JP2013209309A - アスコルビン酸誘導体が配合された組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩が安定に配合された組成物を提供する。
【解決手段】
次の成分(A)〜(F);(A)アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩;(B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる硫黄含有抗酸化化合物:(C)アルギニン、グルタミン、トリプトファン、ヒスチジン、リジン、グリシルグリシン及びアスパラギンから選ばれる、分子内に窒素原子を2個以上有するアミノ酸;(D)エチレンジアミン四酢酸、又はその塩;(E)1,2−アルカンジオール、及び/又はグリセリン;(F)水が配合された、25℃のpHがpH6.0〜8.0の組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩が配合された組成物に関する。本発明の組成物は特に、化粧料又は皮膚外用剤として有用であり、特に透明性の要求される形態とするのに適している。
ビタミンC誘導体であるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルは、美白、抗炎症、アンチエイジング等の作用を有する両親媒性の成分として、各種の化粧料や皮膚外用剤に用いられている。この成分の経時安定性を向上させるために、いくつかの技術が検討されてきた。
特許文献1には、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩と、多価アルコールとを含有することを特徴と皮膚外用剤が記載されており、これによれば、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩を皮膚外用剤として製剤化した場合でも、経時的な濁り及び沈殿の発生を防ぐことができることが述べられている。また特許文献2には、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの脂肪酸エステル及び/又はその塩、0.07〜0.65のIOB値を有する液状油、界面活性剤、及び水を含有する水中油型組成物が記載されており、これによれば、有効成分であるL−アスコルビン酸−2−リン酸エステルの脂肪酸エステル及び/又はその塩の水中油型組成物における加水分解が抑制され、安定配合が可能となる旨が述べられている。さらに特許文献3には、特定のアスコルビン酸−2−リン酸エステル誘導体、非イオン性界面活性剤及び水を含有する組成物を調製し、これと2価以上の金属塩又はその水溶液を混合することにより調製したことを特徴とする組成物が記載されており、これによれば当該アスコルビン酸誘導体の安定性を飛躍的に向上させることが可能となる旨が述べられている。さらに特許文献4は、アスコルビン酸エステルに関するものではないが、油溶性という性質が共通するレチノイドの配合に関するものであり、これには、水素添加リン脂質からなる脂質二分子膜中に、少なくともレチノイドと疎水性抗酸化剤とを内包するレチノイド内包粒子を含有することを特徴とするレチノイド安定化組成物が記載されている。そしてこのようなレチノイド安定化組成物により、優れた経時安定性を有し、べたつかず、みずみずしい感触を有する水系製剤を提供することできる旨が述べられている。
特開2005−336156(特許04672328) 特開2009−249325 特開2007−320858 特開2009−256268
従来の方法では、アスコルビン酸誘導体の経時安定性は十分ではなく、特に水性の液状であって透明性が要求される化粧水等では、変色や沈殿等の問題が明らかであった。
アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩は、高温及び低温で、分解が促進され、黄変と、白濁及び沈殿が生じる。黄変は、分解産物であるアスコルビン酸の変色によるものであり、また白濁・沈殿は、高級脂肪酸に起因すると考えられた。したがって、分解を適切に抑制すれば、これらの問題は低減されうる。
本発明者らは、化粧水の形態におけるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩の安定化方法を鋭意検討した。その結果、特定のアミノ酸や特定の硫黄含有化合物を組み合わせて用いることにより、黄変及び白濁・沈殿を抑制しうることを見出し、本発明を完成した。
本発明は、以下を提供する。
[1] 次の成分(A)〜(F);
(A)アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩
(B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる1種又は2種以上の硫黄含有抗酸化化合物
(C)分子内に窒素原子を2個以上有するアミノ酸
(D)エチレンジアミン四酢酸、又はその塩
(E)1,2−アルカンジオール、及び/又はグリセリン
(F)水
が配合された、25℃のpHが6.0〜8.0の組成物。
[2] 成分(B)がピロ亜硫酸塩又はチオ硫酸塩である、[1]に記載の組成物。
[3] 成分(C)がアルギニン及び/又はヒスチジンである、[1]又は[2]に記載の組成物。
[4] 成分(E)が1,2−ペンタンジオールである、[1]〜[3]のいずれか一に記載の組成物。
[5] 成分(E)の配合量が3〜15質量%である、[1]〜[4]のいずれか一に記載の組成物。
[6] 成分(B)、(C)、(D)及び(E)の、成分(A)に対する配合質量割合が、下記:
(B)/(A)=0.001〜0.2
(C)/(A)=0.02〜1
(D)/(A)=0.02〜1
(E)/(A)=2.5〜50
である、[1]〜[5]のいずれか一に記載の組成物。
[7] 透明液状である、[1]〜[6]のいずれか一に記載の組成物。
[8] 組成物が化粧料又は皮膚外用剤である、[1]〜[7]のいずれか一に記載の組成物。
本発明によれば、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩の安定性が向上する。
本発明によれば、低温及び高温において、黄変、白濁及び沈殿の生じにくい無色透明の組成物を得ることができる。
本発明の組成物は、次の成分(A)〜(F)が配合される:
(A)アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩;
(B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる硫黄含有抗酸化化合物
(C)分子内に窒素原子を2個以上有するアミノ酸;
(D)エチレンジアミン四酢酸、又はその塩
(E)1,2−アルカンジオール、及び/又はグリセリン
(F)水
なお、本発明で数値範囲を「X〜Y」で表すときは、特に記載した場合を除き、両端X及びYを含む。また、本発明である成分に関し「塩」というときは、特に記載した場合を除き、化粧料又は皮膚外用剤として許容される塩をいい、これには、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、又は亜鉛塩等が含まれる。
〔成分(A)〕
本発明の組成物は、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩を含む。本発明で「アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩」というときは、特に記載した場合を除き、アスコルビン酸の2位の水酸基にリン酸がエステル結合し、6位の水酸基に高級脂肪酸がエステル結合した化合物であって、2位の水酸基にエステル結合したリン酸残基が、塩を形成しているものをいう。
エステル結合した高級脂肪酸残基は、好ましくは炭素数10〜20の脂肪族カルボン酸の残基であり、より好ましくは、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、2−ヘキシルデカン酸又はイソステアリン酸の残基であり、さらに好ましくは、パルミチン酸の残基である。
塩の例としては、化粧料又は皮膚外用剤として許容されるものである限り、特に限定されず、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の塩、第3級アミン等の塩等を挙げることができ、好ましい例として、上述したナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、又は亜鉛塩等を挙げることができる。
本発明に用いられるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩の好ましい例は、パルミチン酸アスコルビルリン酸の塩であり、より特定すると、パルミチン酸アスコルビルリン酸のナトリウム塩又はマグネシウム塩である。本発明に特に好適に用いられるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩の一例は、パルミチン酸アスコルビルリン酸(化学名:L−アスコルビン酸−2−リン酸三ナトリウム(trisodium L-ascorbyl 2-phosphate))である。
本発明では、アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩として、1種のみ用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩は、アスコルビン酸のリン酸エステルにさらに高級脂肪酸残基を導入することにより、水溶性のアスコルビン酸誘導体に親油性が付与されており、両親媒性である。既存のアスコルビン酸誘導体に比べ、皮膚浸透性に優れており、皮膚のコラーゲン合成を促進し、アンチエイジング(抗シワ)効果がより期待できる。
本発明の組成物におけるアスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩の配合量は、0.03〜10質量%(以下、単に「%」ということがある。)であり、好ましい配合量は0.1〜2%であり、より好ましい配合量は0.3〜1%である。この範囲であれば、美白等の作用も優れ、経時安定性もより優れるため好ましい。
〔成分(B)〕
本発明の組成物は、ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる1種又は2種以上の硫黄含有抗酸化化合物を含む。本発明の成分(B)は、抗酸化作用を発揮しうるものであり、成分(A)の酸化分解を防止しうる。
成分(B)としては、必要に応じて1種又は2種以上用いることができ、少なくとも、ピロ亜硫酸塩又はチオ硫酸塩を用いることが好ましく、ピロ亜硫酸ナトリウム又はチオ硫酸ナトリウムを用いることがより好ましい。
本発明の組成物における成分(B)の配合量は、0.0005〜1%とすることができ、好ましい配合量は0.001〜0.4%、より好ましい配合量は0.003〜0.2%である。この範囲であれば、経時安定性がより優れるため好ましい。
さらに、成分(A)との含有質量割合に関しては、(B)/(A)=0.0002〜0.8とすることができ、0.0005〜0.4とすることが好ましく、0.001〜0.2とすることがより好ましい。この範囲であれば、(A)の安定化に十分寄与することができる。
〔成分(C)〕
本発明の組成物は、分子内に窒素原子を2個以上含むアミノ酸を含む。分子内に窒素原子を2個以上含むアミノ酸として、アルギニン、グルタミン、トリプトファン、ヒスチジン、リジン、グリシルグリシン、及びアスパラギンから選択することができる。本発明者らの検討によると、成分(C)のかわりに分子内に窒素原子を1個しか有さないアミノ酸であるグリシンを用いた場合には、低温において沈殿を、高温において黄変及び白濁が生じる傾向があった。なお、本発明で「高温」というときは、特に記載した場合を除き、50℃以上をいい、本発明で「低温」というときは、特に記載した場合を除き、5℃以下をいう。高温での安定性及び低温での安定性は、その温度で数日〜数か月、例えば1か月保存した際の、変色の有無、沈殿の有無、官能試験を行うことによって、評価できる。
成分(C)のうち、本発明に用いるのに特に好ましいのは、アルギニン及びヒスチジンから選ばれる、窒素原子を3個以上含むアミノ酸である。成分(C)としては、必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。
本発明の成分(C)の配合量は、特に限定されるものではないが、0.005〜1%とすることができ、好ましい配合量は0.01〜0.4%であり、より好ましい配合量 0.06〜0.2%である。
さらに、成分(A)との含有質量割合に関しては、(C)/(A)=0.005〜4とすることができ、0.01〜2とすることが好ましく、0.02〜1とすることがより好ましい。この範囲であれば、(A)の安定化に十分寄与することができる。
〔成分(D)〕
本発明の組成物は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)又はその塩を含む。成分(D)はキレート剤として作用する。本発明者らの検討によると、EDTAの塩の代わりにエチドロン酸を用いた場合には、高温においても低温においても、色調の変化はみられなかったが、沈殿が生じやすい傾向が見られた。したがって、本発明においては、成分(D)としては、EDTA又はその塩が好適であろう。EDTA又はその塩は、pHが中性領域でキレート能が高く、かつ配位数が多い点でも有益だと考えられる。EDTA(又はその塩)と同様に用いられることの多いジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウムは、pHがアルカリ領域のほうがよりキレート能を発揮しやすく、またグリシンは中性領域でキレート能を発揮するが、配位数がより多いEDTAのほうが、キレート能が優れていると考えられる。
成分(D)としてEDTAの塩を用いる場合、化粧料又は皮膚外用剤に用いることのできるものであれば、特に限定されないが、例えば、EDTAのナトリウム又はカリウム塩であれば、好適に用いることができ、必要に応じて1種、又は混合して用いてもよい。
本発明の成分(D)の配合量は、特に限定されるものではないが、0.005〜0.8%とすることができ、好ましい配合量は0.01〜0.4%であり、より好ましい配合量は0.06〜0.2%である。さらに、成分(A)との含有質量割合に関しては、(D)/(A)=0.005〜4とすることができ、0.01〜2とすることがより好ましく、0.02〜1とすることがさらに好ましい。このような範囲は、実施例で用いたエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを用いる場合に特に適しているが、本発明の成分(D)として、EDTA自体又はそれ以外の塩を用いる場合、上述の範囲の二ナトリウム塩に相当する量(モル当量)を用いることができる。
〔成分(E)〕
本発明の組成物は、1,2−アルカンジオール及び/又はグリセリンを含む。成分(E)は、成分(A)の溶解性を高め、白濁・沈殿を生じにくくする作用があると考えられる。特定の成分(E)の代わりに、1,3−ブチレングリコール(BG)、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール(DPG)、又はジグリセリンを使用した場合には、低温での安定性が、劣る傾向があった。1,2−アルカンジオールの特に好ましい例は、1,2−ペンタンジオール(ペンチレングリコール)である。(E)成分としては、必要に応じて1種、又は混合して用いてもよい。
本発明の成分(E)の配合量は、特に限定されるものではないが、2〜20%とすることができ、好ましい配合量は3〜15%であり、より好ましい配合量は4〜10%である。
さらに、成分(A)との含有質量割合に関しては、(E)/(A)=0.5〜70とすることができ、1〜60とすることがより好ましく、2.5〜50とすることがさらに好ましい。
〔成分(F)〕
本発明の組成物には、成分(A)やその他の成分を溶解するための溶媒として、水を用いる。水は、使用時及び使用後の皮膚にみずみずしい感触を付与しうる。
水としては、精製水を用いることができる。水の配合量は特に限定されず適宜、他の成分量に応じて配合することができるが、好ましい配合量は75〜97%であり、より好ましい配合量は80〜96%である。
〔pH〕
本発明の皮膚外用剤は、pH6.0〜8.0に調整される。pH調整剤を用いてもよい。pHが8を超える場合は、高温での安定性が劣る傾向があり、pHが6.0に満たない場合は、低温での安定性が劣る傾向にある。pH調整のために用いるpH調整剤は、組成物のpHを6.0〜8.0に調整することができ、かつ皮膚に外用するための成分として許容できるものであれば特に限定されない。本発明に用いることのできるpH調整剤の例として、クエン酸塩、リン酸塩、酒石酸塩が挙げられる。なお、本発明でpHをいうときは、特に記載した場合を除き、25℃のときの値である。
〔他の成分〕
本発明の組成物には、本発明の効果を妨げない範囲で通常の化粧料又は皮膚外用剤に配合される種々の成分、具体的には、油剤、アルコール類、粉体、溶性高分子、皮膜形成剤、界面活性剤、有機変性粘土鉱物、樹脂、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、清涼剤、酸化防止剤等を添加することができる。
本発明の組成物には、比較的少量であれば、油剤を配合させることができる。油分は肌を柔軟にし、肌のエモリエント感を付与する作用を発揮しうる。
本発明の組成物には、通常の化粧料又は皮膚外用剤に配合される、美白や抗酸化等を目的とした美容剤を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
美白剤としては、アルブチン、ビタミンC及びその誘導体、サンザシ抽出物、インチンコウ(カワラヨモギ)抽出物、カンゾウ抽出物、クララ(クジン)抽出物、コムギ抽出物、サイシン抽出物、コメ及びコメヌカ抽出物、ブラックカラント抽出物、イブキトラノオ抽出物、ノイバラ(エイジツ)抽出物、エゾウコギ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、コーヒー抽出物、ハトムギ(ヨクイニン)抽出物等が挙げられる。
抗酸化剤としては、コエンザイムQ10、αリポ酸、ビタミンE及びその誘導体、カロチノイド、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ルチン及びその誘導体、グルタチオン及びその誘導体、スーパーオキサイドディスムターゼ、マンニトール、ケイケットウ抽出物、ゲンノショウコ抽出物、シャクヤク抽出物、スーパーオキサイドディスムターゼ、イチョウ抽出物、コガネバナ(オウゴン)抽出物、マイカイカ(マイカイ、ハマナス)抽出物、トルメンチラ抽出物、ブドウ抽出物、ヤシャジツ(ヤシャ)抽出物、ユキノシタ抽出物、ローズマリー(マンネンロウ)抽出物、茶抽出物(烏龍茶、紅茶、緑茶等)等が挙げられる。
さらに、本発明の組成物には、乳化物に安定に配合することが困難であった電解質を配合することもできる。具体的には、例えば、上述した成分(C)以外のアミノ酸(例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トレオニン、セリン、プロリン、ヒドロキシプロリン、チロキシン、メチオニン、シスチン、システィン、アスパラギン酸、グルタミン酸等)及びトリメチルグリシン、N−アセチル−グルタミン酸等のアミノ酸の水溶性誘導体類、ヒドロキシ酢酸、乳酸、β−ヒドロキシプロピオン酸、α−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロキシイソカプロン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、タートロン酸、クエン酸、酒石酸、ピロリドンカルボン酸などのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩、アンモニウム塩、グリチルリチン酸ジカリウム、尿素、L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸塩が挙げられる。電解質の配合量は0.1%〜5%であることが、美容効果や高温での安定性の点で、より好ましい。
〔製法、その他〕
本発明の組成物の製造のためには、当業者に知られた常法をもちいることができる。特に限定されるものではないが、例えば、成分(A)をあらかじめ成分(F)に溶解しておき、そこに他の成分を混合溶解させることによる。
本発明の組成物においては、成分(A)の分解による変色及び沈殿が抑制されたものであるが、本来的に透明であってもよく、半透明であってもよく、一定程度の濁度を有していてもよい。透明であるか否か、及び透明性の程度は、当業者であれば、化粧水に適用される既存の手法及び判断基準に基づき、適宜判定することができる。例えば、透明性に関しては、4〜5段階程度の判断基準を設け、訓練された専門家により、目視で判断することができる。また、透明性は、透過率(判定対象となる液に照射した入射光と透過光の強度比を百分率で表した値)で表すこともできる。透明ないし半透明の透過率は、波長700nmで70%以上であることが好ましい。
本発明の組成物の性状は特に限定されないが、本発明の効果をより享受するために液状であることが好ましい。なお、本発明における液状とは、25℃で1〜3000mPa・sの粘度値を指し、十分な流動性を有する性状である。ここでの粘度測定は、B型回転粘度計(東芝システム株式会社・ビスメトロン粘度計VDA2)を用いて測定したものである。
本発明の組成物は、化粧料又は皮膚外用剤とするのに適しており、また本発明の組成物を添加し、化粧料又は皮膚外用剤とすることができる。化粧料又は皮膚外用剤に添加して用いる場合の組成物の量は、特に制限はないが、たとえば、化粧料又は皮膚外用剤の全量に対し、0.1〜70%とすることができ、0.5〜60%とすることが好ましく、1.0〜50%とすることがさらに好ましい。この範囲であれば、安定的に配合できるからである。
本発明は、化粧料とするのに適している。化粧料の形態には特に限定はなく、例えば、化粧水、美容液、マッサージ料、パック料等のスキンケア化粧料、下地化粧料を例示することができる。またその使用法は、手や指で使用する方法、不織布等に含浸させて使用する方法等が挙げられる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜18及び比較例1〜17:化粧水
下記表1及び表2に示す処方の化粧水を下記製造方法にて調製し、高温及び低温での安定性について下記の方法により評価した。その結果も併せて表1び表2に示す。なお、全ての実施例、及び、比較例16を除く比較例は製造においては無色透明であった。
[調製方法]
A:No.22の成分をNo.23に溶解する。
B:他の成分とAとを混合溶解して、化粧水を得た。
[評価方法]
各試料を50℃又は5℃にて1ヶ月保管した後、化粧料評価専門家により、目視で、変色(黄変、白濁)、沈殿の有無を下記にしたがって判定した。
安定性
◎:変色や沈殿が全く見られない
○:わずかに変色や沈殿が見られるが問題ないレベルである
△:変色や沈殿が見られ、化粧料としての品質上問題となる
×:変色や沈殿がひどい
Figure 2013209309

Figure 2013209309
実施例19:美容液(液状)
(成分) (%)
1.イソステアリン酸ポリオキシエチレン(50モル)
硬化ひまし油 0.5
2.ユビキノン 0.02
3.トリオクタン酸グリセリル 0.03
4.コハク酸ジ2−エチルヘキシル 0.03
5.ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール 0.05
6.精製水 残量
7.キサンタンガム 0.05
8.精製水 10.0
9.パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム 1.0
10.エデト酸二ナトリウム 0.1
11.乳酸ナトリウム 0.5
12.亜ジチオン酸ナトリウム 0.1
13.グリシルグリシン 0.1
14.クエン酸3Na 0.28
15.リン酸一水素2Na 0.02
16.1,2−ペンタンジオール 10.0
17.グリセリン 5.0
18.エタノール 3.0
19.水溶性コラーゲン 0.01
19.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
20.香料 0.01
(製造方法)
A.成分1〜5を均一に溶解する。
B.70℃に加熱した成分6に成分7を添加し混合攪拌し、室温まで冷却する。
C.BにAを添加し、均一に混合する。
D.Cを攪拌しながら、成分8〜20を添加し、均一に混合する。
E.Dを容器に充填して、美容液を得た。
実施例19の美容液は、高温及び低温での安定性に優れる美容液であった。
実施例20:シート状化粧料
(成分) (%)
1.エタノール 10.0
2.テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 0.01
3.ポリオキシエチレン(40モル)硬化ヒマシ油 0.01
4.ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 0.01
5.セスキオレイン酸ソルビタン 0.01
6.トリセテアレス−4リン酸(注1) 0.01
7.PPG−9ジグリセリル(注2) 1.0
8.1,3−ブチレングリコール 5.0
9.パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム 2.0
10.ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
11.アルギニン 0.1
12.エデト酸二ナトリウム 0.3
13.クエン酸3Na 0.28
14.リン酸一水素2Na 0.02
15.1,2−ペンタンジオール 8.0
16.ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
17.トラネキサム酸 2.0
18.カルボキシビニルポリマー(注3) 0.2
19.水酸化ナトリウム 0.06
20.精製水 残量
21.フェノキシエタノール 0.1
22.香料 0.01
(注1)HOSTAPHAT KW340D(クラリアント・ジャパン社製)
(注2)SY−DP9(阪本薬品工業社製)
(注3)CARBOPOL 980(LUBRIZOL ADVANCED MATERIALS社製)
(製造方法)
A:成分1〜6を混合溶解する。
B:Aに成分7〜22を添加し、これを不織布に含浸させる。
C:Bをアルミラミネートの袋状容器に密封充填し、シート状化粧料を得た。
実施例19の美容液は、高温及び低温での安定性に優れる美容液であった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)〜(F);
    (A)アスコルビン酸−2−リン酸エステルの高級脂肪酸エステルの塩
    (B)ピロ亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ジチオン酸塩及びチオ硫酸塩から選ばれる硫黄含有抗酸化化合物
    (C)分子内に窒素原子を2個以上有するアミノ酸
    (D)エチレンジアミン四酢酸、又はその塩
    (E)1,2−アルカンジオール、及び/又はグリセリン
    (F)水
    が配合された、25℃のpHが6.0〜8.0の組成物。
  2. 成分(B)がピロ亜硫酸塩又はチオ硫酸塩である、請求項1記載の組成物。
  3. 成分(C)がアルギニン及び/又はヒスチジンである、請求項1又は2記載の組成物。
  4. 成分(E)が1,2−ペンタンジオールである、請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 成分(E)の配合量が3〜15質量%である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
  6. 成分(B)、(C)、(D)及び(E)の、成分(A)に対する配合質量割合が、下記:
    (B)/(A)=0.001〜0.2
    (C)/(A)=0.02〜1
    (D)/(A)=0.02〜1
    (E)/(A)=2.5〜50
    である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 透明液状である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 化粧料又は皮膚外用剤である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
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