JP2013190374A - ロータリーエンコーダおよびロータリーエンコーダの異常検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】矩形波インクリメンタルエンコーダの内部異常を検出するための技術を提供する。
【解決手段】エンコーダ3は、回転体の回転に応じてA相正弦波信号およびB相正弦波信号を出力する光学ブロック20と、A相正弦波信号およびB相正弦波信号から、矩形波のA相出力信号およびB相出力信号を生成して出力する信号出力部22と、A相正弦波信号およびB相正弦波信号から、矩形波のA相内部信号およびB相内部信号を生成する内部信号生成部(コンパレータ41)と、カウンタ46,47,56,57と、異常検出部50とを備える。カウンタ46,47,56,57の各々は、検出対象の信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする。異常検出部50はカウンタ46,47,56,57のうちの少なくとも1つの計数値が規定値に達した場合に異常を検出する。
【選択図】図2

Description

この発明は、ロータリーエンコーダの内部異常を検出するための技術に関する。
ロータリーエンコーダは、回転の機械的変位量を電気信号に変換して、この信号を処理することにより、位置あるいは回転速度を検出するセンサである。
ロータリーエンコーダは、インクリメンタル式とアブソリュート式とに大別される。インクリメンタル式のロータリーエンコーダは、一般に、A相およびB相と呼ばれる2相の信号を出力する。一般には、この位相差は90°の電気角である。このような位相の関係を利用して、回転方向(正転および逆転)を検出することができる。
インクリメンタル式のロータリーエンコーダは、A相信号およびB相信号が矩形波であるタイプ(矩形波インクリメンタルエンコーダ)と、A相信号およびB相信号が正弦波であるタイプ(SIN/COSインクリメンタルエンコーダ)とに分けられる。矩形波インクリメンタルエンコーダは、軸の回転変位量に応じて、矩形波(パルス信号)を出力するタイプのロータリーエンコーダである。なお、矩形波インクリメンタルエンコーダの中には、A相およびB相に加えてZ相(1回転に1回出力される)と呼ばれる矩形波信号が出力される製品もある。ロータリーエンコーダから出力されたパルスの数は、カウンタによってカウントされる。そのカウンタの計数値によって回転量が検出される。
上記の特徴により、ロータリーエンコーダは、たとえば自動組立機などの装置の速度、移動変位量、加速度、移動方向などの情報を生成する。ユーザはそれらの情報に基づいて、装置の制御、あるいはさまざまな状態の検知を実行することができる。
ロータリーエンコーダの内部では、以下に説明するような異常が発生することが考えられる。
(1)A相信号およびB相信号の出力回路における短絡;
(2)A相信号およびB相信号の出力回路における断線;
(3)A相信号およびB相信号の一方あるいは両方の論理が「H」および「L」のいずれか一方のままとなる;
(4)検出系の異常(たとえば投光素子の不点灯など)。
これらの内部異常のいずれかが発生した場合、装置が駆動しているにもかかわらず、ロータリーエンコーダの出力は、その装置の静止を示すことになる。このような場合、実際には装置が動いているにもかかわらず、ロータリーエンコーダの出力から作業者が装置が静止しているものと判断する可能性がある。したがって作業者の安全性を確保するために、ロータリーエンコーダの内部異常を検出することが要求される。
たとえば、非特許文献1,2は、SIN/COSインクリメンタルエンコーダを開示する。非特許文献3,4は、SIN/COSインクリメンタルエンコーダの出力信号の異常を診断するIC(半導体集積回路)を開示する。SIN/COSインクリメンタルエンコーダの場合、Sin2θ+Cos2θ=1の定理を用いた公知の信号処理により、上記の(1)〜(4)の内部異常を検出することができる。
"Incremental Encoders" [online], 2012年2月3日検索、インターネット<URL: http://www.kuebler.cn/PDFs/leaflet/drehgeber/chinese/5814-5834_SIL_cn.pdf> "Incremental rotary encoder" [online], 2012年2月3日検索、インターネット<URL: http://files.pepperl-fuchs.com/selector_files/navi/productInfo/edb/t41131_eng.pdf> "iC-RC1000 SIN/COS SIGNAL SAFETY MONITOR IC", [online], 2012年2月3日検索、インターネット<URL:http://www.ichaus.de/upload/pdf/RC1000_datasheet_A2en.pdf>,<URL:http://www.ichaus.de/upload/pdf/RC1000_flyer_rev1.pdf> "iC-MSBSAFETY,iC-MSB2 SIN/COS SIGNAL CONDITIONER WITH 1Vpp DRIVER" [online], 2012年2月3日検索、インターネット<URL:http://www.ichaus.de/upload/pdf/MSB_datasheet_D2en.pdf>
しかしながら、上記の非特許文献1,2に挙げられたロータリーエンコーダは、当該エンコーダにおける内部異常の検出に使用する信号を出力するものである。したがって、エンコーダの内部異常を検知するためには、ユーザが検知のための回路を構成し、その回路を動作させなければならない。したがってユーザの負担が大きくなる。
さらに、このような異常検出装置をユーザ側で構築した場合、その異常検出装置は、機能安全関連部となる。ユーザの構築した異常検出装置を安全性に関する規格へ適合させるためには、第三者である規格認証機関が装置を審査して、その認証を受ける必要がある。この点でもユーザの負担が大きくなる。
さらに、SIN/COSインクリメンタルエンコーダにより回転位置あるいは速度を計測するためには、SIN/COS波を矩形波へと変換するための処理をエンコーダの外部で実行する必要がある。エンコーダ外部でのこのような信号処理を省略するために、ユーザが矩形波インクリメンタルエンコーダを選択することが考えられる。しかし上記の非特許文献1〜4は、矩形波インクリメンタルエンコーダについては何ら記載していない。
したがって本発明の目的は、矩形波インクリメンタルエンコーダの内部異常を検出するための技術を提供することである。
ある局面において、本発明は、インクリメンタル式のロータリーエンコーダであって、回転体の回転に応じて、互いに位相差を有する第1相の連続波信号および第2相の連続波信号を出力する回転検出部と、第1相の連続波信号および第2相の連続波信号から、第1相の矩形波出力信号および第2相の矩形波出力信号をそれぞれ生成して、第1相および第2相の矩形波出力信号をロータリーエンコーダから出力する信号出力部と、第1相の連続波信号および第2相の連続波信号から、第1相の矩形波内部信号および第2相の矩形波内部信号をそれぞれ生成する内部信号生成部と、第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第1のカウンタと、第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第2のカウンタと、第1および第2のカウンタのうちの少なくとも一方の計数値が規定値に達したことにより、ロータリーエンコーダの異常を検出する異常検出部とを備える。
好ましくは、ロータリーエンコーダは、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第3のカウンタと、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第4のカウンタとをさらに備える。異常検出部は、第1から第4のカウンタのうちの少なくとも1つの計数値が規定値に達したことにより、ロータリーエンコーダの異常を検出する。
好ましくは、ロータリーエンコーダは、第1相および第2相の矩形波出力信号を受けるための入力回路と、ケーブルとをさらに備える。ケーブルは、第1相および第2相の矩形波出力信号を信号出力部からロータリーエンコーダの外部にそれぞれ出力するための第1および第2の配線と、第1相および第2相の矩形波出力信号を入力回路にそれぞれ入力するための第3および第4の配線と、第1から第4の配線を覆う外皮とを含む。
好ましくは、第3および第4の配線は、ケーブルの末端の近傍において、第1および第2の配線にそれぞれ接続される。
好ましくは、エンコーダは、第1相および第2相の矩形波出力信号を信号出力部から受けるための入力回路と、少なくとも、回転検出部と、信号出力部と、第1および第2のカウンタと、異常検出部と、入力回路とを収容する筺体と、筺体の内部に設けられ、信号出力部から出力された第1相および第2相の矩形波出力信号を入力回路に入力するための信号経路とを含む。
好ましくは、ロータリーエンコーダは、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第1のパルスを発生させる第1のパルス発生回路と、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第2のパルスを発生させる第2のパルス発生回路と、第1および第2のパルスのAND演算を行なうAND回路と、AND回路の出力信号に応じて計数値をセットする短絡検出カウンタとをさらに備える。異常検出部は、短絡検出カウンタの計数値が規定値に達したことにより、ロータリーエンコーダの異常を検出する。
好ましくは、異常検出部は、ロータリーエンコーダの異常を診断した場合に、第1および第2のエラー信号を出力する。
他の局面において、本発明は、インクリメンタル式のロータリーエンコーダの異常検出方法であって、回転体の回転に応じて、回転検出部から、互いに位相差を有する第1相の連続波信号および第2相の連続波信号を出力するステップと、信号出力部により、第1相の連続波信号および第2相の連続波信号から、第1相の矩形波出力信号および第2相の矩形波出力信号をそれぞれ生成して、第1相および第2相の矩形波出力信号をロータリーエンコーダから出力するステップと、内部信号生成部により、第1相の連続波信号および第2相の連続波信号から、第1相の矩形波内部信号および第2相の矩形波内部信号をそれぞれ生成するステップと、第1のカウンタにおいて、第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第1の計数値をセットして、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第1の計数値をリセットするステップと、第2のカウンタにおいて、第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第2の計数値をセットして、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第2の計数値をリセットするステップと、第1および第2の計数値のうちの少なくとも一方の計数値が規定値に達したことにより、異常検出部により、ロータリーエンコーダの異常を検出するステップとを備える。
好ましくは、異常検出方法は、第3のカウンタにおいて、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第3の計数値をセットして、第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第3の計数値をリセットするステップと、第4のカウンタにおいて、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第4の計数値をセットして、第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第4の計数値をリセットするステップとをさらに備える。異常を検出するステップにおいて、第1から第4の計数値のうちの少なくとも1つが規定値に達したことにより、異常検出部により、ロータリーエンコーダの異常を検出する。
好ましくは、異常検出方法は、第1のパルス発生回路により、第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第1のパルスを発生させるステップと、第2のパルス発生回路により、第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第2のパルスを発生させるステップと、AND回路により、第1および第2のパルスのAND演算を行なうステップと、AND演算の結果が真である場合に、短絡検出カウンタにおいて、短絡検出用計数値をセットするステップとをさらに備える。異常を検出するステップにおいて、短絡検出用計数値が規定値に達したことにより、異常検出部により、ロータリーエンコーダの異常を検出する。
本発明によれば、ロータリーエンコーダ(矩形波インクリメンタルエンコーダ)が、当該エンコーダの内部異常を検出する。したがってユーザは、異常検知のための装置を特に構成あるいは用いる必要なく、そのエンコーダの内部異常を把握することができる。
本発明の実施の形態に係るロータリーエンコーダを有するサーボシステム100の概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダのブロック図である。 図2に示した方向判別パルス化回路42の構成例を示した回路図である。 図2に示した方向判別パルス化回路43の構成例を示した回路図である。 第1の実施の形態に係るエンコーダの異常検出方法を説明するためのフローチャートである。 回転方向が時計方向である場合の方向判別パルス化回路の動作を説明するための波形図である。 回転方向が反時計方向である場合の方向判別パルス化回路の動作を説明するための波形図である。 回転方向が時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。 回転方向が時計方向であり、B相出力信号が異常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。 回転方向が反時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。 回転方向が反時計方向であり、B相出力信号が異常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。 各カウンタの計数信号およびリセット信号を生成するための信号と、各カウンタにより検出可能な異常の種類とを表形式で示した図である。 第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダの外形の模式図である。 ロータリーエンコーダの入出力ケーブルの模式断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロータリーエンコーダの入出力ケーブルの模式断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロータリーエンコーダの他の構成例を示した図である。 本発明の第3の実施の形態に係るロータリーエンコーダの構成例を示した図である。 本発明の第4の実施の形態に係るロータリーエンコーダの構成例を示した図である。 回転方向が時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。 回転方向が反時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。 A相出力信号とB相出力信号とが短絡した場合に生じる信号を説明する波形図である。 回転方向が時計方向であり、A相出力信号とB相出力信号とが短絡したときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。 回転方向が反時計方向であり、A相出力信号とB相出力信号とが短絡したときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に係るロータリーエンコーダを有するサーボシステム100の概略構成図である。図1を参照して、サーボシステム100は、図示しない各種の機械装置(たとえば産業用ロボットのアーム)を駆動するためのシステムとして用いられる。サーボシステム100は、ネットワーク1と、サーボモータ2と、ロータリーエンコーダ(以下、単に「エンコーダ」と呼ぶ)3と、サーボドライバ4と、コントローラ5と、セーフティユニット10とを備える。
サーボモータ2は、たとえばACサーボモータである。エンコーダ200はサーボモータ2に内蔵されたエンコーダであり、サーボ制御用情報(回転方向・回転角度・回転数など)をサーボドライバ4へ出力する。エンコーダ3は、矩形波インクリメンタルエンコーダである。エンコーダ3は、装置300の回転体の回転、すなわちサーボモータ2により駆動された装置300の回転軸の回転に応じて、矩形波のA信号およびB相信号を出力する。A相信号およびB相信号は、変位量(回転角度)および回転方向を示す信号である。A相信号およびB相信号は、互いに90°の位相差を有する。なお、以下の説明において「回転方向」とはエンコーダ3が取り付けられた、装置300の回転軸の回転方向を意味する。
エンコーダ3は、自己診断機能を有する。この自己診断によってエンコーダ3の内部異常が検出される。内部異常が検出された場合、エンコーダ3は、その異常の検出を示す2つのエラー信号を出力する。
サーボドライバ4は、ネットワーク1を介してコントローラ5から指令信号を受けるとともに、エンコーダ200から出力されたサーボ制御用情報(回転方向・回転角度・回転数など)を受ける。サーボドライバ4は、コントローラ5からの指令信号およびエンコーダ200からのサーボ制御用情報に基づいて、サーボモータ2を駆動する。セーフティユニット10は、エンコーダ3からのA相およびB相信号により装置300の回転速度・位置などを検出して、この検出結果がコントローラ5からの監視しきい値範囲内であることを監視する。検出結果がコントローラ5からの監視しきい値範囲外である場合に、たとえばセーフティユニット10はサーボドライバ4へ停止信号としてのSTO信号を出力する。さらに、エンコーダ3からエラー信号が出力された場合、たとえばセーフティユニット10はサーボドライバ4へ停止信号としてのSTO信号を出力する。図1に示された構成において、セーフティユニット10は、エンコーダ3に接続される後段機器に相当する。なお、コントローラ5をエンコーダ3に接続される後段機器として、監視自体をコントローラ5で実行することも有り得る。
サーボドライバ4は、コントローラ5からの指令信号に基づいて、サーボモータ2の動作に関する指令値を設定する。さらにサーボドライバ4は、サーボモータ2の動作が指令値に追従するようにサーボモータ2を駆動する。具体的には、サーボドライバ4は、その指令値に従って、サーボモータ2の駆動電流を制御する。
さらに、サーボドライバ4は、停止信号としてのSTO信号がサーボドライバ4に入力された場合に、サーボモータ2によるトルクの出力を停止させる。具体的には、サーボドライバ4にSTO信号が入力された場合、サーボドライバ4はサーボモータ2の電源を遮断することによって、サーボモータ2への給電を停止する。
さらに、サーボドライバ4は、サーボモータ2の電源を遮断したことを示すフィードバック信号をセーフティユニット10に送信する。
なお、サーボモータ2への給電停止機能を、サーボドライバ4とは別体で設けられた外部遮断装置(例えばコンタクタ)によって実現してもよい。
コントローラ5は、たとえばプログラマブルコントローラ(PLC)、位置制御ユニット等を含んで、サーボモータ2を制御するように構成され、サーボモータ2の駆動制御(たとえば位置決め制御など)のための指令信号を送る。
セーフティユニット10は、サーボドライバ4から送られたフィードバック信号が異常である場合に、その異常を示す異常情報をコントローラ5に送信する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダのブロック図である。図2を参照して、エンコーダ3は、光学ブロック20と、光学ブロック診断部21と、信号出力部22と、出力信号診断部23と、異常検出部50とを備える。これらのブロックは、たとえば回路基板に実装されて、筺体71の内部に収容される。図2に示された構成は、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせによって実現可能である。
光学ブロック20は、回転体、すなわちサーボモータ2の回転軸(図示せず)の回転に応じて、互いに90°の位相差を有する連続波信号を出力する。この実施の形態では、互いに90°の位相差を有するA相正弦波信号およびB相正弦波信号が、連続波信号として光学ブロック20から出力される。ただし連続波信号は正弦波信号に限定されるものではなく、たとえば三角波信号であってもよい。光学ブロック20は、投光素子31と、回転スリット板32と、固定スリット板33と、受光素子34と、差動増幅回路35と含む。
投光素子31は、たとえば発光ダイオード(LED)により構成される。受光素子34は、たとえばフォトダイオード(PD)により構成される。図示しない回転軸の回転によって回転スリット板32が回転する。回転方向は、時計方向および反時計方向のいずれでもよい。回転スリット板32の回転によって、投光素子31からの光が、通過あるいは遮断される。固定スリット板33ではスリットが2つに分かれていて、互いに90°位相がずれている。受光素子34は、回転スリット板32および固定スリット板33を通過した光を受けて電気信号を出力する。差動増幅回路は、その正弦波信号を増幅する。これにより、A相正弦波信号およびB相正弦波信号が出力される。
信号出力部22は、光学ブロック20から出力された正弦波信号を矩形波信号に変換して、その矩形波信号をエンコーダ3の外部へ出力する。信号出力部22は、コンパレータ36と出力回路37とを含む。コンパレータ36は、正弦波信号の値を規定値と比較する。これにより、正弦波信号が矩形波信号へと変換される。コンパレータ36は、A相正弦波信号およびB相正弦波信号を、A相矩形波信号およびB相矩形波信号へとそれぞれ変換する。
出力回路37は、A相矩形波信号およびB相矩形波信号をエンコーダ3の外部へ出力する。出力回路37から出力されるA相矩形波信号およびB相矩形波信号を、この明細書では、「A相出力信号」および「B相出力信号」と呼ぶ。
本発明における「第1相の矩形波出力信号」および「第2相の矩形波出力信号」はA相出力信号およびB相出力信号の一方および他方である。すなわち「第1相の矩形波出力信号」がA相出力信号である場合、「第2相の矩形波出力信号」はB相出力信号である。逆に「第1相の矩形波出力信号」がB相出力信号である場合、「第2相の矩形波出力信号」はA相出力信号である。
出力回路37の形態は特に限定されるものではなく、たとえば、オープンコレクタ出力、電圧出力、ラインドライバ出力、コンプリメンタリ出力などを採用することができる。A相出力信号およびB相出力信号は、A相出力線74cおよびB相出力線74eをそれぞれ通じてエンコーダ3の外部へと出力される。
光学ブロック診断部21は、検出系、すなわち光学ブロック20の異常を検出する。光学ブロック診断部21は、Sin2θ+Cos2θ=1の定理を用い、A相正弦波信号の値の二乗値およびB相正弦波信号の値の二乗値の和を算出する。なお、実際には、二乗和について許容値が設けられる。したがって、二乗和の正常範囲(たとえば0.8〜1.2)が設定される。たとえば投光素子31が不点灯の場合には、二乗和が上記の正常範囲外となる。したがって、光学ブロック診断部21は、光学ブロック20の異常を検出することができる。なお、光学ブロック診断部21は、投光素子31の光量をモニタしてもよい。光学ブロック20の診断方法には公知の技術を適用することができるので、以後の詳細な説明は繰り返さない。
光学ブロック診断部21の診断結果は異常検出部50に送られる。光学ブロック診断部21の診断結果が光学ブロック20の異常を示す場合(たとえば2つの二乗値の和が1と異なる場合)、異常検出部50は、2つのエラー信号をエンコーダ3の外部へ出力する。2つのエラー信号は、それぞれエラー信号線74g,74hを伝達してエンコーダ3の外部へ出力される。
出力信号診断部23は、A相出力信号およびB相出力信号の異常を検出する。出力信号診断部23は、コンパレータ41と、方向判別パルス化回路42,43,52,53と、OR回路44,45,54,55と、カウンタ46,47,56,57と、入力回路51とを含む。
コンパレータ41は、光学ブロック20から出力された正弦波信号の値を規定値と比較して矩形波信号を生成する。コンパレータ41は、A相正弦波信号およびB相正弦波信号を、A相矩形波信号およびB相矩形波信号へとそれぞれ変換する。なお、A相出力信号およびB相出力信号との区別のため、以後、コンパレータ41によって生成される矩形波信号を、「A相内部信号」および「B相内部信号」と呼ぶ。
本発明における「第1相の矩形波内部信号」および「第2相の矩形波内部信号」はA相内部信号およびB相内部信号の一方および他方である。ただし、「第1相の矩形波内部信号」は、「第1相の矩形波出力信号」と同一の相の内部信号である。「第2相の矩形波内部信号」は、「第2相の矩形波出力信号」と同一の相の内部信号である。
方向判別パルス化回路42,43の各々は、A相内部信号およびB相内部信号から、アップパルスおよびダウンパルスを含む計数信号を出力する。アップパルスおよびダウンパルスは、図示しない回転軸の回転方向を示すパルスである。回転方向が時計方向であるときに、方向判別パルス化回路42,43の各々は、アップパルスを出力する。回転方向が反時計方向であるときに、方向判別パルス化回路42,43の各々は、ダウンパルスを出力する。
図3は、図2に示した方向判別パルス化回路42の構成例を示した回路図である。図3を参照して、方向判別パルス化回路42は、インバータ61,62と、微分回路63,64と、AND回路65,66とを備える。
インバータ61,62は、それぞれA相内部信号の反転信号およびB相内部信号の反転信号を出力する。微分回路63,64の各々は、抵抗およびコンデンサによって構成される。微分回路63は、A相内部信号の立上がりエッジを示すパルス(ΔA相パルス)を発生させる。微分回路64は、A相内部信号を反転させた信号の立上がりエッジ、すなわちA相内部信号の立下がりエッジを示すパルス(−ΔA相パルス)を発生させる。
AND回路65の一方の入力端子には、微分回路63の出力信号が入力される。AND回路65の他方の入力端子には、B相内部信号の反転信号が入力される。A相内部信号の立上がりエッジに応じて、AND回路65はアップパルスを出力する。
AND回路66の一方の入力端子には、微分回路64の出力信号が入力される。AND回路65の他方の入力端子には、B相内部信号の反転信号が入力される。A相内部信号の立下りエッジに応じて、AND回路66はダウンパルスを出力する。
方向判別パルス化回路52の構成は図3に示された構成と同じである。図3において、A相内部信号がA相出力信号に置き換えられ、B相内部信号がB相出力信号に置き換えられる。
図4は、図2に示した方向判別パルス化回路43の構成例を示した回路図である。図4を参照して、方向判別パルス化回路43は、インバータ62が省略されている点において図3に示された構成と異なっている。方向判別パルス化回路43の他の部分の構成は、図3に示された対応する部分の構成と同様である。ただし、図4では、図3に示されたA相内部信号がB相内部信号へと置き換えられ、図3に示されたB相内部信号が、A相内部信号へと置き換えられている。微分回路63は、B相内部信号の立上がりエッジを示すパルス(ΔB相パルス)を発生させる。微分回路64は、B相内部信号を反転させた信号の立上がりエッジ、すなわちB相内部信号の立下りエッジを示すパルス(−ΔB相パルス)を発生させる。
方向判別パルス化回路53の構成は図4に示された構成と同じである。図4において、A相内部信号がA相出力信号に置き換えられ、B相内部信号がB相出力信号に置き換えられる。
以上のように、方向判別パルス化回路42,52の各々は、A相信号の立上がりエッジに応じてアップパルスを出力し、A相信号の立下がりエッジに応じてダウンパルスを出力する。方向判別パルス化回路43,53の各々は、B相信号の立上がりエッジに応じてアップパルスを出力し、B相信号の立下がりエッジに応じてダウンパルスを出力する。
図2に戻り、カウンタ46〜57の各々は、アップパルスまたはダウンパルスを受けるごとに計数値を+1変化させる。各カウンタは、リセット信号を受けると計数値をリセットする。
カウンタ46は、方向判別パルス化回路42からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。カウンタ46は、さらに、OR回路55からのリセット信号を受ける。
カウンタ47は、方向判別パルス化回路43からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。カウンタ47は、さらに、OR回路54からのリセット信号を受ける。
カウンタ56は、方向判別パルス化回路52からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。カウンタ56は、さらに、OR回路45からのリセット信号を受ける。
カウンタ57は、方向判別パルス化回路53からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。カウンタ57は、さらに、OR回路44からのリセット信号を受ける。
OR回路44,45,54,55の各々は、アップパルスおよびダウンパルスのOR出力をリセット信号として出力する。OR回路44は、方向判別パルス化回路42からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。OR回路45は、方向判別パルス化回路43からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。OR回路54は、方向判別パルス化回路52からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。OR回路55は、方向判別パルス化回路53からのアップパルスおよびダウンパルスを受ける。
入力回路51は、A相入力線74dおよびB相入力線74fによって、A相出力線74cおよびB相出力線74eに接続される。入力回路51は、A相入力線74dおよびB相入力線74fを介して、A相出力信号およびB相出力信号を受ける。入力回路51は、そのA相出力信号およびB相出力信号を方向判別パルス化回路52,53へ出力する。
異常検出部50は、カウンタ46,47,56,57のうちの少なくとも1つの計数値が規定値に達した場合に、エンコーダ3の異常を示す2つのエラー信号を出力する。さらに光学ブロック診断部21の診断結果が光学ブロック20の異常を示す場合にも、異常検出部50は2つのエラー信号をエンコーダ3の外部へ出力する。
光学ブロック20は、本発明に係るロータリーエンコーダが備える「回転検出部」に対応する。出力回路37は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「信号出力部」に対応する。コンパレータ41は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「内部信号生成部」に対応する。カウンタ46,47は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「第1のカウンタ」および「第2のカウンタ」の一方および他方に対応する。カウンタ56,57は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「第3のカウンタ」および「第4のカウンタ」の一方および他方に対応する。異常検出部50は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「異常検出部」に対応する。入力回路51は、本発明に係るロータリエンコーダが備える「入力回路」に対応する。
図5は、第1の実施の形態に係るエンコーダの異常検出方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートでは、エンコーダの出力信号の異常を検出するための処理の流れについて説明される。なお、処理の順序は図5に示されるように限定されるものではない。たとえば処理の順番が入れ替えられてもよく、あるいは、複数の処理が同時に実行されてもよい。
図5を参照して、ステップS1において、光学ブロック20は、A相正弦波信号およびB相正弦波信号を生成する。ステップS2において、信号出力部22は、A相正弦波信号およびB相正弦波信号から、A相出力信号およびB相出力信号をそれぞれ生成する。ステップS3において、出力信号診断部23(コンパレータ41)は、A相内部信号およびB相内部信号を生成する。ステップS2の処理およびステップS3の処理は、基本的に同時に実行される。
ステップS4において、出力信号診断部23は、計数信号(アップパルスおよびダウンパルス)を生成する。ステップS4は、ステップS41〜S44を含む。ステップS41〜S44の処理は基本的に同時に実行される。
ステップS41において、方向判別パルス化回路42は、A相内部信号およびB相内部信号から、計数信号を生成する。ステップS42において、方向判別パルス化回路43は、A相内部信号およびB相内部信号から、計数信号を生成する。ステップS43において、方向判別パルス化回路52は、入力回路51を介して入力されたA相出力信号およびB相出力信号から、計数信号を生成する。ステップS44において、方向判別パルス化回路53は、入力回路51を介して入力されたA相出力信号およびB相出力信号から、計数信号を生成する。
ステップS5において、出力信号診断部23は、リセット信号を生成する。ステップS5は、ステップS51〜S54を含む。ステップS51〜S54の処理は基本的に同時に実行される。
ステップS51において、OR回路44は、方向判別パルス化回路42から出力された計数信号から、リセット信号を生成する。ステップS52において、OR回路45は、方向判別パルス化回路43から出力された計数信号から、リセット信号を生成する。ステップS53において、OR回路54は、方向判別パルス化回路52から出力された計数信号から、リセット信号を生成する。ステップS54において、OR回路55は、方向判別パルス化回路53から出力された計数信号から、リセット信号を生成する。
ステップS6において、出力信号診断部23は、計数値を更新する。「更新」は計数値のセットおよび計数値のリセットを含む。ステップS6は、ステップS61〜S64を含む。ステップS61〜S64の処理は基本的に同時に実行される。
ステップS61において、カウンタ46は、計数信号およびリセット信号により計数値を更新する。ステップS62において、カウンタ47は、計数信号およびリセット信号により計数値を更新する。ステップS63において、カウンタ56は、計数信号およびリセット信号により計数値を更新する。ステップS64において、カウンタ57は、計数信号およびリセット信号により計数値を更新する。
ステップS7において、異常検出部50は、カウンタ46,47,56,57の計数値のうちの少なくとも1つの計数値が規定値に達したかどうかを判定する。いずれの計数値も規定値に達していない場合(ステップS7においてNO)、処理はステップS1に戻る。一方、少なくとも1つの計数値が規定値に達した場合(ステップS7においてYES)、処理はステップS8に進む。
ステップS8において、異常検出部50は、エンコーダ3の内部異常を検出する。上述の処理によって検出され得る内部異常として、以下の3つの異常を挙げることができる。
(1)A相信号およびB相信号の出力回路における短絡;
(2)A相信号およびB相信号の出力回路における断線;
(3)A相信号およびB相信号の一方あるいは両方の論理が「H」および「L」のいずれか一方のままとなる。
なお、上述のとおり、検出系の異常(たとえば投光素子の不点灯など)は、光学ブロック診断部21によって検出可能である。
ステップS9において、異常検出部50は、エンコーダ3の内部異常を示すエラー信号を出力する。エラー信号は、エンコーダ3に異常を発生したことを伝える重要な情報である。したがって、第1の実施の形態では、2つのエラー信号が出力される。このためエラー信号の出力線も2本設けられる。なお、2つのエラー信号の論理の組み合わせは、「H,H」「L,L」「H,L」のいずれかである。ステップS9の処理が終了すると、ステップS1から処理が繰り返される。
上述のとおり、検出系の異常(たとえば投光素子の不点灯など)は、光学ブロック診断部21によって検出可能である。この場合にも、異常検出部50は、エンコーダ3の内部異常を示す2つのエラー信号を出力する。
ユーザは、このエラー信号の出力により、装置を停止させるなどの措置をとることができる。また、図1に示したように、エラー信号により、セーフティユニット10が自動的にサーボドライバ4へ停止信号としてのSTO信号を出力してもよい。
続いて、第1の実施の形態に係るエンコーダの異常検出方法について、より詳細に説明する。以下では代表的に、B相出力信号の異常を検知するための方法を説明する。
図6は、回転方向が時計方向である場合の方向判別パルス化回路の動作を説明するための波形図である。図7は、回転方向が反時計方向である場合の方向判別パルス化回路の動作を説明するための波形図である。
図6および図7を参照して、「A相信号」および「B相信号」は、出力信号および内部信号をまとめて記載したものである。エンコーダの軸の回転方向が時計方向(CW)および反時計方向(CCW)のいずれであっても、A相信号とB相信号との間の位相差は90°である。時計方向(CW)の場合にはA相信号がB相信号よりも先に出力される。これに対して反時計方向(CCW)の場合にはB相信号がA相信号よりも先に出力される。
方向判別パルス化回路42,52は、A相信号の立上がり時に、ΔA相パルスを発生させ、A相信号の立下り時に、−ΔA相パルスを発生させる。時計方向の場合、方向判別パルス化回路42,52は、ΔA相パルスをアップパルスとして出力する。反時計方向の場合、方向判別パルス化回路42,52は、−ΔA相パルスをダウンパルスとして出力する。このようにして方向判別パルス化回路42,52はA相の計数信号を発生させる。
方向判別パルス化回路43,53の動作は、方向判別パルス化回路42,52の上記の動作においてA相をB相に置き換えたものとなる。時計方向の場合、方向判別パルス化回路43,53は、ΔB相パルスをアップパルスとして出力する。反時計方向の場合、方向判別パルス化回路43,53は、−ΔB相パルスをダウンパルスとして出力する。このようにして方向判別パルス化回路43,53はB相の計数信号を発生させる。
図8は、回転方向が時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。図2および図8を参照して、方向判別パルス化回路42は、A相内部信号およびB相内部信号を受けて、A相内部信号の立上がり時にアップパルスを発生させる。
方向判別パルス化回路53は、A相出力信号およびB相出力信号を受けて、B相出力信号の立上がり時にアップパルスを発生させる。
方向判別パルス化回路53からのアップパルスによって、OR回路55は、リセット信号を発生させる。方向判別パルス化回路42からのアップパルスと、OR回路55からのリセット信号とは、交互にカウンタ46に入力される。この結果、カウンタ46の計数値は、1,0,1,0,・・・といったように、1と0とを交互に繰り返する。
図9は、回転方向が時計方向であり、B相出力信号が異常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。図2および図9を参照して、信号出力部22において、断線あるいは短絡などの異常によって、B相出力信号が欠損する。この場合、たとえばB相出力信号の論理が「L(ロー)」に固定される。
B相出力信号の欠損によって、方向判別パルス化回路53からアップパルスが出力されなくなるので、リセット信号が発生しない。したがって、計数値が増加する。規定の計数値(規定値)に達した時点で、カウンタ46はキャリー出力(桁上げ出力)を異常検出部50に伝える。これにより異常検出部50は異常を検出して、エラー信号を外部へ出力する。
図9では、計数値が「2」に達したときに異常と判定された例が示される。異常と判定するための規定値は、「2」以上の値でもよい。規定値は、外乱ノイズなどの影響、異常発生を検知できない間に変位するエンコーダ3の回転角度、すなわち装置の変位による作業の安全性への影響等を考慮して設定することができる。
図10は、回転方向が反時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。図10を参照して、方向判別パルス化回路42は、A相内部信号の立下り時にダウンパルスを発生させる。方向判別パルス化回路53は、B相出力信号の立下り時にダウンパルスを発生させる。
方向判別パルス化回路53からのダウンパルスによって、OR回路55は、リセット信号を発生させる。回転方向が反時計方向である場合にも、ダウンパルスとリセット信号とが交互にカウンタ46に入力される。したがってカウンタ46の計数値は、1,0,1,0,・・・といったように、1と0とを交互に繰り返す。
図11は、回転方向が反時計方向であり、B相出力信号が異常であるときのカウンタの動作を説明する波形図である。図11を参照して、B相出力信号が欠損した場合、たとえばB相出力信号の論理が「H(ハイ)」に固定される。この場合にも、方向判別パルス化回路53からダウンパルスが出力されなくなるので、リセット信号が発生しない。リセット信号が発生しないため、計数値が増加する。規定の計数値(規定値)に達した時点で、カウンタ46はキャリー出力(桁上げ出力)を異常検出部50に伝える。これにより異常検出部50は異常を検出して、エラー信号を外部へ出力する。
なお、図9において、B相出力信号の欠損によって、B相出力信号の論理が「H」に固定される可能性がある。同様に、図11において、B相出力信号の欠損によって、B相出力信号の論理が「L」に固定される可能性がある。これらの場合においても、リセット信号が発生しない。したがって、カウンタ46の計数値が規定値に達する。これにより異常検出部50は異常を検出して、エラー信号を外部へ出力する。
このように、カウンタ46は、A相内部信号の立上がりまたは立下がりに応じて、計数値をセットし、B相出力信号の立上がりまたは立下りによりその計数値をリセットする。これによりB相出力信号の異常を検出することができる。
カウンタ47の動作は、図8〜図11に示された動作と同様である。カウンタ47は、B相内部信号の立上がりまたは立下がりに応じて計数値をセットし、A相出力信号の立上がりまたは立下りにより、その計数値をリセットする。これによりA相出力信号の異常を検出することができる。
重要な点は、一方の相の信号を用いてカウンタの計数値をセットし、他方の相の信号を用いて、その計数値をリセットするということである。たとえばカウンタ46,47において、同一の相の内部信号および出力信号を用いて計数値のセットおよびリセットを行なったとする。内部信号と出力信号とは、ほぼ同時にカウンタに入力される。内部信号と出力信号とが同時にカウンタに入力された場合に計数値がリセットされないものとすると、同一の相の内部信号および出力信号を用いた場合には、計数値がリセットできない可能性がある。これに対して、A相とB相との間には位相差があるので、必ず立上がりあるいは立下りのタイミングが異なる。これにより、カウンタは、必ず、計数値のセットおよびリセットのいずれか一方を実行する。したがってリセットできない問題を回避することができる。
A相内部信号あるいはB相内部信号に異常が発生した場合(たとえば論理が「H」あるいは「L」に固定される)、カウンタ46の計数値がセットされない。さらに、B相出力信号に異常が発生した場合、カウンタ46の計数値をリセットできない。したがって、カウンタ46からのキャリー出力(桁上げ出力)が発生しない。つまり、異常検出部50は、カウンタ46,47の出力のみでは、内部信号の異常を検出することができない。
したがって、第1の実施の形態では、エンコーダ3は、カウンタ56,57を備える。カウンタ56,57の動作は、基本的に、カウンタ46,47の動作とそれぞれ同じである。出力信号の立上がりまたは立下がりに応じて計数値をセットし、内部信号の立上がりまたは立下がりに応じて計数値をリセットする点で、カウンタ56,57は、カウンタ46,47と異なる。
図12は、各カウンタの計数信号およびリセット信号を生成するための信号と、各カウンタにより検出可能な異常の種類とを表形式で示した図である。図12を参照して、第1の実施の形態では、異常の検出対象となる信号のパルスエッジ(すなわちパルスの立上がりまたは立上がり)によってリセット信号が発生する。したがって、そのリセット信号を受けるカウンタにより、検出対象となる信号の異常を検出することができる。
さらに、2つの出力信号が同時に異常となる可能性、あるいは2つの内部信号が同時に異常となる可能性が考えられる。第1の実施の形態によれば、2つのカウンタの組み合わせによって、これらの異常を検出することができる。
たとえば公知の技術では、エンコーダからのA相出力信号とB相出力信号とを比較することにより、異常検出を行なう。この検出方法では、一方の信号の論理が「H」状態と「L」との間で交互に繰り返されるのに対して、他方の信号の論理が「H」のまま変化しない、あるいは「L」のまま変化しない場合に、エンコーダが異常であると検出される。しかしこの方法によれば、A相出力信号とB相出力信号との両方が異常となり、その結果、両方ともに「H」または「L」の状態に固定された場合、その異常を検出することはできない。これに対して、第1の実施の形態によれば、2つの出力信号の両方が異常になった場合、あるいは2つの内部信号の両方が異常となった場合にも、その異常を検出することができる。
図13は、第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダの外形の模式図である。図14は、ロータリーエンコーダの入出力ケーブルの模式断面図である。図13および図14を参照して、エンコーダ3は、筺体71と、ケーブル72とを含む。筺体71は、図2に示された光学ブロック20と、光学ブロック診断部21と、信号出力部22と、出力信号診断部23と、異常検出部50とを収容する。
ケーブル72は、電源線74aと、接地線74bと、A相出力線74cと、A相入力線74dと、B相出力線74eと、B相入力線74fと、エラー信号線74g,74hと、それらの線を覆う外皮73とを含む。
図2および図14を参照して、電源線74aおよび接地線74bは、各ブロックに電源電圧(+Vcc)を供給するための線である。A相出力線74cおよびB相出力線74eは、出力回路37からエンコーダ3の外部にA相出力信号およびB相出力信号をそれぞれ出力するための線である。A相入力線74dおよびB相入力線74fは、エンコーダ3の入力回路51にA相出力信号およびB相出力信号をそれぞれ入力するための線である。エラー信号線74g,74hは、異常検出部50からエンコーダ3の外部に2つのエラー信号(ERROR1,ERROR2)をそれぞれ出力するための線である。たとえばエンコーダ3を後段機器に接続する際に、A相入力線74dおよびB相入力線74fがA相出力線74cおよびB相出力線74eにそれぞれ短絡される。
このように第1の実施の形態によれば、エンコーダの内部で異常検出が行なわれる。エンコーダは、異常発生時にエラー信号を出力する。ユーザは、エンコーダの矩形波出力信号によって生成される情報に異常があるかどうかを、エラー信号により把握することができる。したがってユーザは、エンコーダの異常検知のための手段を特に構築する必要はない。さらに、ユーザは、そのエラー信号を利用して、エンコーダの異常発生時に装置を停止するなどといった対策をとることができる。したがって第1の実施の形態によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
また、第1の実施の形態ではエンコーダの出力信号は矩形波信号であり、オープンコレクタ出力、電圧出力、ラインドライバ出力、コンプリメンタル出力など従来の出力方法が採用される。このため、第1の実施の形態に係るエンコーダは、従来から使用している機器あるいはシステムに容易に適合することができる。この点からも、第1の実施の形態によれば、ユーザの利便性が高いエンコーダを実現できる。
[実施の形態2]
本発明の第1の実施の形態では、A相出力信号およびB相出力信号の各々に対して、入力線および出力線が設けられる。このため、ユーザは、入力線を出力線に短絡するための作業が発生する。本発明の第2の実施の形態では、このような作業を省略することができる構成を提示する。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係るロータリーエンコーダの入出力ケーブルの模式断面図である。図15を参照して、A相入力線74dおよびB相入力線74fは、ケーブル72の内部(外皮73の内部空間)かつ、ケーブル72の末端部においてA相出力線74cおよびB相出力線74eにそれぞれ短絡される。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
図16は、本発明の第2の実施の形態に係るロータリーエンコーダの他の構成例を示した図である。図16を参照して、信号経路84d,84fがエンコーダ3の筺体71の内部に設けられる。たとえば信号経路84d,84fは、信号出力部22および出力信号診断部23を実装した回路基板に形成された配線である。信号経路84dは、A相出力線74cに接続されて、信号出力部22の出力回路37から出力されたA相出力信号を入力回路51へと導く。信号経路84fは、B相出力線74eに接続されて、信号出力部22の出力回路37から出力されたB相出力信号を入力回路51へと導く。
ケーブルダクト等の保護部材によって保護する施工環境が存在する場合には、出力回路における断線あるいは短絡の可能性を除外できる。この場合、A相出力信号およびB相出力信号の異常は、エンコーダ3の内部の異常(たとえば出力回路37の異常)のみを考慮すればよい。したがって図16に示された構成を採用することができる。
なお、第2の実施の形態に係るエンコーダの他の部分の構成は、第1の実施の形態に係るエンコーダの対応する部分の構成と同様である。
このように第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態よりもユーザの利便性を向上させることができる。
[実施の形態3]
本発明の第3の実施の形態では、A相内部信号およびB相内部信号の検出が省略される。この点において第3の実施の形態は第1の実施の形態と異なる。
図17は、本発明の第3の実施の形態に係るロータリーエンコーダの構成例を示した図である。図2および図17を参照して、第3の実施の形態に係るロータリーエンコーダは、OR回路44,45およびカウンタ56,57が省略される点で、第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダと異なる。第3の実施の形態に係るロータリーエンコーダの他の部分の構成は、第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダの対応する部分の構成と同様である。
たとえば、回路を構成する部品の故障率を鑑みると、1つの異常が発生する確率が、かなり低い場合がある。このような場合、異常発生時に装置が作業者に及ぼす影響が極めて小さい可能性がある。あるいは、エンコーダの異常を定期的な出力信号の検査で検出できるといったメンテナンス体制が整えられている可能性もある。このような場合には、A相内部信号およびB相内部信号の異常検出機能を省略することが可能になると考えられる。
第3の実施の形態によれば、A相内部信号およびB相内部信号の異常検出機能が省略されるので、エンコーダの小型化を図ることができる。さらにエンコーダの小型化によって、コストの低減を図ることもできる。
[実施の形態4]
本発明の第4の実施の形態では、エンコーダは、A相出力信号とB相出力信号とが短絡したことを検知するための構成を有する。なお、以下に説明する構成は、第1〜第3の実施の形態のいずれにも組み合わせることができる。
この短絡異常は、A相出力信号およびB相出力信号が同時に異常になるパターンのうちの1つである。第1の実施の形態では、A相出力信号およびB相出力信号が同時に電源線と短絡する場合、あるいは信号線が断線となる場合を想定した。第4の実施の形態では、A相出力信号とB相出力信号とが短絡する場合を想定した。
図18は、本発明の第4の実施の形態に係るロータリーエンコーダの構成例を示した図である。図2および図18を参照して、第4の実施の形態に係るロータリーエンコーダは、AND回路85,86およびカウンタ87が追加される点で、第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダと異なる。第4の実施の形態に係るロータリーエンコーダの他の部分の構成は、第1の実施の形態に係るロータリーエンコーダの対応する部分の構成と同様である。
AND回路85は、方向判別パルス化回路52のアップパルスおよび方向判別パルス化回路53のアップパルスのAND出力を生成する。AND回路85の出力は、カウンタ87にとってのアップパルスである。AND回路86は、方向判別パルス化回路52のダウンパルスおよび方向判別パルス化回路53のダウンパルスのAND出力を生成する。AND回路86の出力は、カウンタ87にとってのダウンパルスである。なお、方向判別パルス化回路52,53の構成は、図3および図4に示された構成であるため、ここでの説明は繰り返さない。カウンタ87は、AND回路85から出力されたアップパルスあるいはAND回路86から出力されたダウンパルスにより計数値をセットする。カウンタ87は、本発明における「短絡検出カウンタ」に対応する。カウンタ87の計数値は、本発明における「短絡検出用計数値」に対応する。
図19および図20を参照して、実施の形態4に係るエンコーダの正常時の動作を説明する。図19は、回転方向が時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。図20は、回転方向が反時計方向であり、エンコーダ3の出力信号が正常であるときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。
図19に示されるように、方向判別パルス化回路52は、A相出力信号の立上がりに同期してアップパルスを生成する。方向判別パルス化回路53は、B相出力信号の立上がりに同期してアップパルスを生成する。正常時には、方向判別パルス化回路52と方向判別パルス化回路53とでは、アップパルスを発生させるタイミングが異なる。したがって、AND回路85からは信号が出力されない。
同じく、図20に示されるように、方向判別パルス化回路52は、A相出力信号の立下がりに同期してダウンパルスを生成する。方向判別パルス化回路53は、B相出力信号の立下がりに同期してダウンパルスを生成する。正常時には、方向判別パルス化回路52と方向判別パルス化回路53とでは、ダウンパルスを発生させるタイミングが異なる。したがって、AND回路86からも信号が出力されない。
AND回路85,86のいずれからも信号が出力されないので、カウンタ87の計数値は0のままである。なお、図18に示された構成によれば、カウンタ87にはリセット信号が入力されていない。したがって、エンコーダ3本体の電源オフにより、カウンタ87の計数値をクリアすることが好ましい。
図21は、A相出力信号とB相出力信号とが短絡した場合に生じる信号を説明する波形図である。図21(A)は、回転方向が時計方向である場合の短絡後の信号波形を示す。図21(B)は、回転方向が反時計方向である場合の短絡後の信号波形を示す。図21を参照して、A相出力信号とB相出力信号とが短絡することにより、両者が同じとなる。短絡後の波形は、A相出力信号とB相出力信号とのAND出力となる。
図22は、回転方向が時計方向であり、A相出力信号とB相出力信号とが短絡したときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。図23は、回転方向が反時計方向であり、A相出力信号とB相出力信号とが短絡したときのカウンタ87の動作を説明する波形図である。
図22に示されるように、A相出力信号とB相出力信号との短絡時には、方向判別パルス化回路52にて生成したアップパルス(A相出力信号の立上がりに同期)と、方向判別パルス化回路53にて生成したアップパルス(B相出力信号の立上がりに同期)とは同じタイミングで発生する。このためAND回路85により信号(アップパルス)が生成される。
同じく、図23に示されるように、A相出力信号とB相出力信号との短絡時には、方向判別パルス化回路52にて生成したダウンパルス(A相出力信号の立下がりに同期)と、方向判別パルス化回路53にて生成したダウンパルス(B相出力信号の立上がりに同期)とは同じタイミングで発生する。このためAND回路86により信号(ダウンパルス)が生成される。
したがって、図22および図23に示されたいずれの場合においても、カウンタ87にカウント信号が入力されるため、計数値が1,2,3,4とアップする。計数値が規定値に達した時点で、カウンタ87から異常検出部50にキャリー出力(桁上げ出力)が送られる。異常検出部50はカウンタ87からのキャリー出力により、エラー信号をエンコーダ3の外部へと出力する。なお、規定値は特に限定されるものではない。
以上のように第4の実施の形態によれば、エンコーダ3は、AND回路85,86と、カウンタ87とをさらに備える。AND回路85は、方向判別パルス化回路52のアップパルスおよび方向判別パルス化回路53のアップパルスのAND演算を行なう。AND回路86は、方向判別パルス化回路52のダウンパルスおよび方向判別パルス化回路53のダウンパルスのAND演算を行なう。カウンタ87は、AND回路85,86の出力信号に応じて計数値をセットする。AND回路85,86の出力信号は、AND演算の結果が「真」であることを示す。異常検出部50は、カウンタ87の計数値が規定値に達した場合に、エラー信号を出力する。このような構成によって、A相外部信号とB相外部信号との短絡を検出することができる。
なお、上記の各実施の形態では、インクリメンタル型のロータリーエンコーダとして、光学式のエンコーダを示した。しかし本発明に係るインクリメンタル型のロータリーエンコーダは、光学式であると限定されるものではなく、たとえば磁気式であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ネットワーク、2 サーボモータ、3 エンコーダ(ロータリーエンコーダ)、4 サーボドライバ、5 コントローラ、10 セーフティユニット、20 光学ブロック、21 光学ブロック診断部、22 信号出力部、23 出力信号診断部、31 投光素子、32 回転スリット板、33 固定スリット板、34 受光素子、35 差動増幅回路、36,41 コンパレータ、37 出力回路、42,43,52,53 方向判別パルス化回路、44,45,54,55 OR回路、46,47,56,57,87 カウンタ、50 異常検出部、51 入力回路、61,62 インバータ、63,64 微分回路、65,66,85,86 AND回路、71 筺体、72 ケーブル、73 外皮、74a 電源線、74b 接地線、74c A相出力線、74d A相入力線、74e B相出力線、74f B相入力線、74g,74h エラー信号線、84d,84f 信号経路、100 サーボシステム、200 エンコーダ(サーボモータ用)、300 装置。

Claims (10)

  1. インクリメンタル式のロータリーエンコーダであって、
    回転体の回転に応じて、互いに位相差を有する第1相の連続波信号および第2相の連続波信号を出力する回転検出部と、
    前記第1相の連続波信号および前記第2相の連続波信号から、第1相の矩形波出力信号および第2相の矩形波出力信号をそれぞれ生成して、前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記ロータリーエンコーダから出力する信号出力部と、
    前記第1相の連続波信号および前記第2相の連続波信号から、第1相の矩形波内部信号および第2相の矩形波内部信号をそれぞれ生成する内部信号生成部と、
    前記第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第1のカウンタと、
    前記第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第2のカウンタと、
    前記第1および第2のカウンタのうちの少なくとも一方の計数値が規定値に達したことにより、前記ロータリーエンコーダの異常を検出する異常検出部とを備える、ロータリーエンコーダ。
  2. 前記ロータリーエンコーダは、
    前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、前記第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第3のカウンタと、
    前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて計数値をセットして、前記第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて計数値をリセットする第4のカウンタとをさらに備え、
    前記異常検出部は、前記第1から第4のカウンタのうちの少なくとも1つの計数値が規定値に達したことにより、前記ロータリーエンコーダの異常を検出する、請求項1に記載のロータリーエンコーダ。
  3. 前記ロータリーエンコーダは、
    前記第1相および第2相の矩形波出力信号を受けるための入力回路と、
    ケーブルとをさらに備え、
    前記ケーブルは、
    前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記信号出力部から前記ロータリーエンコーダの外部にそれぞれ出力するための第1および第2の配線と、
    前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記入力回路にそれぞれ入力するための第3および第4の配線と、
    前記第1から第4の配線を覆う外皮とを含む、請求項1または2に記載のロータリーエンコーダ。
  4. 前記第3および第4の配線は、前記ケーブルの末端の近傍において、前記第1および第2の配線にそれぞれ接続される、請求項3に記載のロータリーエンコーダ。
  5. 前記エンコーダは、
    前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記信号出力部から受けるための入力回路と、
    少なくとも、前記回転検出部と、前記信号出力部と、前記第1および第2のカウンタと、前記異常検出部と、前記入力回路とを収容する筺体と、
    前記筺体の内部に設けられ、前記信号出力部から出力された前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記入力回路に入力するための信号経路とを含む、請求項1に記載のロータリーエンコーダ。
  6. 前記ロータリーエンコーダは、
    前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第1のパルスを発生させる第1のパルス発生回路と、
    前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第2のパルスを発生させる第2のパルス発生回路と、
    前記第1および第2のパルスのAND演算を行なうAND回路と、
    前記AND回路の出力信号に応じて計数値をセットする短絡検出カウンタとをさらに備え、
    前記異常検出部は、前記短絡検出カウンタの計数値が規定値に達したことにより、前記ロータリーエンコーダの異常を検出する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダ。
  7. 前記異常検出部は、前記ロータリーエンコーダの異常を診断した場合に、第1および第2のエラー信号を出力する、請求項1〜6のいずれか1項に記載のロータリーエンコーダ。
  8. インクリメンタル式のロータリーエンコーダの異常検出方法であって、
    回転体の回転に応じて、回転検出部から、互いに位相差を有する第1相の連続波信号および第2相の連続波信号を出力するステップと、
    信号出力部により、前記第1相の連続波信号および前記第2相の連続波信号から、第1相の矩形波出力信号および第2相の矩形波出力信号をそれぞれ生成して、前記第1相および第2相の矩形波出力信号を前記ロータリーエンコーダから出力するステップと、
    内部信号生成部により、前記第1相の連続波信号および前記第2相の連続波信号から、第1相の矩形波内部信号および第2相の矩形波内部信号をそれぞれ生成するステップと、
    第1のカウンタにおいて、前記第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第1の計数値をセットして、前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて前記第1の計数値をリセットするステップと、
    第2のカウンタにおいて、前記第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて第2の計数値をセットして、前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて前記第2の計数値をリセットするステップと、
    前記第1および第2の計数値のうちの少なくとも一方の計数値が規定値に達したことにより、異常検出部により、前記ロータリーエンコーダの異常を検出するステップとを備える、ロータリーエンコーダの異常検出方法。
  9. 第3のカウンタにおいて、前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第3の計数値をセットして、前記第2相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて前記第3の計数値をリセットするステップと、
    第4のカウンタにおいて、前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第4の計数値をセットして、前記第1相の矩形波内部信号のパルスエッジに応じて前記第4の計数値をリセットするステップとをさらに備え、
    前記異常を検出するステップにおいて、前記第1から第4の計数値のうちの少なくとも1つが規定値に達したことにより、前記異常検出部により、前記ロータリーエンコーダの異常を検出する、請求項8に記載のロータリーエンコーダの異常検出方法。
  10. 第1のパルス発生回路により、前記第1相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第1のパルスを発生させるステップと、
    第2のパルス発生回路により、前記第2相の矩形波出力信号のパルスエッジに応じて第2のパルスを発生させるステップと、
    AND回路により、前記第1および第2のパルスのAND演算を行なうステップと、
    前記AND演算の結果が真である場合に、短絡検出カウンタにおいて、短絡検出用計数値をセットするステップとをさらに備え、
    前記異常を検出するステップにおいて、前記短絡検出用計数値が規定値に達したことにより、前記異常検出部により、前記ロータリーエンコーダの異常を検出する、請求項8または9に記載のロータリーエンコーダの異常検出方法。
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