JP2013198073A - 弾性波素子の製造方法及び弾性波素子 - Google Patents

弾性波素子の製造方法及び弾性波素子 Download PDF

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Abstract

【課題】改善された放熱性を有する弾性波素子を製造し得る方法を提供する。
【解決手段】圧電基板10aと、圧電基板10a上に配されたIDT電極10bとを有する弾性波チップ10を用意する。弾性波チップ10を配線基板20上にフェースダウン実装する。配線基板20上に弾性波チップ10を封止するように樹脂封止材30を設ける。樹脂封止材30の配線基板20とは反対側の表面から、樹脂封止材30を削り、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の表面を樹脂封止材31から露出させる。露出した圧電基板10dの表面を覆うように、圧電基板10dよりも熱伝導率が高く、かつ圧電基板10dよりも大きな面積を有する絶縁層40を配する。
【選択図】図2

Description

本発明は、弾性波素子の製造方法及び弾性波素子に関する。
従来、例えば特許文献1に記載されているような、圧電基板を有する弾性表面波チップが配線基板上にフェースダウンでフリップチップ実装された弾性表面波素子が知られている。このような弾性表面波素子では、通常、弾性表面波チップは、配線基板の上に設けられた樹脂封止材により封止されている。
特開平11-251866号公報
弾性波チップは、作動時に発熱する。このため、封止材が設けられた弾性波素子では、動作中に温度が変化し、特性が変化する虞がある。これに対応するために、弾性波素子の放熱性を高めたいという要望がある。
本発明は、改善された放熱性を有する弾性波素子を製造し得る方法を提供することを主な目的とする。
本発明に係る弾性波素子の製造方法では、圧電基板と、圧電基板上に配されたIDT電極とを有する弾性波チップを用意する。弾性波チップを配線基板上にフェースダウン実装する。配線基板上に弾性波チップを封止するように樹脂封止材を設ける。樹脂封止材の配線基板とは反対側の表面から、樹脂封止材を削り、圧電基板の配線基板とは反対側の表面を樹脂封止材から露出させる。露出した圧電基板の表面を覆うように、圧電基板よりも熱伝導率が高く、かつ圧電基板よりも大きな面積を有する絶縁層を配する。
本発明に係る弾性波素子の製造方法のある特定の局面では、樹脂封止材を削る工程において、樹脂封止材とともに圧電基板も薄くする。
本発明に係る弾性波素子の製造方法の別の特定の局面では、絶縁層の材料として、圧電基板よりも熱膨張係数が小さな材料を用いる。
本発明に係る弾性波素子の製造方法の他の特定の局面では、絶縁層として、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、酸化マグネシウム及びシリコンからなる群から選ばれた少なくとも一種からなる絶縁層を用いる。
本発明に係る弾性波素子の製造方法のさらに他の特定の局面では、配線基板上に弾性波チップを複数フェースダウン実装する。絶縁層を複数の弾性波チップに跨がるように配する。
本発明に係る弾性波素子の製造方法のさらに別の特定の局面では、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜をIDT電極の少なくとも一部として形成する。
本発明に係る弾性波素子は、弾性波チップと、配線基板と、樹脂封止材と、絶縁層とを備える。弾性波チップは、圧電基板と、圧電基板上に配されたIDT電極とを有する。配線基板は、弾性波チップがフェースダウン実装されている。樹脂封止材は、弾性波チップの側面を覆う一方、圧電基板の配線基板とは反対側の主面の少なくとも一部を覆わないように配線基板の上に設けられている。絶縁層は、圧電基板の配線基板とは反対側の主面を覆うように設けられている。絶縁層は、圧電基板よりも熱伝導率が高く、かつ圧電基板よりも大きな面積を有する。
本発明に係る弾性波素子のある特定の局面では、配線基板上に弾性波チップが複数フェースダウン実装されている。絶縁層が複数の弾性波チップに跨がって配されている。
本発明に係る弾性波素子の別の特定の局面では、絶縁層が、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、酸化マグネシウム及びシリコンからなる群から選ばれた少なくとも一種からなる。
本発明に係る弾性波素子の他の特定の局面では、IDT電極が、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を含む。
本発明によれば、改善された放熱性を有する弾性波素子を製造し得る方法を提供することができる。
第1の実施形態における弾性表面波素子の製造方法を説明するための略図的断面図である。 第1の実施形態における弾性表面波素子の製造方法を説明するための略図的断面図である。 第1の実施形態において製造された弾性表面波素子の略図的断面図である。 第2の実施形態において製造された弾性表面波素子の略図的平面図である。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明する。但し、下記の実施形態は、単なる例示である。本発明は、下記の実施形態に何ら限定されない。
また、実施形態等において参照する各図面において、実質的に同一の機能を有する部材は同一の符号で参照することとする。また、実施形態等において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された物体の寸法の比率などは、現実の物体の寸法の比率などとは異なる場合がある。図面相互間においても、物体の寸法比率等が異なる場合がある。具体的な物体の寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
(第1の実施形態)
図3に示す弾性表面波素子1の製造方法について、図1〜図3を参照しながら詳細に説明する。
(弾性表面波チップ10の用意)
まず、図1に示される弾性表面波チップ10を用意する。弾性表面波チップ10は、例えば、弾性表面波共振子チップや弾性表面波フィルタチップなどである。
弾性表面波チップ10は、圧電基板10aを備える。圧電基板10aは、例えば、LiNbO、LiTaO、水晶等により構成することができる。圧電基板10aの厚みは
、例えば、150μm〜350μm程度であることが好ましく、200μm〜250μm程度であることがより好ましい。圧電基板10aの厚みが薄すぎると、圧電基板10aの機械的耐久性が低くなりすぎるため、後述する弾性波表面波チップの実装工程において圧電基板10aが損傷しやすくなる場合がある。一方、圧電基板10aの厚みが厚すぎると、研削工程に要する時間が長くなりすぎる場合がある。
圧電基板10aの上には、IDT電極10bと、IDT電極10bが電気的に接続された電極パッド10cが配されている。IDT電極10b及び電極パッド10cは、それぞれ、適宜の導電材料により構成することができるが、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を含むことが好ましい。IDT電極10b及び電極パッド10cは、それぞれ、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜のみにより構成されていてもよいし、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜と他の導電膜との積層体により構成されていてもよい。アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜は、ストレスマイグレーション耐性が高い。このため、IDT電極10b及び電極パッド10cを、それぞれ、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を含むものとすることにより、耐電力性に優れた弾性表面波素子1を製造することができる。
アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜は、例えば、以下の要領で作成することができる。まず、圧電基板10aの上に、100℃〜200℃程度の温度でTi膜を厚み100nm程度に形成した後、アルミニウムを主成分とした材料を、例えば、電子ビーム蒸着やスパッタリング法やCVD(Chemical Vapor Deposition)法等の薄膜形成法により形成することにより、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を得ることができる。
なお、弾性表面波チップ10は、IDT電極10bをひとつのみ有していてもよいし、複数のIDT電極10bを有していてもよい。
(フェースダウン実装)
次に、弾性表面波チップ10を配線基板20上にフェースダウン実装する。本実施形態では、具体的には、複数の弾性表面波チップ10を配線基板20の上にフェースダウン実装する。このとき、圧電基板10aの厚みが薄すぎると、弾性表面波チップが損傷しやすくなる場合がある。
配線基板20は、アルミナなどの絶縁性セラミックスあるいは樹脂などの適宜の絶縁性材料により構成することができる。配線基板20の一の主面の上には、複数の電極ランド20aが配されている。また、配線基板20の他の主面の上には、複数の電極ランド20bが配されている。電極ランド20aと電極ランド20bとは、配線基板20内に設けられた図示しないビアホールや配線電極等によって電気的に接続されている。
弾性表面波チップ10のフェースダウン実装は、例えば、フリップチップボンディングにより行うことができる。
(樹脂封止材30の形成)
次に、配線基板20の上に、弾性表面波チップ10を封止するように樹脂封止材30を設ける。樹脂封止材30は、例えばモールドにより形成することができる。
樹脂封止材30は、配線基板20の一主面の弾性表面波チップ10が設けられていない部分、弾性表面波チップ10の側面及び上面を覆うように設けられている。樹脂封止材30は、弾性表面波チップ10と配線基板20との間の領域には実質的に設けられていない。
樹脂封止材30は、適宜の樹脂材料により構成することができる。樹脂封止材30は、例えば、酸化アルミニウムや窒化アルミニウムや酸化シリコン等の無機フィラーを含有していてもよい。
(研削工程)
次に、図2に示されるように、樹脂封止材30及び圧電基板10aの研削工程を行う。具体的には、樹脂封止材30の配線基板20とは反対側の表面30aから、樹脂封止材30及び圧電基板10aを研削する。これにより、圧電基板10aの配線基板20側の表面が研削されてなる圧電基板10dと、IDT電極10bと、電極パッド10cとを有する弾性表面波チップ11が形成される。
圧電基板10dの厚みは、例えば、30μm〜100μm程度であることが好ましく、30μm〜50μm程度であることが好ましい。すなわち、研削工程においては、圧電基板10aが、好ましくは150μm〜300μm程度、より好ましくは30μm〜100μm程度薄くなるように樹脂封止材30と圧電基板10aとの研削を行うことが好ましい。圧電基板10dの厚みは、圧電基板10aの厚みの1/10倍〜1/3倍であることが好ましく、1/10倍〜1/5倍であることがより好ましい。
樹脂封止材30が研削されてなる樹脂封止材31からは、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の表面の少なくとも一部が露出している。本実施形態では、樹脂封止材31の表面と圧電基板10dの表面とが面一である。従って、樹脂封止材31は、圧電基板10dの側面を覆っている一方、圧電基板10dの上面を覆っていない。すなわち、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の表面の実質的に全体が樹脂封止材31から露出している。
ここで、本実施形態でいうところの「研削」は、砥石や刃物を使って削る方法や、スラリー(砥粒)を使って削る方法などが挙げられる。
(絶縁層40の配置)
次に、図3に示されるように、露出した圧電基板10dの表面を覆うように絶縁層40を配置する。絶縁層40は、圧電基板10dよりも高い熱伝導率を有する。ここでは、絶縁層40として、窒化アルミニウム基板を、窒化アルミニウムフィラー入りの樹脂層を介して貼りつけている。絶縁層40の熱伝導率は、圧電基板10dの熱伝導率の5倍以上であることが好ましく、20倍以上であることがより好ましい。また、絶縁層40の線膨張係数は、圧電基板10dの線膨張係数よりも小さいことが好ましく、圧電基板10dの弾性波伝搬方向の線膨張係数の1/2倍以下であることがより好ましく、1/4倍以下であることがさらに好ましい。
なお、LiTaOにより構成された圧電基板10dの熱伝導率は、大凡3.6W/(m/K)である。LiNbOにより構成された圧電基板10dの熱伝導率は、大凡6.4W/(m/K)である。このため、LiTaOにより構成された圧電基板10dを用いた場合は、絶縁層40の熱伝導率は、3.6W/(m/K)よりも大きいことが好ましく、18W/(m/K)以上であることがより好ましく、72W/(m/K)以上であることがさらに好ましい。また、LiNbOにより構成された圧電基板10dを用いた場合は、絶縁層40の熱伝導率は、6.4W/(m/K)よりも大きいことが好ましく、32W/(m/K)以上であることがより好ましく、128W/(m/K)以上であることがさらに好ましい。
絶縁層40として、例えば、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化
ケイ素、酸化マグネシウム及びシリコン(高抵抗シリコン)からなる群から選ばれた少なくとも一種からなる絶縁層を用いることができる。
絶縁層40は、圧電基板10dよりも大きな面積を有する。絶縁層40の面積は、圧電基板10dの面積の2倍以上であることが好ましく、5倍以上であることがより好ましい。
本実施形態では、絶縁層40は、複数の弾性表面波チップ10に跨がるように配される。より具体的には、複数の弾性表面波チップ10の上面と樹脂封止材31の上面との実質的に全体を覆うように絶縁層40が配される。
図3に示されるように、本実施形態において製造された弾性表面波素子1は、圧電基板10dと、圧電基板10dの上に配されたIDT電極10bとを有する弾性表面波チップ11を備える。弾性表面波チップ11は、配線基板20の上にフェースダウン実装されている。樹脂封止材31は、弾性表面波チップ11の側面を覆う一方、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の主面の少なくとも一部、具体的には実質的に全体を覆わないように配線基板20の上に設けられている。絶縁層40は、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の主面を覆うように設けられている。
以上説明したように、本実施形態では、研削工程において、圧電基板10aを研削し、厚みが抑制された圧電基板10dを作製する。その上で、圧電基板10dよりも熱伝導率が高い絶縁層40を圧電基板10dの上に配する。このため、弾性表面波素子1の動作時に圧電基板10dとIDT電極10bとが接している部分において生じた熱が、薄い圧電基板10d及び高熱伝導率の絶縁層40を経由して効率的に放熱する。さらに、絶縁層40が圧電基板10dよりも大面積に設けられているため、放熱性がさらに改善されている。従って、耐電力性に優れた弾性表面波素子1を実現することができる。
なお、例えば、研削工程を行わずに、初めから薄い圧電基板を用いて弾性表面波チップを構成することも考えられる。しかしながら、圧電基板が薄すぎると弾性表面波チップを実装する際に加わる応力により圧電基板が損傷してしまう場合がある。従って、圧電基板を十分に薄くすることは困難である。それに対して本実施形態のように樹脂封止材30を設けた後に研削することにより圧電基板10aを薄くするのであれば、実装時における損傷等を抑制しつつ、薄い圧電基板10dを有する弾性表面波素子1を好適に製造することができる。
また、絶縁層40の線膨張係数を圧電基板10dの線膨張係数よりも低くすることにより、弾性表面波素子1の温度が変化した際に圧電基板10dの伸縮を抑制することができる。従って、周波数温度特性の優れた弾性表面波素子1を実現することができる。
絶縁層40は、絶縁性を有するため、絶縁層40と弾性表面波チップ11のIDT電極10bや電極パッド10cとの間に寄生容量が発生し難い。このため、寄生容量に起因する弾性表面波素子1の特例劣化を抑制することもできる。
また、本実施形態では、絶縁層として窒化アルミニウム基板を貼りつけたが、これに限定されるものではなく、前述した材料からなる層を成膜等により形成してもよい。
なお、本実施形態では、樹脂封止材30及び圧電基板10aを研削し、圧電基板を薄化しつつ、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の面を露出させて、絶縁層40を配置し、放熱性を改善しているが、弾性波素子の製造方法はこれに限るものではない。たとえば、圧電基板10dの配線基板20とは反対側の面が露出していれば、弾性波素子の放熱
性は十分に改善されうる。すなわち、樹脂封止材の研削時に、圧電基板の研削は必須ではない。
以下、本発明の好ましい実施形態の他の例について説明する。以下の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態において製造された弾性表面波素子2の略図的平面図である。
第1の実施形態の弾性表面波素子1では、絶縁層40が複数の弾性表面波チップ10の上面及び樹脂封止材31の上面の実質的に全体を覆うように設けられている。それに対して本実施形態の弾性表面波素子2では、絶縁層40が複数の弾性表面波チップ10の上面及び樹脂封止材31の上面の実質的に全体を覆うようには設けられていない。弾性表面波チップ10Aの圧電基板10dよりも大面積な絶縁層40が弾性表面波チップ10Aを覆うように設けられている。絶縁層40には、弾性表面波チップ10Bを覆うように開口40aが形成されている。すなわち、弾性表面波チップ10Bの上面は絶縁層40により覆われていない。
例えば、弾性表面波チップ10Aが発熱しやすいラダー型弾性表面波フィルタチップであり、弾性表面波チップ10Bが発熱しにくい縦結合共振子型弾性表面波フィルタチップであるような場合には、弾性表面波素子2の構成が特に有効である。発熱しやすい弾性表面波チップ10Aの放熱性が高められていると共に、開口40aが形成されていることによって、絶縁層40を経由して弾性表面波チップ10Aの熱が弾性表面波チップ10Bに伝搬しにくくなっているためである。
なお、第1及び第2の実施形態では、弾性表面波素子1,2を例に挙げたが、本発明に係る弾性波素子は、弾性表面波素子に限定されない。本発明に係る弾性波素子は、例えば、弾性境界波素子であってもよい。
1,2…弾性表面波素子
10,10A,10B…弾性表面波チップ
10a…圧電基板
10b…IDT電極
10c…電極パッド
10d…圧電基板
11…弾性表面波チップ
20…配線基板
20a、20b…電極ランド
30…樹脂封止材
30a…表面
31…樹脂封止材
40…絶縁層
40a…開口

Claims (10)

  1. 圧電基板と、前記圧電基板上に配されたIDT電極とを有する弾性波チップを用意する工程と、
    前記弾性波チップを配線基板上にフェースダウン実装する工程と、
    前記配線基板上に、前記弾性波チップを封止するように樹脂封止材を設ける工程と、
    前記樹脂封止材の前記配線基板とは反対側の表面から、前記樹脂封止材を削り、前記圧電基板の前記配線基板とは反対側の表面を前記樹脂封止材から露出させる工程と、
    前記露出した圧電基板の表面を覆うように、前記圧電基板よりも熱伝導率が高く、かつ前記圧電基板よりも大きな面積を有する絶縁層を配する工程と、
    を備える弾性波素子の製造方法。
  2. 前記樹脂封止材を削る工程において、樹脂封止材とともに前記圧電基板も薄くする、請求項1に記載の弾性波素子の製造方法。
  3. 前記絶縁層の材料として、前記圧電基板よりも熱膨張係数が小さな材料を用いる、請求項1または2に記載の弾性波素子の製造方法。
  4. 前記絶縁層として、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、酸化マグネシウム及びシリコンからなる群から選ばれた少なくとも一種からなる絶縁層を用いる、請求項1から3のいずれか1項に記載の弾性波素子の製造方法。
  5. 前記配線基板上に前記弾性波チップを複数フェースダウン実装し、
    前記絶縁層を前記複数の弾性波チップに跨がるように配する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の弾性波素子の製造方法。
  6. アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を前記IDT電極の少なくとも一部として形成する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の弾性波素子の製造方法。
  7. 圧電基板と、前記圧電基板上に配されたIDT電極とを有する弾性波チップと、
    前記弾性波チップがフェースダウン実装された配線基板と、
    前記弾性波チップの側面を覆う一方、前記圧電基板の前記配線基板とは反対側の主面の少なくとも一部を覆わないように前記配線基板の上に設けられた樹脂封止材と、
    前記圧電基板の前記配線基板とは反対側の主面を覆うように設けられており、前記圧電基板よりも熱伝導率が高く、かつ前記圧電基板よりも大きな面積を有する絶縁層と、
    を備える、弾性波素子。
  8. 前記配線基板上に前記弾性波チップが複数フェースダウン実装されており、
    前記絶縁層が前記複数の弾性波チップに跨がって配されている、請求項7に記載の弾性波素子。
  9. 前記絶縁層板が、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、炭化ケイ素、酸化マグネシウム及びシリコンからなる群から選ばれた少なくとも一種からなる、請求項7または8に記載の弾性波素子。
  10. 前記IDT電極が、アルミニウムを主成分としたエピタキシャル膜を含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の弾性波素子。
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