JP2013195295A - 放射線検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の放射線検出装置は、放射線を可視光に変換する蛍光体を有するシンチレータと、前記シンチレータの蛍光体から放出された可視光を検出し電気信号に変換する光検出素子を含むセルを複数個備えている光検出素子アレイと、前記セルのそれぞれに対応して各セル上に設けられ前記可視光を対応するセルの光検出素子に入射させる複数のレンズと、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、放射線検出装置に関する。
X線撮像装置、コンピュータ断層撮像システム(CT(Computerized Tomography))などの放射線撮像システムでは、X線源が患者や荷物などの検査対象や被検物に向けてX線を放出するのが一般的である。X線ビームは検査対象によって減衰を受けた後、アレイ状に配置された放射線検出器に入射する。各検出器の位置で受け取った放射線強度は、典型的にはX線の減衰に依存する。アレイ状に配置された検出器の各検出素子は、各検出素子で受け取った減衰ビームを表す電気信号を別々に発生させる。これらの信号は、解析のためにデータ処理システムに伝送され、このデータ処理システムで最終的に画像が作成される。
放射線検出には、シンチレータなどの蛍光体に放射線を入射し、発生した蛍光をホトダイオードや、光電子増倍管などによって検出する方式が一般的である。このときに用いる蛍光体より放出される蛍光光子の数は、蛍光体に入射する放射線エネルギーに比例するという性質を有する。このため、上記蛍光体より放出された蛍光光子の数を計数することによって被検体を透過した放射線のエネルギーを測定することが可能となる。この性質をCTなどに適用することによって、エネルギー弁別によるCT画像、すなわち、カラーCT画像を得ることが可能となる。
光子検出式のCTを実現するために、Geigerモードで動作するアバランシェホトダイオードを検出素子としてアレイ状に配置し、検出器に入射する光子数を計数することによる蛍光光子の数の検出が検討されている。Geigerモードで動作するアバランシェホトダイオードにはSi材料などの利用が検討されている。
Geigerモードで動作するアバランシェホトダイオード(以下、APDともいう)とは、ホトダイオードに1光子入射するにつき、1電流パルスを放出するホトダイオードである。このAPDをアレイ状に配置することで、光子が入射したAPDの数に比例した波高の電流パルスを放出する。このパルスの波高を測定することで、検出器に入射した光子数、すなわち、蛍光体に入射した放射線のエネルギーを測定することが可能となる。
後述するように、本発明者達の検討結果によれば、シンチレータとAPDアレイとを組み合わせた受光システムを用いて光子を計数する従来の放射線検出装置においては、放射線から可視光への変換における光子を十分に取り出すことができず、また可視光を取りこぼしなく計数することができないことがわかった。
このため、従来の放射線検出装置においては、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができなかった。
特開2008−311651号公報
本実施形態は、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を提供する。
本実施形態による放射線検出装置は、放射線を可視光に変換する蛍光体を有するシンチレータと、前記シンチレータの蛍光体から放出された可視光を検出し電気信号に変換する光検出素子を含むセルを複数個備えている光検出素子アレイと、前記セルのそれぞれに対応して各セル上に設けられ前記可視光を対応するセルの光検出素子に入射させる複数のレンズと、を備えていることを特徴とする
放射線検出装置の概要を示す模式図。 放射線検出装置のAPDアレイを示す平面図。 図3(a)、3(b)はそれぞれ、APDセルを示す平面図および断面図。 第1実施形態の放射線検出装置に係るAPDアレイを示す断面図。 第1実施形態の放射線検出装置に係るAPDアレイを示す平面図。 第1実施形態の放射線検出装置に係るAPDセルを示す断面図。 図7(a)、7(b)は、シミュレーションモデルを説明する図。 図8(a)、8(b)は、第1実施形態の効果を説明する図。 図9(a)乃至図9(d)は、レンズ半径とセルサイズとの関係を説明する図。 図10(a)乃至図10(d)は、レンズの高さとセルサイズとの関係を説明する図。 図11(a)、11(b)は、レンズおよびセルが正方配列された場合を示す平面図および斜視図。 図12は、レンズおよびセルが六方最密配列された場合を示す平面図。 図13(a)乃至図13(d)は、レンズアレイの製造方法を説明する図。 図14(a)、14(b)は、シンチレータの光取り出し効率の問題点を説明する図。 図15(a)乃至図15(d)は、第2実施形態による放射線検出装置を説明する図。 図16(a)、16(b)は、第2実施形態による放射線検出装置の好適な一例を示す図。 第3実施形態による放射線検出装置を示す断面図。 第4実施形態による放射線検出装置のAPDアレイを示す平面図。 グレーティングの回折効果による反射光の分布を説明する図。 第5実施形態によるCTを説明する模式図。 第5実施形態のCTの動作手順を説明するフローチャート。
まず、実施形態を説明する前に、本実施形態に至った経緯を説明する。
図1に示すように、Geigerモードで動作するpn接合型のアバランシェホトダイオード(APD)からなるAPDセルがアレイ状に配置されたAPDアレイ10と、入射されたX線に対応した蛍光を発生する蛍光体を有するシンチレータ100と、を有し、APDアレイ10と、シンチレータ100は接着層150によって接着されている構成の放射線検出装置を考える。
この放射線検出装置に用いられるAPDアレイ10の一例を図2に示す。このAPDアレイ10は、2つのAPDセル12a、12bを一組とし、複数の組がアレイ状に配置された構成を有している。APDセル12aは、APDアクティブ領域14aを有するAPDと、このAPDから出力される電流を制限するための抵抗16aを有している。また、APDセル12bは、APDアクティブ領域14bを有するAPDと、このAPDから出力される電流を制限するための抵抗16bを有している。なお、抵抗16a、16bは例えば、ポリシリコンから形成される。各組のAPDセル12a、12bは隣接して行方向に配置される。行方向に隣接する組の間には、列方向に延在する配線18が設けられている。すなわち、各組の行方向の両側には配線18が設けられており、この配線18は同じ列方向に配置された組に対して共通の配線となっている。例えば、図2では、1つの組についてAPDセル12aは行方向の左側、APDセル12bは右側に配置されている。組を構成する抵抗16aは、アクティブ領域14aと、組の左側に設けられた配線18とを接続し、アクティブ領域14aの三方を取り囲むように設けられている。組を構成する抵抗16bは、アクティブ領域14bと、組の右側に設けられた配線18とを接続し、アクティブ領域14bの三方を取り囲むように設けられている。このため、組を形成する隣接するAPDセル12a、12bにおいては、抵抗16aと抵抗16bは、列方向の線に対して線対称となるように形成される。配線18を挟んで行方向に隣接するAPDセル12a、12bの平面図を図3(a)に示し、図3(a)に示す切断線A−Aで切断した断面を図3(b)に示す。APDのアクティブ領域14a、14bは、半導体基板50に形成される。アクティブ領域14aは、コンタクト15aを介して引き出し配線15aに接続され、この引き出し配線15aはコンタクト15aを介して抵抗16aに接続される。抵抗16aはコンタクト17aを介して配線18に接続される。同様に、アクティブ領域14bは、コンタクト15bを介して引き出し配線15bに接続され、この引き出し配線15bはコンタクト15bを介して抵抗16bに接続される。抵抗16bはコンタクト17bを介して配線18に接続される。アクティブ領域14a、14b、引き出し配線15a、15b、コンタクト15a、15a、15b、15b、抵抗16a、16b、コンタクト17a、17b、および配線18は、層間絶縁膜24によって覆われている。このようなAPDアレイでは、APDセルのサイズ(セルの一辺の長さ)が大きくなれば、開口率(すなわちセルの面積に対するアクティブ領域の面積の比)は大きくなり、セルの面積に対するデッドスペース(すなわちアクティブ領域以外の抵抗16a、16b等が占める領域)の比は小さくなる。
上記放射線検出装置において、放射線のエネルギーの弁別が可能な程度に十分に光子を検出し、十分な空間分解能を達成するためには、APDセルを1000個程度、1空間分解エリアにアレイ状に配置する必要がある。例えば、現行のコンピュータ断層撮像システム(CT)の分解能である500μmを達成するためには500μm四方の空間に1000個程度のAPDセルをアレイ状に配置したAPDアレイが必要となる。この場合、APDセル間の間隔は10μm〜20μm程度となる。
一方、GeigerモードでAPDアレイが動作するためには、十分な耐圧を有する必要がある。このため、APDには耐圧を得るのに十分な配線スペースが必要となる。また、APDの間隔を10μm〜20μm程度としたとき、入射光子によってAPD内部でアバランシェを起こし、その過程において発生した光子が隣のAPDへ移るという、光学クロストークが問題となっている。
光学的クロストークは、ホトダイオード間にトレンチと呼ばれる光学的アイソレーションを設けることで抑制可能であることが知られている。しかし、ホトダイオード間の配線スペースは、ホトダイオードの耐圧によって決まるものであり、容易に省スペース化することはかなわず、ホトダイオードの開口率、すなわち、検出効率を低下させる要因となっている。
蛍光体において発生する蛍光をGeigerモードで動作するホトダイオードアレイへ入射させ、蛍光光子数を計数する際に、十分な計数精度を得るためにホトダイオードアレイを1000個程度500μm四方内に設けた場合、ホトダイオード間の配線スペースはホトダイオード間隔によって張られる面積の70%以上に及ぶ。このため、配線スペースの分、検出効率は低下する。
この配線スペースを小さくする、あるいは新規の構造を持たせることでAPDセルの開口率を実効的に向上させることが検出効率を高める上で重要であると、本発明者達は考えた。
また、蛍光体であるシンチレータは、放射線の入射量に応じた光子を発生させるが、発生した光子は、シンチレータと受光素子とを接合する部材である接着剤と、シンチレータの屈折率によるミスマッチングによって決まる立体角でのみ、シンチレータ外に取り出される。
これらの材料の選定によって決まる光取出し効率は、例えばシンチレータにLYSO(Lu2(1−x)2x(SiO)O)(屈折率1.82)、接着剤にエポキシ材料(屈折率1.56)を用いた場合、光の取出し効率は30%と小さい。この場合、具体的に120kVの放射線がLYSOに入射した場合、約3000光子が発生するが、その光子の内取り出せるものは1000光子に満たない。さらに、後段の受光素子で光子数を計数する場合は受光素子の開口率(<30%)によって、真に検出できる光子は300光子に満たない。すなわち、医療用CTにおいて、シンチレータとAPDアレイとを組み合わせた検出系では十分なエネルギー分解能を持つほど光子数を計数できないこととなる。
したがって、シンチレータとAPDアレイとを組み合わせた受光システムによって光子を計数する場合、放射線から可視光の変換における光子を十分に取り出すこと、および可視光を取りこぼしなく計数することが必要である。本発明者達は鋭意研究し、上記要件を満足することのできる放射線検出装置を得ることができた。この放射線検出装置について以下に実施形態として説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による放射線検出装置について、図4乃至図6を参照して説明する。この実施形態の放射線検出装置は、図1に示す放射線検出装置において、APDアレイ10を図4に示すAPDアレイ10Aに置き換えた構成となっている。すなわち、本実施形態の放射線検出装置は、入射されたX線に対応した蛍光を発生する蛍光体を有するシンチレータ100と、シンチレータ100から発生された蛍光を検出するGeigerモードで動作するアバランシェホトダイオード(APD)を有するAPDセルがアレイ状に配置されたAPDアレイ10Aと、を備えている。図4は、本実施形態の放射線検出装置に係るAPDアレイ10Aの断面図である。このAPDアレイ10Aは、図2乃至図3(b)に示すAPDアレイ10において、APDセルのアクティブ領域および抵抗を図5に示す形状に変えるとともに、各APDセル12上にマイクロレンズ20を設けた構成となっている。すなわち、図5に示すように、APDセルのアクティブ領域14a、14bは円形であり、抵抗16a、16bはアクティブ領域14a、14bを取り囲むように形成されている。また、マイクロレンズ20は、例えば半球状の形状を有している。マイクロレンズ20の中心は、アクティブ領域14の中心と実質的に一致するように、マイクロレンズ20が配置される。
APDアレイ10Aは、図5に示すように、2つのAPDセル12a、12bを一組とし、複数の組がアレイ状に配置された構成を有している。APDセル12aは、APDアクティブ領域14aを有するAPDと、このAPDから出力される電流を制限するための抵抗16aを有している。また、APDセル12bは、APDアクティブ領域14bを有するAPDと、このAPDから出力される電流を制限するための抵抗16bを有している。なお、抵抗16a、16bは例えば、ポリシリコンから形成され、図2乃至図3(b)に示す場合と同様に、APDセル12a、12b内の半導体基板50上に形成される。
このように、本実施形態においては、APDセルの直上にマイクロレンズ20を設けることによって、APDアレイ10Aの実効的開口率が向上する。例えば、図6に示すように、APDセル12aには、マイクロレンズ20の表面に垂直な光線(波線で示す光線)は、屈折せずにマイクロレンズ20を直進し、マイクロレンズ20の表面の法線から傾いた光線(実線で示す光線)は、マイクロレンズ20によって屈折されて、アクティブ領域14aに入射する。これにより、APDアレイ10Aの実効的開口率が向上する。
一般に、イメージセンサにおいては、センサ画素に効率よく光を集光するためにイメージセンサの上部にマイクロレンズアレイを設けることが行われる。この場合、マイクロレンズとセンサとの位置関係は、メインレンズ−真空−マイクロレンズアレイ−真空−イメージセンサとなる。
この関係を、本実施形態の放射線検出装置へ適用した場合、シンチレータ−真空−マイクロレンズアレイ−真空−APDアレイとなる。このとき、マイクロレンズアレイ−真空間では屈折率のミスマッチングが生じてしまい、上述したように光の損失を生む。APDアレイへは光の損失なく集光したいので、本実施形態では、APDアレイと、マイクロレンズアレイを接着する形で構成する。この関係を概念的に示したものが図4となる。通常のイメージセンサ+レンズアレイの関係との違いは、
1)レンズの凸面が光線入射側を向いている。
2)屈折回数を増やすことでデッドスペース領域に入射する光線がAPDセルへ入射する機会が増えると考えられる。
3)レンズとAPDセルは結像系にはなっていない。APDセルアクティブエリア領域の任意の位置に光子が到達した時点でアバランシェ効果による増倍が発生するため、レンズによる屈折が大きくなるようなレンズの配置および設計を行えば良い。
4)APDセルとレンズアレイのレンズが一対一に対応している。
5)イメージセンサ+マイクロレンズアレイのように、レンズとイメージセンサが一対一に対応していなくとも、集光効果によってAPDアレイの実効的開口率の向上が見込める。しかし、屈折によってAPDアレイのデッドスペースへ光線が入射してしまう可能性が残る。より確実に光をAPDセルアクティブ領域へ導くため、レンズアレイレンズとAPDセルは一対一に対応していることが好ましい。
本実施形態では、レンズによって像をアクティブ領域に結ぶ必要がないため、イメージセンサ上で一点に集光する必要がない。また、この特徴にしたがってレンズを設計した場合、APDの微細化とともにレンズアレイのレンズ面は微細化する。微細化するほど半導体プロセスとの相性が良くなるため、APDアレイとレンズアレイを同一クリーンルーム内で作成し、組み立てることが可能となる。
次に、APDアレイに対してレンズアレイが有効であることと、レンズアレイの最適な条件とを光学シミュレーションによって説明する。シミュレーションには光線追跡を用いた。
(シミュレーションモデルの構築)
図7(a)、7(b)に本実施形態で用いたシミュレーションモデルの概略を示す。シミュレーションには、平面状の任意の点から2π内で任意の立体角に放射するような面光源を用いた。面光源の直下(50μm)にはAPDアレイを設置した。APDセルサイズは、20×20μm、アクティブ領域(円形)の半径は4.5μmとし、APDセルの個数は3×3であった。この場合のAPDセルの開口率15%であった。APDアレイと光源の間は屈折率1.56の材料(エポキシ系接着剤を想定)で満たした。APDセルの直上にはAPDセルと接する形でレンズを設置し、レンズの屈折率は必要に応じて変化させた。 本実施形態では屈折率2.0のS−LAH79(Edmund Optics社の資料参照)、ガラスの屈折率として2種類の値1.5および1.6をシミュレーションで用いた。APDセルアクティブ領域上に入射した光線と、アクティブ領域外に入射した光線の線量の差で評価した。評価した領域は、図8(a)、8(b)に示す中央の領域である。以下の等を用いて、APDアレイの実効的開口率Neを評価した。
Ne=(アクティブ領域上に入射した光線量)/[(アクティブ領域上に入射した光線量)+(アクティブ領域外に入射した光線量)/9]
なお、シミュレーションでは、APDアレイ上の領域全域に均一に光線が入射していると仮定している。本実施形態のシミュレーションでは面光源を用いているため、この仮定は保証される。
図8(a)、8(b)では、実際にAPDセル上に、APDセルサイズを直径とするような半球レンズを設置した場合の光線追跡シミュレーションの結果を示している。図8(a)はレンズアレイ無し、図8(b)がレンズアレイ有りの場合の光線追跡シミュレーション結果のイメージである。この結果より、実効的な開口率Neを評価し、レンズアレイ無しの場合に15.7%、レンズアレイ有りの場合に58.4%と見積もった。この結果から、レンズアレイの有無でAPDアレイセルのアクティブ領域上に到達する割合が3倍以上となることが分かる。すなわち、本実施形態のように、APDセル直上にレンズアレイを設置することが有効であることが分かる。
(最適なレンズのパラメータ)
次に、シミュレーションによって求めた、APDセルとレンズアレイを組み合わせる場合の最適なレンズのパラメータについて説明する。
a)シミュレーションによる最適化(レンズ半径とセルサイズの関係)
図9(a)、9(b)、9(c)、9(d)に示すように、半球レンズ径(直径)DとセルサイズLとの比D/LをパラメータとしてAPDセルの実効的開口率を評価した。APDセルには図7(a)、7(b)で説明した条件、すなわちセルサイズ20×20μm、開口率15%を用いた。図9(a)、9(b)、9(c)はそれぞれ、比D/Lが1.0より小さい場合、1.0に等しい場合、1.0よりも大きい場合のセルの断面図を示す。図9(d)はシミュレーション結果を示す。図9(d)からわかるように、実効開口率はD/L=1、すなわち、レンズ径がセルサイズに等しい時に実効的開口率が最も高くなる。このシミュレーションにより、開口率15%のAPDアレイに対して最も有効なレンズの径はAPDアレイのセルサイズに等しいということがわかる。また、図9(d)からわかるように、比D/Lが0.6〜1.2の範囲にあれば、実効開口率が30%以上となり、好ましい。
b)シミュレーションによる最適化(球面レンズ高さとレンズ曲率との関係)
図10(a)、10(b)、10(c)、10(d)に示すように、APDアレイ直上の球面レンズの高さHと、レンズの曲率半径lとの比によって、レンズの半球度をH/lで定義する。H/l=1.0のとき、レンズは半球となり1.0よりも大きい時、レンズは真球に近くなる。図10(a)、10(b)、10(c)はそれぞれ、比H/lが1.0よりも小さい場合、1.0に等しい場合、1.0よりも大きい場合のセルの断面図を示す。図10(d)は、レンズ半球度と実効開口率との関係を、レンズの屈折率をパラメータとして、シミュレーションによって求めた結果を示す。図10(d)からわかるように、半球度に対して実効開口率がピークを持つことから、最適なレンズ半球度が存在する。この評価を、レンズ屈折率が2.0、1.6、1.5であるレンズそれぞれに対して実施した。結果から、レンズ屈折率ごとに最適な半球度が異なり、且つ、レンズ屈折率低下と共に最適な半球度が大きくなることが分かる。これは、屈折率の違いで入射光線の屈折の具合が異なるからであると考えられる。また、図10(d)の矢印に示すように、レンズの屈折率に応じてピークがシフトする。
c)最適化されたAPDアレイとレンズアレイ
図11(a)、11(b)に、シミュレーションによって導かれた最適なレンズアレイの構造の第1例を示す。図11(a)は、最適なレンズアレイの第1例の上面図を示し、図11(b)は、斜視図を示す。最適なレンズアレイの第1例は、正方配列となっている。この正方配列の構造は、開口率が15%と小さいAPDセルに対して実施した場合であることを注意しておく。最適なレンズ条件の例を図11(c)に示す。本実施形態ではAPDアレイとして実施可能であるものに対してレンズアレイを組み合わせた場合の条件を示している。
実効的な開口率Neが30%を超える条件を選定した場合、セルサイズ5μmの場合のレンズアレイの曲率半径2.5μm、レンズ高さHを1.75μm〜5.0μmと見積もった。
実効的な開口率Neが40%を超える条件ではレンズ高さHが2.5μm〜4.25μmと見積もられる。セルサイズが10μm、15μmの場合も同様に見積もっている。
以上のことから、最適なレンズの条件としては、レンズの曲率半径はセルのサイズの半分であり、開口率が30%より大きい条件ではレンズの半球度は0.7〜2.0である。また、開口率が40%より大きい条件ではレンズの半球度は1.0〜1.5である。
図12に、最適化されたAPDアレイ+レンズアレイの第2例を示す。この第2例は、六方最密充填構造をとった場合の配置である。図12の右上に示すように、APDセルを正方配列のとした場合、レンズが球面であることから、レンズ間にデッドスペースが生じる。このデッドスペースに入射する光線成分を有効に利用するためには、図12に示すような六方最密構造が好ましい。この六方最密構造の配置によって、レンズ間のデッドスペースを小さくすることが可能となり、より有効に光線を利用できる。
(レンズアレイの製造方法)
次に、レンズアレイの製造方法について、図13(a)乃至図13(d)を参照して説明する。図13(a)に示すように、レンズ高さとして所望の深さにエッチングされた溝を有するSiウェハ60にシリカビーズ64を溝内にセルフアラインで整列する。シリカビーズを溝内に六方最密構造で配置させる場合には溝内に支柱を設けなくともよい。しかし、正方配列させる場合には、図13(a)、13(b)に示すように、支柱62は必要なる。この場合、支柱62は四角柱であることが好ましい。
このように、Siウェハ60の溝内にシリカビーズ64を整列させた後、Siとシリカビーズの選択比を利用してシリカビーズ64をエッチングする。続いて、平坦化する(図13(c))。
続いて、図13(d)に示すように、アクティブ領域66aが形成された受光素子アレイ66をマウントする。マウントする際は、位置ずれを小さくするためのマーキングを適宜利用する。
以上説明したように、第1実施形態によれば、可視光を取りこぼしなく計数することが可能となり、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を得ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による放射線検出装置について説明する。この第2実施形態の放射線検出装置は、取り出し部に突起構造を配することによるシンチレータ光の取出し効率を向上させたものである。シンチレータ内で発生した光を取り出す際、その取出し効率を決めているのは、シンチレータ−センサ間に満たされた接合部の屈折率とシンチレータの屈折率のミスマッチングである。これは材料を選定の時点で決定してしまうため、大きな立体角を光取り出しに使えるような構造を検討する必要がある。
そこで本発明者達は、鋭意研究に努めた結果、シンチレータ光の取出し部分に角錐状の突起物構造を用いることにより、光取出しに用いることが可能な立体角を大きくすることが可能となることに想到し、これをシミュレーションで確かめた。このことおよびその最適な構造を第2実施形態で説明する。
図14(a)、14(b)は、基本的なシンチレータ100−接合部150−APDアレイ10の斜視図、断面図をそれぞれ示す。シンチレータ100の側面と放射線入射部には高反射率材料140が塗られている。このため、シミュレーション上では反射率98%のコーティングを定義している。また、接着層150には典型的な接着剤であるエポキシ(屈折率1.56)を用い、その厚さは50μmとした。シンチレータ100の大きさとしては、CT/PETへの利用が検討されている0.5×0.5×2mmを用いた。シンチレータに何も施さない場合の光の取出し効率は45%程度である。
(シンチレータ構造+角錐構造による光取出し構造とシミュレーションによる最適化)
図15(a)に示すように、シンチレータ100がAPDアレイ10と対向する面に角錐上の突起物構造170を配置した。本実施形態では、図15(b)に示すように、突起物構造170は、四角錐構造である。この突起物構造170の屈折率はシンチレータ100と同じである。シミュレーションではシンチレータとしてLYSOを用いているため、屈折率は1.82である。この構造において、図15(c)に示すように、突起物構造170の各構成要素170aの底面の正方形の1辺の長さをLとし、四角錐の高さをHとし、アスペクト比H/Lに対して光取出し効率についてシミュレーションにより評価した。この評価結果を図15(d)に示す。黒い菱形が低屈折率(1.4)の接着剤を用いた場合の結果であり、白い四角は接着率が1.56のエポシキ樹脂を用いた場合の結果であり、黒い丸が高屈折率(1.7)の接着剤を用いた場合の結果を示す。図15(d)からわかるように、アスペクト比が0.1〜0.5のとき、接着層150にどの屈折率の材料を用いても光取出し効率が60%を越える。
(シンチレータ+角錐構造)
図16(a)に第2実施形態による放射線検出装置の断面を示す。この第2実施形態の放射線検出装置は、シンチレータ100と、このシンチレータ100の光取り出し側に設けられた突起物構造170と、APDアレイ10と、を備えており、APDアレイ10と突起物構造170は、接着層150によって接着されている。
この第2実施形態においては、光取り出し効率は、突起物構造170の角錐のアレイ数などによらず、アスペクト比H/Lによって決定される。突起物構造150は、例えば四角錐であり、この四角錐の底面の一辺Lと高さHとで定義されるアスペクト比H/Lは0.1〜0.5が好ましい。好適なアスペクト比は、シンチレータ100とAPDアレイ10との間に設けられる接着層150の屈折率に依存する。好適なアスペクト比の上記範囲(0.1〜0.5)は、低屈折率(1.4以上〜1.55未満)から高屈折率(1.55以上〜1.7以下)の接着層150を用いた場合の光取り出し効率が60%となる範囲である。
このように、光取り出し効率は、アスペクト比H/Lによって決定されるため、突起物構造170とAPDアレイ10を組み合わせて実施する場合、独立に最適化構造をとることができる。好適な突起物構造170の範囲として、四角錐(ピラミッドともいう)のピッチ(底辺の一辺の長さ)Lが5μm、10μm、20μmのそれぞれに対してピラミッドの高さHの範囲を図16(b)に示す。
突起物構造170は、微細化するほど半導体プロセスとの相性が良くなるが、光の波長よりは大きな構造であることが望ましい。また、突起物構造170としては、例えば円錐構造や多角錐構造を用いることができる。円錐構造の場合、空間的な充填の際に平坦面が現れるため、突起構造をシンチレータの表面に隙間なく埋めることができない。多角錐構造の場合、シンチレータの表面に隙間なく埋めることが可能なのである。例えば、六角錐等を用いてもよい。しかし、この場合も、円錐構造の場合と同様、シンチレータ側の面では角錐構造のデッドスペースが発生する。これを解決するため一例としては、一例として、シンチレータを六角注型とすればよい。
以上説明したように、第2実施形態によれば、シンチレータ光の取出し効率を向上させことが可能となり、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による放射線検出装置を図17に示す。この第3実施形態の放射線検出装置は、第1実施形態と第2実施形態の放射線検出装置を組み合わせた構成となっている。すなわち、シンチレータ100と、このシンチレータ100の第1実施形態で説明したAPDアレイ10Aと、シンチレータ100のAPDアレイ10Aと対向する面に設けられた突起物構造170と、を備えている。なお、突起物構造170とAPDアレイ10Aとは接着層150によって接着される。
このような構成を採用したことにより、組み合わせ前は10%に満たなかった全体の系としての光取出し効率が40%以上となる。
APDアレイ10Aに設けられたレンズ20のレン直径Dは、APDアレイにおけるAPDセルのサイズLによって決定され、D=Lであることが好ましい。また、レンズ20の高さはレンズ半径の0.7〜2.0倍であることが好ましい。実効的な開口率が40%以上となるように、条件を設定すると、レンズ20の高さHはレンズ半径Rの1.0〜1.5倍であることが好ましい。
以上説明したように、第3実施形態によれば、可視光を取りこぼしなく計数することが可能となるとともに、シンチレータ光の取出し効率を向上させことが可能となり、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による放射線検出装置について図18を参照して説明する。この第4実施形態の放射線検出装置は、第1実施形態の放射線検出装置において、APDアレイ10Aを図18(a)に示すAPDアレイ10Bに置き換えた構成となっている。このAPDアレイ10Bは、APDアレイ10Aからレンズを削除するとともに、APDセルのデットスペースに反射性のグレーティング(回折格子)180を設けた構成となっている。このグレーティング180は、図18(b)に示すように、アクティブ領域14a、14bおよび抵抗16a、16bが形成された半導体基板50上に設けられる。
第4実施形態においては、図18(b)に示すようにセルの小型化に伴って大きくなるデッドスペースに反射性のグレーティング180を設けたものである。デッドスペースに入射する光を正反射した場合、光の利用効率の向上は小さいが、グレーティング180による光散乱を用いることで、反射した光を再びAPDアクティブ領域14a、14bへ入射させることが可能となる(図19参照)。
グレーティング180には正反射成分があるが、1次〜n次の回折光を有するため、散乱による光子の入射確率の向上が可能となる。LYSOのように青色に発光するシンチレータを用いた場合、格子間隔を600nm〜1000nmとすることが望ましい。この構造によって、10×10μmのデッドスペース領域に20個程度の格子をおくことができるため、回折現象を利用した光取出し効率向上が可能となる。
なお、グレーティング180は、例えば金属膜をエッチングすることなどにより深さ1μm程度の凹凸を作成することにより形成される。
図19に示すように、600nm〜1000nm程度の格子間隔で、入射光を効率よく有る角度方向へ反射し、受光素子へ光線を導くことができる。グレーティング180の高さは1μm〜2μmであることが好ましい。開口率15%程度の場合、セルエリアには10×10μm程度のデッドスペースが存在する。この領域には10〜20個程度の格子を置くことができる。
この第4実施形態によれば、デットスペースに入射する光を利用することが可能となり、蛍光体より発せられる蛍光の検出効率を高めることができる放射線検出装置を得ることができる。
また、第4実施形態で説明したグレーティング180は、第1乃至第3実施形態の放射線検出装置に用いることができる。
(第5実施形態)
第5実施形態によるコンピュータ断層撮像システム(CT)を図20に示す。このCTは、X線発生装置200と、放射線検出装置300とを備えている。放射線検出装置300は、第1乃至第4実施形態のいずれかの放射線検出装置である。台座500上に臥された被験者400に、X線発生装置200からX線が放射され、被験者400を通過して減衰したX線が放射線検出装置300によって検出され、X線撮像が得られる。その手順を図21に示す。まず、X線発生装置200から、60keV〜120keVのX線が発生され、被験者400に照射される(ステップS1、S2)。すると、X線と被験者間の相互作用により、X線が被験者400を透過する間にX線のエネルギーが減衰する(ステップS3)。被験者400を透過し減衰したX線が放射線検出装置300のシンチレータへ入射する(ステップS4)。入射X線のエネルギーに応じてシンチレータ内で光子が生成される(ステップS5)。生成された光子はAPDにて計測される(ステップS6)。X線の物質による光電吸収に関する知見からX線が透過した物質の弁別が行われる(ステップS7)。
この第5実施形態のCTは、放射線検出装置として、蛍光の検出効率が高い第1乃至第4実施形態のいずれかの放射線検出装置を用いているので、X線発生装置から発生されるX線の量を少なくすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 APDアレイ
10A APDアレイ
12a APDセル
12b APDセル
14a アクティブ領域
14b アクティブ領域
15a 引き出し配線
15a コンタクト
15a コンタクト
15b 引き出し配線
15b コンタクト
15b コンタクト
16a 抵抗
16b 抵抗
18 配線
20 マイクロレンズ
24 層間絶縁膜
50 半導体基板
100 シンチレータ
150 接着層
170 突起物構造
180 グレーティング

Claims (10)

  1. 放射線を可視光に変換する蛍光体を有するシンチレータと、
    前記シンチレータの蛍光体から放出された可視光を検出し電気信号に変換する光検出素子を含むセルを複数個備えている光検出素子アレイと、
    前記セルのそれぞれに対応して各セル上に設けられ前記可視光を対応するセルの光検出素子に入射させる複数のレンズと、
    を備えていることを特徴とする放射線検出装置。
  2. 前記レンズは、前記可視光が入射する側が凸のレンズであることを特徴とする請求項1記載の放射線検出装置。
  3. 前記レンズの曲率半径r、前記セルのサイズをlとすると、比2r/lが0.6〜1.2の範囲あることを特徴とする請求項2記載の放射線検出装置。
  4. 前記レンズの曲率に対する前記レンズの高さの比が1.2〜1.5であることを特徴とする請求項2または3記載の放射線検出装置。
  5. 前記シンチレータの前記可視光を出射する面に設けられた突起物構造を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の放射線検出装置。
  6. 放射線を可視光に変換する蛍光体を有するシンチレータと、
    前記シンチレータの前記可視光を出射する面に設けられた突起物構造と、
    前記シンチレータの蛍光体から放出された可視光を検出し電気信号に変換する光検出素子を含むセルを複数個備えている光検出素子アレイと、
    前記セルのそれぞれに対応して各セル上に設けられ前記可視光を対応するセルの光検出素子に入射させる複数のレンズと、
    を備えていることを特徴とする放射線検出装置。
  7. 前記突起物構造は、多角錐状の突起部を複数個有し、前記突起部は前記シンチレータの前記可視光を出射する面に配列され、前記突起部の底面の一辺の長さに対する前記突起部の高さの比が0.1〜0.5であることを特徴とする請求項5または6記載の放射線検出装置。
  8. 前記光検出素子はpn接合型のアバランシェホトダイオードであり、前記セルは、前記アバランシェホトダイオードのアクティブ領域を取り囲むように設けられた抵抗を更に有していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の放射線検出装置。
  9. 前記セルの前記アクティブ領域および前記抵抗を除く領域に前記可視光を反射する反射部材が設けられていることを特徴とする請求項8記載の放射線検出装置。
  10. 前記反射部材は、グレーティングであることを特徴とする請求項9記載の放射線検出装置。
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