールドコネクタ6
0に対する3本のシールド電線10の接続が完了する。
【0030】本実施形態では、3本のシールド電線10
をまとめて1つのシールドコネクタ60に接続したの
で、例えば、3相交流回路に好適である。また、シール
ド電線10を1本ずつ個別にシールドコネクタに接続す
る構造に比べて、部品点数の削減、組付け工数の削減、
シールドコネクタ60全体としての小型化が可能となっ
ている。尚、本実施形態では、ハウジング61の後端部
内周に軟らかい樹脂からなる防水部69を設けたが、防
水部を設けない構成とすることもできる。この場合のハ
ウジング61の樹脂材料としては、ウレタン、PBT、
ナイロンなどを用いることができる。
【0031】<他の実施形態>本発明は、前記実施形態
に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するよ
うな実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、
下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実
施することができる。 (1)前記第1実施形態のうち補助スリーブ27を備え
ずに、導電スリーブ26にシールド電線10のシールド
層13を溶着した構成としてもよい。このような構成と
すれば、部品点数が更に削減される。
【0032】(2)前記フランジ22は、金属板を打ち
抜いて形成されていたが、例えば樹脂に導電性の金属を
メッキしたものであってもよい。
【0033】(3)前記第1実施形態の導電スリーブ2
6は、フランジ22に圧入して一体化されていたが、例
えば導電性の接着剤にてフランジ22と導電スリーブ2
6とを一体化したもの、又は、溶接にて一体化したも
の、又は、深絞りプレスによりフランジ22に導電スリ
ーブを一体成形したもの等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフランジ、導電ス
リーブ等を示す斜視図
【図2】同実施形態のシールドコネクタの側断面図
【図3】図2のA−A切断面におけるシールドコネクタ
の正断面図
【図4】(A)フランジをシールド電線に組み付ける前
の状態を示す側断面図 (B)フランジをシールド電線に組み付けた状態を示す
側断面図
【図5】(A)シールド電線の端末部を金型内にセット
した状態の側断面図 (B)シールドコネクタの完成状態を示す側断面図
【図6】補助スリーブをかしめた状態を示す縦断面図
【図7】第2実施形態に係るシールドコネクタの側断面
【図8】シールドコネクタの組み付け途中の状態を示す
側断面図
【図9】第3実施形態の斜視図
【図10】組付け途中の状態を示す斜視図
【図11】従来のシールドコネクタの側断面図
【図12】その分解斜視図
【符号の説明】
10…シールド電線 13…シールド層 21…ハウジング 22…導電フランジ(金属製フランジ) 25…樹脂流入孔 26…導電スリーブ(導電筒部) 27…補助スリーブ 30…防水筒部 W…相手シールド壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金川 収一 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 佐野 一昭 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 野崎 隆男 愛知県名古屋市南区菊住一丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 5G375 AA10 BA26 BB46 BB48 DA08 DB16

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド電線の端末部で露出されたシー
    ルド層を覆ってそのシールド電線に固定されると共に、
    相手シールド壁に取り付けられて前記シールド層と前記
    相手シールド壁とを導通接続するシールドコネクタにお
    いて、 導電性を有しかつ前記相手シールド壁に当接される導電
    フランジと、 前記導電フランジに導通状態に設けられると共に、前記
    露出されたシールド層の内側又は外側に嵌合されてその
    シールド層に導通接続される導電筒部と、 前記シールド電線に固定されて、前記導電フランジを保
    持するハウジングとを備えたことを特徴とするシールド
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記導電筒部に、前記シールド層を挟ん
    で嵌合される補助スリーブを備えたことを特徴とする請
    求項1に記載のシールドコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記導電筒部と前記シールド層とを溶着
    したことを特徴とする請求項1に記載のシールドコネク
    タ。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングは、前記シールド電線を
    樹脂成形用金型の内部に配した状態で、その金型内に溶
    融樹脂を充填することによって成形されたことを特徴と
    する請求項1〜請求項3のいずれかに記載のシールドコ
    ネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のものにおいて、前記ハ
    ウジングの後端部の内側には、前記ハウジングを成形す
    る前にそのハウジングより柔らかい合成樹脂を前記シー
    ルド電線の外周面にモールドしてなる防水筒体が設けら
    れていることを特徴とするシールドコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記導電フランジには、溶融樹脂を通す
    ための樹脂流入孔が貫通形成されていることを特徴とす
    る請求項4又は請求項5に記載のシールドコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記導電フランジは、金属で構成され、
    かつ、前記ハウジングの全周に亘って、前記ハウジング
    から側方に張り出していることを特徴とする請求項1〜
    請求項6のいずれかに記載のシールドコネクタ。
  8. 【請求項8】 シールド電線の端末部で露出されたシー
    ルド層を覆ってそのシールド電線に固定されると共に、
    相手シールド壁に取り付けられて前記シールド層と前記
    相手シールド壁とを導通接続するシールドコネクタにお
    いて、 前記相手シールド壁に当接してボルトにて固定される金
    属製フランジと、 前記シールド電線及び前記金属製フランジを樹脂成形用
    金型の内部に配した状態で、その金型内に溶融樹脂を充
    填することによって成形されて、前記シールド電線と前
    記金属製フランジとをそれぞれ固定するハウジングとを
    備え、 前記金属製フランジは、前記ハウジングの全周に亘っ
    て、前記ハウジングから側方に張り出していることを特
    徴とするシールドコネクタ。
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