JP2013209688A - 二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二相ステンレス鋼を合わせ材とし、炭素鋼もしくは合金鋼を母材とするクラッド鋼板であって、該二相ステンレス鋼が、質量%で、C:0.03%以下、Si:0.05〜1.0%、Mn:0.5〜7.0%、P:0.05%以下、S:0.010%以下、Ni:0.1〜5.0%、Cr:18.0〜25.0%、N:0.05〜0.30%、Al:0.001〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、クロム窒化物析出温度(TN)が800〜970℃であり、前記母材との界面側に存在する炭素拡散層の厚みが0.05〜0.4mmである二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。
【選択図】なし
Description
このように、従来知見は母材組成やクラッド鋼板製造条件による熱処理省略がほとんどであり、合せ材である二相鋼の改善による解決策は見出されていなかった。
本発明は、省合金タイプの二相ステンレス鋼を合わせ材としたクラッド鋼板に対して、製造コストを極力抑えた上で、合わせ材の母材との界面側に生じるC拡散層の拡大を抑制しうる、安価なクラッド鋼板およびその製造方法を提供することを目的とする。
即ち、C拡散層分をマイナスしても合わせ材厚をmm単位で保証出来るように0.4mmを炭素拡散層の厚みの上限とした。逆に、炭素拡散層の厚みが0.05mm以下の場合、合わせ材の母材との付着強度が低下するため、0.05mmを下限とした。
しかしながら、本発明が対象とするクラッド鋼板の合わせ材に用いられる省合金タイプの二相ステンレス鋼は、熱間圧延の温度域で窒化物が析出しやすい性質を持っている。このため、通常、熱間圧延を終了した状態のクラッド材では、耐食性を低下させるクロム窒化物が合わせ材中に分散されている。
また、溶体化熱処理を省略した場合、C拡散層のほとんどが熱間圧延前の被圧延素材の加熱工程によって生じることになる。したがって、熱間圧延前の被圧延素材の加熱条件を規定することによって、C拡散層の厚みをほぼ制御できる。本発明者らは、熱間圧延前の被圧延素材の加熱条件とC拡散層厚について鋭意検討し、本発明の完成に至った。
(1) 二相ステンレス鋼を合わせ材とし、炭素鋼もしくは合金鋼を母材とするクラッド鋼板であって、該二相ステンレス鋼が、
質量%で、
C :0.03%以下、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.5〜7.0%、
P :0.05%以下、
S :0.010%以下、
Ni:0.1〜5.0%、
Cr:18.0〜25.0%、
N :0.05〜0.30%、
Al:0.001〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、
800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、前記均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.01%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度が800〜970℃であり、
前記母材との界面側に存在する炭素拡散層の厚みが0.05〜0.4mmであることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。
質量%で、
C :0.03%以下、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.5〜7.0%、
P :0.05%以下、
S :0.010%以下、
Ni:0.1〜5.0%、
Cr:18.0〜25.0%、
N :0.05〜0.30%、
Al:0.001〜0.05%を含有し、更に、
V :0.05〜0.5%、
Nb:0.01〜0.20%、
Ti:0.003〜0.05%から選ばれる1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、
800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、前記均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.03%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度が800〜970℃であり、
前記母材との界面側に存在する炭素拡散層の厚みが0.05〜0.4mmであることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。
Mo:1.5%以下、
Cu:2.0%以下、
W :1.0%以下、
Co:2.0%以下から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。
B :0.0050%以下、
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0030%以下、
REM:0.10%以下から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。
母材と前記合わせ材とを重ね合わせて被圧延素材とする工程と、
前記被圧延素材を1050℃以上1250℃以下の温度で30分以上10時間以下の時間、かつ、前記合わせ材の前記母材側の界面に下記[式1]で示されるWL以上かつ下記[式2]で示されるWH値以下の厚みの炭素拡散層が形成される条件で加熱する素材加熱工程と、
前記素材加熱工程後の前記被圧延素材を熱間圧延する熱間圧延工程とを備えることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板の製造方法。
WL=0.05×(TM/TP)・・・[式1]
WH=0.4×(TM/TP)・・・[式2]
[式1]および[式2]において、TPは熱間圧延工程後の鋼板の厚みを示し、TMは熱間圧延工程前の被圧延素材の厚みを示す。
本発明により、海水淡水化機器、輸送船のタンク類、各種容器等として好適に用いられ、従来より合金元素を節減したクラッド鋼板を、安価で少ないエネルギーで製造でき、産業面、環境面に寄与するところは極めて大である。
先ず、本発明の請求項1記載の限定理由について説明する。
請求項1に係る二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板における合わせ材の成分は、C,Si,Mn,P,S,Ni,Cr,N,Alを含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる。また、請求項1のクラッド鋼板に用いられる二相ステンレス鋼は、オーステナイト相とフェライト相の両相の組織を有するものであり、800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、前記均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.01%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度(以下「クロム窒化物析出温度TN」という場合がある。)が800〜970℃であるものである。
Sは、原料から不可避に混入する元素であり、熱間加工性、靱性および耐食性をも劣化させるため0.010%以下に限定する。好ましいS含有量は0.0020%以下である。
クロム窒化物析出温度TNが低いほど、クロム窒化物の析出する温度域が低温側に限定されるため、クロム窒化物の析出速度や析出量が抑制され、熱間圧延ままの溶体化熱処理を省略した状態で合わせ材の耐食性が維持される。
また、クロム窒化物が十分に平衡する時間として均熱処理の均熱温度での保持時間を20分以上に規定する。保持時間が20分未満では析出量の変化が激しい区域に該当して測定の再現性が得られにくくなる。しかし、保持時間を長くすると測定に長時間を要する。したがって、クロム窒化物を十分に平衡させて再現性を確保する観点からいえば、均熱温度での保持時間は20分以上であってもよいが、効率よく測定するために20分であることが好ましい。
このC拡散層厚を測定するには、断面へシュウ酸電解によるエッチングを行い、光学顕微鏡観察し、析出物が観察される厚みを測定すればよい。
請求項2に係るクラッド鋼板の合わせ材の成分は、請求項1と同様にC,Si,Mn,P,S,Ni,Cr,N,Alを含有し、請求項1と異なり、更に、V,Nb,Tiから選ばれる1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる。
また、請求項2のクラッド鋼板に用いられる二相ステンレス鋼は、オーステナイト相とフェライト相の両相の組織を有するものであり、800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.03%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度(以下「クロム窒化物析出温度TN2」という場合がある。)が800〜970℃であるものである。
なお、請求項1で説明したクロム窒化物析出温度TNは、選択的成分であるV、Nb、Tiを含有しない二相ステンレス鋼における熱間圧延中におけるクロム窒化物の析出に関する指標であることは言うまでもない。
なお、クロム窒化物析出温度TN2において、クロム窒化物の析出量が0.03%以下となる温度のうちの最低温度と規定したのは、実験によって二相ステンレス鋼が請求項2に記載の成分を有するものである場合、クロム窒化物の析出量0.03%以下が耐食性や靭性に悪影響を及ぼさない析出量であることを確認したことによる。
請求項3では、合わせ材の耐食性を付加的に高める元素について規定した。選択的元素であるMo,Cu,W,Coから選ばれる1種または2種以上を更に含有する請求項3に係る発明の限定理由について説明する。
Moは、二相ステンレス鋼の耐食性を付加的に高める非常に有効な元素であり、必要に応じて含有させることができる。耐食性改善のためにはMoを0.2%以上含有させることが好ましい。一方でMoは、金属間化合物の析出を促進する元素であり、本発明鋼では熱間圧延時の析出を抑制する観点より1.5%の含有量を上限とする。
請求項4では、熱間加工性の向上を図るために必要に応じて選択的に含有させるB,Ca,Mg,REMを下記の通り限定する。B,Ca,Mg,REMは、いずれも鋼の熱間加工性を改善する元素であり、その目的で1種または2種以上添加される。
本発明の圧延クラッド鋼板は、以下のような工程で製造される。まず、所定の厚さの母材と上述した二相ステンレス鋼からなる合わせ材とを用意し、それぞれ接合面を清浄にして重ね合わせ、四周を溶接により接合し、スラブ(被圧延素材)を組み立てる。接合強度を高めるために真空脱ガスなどが適宜実施される。このスラブに素材加熱工程を行った後、通常の熱間圧延を施してクラッド鋼板が製造される。
図1に示すCの拡散距離は、フェライト相中のCの拡散について分子の拡がりを示す一般式√(2Dt)によって算出した計算値である。このようにして算出したCの拡散距離は、Cの拡散距離に対応する加熱条件をより高精度で設定するために、必要に応じて実験により測定した実験値を用いて補正してもよい。上記一般式において、tは時間であり、Dはフェライト相中のCの拡散定数である。フェライト相中のCの拡散定数は、一般に温度T(K)の関数としてD=D0exp(−Q/RT)(Rは気体定数であり、Qは活性化エネルギーである)と表される。
WH=0.4×(TM/TP)・・・[式2]
[式1]および[式2]において、TPは熱間圧延工程後の鋼板の厚みを示し、TMは熱間圧延工程前の被圧延素材の厚みを示す。
また、素材加熱工程における加熱時間が30分未満の場合、中心部の加熱不足により二相ステンレス鋼へ窒化物の残存が見られ、耐食性が低下する。また、素材加熱工程における加熱時間が10時間超では、加熱効果が飽和し、拡散層を助長する。このため、加熱時間は30分以上10時間以下とし、好ましくは1時間〜5時間である。
なお、表1に示した成分について含有量が記載されていない部分は不純物レベルであることを示している。また、REMはランタノイド系希土類元素を意味し、含有量はそれら元素の合計を示している。また、Oは不可避的不純物である。
(1) 10mm厚の供試鋼に、800〜1000℃の任意の均熱温度で20分間保持する均熱処理を行い、その後5秒以内に水冷を開始して冷却する。
(2) 冷却後の供試鋼表層を#500研磨する。
(3) 3g試料を分取し、非水溶液中(3%マレイン酸+1%テトラメチルアンモニウムクロライド+残部メタノール)で電解(100mV定電圧)してマトリックスを溶解する。
(4) 0.2μm穴径のフィルターで残渣(=析出物)を濾過し、析出物を抽出する。
(6) (1)の均熱処理温度を種々変化させ、残渣中のクロム含有量が0.01%以下となる均熱処理温度のうちの最低温度をTNとする。また、合わせ材が、V,Ti,Nbのいずれか1種以上を含有する場合は、クロム含有量が0.03%以下となる均熱処理温度のうちの最低温度をTN2とする。
孔食電位測定としては、合わせ材を取り出し、一部は1000℃で溶体化熱処理を実施し、鋼材の表皮下1mmの面に対してJIS G0577に定められた方法にて電流密度が100μA/cm2に対応する電位(VC’100)を測定した。溶体化熱処理を施す前後の鋼材についてそれぞれn=4で測定し、平均値を求めその平均値の差(孔食電位差)を算出した。
また、せん断引張試験としてJIS G0601に準拠して常温にて各3本の試験を実施し、せん断強度を測定した。
表3に、各条件材(番号1〜38)におけるC拡散層厚および孔食電位差の評価結果を示している。
その後、各クラッド鋼板(番号1〜38)において、加熱温度および加熱時間を見積もり用グラフに当てはめて、素材加熱工程後のスラブにおけるCの拡散距離を見積もった。その結果を表3に示す。
本発明例(番号1〜21)では、C拡散層厚はいずれの場合も0.05〜0.4mmの間に収まっており、せん断強度は300MPaを超え良好であった。
比較例である番号31、32、36は、見積もり用グラフの値がWHを上回っており、C拡散層厚が0.4mmを超過した。特に比較例である番号32は素材厚/板厚が小さいため本発明例1等と同じ加熱条件でも大きな拡散層厚となった。
比較例である番号37は逆に見積もり用グラフの値がWLを下回り、せん断強度が大きく低下し300MPaを下回った。
比較例である番号34では、素材加熱温度が低いため圧延温度が低すぎて熱間加工割れを生じ、比較例である番号35では、素材加熱時間が短いため窒化物の析出が生じ、耐食性低下が見られた。
最後の比較例である番号38は参考例であり、オーステナイト系を合わせ材とした例である。オーステナイト系ステンレス鋼を合せ材とした場合はC拡散層厚が大幅に小さく、特に製造条件を考慮する必要が無いことがわかる。
Claims (5)
- 二相ステンレス鋼を合わせ材とし、炭素鋼もしくは合金鋼を母材とするクラッド鋼板であって、該二相ステンレス鋼が、
質量%で、
C :0.03%以下、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.5〜7.0%、
P :0.05%以下、
S :0.010%以下、
Ni:0.1〜5.0%、
Cr:18.0〜25.0%、
N :0.05〜0.30%、
Al:0.001〜0.05%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、
800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、前記均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.01%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度が800〜970℃であり、
前記母材との界面側に存在する炭素拡散層の厚みが0.05〜0.4mmであることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。 - 二相ステンレス鋼を合わせ材とし、炭素鋼もしくは合金鋼を母材とするクラッド鋼板であって、該二相ステンレス鋼が、
質量%で、
C :0.03%以下、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.5〜7.0%、
P :0.05%以下、
S :0.010%以下、
Ni:0.1〜5.0%、
Cr:18.0〜25.0%、
N :0.05〜0.30%、
Al:0.001〜0.05%を含有し、更に、
V :0.05〜0.5%、
Nb:0.01〜0.20%、
Ti:0.003〜0.05%から選ばれる1種または2種以上を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりなり、
800〜1000℃の均熱温度で20分以上保持する均熱処理を行い、前記均熱処理後5秒以内に水冷を開始して冷却した場合に電解抽出残渣分析法により求めたクロム窒化物の析出量が0.03%以下となる前記均熱温度のうちの最低温度が800〜970℃であり、
前記母材との界面側に存在する炭素拡散層の厚みが0.05〜0.4mmであることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。 - 前記二相ステンレス鋼が、更に、
Mo:1.5%以下、
Cu:2.0%以下、
W :1.0%以下、
Co:2.0%以下から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。 - 前記二相ステンレス鋼が、更に、
B :0.0050%以下、
Ca:0.0050%以下、
Mg:0.0030%以下、
REM:0.10%以下から選ばれる1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板の製造方法であり、
母材と前記合わせ材とを重ね合わせて被圧延素材とする工程と、
前記被圧延素材を1050℃以上1250℃以下の温度で30分以上10時間以下の時間、かつ、前記合わせ材の前記母材側の界面に下記[式1]で示されるWL以上かつ下記[式2]で示されるWH値以下の厚みの炭素拡散層が形成される条件で加熱する素材加熱工程と、
前記素材加熱工程後の前記被圧延素材を熱間圧延する熱間圧延工程とを備えることを特徴とする二相ステンレス鋼を合わせ材とするクラッド鋼板の製造方法。
WL=0.05×(TM/TP)・・・[式1]
WH=0.4×(TM/TP)・・・[式2]
[式1]および[式2]において、TPは熱間圧延工程後の鋼板の厚みを示し、TMは熱間圧延工程前の被圧延素材の厚みを示す。
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