JP2013197133A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダ形状の下部電極が支持されているキャパシタを有する半導体装置及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】半導体装置の製造方法は、第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜の上面を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜の一部が露出すると共に、端面が第2絶縁膜の上面に対して上方向きに斜めとなるように、第2絶縁膜の一部を除去する工程と、第1絶縁膜の一部及び第2絶縁膜の上面を覆う第3絶縁膜を形成する工程と、開口が第1絶縁膜の一部と少なくとも部分的に重複し、第1絶縁膜、第2絶縁膜及び第3絶縁膜を連通すると共に、内壁に第2絶縁膜が露出する貫通孔を形成する工程と、貫通孔の内壁を覆うと共に、半導体基板と電気的に接続される下部電極を形成する工程と、第1絶縁膜及び第3絶縁膜を除去する工程と、容量絶縁膜を形成する工程と、上部電極を形成する工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体装置は、その開発において小面積化が進行している。そこで、限られた面積内でDRAMにおけるキャパシタの容量を確保するために、キャパシタを立体的に形成する方法が採られている。この場合、下部電極をシリンダ形状(筒状)に形成されることがある。しかし、アスペクト比を高く形成された下部電極は、不安定であり、半導体装置の製造工程において倒れてしまうことがある。そこで、下部電極の転倒を防止するため、下部電極間を架橋する梁状のサポート膜(支持体)を形成している(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特許文献1に記載の半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板上面に拡散層と電気的接続された導電プラグが埋め込まれた層間絶縁膜を形成する工程と、層間絶縁膜上に絶縁性台座部材となる第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の絶縁膜上に第1の犠牲絶縁膜を形成する工程と、第1の犠牲絶縁膜上に絶縁体梁となる第2の絶縁膜を形成する工程と、第2の絶縁膜をパターニングして絶縁体梁を形成する工程と、第1の犠牲絶縁膜上に第2の絶縁膜とエッチング特性が異なる第2の犠牲絶縁膜を、絶縁体梁を埋め込むように形成する工程と、第1、第2の犠牲絶縁膜及び第1の絶縁膜を選択的に除去し、外表面の一部が絶縁体梁に接触し、かつ底部が導電プラグに達するスルーホールを形成する工程と、スルーホール内表面及び底部に連続した下部電極となる第1の導電膜を形成する工程と、第1及び第2の犠牲絶縁膜だけを絶縁体梁及び第1絶縁膜に対し選択的に除去して、下部電極、絶縁体梁及び第1の絶縁膜だけを残す工程、下部電極の内外表面を覆う誘電体膜を形成する工程と、誘電体膜上に上部電極となる第2の導電膜を形成する工程とを含む。
特許文献2に記載の半導体素子の製造方法は、半導体基板上にセル領域と、該セル領域を取り囲む周辺回路領域とを限定する段階と、半導体基板の全面に第1モールド酸化膜を形成する段階と、第1モールド酸化膜の全面に支持台用の膜を形成する段階と、支持台用の膜をパターニングして行方向または列方向に沿って伸びる支持台用のライン状パターンと、該支持台用のライン状パターンの各端部と一体連結されたフレームとを形成する段階と、支持台用のライン状パターン、フレーム及び第1モールド酸化膜上に第2モールド酸化膜を形成する段階と、第2モールド酸化膜、支持台用のライン状パターン及び第1モールド酸化膜をエッチングして半導体基板に形成された導電領域を露出させることによって、行方向及び列方向に沿って配される多数のストレージノードホールを形成すると共に、支持台用のライン状パターンがエッチングされてストレージノードホール間に備えられた支持台を形成する段階と、ストレージノードホールの内壁上に下部電極を形成して支持台と連結する段階と、フレームを用いて該フレーム下部の第1モールド酸化膜を保護しつつ第2及び第1モールド酸化膜を除去する段階と、下部電極上に誘電膜及び上部電極を順次に形成する段階と、を含む。
特開2003−142605号公報 特開2003−297952号公報
以下の分析は、本発明の観点から与えられる。
図26〜図29に、本発明が解決しようとする問題点を説明するための概略断面図を示す。図26〜29は、シリンダ形状の下部電極を形成する方法を説明するための概略工程図である。まず、層間絶縁膜90上に、下部電極を支持するためのサポート膜91を成膜する。次に、サポート膜91上に、所望の形状のレジスト96を形成する(図26)。次に、レジスト96をマスクとして、サポート膜91をエッチングして開口91aを形成する。このとき、サポート膜91の開口91aの端面は、上面に対して垂直となる(図27)。次に、層間絶縁膜90及びサポート膜91上にカバー膜93を形成する(図28)。次に、下部電極を形成するためのシリンダホール95をカバー膜93、サポート膜91及び層間絶縁膜90を貫通するように形成する(図29)。
図26において、サポート膜91上に形成するレジスト96の位置が所望の位置からずれてしまった場合、図27において、サポート膜91の開口91aが形成される箇所がずれてしまう。この場合、サポート膜91によって支持されない下部電極が生じてしまうおそれがある。下部電極がサポート膜91によって支持されないと、下部電極が転倒したり、倒壊したりするおそれがある。そこで、レジスト96の位置ずれが起きた場合であっても、より確実に下部電極をサポート膜91で支持するためには、図27に示すサポート膜91の幅W91を広くする必要がある。
一方、サポート膜91の幅W91を広くすると、図27に示すサポート膜91の開口91aの幅W92が狭くなってしまう。サポート膜91の開口91aの幅W92が狭くなると、カバー膜93を形成したときに、サポート膜91の開口91aにカバー膜93が埋め込まれず、図28に示すようにボイド94が形成されてしまう。ボイド94が存在する状態で、サポート膜91の開口91aに、隣接する2つのシリンダホール95を形成すると、図29に示すように2つのシリンダホール95はボイド94で連結されてしまう。この状態でシリンダホール95にそれぞれ下部電極を形成すると、ボイド94を通じて隣接する下部電極同士がショートしてしまう。よって、従来技術には、さらに改善が求められている。
本発明の第1視点によれば、半導体基板より上方に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜の上面を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜の一部が露出すると共に、端面が第2絶縁膜の上面に対して上方向きに斜めとなるように、第2絶縁膜の一部を除去する工程と、第1絶縁膜の一部及び第2絶縁膜の上面を覆う第3絶縁膜を形成する工程と、開口が第1絶縁膜の一部と少なくとも部分的に重複し、第1絶縁膜、第2絶縁膜及び第3絶縁膜を連通すると共に、内壁に第2絶縁膜が露出する貫通孔を形成する工程と、貫通孔の内壁を覆うと共に、半導体基板と電気的に接続される下部電極を形成する工程と、第1絶縁膜及び第3絶縁膜を除去する工程と、下部電極及び第2絶縁膜を覆う容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜を覆うと共に、下部電極及び容量絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第2視点によれば、半導体基板より上方に第1絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜の上面を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、第2絶縁膜の上面を覆う第3絶縁膜を形成する工程と、第1絶縁膜、第2絶縁膜及び第3絶縁膜を連通すると共に、内壁に第2絶縁膜が露出する貫通孔を形成する工程と、貫通孔の内壁に沿った筒状を有すると共に、半導体基板と電気的に接続される下部電極を形成する工程と、下部電極の筒状内に埋め込まれると共に、第3絶縁膜の上面を覆う第4絶縁膜を形成する工程と、第4絶縁膜から下部電極の一部及び第1絶縁膜が露出すると共に、第2絶縁膜の端面が上面に対して上方向きに斜めになるように、第4絶縁膜、第3絶縁膜及び第2絶縁膜の一部を除去する工程と、第1絶縁膜、第3絶縁膜及び第4絶縁膜を除去する工程と、下部電極及び第2絶縁膜を覆う容量絶縁膜を形成する工程と、容量絶縁膜を覆うと共に、下部電極及び容量絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極を形成する工程と、を含む半導体装置の製造方法が提供される。
本発明の第3視点によれば、半導体基板と、半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第1下部電極と、半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第2下部電極と、第1下部電極及び第2下部電極の外周面と接触しており、上面に対して上方向きに斜めに形成された端面の一部が第1下部電極と第2下部電極の間に存在するサポート膜と、第1下部電極、第2下部電極及びサポート膜を覆う容量絶縁膜と、容量絶縁膜を覆い、容量絶縁膜と第1下部電極及び容量絶縁膜と第2絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極と、を備える半導体装置が提供される。
本発明は、以下の効果のうち少なくとも1つを有する。
サポート膜の端面は、上面に対して垂直である場合よりもサポート膜の幅が広くなるように、端面を上面に対して斜めに形成している。これにより、サポート膜の位置がずれてしまった場合であっても、サポート膜と下部電極とを接触させることができる。すなわち、サポート膜の位置ずれの許容幅を広くすることができる。また、サポート膜と下部電極との接触面積を大きくすることにより、下部電極の転倒ないし倒壊をより確実に防止することができる。
第1視点によれば、サポート膜の開口の端面が上方向きの斜めとなることにより、開口の上方を拡張することができる。これにより、サポート膜の開口にカバー膜を埋め込みやすくなり、ボイドの発生を抑制することができる。これにより、下部電極間の短絡を抑制することができる。一方、サポート膜の開口の下方は狭くなっており、下部電極とより接触しやすくなっている。これにより、上述のように、サポート膜形成時の位置ずれの許容幅を広げることができると共に、下部電極をより確実に支持することができる。また、第1視点によれば、サポート膜を形成する高さを自由に設定することができる。
また、第2視点によれば、下部電極を形成してからサポート膜を成形するので、ボイドの発生による下部電極間の短絡を防止することができる。これにより、サポート膜の幅を広くすることができ、下部電極をより確実にサポート膜で支持することができる。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略平面図。 本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略断面図。 図2に示す半導体装置の概略平面図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 傾斜部の形成メカニズムを説明するための概略断面図。 図9における矩形Yで囲んだ領域の拡大図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図。 図15に示す状態におけるサポート膜の概略平面図。 図17に示す状態におけるサポート膜の概略平面図。 図17に示す状態におけるサポート膜の概略平面図。 本発明が解決しようとする問題点を説明するための概略断面図。 本発明が解決しようとする問題点を説明するための概略断面図。 本発明が解決しようとする問題点を説明するための概略断面図。 本発明が解決しようとする問題点を説明するための概略断面図。
上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、貫通孔を形成する工程において、第2絶縁膜の一部を除去する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、貫通孔を形成する工程において、第2絶縁膜の端面の断面が貫通孔の内壁に露出している。
上記第1視点の好ましい形態によれば、第2絶縁膜の一部を除去する工程において、第1絶縁膜の一部が露出する開口を第2絶縁膜に形成し、第2絶縁膜の端面は開口の内壁に形成される。貫通孔を形成する工程において、開口の内壁を除去して形成された貫通孔と、一方の側に隣接する貫通孔との間に第2絶縁膜が存在しない。
上記第1視点の好ましい形態によれば、貫通孔を形成する工程において、複数の貫通孔は、第2絶縁膜の開口の内壁に沿って形成される。
上記第1視点の好ましい形態によれば、第1絶縁膜を除去する工程において、開口からエッチング液を注入する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、開口のアスペクト比は、0.7以上である。
上記第2視点の好ましい形態によれば、第4絶縁膜、第3絶縁膜及び第2絶縁膜の一部を除去する工程において、平面投影において、第2絶縁膜の端面が第4絶縁膜から突出している。
上記第1視点及び第2視点の好ましい形態によれば、第2絶縁膜の端面は、第2絶縁膜のエッチング時において生成する反応物をマスクとして利用して形成する。
上記第1視点及び第2視点の好ましい形態によれば、第2絶縁膜は窒化シリコン膜である。第2絶縁膜の端面は、フッ化炭素系化合物を含有するガスを用いて第2絶縁膜をエッチングすることにより形成される。
上記第1視点及び第2視点の好ましい形態によれば、ガスは、四フッ化メタン及び三フッ化メタンのうちいずれかを含有する。
上記第3視点の好ましい形態によれば、サポート膜の厚さは100nm〜200nmである。
上記第3視点の好ましい形態によれば、第1下部電極及び第2下部電極が開口を上方に向けて直立している場合、サポート膜は、第1下部電極及び第2下部電極の上面から200nm以下の領域において第1下部電極及び第2下部電極と接触している。
上記第3視点の好ましい形態によれば、サポート膜は、第1下部電極及び第2下部電極の高さの半分以上の高さで第1下部電極及び第2下部電極と接触している。
上記第3視点の好ましい形態によれば、サポート膜は、サポート膜の端面を内壁に有する第1開口を有する。第1下部電極及び第2下部電極は、第1開口に沿って配列している。
上記第3視点の好ましい形態によれば、半導体装置は、半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第3下部電極をさらに備える。第3下部電極は、サポート膜の第1開口の内壁と接すると共に、第1電極に隣接している。第1電極と第3電極との間にサポート膜は存在していない。
上記第3視点の好ましい形態によれば、半導体装置は、半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第4下部電極をさらに備える。サポート膜は、サポート膜の端面を内壁に有すると共に、第1開口に隣接する第2開口をさらに有する。第4下部電極は、サポート膜の第2開口の内壁と接すると共に、第3下部電極とは反対側において第1電極に隣接している。第1電極と第4電極との間にサポート膜が存在する。
上記第3視点の好ましい形態によれば、半導体装置は、半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第5下部電極をさらに備える。第5下部電極は、サポート膜に取り囲まれている。
本発明の第1実施形態に係る半導体装置について説明する。以下においては、本発明の半導体装置として、DRAM(Dynamic Random Access Memory)を一例として、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、図面参照符号は、理解を助けるための例示的意義において付したものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。図1に、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略平面図を示す。図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置100の平面構造を示す概念図である。図2に、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の概略断面図を示す。図3に、図2に示す半導体装置100の概略平面図を示す。図3は、半導体装置100のうち、下部電極22及びサポート膜21のみ示している。図3において、サポート膜21を識別しやすくするため、サポート膜21にはハッチングを付してある。
半導体装置100は、複数のメモリセル領域101と、メモリセル領域101を囲むように形成された周辺回路領域102と、を備える。周辺回路領域102には、センスアンプ回路や、ワード線の駆動回路、外部との入出力回路等が含まれる。図1の配置は一例であって、メモリセル領域の数や、配置される位置は、図1のレイアウトに限定されるものではない。図2(a)は周辺回路領域とメモリセル領域の端部の断面図であり、図2(b)はメモリセル領域の中央部の断面図である。メモリセル領域の端部と中央部を合わせて、メモリセル領域と称する。
半導体装置100は、メモリセル領域において、MOSトランジスタと、キャパシタ25と、を備える。MOSトランジスタは、半導体基板1に形成された第1拡散層8a及び第2拡散層8b、ゲート絶縁膜4並びにゲート電極5を有する。キャパシタ25は、当該トランジスタの上方に形成され、下部電極22、容量絶縁膜23及び上部電極24を有する。
下部電極22は、半導体基板1の面方向に対して垂直方向に延在する。図2に示す形態においては、下部電極22はシリンダ形状(筒状、カップ状)に形成されている。半導体装置100は、下部電極22の側面(図2においては外周側面)に接触し、少なくとも隣接する下部電極22同士を連結するサポート膜21をさらに備える。サポート膜21は、半導体基板1の面方向に沿って延在している。サポート膜21は、半導体装置100の製造過程における下部電極22の転倒を抑制したり、下部電極22の自立を維持したりする機能を有する。
容量絶縁膜23は、複数の下部電極22及びサポート膜21を覆うように形成されている。上部電極24は、容量絶縁膜23を覆うように形成されている。すなわち、上部電極24は、複数の下部電極22を覆うように一体的に形成されている。これにより、下部電極22、容量絶縁膜23及び上部電極24からなるキャパシタ25が形成される。
サポート膜21は、下部電極22の転倒防止効果を高めるため、上部から下部電極22の高さの2分の1までの範囲において下部電極22と接触すると好ましく、上部から下部電極22の高さの3分の1までの範囲において下部電極22と接触するとより好ましい。また、サポート膜21は、下部電極22の自立を維持するため、下部電極22の上部から200nm以下の領域に形成すると好ましい。
サポート膜21は、例えば、窒化シリコンで形成することができる。サポート膜21の厚さは、例えば、200nm以下であると好ましい。厚さが200nmを超えるとサポート膜21に貫通孔を形成しにくくなる。また、サポート膜21の厚さは、例えば、100nm以上であると好ましい。厚さが100nm未満であると下部電極22の下方領域の自立が困難となってしまう。
サポート膜21は、少なくとも1つの開口部21Aを有する。例えば、図3に示す形態において、開口部21AはY方向に延在している。開口部21Aは、隣接する下部電極22間に、1つおきに、形成されている。下部電極22は、図3に示すような平面投影において、下部電極22に完全に取り囲まれておらず、外周面の一部がサポート膜21と接触し、残部は開口部21Aに面している。Y方向に配列している複数の下部電極22は、開口部21Aの開口(内壁)に沿って形成されている。X方向に配列している複数の下部電極22においては、一方の側と隣接している下部電極22との間にはサポート膜21が存在しているが、他方の側と隣接している下部電極22との間にはサポート膜21は存在しておらず、開口部21Aが存在している。このとき、一方の側と隣接している下部電極22は、一方の側に隣接する開口部21Aに面している。図面上斜め方向に配列している複数の下部電極22においても同様に、一方の側と隣接している下部電極22との間にはサポート膜21が存在しているが、他方の側と隣接している下部電極22との間にはサポート膜21は存在しておらず、開口部21Aが存在している。図3に示す形態においては、サポート膜21で完全に囲まれた下部電極は図示されていないが、後述の第3実施形態に係る製造方法で製造される半導体装置にように、平面投影においてサポート膜で完全に取り囲まれた下部電極が存在してもよい(図22及び図24参照)。
開口部21Aには下部電極22は形成されていない。すなわち、隣接する下部電極22同士は、短絡していない。
サポート膜21の側面及び開口部21Aの端面は、サポート膜21及び半導体基板1の面方向に対して垂直になっていない。すなわち、サポート膜21は、端面(側面)に傾斜部21Bを有する。傾斜部21Bは、半導体基板1とは反対側、すなわち図2において上方を向いている。これにより、開口部21Aは、傾斜部21Bを内壁に有し、上方が拡張した開口を有することになる。
例えばサポート膜21の厚さが100nm〜200nmである場合、サポート膜21の傾斜部21Bとサポート膜21の面(水平面)とのなす角θ(図8参照)は、本発明の効果を奏するために85°以下であると好ましい。また、サポート膜21の膜厚t、及び隣接する下部電極22の長さd(=(下部電極21の太さ)×2+隣接する下部電極21間の間隔;図2参照)とすると、サポート膜21の傾斜部21Bとサポート膜21の面(水平面)とのなす角θは、tan−1(2t/d)以上であると好ましい。隣接する下部電極21間においてサポート膜21の機能を維持するためである。
サポート膜21の傾斜部21Bの少なくとも一部は、Y方向(図3における上下方向)に隣接する下部電極22間に存在すると好ましい。すなわち、傾斜部21Bは下部電極22と接触している。下部電極22がサポート膜21と接触していないと下部電極22が転倒ないし倒壊してしまうおそれがある。一方、サポート膜21が下部電極22を完全に取り囲んでしまうと、開口部21Aの幅が狭くなりすぎ、開口部21Aに絶縁膜が充填できずにボイドが形成されてしまったり、上部電極24形成時に開口部21Aが閉塞して、キャパシタ性能に悪影響が及ぶおそれがある。
傾斜部21Bの存在は、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM;transmission electron microscope)を用いて確認することができる。また、サポート膜21の断面をウェット処理することにより、走査型電子顕微鏡(SEM;scanning electron microscope)を用いて確認することもできる。
メモリセル領域と周辺回路領域において、本実施形態によるDRAMは、半導体基板1(以降、シリコン基板1と表記)に、プレーナ型MOSトランジスタが設けられている。プレーナ型MOSトランジスタは、シリコン基板1に設けられた素子分離領域となるSTI(Shallow Trench Isolation)2に囲まれた活性領域3内に位置しており、シリコン基板1の表面に設けられたゲート絶縁膜4と、ゲート絶縁膜4を覆うように設けられたゲート電極5と、ゲート絶縁膜4の下部周辺に設けられたソース/ドレインとなる拡散層8で構成されている。さらにゲート電極5は、その上面部と側面部が夫々第1マスク膜とサイドウォール絶縁膜7で覆われている。なお、拡散層8は、ゲート絶縁膜4の真下の領域ではなく、ゲート絶縁膜4が形成されていないシリコン基板1に位置している。(b)図の活性領域3では、説明の便宜上2個のMOSトランジスタを記載しているが、実際には、数千〜数十万個のMOSトランジスタが配置されているものである。拡散層8は、第1層間絶縁膜9によって覆われたシリコン基板1の上部に位置しており、シリコン基板1における不純物とは反対の導電型を有するように設けられている。
メモリセル領域において、拡散層8に接続している第1コンタクトプラグ10は、第1層間絶縁膜9を貫通するように設けられて、隣接したプレーナ型MOSトランジスタのサイドウォール絶縁膜7の間に位置している。ここで、拡散層8aに接続されている第1コンタクトプラグ10aは、第2層間絶縁膜11を貫通するように設けられた第2コンタクトプラグ12と接続しており、拡散層8bに接続されている第1コンタクトプラグ10bは、第2層間絶縁膜11と第3層間絶縁膜16を貫通するように設けられた第3コンタクトプラグ17と接続されている。ここで第1コンタクトプラグ10cは、拡散層8とは接続せずにダミーとして配置している。また、第2層間絶縁膜11上には、ビットラインとなる第1配線13が絶縁膜14とサイドウォール絶縁膜15で覆われて位置しており、第2コンタクトプラグ12と接続されている。第3層間絶縁膜16上には、ストッパー膜19が設けられており、下部電極22と容量絶縁膜23と上部電極24で構成されたシリンダ型のキャパシタ25が、ストッパー膜19と第5層間絶縁膜26を貫通するように設けられて、下部電極22が第3コンタクトプラグ17に接続されている。ここで、コンタクトプラグ17を介して第1コンタクトプラグ10cに接続しているキャパシタ25Aは、ダミーとして配置している。シリンダ型のキャパシタ25上では、上部電極24を覆っているマスク膜18と第5層間絶縁膜26中に第4コンタクトプラグ27が設けられており、メモリセル領域端部の上部電極24と、第5層間絶縁膜26上に位置している第2配線28を接続している。
周辺回路領域においては、拡散層8に接続している第5コンタクトプラグ29が、第1層間絶縁膜9と第2層間絶縁膜11を貫通するように設けられている。また、第2層間絶縁膜11上には、第3配線30がマスク膜14とサイドウォール絶縁膜15で覆われて位置しており、第5コンタクトプラグ29と接続されている。第3配線30上は、ストッパー膜19で覆われており、さらにストッパー膜19上には第5層間絶縁膜26が設けられており、第6コンタクトプラグ33が第5層間絶縁膜26を貫通するように配置されて、第2配線28と第3配線30を接続している。
次に、本発明の第1実施形態に係る半導体装置を製造する本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図4〜図11に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図を示す。ここでは主に、サポート膜の製法を中心に説明する。各図において、(a)は周辺回路領域とメモリセル領域の端部、(b)はメモリセル領域の中央部であり、上段が平面図、下段が平面図におけるA−A線に沿った断面図である。また、(a)及び(b)の平面図は、夫々の製造工程に応じた表面の構成要素を実線で示しており、さらに表面から下方の主な構成要素を破線で示している。
図4においては、MOSトランジスタを形成すると共に、各要素の電気的に接続したコンタクトプラグ及び配線を形成する。まず、シリコン基板1に、熱酸化法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等により、素子分離領域であるSTI2を形成する。これにより、シリコン基板1にSTI2によって区分された活性領域3が形成される。STI2は、例えばシリコン酸化膜(SiO)で形成することができる。次に、シリコン基板1上に、ゲート絶縁膜の前駆膜、ゲート電極の前駆膜及び第1マスク膜を順次成膜して積層膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ法によりパターン化した第1マスク膜6をマスクとして、ゲート絶縁膜の前駆膜及びゲート電極の前駆膜を、エッチング(例えばドライエッチング)して、ゲート絶縁膜4及びゲート電極5を形成する。ゲート絶縁膜4は、例えば、熱酸化法によってシリコン酸化膜で成膜することができる。ゲート電極5は、例えば、熱CVD法によって形成したポリシリコンとCVD法によって形成したタングステン(W)の積層体とすることができる。第1マスク膜6は、例えば、プラズマCVD法によって形成したシリコン窒化膜とすることができる。次に、ゲート絶縁膜4及びゲート電極5の側面に第1サイドウォール絶縁膜7を形成する。第1サイドウォール絶縁膜7は、例えば、熱CVD法によってシリコン窒化膜を形成してエッチバックすることにより形成することができる。次に、ゲート絶縁膜4で覆われていない活性領域3に、イオン注入法によって拡散層8(8a,8b)を形成する。ゲート絶縁膜4、ゲート電極5及び拡散層8は、半導体装置100におけるトランジスタを構成する。
次に、トランジスタを埋め込むように、第1層間絶縁膜9を形成する。第1層間絶縁膜9は、例えば、トランジスタを覆うように塗布絶縁材料であるSOD(Spin On Dielectrics)を成膜し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって上面を平坦化することによって形成することができる。次に、第1コンタクトプラグを形成するための第1ホール(不図示)を第1層間絶縁膜9に形成する。第1ホールは、フォトリソグラフィ法及びドライエッチング法によって、メモリセル領域における所望の拡散層8の上面が露出するように形成する。次に、第1ホールに導電体を埋め込んで第1コンタクトプラグ10(10a、10b)を形成する。第1コンタクトプラグ10は、例えば、熱CVD法によって形成したポリシリコン、CVD法によってタングステン等で第1ホールを埋め込み、CMP法により第1層間絶縁膜9上にある導電膜を除去して形成することができる。第1コンタクトプラグ10は、拡散層8に電気的に接続される。
次に、第1層間絶縁膜9上に第2層間絶縁膜11を形成する。第2層間絶縁膜11は、例えば、プラズマCVD法によって形成したシリコン酸化膜とすることができる。次に、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて、メモリセル領域における第1拡散層8a上の第1コンタクトプラグ10a、及び周辺回路領域における所望の拡散層8の上面が露出するように、第1層間絶縁膜9及び第2層間絶縁膜11に第2ホール(不図示)を形成する。次に、第2ホールに導電体を埋め込んで、メモリセル領域における第2コンタクトプラグ12及び周辺回路領域における第5コンタクトプラグ29を形成する。第2コンタクトプラグ12及び第5コンタクトプラグ29は、例えば、CVD法により第2ホールをタングステンで埋め込み、CMP法により第2層間絶縁膜11上にあるタングステンを除去して形成することができる。このとき、第2コンタクトプラグ12は、メモリセル領域における第1拡散層8a上の第1コンタクトプラグ10aに電気的に接続される。また、第5コンタクトプラグ29は、周辺回路領域における拡散層8に電気的に接続される。
次に、メモリセル領域の第2層間絶縁膜11上に、第1配線13と第2マスク膜14との積層体を形成し、周辺回路領域の第2層間絶縁膜11上に、第3配線30と第2マスク膜14との積層体を形成する。例えば、第2層間絶縁膜11上にスパッタ法によって、第1配線13及び第3配線30となるタングステン膜を形成した後、当該タングステン膜上にプラズマCVD法によって、第2マスク膜14となるシリコン窒化膜を形成する。フォトリソグラフィ法によりシリコン窒化膜をパターン化して第2マスク膜14を形成した後、第2マスク膜14をマスクとしてタングステン膜をドライエッチングして第1配線13及び第3配線30を形成することができる。第2マスク膜14は除去しなくてもよい。このとき、第1配線13は、第2コンタクトプラグ12と電気的に接続される。また、第3配線30は、第5コンタクトプラグ29と電気的に接続される。
次に、第1配線13及び第3配線30と第2マスク膜14の積層体の側面を覆うように第2サイドウォール絶縁膜15を形成する。第2サイドウォール絶縁膜15は、例えば、熱CVD法によりシリコン窒化膜を形成してエッチバックすることにより形成することができる。次に、第1配線13及び第3配線30と第2マスク膜14の積層体、並びに第2サイドウォール絶縁膜15を覆う第3層間絶縁膜16を形成する。第3層間絶縁膜16は、例えば、第1配線13及び第3配線30と第2マスク膜14の積層体、並びに第2サイドウォール絶縁膜15を埋め込むようにSODを形成し、CMPでSODを平坦化することにより形成することができる。
次に、所望の第1コンタクトプラグ10を露出するように、第2層間絶縁膜11及び第3層間絶縁膜16に、第3コンタクトプラグ17を形成するための第3ホール(不図示)を形成する。第3ホールは、例えば、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて形成することができる。次に、第3ホールに導電体を埋め込んで、第3コンタクトプラグ17を形成する。第3コンタクトプラグ17は、例えば、熱CVD法によって形成したポリシリコンやCVD法によって形成したタングステンで第3ホールを埋め込み、CMP法により第3層間絶縁膜16上にある導電膜を除去して形成することができる。このとき、第3コンタクトプラグ17は、第1コンタクトプラグ10と電気的に接続される。
図5においては、メモリセル領域及びと周辺回路領域に、ストッパー膜19、サポート膜21及びカバー膜31を順次積層する。第3層間絶縁膜16、マスク膜14及び第3コンタクトプラグ17を覆うように、エッチングの進行を抑止するためのストッパー膜19を形成する。ストッパー膜19は、例えば、ALD(Atomic Layer Deposition)法によって形成したシリコン窒化膜とすることができる。次に、ストッパー膜19上に、第4層間絶縁膜20を形成する。第4層間絶縁膜20は、例えば、プラズマCVD法によって形成した1300nm厚のシリコン酸化膜とすることができる。第4層間絶縁膜20は、2層構造、例えば上層をシリコン酸化膜、下層をBPSG(Boron Phospho Silicate Glass)とすることもできる。
次に、第4層間絶縁膜20上に、下部電極を支持するためのサポート膜21を形成する。サポート膜21は、例えば、ALD法によって形成した100nm厚のシリコン窒化膜とすることができる。次に、サポート膜21上に、サポート膜21を覆うカバー膜31を形成する。カバー膜31は、例えば、プラズマCVD法によって形成したシリコン酸化膜とすることができる。
次に、図6においては、メモリセル領域において、キャパシタを形成するためのシリンダホール32を形成する。例えば、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて、メモリセル領域の第3コンタクトプラグ17の上面の少なくとも一部が露出するように、メモリセル領域におけるカバー膜31、サポート膜21、第4層間絶縁膜20及びストッパー膜19を貫通する孔を形成する。シリンダホール32の内壁にはサポート膜21の断面が露出する。シリンダホール32の直径D1は、例えば、85nmとすることができる。第4層間絶縁膜20を上記のように2層構造とする場合、シリンダホール32内に露出しているBPSGの一部をウェットエッチングで選択的に除去することができる。これにより、シリンダホール32の下部の直径を拡げられるので、下部電極の表面積を増加させて、キャパシタ容量を向上させることができる。
図7においては、シリンダホール32に下部電極22を形成する。例えば、カバー膜31の上面及びシリンダホール32の内壁を覆うように、CVD法によって、下部電極22となる10nm厚の窒化チタン(TiN)膜を成膜し、エッチバックによりカバー膜31の上面の導電膜を除去することによって、シリンダホール32の内壁だけを覆う導電膜である下部電極22を形成することができる。下部電極22は、カバー膜31とともにサポート膜21に接続される。下部電極22は、窒化チタンに限定されることはなく、例えば、ルテニウム(Ru)や白金(Pt)などの金属も使用することができる。次に、カバー膜31の上面及び筒状の下部電極22の内部を埋め込むように、後のエッチングにおける保護膜となる犠牲膜34を形成する。犠牲膜34は、例えば、プラズマCVD法によって形成したシリコン酸化膜とすることができる。
各シリンダホール32は、ボイドにより隣接するシリンダホールと連通することなく、第4層間絶縁膜20、サポート膜21及びカバー膜31によって隔離されているので、下部電極22間が短絡することを防止することができる。
次に、図8において、下部電極22を支持すると共に、キャパシタの形成ができるように、サポート膜21を加工する。まず、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法を用いて、第4層間絶縁膜20の上面の一部が露出するように、犠牲膜34、カバー膜31及びサポート膜21を部分的にエッチングする。このエッチングによりメモリセル領域に溝形状の開口部21Aが形成される。開口部21Aは、Y方向に沿って延在しており、X方向へ平行に配列している。開口部21Aは、メモリセル領域において、第1配線13の上方の、X方向に隣接する下部電極22間の領域にある犠牲膜34、カバー膜31及びサポート膜21を残存させるように形成する。サポート膜21は、残存している下部電極22と接続されたままである。周辺回路領域において、犠牲膜34、カバー膜31及びサポート膜21は除去されている。
犠牲膜34は、X方向に隣接する下部電極22を部分的に覆いながらY方向に延在している。このとき、第4層間絶縁膜20より上の下部電極22はエッチングされず、下部電極22は、開口部21Aにおいて部分的に露出する。サポート膜21は、下部電極22の筒状内部を除き、犠牲膜34及びカバー膜31の露出した側面の下から、開口部21Aに向けて突出するように露出している。Y方向に隣接した下部電極22間において、サポート膜21の突出した両側部分は、側面が上方を向いた傾斜部21B(点線囲い領域)となっている。犠牲膜34、カバー膜31及びサポート膜21は、メモリセル領域と周辺回路領域との境界に沿って、すなわち、メモリセル領域の外縁に沿ってY方向に延在している下部電極22の配列の外側にも残存している。この境界領域においても、サポート膜21の露出した両側部分は、傾斜部21Bとなっている。傾斜部21Bにおけるサポート膜21の側面と第4層間絶縁膜20の上面とのなす角θは、例えば約70°とすることができる。傾斜部21Bの傾斜角度θは、65°から85°までの範囲に設定することができる。
犠牲膜34をシリコン酸化膜で形成し、カバー膜31をシリコン酸化膜で形成し、及びサポート膜21をシリコン窒化膜で形成した場合、犠牲膜34、カバー膜31及びサポート膜21のエッチングは、例えば、ヘキサフルオロ-1,3-ブタジエン(C)とトリフルオロメタン(CHF)と酸素(O)を原料ガスとし、流量を140sccm(Standard Cubic Centimeter per Minute)(C)と60sccm(CHF)と30sccm(O)、高周波パワーを600W、ステージ温度を60℃、圧力を60mTorrとする異方性ドライエッチングとすることができる。上記原料ガスとシリコン酸化膜(SiO)及びシリコン窒化膜(SiN)との各反応を以下に示す。シリコン酸化膜との反応生成物は、四フッ化ケイ素(SiF)、一酸化炭素(CO)、及び水素(H)であって、いずれも蒸気圧が高いガスで容易に揮発して除去される。一方、シリコン窒化膜との反応生成物の一部には、揮発しにくいポリマー(C)が含まれている。この副生成物であるポリマーは、エッチングの最中に保護膜(マスク)として作用する。
(1)シリコン酸化膜との反応:
3SiO+C+2CHF→3SiF+6CO+H
(2)シリコン窒化膜との反応:
3SiN+C+2CHF→3SiF+H+(C)
ここで、傾斜部21Bの形成メカニズムについて説明する。傾斜部21Bは、上記エッチング条件において、サポート膜21と原料ガスとの副生成物を保護膜として利用することにより形成される。図12に、傾斜部21Bの形成方法を説明するための概略断面図を示す。図12は、図8において傾斜部21Bを矩形Dで囲った領域の拡大図である。図12(A)はエッチングの保護膜の幅を狭くした場合の工程図であり、図12(B)はエッチングの保護膜の幅を広くした場合の工程図である。図12において、第1ステップから第4ステップまでは、エッチング反応の進行過程を段階的に示しており、連続ステップは、エッチング反応の進行過程が連続的に進行した場合の第4ステップの状態を示している。
まず図12(A)を参照する。第1ステップは、犠牲膜34及びカバー膜31のエッチングが終了して、サポート膜21のエッチングに移行した状態を示しており、サポート膜21は、ほぼ第4層間絶縁膜20上に残存している。エッチングが進行すると、サポート膜21の上面に凹部35(35A)が形成される。凹部35Aの側面は、カバー膜31の側面とともに、ポリマー(C)の保護膜36(36A)で覆われることになる。凹部35の底面は、常に異方性ドライエッチングのエッチャントで被爆しているので、保護膜36で覆われることはない。ドライエッチングが進行した第2ステップでは、保護膜36Aがマスクとなるので、凹部35Aの深さが凹部35Aよりも深くなって、保護膜36Aの下方にサポート膜21の段差37Aが生じる。そして、凹部35Aの側面(段差37A上)は新たな保護膜36Aで覆われる。後続の第3ステップでも、第1ステップから第2ステップの過程と同様にして段差37Aが生じると共に、凹部の側面(段差37A上)は新たな保護膜36で覆われる。開口部21Aが完成する第4ステップでは、段差37Aが連続して形成されて、サポート膜21の端部には傾斜部21B(21B)が形成される。傾斜部21Bは、図8の平面図で示したように下部電極22と接続されている。ここでは説明の都合上、保護膜36の形成とサポート膜21のドライエッチング経過を別々に説明したが、実際の製造工程では夫々が同時に連続して進行するので、連続ステップとして示したように、傾斜部21B(21B)は連続した段差ではなく、なだらかな斜面となる。
次に、図12(B)を参照する。図12(B)においても、凹部35が深くなる毎に保護膜36(36B)が厚くなるので、図12(A)と同様に、第4ステップではサポート膜21の端部に傾斜部21B(21B)が形成される。しかし第1ステップで示したように、図12(B)における保護膜36Bの幅W2は、図12(A)における保護膜36Aの幅W1よりも厚いので、連続ステップで示したように、傾斜部21Bの傾斜角度θ2は、傾斜部21Bの傾斜角度θ1よりも小さくなる。これは、保護膜36Bの幅t2に連動して、段差37Bの上面積が、保護膜36Aによる段差37Aの上面積よりも大きくなるためである。保護膜36の幅は、含有炭素数の多いヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン(C)の流量に依存しており、流量を多くすると保護膜36はさらに幅広に形成されるので、傾斜部21Bの傾斜角度θは、ヘキサフルオロ−1,3−ブタジエン(C)の流量によって制御することができる。
保護膜36は、エッチング後に除去する。以上により開口部21Aを形成することができる。
本実施形態の方法によればサポート膜21の成形は、下部電極22を形成した後に行われる。したがって、開口部21Aの幅が狭い場合であっても、下部電極22形成時に開口部21Aにボイドが存在することはないので、隣接する下部電極22間の短絡を防止することができる。
次に、図9において、第4層間絶縁膜20、カバー膜31及び犠牲膜34を除去する。例えば、第4層間絶縁膜20、カバー膜31及び犠牲膜34がシリコン酸化膜である場合、シリコン酸化膜を溶解させるフッ酸(HF)を主成分とした薬液を用いるウェットエッチングによって同時に除去することができる。第4層間絶縁膜20は、開口部21A及び下部電極22の開口から露出しているので、サポート膜21の下方にあっても容易に除去することができる。このとき、第4層間絶縁膜20を完全に除去するために、オーバーエッチングの設定を10%とすると好ましい。10%のオーバーエッチング設定とは、例えば、第4層間絶縁膜20の膜厚が1300nmであるとき、第4層間絶縁膜20の除去時間を第4層間絶縁膜20の膜厚から10%増加(1430nm)させた状態として設定するものである。シリコン窒化膜はフッ酸に溶解しないので、ストッパー膜19をシリコン窒化膜で形成すれば、ストッパー膜19下の領域を保護することができる。また、下部電極22を窒化チタンで形成し、サポート膜21をシリコン窒化膜で形成すれば、これらもウェットエッチング前と同じ状態で残存させることができる。
このとき、例えば、サポート膜21の平坦部21CにおけるX方向の幅W3は110nm、傾斜部21BのX方向の幅をW4は36nm、及び開口部21Aの幅をW5は74nmとすることができる。
第4層間絶縁膜20が除去され、アスペクト比が高い下部電極22が第4層間絶縁膜20で支持されない状態になっても、下部電極22の露出した側面部に接続されたサポート膜21が、隣接する下部電極22を支持しているので、下部電極22が傾いて下部電極22同士で接触することを防止することができる。
図13に、図9における矩形Yで囲んだ領域の拡大図を示す。下部電極22の側面部には、サポート膜21の平坦部21C及び傾斜部21Bが接続されている(破線で囲った領域)。サポート膜21と下部電極22とは主として平坦部21Cが接続しているが、傾斜部21Bは、サポート膜21と下部電極22との接続を補強する機能を有する。例えば、
開口部21Aの形成位置がマイナスX方向(図面上左方向)へずれて、すなわちサポート膜21がマイナスX方向にずれて、平坦部21Cと下部電極22の接続面積が減少したとしても、傾斜部21Bが接続を補強する役割を果たすので、接続強度不足による下部電極22の倒壊を防止することができる。さらに詳細に述べると、傾斜部21Bは、平坦部21Cと開口部21Aの間で形成されるので、開口部21Aの形成位置と連動して、常に傾斜部21Bが接続面積を補充しているので、すなわち、平坦部21Cの実効長を傾斜部21Bの分だけ伸長できるので、接続強度を保つことができる。
次に、図10において、キャパシタ25を形成する。まず、下部電極22の露出面を覆うように、容量絶縁膜23を形成する。容量絶縁膜23は、例えば、CVD法またはALD法によって形成することができる。容量絶縁膜23としては、例えば、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)等の高誘電体膜や、それらの積層膜を使用することができる。次に、容量絶縁膜23の表面を覆うように、上部電極24を形成する。上部電極24は、例えば、CVD法で形成することができる。上部電極24としては、例えば、窒化チタン、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)等を使用することができる。また、また、上部電極24は、窒化チタンを10nm程度の膜厚で形成した後に、不純物をドープしたポリシリコン膜を積層して、隣接する下部電極22間の空洞部を充填し、さらにその上にタングステン(W)などの金属膜を成膜した積層構造としてもよい。傾斜部21Bにより、サポート膜21の開口部21Aの上方は拡張されているので、上部電極24を形成しやすくすることができ、キャパシタ性能に悪影響が及ぶおそれを回避することができる。
次に、上部電極24を覆うように第3マスク膜18を形成する。第3マスク膜18は、例えば、CVD法によって形成したシリコン酸化膜とすることができる。このとき、メモリセル領域では、下部電極22の表面に容量絶縁膜23と上部電極24とマスク膜18が積層されているが、周辺回路領域においても、同様にストッパー膜19の上面に容量絶縁膜23、上部電極24、及びマスク膜18が積層されている。
次に、図11において、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法によって、周辺回路領域における不要な積層膜(第3マスク膜18、上部電極24、容量絶縁膜23)を除去する。これにより、メモリセル領域において、下部電極22と上部電極24が容量絶縁膜23を介して対向することにより、キャパシタ25が形成される。周辺回路領域において不要な積層膜を除去しておくことにより、周辺回路領域の第5層間絶縁膜26を貫通する深いコンタクトプラグを容易に形成することができる。
次に、図2に示すように、メモリセル領域のキャパシタ25及び周辺回路領域のストッパー膜19の上面を覆うように、第5層間絶縁膜26を形成する。第5層間絶縁膜26は、例えば、シリコン酸化膜を積層した後、CMP法で平坦化することにより形成することができる。次に、上部電極24に所定の電位を与えるための第4コンタクトプラグ27及び第2配線28を形成する。また、第2配線28と第3配線とを電気的に接続する第6コンタクトプラグ33を形成する。この後、表面保護膜等を形成すれば、図2に示したDRAMである半導体装置100が完成する。
次に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置を製造する本発明の第3実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明する。図14〜図22に、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略工程図を示す。ここでは主に、サポート膜の製法を中心に説明する。各図において、左図は周辺回路領域とメモリセル領域の端部、右図はメモリセル領域の中央部である。図14〜図21において、明確化のため、第2実施形態と同じ要素には同じ名称及び同じ符号を付してある。なお、図14〜図22においては、第4層間絶縁膜20以下の構成、例えばトランジスタ等の構成は、第1実施形態及び第2実施形態と異なっている。また、第4層間絶縁膜20は、複数の絶縁膜の積層体となっているが、これらを合わせて第4層間絶縁膜と表記する。
第2実施形態においては、第4層間絶縁膜、サポート膜及びカバー膜を積層したのちに、これらを貫通するシリンダホールを形成したが、第3実施形態においては、サポート膜に独立して、シリンダホールの一部となる貫通孔を形成する。
まず、図14において、第4層間絶縁膜20の上に、サポート膜21を積層する。第1実施形態における図5においてカバー膜が積層されていない状態と同様である。
次に、図15において、メモリセル領域におけるサポート膜21に開口部21Aを形成する。図23に、図15に示す状態におけるサポート膜の概略平面図を示す。図14〜図22に示す周辺回路領域及びメモリセル領域の端部の概略断面図は、図23におけるB−B’線における断面図となる。図14〜図22に示すメモリセル領域の中央部の概略断面図は、図23におけるC−C’線における断面図となる。開口部21Aから第4層間絶縁膜20が露出している。開口部21Aは、複数形成され、図面上斜め方向に延在している。サポート膜21において、開口部21Aの内壁(開口端面)及び側面には、第2実施形態と同様にして傾斜部21Bが形成されている。傾斜部21の形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。傾斜部21Bを形成するためのサポート膜21のエッチング条件は、上述の条件を適用することができる。なお、図23及び図24において傾斜部の図示は省略されている。
開口部21Aは、後の工程において第4層間絶縁膜20等を除去するための薬液を浸入させやすくするためのものである。開口部21Aは、後の工程において形成する下部電極のうち、サポート膜21と接触しない下部電極が生じないように形成する。例えば、ある下部電極を基準にして、一方の側で隣接する下部電極との間にはサポート膜21は存在していないが、他方の側で隣接する下部電極との間にはサポート膜21が存在するようにする。この場合、開口部21Aの幅W6は、隣接する2つの下部電極を差し渡す長さ未満となる。
次に、図16において、開口部21Aを埋め込むと共に、第4層間絶縁膜20及びサポート膜21上を覆うようにカバー膜31を形成する。サポート膜21の開口部21Aの内壁は上方に面し、開口部21Aの開口の大きさは上方に向かって拡張している。したがって、開口部21Aにおいて、カバー膜31を埋込やすくなっており、カバー膜31が存在しないボイド(空洞)が発生することを抑制することができる。特に、サポート膜21の厚さが100nm以上と厚い場合、例えば、サポート膜21の開口部21Aのアスペクト比が0.7以上、好ましくは1以上、より好ましくは1.4以上となるような場合であっても、ボイドを発生させることなく、カバー膜31を開口部21Aに埋め込むことができる。
次に、図17において、パッド41が露出するように、下部電極を形成するためのシリンダホール32を形成する。図24に、図17に示す状態におけるサポート膜の概略平面図を示す。図14〜図22に示す周辺回路領域及びメモリセル領域の端部の概略断面図は、図24におけるB−B’線における断面図となる。図14〜図22に示すメモリセル領域の中央部の概略断面図は、図24におけるC−C’線における断面図となる。図25に、図17に示す状態におけるサポート膜の概略平面図を示す。図25は、1つの開口部21A部分の平面図を示す。シリンダホール32の形成方法は第2実施形態と同様の方法を採ることができる。図17に示す形態においては、メモリセル領域における1つの開口部21Aには2つのシリンダホール32が形成されている。開口部21Aに形成するシリンダホール32は、サポート膜21の一部を除去するように形成すると好ましい。このとき、傾斜部21Bが部分的に除去される。シリンダホール32の内壁には、傾斜部21B(サポート膜12の端面)の断面が露出する。これにより、サポート膜21と接触しない下部電極が形成されることを防止することができる。
図25において、複数のシリンダホール32は、開口部21Aの内壁(傾斜部21B)に沿って形成されている。傾斜部21Bは、図面上斜め方向に隣接するシリンダホール32間に延在している。したがって、開口部21Aに面した下部電極22において、サポート膜21の傾斜部21Bは下部電極22と接触すると共に、図面上斜め方向に隣接する下部電極22間に延在することになる。また、図面上、左右方向に隣接するシリンダホール32間には、サポート膜21が存在していない。同様に、図面上、上下方向に隣接するシリンダホール32間には、サポート膜21が存在していない。内壁にサポート膜21が露出していないシリンダホール32は存在していない。これにより、エッチング液を注入する開口を確保すると共に、サポート膜21に接していない下部電極22が形成されることを防止することができる。
第3実施形態においては、シリンダホール32形成時にすでにサポート膜21が成形されている。したがって、シリンダホール32形成時に、カバー膜31の上からサポート膜21をパターニングする必要がないので、サポート膜21をより低い位置、例えば下部電極22の上面から100nm以下に形成することができる。
次に、図18において、パッド41の上面、シリンダホール32の内壁及びカバー膜31の上面を覆うように、下部電極22となる導電膜22’を形成する。導電膜22’は、第2実施形態と同様の方法で形成することができる。導電膜22’は、シリンダホール32の内壁に露出しているサポート膜21の開口端面と接触する。導電膜22’を形成するとき、開口部21A(図18及び図25において楕円Vで囲った領域)において、カバー膜31が埋め込まれていなかったり、カバー膜31が存在しない箇所が存在すると、隣接する下部電極が導電膜22’で接続され、ショートしてしまう。しかし、本実施形態においては、サポート膜21の開口部21Aにおけるボイドの発生が抑制されているので、下部電極22間のショートの発生も抑制することができる。
次に、図19において、導電膜22’のうちカバー膜31の上面を覆う部分をエッチバックにより除去して下部電極22を形成する。次に、カバー膜31及び第4層間絶縁膜20を除去する。除去方法は、第2実施形態と同様の方法を採ることができる。エッチング液は開口部21Aから注入することができる。カバー膜31及び第4層間絶縁膜20を除去することにより、直立した下部電極22が露出し、サポート膜21は、下部電極22の転倒や倒壊を防止する。
次に、図20において、下部電極22及びサポート膜21の露出部分を覆うように、容量絶縁膜23を形成する。容量絶縁膜23の形成方法は、第2実施形態と同様の方法を採ることができる。
次に、図21において、第2実施形態と同様にして、容量絶縁膜23を覆う上部電極24を形成する。次に、第2実施形態と同様にして、上部電極24を覆うマスク膜18を形成する。
次に、図22において、第2実施形態と同様にして、半導体装置200を形成することができる。
第3実施形態における各要素の材料は、第2実施形態において例示した材料を使用することができる。第3実施形態における他の形態は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
本発明の半導体装置及びその製造方法は、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の請求の範囲の枠内において、種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
1 半導体基板(シリコン基板)
2 STI
3 活性領域
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート電極
6 第1マスク膜
7 第1サイドウォール絶縁膜
8(8a,8b) 拡散層
9 第1層間絶縁膜
10(10a,10b) 第1コンタクトプラグ
11 第2層間絶縁膜
12 第2コンタクトプラグ
13 第1配線
14 第2マスク膜
15 第2サイドウォール絶縁膜
16 第3層間絶縁膜
17 第3コンタクトプラグ
18 第3マスク膜
19 ストッパー膜
20 第4層間絶縁膜
21 サポート膜
21A 開口部
21B 傾斜部
21C 平坦部
22 下部電極
22’ 下部電極の前駆膜
23 容量絶縁膜
24 上部電極
25 キャパシタ
26 第5層間絶縁膜
27 第4コンタクトプラグ
28 第2配線
29 第5コンタクトプラグ
30 第3配線
31 カバー膜
32 シリンダホール
33 第6コンタクトプラグ
34 犠牲膜
35 凹部
36 保護膜
37 段差
41 パッド
90 層間絶縁膜
91 サポート膜
91a 開口
93 カバー膜
94 ボイド
95 シリンダホール
96 レジスト
100,200 半導体装置
101 メモリセル領域
102 周辺回路領域

Claims (20)

  1. 半導体基板より上方に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜の上面を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜の一部が露出すると共に、端面が前記第2絶縁膜の上面に対して上方向きに斜めとなるように、前記第2絶縁膜の一部を除去する工程と、
    前記第1絶縁膜の前記一部及び前記第2絶縁膜の上面を覆う第3絶縁膜を形成する工程と、
    開口が前記第1絶縁膜の前記一部と少なくとも部分的に重複し、前記第1絶縁膜、第2絶縁膜及び前記第3絶縁膜を連通すると共に、内壁に前記第2絶縁膜が露出する貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔の内壁を覆うと共に、前記半導体基板と電気的に接続される下部電極を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜及び前記第3絶縁膜を除去する工程と、
    前記下部電極及び前記第2絶縁膜を覆う容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜を覆うと共に、前記下部電極及び前記容量絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記貫通孔を形成する工程において、前記第2絶縁膜の一部を除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記貫通孔を形成する工程において、前記第2絶縁膜の前記端面の断面が前記貫通孔の内壁に露出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2絶縁膜の一部を除去する工程において、前記第1絶縁膜の一部が露出する開口を前記第2絶縁膜に形成し、前記第2絶縁膜の前記端面は前記開口の内壁に形成され、
    前記貫通孔を形成する工程において、前記開口の前記内壁を除去して形成された貫通孔と、一方の側に隣接する貫通孔との間に前記第2絶縁膜が存在しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記貫通孔を形成する工程において、複数の前記貫通孔は、前記第2絶縁膜の前記開口の前記内壁に沿って形成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1絶縁膜を除去する工程において、前記開口からエッチング液を注入することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記開口のアスペクト比は、0.7以上であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 半導体基板より上方に第1絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜の上面を覆う第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記第2絶縁膜の上面を覆う第3絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁膜、第2絶縁膜及び前記第3絶縁膜を連通すると共に、内壁に前記第2絶縁膜が露出する貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔の内壁に沿った筒状を有すると共に、前記半導体基板と電気的に接続される下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極の筒状内に埋め込まれると共に、前記第3絶縁膜の上面を覆う第4絶縁膜を形成する工程と、
    前記第4絶縁膜から前記下部電極の一部及び前記第1絶縁膜が露出すると共に、前記第2絶縁膜の端面が上面に対して上方向きに斜めになるように、前記第4絶縁膜、第3絶縁膜及び前記第2絶縁膜の一部を除去する工程と、
    前記第1絶縁膜、前記第3絶縁膜及び前記第4絶縁膜を除去する工程と、
    前記下部電極及び前記第2絶縁膜を覆う容量絶縁膜を形成する工程と、
    前記容量絶縁膜を覆うと共に、前記下部電極及び前記容量絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 前記第4絶縁膜、第3絶縁膜及び前記第2絶縁膜の一部を除去する工程において、平面投影において、前記第2絶縁膜の前記端面が前記第4絶縁膜から突出していることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2絶縁膜の前記端面は、前記第2絶縁膜のエッチング時において生成する反応物をマスクとして利用して形成することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2絶縁膜は窒化シリコン膜であり、
    前記第2絶縁膜の前記端面は、フッ化炭素系化合物を含有するガスを用いて前記第2絶縁膜をエッチングすることにより形成されることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記ガスは、四フッ化メタン及び三フッ化メタンのうちいずれかを含有することを特徴とする請求項11に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 半導体基板と、
    前記半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第1下部電極と、
    前記半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第2下部電極と、
    前記第1下部電極及び前記第2下部電極の外周面と接触しており、上面に対して上方向きに斜めに形成された端面の一部が前記第1下部電極と前記第2下部電極の間に存在するサポート膜と、
    前記第1下部電極、前記第2下部電極及び前記サポート膜を覆う容量絶縁膜と、
    前記容量絶縁膜を覆い、前記容量絶縁膜と前記第1下部電極及び前記容量絶縁膜と前記第2絶縁膜とでキャパシタを構成する上部電極と、を備えることを特徴とする半導体装置。
  14. 前記サポート膜の厚さは100nm〜200nmであることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記第1下部電極及び前記第2下部電極が開口を上方に向けて直立している場合、前記サポート膜は、前記第1下部電極及び前記第2下部電極の上面から200nm以下の領域において前記第1下部電極及び前記第2下部電極と接触していることを特徴とする請求項13又は14に記載の半導体装置。
  16. 前記サポート膜は、前記第1下部電極及び前記第2下部電極の高さの半分以上の高さで前記第1下部電極及び前記第2下部電極と接触していることを特徴とする請求項13〜15のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記サポート膜は、前記サポート膜の前記端面を内壁に有する第1開口を有し、
    前記第1下部電極及び前記第2下部電極は、前記第1開口に沿って配列していることを特徴とする請求項13〜16のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第3下部電極をさらに備え、
    前記第3下部電極は、前記サポート膜の前記第1開口の前記内壁と接すると共に、前記第1電極に隣接しており、
    前記第1電極と前記第3電極との間に前記サポート膜は存在していないことを特徴とする請求項13〜17のいずれか一項に記載の半導体装置。
  19. 前記半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第4下部電極をさらに備え、
    前記サポート膜は、前記サポート膜の前記端面を内壁に有すると共に、前記第1開口に隣接する第2開口をさらに有し、
    前記第4下部電極は、前記サポート膜の前記第2開口の前記内壁と接すると共に、前記第3下部電極とは反対側において前記第1電極に隣接しており、
    前記第1電極と前記第4電極との間に前記サポート膜が存在することを特徴とする請求項18に記載の半導体装置。
  20. 前記半導体基板と電気的に接続されると共に、シリンダ形状を有する第5下部電極をさらに備え、
    前記第5下部電極は、前記サポート膜に取り囲まれていることを特徴とする請求項13〜19のいずれか一項に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014181815A1 (ja) * 2013-05-09 2014-11-13 ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル 半導体装置の製造方法

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