JP5356131B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、使用者が吸収パッドを出し入れできる使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつに要求される吸収量及び厚みは使用場面により異なるものである。例えば、昼間の在宅中のように頻繁におむつを交換できる場合、動きを妨げず洋服のシルエットがスッキリ見える薄型のものが好まれ、吸収量は多くなくても良い。一方、外出中や夜間就寝時のように容易におむつ交換ができない場合、吸収量は多い方が良く、厚みがある程度あっても逆に安心感に繋がるものである。
このような使用シーンに合った吸収量を得る一般的な手法としては、夜間等の吸収量が要求される場合におむつの内面に補助的な吸収パッド(以下、着脱吸収パッドという)を敷くことが知られている(例えば特許文献1参照)。また、目的は異なるものの、おむつ内面における着脱吸収パッドの着脱により着脱吸収パッドの交換を行うもの(特許文献2参照)や、おむつの吸収体自体をおむつ内面から着脱可能としたもの(特許文献3参照)、おむつの内外に連通する開口を設け、この開口から、おむつ内面上に予め配置した複数の着脱吸収パッドのうち、使用により汚れた着脱吸収パッドのみを紐で引っ張り出すことにより、パッドの取り替えを容易にするもの(特許文献4参照)も提案されている。
特開2006−230564号公報 特開2005−304899号公報 特開2001−87312号公報 特開2006−130053号公報
しかし、これら従来技術は、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性が低く、着脱吸収パッドのズレを防止し難いだけでなく、通常のおむつとは大きく異なる構造を有し、装着感が悪化する、コストが嵩む、製造が容易でないといった問題点を有していた。
そこで、本発明の主たる課題は、使用シーンに応じて着脱吸収パッドを出し入れできるものでありながら、着脱吸収パッドを装着した状態では通常のおむつと殆ど変らない構造となり、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性が高く、着脱吸収パッドがズレ難いものであるとともに、装着感の悪化等も少ない使い捨ておむつを提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
液不透過性シートと、その表面側に設けられた表面側被覆部と、これら液不透過性シートと表面側被覆部との間に形成された収容空間と、この収容空間内に配置される着脱吸収パッドとを有しており、
前記表面側被覆部は、前後方向又は幅方向における一方側及び他方側のうち、一方側の縁部から他方側に向かって延在する液透過性の第1被覆シートと、他方側の縁部から一方側に向かって延在する液透過性の第2被覆シートとから構成されるとともに、前記第1被覆シートにおける少なくとも前記他方側の縁部と、前記第2シートにおける少なくとも前記一方側の縁部とが互いに重なり合わさっており、且つ
前記第1被覆シート及び第2被覆シートは、前記収容空間の周囲に前記液不透過性シートに対する固定部分を有するとともに、前記収容空間上の部分が非固定の自由部分とされており、
これら第1被覆シートの自由部分と第2被覆シートの自由部分との合わせ目から、前記着脱吸収パッドが前記収容空間内に出し入れできるように構成されており、
前記第1被覆シートは、前記一方側の縁部から他方側の縁部又はその近傍まで延在し、前記第2被覆シートは、前記他方側の縁部から一方側の縁部又はその近傍まで延在しており、第1被覆シートと第2被覆シートとが異なる素材からなっている、
ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように、第1被覆シート及び第2被覆シートとの継ぎ合わせにより形成された表面側被覆部と液不透過性シートとの間の収容空間に着脱吸収パッドを配置することにより、使用シーンに合わせて、第1被覆シートの自由部分と第2被覆シートの自由部分との合わせ目から、着脱吸収パッドを収容空間内に自由に出し入れでき、しかも、着脱吸収パッドを装着した状態では通常のおむつと殆ど変らない構造となるため、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性が高くなり、着脱吸収パッドがズレ難いものとなるとともに、装着感も通常のおむつと殆ど変り無い。
また、一般的な使い捨ておむつでは、トップシートと吸収体との間に親水性に富む中間シート(セカンドシートともいう)を介在させることが一般的となっているが、この形態と比較すれば部材使用数も増加しない(第1及び第2被覆シートがトップ及び中間シートに該当)ため、部材コストが嵩むことも無く、当業者であれば容易に理解できるように製造も容易である。
さらに、本発明では表面側被覆部に着脱吸収パッドの出入口(第1被覆シートと第2被覆シートとの合わせ目)が形成され、裏面側は液不透過性シートで覆われるため、着脱吸収パッドの出入口を介して排泄物が漏出するといった事態は本質的に発生しない。
また、本発明の構造を採用し、第1及び第2被覆シートのうち表面側に位置するシートが一般的な構造の使い捨ておむつにおけるトップシートとして、また裏面側に位置するシートが中間シートとして好適な素材を選択することにより、吸収性能が向上するため好ましい。
<請求項記載の発明>
前記第1被覆シート及び第2被覆シートが毛羽立ち面及び平滑面を有する不織布からなり、前記第1被覆シートにおける第2被覆シートとの接触面、及び前記第2被覆シートにおける第1被覆シートとの接触面がともに前記毛羽立ち面とされている、請求項記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
この場合、第1被覆シート及び第2被覆シート間の摩擦抵抗が毛羽立ち面により向上するため、第1被覆シートと第2被覆シートとの合わせ目がずれ難くなり、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性がより一層高くなる。さらにこの場合、第1被覆シート及び第2被覆シートの接触性が向上し、吸収速度が向上するという利点もある。
<請求項記載の発明>
前記収容空間内に固定された固定吸収パッドを有する、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このような固定吸収パッドを備えることにより、その吸収量を基本とし、予め収容空間に内蔵されている着脱吸収パッドを第1及び第2被覆シートの合わせ目から抜き出す、又は別途用意されている着脱吸収パッドを第1及び第2被覆シートの合わせ目から収容空間に内蔵することにより、使用シーンに合わせて吸収量を変化させることができる。
<請求項記載の発明>
前記固定吸収パッドは前記収容空間の周縁部に沿う環状をなしており、その環内に前記着脱吸収パッドが配置されている、請求項記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
着脱吸収パッドが収容空間の周縁部に配置されるようになっていると、着脱吸収パッドを抜いて吸収量を抑えたときに周囲からの漏れが発生し易くなる。これに対して、上述のように収用空間の周縁部には固定吸収パッドを配すると、着脱吸収パッドを抜いて吸収量を抑えたときでも周囲からの漏れが発生し難くなるため好ましい。
<請求項記載の発明>
前記収用空間は前後方向の長さが幅方向の長さよりも長いものであり、前記表面側被覆部は、幅方向における一方側及び他方側のうち、一方側の縁部から他方側に向かって延在する液透過性の第1被覆シートと、他方側の縁部から一方側に向かって延在する液透過性の第2被覆シートとから構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
汎用性のある設計としては、着脱吸収パッドの前後方向の長さは幅方向の長さよりも長い方が好ましく、そのような着脱吸収パッドを良好に保持するためには収用空間も同様の形状であるのが好ましい。しかし、そのような設計においては、第1及び第2被覆シートを前後方向に継ぎ合わせた構造とすると、第1及び第2被覆シートの合わせ目の幅が狭く、開き難くなり、着脱吸収パッドを出し入れし難くなるおそれがある。これに対して、上述のように、第1及び第2被覆シートを幅方向に継ぎ合わせる構造とすると、第1及び第2被覆シートの重なり幅を十分に大きく採り、着脱吸収パッドの保持性を高めたとしても、第1及び第2被覆シートの合わせ目を容易に且つ大きく開くことができ、着脱吸収パッドを容易に出し入れできる利点がある。
以上のとおり、本発明によれば、使用シーンに応じて着脱吸収パッドを出し入れできるものでありながら、着脱吸収パッドを装着した状態では通常のおむつと殆ど変らない構造となり、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性が高く、着脱吸収パッドがズレ難いものであるとともに、装着感の悪化等も少ない使い捨ておむつとなる、等の利点がもたらされる。
テープタイプ使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 テープタイプ使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6線断面に相当する部分の自然状態を示す断面図である。 図1の7−7線断面図である。 図1の8−8線断面図である。 図1の9−9線断面図である。 第1及び第2被覆シートの合わせ目を開口させた、おむつを展開した状態における平面図である。 他の形態の図1の6−6線断面に相当する断面図である。 固定吸収パッド及び着脱吸収パッドの他の形態を示す平面図である。 固定吸収パッド及び着脱吸収パッドの他の形態を示す平面図である。 着脱吸収パッドの他の形態を示す平面図である。 他の形態の図1の6−6線断面に相当する断面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
以下の説明において、「前後方向(縦方向)」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの腹側部分両側部と背側部分量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
図1〜図7は本発明に係るテープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。図3及び図4は、図1における6−6線断面及び7−7線断面をそれぞれ示した図であり、図5及び図6は、図1における8−8線断面及び9−9線断面をそれぞれ示した図である。なお、図1、図4及び図7中の網掛け部分(点模様部分)はホットメルト接着剤等の接着剤や溶着による固定部分を示している。
このテープタイプ使い捨ておむつは、幅方向中央に沿って下腹部から股間部を通り臀部までを覆うように延在する部分であって、且つ液不透過性シート11とその表面側に設けられた表面側被覆部13との間に収容空間14が形成された部分である吸収性本体部10と、この吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ収用空間14を有しない部分である腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEとを有するものである。
また、このテープタイプ使い捨ておむつは、腹側Fの上縁F1側部分の両側において、それぞれ股間部よりも幅方向外側まで延在する一対の腹側サイドフラップ部FF,FFと、背側Bの上縁B1側部分の両側において、それぞれ股間部よりも幅方向外側まで延在する一対の背側サイドフラップ部BF,BFとを備えている。また、背側サイドフラップ部BF,BFには、係止部材としてのファスニングテープ130がそれぞれ設けられている。
さらに、おむつの幅方向両側部のうち、腹側サイドフラップ部FF,FFと背側サイドフラップ部BF,BFとの間には、吸収体56の側縁より幅方向外側であって且つ立体ギャザー60における付根部分65と突出部分66との境界より幅方向外側に延在する、脚周りフラップ部LF,LFを有している。
より詳細には、吸収性本体部10ならびに背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの外面全体が外装シート12により形成されている。特に、吸収性本体部10においては、外装シート12の内面側に液不透過性シート11がホットメルト接着剤等の接着剤により固定され、さらにこの液不透過性シート11の内面側に収用空間14、表面側被覆部13がこの順に設けられている。表面側被覆部13および液不透過性シート11は図示例では長方形であり、収用空間14よりも前後方向および幅方向において若干大きい寸法を有しており、表面側被覆部13における収用空間14の側縁より食み出る周縁部と、液不透過性シート11における収用空間14の側縁より食み出る周縁部とがホットメルト接着剤などにより固着されている。また液不透過性シート11は透湿性のポリエチレンフィルム等からなり、表面側被覆部13よりも若干幅広に形成されている。
さらに、この吸収性本体部10の両側には、装着者の肌側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられており、この立体ギャザー60,60を形成するギャザーシート62,62が、背側および腹側の各サイドフラップ部BF,FFの内面を含め、吸収性本体部10の幅方向外側の全体にわたり延在されている。
以下、各部の素材および特徴部分について順に説明する。
(外装シート)
外装シート12はおむつ外面を覆う部分であるとともに、吸収パッド50,51を支持し、着用者に装着するための部分でもある。外装シート12は、両側部の前後方向中央部が括れた砂時計形状とされており、ここが着用者の脚を入れる部位となる。
外装シート12としては不織布が好適であるが、これに限定されない。不織布の種類は特に限定されず、素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができ、加工法としてはスパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、エアスルー法、ニードルパンチ法等を用いることができる。ただし、肌触り及び強度を両立できる点でスパンボンド不織布やSMS不織布、SMMS不織布等の長繊維不織布が好適である。不織布は一枚で使用する他、複数枚重ねて使用することもできる。後者の場合、不織布12相互をホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。不織布を用いる場合、その繊維目付けは10〜50g/m2、特に15〜30g/m2のものが望ましい。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に液不透過性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている液不透過性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この液不透過性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
(表面側被覆部)
表面側被覆部13は、幅方向(前後方向とすることもできる)における一方側及び他方側のうち、一方側の縁部から他方側に向かって延在する液透過性の第1被覆シート30と、他方側の縁部から一方側に向かって延在する液透過性の第2被覆シート40とから構成されている。図示例では、第1被覆シート30は、幅方向一方側の縁部から他方側の縁部又はその近傍まで延在し(先端縁30e)、前記第2被覆シートは、幅方向他方側の縁部から一方側の縁部又はその近傍まで延在している(先端縁40e)が、重なり幅を減らし、第1被覆シート30及び第2シート40の縁部のみ重なるだけでも良い。通常の場合、第1被覆シート30及び第2シート40の重なり幅は50〜90mm程度とするのが好ましい。
第1被覆シート30及び第2被覆シート40は、収容空間の周囲、つまり収容空間の前後両側の部分(エンドフラップ部EF)及び幅方向両側の部分において液不透過性シート11に対して直接又は間接に固定された周囲固定部分31,41を有する。この周囲固定部分31,41は着脱可能な固定部分であっても良い。また、この周囲固定部分31,41は、周方向に連続的に固定されていても良いが、間欠的に固定されていても良い。一方、第1被覆シート30及び第2被覆シート40のうち、周囲固定部分31,41の内側、つまり収容空間14上の部分は非固定の自由部分とされている。この自由部分は弱い接着剤等により剥離可能又は着脱可能に固定されていても良い。
使用に際しては、第1被覆シート30の自由部分と第2被覆シート40の自由部分との合わせ目を、図3に二点鎖線で示すように、また図7に示すように幅方向に開くことで、着脱吸収パッド51を使用シーンに応じて容易に出し入れすることができる。しかも、このような着脱吸収パッド51の自由な出し入れが可能でありながら、着脱吸収パッド51を装着した状態では通常のおむつと殆ど変らない構造となるため、着脱吸収パッド51とおむつ本体との一体性が高くなり、着脱吸収パッド51がズレ難いものとなるとともに、装着感も通常のおむつと殆ど変り無い。また、表面側被覆部13に着脱吸収パッド51の出入口(第1被覆シートと第2被覆シートとの合わせ目)が形成され、裏面側は液不透過性シート11で覆われるため、着脱吸収パッド51の出入口を介して排泄物が漏出するといった事態は本質的に発生しない。
第1及び第2被覆シート30,40としては液透過性を有する素材、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを用いることができる。第1被覆シート30及び第2被覆シート40の少なくとも一方を、多数の開口を有する穴開きシートにすると、吸収速度が低下し難くなるため好ましい。
第1及び第2被覆シート30,40として不織布を用いる場合、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。例えば、柔軟性、ドレープ性を求めるのであれば、スパンレース法が、嵩高性、ソフト性を求めるのであれば、サーマルボンド法が、好ましい加工方法となる。
また、第1及び第2被覆シート30,40のそれぞれは、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、第1及び第2被覆シート30,40のそれぞれは、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートからなるものであってもよい。
特に、裏面側に位置する第2被覆シート40は、表面側に位置する第1被覆シート30より親水性に富むシートであると、第1被覆シート30を透過した排泄物を第2被覆シート40側への移動が促進し、第2被覆シート40から第1被覆シート30側への逆戻りを防ぐことができる。また、第2被覆シート40において便中の固形分を透過させることを考慮するならば第2被覆シート40に用いる繊維の繊度は5.0〜7.0dtexであるのが好ましいが、第1被覆シート30における液残りが多くなる。これに対して、第2被覆シート40に用いる繊維の繊度が1.0〜2.0dtexであると、第1被覆シート30の液残りは発生し難いが、便の固形分が透過し難くなる。よって、第2被覆シート40に用いる不織布の繊維は繊度が2.0〜5.0dtex程度とするのが好ましい。第1被覆シート30にも、繊度が2.0〜5.0dtex程度の不織布を用いるのが好ましく、この場合は第1被覆シート30の繊度が第2被覆シート40の繊度よりも小さいと、吸収後の体液の逆戻りが少なくなるためより好ましい。このように、第1被覆シート30と第2被覆シート40には、異なる素材を用いると、吸収性能を自由にコントロールすることができるため、好ましい。
また、第1被覆シート30及び第2被覆シート40が毛羽立ち面及び平滑面を有するエアスルー不織布等の不織布とし、第1被覆シート30における第2被覆シート40との接触面、及び第2被覆シート40における第1被覆シート30との接触面をともに毛羽立ち面とすると、第1被覆シート30及び第2被覆シート40間の摩擦抵抗が毛羽立ち面により向上し、第1被覆シート30と第2被覆シート40との合わせ目がずれ難くなり、着脱吸収パッドとおむつ本体との一体性がより一層高くなるため好ましい。さらにこの場合、第1被覆シート30及び第2被覆シート40の接触性が向上し、吸収速度が向上するという利点もある。或いは、第1被覆シート30及び第2被覆シート40の自由縁近傍に弾性伸縮部材を伸張下で固定してもよい。このように構成すると、使用中に被覆シート30,40が勝手に開いてしまうことがない。自由縁近傍に弾性伸縮部材を固定するのは第1被覆シート30及び第2被覆シート40のいずれか一方のみでもよいが、この場合は身体側に位置する第1被覆シート30のみとするのが好適である。
(収容空間)
吸収パッド50,51を収容するための収容空間14は、適宜の寸法・形状とすることができるが、通常は図示形態のように、内部に収容される吸収パッド50,51よりも若干大きい寸法であるのが好ましく、形状としては前後方向の長さが幅方向の長さよりも長い矩形状であるのが好ましい。
(吸収パッド)
収容空間14内には液不透過性シート11上に固定吸収パッド50がホットメルト接着剤等の接着剤により固定配置されるとともに、その固定吸収パッド50上に着脱吸収パッド51が着脱可能なように配置されている。着脱吸収パッド51は図10に示すように複数配置することができる。このような固定吸収パッド50を備えることにより、その吸収量を基本とし、予め収容空間14に内蔵されている着脱吸収パッド51を第1及び第2被覆シート30,40の合わせ目から抜き出す、又は別途用意されている着脱吸収パッド51を第1及び第2被覆シート30,40の合わせ目から収容空間14に内蔵することにより、使用シーンに合わせて吸収量を変化させることができる。また、図12に示すように固定吸収パッド50を省略し、着脱吸収パッド51のみとすることもできる。
吸収パッド50,51の寸法形状は適宜定めることができるが、前後方向長さはおむつ全長Lの50〜90%程度、幅方向長さは前後方向長さの50〜90%程度とするのが好ましく、着脱吸収パッド51の寸法は固定吸収パッド50に対して50〜90%程度とするのが好ましい。また、吸収パッド50,51の形状は、図7に示すように矩形状とする他、図9に示すように吸収パッド50,51のうち少なくとも股間部幅の広い方(図示例では固定吸収パッド50、両方でも良い)については、前後方向中間に括れ部NPを有する形状とするのも好ましい。
吸収パッド50,51は、表面側被覆部13を透過した尿などの排泄物を吸収保持する部分である。吸収パッド50,51の構造は適宜定めることができるが、吸収量調整という観点からは、吸収材56を液透過性包装シート58で包装したものを好適に用いることができる。
吸収材56としては、繊維、高吸収性ポリマー(SAP)等を一種又は二種以上用いることができる。繊維は集合体として用いるのが好ましく、繊維集合体としては、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば100〜300g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
高吸収性ポリマーは単独で用いることもできるが、繊維とともに用いるのが好ましく、特に、少なくとも排泄領域において、繊維の集合体に対して高吸収性ポリマーが厚み方向全体又は一部に含有されているものが望ましい。また、高吸収性ポリマーの少なくとも一部が繊維の集合体中ではなくその表面に残存していたり、包装シート58上に存在していたりしても良い。
高吸収性ポリマーの形態は特に限定されないが、粒子(「粉体」も含む)の形態が好適である。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。
高吸収性ポリマーの材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマーとしては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。
高吸収性ポリマーとしては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収パッド内に供給された液が逆戻りし易くなる。
高吸収性ポリマーの目付け量は、当該吸収体56の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、50〜350g/m2とすることができる。ポリマーの目付け量が50g/m2未満では、吸収量を確保し難くなる。350g/m2を超えると、効果が飽和するばかりでなく、高吸収性ポリマーの過剰によりジャリジャリした違和感を与えるようになる。
包装シート58は、図3に示すように、吸収体56の全体を包む限り、一枚のシートを筒状に折り畳んで封をしても、また二枚のシートで挟んで封をしても良い。包装シート58としては、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート、ティッシュペーパ等のクレープ紙等を用いることができる。ただし、吸収材56が抜け出ないシートであるのが望ましく、また収容空間に対する出し入れの際に破れない程度の強度を有するのが好ましい。不織布を使用する場合、親水性のSMMS(スパンボンド/メルトブローン/メルトブローン/スパンボンド)不織布が特に好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。不織布の繊維目付けは、5〜40g/m2、特に10〜30g/m2のものが望ましい。
また、他の吸収パッド50,51としては、図11に示すように、液透過性表面側シート53と液不透過性裏面側シート54との間に、必要に応じて包装材58で包装した吸収材56を介在させたものも用いることができる。この場合における液透過性表面側シート53としては、第1被覆シート30、第2被覆シート40、又は包装シート58と同様の素材を用いることができ、液不透過性裏面側シート54としては液不透過性シート11と同様の素材を用いることができる。
一方、吸収パッド50,51の両者を設ける場合、上述のように固定吸収パッド上に着脱吸収パッドを積層配置する他、図8に示すように、固定吸収パッドを収容空間14の周縁部に沿う環状に形成し、その環内に着脱吸収パッド51を配置することもできる。このように収用空間14の周縁部には固定吸収パッド50を配すると、着脱吸収パッド51を抜いて吸収量を抑えたときでも周囲からの漏れが発生し難くなるため好ましい。
(ファスニングテープ)
図1及び図2に示されるように、ファスニングテープ130は、不織布、プラスチックフィルム、ポリラミ不織布、紙やこれらの複合素材からなるファスニング基材130Cの基部がおむつに取り付けられており、おむつから突出する先端側部分に腹側に対する係止部として、メカニカルファスナーのフック材130Aが設けられている。フック材130Aはファスニング基材130Cに接着剤により剥離不能に接合されている。
乳幼児用おむつにおいては、ファスニングテープ130の取り付け部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さX1は10〜50mm、特に20〜40mmであるのが好ましく、前後方向長さY1は、20〜100mm、特に40〜80mmであるのが好ましい。また、ファスニングテープ130の先端側部分の寸法のうち、おむつの幅方向の長さは30〜80mm、特に40〜60mmであるのが好ましく、前後方向の長さ(高さ)は20〜70mm、特に25〜50mmであるのが好ましい。なお、ファスニングテープ130の一部または全部が例えば略テーパ形状をなし、前後方向長さや幅方向長さが一定でない場合は、上記数値範囲は平均値にて定める。ファスニングテープ130の形状は、矩形形状などの左右対称形状でもよいが、幅広の取り付け部分と細長状の先端側部分からなる凸型形状であると、先端側部分の摘み部が摘みやすく、かつ左右の基部間の張力が広範囲に作用するため、好ましい。フック材130Aは、その外面側に多数の係合突起を有する。係合突起の形状としては、(A)レ字状、(B)J字状、(C)マッシュルーム状、(D)T字状、(E)ダブルJ字状(J字状のものを背合わせに結合した形状のもの)等が存在するが、いずれの形状であっても良い。フック材130Aに代えて、ファスニングテープ130の係止部として粘着材層を設けることもできる。
おむつの装着に際しては、背側サイドフラップ部BFを腹側サイドフラップ部FFの外側に重ねた状態で、ファスニングテープを腹側F外面の適所に係止する。ファスニングテープ130の係止箇所の位置及び寸法は任意に定めることができる。乳幼児用おむつにおいては、係止箇所は、前後方向20〜80mm、幅方向150〜300mmの矩形範囲とし、その上端縁と腹側上縁との高さ方向離間距離を0〜60mm、特に20〜50mmとし、かつ製品の幅方向中央とするのが好ましい。
ファスニングテープ130は、背側エンドフラップ部BEと収用空間14との境界線上にファスニングテープ130の取り付け部分が重なるように取り付けられていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力により、吸収パッド50,51の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。また、ファスニングテープ130の取り付け部分が、おむつの背側端部(後端部)と離れすぎていると、おむつ装着時に左右のファスニングテープ130の取り付け部分間に働く張力がおむつの背側端部にまで及ばないため、おむつの背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすい。従って、背側エンドフラップBEの前後方向長さは、ファスニングテープ130の基部の前後方向長さと同じか又は短いことが好ましい。
(ターゲット印刷シート)
腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所には、係止を容易にするためのターゲット印刷を有するターゲット印刷シート74を設けるのが好ましい。ターゲット印刷シート74は、係止部がフック材130Aの場合、フック材の係合突起が絡まるようなループ糸がプラスチックフィルムや不織布からなるシート基材の表面に多数設けられたものを用いることができ、また粘着材層の場合には粘着性に富むような表面が平滑なプラスチックフィルムからなるシート基材の表面に剥離処理を施したものを用いることができる。ここで、ターゲット印刷は、シート基材に対して施すのが好ましい。
また、腹側Fにおけるファスニングテープ130の係止箇所が不織布からなる場合、例えば図示形態の外装シート12が不織布からなる場合であって、ファスニングテープ130の係止部がフック材130Aの場合には、ターゲットテープ74を省略し、フック材130Aを外装シート12の不織布に絡ませて係止することもできる。この場合、ターゲット印刷シート74を外装シート12と液不透過性シート11との間に設けてもよい。
このような、ターゲット印刷シート74のシート基材にも後述する背側伸縮シート70と同様に消臭剤を含有させることができる。この場合、臭気を物理吸着する多孔質消臭粒子を、インクを接着手段としてターゲット印刷シート74のシート基材に接着するとよい。消臭粒子の種類や配合量、接着形態等については、背側伸縮シート70と同様とすることができる。
(エンドフラップ部)
エンドフラップ部は、吸収性本体部10の前側及び後側にそれぞれ延出する部分であって、且つ吸収パッド50,51を有しない部分であり、前側の延出部分が腹側エンドフラップ部FEであり、後側の延出部分が背側エンドフラップ部BEである。
背側エンドフラップBEの前後方向長さは、前述の理由によりファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向長さと同じか短い寸法とすることが好ましく、また、おむつ背側端部と固定又は着脱吸収パッド50とが近接しすぎると、固定又は着脱吸収パッド50の厚みとコシによりおむつ背側端部と身体表面との間に隙間が生じやすいため、10mm以上とすることが好ましい。
腹側エンドフラップ部FE及び背側エンドフラップ部BEの前後方向長さは、おむつ全体の前後方向長さLの5〜20%程度とするのが好ましく、乳幼児用おむつにおいては、10〜60mm、特に20〜50mmとするのが適当である。
(背側伸縮シート)
図示形態では、両ファスニングテープ130間に、幅方向に弾性伸縮する帯状の背側伸縮シート70が設けられ、おむつ背側部におけるフィット性を向上させている。背側伸縮シート70の両端部は両ファスニングテープ130の取り付け部分と重なる部位まで延在されているのが好ましいが、幅方向中央側に離間していても良い。背側伸縮シート70の前後方向寸法は、ファスニングテープ130の取り付け部分の前後方向寸法と概ね同じにするのが適当であるが、±20%程度の範囲内とするのがよい。また、図示のように背側伸縮シート70が背側エンドフラップ部BEと固定パッド50の境界線と重なるように配置されていると、固定吸収パッド50の背側端部がしっかりと体に押し当てられるため、好ましい。背側伸縮シート70は、ゴムシート等のシート状弾性伸縮部材を用いても良いが、通気性の観点から不織布や紙を用いるのが好ましい。この場合、伸縮不織布のような通気性を有するシート状弾性伸縮部材を用いることもできるが、図5に示すように、二枚の不織布等のシート基材71をホットメルト接着剤等の接着剤により張り合わせるとともに、両シート基材71間に有孔のシート状、網状、細長状(糸状又は紐状等)等の弾性伸縮部材72を幅方向に沿って伸張した状態で固定したものが好適に用いられる。この場合におけるシート基材71としては、外装シート12と同様のものを用いることができる。弾性伸縮部材72の伸張率は150〜250%程度であるのが好ましい。また、弾性伸縮部材72として細長状(糸状又は紐状等)のものを用いる場合、太さ420〜1120dtexのものを3〜10mmの間隔72dで5〜15本程度設けるのが好ましい。
また、図示のように弾性伸縮部材72の一部が固定吸収パッド50を横断するように配置すると、固定吸収パッド50のフィット性が向上するため好ましいが、この場合は、弾性伸縮部材72が固定吸収パッド50と重なる部分の一部又は全部を、切断等の手段により収縮力が働かないようにすると、固定吸収パッド50の背側端部が幅方向に縮まないため、フィット性がさらに向上する。
なお、弾性伸縮部材72は、シートの長手方向(おむつの幅方向)にシート基材71の全長にわたって固定されていてもよいが、おむつ本体への取り付け時の縮みやめくれ防止のため、シートの前後方向(おむつの幅方向)端部の5〜20mm程度の範囲においては、収縮力が働かないように、または弾性伸縮部材72が存在しないようにするとよい。
背側伸縮シート70は、図示形態では、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62と外装シート12との間に挟まれ、且つ液不透過性シート11と重なる部位では、液不透過性シート11と固定吸収パッド50との間に挟まれるように設けられているが、液不透過性シート11と外装シート12との間に設けても良いし、外装シート12の外面に設けても良く、また表面側被覆部13と固定吸収パッド50との間に設けてもよい。また、背側伸縮シート70は表面側被覆部13の上に設けても良く、この場合、液不透過性シート11の幅方向両側ではギャザーシート62の上に設けても良い。また、外装シート12を複数枚のシート基材を重ねて形成する場合には、背側伸縮シート70全体を、外装シート12のシート基材間に設けても良い。
(側部立体ギャザー)
表面側被覆部13上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を阻止し、横漏れを防止するために、製品の両側に、使用面側に突出(起立)する立体ギャザー60,60が設けられている。
この立体ギャザー60は、展開状態において、吸収体56の側部領域からその幅方向外側の領域の実質的に全体にわたりおむつ内面を覆うギャザーシート62と、このギャザーシート62の幅方向中央側の端部に、前後方向に沿って伸張状態で固定された弾性伸縮部材63とにより構成されている。ギャザーシート62としては撥水性不織布を用いることができ、また弾性伸縮部材63としては糸ゴム状、帯状等の細長状のものを前後方向に沿って設けるのが好適であり、その場合、図1及び図3に示すように各立体ギャザー60に複数本設ける他、各立体ギャザー60に1本設けることができる。
ギャザーシート62の内面は、表面側被覆部13の側部上に幅方向の固定始端を有し、この固定始端から幅方向外側の部分は、液不透過性シート11の側部およびその幅方向外側に位置する外装シート12の側部にホットメルト接着剤などにより固定された付根部分65とされている。この付根部分65のうち固定始端近傍の幅方向外側において、ギャザーシート62と外装シート12とが対向する部分のシート間に、前後方向に沿って糸ゴム等からなる脚周り弾性伸縮部材64がそれぞれ設けられている。
脚周りにおいては、立体ギャザー60の固定始端から突出する突出部分66は、前後方向両端部がおむつ内面に対して固定された固定部分67とされるとともに、これら前後の固定部分67間が非固定の自由部分68とされており、この自由部分68に弾性伸縮部材63が設けられている。固定部分67の前後方向長さは30〜100mm程度、又は製品長さLに対して1/15〜1/8程度であるのが好ましく、幅は10〜30mm程度であるのが好ましい。
本発明は、立体ギャザーを有するものであれば、上述のようなテープタイプの他、パンツタイプやパッドタイプ等に適用できるものである。
11…液不透過性シート、12…外装シート、13…表面側被覆部、14…収容空間、200…内装体、30…第1被覆シート、40…第2被覆シート、50…固定吸収パッド、51…着脱吸収パッド、52…包装シート、53…液透過性表面側シート、54…液不透過性裏面側シート、56…吸収材、58…包装シート、60…側部立体ギャザー、62…ギャザーシート、67…固定部分、70…背側伸縮シート。

Claims (5)

  1. 液不透過性シートと、その表面側に設けられた表面側被覆部と、これら液不透過性シートと表面側被覆部との間に形成された収容空間と、この収容空間内に配置される着脱吸収パッドとを有しており、
    前記表面側被覆部は、前後方向又は幅方向における一方側及び他方側のうち、一方側の縁部から他方側に向かって延在する液透過性の第1被覆シートと、他方側の縁部から一方側に向かって延在する液透過性の第2被覆シートとから構成されるとともに、前記第1被覆シートにおける少なくとも前記他方側の縁部と、前記第2シートにおける少なくとも前記一方側の縁部とが互いに重なり合わさっており、且つ
    前記第1被覆シート及び第2被覆シートは、前記収容空間の周囲に前記液不透過性シートに対する固定部分を有するとともに、前記収容空間上の部分が非固定の自由部分とされており、
    これら第1被覆シートの自由部分と第2被覆シートの自由部分との合わせ目から、前記着脱吸収パッドが前記収容空間内に出し入れできるように構成されており、
    前記第1被覆シートは、前記一方側の縁部から他方側の縁部又はその近傍まで延在し、前記第2被覆シートは、前記他方側の縁部から一方側の縁部又はその近傍まで延在しており、第1被覆シートと第2被覆シートとが異なる素材からなっている、
    ことを特徴とする、使い捨ておむつ。
  2. 前記第1被覆シート及び第2被覆シートが毛羽立ち面及び平滑面を有する不織布からなり、前記第1被覆シートにおける第2被覆シートとの接触面、及び前記第2被覆シートにおける第1被覆シートとの接触面がともに前記毛羽立ち面とされている、請求項記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記収容空間内に固定された固定吸収パッドを有する、請求項1又は2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記固定吸収パッドは前記収容空間の周縁部に沿う環状をなしており、その環内に前記着脱吸収パッドが配置されている、請求項記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記収用空間は前後方向の長さが幅方向の長さよりも長いものであり、前記表面側被覆部は、幅方向における一方側及び他方側のうち、一方側の縁部から他方側に向かって延在する液透過性の第1被覆シートと、他方側の縁部から一方側に向かって延在する液透過性の第2被覆シートとから構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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