JP2013208913A - 印刷方法及び印刷物 - Google Patents
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【解決手段】互いに異なる電磁波硬化型インクを媒体に向けて吐出する複数のヘッドと、複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、を有する印刷装置であって、複数のヘッドのうちの一のヘッドが、電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、対応した照射部が、電磁波を照射する第一照射動作と、一のヘッドとは異なる他のヘッドが、一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、一の電磁波硬化型インクに重なるように媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、他のヘッドに対応した照射部が他の電磁波硬化型インクに電磁波を照射する第二照射動作と、をこの順に実行し、この際他の電磁波硬化型インクの一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行する。
【選択図】図3
Description
該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、
前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置であって、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、
前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、
前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、
をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、
前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置であって、 前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、
前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、
前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、
をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することを特徴とする印刷装置。
かかる印刷装置によれば、画像の画質の劣化を抑止することが可能となる。
前記複数の照射部とは別に、前記電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射して該電磁波硬化型インクを本硬化させるための本照射部を備え、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、前記本照射部を制御して前記電磁波硬化型インクを本硬化させる本硬化処理を実行することとしてもよい。
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、
前記移動機構を制御して前記媒体を移動させる移動処理を実行し、その後、前記本硬化処理を実行することとしてもよい。
かかる場合には、例えば、媒体が移動しない場合に比べて、本発明の有効性が高まる。
前記複数のヘッドとは別に、電磁波硬化型クリアインクを前記媒体に向けて吐出するクリアインク用ヘッドを有し、
前記複数の照射部とは別に、前記電磁波硬化型クリアインクを照射する他の照射部を有し、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第三吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第三照射動作と、
前記クリアインク用ヘッドが、前記電磁波硬化型クリアインクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第四吐出動作と、
前記他の照射部が前記電磁波硬化型クリアインクに前記電磁波を照射する第四照射動作と、
をこの順に、前記電磁波硬化型クリアインクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも小さくなるように実行することとしてもよい。
かかる場合には、クリアインクの光沢を出すという目的が適切に達成されることとなる。
該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、
前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置を準備することと、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、
前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、
前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、
をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することと、
を有することを特徴とする印刷方法。
かかる印刷方法によれば、画像の画質の劣化を抑止することが可能となる。
<<<プリンター1の構成について>>>
印刷装置の一例としてインクジェットプリンター(以下、プリンター1と呼ぶ)を例に挙げ、プリンター1とコンピューター60が接続された印刷システムにて実施形態を説明する。
なお、予備照射部41は本照射部42に比べて照射強度の弱い紫外線を照射する。そして、このことにより、ヘッド31から吐出された紫外線硬化型インクは、予備照射部41にて照射される紫外線では完全には硬化せず(仮硬化)、本照射部42にて照射される紫外線によって完全に硬化することとなる(本硬化)。
ところで、本実施の形態に係るプリンター1は多数の印刷モードを備えている。例を挙げれば、シアン、マゼンタ、イエローインクを用いてカラー画像を印刷する印刷モード(以下、第一印刷モードと呼ぶ)、白(インク)の背景画像上に、シアン、マゼンタ、イエローインクを用いてカラー画像を印刷する印刷モード(以下、第二印刷モードと呼ぶ)、白インク以外の全てのインクを用いてカラー画像を印刷する印刷モード(以下、第三印刷モード)等である。そして、前述した9個のヘッド31及び9個の予備照射部41の全てが、常に、使用されるわけではなく、どのヘッド31及び予備照射部41が用いられるかは印刷モードに応じて相違することとなる。すなわち、第一印刷モードにより印刷が行われる際には、シアン、マゼンタ、イエローインクに対応した3個のヘッド31及び3個の予備照射部41が動作し、第二印刷モードにより印刷が行われる際には、白、シアン、マゼンタ、イエローインクに対応した4個のヘッド31及び4個の予備照射部41が動作し、第三印刷モードにより印刷が行われる際には、白以外のインクに対応した8個のヘッド31及び8個の予備照射部41が動作することとなる。
ここでは、上述した印刷動作(第一印刷モードによる印刷)が実行されて用紙S上にて互いに重ねられた紫外線硬化型インクの形状について、本件例を従来例(比較例)と比較しつつ図を用いて考察する。図3Aは、比較例に係る用紙S上の紫外線硬化型インクの形状を表した模式図であり、図3Bは、本件例に係る用紙S上の紫外線硬化型インクの形状を表した模式図である。なお、図3A及び図3Bの下図は、上図の丸囲い部分を拡大し、接触角を示した図である。
ここでは、接触角のコントロール方法について説明する。当該接触角の大きさは、上のインク及び下のインクが仮硬化される際の上のインク及び下のインクの仮硬化度(つまり、紫外線硬化型インクの何パーセントのモノマーがポリマーに変わったか)に依存する。そのため、予備照射部41の照射強度を調整すれば、当該接触角を所望の値(つまり、90度よりも大きい値)とすることができる。特に、下のインクの仮硬化度が接触角に大きな影響を与えるので(下のインクの仮硬化度が高いほど、接触角が大きくなる傾向にある)、下のインクに紫外線を照射する予備照射部41の照射強度を中心に調整すると良い。
上記の実施の形態は、主として印刷装置について記載されているが、印刷方法等の開示も含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
例えば、前記複数の照射部は、本照射部42であり、前記第一照射動作及び前記第二照射動作は、本照射部42による照射動作であることとしてもよい。
例えば、用紙Sは移動することなく、ヘッド31、予備照射部41、本照射部42が移動して、印刷が行われるプリンター1であってもよく、当該プリンター1にも本発明を適用できる。
ただし、コントローラー10が、印刷を行う際に、前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、搬送ユニット20を制御して用紙Sを移動させる移動処理を実行し、その後、前記本硬化処理を実行するプリンター1においては、当該移動処理において、前述した上のインクの端の部分が下方へ脱落する可能性が、用紙Sが移動しない場合と比べて大きくなる。そのため、コントローラー10が、印刷を行う際に、前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、搬送ユニット20を制御して用紙Sを移動させる移動処理を実行し、その後、前記本硬化処理を実行するプリンター1への、本発明の適用は、当該脱落を抑えるという本発明の有効性が高まる点でより望ましい。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記受け部の回転軸方向は前記ドラムの回転軸方向に沿っていることを特徴とする。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記受け部には、前記ドラム上に位置する前記媒体の前記幅方向端部よりも外側の位置で、前記ヘッドから吐出された前記インクを吸収可能な吸収体を有する。
また本発明の一実施形態に係る印刷装置において、前記インクは紫外線硬化型インクであり、前記媒体に着弾した前記インクに紫外線を照射可能な紫外線照射部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係る印刷装置は、互いに異なる電磁波硬化型インクを媒体に向けて吐出する複数のヘッドと、該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置であって、前記コントローラーは、印刷を行う際に、前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することを特徴とする印刷装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
Claims (5)
- 互いに異なる電磁波硬化型インクを媒体に向けて吐出する複数のヘッドと、
該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、
前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置であって、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、
前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、
前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、
をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記複数の照射部は、前記電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射して該電磁波硬化型インクを仮硬化させるための予備照射部であり、
前記複数の照射部とは別に、前記電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射して該電磁波硬化型インクを本硬化させるための本照射部を備え、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、前記本照射部を制御して前記電磁波硬化型インクを本硬化させる本硬化処理を実行することを特徴とする印刷装置。 - 請求項2に記載の印刷装置において、
前記媒体を移動させる移動機構を有し、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記第一吐出動作と前記第一照射動作と前記第二吐出動作と前記第二照射動作とを実行した後に、
前記移動機構を制御して前記媒体を移動させる移動処理を実行し、その後、前記本硬化処理を実行することを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記複数のヘッドは、互いに異なる電磁波硬化型有色インクを前記媒体に向けて吐出する有色インク用ヘッドであり、
前記複数のヘッドとは別に、電磁波硬化型クリアインクを前記媒体に向けて吐出するクリアインク用ヘッドを有し、
前記複数の照射部とは別に、前記電磁波硬化型クリアインクを照射する他の照射部を有し、
前記コントローラーは、印刷を行う際に、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第三吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第三照射動作と、
前記クリアインク用ヘッドが、前記電磁波硬化型クリアインクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第四吐出動作と、
前記他の照射部が前記電磁波硬化型クリアインクに前記電磁波を照射する第四照射動作と、
をこの順に、前記電磁波硬化型クリアインクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも小さくなるように実行することを特徴とする印刷装置。 - 互いに異なる電磁波硬化型インクを媒体に向けて吐出する複数のヘッドと、
該複数のヘッドにより吐出される前記互いに異なる電磁波硬化型インクの各々を照射するための、前記複数のヘッドの各々に対応した複数の照射部と、
前記ヘッドと前記照射部とを制御するコントローラーと、を有する印刷装置を準備することと、
前記複数のヘッドのうちの一のヘッドが、前記互いに異なる電磁波硬化型インクのうちの一の電磁波硬化型インクを吐出する第一吐出動作と、
前記複数の照射部のうちの前記一のヘッドに対応した照射部が、前記一の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第一照射動作と、
前記一のヘッドとは異なる他のヘッドが、前記一の電磁波硬化型インクとは異なる他の電磁波硬化型インクを、前記一の電磁波硬化型インクに重なるように該一の電磁波硬化型インクが吐出された前記媒体上の画素に向けて吐出する第二吐出動作と、
前記他のヘッドに対応した照射部が前記他の電磁波硬化型インクに前記電磁波を照射する第二照射動作と、
をこの順に、前記他の電磁波硬化型インクの前記一の電磁波硬化型インクに対する接触角が90度よりも大きくなるように実行することと、
を有することを特徴とする印刷方法。
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