JP6300621B2 - 筒状部材の嵌合構造 - Google Patents

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Description

本発明は、筒状部材の端部同士が嵌合され、かつ両者間にシール部材が介在された筒状部材の嵌合構造に関し、例えば、車両のステアリングギヤボックスに埃等が入るのを防ぐためのダストカバーの嵌合構造に適用される技術分野に属する。
例えば、車両の前部に設けられるステアリング装置は、エンジンルームに設けられるステアリングギヤボックスと、ステアリングギヤボックスに連結され、ダッシュパネルに形成された開口部を挿通するステアリングシャフトと、ステアリングシャフトに取り付けられるステアリングホイールとを備えている。
ステアリングギヤボックスには、その一部であってステアリングシャフトの下端部が挿通された状態で収容される筒状のシャフト収容部が形成されている。このシャフト収容部には、ステアリングギヤボックス内に埃等が入るのを防ぐためのダストカバーが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。シャフト収容部は、その端部にダストカバーに内嵌合される第1嵌合筒部を有し、この第1嵌合筒部の外周面に全周に亘って凹部が形成されている一方、ダストカバーは、その一端から筒中心線に直交する方向に張り出す環状の鍔部及びこの鍔部の張出端縁から全周に亘って上記筒中心線方向に突出して上記第1嵌合筒部が内嵌合される第2嵌合筒部を有している。そうして、上記鍔部に環状のシール部材が配置された状態で第1嵌合筒部が第2嵌合筒部に圧入され、シール部材が第1嵌合筒部先端と鍔部とによって挟まれている。
特許文献1の図4及び図8に開示されている形態では、シール部材の外周部から径方向外方へ突出する一対の突出部を設けておき、第2嵌合筒部に形成した一対の貫通孔にシール部材の突出部を挿入し、該貫通孔の周縁部に係止させるようにしている。
また、特許文献1の図7に開示されている形態では、第2嵌合筒部に形成した一対の切り欠き部にシール部材の突出部を挿入し、該切り欠き部の周縁部に係止させるようにしている。
特開2013−193592号公報
ところで、特許文献1のようにシール部材を第1嵌合筒部と第2嵌合筒部とで挟むようにする場合には、上述のようにシール部材を事前に第2嵌合筒部に組み付けておく必要がある。
しかしながら、特許文献1の図4及び図8に開示されている形態では、シール部材の突出部を第2嵌合筒部の貫通孔に挿入する作業が必要である。つまり、シール部材の突出部を径方向内側に変形させながら第2嵌合筒部の内側に配置し、その後、突出部をその先端側から第2嵌合筒部の貫通孔に差し込んでいき、第2嵌合筒部の鍔部に係止させる。このとき、突出部の幅はその先端側から基端側に亘って同じであるため、貫通孔への挿入時の作業性が悪い。特に、挿入した後に係止させる作業も行わなければならないので、作業者の作業負担が大きい。
そこで、特許文献1の図7に開示されているように、第2嵌合筒部に切り欠き部を形成してシール部材の突出部を第2嵌合筒部への挿入方向に移動させることによって切り欠き部に挿入できるようにすることが考えられる。ところが、この形態では、切り欠き部の縁部に凸部を設けて突出部に係止させるようにしており、突出部を切り欠き部へ挿入するときに突出部が凸部を乗り越えなければならないので、凸部の突出高さをあまり高くすることはできず、係止力が弱くなる恐れがある。このことを防ぐために凸部の突出高さを高くすると、突出部が凸部を乗り越えにくくなり、ひいては切り欠き部への挿入時の作業性が悪くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、第1嵌合筒部と第2嵌合筒部との嵌合前においてシール部材を第2嵌合筒部に容易に組み付けることができるようにするとともに、シール部材が組付後に位置ずれしないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、シール部材の突出部の先端側の幅を狭くし、さらに、第2嵌合筒部には、シール部材の突出部における幅広の部位に係止する係止部を設けるようにした。
第1の発明は、
一端に第1嵌合筒部を有する第1筒状部材と、
一端から筒中心線方向に交差する方向に張り出す環状の鍔部及び該鍔部の外縁部から筒中心線方向に突出し、上記第1嵌合筒部が内嵌合される第2嵌合筒部を有する第2筒状部材と、
上記第2嵌合筒部に収容されて上記鍔部に載置されるシール部材とを備え、
上記第1嵌合筒部が上記第2嵌合筒部に内嵌合された状態で、上記シール部材が該第1嵌合筒部の先端と上記鍔部とによって挟まれている筒状部材の嵌合構造において、
上記シール部材の外周部には、径方向へ突出する突出部が形成され、該突出部の先端側には、突出方向先端に近づくほど幅が狭くなった先細部が形成され、該突出部の該先細部よりも基端側には該先細部よりも幅が広く設定された幅広部が形成され、該突出部の該幅広部よりも基端側には該幅広部よりも幅が狭く設定された基端部が形成され、
上記第2嵌合筒部には、該第2嵌合筒部を貫通するように形成され、上記シール部材の突出部が挿入されるシール部材挿入用貫通孔と、該シール部材挿入用貫通孔に挿入された上記突出部の幅広部に係止する係止部とが設けられ
上記シール部材の上記突出部の上記基端部の幅は上記シール部材挿入用貫通孔の幅と略同じに設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、シール部材を第2嵌合筒部に組み付ける際には、第1嵌合筒部と嵌合させる前に、シール部材の突出部を第2嵌合筒部のシール部材挿入用貫通孔に挿入する。このとき、突出部の先端側の幅が狭いので、シール部材挿入用貫通孔に対して挿入する際に幅の狭い部位から挿入することが可能になり、作業性が良好になる。そして、突出部の幅の広い部位が第2嵌合筒部の係止部に係止するので、幅の狭い部位が係止する場合に比べて確実に係止する
の発明は、第1の発明において、
上記第2嵌合筒部における上記シール部材挿入用貫通孔が形成された部位は、該第2嵌合筒部における他の部位から分離されていることを特徴とする。
この構成によれば、第2嵌合筒部におけるシール部材挿入用貫通孔が形成された部位が、他の部位から分離することで、シール部材挿入用貫通孔が形成された部位の形状設定の自由度が向上する。
第1の発明によれば、シール部材の突出部の先端側の幅を狭くして第2嵌合筒部のシール部材挿入用貫通孔に挿入するようにしたので、シール部材を第2嵌合筒部に容易に組み付けることができる。そして、シール部材挿入用貫通孔に挿入された突出部の先端側よりも幅の広い部位に係止する係止部を第2嵌合筒部に設けたので、シール部材が組付後に位置ずれしないようにすることができる
の発明によれば、第2嵌合筒部におけるシール部材挿入用貫通孔が形成された部位を他の部位から分離したので、シール部材挿入用貫通孔が形成された部位の形状設定の自由度が向上し、シール部材の位置ずれを防ぐ構造を容易に設けることができる。
実施形態に係る筒状部材の嵌合構造が適用された自動車の前部の概略構造を示す断面図である。 ステアリングギヤボックスの斜視図である。 シール部材及び防音部材が取り付けられたダストカバーの斜視図である。 シール部材及び防音部材を有するダストカバーの分解斜視図である。 シール部材が取り付けられたダストカバーの上部を切り欠き部側から見た斜視図である。 シール部材が取り付けられたダストカバーの上部を貫通孔側から見た斜視図である。 シール部材が外されたダストカバーの上部を切り欠き部側から見た斜視図である。 シール部材が外されたダストカバーの上部を貫通孔側から見た斜視図である。 シール部材を第1突出部側から見た斜視図である。 シール部材を第2突出部側から見た斜視図である。 図9におけるXI−XI線断面図である。 図6におけるXII−XII線断面図である。 実施形態の変形例1に係る図7相当図である。 実施形態の変形例2に係る図7相当図である。 実施形態の変形例3に係る図7相当図である。 実施形態の変形例4に係る図7相当図である。
尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。以下の実施形態では、本発明に係る筒状部材の嵌合構造を自動車のステアリングギヤボックスと該ステアリングギヤボックスに水や埃等が入るのを防ぐダストカバーとの嵌合構造に適用したものについて説明するが、本発明は、これ以外にも筒状部材を嵌合させる場合に適用することができる。
図1は、本実施形態に係る筒状部材の嵌合構造が適用された自動車5の前部側方断面図であり、その適用対象は、ステアリングギヤボックス1の一部である後述するシャフト収容部(以降、第1筒状部材という)21とダストカバー3の一部である後述する第2筒状部材31である。
上記自動車5の前部にはエンジンルーム9と車室11とを仕切るダッシュパネル7が設けられている。ダッシュパネル7の車室11側には、図示しないがインストルメントパネルが設けられている。エンジンルーム9には、ステアリングギヤボックス1が配設されており、このステアリングギヤボックス1にはステアリングシャフト15の下端部が連結されている。ステアリングシャフト15は、ダッシュパネル7を貫通して車室11に突出している。ステアリングシャフト15の上端部には、ステアリングホイール17が取り付けられている。
上記第1筒状部材21はステアリングギヤボックス1の本体部分からダッシュパネル7側へ向かって延びている。一方、上記ダストカバー3は上記ダッシュパネル7のエンジンルーム9側の面に後述する防音部材35を介して配設され、このダストカバー3の略円筒状の第2筒状部材31に第1筒状部材21が内嵌合されている。
ステアリングギヤボックス1は、ラックアンドピニオン機構またはボールナット機構を内蔵している。図2にも示すように、ラックアンドピニオン機構を内蔵している場合、ステアリングシャフト15の回転によって駆動されるピニオンシャフト(図示せず)及び該ピニオンシャフトと噛み合ってステアリングシャフト15の回転運動を直線運動に変換するラック(図示せず)等が収容されたハウジング19と、このハウジング19からダッシュパネル7側に向かって延びるステアリングシャフト15が挿通した状態で収容される第1筒状部材21とを備えている。
第1筒状部材21は、ハウジング19から延びる円筒状の挿通部22と、この挿通部22の先端から拡径している第1筒状部材本体23と、第1筒状部材本体23の先端から縮径している第1嵌合筒部25とを備えている。挿通部22、第1筒状部材本体23及び第1嵌合筒部25は、樹脂材によって一体成形されている。
第1嵌合筒部25の外周面25aには、断面矩形状の環状凹部27が全周に亘って形成されている。尚、第1筒状部材本体23の外周面23aには、嵌合時に第1筒状部材21に対する第2筒状部材31の周方向位置を決めるための位置決め用突起29が、第1嵌合筒部25から離れた部位に突設されている。
図3及び図4はダストカバー3を示す図である。尚、この実施形態の説明では、説明の便宜上、図3及び図4における上側及び下側を「上側」及び「下側」とし、単に「上」及び「下」ともいうものとする。ただし、実際に自動車5に取り付けた状態では、図3及び図4における上下とは逆になっている。
ダストカバー3は、ステアリングシャフト15が挿通する円筒状の第2筒状部材31と、この第2筒状部材31の車室11側端(図4及び図5における下端、自動車への取り付け状態では上端)に設けられたフランジ部33とを備えている。第2筒状部材31及びフランジ部33は、樹脂材によって一体成形されている。フランジ部33は、ダッシュパネル7と略平行に延びている。図4に示すように、フランジ部33におけるダッシュパネル7側の面には、ステアリングシャフト15が挿通する挿通孔35aが形成されたスポンジ状の防音部材35が配設されている。防音部材35は、フランジ部33とダッシュパネル7との間に介在することにより、ダッシュパネル7のステアリングシャフト15の挿通孔(図示せず)から車室に入る騒音を抑制するように構成されている。
第2筒状部材31の詳細について説明する。第2筒状部材31は、フランジ部33から上側(ステアリングギヤボックス1側)に延びる円筒状の挿通部本体37を備えている。この挿通部本体37の上側の筒中心線は、ステアリングシャフト15の軸線と略一致している。挿通部本体37の下側には膨出部37aが形成されており、筒中心線に直交する方向の断面積は挿通部本体37の上側に比べて下側が拡大している。
第2筒状部材31は、上記挿通部本体37の上端(ステアリングギヤボックス1側端)からその筒中心線に対して直交する方向に張り出す環状の鍔部39と、鍔部39の径方向外端縁から挿通部本体37の筒中心線方向に突出するように一体に設けられた第2嵌合筒部41とを備えている。
図7に示すように、鍔部39の上面における第2嵌合筒部41よりも内側部分は、シール部材55が載置されるシール部材載置面39aとされている。このシール部材載置面39aは、筒中心線を中心として周方向に連続して円環状に延びている。また、第1嵌合筒部25の先端面25b(図2に示す)は、シール部材載置面39aと略同じ形状となっている。
第2嵌合筒部41には、シール部材挿入用貫通孔(挿入部)42と、2つの開口部43、43と、シール部材挿入用切り欠き部44とが形成されている。シール部材挿入用貫通孔42と、シール部材挿入用切り欠き部44とは、第2嵌合筒部41の筒中心線周りに180゜離れており、互いに対向する位置関係となっている。また、開口部43、43は、シール部材挿入用切り欠き部44を挟むように位置している。開口部43は2つに限られるものではなく、1つであってもよい。
シール部材挿入用貫通孔42は、後述するシール部材55の第1突出部58を挿入するためのものであり、矩形状である。シール部材挿入用貫通孔42は、例えば台形がよい。シール部材挿入用貫通孔42の下縁部は、鍔部39の上面(シール部材載置面39a)と略同じ高さに位置している。図5に示すように、シール部材挿入用貫通孔42の上側の幅は、下側の幅に比べて狭くなっている。シール部材挿入用貫通孔42の下側の幅は、シール部材55の第1突出部58の基端部58cの幅と略同じに設定されている。また、第2嵌合筒部41の内周面41aにおけるシール部材挿入用貫通孔42の上縁部近傍には、突起部45が形成されている。
開口部43、43はシール部材挿入用貫通孔42と同様な略矩形状である。図8に示すように、第2嵌合筒部41の内周面41aにおける開口部43、43の上縁部近傍には、突起部45、45が形成されている。上記3つの突起部45、45、45は、図2に示す第1筒状部材21の環状凹部27に嵌入した状態で係合するようになっている。
第2嵌合筒部41には、複数のスリット41bが形成されている。各スリット41bは、第2嵌合筒部41の上端部から下端部に亘って延びている。スリット41b、41bの間に、シール部材挿入用貫通孔42が形成された部位が位置している。これにより、第2嵌合筒部41におけるシール部材挿入用貫通孔42が形成された部位が、第2嵌合筒部41における他の部位から分離されることになる。また、スリット41b、41bの間に、開口部43が形成された部位が位置しているので、開口部43が形成された部位も、第2嵌合筒部41における他の部位から分離されることになる。さらに、スリット41b、41bの間に、シール部材挿入用切り欠き部44が形成された部位が位置しているので、シール部材挿入用切り欠き部44が形成された部位も第2嵌合筒部41における他の部位から分離されることになる。
図6及び図8に示すように、第2嵌合筒部41の外周面41cにおけるシール部材挿入用貫通孔42の両側縁部近傍には、シール部材55の第1突出部58の幅広部58bの両端部に係止する係止部46、46がそれぞれ外方へ突出するように形成されている。係止部46、46は、シール部材挿入用貫通孔42の内方には位置しないように配置されるとともに、シール部材挿入用貫通孔42の下縁部から上方へ所定距離だけ離れたところに配置される。この所定距離は、シール部材55の第1突出部58の厚さ寸法と略同じか、若干長めに設定されている。
図7に示すように、シール部材挿入用切り欠き部44は、第2嵌合筒部41の上縁部から下端部に亘って形成されており、シール部材挿入用切り欠き部44の下縁部は、鍔部39の上面と同じ高さに位置している。シール部材挿入用切り欠き部44の上側の幅は、下側の幅に比べて広くなっている。シール部材挿入用切り欠き部44の両側縁部には、凸部44a、44aが形成されている。凸部44a、44aは、シール部材挿入用切り欠き部44の内側へ向かって対向するように突出している。凸部44a、44aの突出方向先端間の寸法は、シール部材55の第2突出部59(図9に示す)の幅よりも狭くなっている。凸部44a、44aは、シール部材挿入用切り欠き部44の下縁部から上方へ所定距離だけ離れたところに配置される。この所定距離は、シール部材55の第2突出部59の厚さ寸法と略同じか、若干長めに設定されている。また、シール部材挿入用切り欠き部44の下側の幅は、シール部材55の第2突出部59の幅と略同じに設定されている。
また、第2嵌合筒部41には、周方向の一部から筒中心線方向に突出する突出板部48が設けられている。突出板部48には、第1嵌合筒部25の位置決め用突起29が嵌入する嵌入溝48aが形成されている。
次に、シール部材55について説明する。シール部材55は、筒状部材の嵌合構造を構成する部材であり、図9及び図10に示すように上記鍔部39のシール部材載置面39aに載置される円環板部57と、円環板部57の外周縁に180゜間隔で設けられた第1突出部58及び第2突出部59とを備えており、全体がゴム材によって一体成形されている。第1突出部58及び第2突出部59は、板状をなしており、径方向外方へ突出している。円環板部57の下面は、略平坦に形成されており、図12に示すように全周がシール部材載置面39aに接触するようになっている。円環板部57の上面57aには、断面三角形状の突条部61が全周に亘って設けられている。突条部61は、第1嵌合筒部25の先端面25bに接触するようになっている。
図9に示すように、第1突出部58の先端側には、先細部58aが形成されている。この先細部58aは突出方向先端に近づくほど幅が狭くなっている。先細部58aの幅は、先細部58aよりも基端側に位置する幅広部58bに比べて狭く設定されている。具体的には、先細部58aの先端の幅は、シール部材挿入用貫通孔42の幅よりも狭く設定されており、一方、幅広部58bの幅は、シール部材挿入用貫通孔42の幅よりも広く設定されている。また、第1突出部58の基端部58cの幅は、幅広部58bの幅よりも狭く設定されており、シール部材挿入用貫通孔42の幅と略同じである。
図6に示すように、第1突出部58をシール部材挿入用貫通孔42に挿入した状態では、幅広部58bが第2嵌合筒部41の外側に突出し、基端部58cがシール部材挿入用貫通孔42の内方に位置する。この状態では、幅広部58bの両端上面が係止部46、46の下に位置するように、幅広部58bが形成されている。
また、シール部材55の第2突出部59は、シール部材挿入用切り欠き部44に挿入される部位である。第2突出部59の幅は、シール部材挿入用切り欠き部44の下側の幅と略同じに設定されている。
第2突出部59の突出方向先端部には、第2突出部59の厚み方向に延びる板部62が一体成形されている。板部62の幅は、第2突出部59の幅よりも広く設定されている。
次に、第2嵌合筒部41に第1嵌合筒部25を内嵌合する要領について説明する。始めに、シール部材55を第2嵌合筒部41に組み付ける。このとき、シール部材55を第2嵌合筒部41の上方に配置した後、シール部材55の第1突出部58の先細部58aを、シール部材挿入用貫通孔42に対して第2嵌合筒部41の内方から挿入していく。先細部58aの幅はシール部材挿入用貫通孔42よりも狭いので、シール部材挿入用貫通孔42に容易に挿入することができる。その後、第1突出部58の幅広部58bをシール部材挿入用貫通孔42に挿入する。この幅広部58bは、シール部材挿入用貫通孔42に挿入する際に弾性変形しながらシール部材挿入用貫通孔42を通過し、通過した後に形状が復元する。そして、第1突出部58を下方へ押して係止部46、46よりも下に配置する。すると、第1突出部58の幅広部58bが係止部46、46に下方から係止して係止部46、46よりも上方に位置ずれしてしまうのを防ぐことができる。また、幅広部58bがシール部材挿入用貫通孔42の周縁部に係合することで、第1突出部58が第2嵌合筒部41の内方へ位置ずれしてしまうのも防ぐことができる。
また、シール部材55の第2突出部59をシール部材挿入用切り欠き部44に対して上方から挿入していく。第2突出部59の幅は、シール部材挿入用切り欠き部44の上側の幅よりも狭いので、第2突出部59を容易に挿入することができる。第2突出部59は、凸部44a、44aを乗り越える際に弾性変形し、凸部44a、44aを乗り越えた後、形状が復元する。すると、第2突出部59が凸部44a、44aに下方から係止して凸部44a、44aよりも上方に位置ずれしてしまうのを防ぐことができる。
しかる後、第1嵌合筒部25を第2嵌合筒部41の内側に挿入していき、第2嵌合筒部41の突起部45を第1嵌合筒部25の環状凹部27に嵌入する。このとき、上述のように、シール部材55の第2嵌合筒部41に対する位置ずれが防止されているので、シール部材55を嵌合が完了するまで所定位置に位置づけておくことができる。第2嵌合筒部41に第1嵌合筒部25が完全に内嵌合した状態になると、シール部材55が第2嵌合筒部41のシール部材載置面39aと、第1嵌合筒部25の先端面25bとによって挟まれて圧縮され、弾性変形する。これにより、シール部材55がシール部材載置面39a及び第1嵌合筒部25の先端面25bに全周に亘って密着するので、第1嵌合筒部25と第2嵌合筒部41との間が確実にシールされる。
第2嵌合筒部41に第1嵌合筒部25が内嵌合した状態では、周方向に互いに離れた3つの突起部45、45、45が第1嵌合筒部25の環状凹部27に嵌入しているので、車両走行時に振動しても嵌合状態を維持することができる。
以上説明したように、この実施形態によれば、シール部材55の第1突出部58の先端側の幅を狭くして第2嵌合筒部41のシール部材挿入用貫通孔42に挿入するようにしたので、シール部材55を第2嵌合筒部41に容易に組み付けることができる。そして、シール部材挿入用貫通孔42に挿入された第1突出部58の幅の広い部位に係止する係止部46、46を第2嵌合筒部41に設けたので、シール部材55が組付後に位置ずれしないようにすることができる。
また、第2嵌合筒部41に複数のスリット41bを形成することで、第2嵌合筒部41におけるシール部材挿入用貫通孔42が形成された部位を、他の部位から分離している。これにより、シール部材挿入用貫通孔42が形成された部位の撓み量が大きくなり、第1嵌合筒部25と第2嵌合筒部41との嵌合を容易にすることができる。
尚、上記実施形態では、第2嵌合筒部41にシール部材挿入用貫通孔42を設けているが、これに限らず、シール部材挿入用貫通孔42の代わりに、シール部材挿入用切り欠き部44のような切り欠き部としてもよい。また、第2嵌合筒部41にシール部材挿入用切り欠き部44を設けているが、これに限らず、シール部材挿入用切り欠き部44の代わりに、シール部材挿入用貫通孔42のような貫通孔としてもよい。切り欠き部も貫通孔も、シール部材55の第1及び第2突出部58、59が挿入される挿入部となる。
また、図13に示す実施形態の変形例1のように、シール部材挿入用貫通孔42の両側縁部の下側に凹部42b、42bを形成してもよい。凹部42b、42bにシール部材55の第1突出部58の基端部58cが嵌入して係合することでシール部材55を確実に位置決めすることができる。
また、図14に示す実施形態の変形例2のように、シール部材挿入用貫通孔42の両側縁部の下側に凸部42c、42cを形成してもよい。凸部42c、42cにシール部材55の第1突出部58の基端部58cが係合することでシール部材55を確実に位置決めすることができる。
また、図15に示す実施形態の変形例3のように、シール部材挿入用切り欠き部44の両側縁部の下側に凹部44c、44cを形成してもよい。凹部44c、44cにシール部材55の第2突出部59が嵌入して係合することでシール部材55を確実に位置決めすることができる。上記の場合、シール部材55に第1突出部58を2箇所設けて、一方の第1突出部58が凹部44c、44cに係合するようにしてもよい。
また、図16に示す実施形態の変形例4のように、シール部材挿入用切り欠き部44の両側縁部の下側に凸部44d、44dを形成してもよい。凸部44d、44dは、第2嵌合筒部41の外周面41cから突出している。凸部44d、44dに上記変形例3のように、シール部材55に第1突出部58を2箇所設けて、一方の第1突出部58の幅広部58b、58bが下方から係止することでシール部材55を確実に位置決めすることができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る筒状部材の嵌合構造は、例えば、車両のステアリングギヤボックスのダストカバーを嵌合する場合に適用できる。
21 第1筒状部材
25 第1嵌合筒部
31 第2筒状部材
39 鍔部
41 第2嵌合筒部
42 シール部材挿入用貫通孔(挿入部)
46 係止部
55 シール部材
58 第1突出部
59 第2突出部

Claims (2)

  1. 一端に第1嵌合筒部(25)を有する第1筒状部材(21)と、
    一端から筒中心線方向に交差する方向に張り出す環状の鍔部(39)及び該鍔部(39)の外縁部から筒中心線方向に突出し、上記第1嵌合筒部(25)が内嵌合される第2嵌合筒部(41)を有する第2筒状部材(31)と、
    上記第2嵌合筒部(41)に収容されて上記鍔部(39)に載置されるシール部材(55)とを備え、
    上記第1嵌合筒部(25)が上記第2嵌合筒部(41)に内嵌合された状態で、上記シール部材(55)が該第1嵌合筒部(25)の先端と上記鍔部(39)とによって挟まれている筒状部材の嵌合構造において、
    上記シール部材(55)の外周部には、径方向へ突出する突出部(58)が形成され、該突出部(58)の先端側には、突出方向先端に近づくほど幅が狭くなった先細部(58a)が形成され、該突出部(58)の該先細部(58a)よりも基端側には該先細部(58a)よりも幅が広く設定された幅広部(58b)が形成され、該突出部(58)の該幅広部(58b)よりも基端側には該幅広部(58b)よりも幅が狭く設定された基端部(58c)が形成され、
    上記第2嵌合筒部(41)には、該第2嵌合筒部(41)を貫通するように形成され、上記シール部材(55)の突出部(58)が挿入されるシール部材挿入用貫通孔(42)と、該シール部材挿入用貫通孔(42)に挿入された上記突出部(58)の幅広部(58b)に係止する係止部(42b、42c、44c、44d、46)とが設けられ
    上記シール部材(55)の上記突出部(58)の上記基端部(58c)の幅は上記シール部材挿入用貫通孔(42)の幅と略同じに設定されていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
  2. 請求項1に記載の筒状部材の嵌合構造において、
    上記第2嵌合筒部(41)における上記シール部材挿入用貫通孔(42)が形成された部位は、該第2嵌合筒部(41)における他の部位から分離されていることを特徴とする筒状部材の嵌合構造。
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