JP2013198651A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】暗所での装着に際して平面ギャザーの状態を容易に確認できる使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】上記課題は、側縁部弾性伸縮部材64の伸縮作用によりサイドフラップ部SFの脚周り部分が、装着者の脚周りに対して弾性的にフィットする平面ギャザーとされている、使い捨ておむつにおいて、サイドフラップ部SFにおける側縁部弾性伸縮部材64の位置又はその近傍に、少なくとも表面側から視認可能な側縁側夜光部90が設けられるとともに、この側縁側夜光部90より幅方向中央側に、少なくとも表面側から視認可能な中央側夜光部91が設けられている、ことにより解決される。
【選択図】図11

Description

本発明は、使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつにおいては、脚周りに対するフィット性を高めるために、おむつ内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているものが一般的となっている(例えば特許文献1、2参照)。このような立体ギャザーを備えることによって、両立体ギャザー間に排泄物が留まり、特に着用者の脚周り部からの排泄物の漏れが防止される。
おむつの基本構造は図3及び図4に示す例と同様であるため、この図を参考にして以下に従来の使い捨ておむつの構造を説明すると、立体ギャザー60は、おむつ内面に固定された付根部分65と、この付根部分65から突出する突出部分66とを有するギャザーシート62を基本とし、この突出部分66のうち前後方向両端部67,67がトップシート30表面に接着固定されるとともに、中間部が非固定の自由部分68とされ、この自由部分68の少なくとも先端部に、前後方向に沿って細長状弾性伸縮部材63が伸張状態で固定されることによって、弾性伸縮部材63の収縮作用により自由部分68がトップシート30表面から起立するものである。
また、脚周りにおける更なる漏れ防止を図るため、吸収体56の幅方向両側に延在するサイドフラップ部SFのうち、立体ギャザー60の付根部分65と突出部分66との境界よりも側方に延在する脚周り部分80に、前後方向に延在する細長状弾性伸縮部材64を伸張状態で固定することにより、サイドフラップ部SFの脚周り部分80を、装着者の脚周りに対して弾性的にフィットする平面ギャザー(立体ギャザーに対する意味で「平面」と呼ぶが、装着時には平面とはならず脚周りに沿う曲面となるものであることはいうまでもない)とすることも一般的となっている。
しかしながら、従来の使い捨ておむつの平面ギャザーには次のような問題点があった。すなわち、使い捨ておむつは、製造時に折り畳まれて多数枚が集積され、集積方向に圧縮された状態でポリバッグに収納されて出荷される。この際、平面ギャザーを有するサイドフラップ部は吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒された内折状態でポリバッグ内に圧縮収納されているため、折り癖が付く。この折り癖が原因となって、おむつ装着の際、平面ギャザーが側方に開かず、脚周りに適切にフィットさせることができずに、装着感が悪化したり、図12に示すようにサイドフラップ部SFの脚周り部分80が立体ギャザー60と脚100との間に挟まれて、横漏れを引き起こしたりするおそれがあった。
特に、おむつ交換は明るい所だけで行うものではなく、夜間に薄明かりの中で乳幼児を目覚めさせないように行う場合もある。このような場合、従来の使い捨ておむつでは、平面ギャザーが開いているか否かの確認を行う事自体が困難であり、平面ギャザーが開いていない状態で装着した結果、漏れが発生することがあった。
従来、暗所でのおむつ交換に関する提案はなされている(特許文献3〜6参照)が、平面ギャザーの暗所視認性に関する提案はなされていないのが現状である。
特開2010−12272号公報 特許3825977号公報 特開2003−290286号公報 特開2008−12139号公報 特開2004−245818号公報 実用新案登録第3063069号公報
そこで、本発明の主たる課題は、暗所での装着に際して平面ギャザーの状態を容易に確認できる、使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
股間部を含む領域に設けられた吸収体と、この吸収体の表側を覆う透液性トップシートと、吸収体の裏側を覆う液不透過性シートと、前記吸収体の幅方向両側にそれぞれ延出するサイドフラップ部と、各サイドフラップ部の脚周り部分に前後方向に沿って伸長状態で固定された側縁部弾性伸縮部材とを備え、
前記側縁部弾性伸縮部材の伸縮作用によりサイドフラップ部の脚周り部分が、装着者の脚周りに対して弾性的にフィットする平面ギャザーとされている、使い捨ておむつにおいて、
前記サイドフラップ部における前記側縁部弾性伸縮部材の位置又はその近傍に、少なくとも表面側から視認可能な側縁側夜光部が設けられるとともに、この側縁側夜光部より幅方向中央側に、少なくとも表面側から視認可能な中央側夜光部が設けられている、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明では、暗所での装着に際して平面ギャザーの状態を視認するために、上記二箇所に夜光部を設ける。夜光部における「夜光」とは、蓄光、蛍光又はこれら以外の発光等のように、暗闇で自ら光を発するものを意味する。したがって本発明の各夜光部は暗所で視認できることはもちろんであるが、単にそれだけではなく、上記特定の二箇所に設けたことにより、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態と、サイドフラップ部を吸収体の側方に展開した状態とで、側縁側夜光部及び中央側夜光部の位置関係が異なることにより夜光部の見栄えがはっきりと相違するようになる。
<請求項2記載の発明>
前記中央側夜光部が、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態で、前記サイドフラップ部で隠れる領域に設けられている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
この位置に中央側夜光部が位置していると、暗所において、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態では、中央側夜光部がサイドフラップ部で隠れるため、中央側夜光部が全く見えなくなるか又は暗く見えるのに対して、側縁側夜光部はより明瞭に見えるようになる。そして、サイドフラップ部を吸収体の側方に展開した状態では、中央側夜光部がサイドフラップ部で隠れずに露出するため、中央側夜光部及び側縁側夜光部ともに略同様に明瞭に見えるようになる。つまり、サイドフラップ部の状態で夜光部の見栄えがはっきりと相違するようになり、使用者は、中央側夜光部が全く見えないか又は側縁側夜光部よりも暗く見える場合には、サイドフラップ部が内折状態にあると判断することができ、両夜光部が略同様に見えるときにはサイドフラップ部が適切に展開していると判断することができる。
<請求項3記載の発明>
おむつ内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在されており、
この立体ギャザーは、おむつ内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分の前後方向両端部に設けられたおむつ内面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材とを有するものであり、
前記側縁部弾性伸縮部材は、前記立体ギャザーの付根部分と突出部分との境界よりも側方に位置しており、
前記中央側夜光部が、前記立体ギャザーにおける自由部分の先端部に設けられている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
中央側夜光部が立体ギャザーの自由部分の先端部に設けられていることにより、側縁側夜光部と組み合わせて暗所においてサイドフラップ部の状態を確認できるようになるだけでなく、使用者が暗所において立体ギャザーの位置を視認することができ、立体ギャザーを適切な位置に当てて装着することができるようになる。
<請求項4記載の発明>
前記中央側夜光部が、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態で、前記サイドフラップ部の縁よりも幅方向中央側に設けられている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
この位置に中央側夜光部が位置していると、暗所において、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態と、サイドフラップ部を吸収体の側方に展開した状態とで、側縁側夜光部及び中央側夜光部の両者を視認できる点では共通するものの、側縁側夜光部及び中央側夜光部の幅方向離間距離が顕著に異なることにより夜光部の見栄えがはっきりと相違するようになる。つまり使用者は、側縁側夜光部及び中央側夜光部が近づいて見えるときには、サイドフラップ部が内折状態にあると判断することができ、離れて見えるときにはサイドフラップ部が適切に展開していると判断することができる。
<請求項5記載の発明>
前記液不透過性シートの側縁が前記側縁部弾性伸縮部材よりも幅方向中央側に位置しており、前記側縁側夜光部が前記液不透過性シートの側縁よりも幅方向外側に位置している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
漏れ防止性能を重視するならば、液不透過性シートを平面ギャザーの肌当接部位、つまり少なくとも側縁部弾性伸縮部材の部位までは延在させることが望ましいが、本発明の場合、側縁側夜光部が液不透過性シートと重なることとなり、液不透過性シートを介して側縁側夜光部を見るときに、側縁側夜光部の視認性が低下するおそれがある。そこで、本発明では側縁側夜光部と液不透過性シートとが重ならない配置とすることにより、側縁側夜光部の視認性の低下を防止するのが望ましい。
<請求項6記載の発明>
前記サイドフラップ部のうち、少なくとも前記液不透過性シートの側縁から前記側縁部弾性伸縮部材の位置までの領域に、撥水剤が塗布されている、請求項5記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
上述のように側縁側夜光部と液不透過性シートとが重ならない配置とした場合、漏れ防止性能が犠牲となるため、これを補うために、液不透過性シートを短くした領域に撥水剤を塗布するのは一つの好ましい形態である。
以上のとおり、本発明によれば、暗所での装着に際して平面ギャザーの状態を容易に確認できる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 図1の5-5線断面図である。 他の形態における、図1の6−6線断面に相当する断面図である。 折り畳まれた状態のテープタイプ使い捨ておむつの斜視図である。 前後方向に広げた状態(ただしサイドフラップ部は未展開)の斜視図である。 展開状態(ただし、一方のサイドフラップ部の平面ギャザーは展開不足)のテープタイプ使い捨ておむつの斜視図である。 平面ギャザーが展開不足のまま装着した状態を示す、装着状態のおむつの内部から一方の脚開口を見た斜視図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。なお、「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味する。また、用語「伸長率」は自然長を100%としたときの値を意味する。
図1〜図6はテープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。図3及び図4は、図1における6−6線断面及び7−7線断面をそれぞれ示した図であり、図5及び図6は、図1における8−8線断面及び9−9線断面をそれぞれ示した図である。図中の符号Xはファスニングテープを除いたおむつの全幅を示しており、符号Lはおむつの全長を示している。
このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ身体側表面を形成する透液性トップシートと、外面側に位置する液不透過性シートとの間に吸収体56が介在する部分である吸収性本体部10と、吸収体56の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であり、吸収体56を有しない部分である腹側部分Fのエンドフラップ部EF及び背側部分Bのエンドフラップ部EFと、吸収体56の左右両側にそれぞれ延出する部分であり、吸収体56を有しない部分であるサイドフラップ部SF,SFと、を有するものである。
また、腹側部分F及び背側部分Bの胴回り部分の両側部は、それぞれ股間部よりも幅方向外側まで延出しており、このうち背側部分Bの延出部分からは、腹側部分Fと背側部分Bとを連結する係止部材としてのファスニングテープ13がそれぞれ突出している。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部SF,SFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に吸収要素50、中間シート40、およびトップシート30がこの順に積層されている。トップシート30および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、吸収要素50よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、トップシート30における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における吸収要素50の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、トップシート30よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられており、この立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部SF,SFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12は吸収要素50を支持し、着用者に装着するための部分である。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の不織布が好適である。
不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(トップシート)
トップシート30は液透過性を有するものであれば足り、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、トップシート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、トップシート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
(中間シート)
トップシート30を透過した排泄物を吸収体へ移動させ、逆戻りを防ぐために、トップシート30と吸収要素50との間に中間シート(セカンドシートもいわれる)40を設けることができる。この中間シート40は、排泄物を速やかに吸収体へ移行させて吸収体による吸収性能を高めるばかりでなく、吸収した排泄物の吸収体からの逆戻りを防止し、トップシート30の表面の肌触りを良くするものである。中間シート40は省略することもできる。
中間シート40としては、トップシート30と同様の素材を用いることができる。中間シート40はトップシート30に接合するのが好ましく、その接合にヒートエンボスや超音波溶着を用いる場合は、中間シート40の素材はトップシート30と同程度の融点をもつものが好ましい。また、便中の固形分を透過させることを考慮するならば中間シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、トップシート30における液残りが多くなる。これに対して、中間シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、トップシート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、中間シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。
図示の形態の中間シート40は、吸収要素50の幅より短く中央に配置されているが、全幅にわたって設けてもよい。中間シート40の長手方向長さは、おむつの全長と同一でもよいし、吸収要素50の長さと同一でもよいし、液を受け入れる領域を中心にした短い長さ範囲内であってもよい。
(立体ギャザー)
トップシート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する立体ギャザー60、60を設けるのは好ましい。
この立体ギャザー60は、実質的に幅方向に連続するギャザーシート62と、このギャザーシート62に前後方向に沿って伸張状態で固定された細長状弾性伸縮部材63とにより構成されている。このギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム等を用いることができる。弾性伸縮部材は、図1及び図2に示すように各複数本設ける他、各1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、トップシート30の側部上に幅方向の固着始端を有し、この固着始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部にホットメルト接着剤などにより固着されている。
脚周りにおいては、立体ギャザー60の固着始端より幅方向内側に突出する突出部分66は、製品前後方向両端部67,67ではトップシート30上に固定されているものの、その間の部分は非固定の自由部分68とされており、この自由部分68が糸ゴム63の収縮力により起立するようになる。おむつの装着時には、おむつが舟形に体に装着されるので、そして糸ゴム63の収縮力が作用するので、糸ゴム63の収縮力により立体ギャザー60が起立して脚周りに密着する。その結果、脚周りからのいわゆる横漏れが防止される。
図示形態と異なり、ギャザーシート62の幅方向内側の部分における前後方向両端部を、幅方向外側の部分から幅方向内側に延在する基端側部分とこの基端側部分の幅方向中央側の端縁から身体側に折り返され幅方向外側に延在する先端側部分とを有する二つ折り状態で固定し、その間の部分を非固定の自由部分とすることもできる。
(平面ギャザー)
各サイドフラップ部SF,SFには、ギャザーシート62の固着部分のうち固着始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と液不透過性シート11との間に、糸ゴム等からなる細長状の側縁部弾性伸縮部材64が前後方向に沿って伸長された状態で固定されており、これにより各サイドフラップ部SF,SFの脚周り部分が平面ギャザーとして構成されている。側縁部弾性伸縮部材64はサイドフラップ部SFにおける液不透過性シート11と外装シート12との間に配置することもできる。側縁部弾性伸縮部材64は、図示例のように各側で複数本設ける他、各側に1本のみ設けることもできる。
(吸収要素)
吸収要素50は、尿や軟便などの液を吸収保持する部分である。吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の少なくとも裏面及び側面を包む包装シート58とを有している。包装シート58は省略することもできる。吸収要素50は、その裏面においてホットメルト接着剤等の接着剤を介して液不透過性シート11の内面に接着することができる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56は、高吸収性ポリマー粒子を含むのが好ましく、特に、少なくとも液受け入れ領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマー粒子(SAP粒子)が実質的に厚み方向全体に分散されているものが望ましい。
吸収体56の上部、下部、及び中間部にSAP粒子が無い、あるいはあってもごく僅かである場合には、「厚み方向全体に分散されている」とは言えない。したがって、「厚み方向全体に分散されている」とは、繊維の集合体に対し、厚み方向全体に「均一に」分散されている形態のほか、上部、下部及び又は中間部に「偏在している」が、依然として上部、下部及び中間部の各部分に分散している形態も含まれる。また、一部のSAP粒子が繊維の集合体中に侵入しないでその表面に残存している形態や、一部のSAP粒子が繊維の集合体を通り抜けて包装シート58上にある形態も排除されるものではない。
高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
高吸収性ポリマー粒子の目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマー粒子の過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないシートであるのが望ましい。クレープ紙に換えて不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
この包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む形態のほか、その層の裏面及び側面のみを包装するものでもよい。また図示しないが、吸収体56の上面及び側面のみをクレープ紙や不織布で覆い、下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態、吸収体56の上面をクレープ紙や不織布で覆い、側面及び下面をポリエチレンなどの液不透過性シートで覆う形態などでもよい(これらの各素材が包装シートの構成要素となる)。必要ならば、吸収体56を、上下2層のシートで挟む形態や下面のみに配置する形態でもよいが、高吸収性ポリマー粒子の移動を防止でき難いので望ましい形態ではない。
(ファスニングテープ)
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ13は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるシート基材13Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材13Aが設けられている。フック材13Aはシート基材13Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、ファスニングテープ13の取り付け部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、ファスニングテープ13の先端側部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ13の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ13の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材13Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材13Aに代えて、ファスニングテープ13の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側部分Bのサイドフラップ部SFを腹側部分Fのサイドフラップ部SFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ13の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ13は、背側部分BのエンドフラップEFと吸収要素50の境界線上にファスニングテープ13の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13の取り付け部分間に働く張力により、吸収要素50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ13の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ13の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップBEの前後方向長さは、ファスニングテープ13の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲットシート)
腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット有するターゲットシート12Tを設けるのが好ましい。ターゲットシート12Tは、係止部がフック材13Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。 また、腹側Fにおけるファスニングテープ13の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ13の係止部がフック材13Aの場合には、ターゲットシート12Tを省略し、フック材13Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ファスニングテープ13の係止箇所には、ターゲットシート12Tの代わりとなる目印を、外装シート12や液不透過性シート11に印刷してもよい。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収要素50を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側部分Fのエンドフラップ部EFであり、後側の延出部分が背側部分Bのエンドフラップ部EFである。
背側部分Bのエンドフラップ部EFの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ13の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と吸収要素50とが近接しすぎると、吸収要素50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側部分Fのエンドフラップ部EF及び背側部分Bのエンドフラップ部EFの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(夜光部)
特徴的には、サイドフラップ部SFにおける側縁部弾性伸縮部材64の位置又はその近傍に、少なくとも表面側から視認可能な側縁側夜光部90が設けられるとともに、この側縁側夜光部90より幅方向中央側に、少なくとも表面側から視認可能(図示形態の構造では表裏両側から視認可能となる)な中央側夜光部91が設けられている。
側縁側夜光部90の数及び前後方向位置は適宜定めることができ、図示形態のように前後方向中央部に一つのみ設ける他、側縁部弾性伸縮部材64を有する範囲において前後方向に間隔を空けて複数設けたり、前後方向に連続的に設けたりすることも可能である。
中央側夜光部91は、側縁側夜光部90より幅方向中央側であれば特に限定されない。中央側夜光部91は、サイドフラップ部SFを図中に二点差線で示すように吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態で、サイドフラップ部SFで隠れる領域に設ける他、図8,図10に符号93で示すように、サイドフラップ部SFの内折状態でサイドフラップ部SFの縁よりも幅方向中央側(つまりサイドフラップ部SFで隠れない領域)に設けることもできる。また、前者の場合、中央側夜光部91は図示形態のように立体ギャザー60における自由部分の先端部に設けるのが好ましいが、立体ギャザー60の自由部分より幅方向外側に設けたり、立体ギャザー60よりも幅方向中央側に設けたりすることも可能である。さらに、図8に示すように前者の位置と後者の位置の両方に中央側夜光部を設けることも可能である。
中央側夜光部91の前後方向位置は適宜定めることができ、側縁側夜光部90に対して前後方向に一部又は全部重複する位置に設けても良いが、図示形態のように側縁側夜光部90に対して前後方向にずれた位置とすると側縁側夜光部90と見間違え難くなる利点がある。ただし、側縁側夜光部90に対して中央側夜光部91の前後方向位置が過度に離れていると両者を視認するために視線移動が必要になり、見栄えの変化が判別し難くなるおそれもあるため、図示形態のように側縁側夜光部90の前後方向位置と中央側夜光部91の前後方向位置とはある程度近付いているのが好ましい。
中央側夜光部91の数は特に限定されるものではないが、図示形態のように立体ギャザー60に設ける場合、自由部分のできるだけ広範囲を視認できるように、前後方向に間隔を空けて複数設けるのが好ましいが、一つのみとしても良い。また、中央側夜光部91の数や形状と側縁側夜光部90の数や形状とが同じであると両者の区別が困難となるおそれもあるため、異ならしめることが望ましい。このような観点から、図示形態では中央側夜光部91の数を複数とし、側縁側夜光部90の数を単数としている。
夜光部90,91,93は、おむつ構成部材(例えば、側縁側夜光部90の場合は、ギャザーシート62、液不透過性シート11、外装シート12、側縁部弾性伸縮部材64等のサイドフラップ部SFの構成部材、中央側夜光部91の場合は、ギャザーシート62、トップシート30、包装シート58、吸収体56、液不透過性シート11等)に夜光成分を塗布等により含有させる他、別途専用の夜光部90,91,93材を製造し、これを部材間あるいは表面若しくは裏面に取り付けても良い。具体的には、公知の夜光塗料をインジケータ80近傍のおむつ内蔵部材に塗布する、夜光塗料を塗布したシートやケミカルライトをおむつのインジケータ80近傍に内蔵するといったことが考えられる。夜光部90,91,93の発光は短時間であっても良いが、夜間いつでも確認可能であるのが好ましいため、8〜12時間程度発光が持続するものが好適である。夜光部90,91,93としては蓄光によるものが好適である。蓄光成分としては、例えば硫化亜鉛(ZnS系)やアルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4系)等を用いることができ、1〜2時間の蓄光で、上述の発光時間程度は発光が持続するように構成するのが望ましい。蓄光成分としては、ルミノーバ(根本特殊化学株式会社)がよく知られており、本発明にも好適に用いることができる。
夜光部90,91,93の形状は、図示例のような矩形の他、他の多角形、若しくは円形等の幾何学的形状、文字、模様、若しくは絵、又はこれらの組み合わせ等から視認性の良いものを選択すれば良い。また、夜光部90,91,93の寸法は視認性の観点から適宜定めることができる。
このように構成された使い捨ておむつでは、夜光部90,91,93が暗所で視認できることはもちろんであるが、単にそれだけではなく、上記特定の二箇所に設けたことにより、サイドフラップ部SFを吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート30表面上に折り倒した内折状態と、サイドフラップ部SFを吸収体56の側方に展開した状態とで、側縁側夜光部90及び中央側夜光部91の位置関係が異なることにより夜光部90,91,93の見栄えがはっきりと相違するようになる。
より詳細には、中央側夜光部91が、サイドフラップ部SFを吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート30表面上に折り倒した内折状態で、サイドフラップ部SFで隠れる領域に設けられていると、暗所において、サイドフラップ部SFを吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート30表面上に折り倒した内折状態(例えば図10に示すようにサイドフラップ部SFの全体が内折の状態の他、図11の向かって右側のサイドフラップ部SFのように前後方向中間部のみが内折の状態もある)では、中央側夜光部91がサイドフラップ部SFで隠れるため、中央側夜光部91が全く見えなくなるか又は暗く見えるのに対して、側縁側夜光部90はより明瞭に見えるようになる。そして、サイドフラップ部SFを吸収体56の側方に展開した状態では、図11の向かって左側のサイドフラップ部のように、中央側夜光部91がサイドフラップ部SFで隠れずに露出するため、中央側夜光部91及び側縁側夜光部90ともに略同様に明瞭に見えるようになる。つまり、サイドフラップ部SFの状態で夜光部90,91の見栄えがはっきりと相違するようになり、使用者は、中央側夜光部91が全く見えないか又は側縁側夜光部90よりも暗く見える場合には、サイドフラップ部SFが内折状態にあると判断することができ、両夜光部90,91が略同様に見えるときにはサイドフラップ部SFが適切に展開していると判断することができる。
これに対して、中央側夜光部93が、サイドフラップ部SFを吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート30表面上に折り倒した内折状態で、サイドフラップ部SFの縁よりも幅方向中央側に設けられていると、暗所において、サイドフラップ部SFを吸収体56の側縁に沿う折目によりトップシート30表面上に折り倒した内折状態と、サイドフラップ部SFを吸収体56の側方に展開した状態とで、図10及び図11に示すように側縁側夜光部90及び中央側夜光部93の両者を視認できる点では共通するものの、側縁側夜光部90及び中央側夜光部93の幅方向離間距離が顕著に異なることにより夜光部90,93の見栄えがはっきりと相違するようになる。つまり使用者は、側縁側夜光部90及び中央側夜光部93が近づいて見えるときには、サイドフラップ部SFが内折状態にあると判断することができ、離れて見えるときにはサイドフラップ部SFが適切に展開していると判断することができる。
また、図示形態のように、中央側夜光部91が立体ギャザー60における自由部分68の先端部に設けられていると、側縁側夜光部90と組み合わせて暗所においてサイドフラップ部SFの状態を確認できるようになるだけでなく、使用者が暗所において立体ギャザー60の先端部の位置を視認することができ、立体ギャザー60を適切な位置に当てて装着することができるようになる。
他方、漏れ防止性能を重視するならば、図3に示すように、液不透過性シート11を平面ギャザーの肌当接部位、つまり少なくとも側縁部弾性伸縮部材64の部位までは延在させることが望ましいが、側縁側夜光部90が液不透過性シート11と重なると、液不透過性シート11を介して側縁側夜光部90を見るとき(例えば図示形態の場合、装着後に外側から見て平面ギャザー部分が見えるか否かを確認するとき)に、側縁側夜光部90の視認性が低下し、確認できない又は確認し難くなるおそれがある。そこで、図8に示すように、側縁側夜光部90と液不透過性シート11とが重ならないように液不透過性シート11の幅を狭くし、液不透過性シート11の側縁が側縁部弾性伸縮部材64よりも幅方向中央側に位置し、側縁側夜光部90が液不透過性シート11の側縁よりも幅方向外側に位置する構造とすることにより、側縁側夜光部90の視認性の低下を防止するのが望ましい。
ただし、この場合、漏れ防止性能が犠牲となるため、これを補うために、液不透過性シート11を短くした領域、すなわち少なくとも液不透過性シート11の側縁から側縁部弾性伸縮部材64の位置までの領域に撥水剤95を塗布するのが望ましい。
本発明は、上記例のようなテープタイプ使い捨ておむつの他、パンツタイプ使い捨ておむつ、パッドタイプ使い捨ておむつにも利用可能なものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、12T…ターゲットシート、30…トップシート、40…中間シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…立体ギャザー、62…ギャザーシート、64…側縁部弾性伸縮部材、90…側縁側夜光部、91…中央側夜光部、93…中央側夜光部、90,91,93…夜光部、SF…サイドフラップ部。

Claims (6)

  1. 股間部を含む領域に設けられた吸収体と、この吸収体の表側を覆う透液性トップシートと、吸収体の裏側を覆う液不透過性シートと、前記吸収体の幅方向両側にそれぞれ延出するサイドフラップ部と、各サイドフラップ部の脚周り部分に前後方向に沿って伸長状態で固定された側縁部弾性伸縮部材とを備え、
    前記側縁部弾性伸縮部材の伸縮作用によりサイドフラップ部の脚周り部分が、装着者の脚周りに対して弾性的にフィットする平面ギャザーとされている、使い捨ておむつにおいて、
    前記サイドフラップ部における前記側縁部弾性伸縮部材の位置又はその近傍に、少なくとも表面側から視認可能な側縁側夜光部が設けられるとともに、この側縁側夜光部より幅方向中央側に、少なくとも表面側から視認可能な中央側夜光部が設けられている、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記中央側夜光部が、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態で、前記サイドフラップ部で隠れる領域に設けられている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. おむつ内面における幅方向両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在されており、
    この立体ギャザーは、おむつ内面に固定された付根部分と、この付根部分から突出する突出部分と、この突出部分の前後方向両端部に設けられたおむつ内面に対する固定部分と、前記突出部分のうち前後の固定部分間に位置する非固定の自由部分と、この自由部分の少なくとも先端部に、前後方向に伸張した状態で固定された弾性伸縮部材とを有するものであり、
    前記側縁部弾性伸縮部材は、前記立体ギャザーの付根部分と突出部分との境界よりも側方に位置しており、
    前記中央側夜光部が、前記立体ギャザーにおける自由部分の先端部に設けられている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記中央側夜光部が、サイドフラップ部を吸収体の側縁に沿う折目によりトップシート表面上に折り倒した内折状態で、前記サイドフラップ部の縁よりも幅方向中央側に設けられている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記液不透過性シートの側縁が前記側縁部弾性伸縮部材よりも幅方向中央側に位置しており、前記側縁側夜光部が前記液不透過性シートの側縁よりも幅方向外側に位置している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記サイドフラップ部のうち、少なくとも前記液不透過性シートの側縁から前記側縁部弾性伸縮部材の位置までの領域に、撥水剤が塗布されている、請求項5記載の使い捨ておむつ。
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