JP5950302B2 - シャンプー組成物 - Google Patents

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Description

本発明はシャンプー組成物に関し、詳しくは、洗髪時に泡立ちが良く、髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく指通り性に優れ、乾燥後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であるシャンプー組成物に関する。
近年、ファッションとしてヘアスタイルや髪の色を楽しむようになり、ヘアカラーやパーマを行うことは日常的になっている。ヘアカラーやパーマなどによって毛髪はダメージを受け、シャンプー時に髪が絡まったり、すすぎ時に指通りが悪くギシギシとした感触となったり、洗髪後のタオルドライの時にも髪が絡まるなどの問題点が発生している。そのため、シャンプーに対して、本来の目的である洗浄性に加えて、スムーズに泡立て、またすすぎ時に指通りが良く、洗浄後に髪がぱさつかず、まとまりがよいなどの良好な仕上がり感が求められている。洗髪時やすすぎ時の髪の良好な指通りを改善する方法として、従来、アニオン性界面活性剤や両性界面活性剤等の洗浄基剤にカチオン化セルロースや、カチオン化グアガム、カチオン化タラガム、カチオン化ローカストビーンガムなどのカチオン化ガラクトマンナン系ポリマー、あるいは塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体などのカチオン性のポリマーを組合せること(例えば、特許文献1〜6参照。)が広く用いられている。
アルギニルフルコトシルグルコースには、抗酸化作用、チロシナーゼ活性阻害作用、メラニン産生抑制作用、美白作用などがあり、化粧料、飲食品組成物及医薬品組成物などに使用すること(例えば、特許文献7、8参照。)が知られている。しかしながら、アルギニルフルコトシルグルコースを特定の界面活性剤及びカチオン性ポリマーと組合わせてシャンプーに配合することによって、洗髪時、すすぎ時及び乾燥後に優れた指通りを示すことは知られていなかった。
特開平11−263715号公報 特開2002−029939号公報 特開2002−348218号公報 特開2005−272658号公報 特開2006−28095号公報 特開平10−007536号公報 特開2012−140360号公報 特開2012−140376号公報
上記従来技術を背景とした本発明の目的は、洗髪時に泡立ちが良く髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく指通り性に優れ、乾燥後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であるシャンプー組成物を提供することにある。
本発明者等は、本発明の目的を達成するために鋭意研究した結果、アルギニンフルクトシルグルコースを特定の界面活性剤特定のカチオン性ポリマー及び特定の非イオン界面活性剤と組み合わせて配合したシャンプー組成物が上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、下記成分(A)〜()を含有するシャンプー組成物である。
(A)アルギニルフルクトシルグルコース
(B)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
(C)カチオン化セルロース及びカチオン化グアガムから選ばれる1種以上
(D)25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリン
本発明のシャンプー組成物は、成分(D)としてポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンを含有することが好ましい。また成分(E)N−アシルサルコシントリエタノールアミンを含有することも好ましい。さらに成分(F)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体を含有することも好ましい。
本発明によれば、洗髪時に泡立ちが良く髪が絡まない滑り性に優れ、すすぎ時に髪のきしみがなく指通り性に優れ、乾燥後に髪がぱさつかず、まとまりが良好であるシャンプー組成物を提供することができる。
以下、本発明のシャンプー組成物について詳細に説明する。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(A)アルギニルフルクトシルグルコースは下記一般式(1)で表される化合物である。
本発明では、アルギニルフルクトシルグルコースの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.00001〜1質量%(以下、単に%という。)が好ましく、特に0.0001〜1%が好ましい。この配合量の範囲であれば洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、また乾燥後の仕上がり感触においても好ましく、良好な安定性を有する。
本発明に用いられるアルギニルフルクトシルグルコースは公知の方法で製造したもので良いが、例えば、アルギニンを用いて、マルトースと酸の存在下で加温することにより製造することができる。具体的には、アルギニンとマルトースとを溶媒としての酸に溶解させ、70℃で30分間加温する。アルギニンとマルトースとの反応は、アルギニン100質量部に対して、マルトース1〜1000質量部、好ましくは50〜300質量部とする。上記反応の溶媒としては、有機酸が好ましく、例えば、酢酸、酪酸などが挙げられる。特に酢酸が好ましい。なお、水溶液中で両物質を反応させると、効率が低下するので、氷酢酸などの無水状態で液状を示す酸を溶媒として用いることが好ましい。上記反応の温度条件としては、常温から沸点までの任意の温度で行えるが、反応速度及び効率の面から60〜80℃の温度条件が好ましい。反応時間は温度や溶媒としての酸の種類によって異なるが、通常5〜300分程度であり、10〜60分が好ましい。反応後、冷却したのち不溶
性物質をろ過または遠心分離して除去し、得られたろ液または上清から反応溶媒としての酸を留去することにより、アルギニルフルクトシルグルコースを含む混合物を得ることができる。アルギニルフルクトシルグルコースを含む混合物のままでも使用可能であるが、必要に応じて、常法によりアルギニルフルクトシルグルコースを含む混合物からアルギニルフルクトシルグルコースを精製して使用する。
本発明に用いられるアルギニルフルクトシルグルコースは化学合成品に限らず、植物抽出物に含まれるものを使用しても良く、シャンプー組成物に配合する際は、アルギニルフルクトシルグルコースの精製物、混合物のまま、精製物と混合物が混在するもの、いずれのものでも使用が可能である。アルギニルフルクトシルグルコースを多く含有する植物抽出物はコメヌカ発酵エキスが上げられ、植物抽出物としてはそれを使用することが好ましい。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(B)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリルベタイン、ラウロイルアミドプロピルベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン等が挙げられる。本発明では、これらエーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤の中から適宜選択し、1種単独または2種以上を組み合わせて配合できる。これらの中でも好ましくはラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウラミドプロピルベタイン、パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタインである。エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤の配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して3〜30%が好ましく、特に5〜20%が好ましい。これは、エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤の配合量を増やすと、泡立ちが良くなるが、コンディショニング効果(例えば、洗浄中の使用感および洗浄後の仕上り感の良さ等)が低くなり、また、粘性も高くなるため、充分起泡性を得るには3%以上が好ましく、また、適度な粘性を保ち、充分なコンディショニング効果を得るには30%以下が好ましいからである。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(C)カチオン化セルロース及びカチオン化グアガムのカチオン化度を示す電荷密度は、0.5〜2.5meq/gの範囲が好ましく、0.7〜2meq/gの範囲が更に好ましい。本発明では、これらカチオン化セルロース及びカチオン化グアガムの中から適宜選択し、1種単独または2種以上を組み合わせて配合できる。カチオン化セルロース及びカチオン化グアガムの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.05〜2%が好ましく、特に0.1〜0.7%が好ましい。この配合量の範囲であれば、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、また乾燥後の仕上がり感触においても好ましい。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(D)25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンは、非イオン界面活性剤として知られている既知物質であって、25℃において液状の性状を有するものである。ポリオキシエチレンの付加モル数としては5〜10が好ましく、脂肪酸としては炭素数12〜20のものが好ましい。このようなポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンを例示すると、ポリオキシエチレン(5)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)ヤシ油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)パーム核油脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)パーム核脂肪酸グリセリン、ポリオキシエチレン(5)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(7)グリセリルモノオレート、ポリオキシエチレン(10)グリセリルモノオレ
ート、ポリオキシエチレン(5)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(7)イソステアリン酸グリセリン、ポリオキシエチレン(10)イソステアリン酸グリセリン等が挙げられる。これらの中でもポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンが特に好ましい。本発明では、これらポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンエステルの中から適宜選択し、1種単独または2種以上を組み合わせて配合できる。ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリンエステルの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.3〜10%が好ましく、特に0.5〜5%が好ましい。この配合量の範囲であれば、洗髪中の起泡性や使用感触を損なわない範囲で十分な洗浄性とコンディショニング効果を得られるため好ましい。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(E)N−アシルサルコシントリエタノールアミンとしては、例えばN−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン、N−ミリストイルサルコシントリエタノールアミン等が挙げられる。本発明では、これらN−アシルサルコシントリエタノールアミンの中から適宜選択し、1種単独または2種以上を組み合わせて配合できる。N−アシルサルコシントリエタノールアミンの配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して1%〜30%が好ましく、特に5〜20%が好ましい。これは、N−アシルサルコシントリエタノールアミンの配合量を増やすと、コンディショニング効果(例えば、洗浄中の使用感および洗浄後の仕上り感の良さ等)が高くなるが、粘性が低くなるため、充分なコンディショニング効果を得るには1%以上が好ましく、また、適度な粘性を保ち、充分な起泡性を得るには30%以下が好ましいからである。
本発明のシャンプー組成物に用いられる成分(F)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体は、表示名称ポリクオタニウム−7(日本化粧品表示名称辞典、薬事日報社、2007年)として記載された公知の高分子成分である。本発明では、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体の配合量は特に限定されるものではないが、シャンプー組成物全体に対して0.01〜1%が好ましく、特に0.02〜0.5%が好ましい。この配合量の範囲であれば、洗髪時およびすすぎ時の指通り性に優れ、また乾燥後の仕上がり感触においても好ましい。
本発明のシャンプー組成物は、常法により製造することができ、pH3〜10のシャンプーとして提供され、使用部位や使用場面に合わせて、固体、粉体、液体、ジェル、クリーム、エアゾール、フォーム等様々な態様をとることができる。
また、本発明のシャンプー組成物には、上記成分のほかに本発明の効果を損なわない範囲で公知の成分を適宜配合することができる。公知の成分としては、脂肪酸グリセリンエステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、モノグリセリド誘導体、高級アルコール酸化エチレン付加物、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、プルロニック型界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、脂肪族アルキル基を含むブロックポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアミンオキシド、アルキルポリグルコシドに代表されるノニオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、脂肪酸アミドアミン塩、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトサルフェート、ステアロキシプロピルジメ
チルアミン、ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド、ステアリルPGジメチルアミン、ステアリルPGトリモニウムクロリド、ベヘニルPGトリモニウムクロリドに代表されるカチオン性界面活性剤が挙げられる。
さらにアボカド油、アルモンド油、オリーブ油、グレープシード油、コメヌカ油、コメ胚芽油、月見草油、ツバキ油、サザンカ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油、ローズヒップ油、アンズ核油、シアバター、卵黄油、馬脂等の油脂類、ホホバ油、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ラノリン、ミツロウ等のロウ類、オゾケライト、流動パラフィン、スクワレン、ワセリン等の炭化水素類、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、ラノリンアルコール、フィトステロール、セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ステアリン酸オクチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸オクチル、ジオレイン酸エチレングリコール、トリイソステアリン酸グリセリル、乳酸セチル、アジピン酸ジイソプロピル、イソステアリン酸コレステリル等のエステル油類等、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、グリコシルトレハロース、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、エチルアルコール、イソプロパノール等の低級アルコール、キサンタンガム、グアガム、デンプン等の天然高分子及びその誘導体、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース等のセルロール系高分子、カルボキシビニルポリマーやポリビニルピロリドン等の合成高分子等、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸トリエチレングリコール等のパール化剤、カオリン、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、タルク、マイカ、セルロース末、シルク末、デンプン、ポリエチレン末、ナイロン末、架橋ポリスチレン等の顔料、防腐剤、金属イオン封鎖剤、噴射剤、無機塩、有機酸及びその塩、ピロリドンカルボン酸及びその塩、ヒアルロン酸及びその塩、ソルビトールやマルチトールやトレハロース等の糖類、トリメチルグリシン等の保湿剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノール、ピロクトンオラミン、クララエキス、ジンクピリチオン、ヒノキチオール等の殺菌剤、その他、センブリエキス、塩化カプロニウム、セファランチン、サリチル酸、イノシット、ヨウ化ニンニクエキス、レゾルシン、エストラジオール、エチニルエストラジオール、オキセンドロン、パントテン酸及びその誘導体、プラセンタエキス、ビオチン、モノニトログアヤコール、感光素301、ウシヘマチン、グリチルリチン酸ジカリウム、塩酸ピリドキシン、冷感剤、温感剤、動植物抽出物、ビタミン、紫外線吸収剤、アミノ酸及びその誘導体、タンパク質及びその誘導体、酸化防止剤、着色剤、香料等である。
次に本発明のシャンプー組成物について実施例をもって詳細に説明するが、本発明はこれにより限定されるものではない。実施例に先立ち、各実施例で採用した試験法及び評価基準を説明する。
(1)起泡力試験
1,000mL容器の攪拌機つき円筒形シリンダーに、実施例および比較例のシャンプー組成物の5%水溶液を50mL入れ、5,000rpmで1分間攪拌した後の泡容積を測定した。また、評価の基準を次のように設定した。
◎:泡立ち極めて良好 泡容積600mL以上
○:泡立ち良好 泡容積500mL以上,600mL未満
△:泡立ち普通 泡容積400mL以上,500mL未満
×:泡立ち不良 泡容積400mL未満
(2)洗髪時及びすすぎ時の使用感試験(ハーフヘッド法)
10名の専門パネルにより、実施例および比較例のシャンプー組成物を使用し、洗髪中の
指通り、すすぎ時の指通り、すすぎ後のきしみの有無を官能評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
[洗髪中の指通り]
◎:極めて良好 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い 洗髪中の指通りが良いと答えた被験者の数が4人未満
[すすぎ時の指通り]
◎:極めて良好 すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い すすぎ時の指通りが良いと答えた被験者の数が4人未満
[すすぎ後のきしみ]
◎:極めて良好 きしまないと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 きしまないと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い きしまないと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い きしまないと答えた被験者の数が4人未満
(3)洗髪乾燥後の髪の仕上がり感試験
10名の専門パネルが上記と同様の方法で洗髪した後、毛髪を乾燥させ、毛髪のぱさつき、まとまり易さの良否等の仕上がり感を官能評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
[ぱさつき]
◎:極めて良好 ぱさつきがないと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 ぱさつきがないと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い ぱさつきがないと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い ぱさつきがないと答えた被験者の数が4人未満
[まとまり]
◎:極めて良好 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が8人以上
○:良好 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が6人以上、8人未満
△:やや悪い 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が4人以上、6人未満
×:悪い 髪のまとまりが良いと答えた被験者の数が4人未満
実施例5〜7、参考例1〜4,8及び比較例1〜4
表1に示す組成のシャンプー組成物を調製し、これらを使用したときの起泡性、洗髪時の指通り、すすぎ時の使用感、乾燥後のぱさつきおよびまとまりについて評価し、その結果を表1に示した。なお、以下の実施例の組成における配合量は質量%である。

表1より明らかなように、本発明の成分を用いた実施例5〜7、参考例1〜4,8のシャンプーは比較例1〜4の組成物に比べていずれも優れた性能を見出した。
以下、本発明のシャンプー組成物のその他の処方例を実施例として挙げる。なお、これらの実施例のシャンプー組成物についても、上記の起泡性、洗髪時の指通り、すすぎ時の使用感、乾燥後のぱさつきおよびまとまりなどの各項目を評価したところ、いずれの実施例においても、優れた特性を有しており良好であった。
実施例9 シャンプー
(1)ラウレス硫酸ナトリウム 9.0
(2)ラウラミドプロピルベタイン 3.0
(3)ラウロイルメチルアラニンナトリウム 2.0
(4)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 2.0
(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(6)アルギニルフルクトシルグルコース 0.1
(7)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 1.0
(8)塩化ナトリウム 0.1
(9)カチオン化セルロース(電荷密度:1.3meq/g) 0.2
(10)カチオン化グアガム(電荷密度:0.7meq/g) 0.1
(11)カチオン化タラガム(電荷密度:1.5meq/g) 0.1
(12)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 4.0
(13)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0
(14)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.1
(15)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(16)桃葉エキス 0.5
(17)海藻エキス 0.1
(18)セリシン 0.1
(19)アロエベラ葉エキス 0.1
(20)グリコシルトレハロース 0.5
(21)N−アセチルグルコサミン 0.3
(22)D−パントテニルアルコール 0.1
(23)加水分解コラーゲン液 0.5
(24)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(25)シルクエキス 0.5
(26)加水分解コムギ 0.1
(27)L−アルギニン 0.1
(28)グルタミン酸ナトリウム 0.5
(29)L−プロリン 0.1
(30)ローズヒップ油 0.1
(31)グレープシード油 0.1
(32)ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル) 0.1
(33)ポリクオタニウムー64 0.1
(34)加水分解カラスムギタンパク 0.2
(35)海水 0.5
(36)クエン酸 0.4
(37)安息香酸ナトリウム 0.5
(38)EDTA 0.1
(39)カラメル 0.2
(40)香料 0.5
(41)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、洗髪中の使用感、洗髪乾燥後の仕上がり感、起泡性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
実施例10 シャンプー
(1)ラウラミドプロピルベタイン 6.0
(2)パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 6.0
(3)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 3.0
(4)アルギニルフルクトシルグルコース 0.1
(5)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 1.0
(6)塩化ナトリウム 0.1
(7)カチオン化グアガム(電荷密度:1.1meq/g) 0.2
(8)カチオン化タラガム(電荷密度:0.7meq/g) 0.1
(9)カチオン化セルロース(電荷密度:1.3meq/g) 0.1
(10)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 6.0
(11)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2
(12)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 3.0
(13)ラウラミドMIPA 1.0
(14)セテアレス−60ミリスチルグリコール 0.5
(15)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(16)ムクロジエキス 0.5
(17)ヒオウギエキス 0.1
(18)ツバキエキス 0.1
(19)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(20)コメヌカエキス 0.1
(21)コメ胚芽油 0.1
(22)加水分解コメタンパク 0.5
(23)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 0.1
(24)クエン酸 0.2
(25)安息香酸ナトリウム 0.2
(26)EDTA 0.1
(27)カラメル 0.1
(28)香料 0.5
(29)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、洗髪中の使用感、洗髪乾燥後の仕上がり感、起泡性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。
実施例11 シャンプー
(1)N−ラウロイルサルコシントリエタノールアミン 9.0
(2)ココイルグルタミン酸TEA 3.0
(3)パーム核油脂肪酸アミドプロピルベタイン 6.0
(4)ポリオキシプロピレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(5)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 1.0
(6)ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド 2.0
(7)カチオン化セルロース(電荷密度:0.8meq/g) 0.2
(8)カチオン化グアガム(電荷密度:1.1meq/g) 0.2
(9)カチオン化タラガム(電荷密度:0.7meq/g) 0.1
(10)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.5
(11)ポリクオタニウム−49 0.1
(12)ポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリン 2.0
(13)ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
(14)ミリスチン酸 0.3
(15)アルギニルフルクトシルグルコース 0.1
(16)サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス 1.0
(17)ムクロジエキス 0.5
(18)ヒオウギエキス 0.1
(19)ツバキエキス 0.1
(20)チャ花エキス 0.1
(21)黒米エキス(商品名:黒米エキス−PC〔オリザ油化製〕) 0.1
(22)赤米エキス 0.1
(23)コメヌカエキス 0.1
(24)コメ胚芽油 0.1
(25)加水分解コメタンパク 0.5
(26)コメヌカ油脂肪酸フィトステリル 0.1
(27)アンズ核油 0.1
(28)イノシトール 0.3
(29)クエン酸 0.4
(30)安息香酸ナトリウム 0.5
(31)EDTA 0.1
(32)塩化ナトリウム 0.5
(33)カラメル 0.2
(34)香料 0.5
(35)精製水 バランス
常法により上記組成のシャンプーを調製し、洗髪中の使用感、洗髪乾燥後の仕上がり感、
起泡性を評価したところ、いずれの特性も優れており良好な結果を得た。

Claims (4)

  1. 下記成分(A)〜()を含有することを特徴とするシャンプー組成物。
    (A)アルギニルフルクトシルグルコース
    (B)エーテル硫酸塩型アニオン性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤から選ばれる1種以上
    (C)カチオン化セルロース及びカチオン化グアガムから選ばれる1種以上
    (D)25℃で液状のポリオキシエチレン脂肪酸グリセリン
  2. 成分(D)がポリオキシエチレン(7)ヤシ油脂肪酸グリセリンである請求項1に記載のシャンプー組成物。
  3. さらに成分(E)N−アシルサルコシントリエタノールアミンを含有する請求項1または2に記載のシャンプー組成物。
  4. さらに成分(F)塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載のシャンプー組成物。
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