JP2013191960A - 車載用携帯電話充電装置と、それを用いた自動車 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、車載用携帯電話充電装置と、それを用いた自動車に関するもので、携帯電話の置き忘れ防止を効果的に行えるようにする事を目的とするものである。
【解決手段】本発明においては、車両インターフェース部１２によって車両１のドア１７が開放動作されたことを検出した場合に、近距離無線通信部（置き忘れ警報信号通信部の一例）１５を介して携帯電話８に、置き忘れ警報信号を送信する構成としたものであるので、携帯電話８自体が置き忘れ対策動作を実行し、その結果として、置き忘れ防止を効果的に行えるようになる。
【選択図】図２

Description

本発明は、車載用携帯電話充電装置とそれを用いた自動車に関するものである。

携帯電話は機能が向上するにしたがって、その電力消費量が極めて大きくなり、内蔵する電池では、わずか１日しか使用できないものもある。

そこで、近年、車内に車載用携帯電話充電装置を設けることが提案されているが、この場合に問題となるのが、車内への携帯電話の置き忘れである。

従来、この置忘れを防止するために、携帯電話が車内の車載用携帯電話充電装置に設置された状態になっていると、ドアのロックが出来ないようにしたものがある（例えば下記特許文献１）。

特開２００６−２３３５３０号公報

上記従来例においては、携帯電話が車内の車載用携帯電話充電装置に設置され、置き忘れた状態になっていると、ドアのロックが出来ないので、これにて置忘れに気づくようにしている。

しかしながら、ドアのロックが出来ないこと自体に気づかない者にとっては、前記携帯電話の置き忘れ防止にはならぬことが多く、結局、車内に携帯電話を置き忘れ、さらにドアのロックも出来ていない状態となる。

つまり、携帯電話の置き忘れ防止手段としては、効果的なものにはならなかった。

そこで、本発明は、携帯電話の置き忘れ防止を効果的に行えるようにする事を目的とするものである。

そしてこの目的を達成するために本発明は、携帯電話への充電を行うための給電コイルと、この給電コイルに接続した制御部と、この制御部に接続した車両インターフェース部、メモリ部、携帯電話検出部、および置き忘れ警報信号通信部とを備え、前記制御部は、前記携帯電話検出部によって前記携帯電話の存在を検出した状態で、前記車両インターフェース部によって車両のドアが開放動作されたことを検出した場合に、前記置き忘れ警報信号通信部を介して携帯電話に、置き忘れ警報信号を送信する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。

以上のように本発明は、携帯電話への充電を行うための給電コイルと、この給電コイルに接続した制御部と、この制御部に接続した車両インターフェース部、メモリ部、携帯電話検出部、および置き忘れ警報信号通信部とを備え、前記制御部は、前記携帯電話検出部によって前記携帯電話の存在を検出した状態で、前記車両インターフェース部によって車
両のドアが開放動作されたことを検出した場合に、前記置き忘れ警報信号通信部を介して携帯電話に、置き忘れ警報信号を送信する構成としたものであるので、携帯電話の置き忘れ防止を効果的に行えるようになる。

すなわち、本発明においては、前記車両インターフェース部によって車両のドアが開放動作されたことを検出した場合に、前記置き忘れ警報信号通信部を介して携帯電話に、置き忘れ警報信号を送信する構成としたものであるので、携帯電話自体が置き忘れ対策動作を実行し、その結果として、置き忘れ防止を効果的に行えるようになるのである。

例えば、置き忘れ警報信号が、携帯電話から着信音を発させるものとした場合には、携帯電話の使用者は、着信があったものとして反射的に、携帯電話に注目するものとなり、これにより置き忘れ防止を効果的に行えるようになる。

また、置き忘れ警報信号が、携帯電話の表示部に置き忘れ防止表示をさせるものとした場合でも、その表示が発光をともなうものであれば、着信があったものとして反射的に、携帯電話に注目するものとなり、これにより置き忘れ防止を効果的に行えるようになる。

さらに、置き忘れ警報信号が、携帯電話の表示部に、置き忘れ表示と、連絡方法を表示させるものであれば、他の者が置忘れを理解し、連絡方法に従って連絡をしてくれるものとなるので、これも置き忘れ防止が効果的に行えるようになる。

本発明の一実施形態の車載用携帯電話充電装置を搭載した自動車を示す図 同制御ブロック図 同動作フローチャート 同要部を示す図

以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
（実施の形態１）
図１において、１は車両の一例として用いた自動車で、その車内２の前方には運転席３と助手席４が設けられ、また車内２の後方には後席５が設けられている。

また、運転席３の前方にはハンドル６が配置され、さらに運転席３と助手席４の間には車載用携帯電話充電装置７が配置されている。

前記車載用携帯電話充電装置７は、携帯電話８の充電を行うもので、図２に示す構成となっている。

すなわち、携帯電話８への充電を行うための給電コイル９と、この給電コイル９に電源部１０を介して接続した制御部１１と、この制御部１１に接続した車両インターフェース部１２、メモリ部１３、携帯電話検出部１４、および近距離無線通信部（置き忘れ警報信号通信部の一例）１５とを備え、近距離無線通信部１５にはアンテナ部１６が接続されている。

前記車両インターフェース部１２は、車両１のドア（図１の１７）が開放動作すると、その動作を制御部１１に伝達させるものである。

また、携帯電話検出部１４は、図１のごとく、車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８が装着されたか否かを検出するもので、これは単なるスイッチでも構成できるし、
給電コイル９のインピーダンス変化を捉えて、車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８が装着されたか否かを検出する構成としても良い。また、車載用携帯電話充電装置７の近距離無線通信部１５及び携帯電話８の近距離無線通信部２３間における近距離での通信により車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８が装着されたか否かを検出する構成としても良い。

さらに、この車載用携帯電話充電装置７の電源部１０には、車両バッテリー１８が接続されており、車両インターフェース部１２はドア１７の開放動作を検出するために車両制御部（図示せず）に接続している。

一方、携帯電話８は、車載用携帯電話充電装置７の給電コイル９から磁束をうける充電コイル１９と、この充電コイル１９に電源部２０、充電部２１を介して接続された二次電池２２を有している。

さらに、この携帯電話８は、車載用携帯電話充電装置７の近距離無線通信部１５と近距離通信を行うための近距離無線通信部２３およびアンテナ部２４を有している。

そして、これらの充電コイル１９、電源部２０、充電部２１、近距離無線通信部２３およびアンテナ部２４が、制御部２５に接続されている。

さらに、制御部２５には、メモリ部２６、表示部２７、オーディオ回路部２８、通信部２９が接続されている。

また、オーディオ回路部２８にはスピーカ部３０が接続され、通信部２９には、アンテナ部３１が接続されている。

以上の構成において、図１に示すごとく、車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８を装着すると、制御部１１は携帯電話検出部１４によってその状態を検出し、電源部１０を駆動し、給電コイル９に通電し、携帯電話８の充電が開始される（図３のＳ１、Ｓ２）。

つまり、携帯電話８の充電コイル１９に磁束が供給され、これにより二次電池２２の充電が開始されるのである。

次の状態では、制御部１１は電源部１０の状態を見ることで、充電中か否かを判定し（図３のＳ３）、充電が完了しておれば、次に車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８が存在するか否かを判断し、取り除かれておれば、終了動作となる（図３のＳ４）。

これに対して、充電中でも、充電完了状態でも、車載用携帯電話充電装置７の表面に携帯電話８が存在する限りにおいては、制御部１１は、ドア１７の開放動作を監視している。

そして、ドア１７の開放動作が実行されると（図３のＳ５）、制御部１１は車両インターフェース部１２を介してそれを検出し（図３のＳ６）、近距離無線通信部１５を介して携帯電話８に、置き忘れ警報信号を発する（図３のＳ７）。

携帯電話８は前記置き忘れ警報信号を近距離無線通信部２３で受信し、制御部２５に伝達する（図３のＳ８）。

この場合、前記置き忘れ警報信号が、携帯電話８のスピーカ部３０から、携帯電話とし
ての着信音を発させるものであった時には、携帯電話８の使用者は、着信があったものとして反射的に、携帯電話８に注目するものとなり、これにより置き忘れ防止を効果的に行えるようになる（図３のＳ９）。

また、前記置き忘れ警報信号が、携帯電話８の表示部２７に置き忘れ防止表示をさせるものとした場合でも、その表示が発光をともなうものであれば、反射的に、携帯電話８に注目するものとなり、これにより置き忘れ防止を効果的に行えるようになる（図３のＳ９）。

そして、このようにして携帯電話８を手にした使用者は、操作部（図２の３２）を一度操作することで、着信音を停止し（図３のＳ１０、Ｓ１１）、操作部（図２の３２）を二度操作することで、表示部２７に置き忘れ防止表示を消去することができる（図３のＳ１２、Ｓ１３）。

なお、置き忘れ防止表示の一例としては、図４のごとく、携帯電話８の表示部２７に、置き忘れ表示と、連絡方法（例えばこの携帯電話８とは異なる連絡先の電話番号）を表示させるものであれば、他の者が置忘れを理解し、連絡方法に従って連絡をしてくれるものとなるので、これでも置き忘れ防止が効果的に行えるようになる。

なお、上記実施形態では、置き忘れ警報信号通信部の一例として近距離無線通信部１５を用いたが、これを外部インターフェース部によって構成しても良い。

具体的には、図２における近距離無線通信部１５、２３を、それぞれ外部インターフェース部（図示せず）に変更し、この間をケーブル（図示せず）で接続するのである。

以上のように本発明においては、車両インターフェース部によって車両のドアが開放動作されたことを検出した場合に、置き忘れ警報信号通信部を介して携帯電話に、置き忘れ警報信号を送信する構成としたものであるので、携帯電話自体が置き忘れ対策動作を実行し、その結果として、置き忘れ防止を効果的に行えるようになるのである。

したがって、車載用携帯電話充電装置と、それを用いた自動車としての活用が期待されるものとなる。

１ 車両
２ 車内
３ 運転席
４ 助手席
５ 後席
６ ハンドル
７ 車載用携帯電話充電装置
８ 携帯電話
９ 給電コイル
１０ 電源部
１１ 制御部
１２ 車両インターフェース部
１３ メモリ部
１４ 携帯電話検出部
１５ 近距離無線通信部
１６ アンテナ部
１７ ドア
１８ 車両バッテリー
１９ 充電コイル
２０ 電源部
２１ 充電部
２２ 二次電池
２３ 近距離無線通信部
２４ アンテナ部
２５ 制御部
２６ メモリ部
２７ 表示部
２８ オーディオ回路部
２９ 通信部
３０ スピーカ部
３１ アンテナ部
３２ 操作部

Claims (7)

1. 携帯電話への充電を行うための給電コイルと、この給電コイルに接続した制御部と、この制御部に接続した車両インターフェース部、メモリ部、携帯電話検出部、および置き忘れ警報信号通信部とを備え、前記制御部は、前記携帯電話検出部によって前記携帯電話の存在を検出した状態で、前記車両インターフェース部によって車両のドアが開放動作されたことを検出した場合に、前記置き忘れ警報信号通信部を介して携帯電話に、置き忘れ警報信号を送信する構成とした車載用携帯電話充電装置。
2. 置き忘れ警報信号通信部は、近距離無線通信部によって構成した請求項１に記載の車載用携帯電話充電装置。
3. 置き忘れ警報信号通信部は、外部インターフェース部によって構成した請求項１に記載の車載用携帯電話充電装置。
4. 置き忘れ警報信号は、携帯電話から着信音を発させるものとした請求項２または３に記載の車載用携帯電話充電装置。
5. 置き忘れ警報信号は、携帯電話の表示部に置き忘れ防止表示をさせるものとした請求項２または３に記載の車載用携帯電話充電装置。
6. 置き忘れ警報信号は、携帯電話の表示部に、置き忘れ表示と、連絡方法を表示させるものとした請求項１から５のいずれか一つに記載の車載用携帯電話充電装置。
7. 請求項１から６のいずれか一つに記載の車載用携帯電話充電装置を、車両バッテリーと、車両制御部に接続した自動車。