JP2013196904A - 車両用前照灯 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の車両用前照灯では、良好な配光パターンが得られない。
【解決手段】この発明は、半導体型光源2と、リフレクタ3と、レンズ4と、シェード部53と、を備える。リフレクタ3は、反射面31を有する。レンズ4は、複数の凸面(出射面46)とレンズ部40とを有する。反射面31には、補助反射面35が設けられている。この結果、この発明は、ランプユニットにおいて、良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、半導体型光源とリフレクタと複数の凸面を有するレンズとを備える車両用前照灯に関するものである。特に、この発明は、良好な(理想の)配光パターンたとえばロービーム用配光パターン(すれ違い用配光パターン)を得ることができる車両用前照灯に関するものである。
この種の車両用前照灯は、従来からある(たとえば、特許文献1)。以下、従来の車両用前照灯について説明する。従来の車両用前照灯は、半導体発光素子からなる光源と、リフレクタと、拡散プリズムレンズと、を備えるものである。光源を点灯発光させると、光源からの光がリフレクタで反射して、その反射光が拡散プリズムレンズを透過して、全体的に車幅方向に長くかつ中央部分に光輝度のホットスポットを有する配光パターンとして車両の前方に照射される。
ところが、従来の車両用前照灯においては、光源からの光が拡散プリズムレンズに直接入射する場合がある。この場合においては、図7(B)中の二点鎖線にて示すゴースト像Gが発生する場合がある。この場合においては、良好な配光パターンが得られない場合がある。
特開2008−41558号公報
この発明が解決しようとする課題は、従来の車両用前照灯では、良好な配光パターン(たとえばロービーム用配光パターン)が得られない場合があるという点にある。
この発明(請求項1にかかる発明)は、半導体型光源と、リフレクタと、レンズと、を備え、リフレクタが、半導体型光源の発光面からの光を基本配光パターンとして反射させる反射面を有し、レンズが、複数の凸面を有し、反射面からの基本配光パターンを拡散させて照射するレンズ部を有し、半導体型光源が、半導体型光源からの光がレンズ部に直接入射しない位置に配置されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項2にかかる発明)は、シェード部を備え、半導体型光源が、シェード部よりも配光パターンを照射する方向と反対側の方向で、半導体型光源からの光がレンズ部に直接入射しない位置に配置されている、ことを特徴とする。
この発明(請求項3にかかる発明)は、反射面のうち反射面からの反射光がシェード部により遮られる部分には、半導体型光源からの光をレンズ部に反射させる補助反射面が設けられていて、レンズ部の一部が、基本配光パターンを拡散させて照射し、かつ、補助反射面からの反射光を補助配光パターンとして出射させるレンズ部である、ことを特徴とする。
この発明(請求項4にかかる発明)は、レンズ部の周囲には、光不透過性部材が設けられていて、光不透過性部材には、窓部が設けられていて、反射面のうち反射面からの反射光がシェード部により遮られる部分には、半導体型光源からの光を窓部に反射させかつ窓部から補助配光パターンとして出射させる補助反射面が設けられている、ことを特徴とする。
この発明の車両用前照灯は、半導体型光源が、半導体型光源からの光がレンズ部に直接入射しない位置に配置されているので、良好な配光パターンたとえばロービーム用配光パターンを得ることができる。
図1は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態1を示し、左右両側の車両用前照灯を搭載した車両の平面図である。 図2は、左側のランプユニットを示す分解斜視図である。 図3は、左側のランプユニットを示す斜視図である。 図4は、左側のランプユニットを示す正面図である。 図5は、図4におけるV−V線断面図である。 図6は、リフレクタを示す正面図である。 図7は、補助配光パターンと、その補助配光パターンが重畳(合成)されたロービーム用配光パターンと、を示す説明図である。 図8は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態2を示す横断面図(水平断面図であって、図3におけるVIII−VIII線断面図に対応する断面図)である。 図9は、左側の補助配光パターンと、左右両側の補助配光パターンが重畳(合成)されたロービーム用配光パターンと、を示す説明図である。 図10は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態3を示す縦断面図(垂直断面図であって、図4におけるV−V線断面図に対応する断面図)である。
以下、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態(実施例)を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。この明細書および特許請求の範囲において、前、後、上、下、左、右は、この発明にかかる車両用前照灯を車両に搭載した際の前、後、上、下、左、右である。
図面において、符号「F」は、車両の前側(車両の前進方向側)を示す。符号「B」は、車両の後側を示す。符号「U」は、ドライバー側から前側を見た上側を示す。符号「D」は、ドライバー側から前側を見た下側を示す。符号「L」は、ドライバー側から前側を見た場合の左側を示す。符号「R」は、ドライバー側から前側を見た場合の右側を示す。また、符号「VU−VD」は、スクリーンの上下の垂直線を示す。スクリーンの左側とは、上下の垂直線VU−VDより左側を言う。スクリーンの右側とは、上下の垂直線VU−VDより右側を言う。符号「HL−HR」は、スクリーンの左右の水平線を示す。スクリーンの上側とは、左右の水平線HL−HRより上側を言う。スクリーンの下側とは、左右の水平線HL−HRより下側を言う。
図7、図9は、コンピュータシミュレーションにより作図されたスクリーン上の配光パターンを簡略化して示す等光度曲線の説明図であって、中央の等光度曲線は、高光度帯であって、その他の曲線は、外に行くにしたがって低くなる光度帯である。
(実施形態1の構成の説明)
図1〜図7は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態1を示す。以下、この実施形態1における車両用前照灯の構成について説明する。図1中、符号1L、1Rは、この実施形態における車両用前照灯(たとえば、ヘッドランプなど)である。前記車両用前照灯1L、1Rは、左側通行用の車両Cの前部の左右両端部に搭載されている。以下、車両Cの左側Lに搭載される左側の車両用前照灯1Lについて説明する。なお、車両Cの右側Rに搭載される右側の車両用前照灯1Rは、左側の車両用前照灯1Lとほぼ同様の構成をなすので、説明を省略する。
(車両用前照灯1Lの説明)
前記車両用前照灯1Lは、図2〜図5に示すように、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、半導体型光源2と、リフレクタ3と、レンズ4と、ヒートシンク部材5と、カバー部材6と、を備えるものである。
前記半導体型光源2および前記リフレクタ3および前記レンズ4および前記ヒートシンク部材5および前記カバー部材6は、ランプユニットを構成する。前記ランプハウジングおよび前記ランプレンズは、灯室(図示せず)を画成する。前記ランプユニット2、3、4、5、6は、前記灯室内に配置されていて、かつ、上下方向用光軸調整機構(図示せず)および左右方向用光軸調整機構(図示せず)を介して前記ランプハウジングに取り付けられている。
(半導体型光源2の説明)
前記半導体型光源2は、図2、図5に示すように、この例では、たとえば、LED、EL(有機EL)などの自発光半導体型光源である。前記半導体型光源2は、発光チップ(LEDチップ)20と、前記発光チップ20を封止樹脂部材で封止したパッケージ(LEDパッケージ)と、前記パッケージを実装した基板21と、前記基板21に取り付けられていて前記発光チップ20に電源(バッテリー)からの電流を供給するコネクタ22と、から構成されている。前記基板21は、スクリュー23により、前記ヒートシンク部材5に固定されている。この結果、前記半導体型光源2は、前記ヒートシンク部材5に固定されている。
前記発光チップ20は、平面矩形形状(平面長方形状)をなす。すなわち、複数個たとえば4個の正方形のチップをX軸方向(左右の水平方向)に配列してなるものである。なお、1個の長方形のチップ、あるいは、1個の正方形のチップ、を使用しても良い。前記発光チップ20の長方形の下側Dの面(下面)は、発光面24をなす。この結果、前記発光面24は、下側Dに向いている。前記発光チップ20の前記発光面24の中心Oは、前記リフレクタ3の基準焦点F1もしくはその近傍に位置し、かつ、前記リフレクタ3の基準光軸(基準軸)Z上もしくはその近傍に位置する。
図4〜図6において、X、Y、Zは、直交座標(X−Y−Z直交座標系)を構成する。前記X軸は、前記発光チップ20の前記発光面24の中心Oを通る左右方向の水平軸である。前記X軸は、車両Cの内側、すなわち、この実施形態1において、右側Rが+方向であり、車両Cの外側、すなわち、この実施形態1において、左側Lが−方向である。また、前記Y軸は、前記発光チップ20の前記発光面24の中心Oを通る上下方向の鉛直軸(垂直軸、法線、垂線)である。前記Y軸は、この実施形態1において、上側Uが+方向であり、下側Dが−方向である。さらに、前記Z軸は、前記リフレクタ3の基準光軸Zであり、前記発光チップ20の前記発光面24の中心Oを通り、かつ、前記X軸および前記Y軸と直交する前後方向の軸である。前記Z軸は、この実施形態1において、前側Fが+方向であり、後側Bが−方向である。
(リフレクタ3の説明)
前記リフレクタ3は、図2に示すように、反射部30と、取付部33と、から構成されている。前記取付部33は、スクリュー34により、前記ヒートシンク部材5に固定されている。この結果、前記リフレクタ3は、前記ヒートシンク部材5に固定されている。
前記反射部30の前側Fの面(内面)には、ひとつの連続面で形成された反射面31が設けられている。前記反射面31は、パラボラ系の自由曲面からなる反射面である。この結果、前記反射面31(前記リフレクタ3)は、前記基準焦点F1および前記基準光軸Zを有する。
前記反射面31は、前記半導体型光源2の前記発光面24からの大部分の光(図示せず)を、斜めカットオフラインと水平カットオフラインとエルボー点(斜めカットオフラインと水平カットオフラインとの交点もしくはその近傍の点)とを有する基本配光パターン(図示せず)として反射させる自由曲面の反射面である。ここで、前記基本配光パターンにおいて、スクリーンの左右の水平線HL−HRの左側約5°から約10°前後にかけての部分には、光の抜けを防止して、滑らかな配光パターンが形成されている。
(補助反射面35の説明)
前記リフレクタ3(前記反射面31)のうち、前記反射面31からの反射光の一部L1(図5中の二点鎖線矢印を参照)が前記ヒートシンク部材5のシェード部53により遮られる部分には、前記半導体型光源2からの光の一部L2(図5中の実線矢印を参照)を反射光L3(図5中の実線矢印を参照)として前記レンズ4のレンズ部40に反射させる補助反射面35が設けられている。すなわち、前記リフレクタ3の上縁の中央部であって前記ヒートシンク部材5の前記シェード部53に対応する部分には、前記補助反射面35が設けられている。前記補助反射面35は、前記半導体型光源2からの光の一部L2を前記ヒートシンク部材5の前記シェード部53を交わすように反射させるものである。
(レンズ4の説明)
前記レンズ4は、図2〜図5に示すように、正面視長方形形状をなすレンズ部40と、取付部43と、から構成されている。前記取付部43は、スクリュー44により、前記ヒートシンク部材5に固定されている。この結果、前記レンズ4は、前記ヒートシンク部材5に固定されている。前記レンズ4と前記リフレクタ3との間の前後方向の距離は、小さい。
前記レンズ部40は、複数の凸面を有するレンズ(薄肉レンズ、プリズムレンズ)である。前記レンズ4の前記レンズ部40は、車両Cの平面視において、車両Cの内側(右側R)から外側(左側L)にかけて車両Cの前側Fから後側Bに傾斜(スラント)していて、かつ、車両Cの正面視において、車両Cの内側(右側R)から外側(左側L)にかけて車両Cの下側Dから上側Uに傾斜(スラント)している(つり上がっている)。
前記レンズ部40の内面(後側Bの面)には、入射面45が設けられている。前記レンズ4の前記レンズ部40の外面(前側Fの面)には、出射面46が設けられている。前記入射面45は、平面もしくは複合2次曲面をなす。前記出射面46は、複数の前記凸面であって、凸状自由曲面をなす。この結果、前記レンズ4の前記レンズ部40は、軸が上下方向のシリンドリカル状のレンズ部(プリズムレンズ部)をなす。
前記レンズ部40は、前記反射面31からの前記基本配光パターンを、図7(B)に示すように、斜めカットオフラインCL1と水平カットオフラインCL2とエルボー点Eとを有するロービーム用配光パターンLPとして車両Cの前方に照射する。
前記レンズ部40の一部41、この例では、上部の中央部、すなわち、上段の中間の2個の前記凸面(前記出射面46)は、前記基本配光パターンを前記ロービーム用配光パターンLPとして車両Cの前方に照射し、かつ、前記補助反射面35からの反射光L3(前記ヒートシンク部材5の前記シェード部53を交わした反射光)を、図7(A)、(B)に示すように、補助配光パターンP1として出射させるレンズ部である。前記補助配光パターンP1は、前記レンズ部40の一部41を透過して車両Cの前方(前側F)に左右に拡散されかつ前記ロービーム用配光パターンLPの下側Dの部分に照射される。
(ヒートシンク部材5の説明)
前記ヒートシンク部材5は、図2〜図5に示すように、水平板部50と、フィン部51と、取付部52と、前記シェード部53と、から構成されている。前記水平板部50の一面(下側Dの面)には、前記半導体型光源2および前記リフレクタ3が前記スクリュー23、34により取り付けられている。
前記水平板部50の他面(上側Uの面)には、複数枚の垂直板形状の前記フィン部51が一体に設けられている。前記フィン部51は、前記半導体型光源2の前記発光チップ20で発生する熱を外部に放出するものである。
前記水平板部50の一面の前側Fの縁の左右両端部には、湾曲腕形状の前記取付部52が一体に設けられている。前記取付部52には、前記レンズ4が前記スクリュー44により取り付けられている。
前記水平板部50の一面の前側Fの縁の中央部には、湾曲形状の前記シェード部53が一体に設けられている。前記シェード部53は、前記半導体型光源2の前記発光面24からの光の一部L4(図5中の実線矢印を参照)が前記レンズ4の前記レンズ部40に直接入射するのを防ぐものである。前記シェード部53が無い場合においては、前記半導体型光源2の前記発光面24からの光の一部L4が直射光L5(図5中の破線矢印参照)として前記レンズ4の前記レンズ部40に直接入射する。この結果、図7(B)中の二点鎖線にて示すように、前記ロービーム用配光パターンLPの下側の部分に前記補助配光パターンP1が重畳(合成)されている配光パターンの下方、すなわち、車両Cの手前側にゴースト像Gが発生する場合がある。
(カバー部材6の説明)
前記カバー部材6は、図2〜図5に示すように、前側Fの部分が閉塞し、かつ、後側Bの部分が開口した中空状のカバー形状をなす。前記カバー部材6は、光不透過性部材から構成されている。
前記カバー部材6の前側Fの部分には、長方形形状をなす挿入開口部60が設けられている。前記挿入開口部60には、前記レンズ4の前記レンズ部40が挿入されている。前記カバー部材6の前側Fの部分の前記挿入開口部60の内側の左右両側の縁には、取付部61が一体に設けられている。前記取付部61は、前記レンズ4の前記取付部43に取り付けられている。この結果、前記カバー部材6は、前記レンズ4を介して前記ヒートシンク部材5に固定されている。前記カバー部材6の後側Bの開口部の上下の縁の中央部には、通気開口部62が設けられている。
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
半導体型光源2の発光チップ20を点灯する。すると、発光チップ20の発光面24から放射される光の大部分は、リフレクタ3の反射面31でレンズ4側に反射される。
反射面31で反射された反射光は、斜めカットオフラインと水平カットオフラインとエルボー点とを有する基本配光パターンに配光制御されて、レンズ4のレンズ部40を、入射面45から出射面46へと、透過する。レンズ部40から出射する出射光は、図7(B)に示すように、斜めカットオフラインCL1と水平カットオフラインCL2とエルボー点Eとを有するロービーム用配光パターンLPに配光制御されて車両Cの前方に照射される。
また、発光チップ20の発光面24から放射される光の一部L2は、リフレクタ3の補助反射面35でレンズ4側に反射される。その反射光L3は、ヒートシンク部材5のシェード部53を交わしてレンズ部40の一部41を、入射面45から出射面46へと、透過する。レンズ部40の一部41から出射する出射光は、図7(A)、(B)に示すように、左右に拡散された補助配光パターンP1(図7(B)中、破線を参照)として車両Cの前方にかつロービーム用配光パターンLPの下側Dの部分に照射される。
そして、半導体型光源2の発光面24からの光の一部L4がシェード部53により遮蔽されるので、半導体型光源2からの光の一部L4が直射光L5としてレンズ4のレンズ部40に直接入射するのを防ぐことができる。これにより、ゴースト像Gの発生を防ぐことができ、良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、以上のごとき構成および作用からなり、以下、その効果について説明する。
この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、良好なロービーム用配光パターンLPを得ることができる。
すなわち、この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、半導体型光源2が、シェード部53よりもロービーム用配光パターンLPを照射する方向と反対側の方向、すなわち、シェード部53よりも後側Bで、半導体型光源2からの光の一部L4が直射光L5としてレンズ部40に直接入射しない位置に配置されている。この結果、半導体型光源2からの直射光L5がレンズ部40に直接入射してゴースト像Gが発生するのを防ぐことができ、良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
また、この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、反射面31のうち反射面31からの反射光の一部L1がシェード部53により遮られる部分には、半導体型光源2からの光の一部L2をレンズ部40に反射させる補助反射面35が設けられていて、レンズ部40の一部41が、基本配光パターンをロービーム用配光パターンLPとして車両Cの前方に照射し、かつ、補助反射面35からの反射光L3を補助配光パターンP1として出射させるレンズ部である。この結果、左右に拡散された補助配光パターンP1がロービーム用配光パターンLPの下側Dの部分に重畳(合成)されて、さらに良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
この実施形態1における車両用前照灯1L、1Rは、レンズ4とリフレクタ3との間の前後方向の距離、すなわち、リフレクタ3の反射面31からレンズ4の入射面45までの距離が小さい。このために、リフレクタ3の反射面31とレンズ4のレンズ部40との間の相対位置のずれが多少あっても、基本配光パターンからロービーム用配光パターンLPへの配光制御への影響が小さい。すなわち、高精度の配光制御が可能である。
(実施形態2の説明)
図8、図9は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態2を示す。以下、この実施形態2における車両用前照灯について説明する。図中、図1〜図7と同符号は、同一のものを示す。
この実施形態2の車両用前照灯100Lは、前記の車両用前照灯1L、1Rと同様に、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、半導体型光源2と、リフレクタ3と、レンズ4と、ヒートシンク部材5と、カバー部材6と、を備えるものである。
前記レンズ4のレンズ部40の周囲には、光不透過性部材の前記カバー部材6が設けられている。前記カバー部材6の側部(左側の車両用前照灯100Lの場合には左側側部、右側の車両用前照灯(図示せず)の場合には右側側部)には、窓部63が設けられている。前記リフレクタ3の反射面31のうち前記反射面31からの反射光が前記ヒートシンク部材5のシェード部53により遮られる部分には、前記半導体型光源2からの光の一部L2を前記窓部63に反射させ、かつ、その反射光L6を前記窓部63から補助配光パターンP2として出射させる補助反射面350が設けられている。
左側の車両用前照灯100Lから照射される前記補助配光パターンP2は、図9(A)、図9(B)中の破線に示すように、スクリーンの左側L約20°〜約45°の範囲に照射される。一方、右側の車両用前照灯から照射される前記補助配光パターンP2は、スクリーンの右側R約20°〜約45°の範囲に照射される(図9(B)中、破線を参照)。左右の補助配光パターンP2は、図9(B)に示すように、ロービーム用配光パターンLPの左右両側の部分に重畳(合成)される。
この実施形態2の車両用前照灯100Lは、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1の車両用前照灯1L、1Rと同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施形態2の車両用前照灯100Lは、左右の補助配光パターンP2がロービーム用配光パターンLPの左右両側の部分に重畳(合成)されるので、左右の路肩、交差点を照明することができ、良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
(実施形態3の説明)
図10は、この発明にかかる車両用前照灯の実施形態3を示す。以下、この実施形態3における車両用前照灯について説明する。図中、図1〜図9と同符号は、同一のものを示す。
この実施形態3の車両用前照灯101Lは、前記の実施形態1の車両用前照灯1L、1R、実施形態2の車両用前照灯100Lと同様に、ランプハウジング(図示せず)と、ランプレンズ(図示せず)と、半導体型光源2と、リフレクタ3と、レンズ4と、ヒートシンク部材5と、カバー部材6と、を備えるものである。
この実施形態3の車両用前照灯101Lは、前記ヒートシンク部材5に斜め板部501を前側Fから後側Bにかけて下側Dから上側Uに傾斜させて設ける。前記斜め板部501の傾斜面に前記半導体型光源2を取り付ける。前記半導体型光源2は、前記半導体型光源2からの光L7が前記レンズ4のレンズ部40に直接入射しない位置に配置されている。
この実施形態3の車両用前照灯101Lは、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1の車両用前照灯1L、1R、実施形態2の車両用前照灯100Lと同様の作用効果を達成することができる。特に、この実施形態3の車両用前照灯101Lは、半導体型光源2が半導体型光源2からの光L7がレンズ部40に直接入射しない位置に配置されているので、良好なロービーム用配光パターンLPが得られる。
(実施形態1、2、3以外の例の説明)
この実施形態1、2、3においては、車両Cが左側通行の場合の車両用前照灯1L、1Rについて説明するものである。ところが、この発明においては、車両Cが右側通行の場合の車両用前照灯にも適用することができる。
また、この実施形態1、2、3においては、半導体型光源2の発光チップ20の発光面24が下側Dに向いているものである。ところが、この発明においては、半導体型光源2の発光チップ20の発光面24が、上側U、左側L、右側R、斜めなどに向いているものであっても良い。
さらに、この実施形態1、2、3においては、レンズ4の出射面46が複数の凸面をなすものである。ところが、この発明においては、レンズの入射面が複数の凸面をなすものであっても良いし、レンズの出射面および入射面が複数の凸面をなすものであっても良い。
さらにまた、この実施形態1、2、3においては、配光パターンとしてロービーム用配光パターンLPについて説明するものである。ところが、この発明においては、配光パターンとしてロービーム用配光パターンLP以外の配光パターンたとえばハイビーム用配光パターン(走行用配光パターン)であっても良い。
1L、100L、101L 左側の車両用前照灯
1R 右側の車両用前照灯
2 半導体型光源
20 発光チップ
21 基板
22 コネクタ
23 スクリュー
24 発光面
3 リフレクタ
30 反射部
31 反射面
33 取付部
34 スクリュー
35、350 補助反射面
4 レンズ
40 レンズ部
41 一部
43 取付部
44 スクリュー
45 入射面
46 出射面
5 ヒートシンク部材
50 水平板部
51 フィン部
52 取付部
53 シェード部
501 斜め板部
6 カバー部材
60 挿入開口部
61 取付部
62 通気開口部
63 窓部
F 前側
B 後側
U 上側
D 下側
L 左側(車両外側)
R 右側(車両内側)
C 車両
CL1 斜めカットオフライン
CL2 水平カットオフライン
E エルボー点
F1 リフレクタの基準焦点
HL−HR スクリーンの左右の水平線
VU−VD スクリーンの上下の垂直線
LP ロービーム用配光パターン
L1 反射面からの反射光の一部
L2 半導体型光源からの光の一部
L3 補助反射面からの反射光
L4 半導体型光源からの光の一部
L5 直射光
L6 補助反射面からの反射光
L7 半導体型光源からの光
O 発光面の中心
P1、P2 補助配光パターン
X X軸
Y Y軸
Z リフレクタの基準光軸(Z軸)

Claims (4)

  1. 半導体型光源と、リフレクタと、レンズと、を備え、
    前記リフレクタは、前記半導体型光源の前記発光面からの光を基本配光パターンとして反射させる反射面を有し、
    前記レンズは、複数の凸面を有し、前記反射面からの前記基本配光パターンを拡散させて照射するレンズ部を有し、
    前記半導体型光源は、前記半導体型光源からの光が前記レンズ部に直接入射しない位置に配置されている、
    ことを特徴とする車両用前照灯。
  2. シェード部を備え、
    前記半導体型光源は、前記シェード部よりも前記配光パターンを照射する方向と反対側の方向で、前記半導体型光源からの光が前記レンズ部に直接入射しない位置に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用前照灯。
  3. 前記反射面のうち前記反射面からの反射光が前記シェード部により遮られる部分には、前記半導体型光源からの光を前記レンズ部に反射させる補助反射面が設けられていて、
    前記レンズ部の一部は、前記基本配光パターンを拡散させて照射し、かつ、前記補助反射面からの反射光を補助配光パターンとして出射させるレンズ部である、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
  4. 前記レンズ部の周囲には、光不透過性部材が設けられていて、
    前記光不透過性部材には、窓部が設けられていて、
    前記反射面のうち前記反射面からの反射光が前記シェード部により遮られる部分には、前記半導体型光源からの光を前記窓部に反射させかつ前記窓部から補助配光パターンとして出射させる補助反射面が設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両用前照灯。
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