JP2016166543A - 被処理部材の硬化処理方法及び硬化処理装置 - Google Patents

被処理部材の硬化処理方法及び硬化処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザビームを照射した被処理面のレーザスポットから放射される熱放射光の強度に基づいてレーザスポットの温度を高精度に測定することで、被処理面に高品質で高深度の硬化層を形成する。
【解決手段】被処理部材1の曲面形状を有する被処理面2にレーザビームを照射してレーザスポット8を形成し、被処理面に硬化層を形成する方法である。先ず、レーザスポットの曲面に沿う方向を走査して複数測定位置の熱放射光を測定する。次いで、複数測定位置の熱放射光のそれぞれに対して、波長が異なる2つの分光熱放射光に分光し、これら2つの分光熱放射光の強度の比を求めることで複数測定位置の各温度を算出する。次いで、複数測定位置の前記各温度のうち一番高い値を、レーザスポットの最高温度に設定する。そして、このレーザスポットの最高温度が目標最高温度に近づくようにレーザビームのレーザ出力値を制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、被処理部材の曲面形状を有する被処理面にレーザビームを照射して硬化層を形成する被処理部材の硬化処理方法及び硬化処理装置に関する。
蒸気タービンでは、液滴化した蒸気が衝突することによりタービン低圧段翼(単にタービン翼と略称する)の蒸気入口側である前縁部にエロージョン摩耗が生じやすい。
このエロージョン摩耗を低減する技術として、エロージョンによって侵食される前縁部に火炎トーチ、或いは高周波誘導加熱を用いた硬化処理を行うことで、前縁部の耐エロージョン性を向上させる技術が知られている。
しかし、火炎トーチによる前縁部の硬化処理は、タービン翼に対して精度のよい入熱量管理が困難であり、硬さにバラツキが生じる可能性がある。また、高周波誘導加熱による前縁部の硬化処理は、多種のタービン翼形状毎に適合したコイルを製作が必要であり製造コストが高いという問題がある。
一方、例えば特許文献1に記載されているレーザビームの照射による前縁部の硬化処理は、入熱管理が容易、且つ微細処理が可能であり、様々なタービン翼形状に追従可能なので、火炎トーチ及び高周波誘導加熱による前縁部の硬化処理の問題を解決することができる。
特開2013−209912号
しかし、近年では蒸気タービンの高効率化に伴い、タービン翼の位置が先端になるに従い、曲面形状や厚みが変化しており、熱容量が変化するため位置ごとに硬化処理に必要な熱量が異なる。
また、タービン翼に用いられるステンレス鋼は硬化処理時の過加熱により、溶融や異常な金属組織の析出が発生することで硬度低下が生じ、耐エロージョン性の悪化を招くおそれがある。
このように、タービン翼のいずれの位置においても同等で耐エロージョン性の高い硬化層を得るためには、温度制御による入熱管理が必須である。しかし、温度制御を行うために一般的な温度計測として使用される放射温度計は、金属材料表面の加熱により放射率が変動するので正確な温度測定ができず、タービン翼の前縁部の温度制御が難しいので、耐エロージョン性の高い硬化層を形成することができない。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、レーザビームを照射した被処理面のレーザスポットから放射される熱放射光の強度に基づいてレーザスポットの温度を高精度に測定することで、被処理面に、高品質で高深度の硬化層を形成することができる被処理部材の硬化処理方法及び硬化処理装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る被処理部材の硬化処理方法は、被処理部材の曲面形状を有する被処理面にレーザビームを照射してレーザスポットを形成し、上記被処理面に硬化層を形成する際に、上記レーザスポットの上記曲面に沿う方向を走査して複数測定位置の熱放射光を測定し、上記複数測定位置の上記熱放射光のそれぞれに対して、波長が異なる2つの分光熱放射光に分光し、これら2つの分光熱放射光の強度の比を求めることで前記複数測定位置の各温度を算出し、上記複数測定位置の前記各温度のうち一番高い値を、上記レーザスポットの最高温度に設定し、このレーザスポットの最高温度が目標最高温度に近づくように上記レーザビームのレーザ出力値を制御するようにした。
また、本発明の一態様に係る被処理部材の硬化処理装置は、被処理部材の曲面形状を有する被処理面にレーザビームを照射するレーザ照射装置と、上記被処理面に形成された上記レーザビームのレーザスポットから放射される熱放射光の強度を測定する熱放射光測定部と、この熱放射光測定部が出力した情報に基づいて上記レーザ照射装置に上記レーザビームのレーザ出力値を出力する制御部と、を備え、上記熱放射光測定部は、上記レーザスポットから放射される熱放射光を集光する集光部と、集光した熱放射光を波長が異なる2つの分光熱放射光に分光するビームスプリッターと、上記2つの分光熱放射光の強度を測定する2つのフォトセンサーと、を備え、上記制御部は、上記2つのフォトセンサーが測定した上記2つの分光熱放射光の強度の比に基づいて前記レーザスポットの最高温度を算出する温度算出部と、この温度算出部で算出した上記レーザスポットの最高温度及び予め設定している目標最高温度を比較し、上記レーザスポットの最高温度が上記目標最高温度に近づくように上記レーザ照射装置が照射する上記レーザビームの上記レーザ出力値を変更する出力値変更部と、を備えている。
本発明に係る被処理部材の硬化処理方法及び硬化処理装置によれば、レーザビームを照射した被処理面のレーザスポットから放射される熱放射光の強度に基づいてレーザスポットの温度を高精度に測定することで、被処理面に高品質で高深度の硬化層を形成することができる。
本発明に係るタービン翼の前縁部にレーザビームを照射して硬化層を形成する動作を説明する図である。 本発明に係る第1実施形態の硬化処理装置の構成を示す図である。 第1実施形態の硬化処理装置を構成する熱放射光検出器を示す図である。 第1実施形態の熱放射光検出器のスキャナー部の構成を示す図である。 第1実施形態の硬化処理装置を構成する制御装置の構成を示す図である。 第1実施形態の熱放射光検出器の動作を示す図である。 本発明に係る第2実施形態の熱放射光検出器の構成を示す図である。 第2実施形態の熱放射光検出器の動作を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態:タービン翼硬化処理装置]
図1の符号1は、蒸気タービンを構成するタービン低圧段翼(タービン翼と略称する)であり、このタービン翼1の前縁部2に、液滴化した蒸気が衝突することでエロージョン摩耗が生じやすい。
図2は、タービン翼1の前縁部2にレーザビームを照射することで前縁部2に硬化層を形成する本発明に係る第1実施形態のタービン翼硬化処理装置である。
この第1実施形態のタービン翼硬化処理装置は、レーザ発生器3、レーザ照射ヘッド4、熱放射光検出器5及び制御装置6を備えている。
レーザ発生器3は、タービン翼1の前縁部2の表面に照射されるレーザビーム7を発生するものであって、例えば発振波長が940nm±10nm及び980nm±10nmの半導体レーザで構成されている。
レーザ照射ヘッド4はレーザ発生器3で発生したレーザビーム7を前縁部2の表面に照射するものであって、蒸気タービン翼1の前縁部2の表面で反射したレーザビーム7が入射するのを防ぐため、タービン翼1の前縁部2の表面に対してレーザビーム7が傾斜して照射される位置に配置されている。
レーザ照射ヘッド4は、図示しない移動駆動装置に連結し、図1で示す前縁部2の先端2aから基端側2bに向かう送り方向(図2において紙面に直交する方向)に移動可能とされ、レーザビーム7が前縁部2の表面に照射されることで、前縁部2の表面の先端2aから基端側2bにレーザスポット8が連続的に形成されていく。
熱放射光検出器5は、連結部材9を介してレーザ照射ヘッド4に連結されており、移動駆動装置によりレーザ照射ヘッド4とともに送り方向に移動する。
熱放射光検出器5は、図3に示すように、レーザスポット8から放射される熱放射光Bを集光する集光部10と、集光部10で集光した熱放射光Bを異なる波長(1300nm、1550nm)の2つの分光熱放射光Ba,Bbに分光するビームスプリッター11と、前記2つの分光熱放射光Ba,Bbのエネルギー(強度)を測定する2つのフォトセンサー12,13と、ビームスプリッター11とフォトセンサー12,13との間に設けられた光軸調整機構14,15とを備えている。
集光部10は、レーザスポット8から放射された熱放射光Bをビームスプリッター11に向けて集光するミラー16〜19及び絞り20などの光学系を備えている。ここで、ミラー17は、図4に示すように、ミラー裏側に配置した回動軸17a回りに回動可能とされ、この回動軸17aに回転駆動源(不図示)から正逆方向の所定回転角度の回転力が伝達されることで、ミラー17は、図4の破線で示す角度まで揺動する(以下、揺動ミラー17と称する)。
この揺動ミラー17の揺動動作により、図1に示すように、タービン翼1の前縁部2の曲面に沿う方向(幅方向)を走査方向としてレーザスポット8を横切る測定位置Lから測定位置Rまでの間の測定位置の熱放射光Bが集光部10に集光される。
また、光軸調整機構14,15は、ビームスプリッター11からフォトセンサー12,13に向う分光熱放射光Ba,Bbが、フォトセンサー12,13の測定スポットに向うように光軸を調整する機構である。
制御装置6は、図5に示すように、入力ポート21、演算処理部22及び出力ポート23を備えている。
入力ポート21には、分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me及び分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Meが入力する。ここで、揺動ミラー17が揺動動作を行うことで、レーザスポット8の曲面に沿う方向の分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me及び分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Meが入力ポート21に入力する。
演算処理部22は、ROM(読み出し専用メモリ)24及びRAM(ランダムアクセスメモリ)25を備えている。この演算処理部22は、ROM24及びRAM25を内蔵しているもの、ROM24及びRAM25を外付けでパス接続したものであってもよい。
ROM24は、レーザスポット8の最高温度を算出する最高温度設定部26と、レーザスポット8の最高温度に対応したレーザ発生器3のレーザ出力値の最適値を算出するレーザ出力値設定部27とが記憶されている。
RAM22は、最高温度設定部26及びレーザ出力値設定部27の演算で使用する演算値や中間データを蓄積する領域が設けられている。
そして出力ポート23は、レーザ出力値設定部27で演算したレーザ出力値LSをレーザ発生器3に出力する。
次に、ROM24の最高温度設定部26がレーザスポット8の最高温度を算出する手順について説明する。
最高温度設定部26は、先ず、揺動ミラー17の揺動動作により図1に示すタービン翼1の前縁部2の曲面に沿う方向(幅方向)を、レーザスポット8を横切るようにして例えば測定位置Lから測定位置Rまで(あるいは測定位置Rから測定位置Lまで)走査する間に、フォトセンサー12,13から入力ポート21を介して入力した分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me及び分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Meのうち、所定計測時間毎のエネルギー(強度)Me,Meを読み込む。
ここで、分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me[W/m]と温度T[°K]との関係式は、プランクの放射則に基づく以下の(1)式で表すことができる。
Figure 2016166543
ε:放射率
α:分光熱放射光Baの測定光学系の受光特性係数
λ:分光熱放射光Baの波長(1300nm)
C1:定数
C2:定数
T:温度
また、分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Me[W/m]と温度T[°K]との関係式は、プランクの放射則に基づく以下の(2)式で表すことができる。
Figure 2016166543
ε:放射率
α:分光熱放射光Bbの測定光学系の受光特性係数
λ:分光熱放射光Bbの波長(1550nm)
C1:定数
C2:定数
T:温度
そして、上記(1)式を上記(2)式で辺々除すると以下の(3)式が得られる。
Figure 2016166543
この(3)式の第1式の分母、分子に存在している放射率εは、分光熱放射光Ba及び分光熱放射光Bbの各波長によらない変数であり、(3)式の第2式のように消去される。
次いで、所定計測時間毎に読み込まれた分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me及び分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Meの比(Me/Me)を算出し、放射率εを消去した(3)式の第2式に基づいて温度Tを算出する。
このように、揺動ミラー17の揺動動作により図1に示すタービン翼1の前縁部2の曲面に沿う方向(幅方向)を、レーザスポット8を横切るようにして例えば測定位置Lから測定位置Rまで(あるいは測定位置Rから測定位置Lまで)走査する間に、フォトセンサー12,13から入力した分光熱放射光Baのエネルギー(強度)Me及び分光熱放射光Bbのエネルギー(強度)Meを、所定計測時間毎に読み込み、所定計測時間毎に温度Tを算出することにより、タービン翼1の前縁部2の曲面に沿う方向(幅方向)、すなわちレーザスポット8の曲面に沿う方向での複数測定位置の各温度Tが求められる。
そして、最高温度設定部26は、複数測定位置の各温度Tのうち、一番高い温度をレーザスポット8の最高温度TMAXに設定する。
次に、ROM24のレーザ出力値設定部27がレーザ発生器3のレーザ出力値の最適値を算出する手順について説明する。
RAM22には、予め、タービン翼1の材質、レーザスポット8の面積、硬化層の深さに対応したレーザスポット8の目標最高温度Tが記憶されている。
レーザ出力値設定部27は、最高温度設定部26で設定したレーザスポット8の最高温度TMAXと目標最高温度Tとを比較し、最高温度TMAXが目標最高温度Tより低い場合には、現在の値より大きな値のレーザ出力値LSを算出し、最高温度TMAXが目標最高温度Tより高い場合には、現在の値より小さな値のレーザ出力値LSを算出する。
次に、第1実施形態のタービン翼硬化処理装置が、タービン翼1の前縁部2に硬化層を形成する動作について説明する。
レーザ照射ヘッド4は、タービン翼1の前縁部2の先端2aに配置され、移動駆動装置によりレーザ照射ヘッド4を基端側2bに向う送り方向に所定速度で移動していくとともに、熱放射光検出器5の揺動ミラー17の揺動動作が行われる。
ここで、レーザ照射ヘッド4が第1回目の送り量で送り方向に移動した後に、集光部10が図1の測定位置Lから測定位置Rに向って走査しながら熱放射光Bを集光するように揺動ミラー17が揺動動作を行い、第2回目の送り量でレーザ照射ヘッド4が送り方向に移動した後に、集光部10が測定位置Rから測定位置Lに向って走査しながら熱放射光Bを集光するように揺動ミラー17が揺動動作を行い、このような動作を繰り返すように移動駆動装置及び揺動ミラー17が動作する。
レーザ発生器3で発生したレーザビーム7がレーザ照射ヘッド4からタービン翼1の前縁部2の表面に照射されると、レーザスポット8から放射される熱放射光Bは、揺動ミラー17の揺動動作により、レーザスポット8の曲面に沿う方向に走査しながら集光部10に集光される。
レーザスポット8の曲面に沿う方向に走査しながら集光された熱放射光Bは、ビームスプリッター11を通過することで波長が異なる2つの分光熱放射光Ba,Bbに分光され、分光熱放射光Ba,Bbの強度が2つのフォトセンサー12,13で測定される。
ここで、図6に示すように、測定位置以外の熱放射光もビームスプリッター11を通過して分光熱放射光として分光される。この測定位置以外の分光熱放射光がフォトセンサー12,13で測定されると誤差が発生するので、光軸調整機構14,15を動作することで、測定位置の熱放射光Bの分光熱放射光Ba,Bbのみがフォトセンサー12,13の測定スポットに向うように光軸を調整する。
2つのフォトセンサー12,13から分光熱放射光Ba,Bbの強度が入力した制御装置6は、これら分光熱放射光Ba,Bbの強度の比を求めることで、上述の放射率εを消去した(3)式の第2式に基づいて温度Tを算出し、レーザスポット8の曲面に沿う方向での複数測定位置の各温度Tのうちから一番高い温度を、レーザスポット8の最高温度TMAXに設定する。
そして、制御装置6は、最高温度TMAXと目標最高温度Tとを比較し、最高温度TMAXが目標最高温度Tに近づくようにレーザ出力値LSを設定する。そして、制御装置6からレーザ発生器3にレーザ出力値LSを出力することで、レーザ出力値LSに対応したレーザビーム7がレーザ発生器3で発生し、レーザ照射ヘッド4からタービン翼1の前縁部2の表面にレーザビーム7が照射されることで、前縁部2に硬化層が形成されていく。
なお、本発明に係る被処理部材がタービン翼1に相当し、本発明に係る被処理面が前縁部2の表面に相当し、本発明に係るレーザ照射装置がレーザ発生器3及びレーザ照射ヘッド4に相当し、本発明に係る熱放射光測定部が熱放射光検出器5に相当し、本発明に係る制御部が制御装置6に相当し、本発明に係る温度算出部が最高温度設定部に相当し、本発明に係る出力値変更部がレーザ出力値設定部27に相当し、本発明に係るスキャナー部が揺動ミラー17に相当している。
次に、第1実施形態のタービン翼硬化処理装置の効果について説明する。
熱放射光検出器5が、レーザスポット8の曲面に沿う方向を走査して複数測定位置の熱放射光を測定し、制御装置6の最高温度設定部26が、複数測定位置の各温度のうち一番高い温度Tをレーザスポット8の最高温度TMAXとすることで、曲面形状であるレーザスポット8の最高温度TMAXを高精度に測定することができる。
また、制御装置6の最高温度設定部26は、複数測定位置の熱放射光のそれぞれに対して温度Tを算出する際には、波長が異なる2つの分光熱放射光Ba,Bbに分光し、これら2つの分光熱放射光Ba,Bbの強度の比(Me/Me)を求めることで、上述の(3)式の第2式に基づいて温度Tを算出しており、その温度Tを算出する際に、温度、材質、表面状態などの変化により常時値が代わる放射率εが消去されている(3)式の第2式を用いているので、レーザスポット8の曲面に沿う方向での複数測定位置の各々の温度Tを高精度に測定することができる。
また、制御装置6のレーザ出力値設定部27は、最高温度TMAXと目標最高温度Tとを比較し、最高温度TMAXが目標最高温度Tに近づくようにレーザ出力値LSを設定することで、最適な出力のレーザビーム7がレーザ照射ヘッド4からタービン翼1の前縁部2の表面に照射されるようにしているので、タービン翼1の前縁部2に高品質で高深度の硬化層を形成することができる。
また、第1実施形態のタービン翼硬化処理装置は、ビームスプリッター11とフォトセンサー12,13との間に設けられた光軸調整機構14,15が、測定位置の熱放射光Bの分光熱放射光Ba,Bbのみがフォトセンサー12,13の測定スポットに向うように光軸を調整しているので、フォトセンサー12,13が、測定位置の分光熱放射光Ba,Bbのエネルギー(強度)Me,Meを高精度に計測することができる。このため、分光熱放射光Ba,Bbのエネルギー(強度)Me,Meの比に基づいて温度Tを高精度に算出することができる。
なお、図2に示すタービン翼硬化処理装置を用いて蒸気タービン翼1の前縁部2を硬化処理する場合は、レーザ吸収率のばらつきを抑制するために、蒸気タービン翼1の前縁部2の表面をあらかじめ♯80の研磨紙で磨いておくことが好ましい。
[第2実施形態:熱放射光検出部]
次に、図7は、タービン翼硬化処理装置を構成する第2実施形態の熱放射光検出器5を示すものであり、この図7で示す熱放射光検出器5は、第1実施形態のタービン翼硬化処理装置において、図3で示した熱放射光検出器5の代わりに設けられるものである。この図7において、図3で示した熱放射光検出器5と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の熱放射光検出器5は、集光部10のミラー19とビームスプリッター11との間に、ミラー19から反射してきた熱放射光Bを集光する集光レンズ30が配置されているとともに、集光レンズ30で集光された熱放射光Bが通過する光ファイバー31が配置されており、光ファイバー31を通過した熱放射光Bがビームスプリッター11で2つの分光熱放射光Ba,Bbに分光されるようになっている。
また、図3の熱放射光検出器5では、ビームスプリッター11とフォトセンサー12,13との間に光軸調整機構14,15を設けていたが、この第2実施形態の熱放射光検出器5では備えていない。
この第2実施形態の熱放射光検出器5によると、レーザスポット8の曲面に沿う方向を走査しながら集光された熱放射光Bは、集光部10のミラー16、揺動ミラー17、絞り20、ミラー18,19を通過して集光レンズ30で集光され、さらに光ファイバー31を通過した後にビームスプリッター11で2つの分光熱放射光Ba,Bbに分光される。
ここで、上述の第1実施形態では、図3で示した熱放射光検出器5において、フォトセンサー12,13の調整位置により、測定位置の分光熱放射光Ba,Bb以外の光がフォトセンサー12,13に到達、検出される可能性がある。その際には、フォトセンサー1
2,13にて異なる位置の熱放射光を検出するため、分光熱放射光のエネルギー(強度)Me,Meの比がズレることで測定される温度Tにばらつきが生じる可能性がある。
これに対して、第2実施形態では、図3で示した熱放射光検出器5の代わりに図7で示した熱放射光検出器5を用いていることにより、図8に示すように、測定位置以外の熱放射光も絞り20を通過してビームスプリッター11側に向う。ところが、測定位置以外の熱放射光は光ファイバー31の入口で遮断され、測定位置の熱放射光Bのみが光ファイバー31を通過し、ビームスプリッター11で分光される。したがって、分光熱放射光Ba,Bbのみがフォトセンサー12,13の測定スポットに向う。すなわち、光ファイバー31が光路制限要素として機能する。
このように、第2実施形態では、図7に示した熱放射光検出器5において、集光部10のミラー19とビームスプリッター11との間に、ミラー19から反射してきた測定位置の熱放射光Bが通過する光ファイバー31を配置したことで、測定位置以外の熱放射光は光ファイバー31の入口で遮断され、フォトセンサー12,13が、測定位置の分光熱放射光Ba,Bbのエネルギー(強度)Me,Meのみを高精度に計測することができる。そして、第2実施形態では、図7に示した熱放射光検出器5により計測された分光熱放射光Ba,Bbのエネルギー(強度)Me,Meの比に基づいて温度Tを算出する。このため、第2実施形態では第1実施形態と比較して、温度Tをより高精度に算出することができる。
また、第2実施形態の熱放射光検出器5は、図3で示した光軸調整機構14,15が不要となるので、装置コストの低減化も図ることができる。
なお、上述の実施形態では、本発明による硬化処理の被処理部材として特にタービン翼を対象とした構成例を示したが、本発明による硬化処理の被処理部材はタービン翼に限定されるものではない。
また、本発明による硬化処理の被処理部材の材質は特に限定されるものではないが、本発明は、特定の熱処理により硬化が生じる鉄鋼系またはチタン系合金材料からなる被処理部材に好適に適用することができ、さらに、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼及び析出硬化系ステンレス鋼の何れか一つからなる被処理部材には特に好適に適用することができる。
本発明者らは、上述した第1実施形態のタービン翼硬化処理装置を使用し、制御温度1200℃、レーザ走査速度1mm/secの条件でフェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼及び析出硬化系ステンレス鋼の何れか一つの材料からなる試験片の表面にレーザビームを照射して硬化処理を行った。
この硬化処理を施した試験片を厚さ方向に切断して得られた試験片の硬化層の硬さを硬さ試験機で測定したところ、硬さが450Hv以上、硬化層の硬化深さが6mm以上にわたって得られていた。ここで、硬化層の表層は溶融していない。
また、本発明者らは、上述した試験片に対して硬化層の硬さが450Hv以上、硬化深さが6mm以上、となるレーザスポットの面積について調査した。
調査の結果、硬さが450Hv以上、硬化深さが6mm以上の高硬度層を得るためには、レーザスポットの面積を600mm以上に設定すればよいことがわかった。
したがって、タービン翼1の前縁部2表面にレーザビーム7を照射して前縁部2を硬化処理するに際して、レーザスポット8の面積が600mm以上となるレーザビーム7を照射することで、硬さが450Hv以上、硬化深さが6mm以上の硬化層をタービン翼1の前縁部2に形成することが可能となり、これにより、エロージョン摩耗に対するタービン翼1の寿命を延ばすことができる。その結果、メンテナンスフリーとなるタービン翼1を得ることができる。
1 タービン翼
2 前縁部
2a 先端
2b 基端側
3 レーザ発生器
4 レーザ照射ヘッド
5 熱放射光検出器
6 制御装置
7 レーザビーム
8 レーザスポット
9 連結部材
10 集光部
11 ビームスプリッター
12,13 フォトセンサー
14.15 光軸調整機構
16,18,19 ミラー
17 揺動ミラー
17a 回動軸
20 絞り
21 入力ポート
22 演算処理部
23 出力ポート
24 ROM
25 RAM
26 最高温度設定部
27 レーザ出力値設定部
30 集光レンズ
31 光ファイバー
B 熱放射光
Ba,Bb 分光熱放射光
Me,Me 分光熱放射光のエネルギー(強度)
LS レーザ出力値
T 熱放射光温度
MAX 最高温度
目標最高温度

Claims (8)

  1. 被処理部材の曲面形状を有する被処理面にレーザビームを照射してレーザスポットを形成し、前記被処理面に硬化層を形成する際に、
    前記レーザスポットの前記曲面に沿う方向を走査して複数測定位置の熱放射光を測定し、
    前記複数測定位置の前記熱放射光のそれぞれに対して、波長が異なる2つの分光熱放射光に分光し、
    これら2つの分光熱放射光の強度の比を求めることで前記複数測定位置の各温度を算出し、
    前記複数測定位置の前記各温度のうち一番高い値を、前記レーザスポットの最高温度に設定し、
    このレーザスポットの最高温度が目標最高温度に近づくように前記レーザビームのレーザ出力値を制御する、ことを特徴とする被処理部材の硬化処理方法。
  2. 前記被処理部材は、前記被処理面を前縁部の表面とした蒸気タービン翼であり、
    この蒸気タービン翼の前記前縁部の先端から基端側に向う方向を送り方向とし、この送り方向に沿って前記レーザスポットを連続的に形成していくことを特徴とする請求項1記載の被処理部材の硬化処理方法。
  3. 前記レーザスポットの面積が600mm以上のレーザビームを照射することで、硬さが450Hv以上、硬化深さを6mm以上とした前記硬化層を前記被処理面に形成することを特徴とする請求項1又は2項記載の被処理部材の硬化処理方法。
  4. 前記被処理部材の材質がフェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼及び析出硬化系ステンレス鋼の何れか一つであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の被処理部材の硬化処理方法。
  5. 被処理部材の曲面形状を有する被処理面にレーザビームを照射するレーザ照射装置と、
    前記被処理面に形成された前記レーザビームのレーザスポットから放射される熱放射光の強度を測定する熱放射光測定部と、
    この熱放射光測定部が出力した情報に基づいて前記レーザ照射装置に前記レーザビームのレーザ出力値を出力する制御部と、を備え、
    前記熱放射光測定部は、
    前記レーザスポットから放射される熱放射光を集光する集光部と、
    集光した熱放射光を波長が異なる2つの分光熱放射光に分光するビームスプリッターと、
    前記2つの分光熱放射光の強度を測定する2つのフォトセンサーと、を備え、
    前記制御部は、
    前記2つのフォトセンサーが測定した前記2つの分光熱放射光の強度の比に基づいて前記レーザスポットの最高温度を算出する温度算出部と、
    この温度算出部で算出した前記レーザスポットの最高温度及び予め設定している目標最高温度を比較し、前記レーザスポットの最高温度が前記目標最高温度に近づくように前記レーザ照射装置が照射する前記レーザビームの前記レーザ出力値を変更する出力値変更部と、を備えていることを特徴とする被処理部材の硬化処理装置。
  6. 前記熱放射光測定部は、前記レーザスポットの前記曲面に沿う方向を走査するスキャナー部を備え、
    前記温度算出部は、前記スキャナー部の走査により前記レーザスポットの前記曲面に沿う方向に複数測定位置の熱放射光を測定し、これら複数測定位置の熱放射光のそれぞれに対して、前記2つの分光熱放射光の強度の比に基づいて前記複数測定位置の各温度を算出し、前記複数測定位置の各温度のうち一番高い値を、前記レーザスポットの最高温度とする、
    ことを特徴とする請求項5記載の被処理部材の硬化処理装置。
  7. 前記熱放射光測定部の前記2つのフォトセンサーに、前記ビームスプリッターから流れてきた前記2つの分光熱放射光の軸位置を調整する光軸調整機構を設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の被処理部材の硬化処理装置。
  8. 前記熱放射光測定部のビームスプリッターに向う途中に、前記レーザスポットから放射された熱放射光が通過する光ファイバーを設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の被処理部材の硬化処理装置。
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