JP2005226539A - 蒸気タービン翼及びその製造方法 - Google Patents

蒸気タービン翼及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】焼入れ部分の硬さと寸法のバラツキが少ない品質の安定した蒸気タービン翼及びその製造方法を提供することにある。
【解決手段】蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼1において、運転中、液滴化した蒸気や蒸気の流れ中に混在する酸化鉄等の固体粒子との衝突によりエロージョンが発生し易い箇所、例えば前縁部2等に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した高硬度層3を有することを特徴とする。また、エロージョンの進行状況が目視にて把握できるように、硬度の異なる高硬度層3を複数形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼及びその製造方法に関する。
蒸気タービンは、静翼、動翼といった蒸気タービン翼を有する。一般に、静翼及び動翼は環状に配置されて翼列を形成し、蒸気タービンには、1対の静翼翼列と動翼翼列とで構成された段落が複数段形成されている。こうした構成の蒸気タービンでは、液滴化した蒸気や蒸気の流れ中に混在する酸化鉄等の固体粒子等が衝突することにより、その低圧段落における蒸気タービン翼の前縁部(入口側)にエロージョン損失が発生する。
このエロージョン対策として、従来においては、例えばコバルト基合金鋼等といった動翼とは異なる高硬度材料で形成されたエロージョンシールド片を動翼前縁部に設ける場合があった。しかしこの場合には、エロージョンシールド片を動翼に嵌合し、銀ろう付や溶接、溶射等の手法で接合するので、エロージョンシールドを嵌め込むための複雑な機械加工を動翼に施さねばならず、また、エロージョンシールド片自体も材料が比較的高価で加工し難しいものであった。加えて、異種金属の接合による品質低下を招く場合もある。
そこで、近年、翼前縁部にエロージョンシールド片を被着させる代わりに、局所的に火炎焼入れを行ってエロージョンシールド部に表面硬質部を形成することにより、溶接欠陥や剥離等を伴わないエロージョン対策が行われている(例えば、特許文献1等参照)。
特開平8−225828号公報
しかしながら、火炎焼入れでは母材となる蒸気タービン翼への入熱量を精度良く調整することが困難であり、焼入れ部の硬さと寸法にバラツキが生じることがある。また、火炎焼入れでは焼入れ部分の深さが必要以上に大きくなる傾向がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、焼入れ部分の硬さと寸法のバラツキが少ない品質の安定した蒸気タービン翼及びその製造方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼において、エロージョンが発生する箇所に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した高硬度層を有することを特徴とする。
(2)上記目的を達成するために、また本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、エロージョンによる摩耗量が目視にて判別可能なように、エロージョンが発生する箇所に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した硬度の異なる複数の高硬度層を備えていることを特徴とする。
(3)上記目的を達成するために、また本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、前縁部に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成された焼入れ深さが2mm以下の高硬度層を有することを特徴とする。
(4)上記目的を達成するために、また本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、翼先端部に設けられ、アンツイストにより隣接するもの同士が接触し運転中の剛性を確保するカバーと、このカバーの隣接するものとの接触部に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成された焼入れ深さが2mm以下の高硬度層とを有することを特徴とする。
(5)また、上記目的を達成するために、本発明は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼の製造方法において、翼表面からの焼入れ深さが2mm以下となるようにレーザー移動速度、デフォーカス距離を所定値に設定してレーザー照射を行い、前記蒸気タービンのエロージョンが発生する箇所に高硬度層を形成することを特徴とする。
本発明によれば、エロージョンが発生し易い箇所にレーザーを用いて焼入れを行うことにより、高硬度層の硬さと寸法のバラツキが少ない品質の安定した蒸気タービン部品を製作することが可能である。
以下、本発明の蒸気タービン翼及びその製造方法の一実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態の蒸気タービン翼の特徴を表した概略図である。
図1において、本実施形態の蒸気タービン翼1は、蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、例えば、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼といったステンレス系の材料で形成されている。そして、この蒸気タービン翼1は、エロージョンが発生する箇所、例えば図中矢印方向から流入する蒸気の入口側すなわち前縁部2(少なくともその先端部)に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した高硬度層3を有している。これにより、液滴化した蒸気や蒸気の流れ中に混在する酸化鉄等の固体粒子との衝突による前縁部2等のエロージョンによる磨耗が抑制されるようになっている。また、例えば、レーザー照射条件を変え、硬度の異なる複数の高硬度層3を形成することによって、硬度の異なる各高硬度層3のエロージョンによる摩耗状態を目視判別することにより、エロージョンの進行状況が判断でき、予防保全の目安とすることができるようになっている。この場合、硬度の低い高硬度層は安全率の高い部位に設置する。
図2は、焼入れ施工時の様子を模式的に表した図である。
図2において、4は焼入れ対象となる被加工物(例えば蒸気タービン翼1)で、焼入れ時には、この被加工物4の焼入れ対象部に倣ってレーザー光11を所定の移動速度で移動させる。また、レーザー光11の出力、及び被加工物4からの焦点位置の距離(デフォーカス距離)dは、被加工物4の表面からの所望の焼入れ深さに応じて設定する。
図3(a)及び図3(b)は、レーザー出力2.5kw、デフォーカス距離20mmとして、レーザー移動速度を変化させた場合の焼入れ深さを表すグラフである。
図3(a)及び図3(b)に示すように、レーザー移動速度が遅くなればなるほど、焼入れ深さは深くなるが、必要以上に遅くなると(このグラフでは、レーザー移動速度が2mm/sを下回ると)被加工物4の表面が著しく溶融する。一方、レーザー移動速度が速くなればなるほど焼入れ深さは浅くなるが、一定の値を超えると(このグラフでは、レーザー移動速度が25mm/sを超えると)溶融がほとんど起こらなくなる。このような傾向から分かるように、焼入れの際の入熱量が多過ぎると翼表面が溶融し却って硬度が下がる場合があるので、溶融がなるべく起こらない範囲で高硬度層3を形成しなければならない。また、通常のレーザー焼入れによる焼入れ深さは、図3(a)から分かるように、2mm程度が限界である。これらのことから、図1に示した高硬度層3の焼入れ深さは、2mm以下とすることが好ましい。
図4は、蒸気タービン翼1の製造に用いるレーザー照射装置の一例を表した斜視図である。
この図4に示したレーザー照射装置10は、蒸気タービン翼1におけるエロージョンが起こり易い箇所(例えば前縁部2)に対し所定の角度からレーザー光11を照射する加工ヘッド12を備えている。特に図示していないが、この加工ヘッド12から照射されるレーザー光11は、レーザー発振器で発振され加工ヘッド12から照射される。
加工ヘッド12は、水平スライダ13に摺動可能に支持されたアーム14に固定され、水平スライダ13にガイドされる形で、図示しない駆動装置によって蒸気タービン翼1の幅方向(矢印Y方向)に移動するようになっている。一方、水平スライダ13は、支持ポスト15に上下に摺動可能に支持されており、内蔵した駆動装置(図示せず)によって支持ポスト15のレール部に沿って蒸気タービン翼1との焦点距離調整方向(矢印Z方向)に移動するようになっている。さらに、支持ポスト15は、ベース16に摺動可能に支持されており、内蔵の駆動装置(図示せず)によりベース16にガイドされて蒸気タービン翼1の翼長方向(矢印X方向)に移動するようになっている。本例では、蒸気タービン翼1がねじれ翼である場合でも、その前縁部2に対し所定の角度を保ったままレーザー21を照射できるように、保持した蒸気タービン翼1をそのねじれに応じて回転させる回転治具17が設けてある。
また、特に図示していないが、レーザー照射装置10には、制御装置を介して操作盤が接続しており、回転治具17に取り付けられる蒸気タービン翼1の形状のデータや、レーザー出力、レーザー移動速度等といった焼入れ条件等を操作盤によって予め入力しておくと、制御装置により、それら入力条件に応じて対応機器に指令信号が出力される。これにより、焼入れ対象となる蒸気タービン翼1の形状によって、必要に応じて蒸気タービン翼1を回転させつつ、加工ヘッド12が、その蒸気タービン1の前縁部2に対し一定のレーザー出力、焦点距離及びレーザー照射角度を保ちながら、前縁部2に沿って翼長方向に一定のレーザー移動速度で移動するようになっている。回転治具17の回転数、レーザー出力、デフォーカス距離、レーザー照射角度、及びレーザー移動速度は手動操作によっても調整可能である。
そして、図4に示したレーザー照射装置10を用いて蒸気タービン翼1にレーザー焼入れを行う場合には、まず、蒸気タービン翼1を回転治具17にセットし、操作盤(図示せず)に蒸気タービン翼1の形状、所定のレーザー出力、デフォーカス距離、レーザー移動速度を入力する(これらはプリセット値としても良い)。前述したように、レーザー移動速度が速いほど焼入れ深さが浅くなり、硬さも小さくなる。また、デフォーカス距離が大きいほど焼入れ幅は広く、焼入れ深さは浅くなる。
蒸気タービン翼1の形状データや所定の焼入れ条件を入力したら、加工ヘッド12の蒸気タービン翼1に対する角度を調節し、焼入れ処理を開始する。すると、入力値に応じて回転治具17により蒸気タービン翼1が回転しつつ、加工ヘッド12が図4のX,Y,Z方向に適宜動作して、入力したレーザー出力、デフォーカス距離、レーザー移動速度で蒸気タービン翼1の焼入れ対象部(例えば前縁部2)に倣って移動する。これにより、所望の焼入れ深さの高硬度層3が蒸気タービン翼1に形成される。
レーザーは非常に高密度なエネルギー体であるため、約1000〜9000℃/sの急加熱、急冷却が可能であり、火炎焼入れの加熱、冷却速度(約100〜500℃/s)に比べて微細なマルテンサイト組織を形成し、非常に高硬度な組織を得ることができる。また、火炎焼入れに比べて表面硬化処理時間が短縮されるため、不純物元素が結晶内に入り込む可能性も低い。さらに、火炎焼入れ速度(約1mm/s)に比べてレーザー焼入れ速度は高速(例えば約30mm/s)であるので、焼入れ時間も短縮される。そして、入熱量を小さく抑えられるために変形が小さく、動翼での焼入れ処理後の変形の修正も不要となる。変形が小さいため、タービン動翼のみならず、母材の薄い部品(タービン静翼等)にも適用可能である。
このように、本実施形態によれば、蒸気タービン翼のエロージョンが発生し易い箇所に焼入れするに際し、レーザーを照射することによって焼入れ処理を施すので、入熱量を精度良く調整することができ、火炎焼入れを行うよりも、高硬度層3の硬さと寸法を均一且つ高精度に仕上げることができる。また、例えば1mm/s程度の移動速度で焼入れ処理を行う火炎焼入れに対しレーザー移動速度が高速(例えば30mm/s)であるので、焼入れ部分の深さを必要最小限に抑えることができる。
例えば、タービン最終段動翼等は他の段落のものと比べて翼長が長く(例えば約1m)遠心力や振動応力の影響が大きくなり、エロージョンが発生した場合、相乗作用により安定した運転に支障をきたす恐れがあるが、本実施形態によれば、蒸気タービン翼の翼中心部に焼入れの施されていない延性に優れた部分がより多く残存するので、タービン最終段動翼等を対象とした場合であっても、蒸気タービンの破損を防止することができる。さらに、仮に高硬度層にクラックが発生したとしても、高硬度層は表面付近に形成された非常に薄い層であり、なおかつ、翼中心部に延性が十分に確保されているため、クラックの進展を抑制することができる。よって、品質の安定した信頼性の高い蒸気タービン翼を提供することができる。
加えて、焼入れ処理を施されていない翼中心部は高硬度層に比べて溶接性に優れているため、エロージョンにより翼が損傷を受けた場合に補修溶接がし易いというメリットもある。また、前述したように、レーザー照射条件を変え、焼入れ硬度の違った複数の高硬度層を形成すれば、各高硬度層の摩耗状態を比較することにより、エロージョンの進行状況が把握でき、これを予防保全の目安とすることができる。
また、図5は、翼先端のカバー側から見た蒸気タービン動翼の外観図である。
この図5に示したカバー5は、タービン動翼6の先端部に設けられ、アンツイストにより隣接する翼のカバーと接触し運転中の動翼翼列の剛性を確保する働きを担う。このカバー5は、運転時のアンツイストの作用を受けて隣接するもの同士が係合するようにSフォーム部(接触部)7が設けられている。本実施形態によれば、入熱量が不安定な火炎焼入れと異なり、プログラムによってレーザー照射範囲を容易に制御できるため、Sフォーム部7等といった焼入れ処理を施し難い複雑な形状の一部分にも容易に高硬度層を形成することができる。
12クロム合金鋼で形成されたタービン動翼を対象として、図4に示した最大出力6kWのレーザー照射装置10を用いて焼入れ処理を施し、前縁部に高硬度層を形成した。レーザー光がレーザー照射装置10へ反射することを防ぐため、タービン動翼とレーザー光とのなす角度が60度になるように、加工ヘッド12の角度を鉛直方向から30度傾けて設置した。また、タービン動翼の表面は、予め#80のサンドペーパーにて研磨した後、洗浄液にて脱脂した。
図6(a)は、レーザー出力2.5kw、レーザー移動速度2.5mm/s、デフォーカス距離50mmの条件で焼入れ処理を施したタービン動翼の断面写真、図6(b)は、レーザー出力2.5kw、レーザー移動速度25mm/s、デフォーカス距離20mmの条件で焼入れ処理を施したタービン動翼の断面写真である。
本実施例の結果、形成された高硬度層の硬さは、350HV〜550HVとなり、図6(a)及び図6(b)に示したように、レーザー移動速度及びデフォーカス距離を調整することにより、焼入れ深さ及び硬さを変えることができた。図6(a)に示したタービン動翼では、表面からの深さが、50(μm)、100(μm)、150(μm)、200(μm)の各位置において、それぞれ硬さが、414HV、416HV、452HV、460HVであった。一方、図6(b)に示したタービン動翼では、表面からの深さが、50(μm)、100(μm)、150(μm)、200(μm)の各位置において、それぞれ硬さが、425HV、436HV、275HV、270HVであった。
なお、焼入れ深さが2mm以上になる場合は、材料の溶融が発生し硬さが低下した。
本発明の蒸気タービン翼の一実施形態の特徴を表した概略図である。 本発明の蒸気タービン翼の製造方法における焼入れ施工時の様子を模式的に表した図である。 レーザー移動速度と焼入れ深さとの相関関係を表すグラフである。 本発明の蒸気タービン翼の製造方法に用いるレーザー照射装置の一例を表した斜視図である。 翼先端のカバー側から見た蒸気タービン動翼の外観図である。 本発明の蒸気タービン翼の製造方法により製造したタービン動翼の断面写真である。
符号の説明
1 蒸気タービン翼
2 前縁部(エロージョンが発生する箇所)
3 高硬度層
5 カバー
6 タービン動翼(蒸気タービン翼)
7 Sフォーム部(接触部、エロージョンが発生する箇所)

Claims (5)

  1. 蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼において、
    エロージョンが発生する箇所に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した高硬度層を有することを特徴とする蒸気タービン翼。
  2. 蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、
    エロージョンによる摩耗量が目視にて判別可能なように、エロージョンが発生する箇所に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成した硬度の異なる複数の高硬度層を備えていることを特徴とする蒸気タービン翼。
  3. 蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、
    前縁部に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成された焼入れ深さが2mm以下の高硬度層を有することを特徴とする蒸気タービン翼。
  4. 蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いられ、フェライト系ステンレス鋼又はマルテンサイト系ステンレス鋼で形成された蒸気タービン翼において、
    翼先端部に設けられ、アンツイストにより隣接するもの同士が接触し運転中の剛性を確保するカバーと、
    このカバーの隣接するものとの接触部に、レーザー照射により焼入れ処理を施して形成された焼入れ深さが2mm以下の高硬度層と
    を有することを特徴とする蒸気タービン翼。
  5. 蒸気により軸動力を得る蒸気タービンに用いる蒸気タービン翼の製造方法において、
    翼表面からの焼入れ深さが2mm以下となるようにレーザー移動速度、デフォーカス距離を所定値に設定してレーザー照射を行い、前記蒸気タービンのエロージョンが発生する箇所に高硬度層を形成することを特徴とする蒸気タービン翼の製造方法。
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