JP2013209912A - 蒸気タービン翼および蒸気タービン翼の硬化処理方法 - Google Patents

蒸気タービン翼および蒸気タービン翼の硬化処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エロージョン摩耗に対する蒸気タービン翼の寿命を20年以上に延ばすことのできる蒸気タービン翼の硬化処理方法と蒸気タービン翼を提供する。
【解決手段】蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2を照射して蒸気タービン翼の前縁部を硬化処理するに際して、蒸気タービン翼1の前縁部表面にビームスポット面積が200m以上のレーザビーム2を照射し、レーザビーム2の熱エネルギーにより硬度450Hv以上、硬化深さ2mm以上の高硬度層を蒸気タービン翼1の前縁部に形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気タービン翼および蒸気タービン翼の硬化処理方法に関する。
一般に、液滴化した蒸気が高速で回転する蒸気タービン翼に衝突するとエロージョン摩耗が蒸気タービン翼の前縁部(入口側)に発生し、蒸気タービン翼の寿命を大きく低下させる原因となる。
このようなエロージョン摩耗の発生を抑制する方策として、蒸気タービン翼の前縁部に火炎焼入れを施してエロージョン摩耗の発生を抑制する方法(例えば、特許文献1、2参照)や、蒸気タービン翼の前縁部にレーザ焼入れを施してエロージョン摩耗の発生を抑制する方法(例えば、特許文献3参照)が知られている。
しかし、蒸気タービン翼の前縁部を火炎焼入れする前者の方法では、蒸気タービン翼に対して入熱量を精度よく管理することが難しく、焼入れ後の硬さにバラツキが生じやすいという問題もある。また、現状の入熱量管理は熟練した技能者に依存しており、技術伝承が非常に困難であるという問題もある。
これに対し、蒸気タービン翼の前縁部をレーザ焼入れする後者の方法では、上記のような問題が生じることはほとんどない。しかしながら、特許文献3に記載された方法で蒸気タービン翼の前縁部に硬化処理を施して硬度450Hv以上の高硬度層を形成しようとすると、高硬度層の硬化深さが2mm以下となる。このため、蒸気タービン翼の耐エロージョン寿命が10年未満と短くなり、蒸気タービン翼の交換作業を少なくとも10年ごとにしなければならないという問題がある。
特開平8−225828号公報 特開平2−805184号公報 特開平6−173604号公報
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたもので、エロージョン摩耗に対する蒸気タービン翼の寿命を20年以上に延ばすことのできる蒸気タービン翼の硬化処理方法を提供することを目的とする。また、本発明は、エロージョンに対して20年以上の寿命を有する蒸気タービン翼を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射して前記蒸気タービン翼の前縁部を硬化処理する方法であって、前記蒸気タービン翼の前縁部表面にビームスポット面積が200m以上のレーザビームを照射し、該レーザビームの熱エネルギーにより硬度450Hv以上、硬化深さ2mm以上の高硬度層を前記蒸気タービン翼の前縁部に形成することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法において、前記レーザビームの照射箇所で発生する熱放射光を検出し、該熱放射光の強度を温度に換算した値が前記蒸気タービン翼の融点より低い温度となるように前記レーザビームの強度を調整しながら前記蒸気タービン翼の前縁部を硬化処理することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法において、前記高硬度層の終端部の幅が前記蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように前記蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法において、前記高硬度層の終端部の硬化深さが前記蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように前記蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法において、前記蒸気タービン翼の材質がフェライト系ステンレス鋼またはマルテンサイト系ステンレス鋼であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法により形成された高硬度層を有することを特徴とする。
本発明によれば、蒸気タービン翼の前縁部に硬度450Hv以上、硬化深さ2mm以上の高硬度層を形成することが可能となり、これにより、エロージョン摩耗に対する蒸気タービン翼の寿命を20年以上に延ばすことができる。
本発明の一実施形態を実施するときに用いられるタービン翼硬化処理装置の概略構成を示す図である。 レーザ照射ヘッドから蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射した状態を示す図である。 図1に示すレーザ発生器のレーザ出力を制御する方法の一例を示す図である。 レーザによる硬化処理が施された試験片切断面の写真を示す図である。 試験片の表面にレーザビームを照射して試験片の表層部を硬化させたときの硬度と硬化深さとの関係を示す図である。 レーザによる硬化処理が施された試験片表層部の硬化深さとレーザビームのビームスポット面積との関係を示す図である。 本発明による硬化処理が施された蒸気タービン翼の一例を示す図である。 本発明による硬化処理が施された蒸気タービン翼の他の例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1に、本発明の一実施形態を実施するときに用いられるタービン翼硬化処理装置の概略構成を示す。図1に示されるタービン翼硬化処理装置は蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2を照射して蒸気タービン翼1の前縁部17を硬化処理する装置であって、レーザ発生器3、レーザ照射ヘッド4、レーザビーム走査機構5、照射ヘッド位置検出器6、熱放射光検出器7および制御装置11を備えている。
レーザ発生器3は蒸気タービン翼1の前縁部表面に照射されるレーザビーム2を発生するものであって、例えば発振波長が800nm±10nmまたは940±10nm、最大出力が1300W〜1500Wの半導体レーザ等から構成されている。
レーザ照射ヘッド4はレーザ発生器3で発生したレーザビーム2を蒸気タービン翼1の前縁部表面に照射するものであって、蒸気タービン翼1の前縁部表面で反射したレーザビーム2が入射するのを防ぐため、蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2が例えば45°の角度で照射される位置に配置されている。
レーザビーム走査機構5はレーザ照射ヘッド4を駆動してレーザビーム2を二次元方向に走査するものであって、例えばレーザ照射ヘッド4をX方向(図1中左右方向)に駆動するX方向駆動機構部と、レーザ照射ヘッド4をY方向(図1中紙面に対して垂直な方向)に駆動するY方向駆動機構部(いずれも図示せず)とから構成されている。
照射ヘッド位置検出器6はレーザ照射ヘッド4の位置を検出するものであって、レーザビーム走査機構5に付設されている。
熱放射光検出器7はレーザビーム2の照射箇所で発生する熱放射光(例えば波長1.56μmの熱放射光)12の強度を検出するものであって、例えばレーザビーム2の照射箇所で発生する熱放射光12のうち特定波長の熱放射光成分を減衰させるノッチフィルタ8と、このノッチフィルタ8を通過した熱放射光のうち特定波長の熱放射光成分のみを通す干渉フィルタ9と、この干渉フィルタ9を通過した熱放射光の強度を検出する熱放射光センサ10とから構成されている。
制御装置11はレーザ発生器3を制御するものであって、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度を温度に換算した値が蒸気タービン翼1の融点より低い温度となるとともに硬度450Hv以上となるようにレーザ発生器3のレーザ出力を制御するように構成されている。
図2に、レーザ照射ヘッド4から蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2を照射した状態を示す。レーザ照射ヘッド4はレーザ発生器3からのレーザビーム2を集束する集束レンズ(図示せず)を有し、この集束レンズを通過したレーザビーム2は、図2に示すように、所定のビームスポット面積(照射面積)Aで蒸気タービン翼1の前縁部表面に照射される。
レーザ発生器3のレーザ出力を制御する方法の一例を図3に示す。蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2がレーザ照射ヘッド4から照射され、蒸気タービン翼1の前縁部表面に照射されたレーザビーム2がレーザビーム走査機構5により二次元方向に走査されると、図3に示すように、制御装置11は照射ヘッド位置検出器6の出力をステップS1で取り込み、レーザ照射ヘッド4がレーザビーム2の照射完了位置に到達したか否かをステップS2で判定する。
ここで、レーザ照射ヘッド4がレーザ照射完了位置に到達している場合は、ステップS8に進み、レーザ発生器3の出力を零まで下げた後、蒸気タービン翼1に対する硬化処理を終了する。また、レーザ照射ヘッド4がレーザ照射完了位置に到達していない場合には、制御装置11は熱放射光検出器7の出力をステップS3で取り込み、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度があらかじめ設定した上限強度(例えば、蒸気タービン翼1の前縁部表面がレーザビーム2の熱エネルギーにより融点に達する直前の熱放射光強度)以下であるか否かをステップS4で判定する。
熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度が上限強度以下でない場合には、制御装置11は熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度を温度に換算した値が蒸気タービン翼1の融点より低い温度となるようにレーザ発生器3のレーザ出力をステップS5で制御した後、ステップS1に戻る。具体的には、熱放射光12の検出強度と上限強度との偏差を変数とする函数fに従ってレーザ発生器3のレーザ出力をステップS5で制御する。
一方、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度が上限強度以下の場合には、制御装置11は熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度があらかじめ設定した下限強度(例えば、硬度450Hv以上の高硬度層を得ることが困難なレーザビーム2を照射した場合の熱放射光強度)以上であるか否かをステップS6で判定する。
ここで、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度が下限強度以上の場合は、ステップS1に戻り、照射ヘッド位置検出器6の出力を取り込む。また、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度が下限強度を下回っている場合には、制御装置11はステップS7に進み、レーザビーム2の熱エネルギーにより蒸気タービン翼1の前縁部に硬度450Hv以上の高硬度層が形成されるようにレーザ発生器3の出力を制御した後、ステップS1に戻る。具体的には、制御装置11はレーザ発生器3の出力が現在の出力に例えば40Wを加算した出力となるようにレーザ発生器3の出力をステップS7で制御する。
なお、図1に示すタービン翼硬化処理装置を用いて蒸気タービン翼1の前縁部17を硬化処理する場合は、レーザ吸収率のばらつきを抑制するために、蒸気タービン翼1の前縁部表面をあらかじめ♯80の研磨紙で磨いておくことが好ましい。
本発明者らは、13クロム合金鋼からなる試験片の表面にレーザビームをビームスポット面積:600mm、レーザ出力:1300W、レーザ走査速度:0.02m/minの条件で照射して試験片の硬化処理を行った後、硬化処理が施された試験片を厚さ方向に切断した。そして、切断された試験片の切断面を写真撮影すると共に、試験片切断面の硬さを硬さ試験機で測定した。このとき得られた試験片切断面の写真を図4に示す。
試験片切断面の硬さを硬さ試験機で測定したところ、図4に示される高硬度層13の硬さは450Hv以上、硬化層14の硬さは450Hv未満であった。なお、高硬度層13の硬化深さは4.2mm以上、高硬度層13と硬化層14を足し合わせた硬化深さは8.5mmであった。この時の表層部は溶融していない。
次に、本発明者らは、13クロム合金鋼からなる試験片の表面にレーザビームを照射して試験片の表層部を硬化させたときの硬度と硬化深さとの関係について調査した。その調査結果を図5に示す。
図5に示される試験片表層部の硬度と硬化深さとの関係から、試験片表層部の硬化深さが4.2mm未満では試験片表層部の硬度が450Hv以上となり、試験片表層部の硬化深さが4.2mmを超えると試験片表層部の硬度が450Hvより低い値となることがわかった。
次に、本発明者らは、13クロム合金鋼からなる試験片の表面にレーザビームを表1に示す照射条件で照射して試験片の硬化処理を行い、試験片表層部の硬化深さ(硬度450Hv以上)とレーザビームのビームスポット面積との関係について調査した。その調査結果を図6に示す。
Figure 2013209912
図6に示すプロット点aは試験片の表面にレーザビームを表1の照射条件1で照射した場合を示し、図6に示すプロット点bは試験片の表面にレーザビームを表1の照射条件2で照射した場合を示している。また、図6に示すプロット点cは試験片の表面にレーザビームを表1の照射条件3で照射した場合を示している。
図6に示される試験片表層部の硬化深さとレーザビームのビームスポット面積との関係から、硬度450Hv以上、硬化深さ2.0mm以上の高硬度層を得るためには、蒸気タービン翼の前縁部表面に照射されるレーザビームのビームスポット面積を200m以上にすれば良いことがわかる。
したがって、蒸気タービン翼1の前縁部表面にレーザビーム2を照射して蒸気タービン翼1の前縁部17を硬化処理するに際して、蒸気タービン翼1の前縁部表面にビームスポット面積が200m以上のレーザビーム2を照射することで、硬度450Hv以上、硬化深さ2.0mm以上の高硬度層を蒸気タービン翼の前縁部17に形成することが可能となり、これにより、エロージョン摩耗に対する蒸気タービン翼の寿命を20年以上に延ばすことができる。その結果、メンテナンスフリーとなる蒸気タービン翼を得ることができる。
また、レーザビーム2の照射箇所で発生する熱放射光12の強度を熱放射光検出器7で検出し、熱放射光検出器7により検出された熱放射光12の強度を温度に換算した値が蒸気タービン翼1の融点以下となるようにレーザ発生器3のレーザ出力をフィードバック制御することで、蒸気タービン翼1の表面温度を融点以下の一定温度に保つことができ、これにより、蒸気タービン翼1の融解を引き起こすことなく硬度450Hv、硬化深さ2.0mm以上の高硬度層を蒸気タービン翼1の前縁部表層部に形成することができる。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、高硬度層の終端部の幅が蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように、蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射して蒸気タービン翼の硬化処理を行っても良い。このようにすると、図7に示されるように、蒸気タービン翼1の前縁部17に形成される高硬度層13の終端部の幅が蒸気タービン翼1の根元部に近づくに従って小さくなり、これにより、硬化処理によって生じる金属組織の相変態に起因する歪によって蒸気タービン翼1の前縁部17における硬化領域の終端部に発生する圧縮残留応力は低減する。その結果、硬化領域と450Hv未満の非硬化領域16との境界近傍には常に引張残留応力が発生するが、その引張残留応力は低減する。これによって、応力腐食割れの発生を抑制することができる。特に、高硬度層13の終端部ではタービン翼長手方向にかかる遠心力による引張力と残留応力15の方向が一致するため、遠心力と残留応力の相乗効果により高硬度層13の終端部は非常に大きな引張り応力状態となり、応力腐食割れが発生しやすくなるが、高硬度層13の終端部の幅が蒸気タービン翼1の根元部に近づくに従って小さくなることにより残留応力15が小さくなるため、応力腐食割れの発生が抑制される。
また、高硬度層の終端部の硬化深さが蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように、蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射して蒸気タービン翼の硬化処理を行っても良い。このようにすると、図8に示されるように、蒸気タービン翼1の前縁部17に形成される高硬度層13の終端部(図中斜線で示す部分)の硬化深さが蒸気タービン翼1の根元部に近づくに従って小さくなり、これにより、硬化処理によって生じる金属組織の相変態に起因する歪によって蒸気タービン翼1の前縁部表層部の硬化領域と450Hv未満の非硬化領域16との境界近傍に発生する引張残留応力を低減することができ、その結果、応力腐食割れの発生を抑制することができる。なお、蒸気タービン翼の根元部では、蒸気タービン翼の先端と比較して周速が遅く、エロージョンの侵食が遅いため、蒸気タービン翼の根元部においては硬化深さが2mm以下でも十分な寿命が得られる。
1…蒸気タービン翼
2…レーザビーム
3…レーザ発生器
4…レーザ照射ヘッド
5…レーザビーム走査機構
6…照射ヘッド位置検出器
7…熱放射光検出器
8…ノッチフィルタ
9…干渉フィルタ
10…熱放射光センサ
11…制御装置
12…熱放射光
13…450Hv以上の高硬度層
14…450Hv未満の硬化層
15…残留応力
16…非硬化領域
17…前縁部
A…レーザビームのビームスポット面積

Claims (6)

  1. 蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射して前記蒸気タービン翼の前縁部を硬化処理する方法であって、
    前記蒸気タービン翼の前縁部表面にビームスポット面積が200m以上のレーザビームを照射し、該レーザビームの熱エネルギーにより硬度450Hv以上、硬化深さ2mm以上の高硬度層を前記蒸気タービン翼の前縁部に形成することを特徴とする蒸気タービン翼の硬化処理方法。
  2. 前記レーザビームの照射箇所で発生する熱放射光を検出し、該熱放射光の強度を温度に換算した値が前記蒸気タービン翼の融点より低い温度となるように前記レーザビームの強度を調整しながら前記蒸気タービン翼の前縁部を硬化処理することを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法。
  3. 前記高硬度層の終端部の幅が前記蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように前記蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射することを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法。
  4. 前記高硬度層の終端部の硬化深さが前記蒸気タービン翼の根元部に近づくに従って小さくなるように前記蒸気タービン翼の前縁部表面にレーザビームを照射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法。
  5. 前記蒸気タービン翼の材質がフェライト系ステンレス鋼またはマルテンサイト系ステンレス鋼であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の蒸気タービン翼の硬化処理方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法により形成された高硬度層を有することを特徴とする蒸気タービン翼。
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