JP2013193592A - 筒状部材の嵌合構造 - Google Patents

筒状部材の嵌合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】シール性を確保しつつ、振動等によって一方の筒状部材が他方から外れるのを防止すること、及び嵌合作業の手間を減らすことが可能な筒状部材の嵌合構造を提供する。
【解決手段】第1嵌合筒部25の外周面25aには凹部27が形成されている一方、ダストカバー3の一部である第2筒状部材31の一端には鍔部39及び第2嵌合筒部41が設けられている。鍔部39にはシール部材55が取り付けられ、第2嵌合筒部41の内周面41aには突起部43が突設されている。そして、第1嵌合筒部25が第2嵌合筒部41に内嵌合され、凹部27及び突起部43が凹凸嵌合した状態でシール部材55が第1嵌合筒部25と鍔部39とにより強圧された状態が保持されている。これにより、両嵌合筒部25,41の上下移動が規制され、シール部材55が強圧されてシール性が確保される。
【選択図】図5

Description

本発明は、一対の筒状部材の端部同士が嵌合され、かつ両者間にシール部材が介在された筒状部材の嵌合構造に関し、例えば、車両のステアリングギヤボックスの一部であってステアリングシャフトが挿通収容されるシャフト収容部を、該ステアリングギヤボックスに塵等が入るのを防ぐためのダストカバーの一端に内嵌合するのに適用される筒状部材の嵌合構造に関するものである。
車両の前部には、一般に、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルと、このダッシュパネルに形成された開口部を挿通するステアリングシャフトと、車室に設けられ、このステアリングシャフト上端と連結するステアリングホイールと、エンジンルームに設けられ、ステアリングシャフト下端と駆動連結するステアリングギヤボックスとが設けられている。特許文献1には、ダッシュパネルの上記開口部周縁部に車室側から取り付けられたゴム製のコラムホールカバーにステアリングシャフトの外周面に摺接する円筒ブッシュが挿着されているコラムホールカバー構造が開示されている。このコラムホールカバー構造により、ステアリングギヤボックス及び車室の一方から他方に水などが入るのを防止している。
ところで、ステアリングギヤボックスには、その一部であってステアリングシャフト下端部が挿通収容される円筒状のシャフト収容部が形成されている。このシャフト収容部には、ステアリングギヤボックス内に塵等が入るのを防止するダストカバーが取り付けられている場合がある。具体的には、シャフト収容部は、その端部にダストカバーに内嵌合される第1嵌合筒部を有し、この第1嵌合筒部の外周面に全周に亘って凹部が形成されている一方、ダストカバーは、その一端から筒中心線に直交する方向に張り出す環状の鍔部及びこの鍔部の張出端縁から全周に亘って上記筒中心線方向に突出して上記第1嵌合筒部が内嵌合される第2嵌合筒部を有している。そうして、上記鍔部に環状の両面テープが貼り付けられ且つ上記凹部にOリングが嵌め込まれた状態で第1嵌合筒部が第2嵌合筒部に圧入され、両面テープが第1嵌合筒部先端と鍔部とによって強圧されている。
特開平10−250602号公報(第3頁、図5)
しかしながら、上記嵌合構造では、第1嵌合筒部及び第2嵌合筒部がOリングを径方向内外から強圧することによってその嵌合状態を保持しているものの、第1嵌合筒部及び第2嵌合筒部の筒中心線方向の移動を規制するものが何もない。したがって、嵌合状態のステアリングギヤボックス及びダストカバーに振動が加わると、第2嵌合筒部が第1嵌合筒部に対してその筒中心線方向に次第にズレていき、最終的にダストカバーがステアリングギヤボックスから外れる虞がある。また、鍔部に環状の両面テープを貼り付けて上記凹部にOリングを嵌め込む作業が手間であった。一方、特許文献1のコラムホールカバー構造では、コラムホールカバーがゴム製であるためその位置が定まり難く、上記円筒ブッシュの挿着が困難であった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シール性を確保しつつ、振動等によって一方の筒状部材が他方の筒状部材から外れるのを防止すること、及び嵌合作業の手間を減らすことが可能な筒状部材の嵌合構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、第1嵌合筒部及び第2嵌合筒部の各構造及びシール部材の配置を工夫したものである。
具体的には、本発明は、一端に第1嵌合筒部を有する第1筒状部材と、一端から筒中心線に交差する方向に張り出す環状鍔部及び該鍔部の張出端縁から全周に亘って該筒中心線方向に突出し、上記第1嵌合筒部が内嵌合される第2嵌合筒部を有する第2筒状部材と、上記第2嵌合筒部に収容されて上記鍔部に載置されるシール部材とを備え、上記第1嵌合筒部が上記第2嵌合筒部に内嵌合された状態で、上記シール部材が該第1嵌合筒部先端と上記鍔部とによって強圧された筒状部材の嵌合構造を対象とし、次のような解決手段を講じた。
第1の発明は、上記第1嵌合筒部及び上記第2嵌合筒部の一方には少なくとも2つの係合部が形成され、他方には該各係合部が係合する被係合部が形成され、上記第1嵌合筒部が上記第2嵌合筒部に内嵌合された状態で、上記各係合部が上記被係合部に係合することで上記第1嵌合筒部及び上記第2嵌合筒部の筒中心線方向の移動が規制され、上記シール部材が上記第1嵌合筒部先端と上記鍔部とによって強圧された状態が保持されていることを特徴とするものである。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記係合部は、上記第2嵌合筒部の内周面に突設された突起部であり、上記被係合部は、上記突起部に対応し、上記第1嵌合筒部の外周面に設けられた凹部であり、上記第2嵌合筒部には、上記突起部と上記鍔部との間に該第2嵌合筒部の筒中心線に交差する方向に貫通する貫通孔が形成され、上記貫通孔の周縁部は、上記突起部の上記鍔部対向面及び該鍔部の上記シール部材載置面の各々に段差なく連続し、上記シール部材は、その外周縁から外側に延びる係止部を有し、上記係止部は、上記シール部材を上記鍔部に載置した際に、上記貫通孔に挿入されて該鍔部の外周縁に係止することを特徴とするものである。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記第2嵌合筒部には、突出方向全体に亘って切り欠かれた切欠部が形成され、上記切欠部には、その両対向側面の少なくとも一方に爪部が突設され、上記シール部材は、その外周縁から外側に延びる延出部を有し、上記延出部は、上記爪部によって上記鍔部のシール部材載置面に押し付けられていることを特徴とするものである。
第4の発明は、上記第1の発明において、上記シール部材には、その外周縁から外側に突出する突出部が形成され、上記第2嵌合筒部には、その内周面に開口し、上記突出部が収容される収容凹部が形成されていることを特徴とするものである。
第5の発明は、上記第1の発明において、上記第2嵌合筒部には、その内周面に凸部が突設され、上記シール部材の外周縁は、上記凸部によって上記鍔部の上記シール部材載置面に押し付けられていることを特徴とするものである。
第6の発明は、上記第1乃至第5のいずれかの発明において、上記第1筒状部材は、車両のステアリングギヤボックスの一部であり、上記第2筒状部材は、エンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルに配設されるダストカバーの一部であり、上記第1筒状部材及び上記第2筒状部材には、ステアリングシャフトが挿通されることを特徴とするものである。
第1の発明によれば、第1嵌合筒部及び第2嵌合筒部の一方には少なくとも2つの係合部が形成され、他方には各係合部が係合する被係合部が形成され、第1嵌合筒部が第2嵌合筒部に内嵌合された状態で、各係合部が被係合部に係合することで第1嵌合筒部及び第2嵌合筒部の筒中心線方向の移動が規制される。したがって、互いに嵌合している両筒部材に振動が加わっても、当該両筒部材の一方が他方から外れるのを防止することができる。さらに、両筒状部材が係合した状態で、シール部材が第1嵌合筒部先端及び鍔部によって強圧された状態が保持されているので、シール性が十分に確保される。さらにまた、両筒状部材を嵌合する際には、シール部材を第2筒状部材の鍔部に取り付けて第1嵌合筒部を第2嵌合筒部に嵌め込むだけなので、手間がかからない。
第2の発明によれば、第2嵌合筒部の内周面に突起部が突設されているため、第2筒状部材の鍔部及び第2嵌合筒部の部分はアンダーカット形状である。したがって、第2筒状部材が樹脂製の場合、その成形型には突起部を成形するためのスライド型を要する。そして、第2嵌合筒部が比較的小径の場合、上記スライド型を第2嵌合筒部の外側でスライドさせる必要がある。そうしてこの場合、上記スライド型によって鍔部と突起部との間に貫通孔が必然的に形成される。そこで、シール部材外周縁に係止部を設け、この係止部を上記貫通孔に挿入して鍔部外周縁に係止することにより、シール部材載置面に載置されたシール部材が第2筒状部材から脱落するのを防止することができる。
第3の発明によれば、シール部材を鍔部のシール部材載置面上に取り付ける際に、シール部材の延出部を切欠部の開口端から入れて鍔部側に押し付けるだけなので、シール部材の取付作業が簡単である。また、延出部が爪部によって鍔部のシール部材載置面に押し付けられているので、延出部の切欠部開口端側への移動が規制される。したがって、載置されたシール部材が第2筒状部材から脱落するのを防止することができる。
また、第3の発明によれば、第2嵌合筒部に第1嵌合筒部を内嵌合させるため、嵌合する際に第2嵌合筒部がある程度開く必要がある。そこで、第2嵌合筒部に切欠部を設けることにより、第2嵌合筒部が開きやすくなり、嵌合作業が容易になる。特に、第2嵌合筒部が比較的小径の場合に開きにくくなるが、第2嵌合筒部に切欠部を設けることにより、開き易くなる。したがって、第2嵌合筒部が比較的小径の場合に特に有効である。
第4の発明によれば、第2嵌合筒部に形成された収容凹部にシール部材外縁から径方向外側に突出する突出部が収容され、この突出部が上記収容凹部の筒中心線方向端面に当接することでシール部材の筒中心線方向の移動が規制される。したがって、載置されたシール部材が第2筒状部材から脱落するのを防止することができる。
第5の発明によれば、シール部材の外周縁が第2嵌合筒部に形成された凸部によって鍔部のシール部材載置面に押し付けられるので、シール部材の筒中心線方向の移動が規制される。したがって、シール部材が第2筒状部材から脱落するのを防止することができる。また、シール部材の外周縁に何ら設ける必要がないので、シール部材の構造を簡素化することができる。
第6の発明によれば、本発明の筒状部材の嵌合構造をステアリングギヤボックスとダストカバーとの嵌合構造に適用することにより、ステアリングギヤボックスとダストカバーとの嵌合部のシール性を確保しつつ、ダストカバーが振動によってステアリングギヤボックスから外れるのを防止することができる。
第1実施形態に係る筒状部材の嵌合構造が適用された自動車の前部側方断面図である。 嵌合状態のステアリングギヤボックス及びダストカバーの斜視図である。 ステアリングギヤボックスの斜視図である。 シール部材及び防音部材が取り付けられたダストカバーの分解斜視図である。 シール部材及び防音部材が取り付けられたダストカバーの全体斜視図である。 図2におけるVI-VI線矢視断面図である。 第1実施形態の変形例1に係るダストカバーの図5相当図である。 第1実施形態の変形例2に係るダストカバー及びシール部材の一部斜視図である。 (a)は第2実施形態に係るダストカバー及びシール部材の一部斜視図であり、(b)は第3実施形態に係るダストカバー及びシール部材の一部斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。以下の実施形態では、本発明に係る筒状部材の嵌合構造を自動車のステアリングギヤボックスと該ステアリングギヤボックスに水や塵等が入るのを防ぐダストカバーとの嵌合構造に適用したものについて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る筒状部材の嵌合構造が適用された自動車5の前部側方断面図であり、その適用対象は、ステアリングギヤボックス1の一部である後述するシャフト収容部(以降、第1筒状部材という)21とダストカバー3の一部である後述する第2筒状部材31である。図1中、7はエンジンルーム9と車室11とを仕切るダッシュパネル、13はダッシュパネル7の車室11側に設けられ、計器類が取り付けられるインストルメントパネル、15はインストルメントパネル13を貫通し、エンジンルーム9に配設されているステアリングギヤボックス1に下端部が駆動連結するステアリングシャフト、17は自動車5を操舵するためのステアリングホイールである。上記第1筒状部材21は車室11側に延びている一方、上記ダストカバー3は上記ダッシュパネル7のエンジンルーム9側の面に後述する防音部材35を介して配設され、このダストカバー3の略円筒状の第2筒状部材31に第1筒状部材21が内嵌合されている。
図2は、第2筒状部材31にステアリングギヤボックス1の一部である円筒状の第1筒状部材21が内嵌合された状態を示す斜視図である。また、図3は、ステアリングギヤボックス1を示す斜視図である。尚、図2では、ステアリングシャフト15を仮想線で示している。ステアリングギヤボックス1は、ラックアンドピニオンまたはボールナット機構によってステアリングシャフト15の回転を車幅方向の動きに変換するものであって、ラックアンドピニオンの場合、ステアリングシャフト15が回転することにより回転するピニオンシャフト(図示せず)及び該ピニオンシャフトと噛み合ってステアリングシャフト15の回転運動を直線運動に変換するランクバー(図示せず)等が収容されたハウジング19と、このハウジング19から車室11側に延びてステアリングシャフト15が挿通収容される樹脂製の第1筒状部材21とを備えている。この第1筒状部材21は、ハウジング19から延びる円筒状の挿通部本体22と、この挿通部本体22の車室11側端から拡径している第1筒状部材本体23と、第1筒状部材本体23の車室11側端から縮径している第1嵌合筒部25とを備えている。この第1嵌合筒部25の外周面25aには、断面矩形状の環状凹部(被係合部)27が全周に亘って形成されている。尚、第1筒状部材本体23の外周面23aには、嵌合時に第1筒状部材21に対する第2筒状部材31の周方向位置を決めるための位置決め用突起29が突設されている。
図4及び図5はダストカバー3を示す図である。尚、説明の便宜上、図4及び図5における上側及び下側を「上側」及び「下側」とする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図4及び図5における上下とは逆になっている。ダストカバー3は、樹脂製であって、ステアリングシャフト15が挿通する円筒状の第2筒状部材31と、この第2筒状部材31の車室11側端に設けられたフランジ部33とを備えている。このフランジ部33とダッシュパネル7との間に、ステアリングシャフト15が挿通する挿通孔35aが形成されたスポンジ状の防音部材35が配設されている。
第2筒状部材31の詳細について図4を参照して説明する。第2筒状部材31は、フランジ部33からステアリングギヤボックス1側に延びる円筒状の挿通部本体37と、この挿通部本体37のステアリングギヤボックス1側端からその筒中心線に直交する方向に張り出す環状の鍔部39と、鍔部39張出端縁から全周に亘って該筒中心線方向に突出するように一体に設けられた円筒状の第2嵌合筒部41とを備えている。第2嵌合筒部41の内周面41aには90度間隔で4つの突起部(係合部)43が突設され、また、各突起部43と鍔部39との間に筒中心線に直交する方向に貫通する台形状の貫通孔45が形成されている。各突起部43には、筒中心線に直交する方向内側に行くに従って下方に傾斜する上面43aが形成されている一方、筒中心線に略直交する下面(鍔部対向面)43a(図6参照)が形成されている。各貫通孔45の上側周縁部は突起部43の下面43aに段差なく連続している一方、下側周縁部は鍔部39のシール部材載置面39aに段差なく連続している。さらに、貫通孔45同士の間には、180度間隔で一対の切欠部47が形成されている。各切欠部47は第2嵌合筒部41の突出方向全体に亘って切り欠かれることにより形成されている。また、各切欠部47の両対向側面には一対の爪部49が突設されている。尚、爪部49は当該両対向側面のいずれか一方に突設されていてもよい。また、鍔部39外周縁における切欠部47に対応する部分には、筒中心線に直交する方向外方に突出する突出部51が突設されている。さらに、第2嵌合筒部41の外周面41bにおける1つの突起部43に対応する部分において、位置決め用の二股部53が突出方向に延びている。
シール部材55は、ゴム製であって、上記鍔部39のシール部材載置面39aに載置される円環板部57と、円環板部57外周縁に180度間隔で設けられた一対の係止部59とを備えている。円環板部57の上面57aには、断面三角形状の突条部61が全周に亘って設けられている。各係止部59は、U字状であって可撓性を有し、円環板部57の外周縁から筒中心線に直交する方向外方に延出し、かつ下方に折り曲げられている。
図6は、第1筒状部材21と第2筒状部材31との嵌合部分を示す、図2のVI-VI線矢視断面図である。第1嵌合筒部25が第2嵌合筒部41に内嵌合された状態で、第2嵌合筒部41に突設された各突起部43が第1嵌合筒部25に形成された環状凹部27に係合している。これにより、第1嵌合筒部25及び第2嵌合筒部41の筒中心線方向の移動が規制され、さらにシール部材55は第1嵌合筒部25先端と鍔部39とによって強圧された状態が保持されている。
第1筒状部材21を第2筒状部材31に内嵌合する際には、まず、第2筒状部材31にシール部材55を取り付ける。具体的には、シール部材55を突条部61が上を向いた状態で第2嵌合筒部41に収容し、係止部59を貫通孔45に内側から挿入し、係止部59の折曲部分を鍔部39の外周縁に係止してシール部材載置面39a上に載置する。次に、第2筒状部材31の二股部53を第1筒状部材21の位置決め用突起29に合わせ、第2筒状部材31を第1筒状部材21に押し込む。このとき、第2嵌合筒部41の突起部43の上面43aが第1嵌合筒部25先端に当たると、樹脂製の第2嵌合筒部41が筒中心線に直交する方向に開き、突起部43が第1嵌合筒部25の外周面25aに乗り上げる。そして、押し込みが継続して突起部43が上記外周面25aに形成された環状凹部27に到達すると、突起部43が環状凹部27に嵌り、第1嵌合筒部25と第2嵌合筒部41とが凹凸嵌合により係合する。これにより、第1嵌合筒部25及び第2嵌合筒部41の筒中心線方向の移動が規制される。さらに、シール部材55が第1嵌合筒部25と鍔部39とによって強圧され、その状態が保持される。
このように、第1嵌合筒部25及び第2嵌合筒部41の筒中心線方向の移動が規制されるので、振動が加わっても第2筒状部材31が第1筒状部材21から外れるのを防止することができる。また、第1嵌合筒部25と第2嵌合筒部41との係合状態において、シール部材55が第1嵌合筒部25及び鍔部39によって強圧される状態が保持されるので、シール性が十分に確保される。さらに、第1嵌合筒部25がシール部材55の突条部61に線接触しているので接触面積が小さくなり、それにより突条部61にかかる圧力が高くなるため、シール性をさらに向上させることができる。さらにまた、両筒状部材21,31を嵌め合わせる際には、第2筒状部材31の鍔部39にシール部材55を取り付けて第1嵌合筒部25を第2嵌合筒部41に嵌め込むだけなので、手間がかからない。
また、第2嵌合筒部41の内周面41aに突起部43が突設されているため、第2筒状部材31の鍔部39及び第2嵌合筒部41の部分はアンダーカット形状である。したがって、ダストカバー3の成形型には突起部43を成形するためのスライド型を要する。そして、第2嵌合筒部41が比較的小径の場合、上記スライド型を第2嵌合筒部41の外側でスライドさせる必要がある。そうしてこの場合、鍔部39と突起部43との間に貫通孔45が必然的に形成される。そこで、シール部材55外周縁に係止部59を設け、この係止部59を上記貫通孔45に挿入して鍔部39外周縁に係止することにより、シール部材載置面39aに載置されたシール部材55が鍔部39から脱落するのを防止することができる。
また、第2嵌合筒部41に切欠部47を設けることによって第2嵌合筒部41が開き易くなり、嵌合作業が容易になる。特に、第2嵌合筒部41は比較的小径の場合に開きにくくなるが、切欠部47を設けることにより開き易くなる。したがって、第2嵌合筒部41が比較的小径の場合に特に有効である。
尚、第1嵌合筒部25の外周面25aに形成された環状凹部27は、当該外周面25aに全周に亘って形成されているが、これに限定されず、例えば第2嵌合筒部41に突設された突起部43に対応する位置に断続的に形成されてもよい。また、突起部43は第2嵌合筒部41の内周面41aに90度間隔で4つ設けられていたが、これに限定されず、例えば一対の突起部43が180度間隔で設けられてもよく、または、3つ若しくは5つ以上の突起部43が両隣にある突起部43との間隔が180度以下となるように設けられてもよい。
(第1実施形態の変形例1)
上記第1実施形態ではシール部材55を第2嵌合筒部41に形成された貫通孔45を利用して取り付けたが、第2嵌合筒部41に形成された切欠部47を利用してもよい。図7は、本変形例に係るシール部材63が取り付けられたダストカバー3の全体斜視図である。尚、シール部材63以外の構成は上記実施形態1のものと同一であり、同一箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。また、説明の便宜上、図7における上側及び下側を「上側」及び「下側」とする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図7における上下とは逆になっている。シール部材63は、上面65aに突条部67が全周に亘って形成された円環板部65と、この円環板部65の外周縁に180度間隔で設けられた一対の延出部69と、各延出部69の先端から上方に延びる矩形状の当接片71とを備えている。このシール部材63を第2筒状部材31に取り付ける際には、突条部67が上を向いた状態で延出部69を切欠部47の開口端から入れて下方に押し込み、切欠部47の両爪部49間に通し、切欠部47下端部に収容する。そうすると、両爪部49が延出部69を鍔部39に押し付け、延出部69の上下移動が規制される。したがって、シール部材63の第2筒状部材31からの脱落を防止することができる。
また、シール部材63を第2筒状部材31に取り付ける際には、上記のように延出部69を切欠部47の開口端から入れて押し込むだけなので、シール部材63の取付作業が容易である。さらに、鍔部39外周縁の切欠部47に対応する部分には突出部51が設けられている。そうすると、シール部材63を突条部67が下を向いた状態で取り付けようとしても、当接片71が突出部51に当たって延出部69をそれ以上押し込むことができない。したがって、シール部材63が誤った向きに取り付けるのを防止することができる。
(第1実施形態の変形例2)
上記第1実施形態では、シール部材55の係止部59を鍔部39外周縁部に係止することにより、シール部材載置面39aに載置されたシール部材55の脱落を防止していたが、係止部59の係止が不十分な場合、シール部材55が脱落する虞がある。そこで、貫通孔の形状を工夫することによりシール部材の脱落を確実に防止することができる。
本変形例に係る第2筒状部材73及びシール部材75を図8に示す。尚、第2筒状部材73及びシール部材75以外の構成は上記第1実施形態のものと同一であり、同一箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。また、説明の便宜上、図8における上側及び下側を「上側」及び「下側」とする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図8における上下とは逆になっている。第2筒状部材73の第2嵌合筒部77には、その内周面77aに突起部79が突設され、この突起部79と鍔部81との間に貫通孔83が形成されている。突起部79には筒中心線に直交する方向内側に行くに従って下方に傾斜する上面79aが形成されている。また、貫通孔83は、下半部分が上半部分よりも周方向に広がっている。さらに、鍔部81内周縁には、上方に突出する内周側壁85が全周に亘って設けられている。一方、シール部材75は、上面89a上に断面三角形状の突条部91が全周に亘って形成された円環板部89を有し、この円環板部89の外周縁部から筒中心線に直交する方向外方に突出する突出部93が形成されている。この突出部93は、その周方向幅が上記貫通孔83の下半部分と略同一であり、その上面93aの周方向両端には係止爪部95が形成されている。
シール部材75を第2筒状部材73に取り付ける際には、図8に示すようにシール部材75を突条部91が上を向いた状態にし、突出部93を貫通孔83内に押し込む。そうすると、突出部93は、ゴム製なので、上下方向に圧縮されながら貫通孔83に入り込み、係止爪部95は、貫通孔83を通り抜けると復帰し、貫通孔83の上側周縁部に係止する。したがって、シール部材75の脱落を防止することができる。
尚、係止爪部95が設けられている場合には、内周側壁85は設けられていなくてもよい。一方、内周側壁85が設けられている場合には、係止爪部95は設けられていなくてもよい。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、突起部43,79を成形するために設けられた貫通孔45,83を利用してシール部材55,75を取り付け、または、嵌合時に第2嵌合筒部41を開き易くするために設けられた切欠部47を利用してシール部材63を取り付けている。これらに限らず、さまざまな方法でシール部材を鍔部に取り付けることができる。
図9(a)は、本実施形態に係る第2筒状部材97及びシール部材99の一部斜視図である。尚、第2筒状部材97及びシール部材99以外の構成は、上記実施形態1のものと同一であり、同一箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。また、説明の便宜上、図9(a)における上側及び下側を「上側」及び「下側」とする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図9(a)における上下とは逆になっている。第2筒状部材97は、内周面101aに突起部103が突設された第2嵌合筒部101を有し、当該内周面101aにおける突起部103下側には、当該内周面101aに開口する収容凹部105が形成されている。この収容凹部105は、筒中心線に直交する方向から見て矩形状をなしている。また、鍔部107のシール部材載置面107a内周縁には上方に突出する内周側壁109が設けられ、この内周側壁109の上記収容凹部105に対向する部分には、突出方向全体に亘って切り欠かれた矩形状の切欠部111が形成されている。この切欠部111の下端周縁部111aは、鍔部107のシール部材載置面107aに段差なく連続している。一方、シール部材99は、上面113aに断面三角形状の突条部115が全周に亘って突設された円環板部113を有し、この円環板部113外周縁から筒中心線に直交する方向外方に突出する突出部117が形成されている。
シール部材99を鍔部107に取り付ける際には、図9(a)に示すようにシール部材99を突条部115が上を向いた状態にし、突出部117を収容凹部105に押し込み、円環板部113を内周側壁109と第2嵌合筒部101との間のシール部材載置面107a上に載置する。このようにして、シール部材99が鍔部107に取り付けられる。取り付けられた状態で、突出部117の上下面は収容凹部105の上下面に当接するため、シール部材99の上下移動が規制される。したがって、シール部材99が第2筒状部材97から脱落するのを防止することができる。
また、第2嵌合筒部101と内周側壁109とによって円環板部113の筒中心線に直交する方向の移動が規制されるため、突出部117が収容凹部105からより外れにくくなり、取り付けられたシール部材99が第2筒状部材97から脱落するのをより確実に防止することができる。
尚、第2筒状部材97が比較的大径の場合には、スライド型を第2筒状部材97内側に配置し、このスライド型を筒中心線に直交する方向にスライドすることで収容凹部105を成形することができる。切欠部111は、スライド型が第2筒状部材97内側でスライドできるようにするために設けられたものである。このように、第2嵌合筒部101に筒中心線に直交する方向に貫通する貫通孔が形成されないので、塵等が侵入するのをより確実に防止することができる。
(第3実施形態)
上記第1及び第2実施形態では、シール部材55,63,75,99にそれぞれ係止部59、延出部69、突出部93,117を設けたが、第2筒状部材の構造を工夫することにより、係止部59、延出部69、突出部93,117を設けることなくシール部材を第2筒状部材にしっかりと取り付けることができる。
図9(b)は、本実施形態に係る第2筒状部材119及びシール部材121の一部斜視図である。尚、第2筒状部材119及びシール部材121以外の構成は、上記実施形態1のものと同一であり、同一箇所には同一符号を付し、その説明を省略する。また、説明の便宜上、図9(b)における上側及び下側を「上側」及び「下側」とする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図9(b)における上下とは逆になっている。第2筒状部材119は、内周面123aに突起部125が突設された第2嵌合筒部123を有し、この内周面123aには突起部125下方に凸部127が突設されている。尚、凸部127は突起部125の下方以外の位置に突設されてもよい。但し、凸部127が突起部125の下方に突設されている場合、1つのスライド型で両者を成形することができるので、製造の手間を減らすことができる。また、鍔部129内周縁には上方に突出する内周側壁131が設けられており、突起部125及び凸部127に対向する部分には切欠部132が形成されている。この切欠部132は内周側壁131の突出方向全体に亘って切り欠かれるように形成され、その下端周縁部132aは鍔部129のシール部材載置面129aと段差なく連続している。一方、シール部材121は、その上面133aに突条部135が全周に亘って設けられた円環板部133で構成されている。
このシール部材121が鍔部129のシール部材載置面129a上に載置されると、シール部材121は、その上面133a外周縁が凸部127によってシール部材載置面129aに押し付けられ、その上下方向の移動が規制される。したがって、シール部材121が第2筒状部材119から脱落するのを防止することができる。さらに、内周側壁131によってシール部材121の筒中心線に直交する方向への移動が規制され、シール部材121外周縁が凸部127に押し付けられるため、シール部材121の上下方向の移動がより確実に規制される。また、円環板部133の外周縁に何ら設ける必要がないので、シール部材121の構造を簡素化することができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、第1筒状部材21に凹部27を設けると共に第2筒状部材31,73,97,119に突起部43,79,103,125を設け、これら突起部43,79,103,125及び凹部27が凹凸嵌合することにより第1筒状部材21と第2筒状部材31,73,97,119とを係合させたが、これに限定されず、第1筒状部材に突起部を突設し、第2筒状部材に凹部を設けてもよい。
また、上記実施形態のように鍔部39,81,107,129が筒中心線に直交する方向に張り出した方が好ましいが、鍔部39,81,107,129は、筒中心線に対して75〜105度傾いて略直交する方向に張り出すか、または、該筒中心線に対して若干傾斜するように交差して張り出してもよい。
以上説明したように、本発明に係る筒状部材の嵌合構造は、シール性を確保しつつ、振動等によって一方の筒状部材が他方から外れるのを防止することが可能な用途等に適用することができる。
1 ステアリングギヤボックス
31,73,97,119 第2筒状部材
5 自動車(車両)
7 ダッシュパネル
9 エンジンルーム
11 車室
15 ステアリングシャフト
21 第1筒状部材
25 第1嵌合筒部
27 環状凹部(被係合部)
39,81,107,129 鍔部
39a,81a,107a,129a シール部材載置面
41,77,101,123 第2嵌合筒部
43,79,103,125 突起部(係合部)
45,83 貫通孔
47 切欠部
49 爪部
55,63,75,99,121 シール部材
59 係止部
69 延出部
105 収容凹部
117 突出部
127 凸部

Claims (6)

  1. 一端に第1嵌合筒部(25)を有する第1筒状部材(21)と、
    一端から筒中心線に交差する方向に張り出す環状の鍔部(39,81,107,129)及び該鍔部(39,81,107,129)の張出端縁から全周に亘って該筒中心線方向に突出し、上記第1嵌合筒部(25)が内嵌合される第2嵌合筒部(41,77,101,123)を有する第2筒状部材(31,73,97,119)と、
    上記第2嵌合筒部(41,77,101,123)に収容されて上記鍔部(39,81,107,129)に載置されるシール部材(55,63,75,99,121)とを備え、
    上記第1嵌合筒部(25)が上記第2嵌合筒部(41,77,101,123)に内嵌合された状態で、上記シール部材(55,63,75,99,121)が該第1嵌合筒部(25)先端と上記鍔部(39,81,107,129)とによって強圧された筒状部材の嵌合構造であって、
    上記第1嵌合筒部(25)及び上記第2嵌合筒部(41,77,101,123)の一方には少なくとも2つの係合部(43,79,103,125)が形成され、他方には該各係合部(43,79,103,125)が係合する被係合部(27)が形成され、
    上記第1嵌合筒部(25)が上記第2嵌合筒部(41,77,101,123)に内嵌合された状態で、上記各係合部(43,79,103,125)が上記被係合部(27)に係合することで上記第1嵌合筒部(25)及び上記第2嵌合筒部(41,77,101,123)の筒中心線方向の移動が規制され、上記シール部材(55,63,75,99,121)が上記第1嵌合筒部(25)先端と上記鍔部(39,81,107,129)とによって強圧された状態が保持されていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  2. 請求項1に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記係合部(43)は、上記第2嵌合筒部(41)の内周面(41a)に突設された突起部(43)であり、
    上記被係合部(27)は、上記突起部(43)に対応し、上記第1嵌合筒部(25)の外周面(25a)に設けられた凹部(27)であり、
    上記第2嵌合筒部(41)には、上記突起部(43)と上記鍔部(39)との間に該第2嵌合筒部(41)の筒中心線に交差する方向に貫通する貫通孔(45)が形成され、
    上記貫通孔(45)の周縁部は、上記突起部(43)の上記鍔部対向面(43a)及び該鍔部(39)の上記シール部材載置面(39a)の各々に段差なく連続し、
    上記シール部材(55)は、その外周縁から外側に延びる係止部(59)を有し、
    上記係止部(59)は、上記シール部材(55)を上記鍔部(39)に載置した際に、上記貫通孔(45)に挿入されて該鍔部(39)の外周縁に係止することを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  3. 請求項1又は2に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記第2嵌合筒部(41)には、突出方向全体に亘って切り欠かれた切欠部(47)が形成され、
    上記切欠部(47)には、その両対向側面の少なくとも一方に爪部(49)が突設され、
    上記シール部材(63)は、その外周縁から外側に延びる延出部(69)を有し、
    上記延出部(69)は、上記爪部(49)によって上記鍔部(39)のシール部材載置面(39a)に押し付けられていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  4. 請求項1に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記シール部材(99)には、その外周縁から外側に突出する突出部(117)が形成され、
    上記第2嵌合筒部(101)には、その内周面(101a)に開口し、上記突出部(117)が収容される収容凹部(105)が形成されていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  5. 請求項1に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記第2嵌合筒部(123)には、その内周面(123a)に凸部(127)が突設され、
    上記シール部材(121)の外周縁は、上記凸部(127)によって上記鍔部(129)の上記シール部材載置面(129a)に押し付けられていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記第1筒状部材(21)は、車両(5)のステアリングギヤボックス(1)の一部であり、
    上記第2筒状部材(31,73,97,119)は、エンジンルーム(9)と車室(11)とを仕切るダッシュパネル(7)に配設されるダストカバー(3)の一部であり、
    上記第1筒状部材(21)及び上記第2筒状部材(31,73,97,119)には、ステアリングシャフト(15)が挿通されることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
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