JP2013207690A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂製のガイドに沿ってキャリッジが移動する構成を採用した場合でも、イメージセンサが移動する位置を適正な位置に保つことができる画像読取装置を提供すること。
【解決手段】イメージセンサ15は、イメージセンサ15の軸部35Bをキャリッジ13の軸受部31Bに嵌め込んでキャリッジ13に対して取り付けられ、これにより、キャリッジ13に対し主走査方向及び副走査方向に直交する方向へは相対的に変位可能かつ副走査方向(図中左右方向)へは相対的に変位不能とされている。また、間隔維持部材18は、イメージセンサ15に対し主走査方向(図中紙面に垂直な方向)及び副走査方向へ相対的に変位不能に取り付けられ、しかも、キャリッジ13の軸受部31Bに当接することによって間隔維持部材18がキャリッジ13に対し主走査方向へ相対的に変位不能な構造とされている。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像読取装置に関する。
従来、主走査方向に沿って配列された複数の受光素子を備えるイメージセンサと、イメージセンサが搭載されてイメージセンサとともに副走査方向へ移動するキャリッジとを備えたフラットベッド型の画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の画像読取装置の場合、装置内には金属製のガイドシャフトが配設されており、上述のキャリッジは、ガイドシャフトに支持されてガイドシャフトに沿って副走査方向へ往復移動可能な構造になっている。
また、特許文献1に記載の画像読取装置の場合、ガイドシャフトは、上下動可能な状態で装置筐体に支持され、コイルばねによって上方へと付勢されている。このコイルばねの付勢により、ガイドシャフトに支持されているキャリッジ(イメージセンサ)は、上方へ付勢される。また、イメージセンサの上方には、読取対象の原稿がセットされるコンタクトガラスが配設されている。そして、イメージセンサの主走査方向両端付近には、コンタクトガラスの裏面に当接するローラーが設けられている。このような構造とすることにより、原稿の画像を読み取る際には、ローラーとコンタクトガラスとの当接を維持したまま、イメージセンサを副走査方向へと移動させることができる。これにより、原稿とイメージセンサとの距離を一定に保つことができる。
さらに、上述のようにガイドシャフトを上下動可能な構造とするのに代えて、ガイドシャフトは固定するとともに、イメージセンサをキャリッジに対して相対的に上下動可能とした画像読取装置もある。このような画像読取装置においては、イメージセンサ側にある凹部に合わせて、その凹部に嵌まり込む凸部をキャリッジ側に設けて、この凸部を凹部に嵌め込むことで、イメージセンサがキャリッジに対して主走査方向へ相対的に変位するのを規制している。このような構造にすれば、凸部が凹部から抜けない範囲内でイメージセンサが上下動しても、イメージセンサが主走査方向へずれることはなく、イメージセンサをキャリッジ上の適正な位置に保持することができる。
特開2007−178506号公報
ところで、上述のような金属製のガイドシャフトは、コスト増の要因となるため、本件発明者は、ガイドシャフト相当物を樹脂製部品で代替することを検討している。
しかし、ガイドシャフト相当物を樹脂材料で形成する場合、どうしても金属製のガイドシャフトよりは剛性が低下するため、設置場所の凹凸や傾き、温度条件などによっては、ガイドシャフト相当物が変形しやすくなる。そのため、ガイドシャフト相当物が変形した場合には、ガイドシャフト相当物に沿って移動するキャリッジとコンタクトガラスとの距離が相応に大きく変動することになる。この場合、イメージセンサが適正な位置を保てなくなると、画像の読取品質が低下する原因となるおそれがある。
特に、イメージセンサをキャリッジに対して相対的に上下動可能とした場合、イメージセンサ側の凹部に嵌まり込む凸部をキャリッジ側に設けても、イメージセンサが大きく上下動すると凸部が凹部から抜けてしまうおそれがある。この場合、イメージセンサが主走査方向へずれる可能性もあり、イメージセンサをキャリッジ上の適正な位置に保持することができなくなるおそれがある。
なお、イメージセンサがより大きく上下動しても、凸部が凹部から抜けないようにする方法としては、凹部をより深くし、凸部をより長くして、上下方向のストローク長を確保する、という方法もある。しかし、イメージセンサは、光学的機構や電気的機構を備えた精密部品なので、樹脂成形品などとは異なり、凹部をより深くするような形状変更を行うことは困難である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、樹脂製のガイドに沿ってキャリッジが移動する構成を採用した場合でも、イメージセンサが移動する位置を適正な位置に保つことができる画像読取装置を提供することにある。
以下、本発明において採用した構成について説明する。
本発明の画像読取装置は、表裏となる位置関係にある第一面及び第二面を有し、前記第一面側に原稿が載置される原稿載置台と、前記原稿載置台の前記第一面に平行かつ互いに直交する二方向を主走査方向及び副走査方向として、前記原稿載置台の前記第二面との間に所定の間隔を空けて対向する位置において、前記副走査方向に沿って延在する樹脂製のガイド部と、前記ガイド部との接触を維持しつつ前記ガイド部に沿って前記副走査方向へと移動する可動部と、前記可動部に取り付けられ、前記可動部とともに前記副走査方向へと移動しつつ、前記主走査方向に沿って配列された複数の受光素子で、前記原稿載置台の前記第一面に載置された原稿の画像を読み取る読取部と、前記読取部を前記原稿載置台の前記第二面に向かって付勢する付勢部と、前記読取部に取り付けられ、前記付勢部からの力で前記読取部と前記原稿載置台の前記第二面との間に挟み込まれて、前記読取部と前記原稿載置台の前記第二面との間隔を一定に保つ間隔維持部とを備え、前記読取部は、前記可動部に対する取り付け構造が、前記可動部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向の双方に直交する方向へは相対的に変位可能かつ前記副走査方向へは相対的に変位不能な構造とされており、前記間隔維持部は、前記読取部に対する取り付け構造が、前記読取部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向へ相対的に変位不能な構造とされており、しかも、前記可動部に当接することによって前記間隔維持部が前記可動部に対し前記主走査方向へ相対的に変位不能な構造とされていることを特徴とする。
このように構成された画像読取装置では、ガイド部が樹脂製とされているので、装置の設置状態によっては、ガイド部が金属製とされていた従来品よりも、ガイド部の撓みが増大しやすくなる。ガイド部の撓みが増大した場合、ガイド部に沿って副走査方向へ移動する可動部は、従来品以上に原稿載置台側から離間することがある。一方、読取部及び間隔維持部は、可動部に対して相対的に主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向へ変位可能で、付勢部によって原稿載置台側に向かって付勢されている。そのため、上述のように可動部が従来品以上に原稿載置台側から離間したとしても、読取部及び間隔維持部は、原稿載置台側から離間することなく原稿載置台の第二面に沿って副走査方向へ移動する。
ここで、読取部が可動部に対して相対的に主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向へ変位する従来品においては、読取部側にある凹部に合わせて、その凹部に嵌まり込む凸部を可動部側に設け、この凸部を凹部に嵌め込むことで、読取部が可動部に対して主走査方向へ相対的に変位するのを規制していた。そのため、上述のように読取部及び間隔維持部が原稿載置台側から離間しないにもかかわらず、可動部が従来品以上に原稿載置台側から離間する状況になると、凸部が凹部から抜けてしまうことがあり、この場合、読取部の変位を適切に規制できなくなる。
このような凸部の抜けを防ぐには、凹部をより深くし、凸部をより長くして、主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向のストローク長を確保する、という方法もある。しかし、読取部は、光学的機構や電気的機構を備えた精密部品なので、樹脂成形品などとは異なり、凹部をより深くするような形状変更を行うことは困難である。
この点、本発明の画像読取装置では、間隔維持部が可動部に当接することにより、間隔維持部が可動部に対し主走査方向へ相対的に変位するのを規制している。これら間隔維持部及び可動部は、読取部とは異なり、光学的機構を備えた精密部品ではないので、その形状等も読取部よりは比較的自由に設計することができる。
そのため、可動部が従来品以上に原稿載置台側から離間した場合でも、間隔維持部と可動部の当接を維持できるような形状に設計することは、読取部の形状変更よりは格段に容易であり、上述のようなストローク長の確保も容易なので、読取部の変位を適切に規制することができる。したがって、金属製のガイド部よりも変形しやすい樹脂製のガイド部を採用しているにもかかわらず、読取部の変位を適切に規制できるので、画像の読取品質を良好にすることができる。
ところで、本発明の画像読取装置において、前記間隔維持部及び前記読取部のうち、いずれか一方には他方に向かって突出する凸部が設けられるとともに、前記他方には前記凸部が嵌め込まれる凹部が設けられ、前記凸部が前記凹部に嵌め込まれることにより、前記間隔維持部は前記読取部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向へ相対的に変位不能とされていると好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、凸部を凹部に嵌め込むことにより、間隔維持部を読取部に取り付けることができ、間隔維持部と読取部が相対的に変位するのを防止することができる。
また、本発明の画像読取装置において、前記可動部及び前記間隔維持部のうち、いずれか一方には、他方に向かって突出する部分を前記主走査方向及び前記副走査方向の双方に直交する方向に延在させた形状のリブが形成されるとともに、当該リブの突出方向先端部が前記他方に当接することにより、前記間隔維持部が前記可動部に対し前記主走査方向へ相対的に変位不能となっていると好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、可動部及び間隔維持部のうち、いずれか一方に形成されたリブの突出方向先端部を他方に当接させることで、可動部と間隔維持部の相対的な位置関係を、主走査方向について位置決めすることができる。しかも、リブは、主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向に延在する形状とされているので、可動部と間隔維持部が相対的に主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向に変位しても、両者が位置決めされた状態を維持することができる。また、このようなリブの突出方向先端部で位置決めをすれば、面と面で接触する場合よりも当接箇所の接触面積を低減できるので、可動部と間隔維持部が相対的に主走査方向及び副走査方向の双方に直交する方向に変位する際に生じる摩擦抵抗を低減することができる。
また、本発明の画像読取装置において、前記可動部は、前記主走査方向に間隔を空けた二位置それぞれにおいて前記原稿載置台側に向かって突出するとともに、それらの突出部分間に挟まれる位置において前記読取部を保持可能な一対の保持部を備え、前記リブは、前記保持部及び前記間隔維持部のうち、いずれか一方に形成されて、他方に向かって突出する突出方向先端部で前記他方に当接していると好ましい。
このように構成された画像読取装置によれば、保持部で読取部を保持するとともに、その保持部を間隔維持部との位置決めにも兼用できるので、保持部とは別に位置決め用の部分を設ける場合よりも、必要な構成を少なくしてコンパクトな構造にすることができる。
画像読取装置を備える複合機の斜視図であり、(a)は原稿カバーを閉じた状態を示す斜視図、(b)は原稿カバーを開いた状態を示す斜視図。 読取ユニット内部の概略構造を示す斜視図。 キャリッジの駆動機構を示す斜視図。 キャリッジ、イメージセンサ、及びローラーホルダーを示し、(a)はその平面図、(b)はその右側面図、(c)はその背面図、(d)はそのA−A線で示す切断面を拡大して示す断面図、(e)はB−B線で示す切断面の一部を拡大して示す断面図。 キャリッジ、イメージセンサ、及びローラーホルダーを示す斜視図。 ローラーホルダーに設けられたリブを示す図であり、(a)はリブを平面視した説明図、(b)はリブをA−A線で示す切断面から見た説明図。 キャリッジの上下動状態を示す説明図。
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。なお、以下の説明においては、装置の構造を簡潔に説明する都合上、図中に併記した上下左右前後の各方向を利用する。ただし、これらの各方向は装置各部の相対的な位置関係を説明するために便宜的に定義した方向に過ぎず、どの方向を左右と定義し、どの方向を前後と定義するかは、任意である。
[複合機の構造]
図1(a)及び同図(b)に示すように、複合機1は、本体ユニット2と、本体ユニット2の上側に搭載された読取ユニット3(本発明でいう画像読取装置の一例に相当。)を備えている。
本体ユニット2は、画像形成部、制御部、及び電源部等を内蔵しており、本体ユニット2、及び読取ユニット3に配設された各種機構は、本体ユニット2が備える制御部によって制御される。
読取ユニット3は、本体ユニット2及び読取ユニット3の後端付近において左右方向へ延びる軸線を回動中心として、本体ユニット2に対し回動可能な構造とされている。読取ユニット3を回動させて読取ユニット3の前端側を上方へ変位させると、本体ユニット2の上面の開口部が開放され、本体ユニット2に内蔵された各部(画像形成部、制御部、及び電源部等)のメンテナンス作業等を実施可能な状態になる。
また、読取ユニット3は、読取ユニット本体3Aと、原稿カバー3Bとを備えている。原稿カバー3Bは、読取ユニット3の後端付近において左右方向へ延びる軸線を回動中心として、読取ユニット本体3Aに対し回動可能な構造とされている。この回動に伴って、原稿カバー3Bは、閉位置(図1(a)参照。)及び開位置(図1(b)参照。)へ変位する。
原稿カバー3Bを開位置へ変位させると、読取ユニット本体3Aの上面にあるコンタクトガラス4(本発明でいう原稿載置台の一例に相当。)が露出する。また、原稿カバー3Bを閉位置へ変位させると、原稿カバー3Bは、コンタクトガラス4を覆う状態となる。なお、原稿カバー3Bには、原稿送り装置(ADF;Automatic Document Feeder)が組み込まれている。
本体ユニット2の前面上側には、利用者によって操作される操作パネル7が設けられている。また、本体ユニット2において、操作パネル7の下方には、印刷後の被記録媒体を取り出すための被記録媒体取出口8が形成されている。更にその下方には、印刷前の被記録媒体が収納される給紙カセット9A,9Bなどが装着されている。
[読取ユニットの詳細]
読取ユニット本体3Aの内部には、図2に示すように、ガイドレール11、キャリッジ13、イメージセンサ15、及び間隔維持部材17,18などが設けられている。これらのうち、ガイドレール11は、本発明でいうガイド部の一例に相当し、キャリッジ13は、本発明でいう可動部の一例に相当する。また、イメージセンサ15は、本発明でいう読取部の一例に相当し、間隔維持部材17,18は、本発明でいう間隔維持部の一例に相当する。
ガイドレール11は、図2及び図3に示すように、読取ユニット本体3Aの筐体21の底部上面に樹脂材料で一体成形され、コンタクトガラス4より下方において、左右方向に延在する形状とされている。
キャリッジ13は、図3に示すように、下面側に摺動部材23を備え、摺動部材23には、上方に向かって窪む凹部23aが形成されている。摺動部材23の凹部23aがガイドレール11の上端を挟みこむ状態で上端に載せられ、キャリッジ13がガイドレール11上に支持される。これにより、キャリッジ13はガイドレール11に沿って摺動可能となっている。
また、キャリッジ13の下方には、左右方向に延びるタイミングベルト25が架設され、このタイミングベルト25にキャリッジ13が連結されている。タイミングベルト25には、ギヤ機構27を介してステッピングモーター29から動力が伝達され、これにより、タイミングベルト25が正逆両方向に循環駆動される。
タイミングベルト25が駆動された際、キャリッジ13はタイミングベルト25に追従して移動し、これにより、キャリッジ13は、ガイドレール11に案内されつつ左右方向へ往復移動することになる。なお、このキャリッジ13の移動方向が、本発明でいう副走査方向であり、本実施形態においては図中に示した左右方向が本発明でいう副走査方向に相当する。以下の説明では、図中に示した左右方向のことを副走査方向とも称する。
イメージセンサ15は、本実施形態においては、密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)が採用されており、前後方向に沿って配列された複数の受光素子を備えている。なお、イメージセンサ15が備える受光素子の配列方向が、本発明でいう主走査方向であり、本実施形態においては図中に示した前後方向が本発明でいう主走査方向に相当する。以下の説明では、図中に示した前後方向のことを主走査方向とも称する。
イメージセンサ15でコンタクトガラス4上に載置された原稿の画像を読み取る際には、キャリッジ13を副走査方向へ移動させつつ、イメージセンサ15で主走査方向に並ぶ画素を繰り返し読み取ることにより、画像全体を読み取ることができる。
間隔維持部材17は、図2,図4(a),及び同図(b)に示すように、イメージセンサ15の前端上部に取り付けられている。この間隔維持部材17は、二つのローラー17A,17Aと、それらを回転可能な状態で保持するローラーホルダー17Bによって構成されている。
間隔維持部材18は、図2及び図4(a)〜同図(e)に示すように、イメージセンサ15の後端上部に取り付けられている。この間隔維持部材18も、間隔維持部材17同様、二つのローラー18A,18Aと、それらを回転可能な状態で保持するローラーホルダー18Bによって構成されている。
キャリッジ13とイメージセンサ15の間には、図4(d)に示すように、付勢部材30(本発明でいう付勢部の一例に相当、本実施形態ではコイルばね。)が介装されている。この付勢部材30は、イメージセンサ15をコンタクトガラス4の下面に向かって付勢する部材である。
キャリッジ13の前後方向両端付近の右隅には、図4(a)〜同図(e),及び図5に示すように、上方へ突出する軸受部31A,31B(本発明でいう保持部の一例に相当。)が設けられている。
一方、イメージセンサ15は、図4(a),同図(b),及び図5に示すように、前後方向両端付近において右方へ突出する突出部33A,33Bを有している。この突出部33A,33Bそれぞれには、後方に向かって突出する軸部35A,35Bが設けられている。
イメージセンサ15をキャリッジ13に対して取り付ける際には、図5に示すように、イメージセンサ15の軸部35A,35Bが、双方とも前方からキャリッジ13の軸受部31A,31Bに対して挿し込まれる。
ここで、軸部35A,35Bが挿し込まれる軸受部31A,31B側の空隙は、上下方向寸法が軸部35A,35Bの径よりも長くされ、前後方向寸法が軸部35A,35Bの径とほぼ同じとされている。そのため、このような軸受部31A,31Bに軸部35A,35Bを挿し込めば、イメージセンサ15は、キャリッジ13に対し上下方向へは相対的に変位可能かつ副走査方向(前後方向)へは相対的に変位不能となる。
また、イメージセンサ15をキャリッジ13に対して取り付けたら、図5に示すように、間隔維持部材18がイメージセンサ15に対して取り付けられる。間隔維持部材18において、ローラーホルダー18Bには、下方へ突出する凸部37A,37Bが設けられ、一方、イメージセンサ15には、凸部37A,37Bが嵌め込まれる凹部39A,39Bが設けられている。
間隔維持部材18をイメージセンサ15に対して取り付ける際には、間隔維持部材18(ローラーホルダー18B)の凸部37A,37Bが、双方とも上方からイメージセンサ15の凹部39A,39Bに嵌め込まれる。これにより、間隔維持部材18は、イメージセンサ15に対し主走査方向及び副走査方向へ相対的に変位不能となる。
また、イメージセンサ15は、付勢部材30によってコンタクトガラス4側へ付勢されるため、間隔維持部材18は、付勢部材30からの力でイメージセンサ15とコンタクトガラス4の下面との間に挟み込まれることになる。そのため、間隔維持部材18は、イメージセンサ15に対し上下方向へも相対的に変位不能な状態となる。
なお、間隔維持部材17も凸部を備えており、その凸部がイメージセンサ15側の凹部に嵌め込まれることで、イメージセンサ15に対し主走査方向及び副走査方向へ相対的に変位不能とされるが、その構造は間隔維持部材18とほぼ同様なので図示を省略する。
一方、間隔維持部材18には、間隔維持部材17側には設けられていない構造も設けられている。具体的には、間隔維持部材18において、ローラーホルダー18Bには、図4(d),同図(e),図6(a),及び同図(b)に示すように、軸受部31Bの先端が入り込む間隙41が確保されている。そして、この間隙41を挟んで前後方向両側にある壁面43A,43Bのうち、一方の壁面43Bには、軸受部31Bに当接するリブ45が形成されている。このリブ45は、図5(e)に表れるように、上下方向に延在する形状となっている。
間隔維持部材18をイメージセンサ15に対して取り付けた状態において、間隔維持部材18のリブ45は、その突出方向先端でキャリッジ13の軸受部31Bに当接し、壁面43Aとの間に軸受部31Bを挟み込む。これにより、間隔維持部材18は、キャリッジ13に対し主走査方向へ相対的に変位不能とされている。
[作用、及び効果]
上記複合機1が備える読取ユニット3においては、ガイドレール11が樹脂製とされているので、装置の設置状態によっては、金属製のガイドシャフトを採用していた従来品よりも、ガイドレール11の撓みが増大しやすくなる。
ガイドレール11の撓みが増大した場合、ガイドレール11に沿って副走査方向へ移動するキャリッジ13は、標準的な位置(図7の右側参照)よりも、コンタクトガラス4側から離間した位置(図7の左側参照。)に変位することがある。このときの変位量は、金属製のガイドシャフトを採用していた従来品よりも大きくなる。
一方、イメージセンサ15及び間隔維持部材17,18は、キャリッジ13に対して相対的に上下方向へ変位可能で、付勢部材30によってコンタクトガラス4側に向かって付勢されている。そのため、上述のようにキャリッジ13がコンタクトガラス4側から離間したとしても(図7の左側参照。)、イメージセンサ15及び間隔維持部材17,18は、コンタクトガラス4側から離間することなくコンタクトガラス4の下面に沿って副走査方向へ移動する。この状態において、間隔維持部材17,18は、イメージセンサ15とコンタクトガラス4の下面との間隔を一定に保つスペーサーとして機能する。
ここで、イメージセンサ15がキャリッジ13に対して相対的に上下動する従来品においては、イメージセンサ15側にある凹部に合わせて、その凹部に嵌まり込む凸部をキャリッジ13側に設け、この凸部を凹部に嵌め込むことで、イメージセンサ15がキャリッジ13に対して主走査方向へ相対的に変位するのを規制していた。
そのため、上述のようにイメージセンサ15及び間隔維持部材18がコンタクトガラス4側から離間しないにもかかわらず、キャリッジ13が従来品以上にコンタクトガラス4側から離間する状況になると、凸部が凹部から抜けてしまうことがあり、この場合、イメージセンサ15の変位を適切に規制できなくなる。
イメージセンサ15がより大きく上下動しても、凸部が凹部から抜けないようにする方法としては、凹部をより深くし、凸部をより長くして、上下方向のストローク長を確保する、という方法もある。しかし、イメージセンサ15は、光学的機構や電気的機構を備えた精密部品なので、樹脂成形品などとは異なり、凹部をより深くするような形状変更を行うことは困難である。
この点、本実施形態で例示した読取ユニット3では、間隔維持部材18がキャリッジ13の軸受部31Bに当接することにより、間隔維持部材18がキャリッジ13に対し主走査方向へ相対的に変位するのを規制している。これら間隔維持部材18及びキャリッジ13は、イメージセンサ15とは異なり、光学的機構や電気的機構を備えた精密部品ではなく、樹脂を成形して製造できる部品なので、その形状等もイメージセンサ15よりは比較的自由に設計することができる。
そのため、キャリッジ13が従来品以上にコンタクトガラス4側から離間した場合でも、間隔維持部材18とキャリッジ13の当接を維持できるような形状に設計することは、イメージセンサ15の形状変更よりは格段に容易であり、より大きくキャリッジ13が変位しても間隔維持部材18との当接を維持できるようなストローク長を確保することができ、イメージセンサ15の変位を適切に規制することができる。
したがって、金属製のガイドシャフトよりも変形しやすい樹脂製のガイドレール11を採用しているにもかかわらず、イメージセンサ15の変位を適切に規制できるので、画像の読取品質を良好にすることができる。
また、本実施形態においては、凸部37A,37Bを凹部39A,39Bに嵌め込むことにより、間隔維持部材18をイメージセンサ15の上面側に取り付けることができ、間隔維持部材18とイメージセンサ15が相対的に変位するのを防止することができる。
また、本実施形態においては、間隔維持部材18に形成されたリブ45の突出方向先端部を軸受部31Bに当接させることで、キャリッジ13と間隔維持部材18の相対的な位置関係を、主走査方向について位置決めすることができる。しかも、リブ45は、上下方向に延在する形状とされているので、キャリッジ13と間隔維持部材18が相対的に上下方向に変位しても、両者が位置決めされた状態を維持することができる。また、このようなリブ45の突出方向先端部で位置決めをすれば、面と面で接触する場合よりも当接箇所の接触面積を低減できるので、キャリッジ13と間隔維持部材18が相対的に上下方向に変位する際に生じる摩擦抵抗を低減することができる。
また、このようにリブ45を軸受部31Bに当接させれば、軸受部31Bは、イメージセンサ15を保持する部材、及び間隔維持部材18との位置決めを行う部材として兼用できるので、軸受部31Bとは別に位置決め用の部分を設ける場合よりも、必要な構成を少なくしてコンパクトな構造にすることができる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態においては、間隔維持部材18側にリブ45を形成してあったが、キャリッジ13側(例えば、軸受部31B)にリブを形成して、そのリブの突出方向先端を間隔維持部材18側に当接させてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の画像読取装置の一例として、複合機として構成された画像読取装置を例示したが、複合機として構成されているか否かは任意であり、単機能の画像読取装置、コピー機、ファクシミリ装置などにおいて、本発明の構成を採用してもよい。
1・・・複合機、2・・・本体ユニット、3・・・読取ユニット、3A・・・読取ユニット本体、3B・・・原稿カバー、4・・・コンタクトガラス、7・・・操作パネル、8・・・被記録媒体取出口、9A,9B・・・給紙カセット、11・・・ガイドレール、13・・・キャリッジ、15・・・イメージセンサ、17,18・・・間隔維持部材、17A,18A・・・ローラー、17B,18B・・・ローラーホルダー、21・・・筐体、23・・・摺動部材、25・・・タイミングベルト、27・・・ギヤ機構、29・・・ステッピングモーター、30・・・付勢部材、31A,31B・・・軸受部、33A,33B・・・突出部、35A,35B・・・軸部、37A,37B・・・凸部、39A,39B・・・凹部、41・・・間隙、43A,43B・・・壁面、45・・・リブ。

Claims (4)

  1. 表裏となる位置関係にある第一面及び第二面を有し、前記第一面側に原稿が載置される原稿載置台と、
    前記原稿載置台の前記第一面に平行かつ互いに直交する二方向を主走査方向及び副走査方向として、前記原稿載置台の前記第二面との間に所定の間隔を空けて対向する位置において、前記副走査方向に沿って延在する樹脂製のガイド部と、
    前記ガイド部との接触を維持しつつ前記ガイド部に沿って前記副走査方向へと移動する可動部と、
    前記可動部に取り付けられ、前記可動部とともに前記副走査方向へと移動しつつ、前記主走査方向に沿って配列された複数の受光素子で、前記原稿載置台の前記第一面に載置された原稿の画像を読み取る読取部と、
    前記読取部を前記原稿載置台の前記第二面に向かって付勢する付勢部と、
    前記読取部に取り付けられ、前記付勢部からの力で前記読取部と前記原稿載置台の前記第二面との間に挟み込まれて、前記読取部と前記原稿載置台の前記第二面との間隔を一定に保つ間隔維持部と
    を備え、
    前記読取部は、前記可動部に対する取り付け構造が、前記可動部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向の双方に直交する方向へは相対的に変位可能かつ前記副走査方向へは相対的に変位不能な構造とされており、
    前記間隔維持部は、前記読取部に対する取り付け構造が、前記読取部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向へ相対的に変位不能な構造とされており、しかも、前記可動部に当接することによって前記間隔維持部が前記可動部に対し前記主走査方向へ相対的に変位不能な構造とされている
    ことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記間隔維持部及び前記読取部のうち、いずれか一方には他方に向かって突出する凸部が設けられるとともに、前記他方には前記凸部が嵌め込まれる凹部が設けられ、前記凸部が前記凹部に嵌め込まれることにより、前記間隔維持部は前記読取部に対し前記主走査方向及び前記副走査方向へ相対的に変位不能とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記可動部及び前記間隔維持部のうち、いずれか一方には、他方に向かって突出する部分を前記主走査方向及び前記副走査方向の双方に直交する方向に延在させた形状のリブが形成されるとともに、当該リブの突出方向先端部が前記他方に当接することにより、前記間隔維持部が前記可動部に対し前記主走査方向へ相対的に変位不能となっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記可動部は、前記主走査方向に間隔を空けた二位置それぞれにおいて前記原稿載置台側に向かって突出するとともに、それらの突出部分間に挟まれる位置において前記読取部を保持可能な一対の保持部を備え、
    前記リブは、前記保持部及び前記間隔維持部のうち、いずれか一方に形成されて、他方に向かって突出する突出方向先端部で前記他方に当接している
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像読取装置。
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