JP2013203051A - 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ - Google Patents

画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ Download PDF

Info

Publication number
JP2013203051A
JP2013203051A JP2012077875A JP2012077875A JP2013203051A JP 2013203051 A JP2013203051 A JP 2013203051A JP 2012077875 A JP2012077875 A JP 2012077875A JP 2012077875 A JP2012077875 A JP 2012077875A JP 2013203051 A JP2013203051 A JP 2013203051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer sheet
thermal transfer
thermal head
heat generating
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012077875A
Other languages
English (en)
Inventor
Kano Ichinomiya
加乃 一宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2012077875A priority Critical patent/JP2013203051A/ja
Publication of JP2013203051A publication Critical patent/JP2013203051A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

【課題】高濃度印画を行うに際し、特定の滑剤成分を用いることなく印画シワ、印画不良の発生を防止でき、高品質の画像形成が可能な画像形成方法、および熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せを提供する。
【解決手段】基材1の表面に染料層2が設けられ、基材の裏面にバインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されていない背面層3が設けられた熱転写シート10と、支持基板上に、熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部と、染料を転写するときに発熱する発熱部の温度を平坦化する平坦化手段を備えるサーマルヘッドを用いて画像を形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せに関する。
従来、基材の一方の面に昇華性染料を含有する染料層を設けた熱転写シートと、熱転写受像シートとを重ね合わせ、基材の他方の面側とサーマルヘッドとを接触させながらサーマルヘッドの発熱部を発熱させることで昇華性染料を熱転写受像シート上に転写する昇華転写方式が知られている。この、昇華転写方式によれば、熱転写シートに印加する熱エネルギー量によってドット単位で昇華性染料の移行量を制御でき濃度階調が可能であることから、画像が非常に鮮明であり、且つ透明性、中間調の色再現性、階調性に優れフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像を形成することができる。
昇華転写方式で用いられるサーマルヘッドとしては、例えば、支持基板上に熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部を有しているもの(特許文献1参照)が一般的であり、この発熱部を発熱させたときの熱エネルギーによって、熱転写受像シート等の記録媒体に文字や図形などの画像を形成する。
ところで、画像形成時に、熱転写シートの基材とサーマルヘッドとが直接的に接触した状態で印画を行うと、基材とサーマルヘッド間に生じる摩擦力により走査時にスティッキングが発生し印画不良となる場合がある。したがって、熱転写シートの分野においては、基材の他方面に、耐熱性の向上や滑性付与による走行安定性を目的として背面層を設けることが通常行われている。
近時、高濃度印画に対する市場の要求は高く、背面層にかかる熱エネルギーは増加傾向にある。このような要求を満足させるためには、高濃度印画に必要なエネルギーをサーマルヘッドの発熱部から万遍なく生じさせる必要がある。すなわち、発熱部の一部の領域から高濃度印画に必要なエネルギーを発生させるだけでは足りず、発熱部全体から高濃度印画に必要な熱エネルギーを発生させる必要がある。
ところで、上記特許文献1に提案がされているような一般的なサーマルヘッドでは、印画時に発熱する発熱部の温度分布は、副走査方向の中央にピークを持つ。したがって、高濃度印画に必要なエネルギーを発熱部全体から万遍なく生じさせるためには、発熱部の端部近傍から生じる熱エネルギーが、高濃度印画が可能な熱エネルギー以上となるように設定する必要がある。しかしながら、発熱部の端部近傍から生じさせる熱エネルギーを、高濃度印画が可能な熱エネルギー以上となるように設定した場合には、発熱部の副走査方向の中央部からは、高濃度印画が必要な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーが生ずる。
また、背面層に何らの対策を行わずに、高濃度印画が可能な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーを背面層に加えた場合には、背面層のサーマルヘッドに対する摩擦係数は高くなり、背面層がサーマルヘッド部材に溶融付着することによるスティッキングや、印画シワ、印画キズが発生する。
特開2008−221738号公報 特開2010−089491号公報
そこで、現時点では、背面層に、上記のように非常に高い熱エネルギーが加わった場合の滑性を満足させることができる滑剤成分を含有せしめることで、かかる問題を防止している。例えば、特許文献2には、融点が230℃程度のステアリルリン酸亜鉛を含有する背面層が提案されており、ステアリルリン酸亜鉛によって、背面層に非常に高い熱エネルギーが加わったときの滑性を満足させている。
硬化系の背面層では滑剤比率が高くなるにつれ、背面層の硬化が抑制されることから、硬化系の背面層では滑剤成分の含有比率は可能な限り少ないことが好ましい。しかしながら、背面層の滑性不足に起因する種々の問題を改善するためには、上述したように、高濃度印画に必要な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーが背面層にかかる場合の滑性についても考慮せねばならず、このことが、滑剤成分の含有比率を低減させることへの障害となっていた。また、背面層に含有される滑剤成分の種類が増えるほど、背面層の製造工程の安定性が低下することとなる。
本発明はこのような状況においてなされたものであり、高濃度印画を行うに際し、特定の滑剤成分を用いることなく印画シワ、印画不良の発生を防止でき、高品質の画像形成が可能な画像形成方法、及び、この画像形成に用いられる熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材の表面に染料層が設けられ、前記基材の裏面に背面層が設けられた熱転写シートの染料層と、熱転写受像シートとを重ね合わせ、サーマルヘッドを用いて前記熱転写シートの背面層側に熱を印加し、前記染料層の染料を前記熱転写受像シート上に転写する画像形成方法であって、前記背面層には、バインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されておらず、前記サーマルヘッドは、支持基板上に、前記熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部と、前記染料を転写するときに発熱する前記発熱部の温度を平坦化する平坦化手段を備えることを特徴とする。
また、前記背面層の固形分総量に対し、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有されていてもよい。また、前記平坦化手段が、前記発熱部を前記搬送方向に対して垂直方向に2以上に分割する発熱部分割体であってもよい。
また、上記課題を解決するための本発明は、サーマルヘッドと、これと組合せて用いられる熱転写シートとの組合せであって、前記熱転写シートは、基材の表面に染料層が設けられ、前記基材の裏面に背面層が設けられ、前記背面層には、バインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されておらず、前記サーマルヘッドは、支持基板上に、前記熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部と、前記染料を転写するときに発熱する前記発熱部の温度を平坦化する平坦化手段を備えるサーマルヘッドであることを特徴とする。
本発明の画像形成方法や、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せによれば、高濃度印画を行うに際し、特定の滑剤成分を用いることなく印画シワ、印画不良の発生を防止でき、高品質の画像形成が可能となる。
本発明に用いられるサーマルヘッドの一例を示す図である。 図1におけるII−II矢視断面図である。 本発明に用いられるサーマルヘッドの一例を示す斜視図である。 サーマルヘッドを用いた熱転写プリンタの一例を示す概略断面図である。 副走査方向の温度分布の一例を示すグラフである。 本発明に用いられるサーマルヘッドの他の一例を示す図である。 本発明に用いられる熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
以下に、本発明の画像形成方法、および熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せについて詳細に説明する。本発明の画像形成方法は、図7に示される、基材1の表面に染料層2が設けられ、基材1の裏面に背面層3が設けられた熱転写シート10の染料層2と、熱転写受像シートとを重ね合わせ、サーマルヘッドを用いて熱転写シートの背面層3側に熱を印加し、染料層2の染料を熱転写受像シート上に転写する画像形成方法であって、背面層3には、バインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されておらず、サーマルヘッド100は、支持基板101上に、熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部105と、染料を転写するときに発熱する発熱部105の温度を平坦化する平坦化手段を備えている点に特徴を有するものである。以下、本発明の画像形成方法、及び熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せに用いられるサーマルヘッド100、熱転写シート10、熱転写受像シートについて具体的に説明する。
<<サーマルヘッド>>
本発明に用いられるサーマルヘッドは、図1、図2に示すように、支持基板101上に、熱転写シートの搬送方向(副走査方向120a)に対して垂直方向(主走査方向120b)に配列された複数の発熱部105と、染料を転写するときに発熱する発熱部105の温度を平坦化する平坦化手段を備えている点に特徴を有するものである。なお、図1は、本発明に用いられるサーマルヘッドの一例を示す図であり、保護層膜を除いて一部を拡大した上面図である。図2は、図1のII−II矢視断面図である。
本願明細書において、発熱部105の温度を平坦化する平坦化手段とは、発熱部105の副走査方向120aの温度ピークを平坦化させることができるあらゆる手段を採用することができる。以下に示す実施形態では、(1)発熱部を分割する発熱部分割体を設けて、発熱部を副走査方向に2以上に分割することで、発熱部の副走査方向120aの温度ピークを平坦化させる、或いは(2)熱拡散部を設けて、発熱部から発熱される熱を周辺に拡散することで、発熱部の副走査方向120aの温度ピークを平坦化させている。
平坦化手段の説明をするにあたり、サーマルヘッドの一般的構成について説明する。図3は、本発明に用いられるサーマルヘッドの一例を示す斜視図であり、図4は、サーマルヘッドを用いた熱転写プリンタの一例を示す概略断面図である。なお、本発明に用いられるサーマルヘッドは、上述したように、発熱部の副走査方向120aの温度ピークを平坦化させる手段を有している点を特徴とするものであり、その他の構成については従来公知のものを適宜選択することができ、以下に示す例にいかなる限定もされることはない。
図3に示すように、一実施形態のサーマルヘッド100は、発熱体板130、回路基板140および放熱板150を備える。また、発熱体板130の表面は図示しない保護層膜で覆われており、発熱体板130および回路基板140は、放熱板150の同じ側の表面に載置されている。発熱体板130には、熱転写シートの搬送方向である副走査方向120aに対して垂直方向な主走査方向120bに延びる発熱領域135が形成されている。
放熱板150はアルミニウム等の熱伝導率の高い金属材料で形成されている。また、発熱領域135に所定の発熱パターンを形成するための制御信号や駆動電力は、コネクタ136を介して回路基板140に入力される。発熱領域135を発熱させる駆動回路は、回路基板140の上に実装された図示しない駆動用ICなどによって形成されている。駆動用ICと発熱体板130とは、ボンディングワイヤ等によって電気的に接続されている。また、駆動用ICと回路基板140に形成された配線パターンの間もボンディングワイヤ等によって電気的に接続されている。駆動用ICおよびボンディングワイヤは、樹脂等によって封止されている。
図4にサーマルヘッドを備える熱転写プリンタと、熱転写シート10、及び熱転写受像シートについて説明する。図4に示すように、サーマルヘッドを用いた熱転写プリンタは、所定の弾性を持つ材料で円筒状に形成されたプラテンローラ160を有している。このプラテンローラ160は、主走査方向に平行な直線上に軸152を持つ。また、プラテンローラ160の側面が発熱領域135に接するように配置され、軸152を中心に回転可能に設けられる。
また、熱転写プリンタは、プラテンローラ160と発熱領域135との間を通るように配置された熱転写シート10を巻き取る熱転写シート巻取り機構161と、熱転写シート10を供給する熱転写シート供給機構162と、熱転写シート10と重ねてプラテンローラ160と発熱領域135との間を通るように配置された熱転写受像シート30と、熱転写受像シート30を搬送する搬送機構163を備える。プラテンローラ160の回転によって、プラテンローラ160と発熱領域135との間に挿入された熱転写シート10は、副走査方向120aに移動する。
発熱体板130は、アルミナなどの絶縁体で形成された支持基板101の一方の表面にグレーズ層125が形成された絶縁基板を有している。絶縁基板のグレーズ層125の表面には、主走査方向120bに間隔を置いて配列され、それぞれ副走査方向120aに延びる抵抗体層123が形成されている。
抵抗体層123は、スパッタリング法や蒸着法等により形成される。この材質としては、Ni−Cr,Ta2N,Ta−SiO2,Ta−Si,Ta−Si−C,Cr−Si−O,ZrN,Ta−SiC,poly−Siその他公知のものが用いられる。
それぞれの抵抗体層123の表面には、一対の電極173a,173bが形成されている。一対の電極173a,173bで挟まれた抵抗体層123の一部が発熱部105となる。さらに、これらの抵抗体層123と電極173a,173bとを覆うように、保護層膜129が形成されている。
保護層膜129は、窒化珪素、炭化珪素、サイアロン、酸化タンタル、酸化珪素等を使用することができる。
電極173bは、駆動用ICに接続されている。他方の電極173aは、隣の電極173aと接続され、いわゆる折り返し電極を形成している。
電極173a,173bは、たとえばアルミニウム(Al)などの導電体で形成されている。
(平坦化手段)
次に、図1を参照して平坦化手段の一実施形態について具体的に説明する。図1に示す形態のサーマルヘッドは、一対の電極173a,173bで挟まれた抵抗体層123上の一部、すなわち発熱部105が、発熱部分割体110によって覆われている。なお、発熱部分割体110は本発明の平坦化手段を構成する。
発熱部分割体110は、導電性を有する点を必須の要件とし、この要件を具備するものであればいずれであってもよく、従来公知の導電性材料を適宜選択して用いることができる。たとえば、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)などの導電性を有する材料を挙げることができる。
上述したように、発熱部105上の一部を覆うように設けられる発熱部分割体110は、導電性を有することから、発熱部分割体110に覆われた部分の発熱部105には、殆ど電流が流れない。換言すれば、発熱部分割体110に覆われた部分の発熱部105は、殆ど発熱しない。したがって、対をなす電極173a,173bの向かい合う端部の間の抵抗体層123、すなわち発熱部105は、2つの発熱部105a,105bに分割されることとなる。
図5に、発熱部分割体110によって発熱部105を、2つの発熱部105a,105bに分割したときの副走査方向の温度分布と、発熱部分割体110を設けなかった場合の副走査方向の温度分布と比較したグラフを示す。
図5において、点線は、高濃度印画に必要な熱エネルギーを背面層に加えたときの保護層膜表面の温度180を示している。また、実線は、保護層膜129の表面の温度分布181を示している。破線は、2つの発熱部150a,150bがそれぞれ単独で発熱した場合の仮想的な保護層膜129の表面の温度分布182,183を示す。一点鎖線は、従来のサーマルヘッドのように発熱部が1つの場合に、本実施形態と同一の幅で染料層の染料を転写させるための温度分布184である。
平坦化手段である発熱部分割体110によって、発熱部105を2つの発熱部105a,105bに分割した本実施形態では、発熱部105a,105bがともに発熱するため、保護層膜129の表面の温度分布は、実線で示される温度分布181のように、2つの発熱部105a,105bの間で平坦な温度分布となる。一方、発熱部が1つの場合、本実施形態の温度分布181と同じ幅で高濃度印画に必要な保護層膜表面の温度180を超えるようにするためには、ピーク温度が本実施形態の場合に比べて高い温度分布184とする必要がある。つまり、平坦化手段を有するサーマルヘッドが用いられる本発明によれば高濃度印画時に、高濃度印画に必要なエネルギーを安定して背面層に加えることができ、高濃度印画に必要な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーが背面層に加わることを防止することができる。なお、本発明において、高濃度印画に必要な熱エネルギーとは、110℃以上150℃以下の温度範囲を意味する。一方高温度印画に必要な熱エネルギーを遥かに超える温度とは、200℃以上の温度を意味する。
発熱部分割体110を設ける位置について特に限定はないが、発熱部をなす抵抗体層123の発熱量はその長さに依存するため、図1に示すように、発熱部分割体110によって分割された発熱部105a,105bの長さが電極間の中央部を中心として対称となるように設けられていることが好ましい。
発熱部分割体110の電気抵抗、位置、長さによって、保護層膜129の表面温度、すなわち、加熱される熱転写シートの背面層の温度は変化する。そこで、発熱部分割体110の電気抵抗、位置、長さは、画像形成が可能な温度以上となる部分が、できる限り平坦となるような範囲内で適宜設定することができる。
上記では、1つの発熱部分割体110によって、発熱部105を2つの発熱部105a,105bに分割しているが、2つ以上の発熱部分割体110を設けて、3つ以上の発熱部を形成することとしてもよい。
次に、図6を参照して平坦化手段の他の実施形態について具体的に説明する。図6に示す形態のサーマルヘッドは、発熱部105上に、熱拡散部210が設けられている。
上記一実施形態の平坦化手段が、発熱部分割体110によって、発熱部105を2つ以上の発熱部に分割し、温度分布を平坦化させているのに対し、本実施形態では、発熱部105上に熱拡散部210を設けることで、発熱部105上の温度分布を均一化させ、これにより温度分布の平坦化を図っている。なお、熱拡散部210は、本発明に用いられるサーマルヘッドの平坦化手段を構成する。
熱拡散部210としては、熱を拡散させる機能を奏する材料、すなわち、熱伝導率の高い材料から構成されている。このような材料としては、たとえば、アルミニウム、銅等の熱伝導率の高い金属や、合金等を挙げることができる。
図6に示す形態では、1つの発熱部105を覆うように熱拡散部210が設けられているが、複数の発熱部を覆うように熱拡散部が設けられていてもよい。また、熱拡散部は、保護層膜129上に設けられていてもよい。また、さらに第1の保護層膜、熱拡散部、第2の保護層膜がこの順で積層されるように設けられていてもよい。なお、第1の保護層膜、第2の保護層膜は、上記で説明した保護層膜129と同様の材料を用いることができる。
本実施形態では、発熱部105上に熱拡散部210が設けられていればよく、その形状や、大きさについて特に限定はないが、例えば、特開2011−161730号公報に開示がされているような構成をとることもできる。
<<熱転写シート>>
次に、本発明の画像形成方法、及び組合せに用いられる熱転写シートについて説明する。
本発明に用いられる熱転写シートの具体的な説明の前に、平坦化手段を有しないサーマルヘッドと熱転写シートを用いて画像形成を行った場合に懸念される問題点について説明する。平坦化手段を有しないサーマルヘッドを用いたときの画像形成時の温度分布は、図5の温度分布184に示すように、高濃度印画に必要な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーが背面層に加わることとなる。高濃度印画に必要な熱エネルギーを遥かに超える熱エネルギーが加わった場合には、背面層のサーマルヘッドに対する摩擦力が高くなり、背面層がサーマルヘッド部材に溶融付着することによるスティッキングや、印画シワ、印画キズが発生する。かかる問題を解決するためには、(I)高濃度印画に必要な程度の温度環境下で背面層に滑性を付与する滑剤成分、具体的には、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分と、(II)高濃度印画に必要な温度を遥かに超える温度環境下において背面層に滑性を付与する滑剤成分、具体的には、融点が200℃以上の滑剤成分を背面層に含有させる必要がある。換言すれば、背面層に滑性を付与する温度が異なる少なくとも2種以上の滑剤成分、すなわち(I)、(II)の滑剤成分を含有させる必要がある。
背面層の形成安定性や、滑剤成分の脱落の点からは滑剤成分は可能な限り含有されていないことが好ましい。また、硬化系の背面層においては、滑剤成分の含有比率が高くなるにつれ硬化が抑制されることから高濃度印画に必要な最低限の滑剤成分以外の滑剤成分は含有されていないことが好ましい。なお、平坦化手段を有しないサーマルヘッドを用いる場合には、高濃度印画に必要な最低限の滑剤成分は、上記(I)、(II)双方となる。
本発明に用いられるサーマルヘッドは、上述したように、平坦化手段によって、発熱部から発生する熱エネルギーが平坦化されていることから、高濃度印画時に、発熱部から高濃度印画に必要なエネルギーを遥かに超える熱エネルギーが背面層にかかることを防止することができる。これにより、上記(II)の滑剤成分を用いずに、高濃度の印画をスティッキングや、印画シワ、印画キズを生じさせることなく行うことができる。換言すれば、上記(I)の滑剤成分を背面層に含有することで足りる。
したがって、本発明の画像形成方法、及びサーマルヘッドとの組合せに用いられる熱転写シートは、図7に示すように、基材1の表面に染料層2が設けられ、基材の裏面に背面層3が設けられた構成をとり、この背面層3には、上記(I)の滑剤成分である融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有されている。一方で、背面層3には、上記(II)の滑剤成分である融点が200℃以上の滑剤成分は含有されていない。
この特徴を有する熱転写シート10と、上記で説明した本発明に用いられるサーマルヘッドとを用いて画像を形成することで、スティッキングや、印画シワ、印画キズを生じさせることなく高濃度の印画を行うことができる。
なお、本発明に用いられる熱転写シート10は、背面層3に、上記(I)の融点の滑剤成分が含有され、上記(II)の融点の滑剤成分が含有されていないとの条件を具備するものであれば、他の要件についていかなる限定もされることはなく、それ以外の構成については従来公知の材料等を適宜選択して用いることができる。以下、熱転写シート10の各構成について具体的に説明する。
(基材)
本発明の熱転写シート10に用いられる基材1としては、ある程度の耐熱性と強度に加え、透明性を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5〜50μm、好ましくは1〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
(背面層)
基材1の裏面、図7に示す場合にあっては基材1の下面には、背面層3が設けられている。背面層3は、バインダー樹脂と、(I)融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有されている一方で、(II)融点が200℃以上の滑剤成分は含有されていない。
背面層3に含有されるバインダーとしては、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、硝化綿などのセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体などのビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いることもできる。
また、これらのなかでバインダーとして、数個の反応性基、例えば、水酸基を有しているものを使用し、架橋剤として、ポリイソシアネートなどを併用して、バインダーを硬化することが好ましい。バインダーを硬化剤によって硬化せしめることにより、背面層3により高い耐熱性を付与することができる。また、背面層3に含まれるバインダーを硬化させることで、上記(I)融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が背面層3から脱落することを防止することができる。
背面層3に含有される上記(I)の滑剤成分は、融点が110℃以上150℃以下であるとの条件を満たすものであれば特に限定はなく、液体滑剤であってもよく、固体滑剤であってもよい。このような滑剤成分としては、例えば、ステアリン酸亜鉛等を挙げることができる。市販品としては、融点が119℃のエチレンビスオレイン酸アマイド(スリパックスO 日本化成(株)製)や、融点が142℃のメチレンビスステアリン酸アマイド(ビスアマイドLA 日本化成(株)製)等を使用可能である。
上記(I)の滑剤成分の含有量について特に限定はないが、背面層3の固形分総量を100質量%とした場合に、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が10質量%未満である場合には、高濃度印画時の滑性が低下する傾向にあり、一方で、30質量%を超えると、それ以上の滑性の向上が見込めないばかりか、滑剤成分が脱落する可能性が高まる。また、さらに、上述したように、バインダーを架橋樹脂で硬化させるときの妨げとなる場合もある。したがって、この点を考慮すると、上記(I)の滑剤成分は、背面層3の固形分総量に対し、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有されていることが好ましい。
また、背面層3には、上記(II)融点が200℃以上の滑剤成分は含有されていない。背面層3に含まれない上記(II)の滑剤成分としては、例えば、融点が230℃のステアリルリン酸亜鉛や、融点が220℃のステアリン酸リチウム等を挙げることができるが、これに限定されることはなく、融点が200℃以上であるあらゆる滑剤成分は背面層3に含まれていない。
高濃度印画における上記の課題を解決するために、本発明では、背面層3に、上記(I)の滑剤成分が含有され、上記(II)の含有されていないが、高濃度以外の濃度の印画について対応させるべく、その他の滑剤成分が含有されていてもよい。
その他の滑剤成分としては、低濃度印画時に背面層に滑性を付与する滑剤成分、例えば、融点が25度以下であるリン酸エステル等を挙げることができる。リン酸エステルとしては、例えば、(1)炭素数6〜20の飽和または不飽和高級アルコールのリン酸モノエステルまたはジエステル、(2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテルまたはポリオキシアルキレンアルキルアリルエーテルのリン酸モノエステルまたはジエステル、(3)上記飽和または不飽和高級アルコールのアルキレンオキシド付加物(平均付加モル数1〜8)のリン酸モノエステルまたはジエステル、(4)炭素数8〜12のアルキル基を有するアルキルフェノールまたはアルキルナフトールのリン酸モノエステルまたはジエステル等が挙げられる。
上記(1)および(3)における飽和または不飽和高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール等が挙げられる。上記(4)におけるアルキルフェノールとしては、ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニルフェノール等が挙げられる。
背面層3の形成方法としては、バインダー樹脂、上記(I)の滑剤成分、必要に応じて添加される他の成分を適当な溶剤中に溶解又は分散させて、塗工液を調製し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバーなどの慣用の塗工手段により、塗工し、乾燥するものである。塗工液の調製に用いられる溶媒としては、例えば、水、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミド、酢酸エチル等を挙げることができる。背面層3の塗工量は、乾燥状態で通常、0.01g/m2〜10g/m2程度である。
(染料層)
図7に示すように基材1の一方の面の少なくとも一部には、染料層2が設けられている。なお、図7に示す形態では、染料層2と転写性保護層5とが面順次に設けられた構成をとっているが、基材1の全面に染料層2が設けられた構成とすることもできる。これ以外にも、昇華性の染料を含有する染料層と、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する染料層とを連続した1枚の基材上に面順次に設けてもよい。染料層2は、本発明の画像形成方法に用いられる熱転写シート10における必須の構成である。
この染料層2は、本発明の熱転写シートが昇華型熱転写シートの場合には、昇華性の染料を含有する染料層であり、熱溶融型熱転写シートの場合には、着色剤を含む熱溶融組成物からなる熱溶融性のインクを含有する染料層となる。以下、昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明するが、本発明は、昇華型熱転写シートのみに限定されるものではない。
染料層2の材料は、従来公知の染料を使用することができるが、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましく、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料が挙げられる。
上記染料を担持するためのバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、セルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系等の樹脂が、耐熱性、染料の移行性等の点において好ましい。
染料層2には、無機微粒子、有機微粒子等の添加剤が含有されていてもよい。無機微粒子としては、カーボンブラック、アルミニウム、二硫化モリブデン等が挙げられ、有機微粒子としては、ポリエチレンワックス等が挙げられる。また、染料層2には、離型剤が含有されていてもよい。離型剤としては、シリコーンオイル、リン酸エステル等を挙げることができる。
染料層2の形成方法としては、上記染料及びバインダー樹脂に、必要に応じて離型剤、フィラー等の添加物を加え、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサン、ジメチルホルムアミド等の適当な溶媒に分散或いは溶解させた塗工液を、例えば、グラビア印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材上に塗工し、乾燥させることにより形成することができる。
(転写性保護層)
図7に示すように、本発明の画像形成方法に用いられる熱転写シート10において、基材1上に上記で説明した染料層2と転写性保護層5とを面順次に設けることもできる。転写性保護層5は、多層構造をとっていてもよいし、単層構造をとっていてもよい。多層構造をとる場合には、画像に各種の耐久性を付与するための主体となる主保護層のほか、転写性保護層5と印画物の受像面との接着性を高めるために転写性保護層5の最表面に配置される接着層や、補助的な保護層や、保護層本体の機能以外の機能を付加するための層などが含まれていてもよい。主保護層とその他の層の順序は任意であるが、通常は、転写後に主保護層が受像面の最表面層となるように、接着層と主保護層との間に他の層を配置する。
多層構造の転写性保護層5を構成する主保護層又は単層構造の転写性保護層5は、従来から保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂で形成することができる。保護層形成用樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等を例示することができる。
電離放射線硬化性樹脂を含有する保護層は、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射線硬化性樹脂としては公知のものを使用することができ、例えば、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを使用することができる。
紫外線遮断性樹脂を含有する保護層は、印画物に耐光性を付与することを主目的とする。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
単層構造の転写性保護層5又は多層構造の転写性保護層5中に設けられた主保護層は、保護層形成用樹脂の種類にもよるが、通常は0.5〜10μm程度の厚さであることが好ましい。
転写性保護層5の最表面には接着層が形成されていてもよい。接着層は、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂のような加熱時接着性の良好な樹脂で形成することができる。接着層の厚さは、通常0.1〜5μm程度である。また、転写性保護層5と基材との間に離型層を設けてもよい。
(下引き層)
本発明においては、基材1と染料層2との間に下引き層6が設けられていることが好ましい。下引き層6を設けることで基材1と染料層2との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの染料層2の異常転写を防止することができる。なお、下引き層は、熱転写シート10における任意の構成である。
下引き層6を構成する樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、下引き層6をコロイド状無機顔料超微粒子から構成することもできる。これにより画像形成時に染料層2の異常転写を防止できるだけでなく、染料層2から下引き層6への染料の移行を防止し、熱転写受像シートの染料受容層側への染料拡散を有効に行なうことができ、印画濃度を高めることができる。
コロイド状無機顔料超微粒子として、従来公知の化合物が使用できる。例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下であり、特に3〜30nmで用いることが好ましい。
下引き層6は、上記で例示した樹脂や、コロイド状無機顔料超微粒子を適当な溶媒に溶解或いは分散した下引き層用塗工液をグラビアコーティング法、ロールコート法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の従来から公知の形成手段により、塗工・乾燥して形成することができる。下引き層用塗工液の塗工量は、0.02〜1.0g/m2程度であることが好ましい。
(背面プライマー層)
また、基材1と背面層3との間に背面プライマー層(図示しない)を設けることとしても良い。背面プライマー層は、基材1と、背面層3との密着性を向上させるために設けられる層であり、任意の層である。背面プライマー層として、例えばポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール樹脂等が挙げられる。
<<熱転写受像シート>>
本発明の画像形成方法、及び本発明の組合せは、上述したように、平坦化手段を有するサーマルヘッドと、背面層にサーマルヘッドよりも相対的に硬い物質が含まれていない熱転写シートを用いることで、サーマルヘッドへのヘッドカスの付着を防止し、かつサーマルヘッドの摩耗を防止した点に特徴を有するものである。したがって、本発明の画像形成方法、及び本発明の組合せに用いられる熱転写受像シートについて特に限定はなく、従来公知のいかなる熱転写受像シートであっても使用可能である。
以下に実施例と比較例を挙げて本発明を説明する。なお、文中の「部」は特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液1を乾燥時塗工量が0.5g/m2になるように塗工し、背面層を形成した。次いで、前記基材の背面層を設けた側とは反対の面に、下記組成のマゼンタ染料層用塗工液(M)をグラビア印刷機により、乾燥時塗工量が0.6g/m2になるように塗工、乾燥して染料層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。
<マゼンタ染料層用塗工液(M)>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4.5部
(KS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<背面層用塗工液1>
・ポリビニルブチラール樹脂 72部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 8部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 20部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液2を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例2に用いられる熱転写シート2を得た。
<背面層用塗工液2>
・ポリビニルブチラール樹脂 81部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 9部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 10部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例3)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液3を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例3に用いられる熱転写シート3を得た。
<背面層用塗工液3>
・ポリビニルブチラール樹脂 63部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 7部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 30部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例4)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液4を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例4に用いられる熱転写シート4を得た。
<背面層用塗工液4>
・ポリビニルブチラール樹脂 85.5部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 9.5部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 5部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例5)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液5を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例5に用いられる熱転写シート5を得た。
<背面層用塗工液5>
・ポリビニルブチラール樹脂 54部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 6部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 40部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例6)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液6を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例6に用いられる熱転写シート6を得た。
<背面層用塗工液6>
・ポリビニルブチラール樹脂 72部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 8部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・エチレンビスオレイン酸アマイド(融点:119℃) 20部
(スリパックスO 日本化成(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(実施例7)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液7を使用した以外はすべて実施例1と同様にして実施例7に用いられる熱転写シート7を得た。
<背面層用塗工液7>
・ポリビニルブチラール樹脂 72部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 8部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・メチレンビスステアリン酸アマイド(融点:142℃) 20部
(ビスアマイドLA 日本化成(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(比較例1)
実施例1で用いられる熱転写シートと同じものを比較例1に用いられる熱転写シートAとした。
(比較例2)
背面層用塗工液1にかえて、下記組成の背面層用塗工液Bを使用した以外はすべて実施例1と同様にして比較例2に用いられる熱転写シートBを得た。
<背面層用塗工液B>
・ポリビニルブチラール樹脂 63部
(エスレックBM−2 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート 7部
(バーノックD750 DIC(株)製)
・ステアリン酸亜鉛(融点:125℃) 20部
(SZ−PF 堺化学工業(株)製)
・ステアリルリン酸亜鉛(融点:230℃) 10部
(LBT−1830精製 堺化学工業(株)製)
・メチルエチルケトン 200部
・トルエン 100部
(摩擦安定性評価)
熱転写シート1〜7、熱転写シートBを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9800D)用熱転写受像シートと組み合わせ、以下の印画条件1にて画像形成を行い、実施例1〜7、比較例2の印画物を得た。このときの、動摩擦係数を、特開2003−300338号公報に記載されている摩擦力測定機能付熱転写プリンタを用いて測定し、以下の評価基準に基づいて、摩擦安定性の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、熱転写シートAについては、サーマルヘッドA(本発明のサーマルヘッド)を以下の印画条件2で示すサーマルヘッドB(従来サーマルヘッド)に変更した以外、印画条件1と全て同様の条件とした印画条件2で画像形成を行い比較例1の印画物を得た。このときの動摩擦係数を上記と同様にして行い、摩擦安定性の評価を行った。
「印画条件1」
・サーマルヘッドA(平坦化手段を有する本発明のサーマルヘッド);図1に示す形態の模擬サーマルヘッド(ヘッド抵抗値5000Ω、解像度300dpi(dots per inch))
・ライン速度;1ms/Line、(用紙搬送方向の解像度は、300lpi(line per inch))
・パルスデューティ;90%
・印加電力;30V
・印圧;40N
・印画画像;幅1600ピクセル×長さ1090ピクセルのサイズで、階調0〜255のグラデーション画像(1ピクセルは、1ドットに相当)
「印画条件2」
・サーマルヘッドB(平坦化手段を有しない従来サーマルヘッド);特開2008−168485号公報の図3に示される形態の模擬サーマルヘッド(ヘッド抵抗値5000Ω、解像度300dpi(dots per inch))
「評価基準」
○・・・動摩擦力測定値が20N未満
△・・・動摩擦力測定値が20N以上25N未満
×・・・動摩擦力測定値が25N以上
(ヘッドカス付着評価)
実施例1〜7として熱転写シート1〜7を、比較例1、2として熱転写シートA、Bを、三菱電機社製昇華型プリンタ(CP9800D)用熱転写受像シートと組み合わせ、上記印画条件にて255階調の印画を、印画メートル数1200m行った。このときのサーマルヘッドに付着する印画カスの状態を目視にて確認し、以下の評価基準に基づいて印画カスの評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
「評価基準」
○・・・発熱体周辺部にカスが付着していない。
△・・・発熱体周辺部にカスが付着しているが、印画物に濃淡ムラがない。
×・・・発熱体周辺部にカスが付着しており、印画物に濃淡ムラが発生している。
(サーマルヘッドの挙動)
平坦化手段を有する本発明のサーマルヘッドA、平坦化手段を有しない従来のサーマルヘッドBの挙動を確認したところ、平坦化手段を有する本発明のサーマルヘッドAでは、図5の符号(181)の挙動を示した。一方、平坦化手段を有しない従来のサーマルヘッドBでは、図5の符号(184)の挙動を示した。
Figure 2013203051
表1からも明らかなように、背面層に、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で融点が200℃以上の滑剤成分が含有されていない熱転写シートと、平坦化手段を有するサーマルヘッドAとを組み合わせて画像形成を行った実施例では、摩擦安定性、ヘッドカスの評価ともに良好な結果を得ることをできることが確認できた。一方、本発明の要件を充足する熱転写シートを用いた場合であっても、平坦化手段を有しない従来のサーマルヘッドBと組合せて画像形成を行った比較例1では、摩擦安定性が実施例と比較して著しく低くなっていることが確認された。また、平坦化手段を有するサーマルヘッドAを用いた場合であっても、融点が200℃以上の滑剤成分を含む熱転写シートと組合せて画像形成を行った比較例2では、ヘッドカスの発生が確認された。
10・・・熱転写シート
1・・・基材
2・・・染料層
3・・・背面層
5・・・転写性保護層
100・・・サーマルヘッド
101・・・支持基板
105・・・発熱部
110・・・発熱部分割体
210・・・熱拡散部
120a・・・副走査方向
120b・・・主走査方向
123・・・抵抗体層
129・・・保護層膜
130・・・発熱体板
135・・・発熱領域
140・・・回路基板
150・・・放熱板
152・・・軸
160・・・プラテンローラ
161・・・熱転写シート巻取り機構
162・・・熱転写シート供給機構
163・・・搬送機構

Claims (4)

  1. 基材の表面に染料層が設けられ、前記基材の裏面に背面層が設けられた熱転写シートの染料層と、熱転写受像シートとを重ね合わせ、サーマルヘッドを用いて前記熱転写シートの背面層側に熱を印加し、前記染料層の染料を前記熱転写受像シート上に転写する画像形成方法であって、
    前記背面層には、バインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されておらず、
    前記サーマルヘッドは、支持基板上に、前記熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部と、前記染料を転写するときに発熱する前記発熱部の温度を平坦化する平坦化手段を備えることを特徴とする画像形成方法。
  2. 前記背面層の固形分総量に対し、前記融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が、10質量%以上30質量%以下の範囲内で含有されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
  3. 前記平坦化手段が、前記発熱部を前記搬送方向に対して垂直方向に2以上に分割する発熱部分割体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. サーマルヘッドと、これと組合せて用いられる熱転写シートとの組合せであって、
    前記熱転写シートは、基材の表面に染料層が設けられ、基材の裏面に背面層が設けられ、
    前記背面層には、バインダーと、融点が110℃以上150℃以下の滑剤成分が含有され、一方で、融点が200℃以上の滑剤成分は含有されておらず、
    前記サーマルヘッドは、支持基板上に、前記熱転写シートの搬送方向に対して垂直方向に配列された複数の発熱部と、前記染料を転写するときに発熱する前記発熱部の温度を平坦化する平坦化手段を備えるサーマルヘッドであることを特徴とする、
    熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ。
JP2012077875A 2012-03-29 2012-03-29 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ Pending JP2013203051A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077875A JP2013203051A (ja) 2012-03-29 2012-03-29 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012077875A JP2013203051A (ja) 2012-03-29 2012-03-29 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013203051A true JP2013203051A (ja) 2013-10-07

Family

ID=49522663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012077875A Pending JP2013203051A (ja) 2012-03-29 2012-03-29 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013203051A (ja)

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01222993A (ja) * 1988-03-03 1989-09-06 Ricoh Co Ltd 感熱転写シート
JPH02145394A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JPH1029335A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Fuji Photo Film Co Ltd サーマルヘッド
JP2002052848A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 感熱記録材料
JP2009073102A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Ricoh Co Ltd 熱転写記録媒体
JP2010076252A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2010125679A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルプリントヘッド
JP2011140138A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Mitsubishi Electric Corp サーマルヘッドおよびそれを用いたプリンター
JP2011207184A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01222993A (ja) * 1988-03-03 1989-09-06 Ricoh Co Ltd 感熱転写シート
JPH02145394A (ja) * 1988-11-28 1990-06-04 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JPH1029335A (ja) * 1996-07-15 1998-02-03 Fuji Photo Film Co Ltd サーマルヘッド
JP2002052848A (ja) * 2000-08-11 2002-02-19 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd 感熱記録材料
JP2009073102A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Ricoh Co Ltd 熱転写記録媒体
JP2010076252A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2010125679A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Toshiba Hokuto Electronics Corp サーマルプリントヘッド
JP2011140138A (ja) * 2010-01-06 2011-07-21 Mitsubishi Electric Corp サーマルヘッドおよびそれを用いたプリンター
JP2011207184A (ja) * 2010-03-30 2011-10-20 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102494909B1 (ko) 인화물의 형성 방법, 전사층의 필오프 방법 및 열전사 프린터
EP2679394B1 (en) Thermal transfer sheet
JP4319964B2 (ja) 熱転写シート
JP6365802B2 (ja) 中間転写媒体と熱転写シートとの組合せ、及び印画物の形成方法
JP5553098B2 (ja) 熱転写シート
EP2465692B1 (en) Protective layer transfer sheet
JP5516806B2 (ja) 保護層転写シート
JP5181974B2 (ja) 熱転写シート
JP2012006342A (ja) 熱転写シート
JP6716955B2 (ja) 昇華型熱転写シート
JP2014188894A (ja) 熱転写シート
JP2008087305A (ja) 熱転写シート及び印画物
JP3800568B2 (ja) 保護層転写シート
JP2013203051A (ja) 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ
JP5794082B2 (ja) 熱転写シートの製造方法、及び熱転写シート
JP2013151109A (ja) 画像形成方法、熱転写シートとサーマルヘッドとの組合せ
JP6745052B2 (ja) 積層体およびその製造方法
JP6149608B2 (ja) 熱転写シート
JP5810777B2 (ja) 熱転写シート、及び熱転写シートの製造方法
EP1864824B1 (en) Thermal transfer sheet
JP2017056728A (ja) 画像および保護層形成方法および装置
JP2007160511A (ja) 熱転写シート
JP2013212608A (ja) 熱転写シート
JP2019064146A (ja) 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ
JP2014065163A (ja) 熱転写シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150728

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160829

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161018