JP2013202769A - ボールエンドミル - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軌跡が凸半球状をなす切刃の耐欠損性を損なうことのないボールエンドミルを提供する。
【解決手段】軸線O回りに回転されるエンドミル本体1の先端部にギャッシュ4が形成され、このギャッシュ4のエンドミル回転方向Tを向く壁面4Aの周縁部に、軸線O回りの回転軌跡が軸線O上に中心Cを有する凸半球状をなす切刃5が形成されたボールエンドミルにあって、切刃5に直交する断面においてギャッシュ4の深さが最大となる切刃5上の位置と中心Cとを結ぶ直線と軸線Oとがなす挟角と、切刃5に直交する断面において切刃5のすくい角が正角側に最大となる切刃5上の位置と中心Cとを結ぶ直線と軸線Oとがなす挟角との差が、±7°以内とされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に形成されたギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の周縁部に、軸線回りの回転軌跡がこの軸線上に中心を有する凸半球状をなす切刃が形成されたボールエンドミルに関するものである。
このようなボールエンドミルとして、例えば特許文献1には、工具端面視において、上記切刃(ボール刃)が外周切刃と工具軸心とを結ぶ線分に対して回転方向前方に最も突出した位置より外周切刃に近い部分においては、切刃の中心から放射方向の断面におけるすくい角を負とし、上記位置から工具軸心に近い部分においてはすくい角を0°〜+10°としたものが提案されている。
このようなボールエンドミルでは、上記切刃が上記線分に対して最も突出する部分は通常外周切刃の刃溝深さが最も深くなる部分に近くて切屑排除に都合がよいため、これよりも外周側ではすくい角を負とすることによって切刃強度を強化することができ、またこの最も突出する部分よりも先端側(工具軸心側)は、切刃強度を保持する必要から刃溝深さが浅くなるため、切刃のすくい角を負よりも大きい0°〜+10°とすることによって刃溝を確保し、切屑排除に便宜を与えて無駄な力や熱の発生による工具摩耗を軽減することができる、と特許文献1には記載されている。
特許第3957230号公報
ところで、このようなボールエンドミルの切刃は、エンドミル本体の先端部の後端外周側から先端内周側に向けてギャッシュ(凹溝)が形成され、このギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面をすくい面として、この壁面とエンドミル本体の先端逃げ面との交差稜線部、すなわちすくい面とされる上記壁面の周縁部に回転軌跡が上記中心を中心とした凸半球状をなすように形成される。
そして、このギャッシュは、切刃から上記中心に向けた該ギャッシュの深さが、一般的には切刃が先端内周側から後端外周側に向かうに従い一旦深くなった後に浅くなり、外周切刃の切屑排出溝に連なるようにされる。従って、このギャッシュの深さが最大となる位置では、ギャッシュの溝底から切刃までの距離が大きいため、切削抵抗によってすくい面とされる上記壁面から先端逃げ面にかけてのエンドミル本体に作用するモーメントも大きくなる。
しかしながら、特許文献1に記載のボールエンドミルにおいて、このギャッシュの深さが最大となる位置が、端面視において切刃がエンドミル回転方向に最も突出した位置よりも後端外周側にあって、このギャッシュの深さが最大となる位置で切刃のすくい角が負角であると、切刃の切れ味の低下によって切削抵抗が増大するため、エンドミル本体に作用する上記モーメントもより大きなものとなってしまい、上記壁面から先端逃げ面にかけての部分に欠損が生じるおそれがある。
また、上述のように切刃がエンドミル回転方向に最も突出した位置より外周切刃に近い部分においてすくい角を負角とすると、この部分を切削に使用するときに、やはり切削抵抗が増大するために、エンドミル本体が倒れを生じて加工精度不良を招いたり、加工面にむしれを生じたりして、加工品位が劣化するおそれもある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、回転軌跡が凸半球状をなす切刃の耐欠損性を損なうことのないボールエンドミルを提供することを第1の目的とし、またエンドミル本体後端外周側における切れ味を確保することが可能なボールエンドミルを提供することを第2の目的としている。
上記課題を解決して、上記第1の目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部にギャッシュが形成され、このギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の周縁部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する凸半球状をなす切刃が形成されたボールエンドミルにあって、上記切刃に直交する断面において上記ギャッシュの深さが最大となる該切刃上の位置と上記中心とを結ぶ直線と上記軸線とがなす挟角と、上記断面において上記切刃のすくい角が正角側に最大となる該切刃上の位置と上記中心とを結ぶ直線と上記軸線とがなす挟角との差が、±7°以内とされていることを特徴とする。
このように構成されたボールエンドミルでは、ギャッシュの深さが最大となる切刃上の位置に対して上記挟角の差が±7°以内となる極周辺の範囲で、この切刃に直交する断面におけるすくい角が正角側に最大とされるので、この位置での切刃の切れ味を最も鋭くして切削時に切刃に作用する切削抵抗を低減し、従ってエンドミル本体のすくい面とされるギャッシュの壁面から先端逃げ面にかけての部分に作用するモーメントも小さくすることができる。このため、このギャッシュの深さが最も深い部分が切削に使用されるときでも、エンドミル本体に欠損が生じるのを防ぐことができ、工具寿命の延長を図ることができる。
勿論、ギャッシュの深さが最大となる上記切刃上の位置において、上記切刃のすくい角が正角側に最大とされていれば、より確実に切削抵抗やモーメントを低減して、このギャッシュ深さが最大となる位置でのエンドミル本体の欠損を防ぐことができる。また、この位置からエンドミル本体の先端内周側と後端外周側に向けては、切刃のすくい角は負角側に大きくなってゆくが、上記第2の目的を達成するために、この切刃のすくい角を、該切刃の先端側と外周側とで0°とすれば、切刃全体としてはすくい角を0°以上で負角とならないようにして切れ味を確保することができ、切刃の後端外周側を使用するときでもエンドミル本体の倒れや加工面のむしれを防いで高精度かつ高品位の切削加工を図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ギャッシュの深さが最大となる位置の周辺で切刃のすくい角を正角側に最大とすることにより、切削時の切れ味を鋭くして切削抵抗およびモーメントを低減し、切刃の欠損を防止することができる。また、切刃のすくい角をエンドミル本体先端部の切刃の先端内周側と後端外周側とで0°とすれば、この切刃の後端外周側を使用するときでも切れ味を鋭くしてエンドミル本体の倒れや加工面のむしれを防止し、高精度で高品位の切削加工を行うことができる。
本発明の一実施形態を示すエンドミル本体の側面図である。 図1におけるZZ断面図である。 図1に示す実施形態の切刃(ボール刃)のすくい角とギャッシュの深さの関係を示す図である。
図1ないし図3は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は、超硬合金等の硬質材料により軸線Oを中心とした概略円柱軸状に形成され、図示されない後端側(図1において右側部分)が円柱状のシャンク部とされるとともに、図1に示す先端部は切刃部とされ、上記シャンク部が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りに図2に示すエンドミル回転方向Tに回転されつつ、該軸線Oに交差する方向に送り出されて切刃部により切削を行う。
切刃部の後端部外周には周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)の切屑排出溝2が先端側に向けて形成されていて、この切屑排出溝2のエンドミル回転方向Tを向く壁面2Aの外周縁部には、この壁面2Aをすくい面とする外周刃3が形成されている。ここで、切屑排出溝2および外周刃3は、エンドミル本体1の後端側に向かうに従い軸線O回りにエンドミル回転方向Tの後方側に向かうように延びる螺旋状とされ、複数の外周刃3同士が軸線O回りになす回転軌跡は、該軸線Oを中心とした1つの円筒面となるようにされている。
また、切屑排出溝2の切刃部先端側には、この切屑排出溝2のエンドミル回転方向Tを向く上記壁面2Aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面をさらに切り欠くようにして、それぞれ凹溝状のギャッシュ4が形成されている。このギャッシュ4は、切屑排出溝2の先端部からエンドミル本体1の先端側に向かうに従い内周側に向かうように凸曲して延びていて、同じくエンドミル本体1の先端側に向かうに従い内周側に向かうように凸曲して延びる切刃部の先端逃げ面1Aとギャッシュ4のエンドミル回転方向Tを向く壁面4Aとの交差稜線部、すなわちこの壁面4Aの周縁部に、該壁面4Aをすくい面として外周刃3の先端に連なる略1/4円弧状の切刃(ボール刃)5が形成されている。
各ギャッシュ4の上記壁面4Aの周縁部に形成される切刃5同士は、軸線O回りの回転軌跡において該軸線O上に中心Cを有し、外周刃3の回転軌跡がなす上記円筒面と等しい半径の1つの凸半球面となるようにされている。従って、切刃5の内周端は、本実施形態では切刃部先端の軸線O上に位置させられる。ただし、複数の切刃5のうち一部の切刃5は内周端が軸線Oに達しない短刃とされていてもよい。
また、本実施形態における各ギャッシュ4は、図2に示すようにエンドミル回転方向Tを向く上記壁面4Aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面4Bとが交差稜線Lにおいて角度をもって交差するようにされており、切刃5上の各位置において該切刃5に直交する断面における切刃5からこの交差稜線Lまでの壁面4Aの幅が、この位置でのギャッシュ4の深さDとされる。
なお、ギャッシュ4が上述のようにエンドミル回転方向Tを向く壁面4Aとエンドミル回転方向T後方側を向く壁面4Bと、さらにこれらの壁面4A、4Bに角度をもって交差する底面を備えている場合には、ギャッシュ4の深さDは、切刃5からこの底面までの壁面4Aの幅とすればよい。また、このような底面が上記断面において壁面4A、4Bに接する凹曲面状とされている場合には、ギャッシュ4の深さDは壁面4Aと底面との接線までの壁面4Aの幅とすればよい。
ここで、図1に示すように切刃5上の各位置と上記中心Cとを結ぶ直線Mと軸線Oとがなす挟角をθとしたとき、本実施形態では、ギャッシュ4の深さDは、図3に示すように挟角θが大きくなるに従い、すなわちエンドミル本体1の先端内周側における上記軸線O上の位置から切刃5に沿って後端外周側の外周刃3の先端に向かうに従い、漸次深くなった後に浅くなるようにされている。なお、図3に示すギャッシュ4の深さDは、切刃5の外径(切刃5の回転軌跡がなす凸半球の直径)が6mmの場合のものであり、また一般的にギャッシュ4の深さDが最大となる位置の挟角θは45°〜65°の範囲とされる。
そして、切刃5に直交する断面における該切刃5のすくい角αは、このギャッシュ4の深さDが最大となる切刃5上の位置に対して、上記挟角θの差が±7°以内となる範囲で、正角側に最大となるようにされている。特に、本実施形態では、この挟角θの差が0°すなわちギャッシュ4の深さDが最大となる位置で、切刃5のすくい角αも正角側に最大となるようにされている。
ここで、本実施形態では、上記挟角θが0°である切刃5の上記軸線O上の先端内周側と、挟角θが90°となる外周刃3に連なる後端外周側で、すくい角αはともに0°となるようにされている。従って、切刃5のすくい角αは、ギャッシュ4の深さDの変化に合わせて、エンドミル本体1の先端内周側における上記軸線O上の位置から切刃5に沿って後端外周側の外周刃3の先端に向かうに従い漸次正角側に大きくなった後に小さくなり、またこのすくい角αが0°となる先端内周側と後端外周側を除いて正角であって、切刃5の全長に亙って負角となることはない。
このような構成のボールエンドミルでは、上述のようにギャッシュ4の深さDが最大となる切刃5上の位置に対して上記挟角θの差が±7°以内となる極周辺の範囲で、切刃5のすくい角αも最大となるようにされていて、このギャッシュ4の深さDが最大となる切刃5上の位置での切れ味を最も鋭くすることができる。従って、切削時にこの位置において切刃5に作用する切削抵抗を低減することができ、切刃5のすくい面とされるギャッシュ4の上記壁面4Aから先端逃げ面1Aにかけてのエンドミル本体1に作用するモーメントも軽減することができる。
このため、このギャッシュ4の深さDが最大となる切刃5上の位置が切削に使用されるときに、このようなモーメントによって上記壁面4Aから先端逃げ面1Aにかけてエンドミル本体1が損傷することにより切刃5に欠損が生じるのを防ぐことができ、長寿命のボールエンドミルを提供することができる。その一方で、切刃5の他の部分では、すくい角αは最大となる位置よりも小さいものの、ギャッシュ4の深さDも浅くなるので、切刃強度が高く、やはり欠損が生じるのを防ぐことができる。
特に、本実施形態では、ギャッシュ4の深さDが最大となる位置と切刃5のすくい角αが最大となる位置とが一致させられているので、一層確実に切刃5の欠損を防止することができる。なお、上記挟角θの差が±7°を超える範囲であると、すくい角αが最大となる切刃5上の位置とギャッシュ4の深さDが最大となる切刃5上の位置とが離れすぎてしまい、上記モーメントに対する強度や剛性の乏しいギャッシュ4の深さDが最大となる位置で切刃5の切れ味を鋭くすることができなくなるおそれがある。
また、本実施形態では、切刃5の先端内周側と後端外周側とですくい角αが0°とされていて、これら先端内周側と後端外周側との間ですくい角αが正角側に最大となるようにされており、すなわち上述のようにすくい角αが負角となることがないので、すくい角αが最大となる位置から後端外周側の部分の切刃5を切削に使用する場合でも、切れ味が極端に鈍くなることはない。このため、この部分を切削に使用する際に切削抵抗が高くなりすぎることによりエンドミル本体1が撓んで倒れを生じたり、あるいは加工面にむしれが生じて加工面粗度が劣化したりするのを防ぐことができ、高精度で高品位の切削加工を図ることができる。
ただし、本実施形態では、このように切刃5の先端内周側と後端外周側の双方ですくい角αが0°とされているが、例えば切刃5の先端内周側の上記軸線O上の位置では、エンドミル本体1の回転による切削速度が0になって切刃5に高い切削負荷が作用するため、すくい角αは負角とされていてもよい。また、切刃5のすくい角αおよびギャッシュ4の深さDは、先端内周側から後端外周側に向けて漸次大きくなった後に小さくならずともよく、例えば途中に一定の大きさの部分があってもよい。
以下、本発明の実施例を挙げて本発明の効果について説明する。本実施例では、上記実施形態に基づいて、ギャッシュ4の深さDが最大となる位置の上記挟角θとすくい角αが最大となる位置での上記挟角θとの差が±7°以内となる3種のボールエンドミルを製造した。これらを実施例1〜3としてそれぞれの挟角θを表1に示す。また、比較のために、上記挟角θの差が+7°を上回るものと、−7°を下回るものも製造した。これらを比較例1、2として同じくそれぞれの挟角θを表1に示す。
Figure 2013202769
なお、実施例2は図3にすくい角αとギャッシュ4の深さDとの関係を示した上記実施形態のボールエンドミルであり、他の実施例1、3および比較例1、2は、この図3に示したすくい角αの変化を表す曲線とギャッシュ4の深さDの変化を表す曲線を、それぞれ概ねそのまま、最大となる挟角θが表1に示した角度の位置となるようにしたものである。また、切刃5の外径は、いずれも上記実施形態と同じく6mmである。
そして、これらのボールエンドミルによって切削試験を行い、工具寿命を判定した。なお、このときの切削条件は、被削材がSKD61(硬度50HRC)、エンドミル本体の回転速度は7000min−1、送り速度2500mm/min、1刃当たりの送り0.18mm/tooth、切刃に直交する方向(法線方向)の切り込み1.0mmで、エンドミル本体の軸線Oを鉛直にして、45°で傾斜した加工面にピックフィード2.5mm、ピックフィード方向を傾斜面上側方向として切削を行い、逃げ面摩耗幅が0.1mmとなったときを工具寿命として、それまでの切削長を測定した。
この結果、上記挟角θの差が+7°を上回る14°である比較例1のボールエンドミルでは、逃げ面摩耗が0.1mmに達する前の切削長300mで、また上記挟角θの差が−7°を下回る−13°である比較例2のボールエンドミルでは、やはり逃げ面摩耗が0.1mmに達する前の切削長200mで、切刃に欠損が生じて寿命となってしまった。これに対して、実施例1〜3のボールエンドミルでは逃げ面摩耗が0.1mmに達するまで切刃5に欠損が生じることはなく、実施例1は切削長650mで、実施例2は切削長700mで、実施例3は切削長670mで、それぞれ逃げ面摩耗が0.1mmとなって寿命を迎えた。
1 エンドミル本体
2 切屑排出溝
3 外周刃
4 ギャッシュ
4A ギャッシュ4のエンドミル回転方向Tを向く壁面
4B ギャッシュ4のエンドミル回転方向T後方側を向く壁面
5 切刃(ボール刃)
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
C 軸線O回りの回転軌跡において切刃5がなす凸半球の中心
L ギャッシュ4の壁面4A、4Bの交差稜線
M 切刃5上の各位置と中心Cとを結ぶ直線
D ギャッシュ4の深さ
α 切刃5のすくい角
θ 直線Mと軸線Oとがなす挟角

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部にギャッシュが形成され、このギャッシュのエンドミル回転方向を向く壁面の周縁部に、上記軸線回りの回転軌跡が該軸線上に中心を有する凸半球状をなす切刃が形成されたボールエンドミルにあって、上記切刃に直交する断面において上記ギャッシュの深さが最大となる該切刃上の位置と上記中心とを結ぶ直線と上記軸線とがなす挟角と、上記断面において上記切刃のすくい角が正角側に最大となる該切刃上の位置と上記中心とを結ぶ直線と上記軸線とがなす挟角との差が、±7°以内とされていることを特徴とするボールエンドミル。
  2. 上記ギャッシュの深さが最大となる上記切刃上の位置において、上記切刃のすくい角が正角側に最大とされていることを特徴とする請求項1に記載のボールエンドミル。
  3. 上記切刃のすくい角は、該切刃の先端側と外周側とで0°とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボールエンドミル。
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