JP2019064146A - 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ - Google Patents
熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019064146A JP2019064146A JP2017192079A JP2017192079A JP2019064146A JP 2019064146 A JP2019064146 A JP 2019064146A JP 2017192079 A JP2017192079 A JP 2017192079A JP 2017192079 A JP2017192079 A JP 2017192079A JP 2019064146 A JP2019064146 A JP 2019064146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermal transfer
- transfer sheet
- protective film
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
Description
本開示の実施の形態に係る熱転写シート(以下、一実施形態の熱転写シートと言う。)は、図1、図2に示すように、基材1の一方の面上に、転写層10が設けられた構成をとり、転写層10は、基材側から、受容層2、接着層4がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。図2に示す形態の熱転写シート100は、基材1の同一面上に、転写層10と、染料層5が面順次に設けられた構成を呈している。なお、図1、図2は、一実施形態の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。
基材1は、当該基材の一方の面上に設けられる転写層10、或いは、基材1と転写層10との間に設けられる任意の層(例えば、後述する任意の離型層)、また、当該基材1の他方の面上に設けられる任意の層(例えば、背面層)を保持する。基材1の材料について特に限定はないが、転写層10を転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有するものが好ましい。このような基材1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートが挙げられる。これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組合せた積層体として使用してもよい。基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定でき、0.5μm以上50μm以下の範囲内が好ましく、1μm以上20μm以下の範囲内がより好ましく、1μm以上10μm以下の範囲内がさらに好ましい。
図1に示すように、基材1上には、転写層10が設けられている。転写層10は、基材1から剥離可能に設けられており、熱転写により、被転写体301上に移行する(転写される)層である(図3参照)。図1に示すように、転写層10は、基材1側から、受容層2、接着層4がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。なお、受容層2は、転写層10を構成する層のうち基材1から最も近くに位置しており、接着層4は、転写層10を構成する層のうち基材1から最も遠くに位置している。これは、被転写体301上に、受容層2を含む転写層10を転写することで製造される熱転写受像シート200(図3参照)の最表面に受容層2を位置させ、また、接着層4により、被転写体301と転写層10とを接着させるためである。なお、図示する形態では、受容層2と接着層4とが直接的に接する形態をとっているが、受容層2と接着層4との間に任意の層を設けることもできる。
本願明細書でいう、受容層の表面におけるオレイン酸の接触角は、JIS−R−3257に準拠する方法(静滴法)により、オレイン酸をガラスシリンジに入れ、その先端にテフロン(登録商標)コート製の針を取り付けて、評価面(受容層の表面)にオレイン酸を滴下し、その接触角を、接触角計(DropMaster300 協和界面科学(株)を用いて測定したときの値である。オレイン酸の滴下量は1μL、測定温度は25℃である。
オレイン酸の接触角が上記関係を満たす、受容層2は、バインダー樹脂、及び必要に応じて添加される離型剤などの添加材を含有している。なお、受容層2の表面の接触角は、受容層2が含有しているバインダー樹脂の種別、物性、含有量、さらには、バインダー樹脂とともに、必要に応じて含有される離型剤等の添加材の種別や、含有量によっても変動していくが、受容層2が含有しているバインダー樹脂、必要に応じて添加される添加材の種別、物性、含有量に係らず、受容層2の表面におけるオレイン酸の接触角が30°以下との条件を満たすだけで、保護フィルム150との密着性を良好なものとできる。したがって、受容層2については、表面におけるオレイン酸の接触角が30°以下であるとの条件を満たせば、これ以外の条件について限定されることはない。
受容層2上には、接着層4が設けられている。接着層4は、転写層10を構成し、被転写体301上に転写層10を転写するときに、被転写体301と直接的に接する層である。
また、受容層2と接着層4との間に、各種の機能層を設けてもよい(図示しない)。なお、機能層は、一実施形態の熱転写シート100における任意の構成である。一例としての機能層は、隠蔽性を有する層である。
また、基材1と転写層10との間に離型層(図示しない)を設けることもできる。離型層は、一実施形態の熱転写シート100における任意の構成であり、転写層10を構成しない層である。つまりは、被転写体301上に転写層10を転写するときに、基材1側に残存する層である。基材1と転写層10との間に離型層を設けることで、被転写体301上に転写層10を転写するときの、転写層10の転写性の向上を図ることができる。
また、基材1の転写層10が設けられている面とは反対側の面に背面層(図示しない)を設けることもできる。なお、背面層は、一実施形態の熱転写シート100における任意の構成である。
一例としての染料層5は、染料としての昇華性染料、バインダー樹脂を含有している。染料層5は、所望の画像がモノカラーである場合には、適宜選択した1色の層のみ形成してもよいし、所望の画像がフルカラー画像である場合には、イエローの昇華性染料、マゼンタの昇華性染料、シアンの昇華性染料等の色相の異なる昇華性染料を含む複数の染料層を、基材1の同一面に面順次に、繰り返し形成してもよい。なお、染料層5は、以下で説明するものに限定されるものではなく、熱転写シートの分野で従来公知の染料層をそのまま適用できる。
昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。このような昇華性染料としては、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、ピラゾロメチン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学(株))、Macrolex Red Violet R(バイエル社)、CeresRed 7B(バイエル社)、Samaron Red F3BS(三菱ケミカル(株))等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社)、PTY−52(三菱ケミカル(株))、マクロレックスイエロー6G(バイエル社)等の黄色染料、カヤセット(登録商標)ブルー714(日本化薬(株))、ホロンブリリアントブルーS−R(クラリアント社)、MSブルー100(三井東圧化学(株))、C.I.ソルベントブルー63等の青色染料等が挙げられる。
染料層に含まれ、上記昇華性染料を担持するためのバインダー樹脂についても特に限定はなく、染料層の分野で従来公知のバインダー樹脂を適宜選択して用いることができる。染料層5のバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
また、基材1と染料層5との間に、染料プライマー層(図示しない)を設けることもできる。染料プライマー層に含まれる成分について特に限定はなく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル−スチレン系共重合体、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
次に、本開示の実施の形態に係る熱転写受像シートの製造方法(以下、一実施形態の熱転写受像シートの製造方法)について説明する。一実施形態の熱転写受像シートの製造方法は、転写層10を有する熱転写シート100(図1、図2(b)、図4(a)参照)と、被転写体301とを組合せ、被転写体301上に転写層10を転写する工程を含む。そして、一実施形態の熱転写受像シートの製造方法は、転写層10を有する熱転写シート100が、上記一実施形態の熱転写シート100であることを特徴としている。
次に、本開示の実施の形態に係る印画物の製造方法(以下、一実施形態の印画物の製造方法と言う)について説明する。一実施形態の印画物の製造方法は、基材1の一方の面上に、受容層2、接着層4がこの順で積層されてなる転写層10が設けられた熱転写シート100と、被転写体301とを重ね合せ(図4(a)参照)、被転写体301上に、熱転写シート100の転写層10を転写することで、被転写体301上に転写層10が転写されてなる熱転写受像シート200を製造する工程(図4(b)参照)と、当該製造された熱転写受像シート200の受容層2に、熱転写画像50を形成する工程(図4(c)参照)と、熱転写画像50が形成された熱転写受像シート200上に、保護フィルム150をラミネートする工程(図4(d)参照)とを含む。本工程を経ることで、熱転写画像50が形成された熱転写受像シート200上に保護フィルム150が設けられた印画物が製造される。
次に、本開示の実施の形態に係る熱転写シートと保護フィルムの組合せ(以下、一実施形態の組合せと言う)について説明する。一実施形態の組合せは、熱転写シートと保護フィルムとの組合せであって、熱転写シート100が、上記一実施形態の熱転写シート100であり、保護フィルム150が、その表面におけるオレイン酸の接触角が35°以下の保護フィルムであることを特徴としている。
基材として、厚みが5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、該基材の一方の面上に下記組成の受容層用塗工液1を、乾燥時の厚みが1μmとなるように、塗布・乾燥し受容層を形成した。次いで、この受容層上に、下記組成の接着層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように、塗布・乾燥し接着層を形成した。また、基材の他方の面上に、下記組成の背面層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように、塗布・乾燥し、背面層を形成することで、基材の一方の面上に、当該基材側から受容層、接着層がこの順で積層されてなる転写層が設けられ、基材の他方の面上に背面層が設けられた熱転写シート1を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
・アクリル系樹脂 24部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 6部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
・ポリビニルブチラール樹脂 1.8部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート硬化剤 5.5部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・リン酸エステル 1.6部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・タルク 0.35部
(ミクロエース(登録商標)P−3 日本タルク(株))
・ポリエチレンワックス 0.3部
・メチルエチルケトン 18.5部
・トルエン 18.5部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液2に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート2を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 19.88部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.072部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.048部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液3に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート3を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 19.5部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.3部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.2部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液4に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート4を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 19部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.6部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.4部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液5に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート5を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 18.4部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.96部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 0.64部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液6に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート6を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 16.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.92部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.28部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・セルロース樹脂 1部
(CAB321−0.1 イーストマンケミカル(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液7に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート7を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 16.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.92部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.28部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・セルロース樹脂 5部
(CAB321−0.1 イーストマンケミカル(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液8に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート8を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 16.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.92部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.28部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
受容層用塗工液1を下記組成の受容層用塗工液9に変更して受容層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして熱転写シート9を作成した。
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 16.8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.92部
(X−24−510T 信越化学工業(株))
・有機変性シリコーン 1.28部
(KF−352A 信越化学工業(株))
・セルロース樹脂 0.1部
(CAB321−0.1 イーストマンケミカル(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、上記組成の背面層用塗工液1を乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥して背面層を形成した。次いで、基材の他方の面に、下記組成の染料プライマー層用塗工液を乾燥時の厚みが0.15μmになるように塗布・乾燥して染料プライマー層を形成した。この染料プライマー層上に、下記組成のイエロー、マゼンタ、シアン染料層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.7μmとなるように面順次に塗工して、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を形成することで、染料層を有する熱転写シートを作成した。
・コロイダルアルミナ(固形分10.5%) 3.5部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・酢酸ビニル−ビニルピロリドン共重合体 1.5部
(PVP/VA E−335 アイエスピー・ジャパン(株))
・水 47.5部
・イソプロピルアルコール 47.5部
・ソルベントイエロー93 2.5部
・ディスパースイエロー201 2.5部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 4部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.04部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ディスパースレッド60 3部
・ディスパースバイオレット26 3部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
・ソルベントブルー63 3部
・ディスパースブルー354 4部
・ポリビニルアセトアセタール樹脂 5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・有機変性シリコーンオイル 0.05部
・トルエン 50部
・メチルエチルケトン 50部
被転写体として、ポリカーボネート製のカード基材を準備した。
上記で準備した被転写体と、上記で作成した各熱転写シートを組合せ、下記プリンタ1を用い、175/255階調(エネルギー階調)の条件で、被転写体上に転写層の転写を行い、各熱転写受像シートを得た。
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
印画電圧:16.2(V)
ライン周期:2.5(msec./line)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
印画開始温度:29.0(℃)〜36.0(℃)
発熱ポイントから剥離板までの距離:4.5(mm)
搬送速度:84.6(mm/sec.)
印圧:3.5(kgf)〜4.0(kgf)
上記で作成した各熱転写受像シートの表面(受容層の表面)におけるオレイン酸の接触角を、上記「オレイン酸の接触角の測定方法」で説明した方法により測定した。測定結果を表1に示す。なお、オレイン酸の接触角が30°以下となる熱転写受像シート実施例の熱転写シート受像シートとし、オレイン酸の接触角が30°より大きい熱転写受像シートを比較例の熱転写受像シートとした。各実施例、及び比較例の熱転写受像シートと、この熱転写受像シートの製造に用いた各熱転写シートとの対応関係を表1に併せて示す。
上記で作成した染料層を有する熱転写シートと、上記で得た各実施例、及び比較例の熱転写受像シートとを組合せ、上記プリンタ2により、各実施例、及び比較例の熱転写シートに2cm幅で縦ストライプ画像(イエロー画像(RGB(255,255,0)))を印画した。
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株))
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
印画電圧:17.8(V)
ライン周期:3(msec./line)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85(%)
印画開始温度:29.0(℃)〜36.0(℃)
発熱ポイントから剥離板までの距離:4.5(mm)
搬送速度:84.6(mm/sec.)
印圧:3.5(kgf)〜4.0(kgf)
各実施例、及び比較例の熱転写受像シートの受容層に熱転写画像を形成したのちに、当該熱転写画像が形成された受容層上に、最表面にポリエステル系樹脂層が位置する保護フィルムを、受容層とポリエステル系樹脂層とが接するようにして重ね合せ、温度:185℃、速度:33mm/sec.の条件で、受容層上に保護フィルムを熱ラミネートし、各実施例、及び比較例の印画物を製造した。なお、保護フィルム表面(ポリエステル系樹脂層の表面)におけるオレイン酸の接触角は28.7°であった。
各実施例、及び比較例の印画物に対し、剥離速度2mm/sec.(条件1)、及び剥離速度0.83mm/sec.(条件2)の条件で、垂直方向に保護フィルムを剥離し、下記評価基準に基づいて、受容層と保護フィルムとの密着性を評価した。評価結果を表1に併せて示す。
A:条件1、条件2ともに、保護フィルムが破断する。
B:条件1では保護フィルムは破断するが、条件2では保護フィルムが破断しない。
NG:条件1、2ともに保護フィルムが破断せず、受容層から容易に剥離される。
1…基材
2、2A…受容層
4…接着層
5…染料層
10、10A…転写層
50…熱転写画像
150…保護フィルム
200…熱転写受像シート
300…印画物
301…被転写体
400…中間転写媒体
401…中間転写媒体の基材
410…剥離層
Claims (5)
- 熱転写受像シートの製造に用いられる熱転写シートであって、
基材の一方の面上に、受容層、接着層がこの順で積層されてなる転写層が設けられ、
前記転写層の前記基材側の表面におけるオレイン酸の接触角が30°以下であることを特徴とする熱転写シート。 - 前記基材の同一面上に、前記転写層と、昇華性染料を含有する染料層とが面順次に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱転写シート。
- 印画物の製造方法であって、
請求項1又は2記載の熱転写シートと、被転写体とを組み合わせて、前記被転写体上に前記転写層を転写する工程と、
前記被転写体上に転写された前記転写層に、熱転写画像を形成する工程と、
前記形成された画像上に、保護フィルムをラミネートする工程と、
を含む、ことを特徴とする印画物の製造方法。 - 前記保護フィルムの表面におけるオレイン酸の接触角が35°以下であることを特徴とする請求項3に記載の印画物の製造方法。
- 熱転写シートと、保護フィルムとの組合せであって、
前記熱転写シートが、請求項1又は2に記載の熱転写シートであり、
前記保護フィルムが、その表面におけるオレイン酸の接触角が35°以下の保護フィルムであることを特徴とする熱転写シートと、保護フィルムの組合せ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017192079A JP6940814B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017192079A JP6940814B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019064146A true JP2019064146A (ja) | 2019-04-25 |
JP6940814B2 JP6940814B2 (ja) | 2021-09-29 |
Family
ID=66337204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017192079A Active JP6940814B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6940814B2 (ja) |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017192079A patent/JP6940814B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6940814B2 (ja) | 2021-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6536121B2 (ja) | 熱転写受像シート用支持体および熱転写受像シートならびにそれらの製造方法 | |
JP6384519B2 (ja) | 熱転写シート | |
WO2017159805A1 (ja) | 印画物の形成方法、熱転写シート、及び熱転写シートと中間転写媒体との組合せ | |
JP2009083146A (ja) | 熱転写シート及び画像形成方法 | |
JP7343018B2 (ja) | 熱転写シートの融着方法 | |
JP6075491B2 (ja) | 熱転写シート、熱転写受像シート、印画物の形成方法、及び印画物 | |
JP6706430B2 (ja) | シール型熱転写受像シートおよび印画物の製造方法 | |
US20090068456A1 (en) | Protective layer transfer sheet | |
JP6919844B1 (ja) | 熱転写シートと中間転写媒体との組合せ、印画物の製造方法、及び印画物 | |
JP6828848B2 (ja) | 熱転写シート、中間転写媒体と熱転写シートの組合せ、及び印画物の製造方法 | |
JP6940814B2 (ja) | 熱転写シート、印画物の製造方法、及び熱転写シートと保護フィルムとの組合せ | |
JP6930346B2 (ja) | 熱転写シート及びこれを用いた印画物の製造方法 | |
JP7283133B2 (ja) | 熱転写シート、加飾シートの製造方法、加飾シート、加飾品の製造方法、及び加飾品 | |
JP6720662B2 (ja) | 熱転写受像シート、及び印画物 | |
JP6745052B2 (ja) | 積層体およびその製造方法 | |
JP2018171840A (ja) | 熱転写受像シート、熱転写シート、受容層用塗工液、熱転写受像シートの形成方法、及び印画物の形成方法 | |
JP7380283B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2019064152A (ja) | 保護層転写シート | |
JP6019655B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP2018058225A (ja) | 熱転写受像シート、熱転写シート、受容層用塗工液、熱転写受像シートの形成方法、及び印画物の形成方法 | |
JP2022105074A (ja) | 熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート | |
JP5885906B2 (ja) | 熱転写シート | |
CN113365847A (zh) | 热转印片 | |
JP2019177666A (ja) | 熱転写受像シート、熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200730 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210521 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210709 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210817 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6940814 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |