JP2013193968A - シャンプー組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗髪時に泡立ちが良く髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく指どおり性に優れ、使用後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であり、良好な安定性を有するシャンプー組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)〜(E)成分を含有するシャンプー組成物。
(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(B)ベタイン型両性界面活性剤
(C)塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムから選ばれる水溶性無機塩の1種または2種以上
(D)N−アシルサルコシン塩
(E)カチオン化グアガム、及び/または、カチオン化タラガム
但し、成分(A)と成分(C)の質量比は(A)/(C)=1/20〜1/1の範囲にある。
【選択図】なし

Description

本発明はシャンプー組成物に関し、詳しくは、洗髪時に泡立ちが良く、髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく、指どおり性に優れ、使用後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であり、良好な安定性を有するシャンプー組成物に関するものである。
近年、ファッションとしてヘアスタイルや髪の色を楽しむようになり、ヘアカラーやパーマを行うことは日常的になっている。ヘアカラーやパーマなどによって毛髪はダメージを受け、シャンプー時に髪が絡まったり、すすぎ時に指通りが悪くギシギシとした感触となったり、洗髪後のタオルドライの時にも髪が絡まるなどの問題点が発生している。そのため、シャンプーに対して本来の目的である洗浄性に加えて、スムーズに泡立て、またすすぎ時に指通りが良く、洗浄後に髪がぱさつかず、まとまりがよいなどの良好な仕上がり感が求められている。洗髪時やすすぎ時の髪の良好な指通りを改善する方法として、従来アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤等の洗浄基剤にカチオン化セルロース、カチオン化グアガム、カチオン化タラガムまたはカチオン化ローカストビーンガムなどのカチオン化ガラクトマンナン系ポリマー、あるいはジアルキルジアリル4級アンモニウム塩・アクリルアミド共重合体などのカチオン性のポリマーを組合せることが広く用いられている(例えば、特許文献1〜6参照。)。
また、カチオン性/両性ポリマーの一種である(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマーをシャンプー組成物に配合することも知られており、毛髪にコンディショニング効果を付与する目的で配合されている(例えば、特許文献7〜9参照。)。さらに、N−アシルサルコシントリエタノールアミンとカチオン化タラガムをシャンプー組成物に配合することも知られており、同じく毛髪にコンディショニング効果を付与する目的で配合されている(例えば、特許文献10参照。)。これらの技術は、毛髪へのコンディショニング効果及び保存安定性に優れたものであるが、近年消費者のダメージケアニーズの高まりとともに、さらなるコンディショニング効果の向上が望まれていた。
特開平11−263715号公報 特開2002−029939号公報 特開2002−348218号公報 特開2005−272658号公報 特開2006−28095号公報 特開平10−007536号公報 特開2011−162459号公報 特開2011−162460号公報 特開2011−162461号公報 特開2011−037758号公報
上記背景技術を鑑みた本発明の目的は、洗髪時に泡立ちが良く、髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく、指どおり性に優れ、使用後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であり、良好な安定性を有するシャンプー組成物を提供することにある。
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、特定のカチオン性/両性ポリマーとベタイン型両性界面活性剤、水溶性無機塩、特定のアミノ酸系アニオン性界面活性剤、特定のカチオン性ポリマーとを含有し、特定のカチオン性/両性ポリマーと水溶性無機塩が特定比で含有するシャンプー組成物が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記(A)〜(E)成分を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比が(A)/(C)=1/20〜1/1の範囲にあるシャンプー組成物である。
(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(B)ベタイン型両性界面活性剤
(C)塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムから選ばれる水溶性無機塩の1種または2種以上
(D)N−アシルサルコシン塩
(E)カチオン化タラガム及び/またはカチオン化グアガム
本発明によれば、洗髪時に泡立ちが良く、髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく、指どおり性に優れ、使用後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であり、良好な安定性を有するシャンプー組成物を提供することができる。
以下、本発明のシャンプー組成物について詳細に説明する。
本発明のシャンプー組成物に配合される(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマーは表示名称ポリクオタニウム−49(日本化粧品表示名称辞典、薬事日報社、2007年)として記載された公知の成分であり、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム、及び、メタクリル酸メトキシポリエチレングルコールの3つの繰返し単位を必須構成成分とするカチオン性/両性ポリマーである。
本発明では、(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマーはメタクリロイルエチルジメチルベタインが25〜75モル%、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムが75〜25モル%、メタクリル酸メトキシポリエチレングルコールが0〜10モル%で構成されることが好ましく、メタクリロイルエチルジメチルベタインが35〜75モル%、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムが65〜25モル%、メタクリル酸メトキシポリエチレングルコールが0〜8モル%で構成されることが更に好ましい。もっとも好ましくはメタクリロイルエチルジメチルベタインが45〜75モル%、塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムが55〜25モル%、メタクリル酸メトキシポリエチレングルコールが0〜6モル%で構成されることである。また、(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマーの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.01〜5質量%(以下、配合量については単に%という。)が好ましく、特に0.05〜3%が好ましい。もっとも好ましくは0.1〜2%である。この配合量の範囲であれば洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、また乾燥後の仕上がり感触においても好ましく、良好な安定性を有する。
本発明のシャンプー組成物に配合される(B)ベタイン型両性界面活性剤としては、例えばラウリルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン等である。本発明では、これらベタイン型両性界面活性剤を適宜選択し、1種または2種以上を配合できる。特に好ましくはラウラミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインから選ばれる1種または2種以上を配合することである。ベタイン型両性界面活性剤の配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して1〜20%が好ましく、さらに好ましくは3〜15%である。ベタイン型両性界面活性剤の配合量を増やすと、泡立ちが良くなるが、コンディショニング効果(例えば、洗浄中の使用感および洗浄後の仕上り感の良さ等)が低くなり、また、粘性も高くなるため、充分起泡性を得るには1%以上が好ましく、また、適度な粘性を保ち、充分なコンディショニング効果を得るには20%以下が好ましいからである。
本発明のシャンプー組成物に配合される(C)塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸マグネシウムから選ばれる水溶性無機塩は適宜選択し、1種または2種以上を配合できる。最も好ましくは、塩化ナトリウム、塩化カリウムから選ばれる水溶性無機塩である。但し、成分(A)と成分(C)の質量比は(A)/(C)=1/20〜1/1の範囲になることが必要であり、好ましくは15/1〜1/1であり、より好ましくは10/1〜1/1である。1/20未満の場合、配合安定性は向上するが毛髪へのコンディショニング性が十分に得られず、1/1を越える場合にはアニオン性界面活性剤と(A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマーが複合体を形成して沈殿を生じ、安定に配合することが難しい。
本発明のシャンプー組成物に配合される(D)N−アシルサルコシン塩としては、例えばN−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、N−ミリストイルサルコシントリエタノールアミン、N−ラウロイルサルコシンナトリウム、N−ミリストイルサルコシンナトリウム、ヤシ油脂肪酸サルコシントリエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸サルコシンナトリウム等である。これらの中でもN−ラウロイルサルコシントリエタノールアミンが特に好ましい。N−アシルサルコシン塩の配合量は、組成物全体に対して1.0%〜30.0質量%(以下、単に%という。)が好ましく、さらに好ましくは3.0〜20.0%である。これは、N−アシルサルコシン塩の配合量を増やすと、コンディショニング効果(例えば、洗浄中の使用感および洗浄後の仕上り感の良さ等)が高くなるが、粘性が低くなるため、充分なコンディショニング効果を得るには1.0%以上が好ましく、また、適度な粘性を保ち、充分な起泡性を得るには30.0%以下が好ましいからである。
本発明のシャンプー組成物に配合される(E)カチオン化タラガム及び/またはカチオン化グアガムのカチオン化度を示す電荷密度は、0.5〜2.5meq/gの範囲が好ましく、0.7〜2meq/gの範囲が更に好ましい。カチオン化タラガム及び/またはカチオン化グアガムの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.05〜2%が好ましく、特に0.1〜1.0%が好ましい。この配合量の範囲であれば、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、また乾燥後の仕上がり感触においても好ましい。
本発明のシャンプー組成物に好適に配合される(F)25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンは非イオン界面活性剤として知られている既知物質であって、25℃において液状の性状を有するものである。ポリオキシエチレンの付加モル数としては5〜10が好ましく、脂肪酸としては炭素数12〜20のものが好ましい。また、かかるポリオ
キシエチレン脂肪酸グリセリンを例示すると、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)パーム核油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(7)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(10)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(5)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)イソステアリン酸グリセリン等が挙げられる。これらの中でもポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンが特に好ましい。本発明のシャンプー組成物では、これらポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンエステルを1種または2種以上組み合わせて含有させることができる。通常、洗髪中の起泡性や使用感触を損なわない範囲で十分な洗浄性とコンディショニング効果を与えるためには、本発明組成物中に0.3〜10%配合することが好ましく、更に好ましくは0.5〜5%である。
本発明のシャンプー組成物は、常法により製造することができ、pH3〜10のシャンプーとして提供され、使用部位や使用場面に合わせて、固体、粉体、液体、ジェル、クリーム、エアゾール、フォーム等様々な態様をとることができる。
また、本発明の洗浄剤組成物には、効果を損なわない範囲で公知の成分を適宜配合することができる。公知の成分としては、脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、モノグリセリド誘導体、高級アルコール酸化エチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、プルロニック型界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、脂肪族アルキル基を含むブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、アルキルポリグルコシドに代表されるノニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、脂肪酸アミドアミン塩、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアロキシプロピルジメチルアミン、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアリルPGジメチルアミン、ステアリルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリドに代表されるカチオン性界面活性剤が挙げられる。
さらにアボカド油、アルモンド油、オリーブ油、グレープシード油、キョウニン油、コメヌカ油、コメ胚芽油、月見草油、ツバキ油、サザンカ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、シアバター、卵黄油、馬脂等の油脂類、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、ミツロウ等のロウ類、オゾケライト、流動パラフィン、スクワレン、ワセリン等の炭化水素類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ラノリンアルコール、フィトステロール、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ステアリン酸オクチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸オクチル、ジオレイン酸エチレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、乳酸セチル、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸コレステリル等のエステル油類等、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、
グリコシルトレハロース、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、エチルアルコール、イソプロパノール等の低級アルコール、キサンタンガム、グアガム、デンプン等の天然高分子及びその誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセルロール系高分子、カルボキシビニルポリマーやポリビニルピロリドン等の合成高分子等、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール等のパール化剤、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、タルク、マイカ、セルロース末、シルク末、デンプン、ポリエチレン末、ナイロン末、架橋ポリスチレン等の顔料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、噴射剤、無機塩、有機酸及びその塩、ピロリドンカルボン酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ソルビトールやマルチトールやトレハロースやイノシトール等の糖類、トリメチルグリシン等の保湿剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、ピロクトンオラミン、クララエキス、ジンクピリチオン、ヒノキチオール等の殺菌剤、その他、センブリエキス、塩化カプロニウム、セファランチン、サリチル酸、イノシット、ヨウ化ニンニクエキス、レゾルシン、エストラジオール、エチニルエストラジオール、オキセンドロン、パントテン酸及びその誘導体、プラセンタエキス、ビオチン、モノニトログアヤコール、感光素301、ウシヘマチン、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ピリドキシン、冷感剤、温感剤、動植物抽出物、ビタミン、紫外線吸収剤、アミノ酸及びその誘導体、タンパク質及びその誘導体、酸化防止剤、着色剤、香料等である。
次に本発明のシャンプー組成物について実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験方法、評価基準を説明する。
(1)起泡力試験
1,000mL容器の攪拌機つき円筒形シリンダーに、実施例および比較例のシャンプー組成物の5%水溶液を50mL入れ、5,000rpmで1分間攪拌した後の泡容積を測定した。また、評価の基準を次のように設定した。
◎:泡立ち極めて良好 泡容積600mL以上
○:泡立ち良好 泡容積500mL以上,600mL未満
△:泡立ち普通 泡容積400mL以上,500mL未満
×:泡立ち不良 泡容積400mL未満
(2)洗髪時及びすすぎ時の使用感試験(ハーフヘッド法)
10名の専門パネルにより、実施例および比較例のシャンプー組成物を使用し、洗髪中の指通り、すすぎ時の指通り、すすぎ後のきしみの有無を官能評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
[洗髪中の指通り]
◎:極めて良好 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が4人未満
[すすぎ時の指通り]
◎:極めて良好 すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が4人未満
[すすぎ後のきしみ]
◎:極めて良好 きしまないと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 きしまないと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い きしまないと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い きしまないと答えた被験者の数が4人未満
(3)洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験
10名の専門パネルが前記と同様の方法で洗髪した後、毛髪を乾燥させ、毛髪のぱさつき、まとまり易さの良否等の仕上がり具合を官能評価した。評価の基準を次のように設定した。
[ぱさつき]
◎:極めて良好 ぱさつきがないと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 ぱさつきがないと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い ぱさつきがないと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い ぱさつきがないと答えた被験者の数が4人未満
[まとまり]
◎:極めて良好 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が4人未満
(4)安定性試験(外観評価)
実施例および比較例のシャンプー組成物に対し、調製翌日の外観を目視で判定した。測定温度30℃で測定した。判断基準は以下の通りである。
○:沈殿なし
×:沈殿有り
実施例1〜7及び比較例1〜5
表1に示す組成のシャンプー組成物を常法により調製し、これらを使用したときの起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施し、その結果を表1に併せて示す。
Figure 2013193968
表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例1〜7のシャンプーは比較例1〜5の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
以下、本発明のシャンプー組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のシャンプー組成物についても、起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施した。
実施例8 シャンプー
(1)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 9.0
(2)ココイルグルタミン酸TEA 3.0
(3)パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 6.0
(4)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
(6)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0
(7)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン
/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム
/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(45/45/10) 0.2
(8)カチオン化セルロース(電荷密度:1.3meq/g) 0.1
(9)カチオン化タラガム(電荷密度:1.5meq/g) 0.1
(10)カチオン化グアガム(電荷密度:0.5meq/g) 0.2
(11)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2
(12)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 4.0
(13)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(14)ムクロジエキス 0.5
(15)ヒオウギエキス 0.1
(16)ツバキエキス 0.1
(17)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(18)赤米エキス 0.1
(19)コメヌカエキス 0.1
(20)コメ胚芽油 0.1
(21)加水分解コメタンパク 0.5
(22)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 0.1
(23)イノシトール 0.3
(24)N−アセチルグルコサミン 0.3
(25)キョウニン油 0.1
(26)クエン酸 0.4
(27)安息香酸ナトリウム 0.5
(28)EDTA 0.1
(29)塩化ナトリウム 2.0
(30)カラメル 0.2
(31)香料 0.5
(32)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
実施例9 シャンプー
(1)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 5.0
(2)ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 5.0
(3)ココイルグルタミン酸ナトリウム 2.0
(4)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 4.0
(5)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
(6)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
(7)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0
(8)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 3.0
(9)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン
/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム
/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(45/45/10) 0.3
(10)カチオン化セルロース(電荷密度:0.8meq/g) 0.1
(11)カチオン化タラガム(電荷密度:0.7meq/g) 0.2
(12)カチオン化グアガム(電荷密度:1.1meq/g) 0.1
(13)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.1
(14)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 2.0
(15)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(16)桃葉エキス 0.5
(17)海藻エキス 0.1
(18)海水 0.5
(19)セリシン 0.1
(20)シルクフィブロイン 0.1
(21)アロエベラ葉エキス 0.1
(22)グリコシルトレハロース 0.5
(23)D−パントテニルアルコール 0.1
(24)加水分解コラーゲン液 0.5
(25)加水分解真珠タンパク質 0.3
(26)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(27)クエン酸 0.4
(28)安息香酸ナトリウム 0.5
(29)EDTA 0.1
(30)塩化ナトリウム 1.5
(31)カラメル 0.1
(32)香料 0.5
(33)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
実施例10 シャンプー
(1)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 3.0
(2)N−ミリストイルサルコシントリエタノールアミン 3.0
(3)ココイルグルタミン酸TEA 3.0
(4)ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウム 2.0
(5)ラウレス硫酸ナトリウム(2E.O.) 2.0
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 4.0
(7)2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシ
エチルイミダゾリニウムベタイン 2.0
(8)ラウリン酸モノイソプロパノールアミド 1.0
(9)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
(10)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0
(11)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン
/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム
/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(45/45/10) 0.1
(12)カチオン化グアガム(電荷密度:0.5meq/g) 0.1
(13)カチオン化タラガム(電荷密度:0.7meq/g) 0.3
(14)カチオン化セルロース(電荷密度:1.3meq/g) 0.1
(15)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2
(16)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 1.0
(17)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(18)シルクエキス 0.5
(19)加水分解コムギ 0.1
(20)セリシン 0.1
(21)L−アルギニン 0.1
(22)グルタミン酸ナトリウム 0.5
(23)L−プロリン 0.1
(24)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 0.1
(25)ポリクオタニウムー64 0.1
(26)加水分解カラスムギタンパク 0.2
(27)クエン酸 0.4
(28)安息香酸ナトリウム 0.5
(29)EDTA 0.1
(30)塩化ナトリウム 2.0
(31)カラメル 0.2
(32)香料 0.5
(33)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
実施例11 シャンプー
(1)ラウラミドプロピルベタイン 8.0
(2)パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 7.0
(3)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 2.0
(4)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン
/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム
/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
(25/70/5) 1.0
(5)塩化ナトリウム 2.0
(6)カチオン化セルロース(電荷密度:0.8meq/g) 0.1
(7)カチオン化タラガム(電荷密度:1.5meq/g) 0.1
(8)カチオン化グアガム(電荷密度:1.1meq/g) 0.2
(9)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 6.0
(10)ラウラミドMIPA 1.0
(11)セテアレス−60ミリスチルグリコール 0.5
(12)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(13)ムクロジエキス 0.5
(14)ヒオウギエキス 0.1
(15)ツバキエキス 0.1
(16)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(17)コメヌカエキス 0.1
(18)コメ胚芽油 0.1
(19)加水分解コメタンパク 0.5
(20)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 0.1
(21)ローヤルゼリーエキス 0.1
(22)クエン酸 0.2
(23)安息香酸ナトリウム 0.2
(24)EDTA 0.1
(25)カラメル 0.1
(26)香料 0.5
(27)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、起泡力試験、洗髪時及びすすぎ時の使用感試
験、洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験、安定性試験を実施したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。

Claims (2)

  1. 下記(A)〜(E)成分を含有し、成分(A)と成分(C)の質量比が(A/(C)=1/20〜1/1の範囲にあることを特徴とするシャンプー組成物。
    (A)(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー
    (B)ベタイン型両性界面活性剤
    (C)塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムから選ばれる水溶性無機塩の1種または2種以上
    (D)N−アシルサルコシン塩
    (E)カチオン化グアガム、及び/または、カチオン化タラガム
  2. さらに(F)25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンを含有する請求項1記載のシャンプー組成物
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