JPWO2018079075A1 - エンコーダの異常検出方法及び異常検出装置、並びにロボット制御システム - Google Patents

エンコーダの異常検出方法及び異常検出装置、並びにロボット制御システム Download PDF

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Abstract

エンコーダの異常検出方法は、出力ステップと、制御ステップと、情報取得ステップと、異常判定ステップとを有する。異常判定ステップは、指令位置情報と、出力信号に基づいて算出されたモータの検出位置情報とを比較し、指令位置情報とモータの検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合に、エンコーダを異常と判定する。

Description

本開示は、エンコーダの異常を検出する異常検出方法に関し、特に、ロボット等の作動装置の出力軸の駆動に係るモータの回転位置を検出するエンコーダの異常検出方法及び異常検出装置に関する。
従来からロボット等の作動装置の出力軸を駆動するモータの回転位置を検出するために用いられるエンコーダの故障に係る異常検出技術が知られている。
特許文献1には、モータの入力軸の回転を検出する第1のエンコーダと、モータの出力軸の回転を検出する第2のエンコーダを設け、第1のエンコーダと第2のエンコーダで検出された位置測定値に一定以上の差がある場合に、エンコーダの異常と判定する技術が開示されている。
また、特許文献2には、モータが正常に制御されていることを監視するセーフティユニットを有するサーボシステムが開示されている。特許文献2に係るセーフティユニットは、モータを制御しているサーボドライバから受けた指令値やフィードバック値が異常である場合に、上記サーボドライバへの停止信号を生成する。
特許第5675761号公報 特許第5367623号公報
本開示は、ロボット制御部を用いて、モータの回転位置を検出するエンコーダの異常を検出するエンコーダの異常検出方法である。
ロボット制御部は、コントローラと、ドライバと、異常検出装置と、を有している。
ドライバは、エンコーダとコントローラに接続されている。
異常検出装置は、エンコーダとコントローラに接続されている。
エンコーダの異常検出方法は、
モータの回転位置を指示する速度指令、及び、速度指令に応じたモータの回転位置を示す指令位置情報を出力する出力ステップと、
速度指令、及び、エンコーダから出力される出力信号を受け、速度指令及び出力信号に基づいてモータの駆動を制御する制御ステップと、
コントローラから指令位置情報を取得し、かつ、エンコーダから出力信号を取得する情報取得ステップと、
指令位置情報と、出力信号に基づいて算出されたモータの検出位置情報とを比較し、指令位置情報とモータの検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合に、エンコーダを異常と判定する異常判定ステップと、
を有する。
図1は、実施の形態に係るロボット制御システムの概略構成図である。 図2は、第1実施形態に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態に係るセーフティユニットの構成を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態に係るエンコーダの異常判断方法を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係るロボット制御部の他の構成例を示すブロック図である。 図6は、第1実施形態に係るモータ指令位置とモータ検出位置との関係を示す図である。 図7は、第1実施形態に係るロボット制御部の他の構成例を示すブロック図である。 図8は、第1実施形態に係るモータ指令位置とモータ検出位置との関係を示す図である。 図9は、第1実施形態に係るエンコーダの異常判断方法の他の例を示すフローチャートである。 図10は、第2実施形態に係る進行動作をした場合のモータ指令位置と実位置との関係を示す図である。 図11は、第2実施形態に係る往復動作をした場合のモータ指令位置と実位置との関係を示す図である。 図12は、第2実施形態に係るモータ指令位置とモータ検出位置との関係を示す図である。 図13は、第3実施形態に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。 図14は、第3実施形態に係るエンコーダの異常判断方法を示すフローチャートである。 図15は、第3実施形態に係るロボット制御部の他の構成を示すブロック図である。 図16は、第3実施形態に係るロボット制御部のさらなる他の構成を示すブロック図である。 図17は、第3実施形態に係るエンコーダの異常判断方法の他の例を示すフローチャートである。 図18は、第3実施形態に係るロボットの現在位置の時間変化を示す図である。 図19は、第3実施形態に係るロボット制御部のさらなる他の構成を示すブロック図である。 図20は、第3実施形態に係るロボットの現在位置の時間変化の他の例を示す図である。 図21は、図20を部分的に拡大した図である。 図22は、従来の技術に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。
従来の汎用の作動装置の駆動系(モータ)では単一のエンコーダしか設けられていないものも多く、特許文献1に開示された技術は、これらの汎用モータに対して適用できない。また、新規に特許文献1に係るシステムを構成する場合は、複数のセンサを設ける必要があるため、コストが高くなる。
特許文献2に開示された技術を、異常検出機能を有していない汎用のシステムに対して適用する場合、サーボドライバに新しい機能を追加する必要がある。すなわち、サーボドライバ及びセーフティユニット双方の開発が必要であり、工数がかかる。
図22は、特許文献2に開示された従来の技術に係るロボット制御部の構成を示すブロック図を示している。コントローラ7が、サーボドライバ10に指令信号を出力し、サーボドライバ10が、コントローラ7から受けた指令信号、及び、エンコーダ5から取得した検出信号に基づいてモータ4を制御する。
サーボドライバ10が、コントローラ7から受けた指令信号に基づいてモータ4の回転位置に係る比較処理用の指令値(モータ指令値)を生成し、セーフティユニット9に出力している。同様に、サーボドライバ10は、エンコーダ5から取得した出力信号、モータ4各軸の減速比及びモータ4の原点情報等に基づいてモータ4の回転位置を示す値(モータ検出値)を生成し、セーフティユニット9に出力している。そして、セーフティユニット9では、サーボドライバ10から受けたモータ指令値とモータ検出値とを比較し、その比較結果に基づいてエンコーダ5の異常を判断している。
しかしながら、エンコーダ5の異常検出装置を有していない汎用ロボットに対して図22に示すような構成を適用する場合、汎用ロボットのサーボドライバ10は、通常、モータ指令値及びモータ検出値を生成する機能及び生成したモータ指令値及びモータ検出値を出力する機能を有していない。
したがって、上記生成機能及び出力機能を有する回路、プログラム等を新規に設計する必要がある。また、追加設計した回路及びプログラム等が正しく機能しているかどうかを示すような仕組み(回路、プログラム、表示等)が必要である。すなわち、手間がかかるとともに処理が複雑化する。
以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、例示に過ぎない。
−第1実施形態−
<ロボット及びその制御系の構成>
図1は、本実施形態に係る作動装置としてのロボット制御システムの概略構成図である。また、図2はロボット制御部2の構成を示すブロック図であり、情報又は信号の送信方向がわかるように矢印を記載している。
図1に示すように、ロボットAは、ロボット機構部1と、ロボット制御部2と、ディスプレイ付きの操作部3とによって構成されている。ロボット機構部1とロボット制御部2との間は、接続ケーブルCによって接続されている。なお、図1では、接続ケーブルCによる有線接続によって情報が伝達されるものとしている。しかし、接続形態は有線接続に限定されず、無線で接続してもよい。各ブロック間の接続も同様である。
ロボット機構部1は、複数のロボットアーム11および複数の関節軸12を有している。ロボットアーム11の各々には、それぞれ、ロボットアーム11を動作させるためのモータ4(サーボモータ)が取り付けられている。例えば、ロボットAが垂直多関節6軸ロボットである場合、ロボットAは6個のロボットアーム11を有し、ロボットアーム11の各々に対応するように6個のモータ4が設けられている。モータ4の各々には、モータ4の各々の回転位置又は回転位置に基づく回転量を検出するためのエンコーダ5が取り付けられている。
図1では図示しないが、ロボットAに対して、ロボット制御部2からロボット機構部1への駆動制御に基づいて駆動される外部軸が付設されている。外部軸は、ロボットAの可動範囲を拡大させるためにロボット機構部1と組み合わせて用いられるものである。外部軸には、外部軸を動作させるためのモータ4が取り付けられている。モータ4には、モータ4の回転位置又は当該回転位置に基づく回転量を検出するためのエンコーダ5が取り付けられている。すなわち、複数の関節軸12及び外部軸のそれぞれに対してモータ4が設けられ、モータ4の各々に対してエンコーダ5が取り付けられる。なお、外部軸の種類は、特に限定されない。例えば、スライダタイプ又はポジショナタイプのどちらであっても本実施形態に係る技術が適用可能であり、それ以外のタイプのものであってもよい。
なお、本実施形態では、発明の理解を容易にするために、複数の関節軸12を用いるモータ4及びエンコーダ5と、外部軸に用いるモータ4及びエンコーダ5とを区別せずに図示(図1参照)及び説明している。したがって、以下において、モータ4又はエンコーダ5という場合、複数の関節軸12を用いるものと、外部軸に用いるものとの両方を指すものとする。すなわち、以下において説明するエンコーダ5の異常検出装置及び異常検出方法は、複数の関節軸12用のモータ4に取り付けられるエンコーダ5と、外部軸用のモータ4に取り付けられるエンコーダ5の両方において適用が可能である。
エンコーダ5は、後述するセーフティユニット9(異常検出装置)及びサーボドライバ10(ドライバ)に接続されており、セーフティユニット9及びサーボドライバ10に対して、検出した信号を出力(フィードバック)する。
操作部3は、ロボットAの操作者の入力操作を受ける入力部(図示しない)とディスプレイ(図示しない)とを有する。操作部3は、操作者からの入力操作に基づいて、ロボット制御部2と通信を行う。これにより、操作者が操作部3を介して、ロボットアーム11の動作設定や動作制御等を行うことができる。なお、入力部がタッチパネルで構成され、ディスプレイと入力部とが一体的に構成されていてもよい。
ロボット制御部2は、コントローラ(例えば、CPU)7と、RAM(Random Access Memory)8と、異常検出装置としてのセーフティユニット9と、モータ4の各々を駆動させるためのサーボドライバ10と、セーフティユニット9から非常停止を指示する非常停止信号を受けてロボットAの駆動用電源(図示しない)を遮断する安全回路(コントローラ)6とを有している。なお、本開示において、ロボット制御システムとは、エンコーダ5と、ロボット制御部2とを有している。
RAM8には、操作者が操作部3によって作成したロボットAの教示プログラムやロボットAの機能設定等が格納されている。
コントローラ7は、RAM8に格納された上記ロボットAの教示プログラムやロボットAの機能設定等に基づいて、サーボドライバ10に速度指令(単位時間あたりに進む距離)を出力してロボットAの動作指令を行う。また、コントローラ7は、上記速度指令を原点位置から積算し、その積算値を指令位置情報としてセーフティユニット9に出力する。速度指令は、例えば、ロボットAの減速比、原点位置等に基づいて計算される。
サーボドライバ10は、コントローラ7から受けた速度指令及びエンコーダ5からの出力信号に基づいてモータ4を制御することにより、ロボットAの動作を制御する。
セーフティユニット9は、エンコーダ5及びコントローラ7に直接接続されている。そして、エンコーダ5から受けた出力信号に基づいて算出されたモータ4の検出位置情報と、コントローラ7から受けた指令位置情報とに基づいて、エンコーダ5が故障しているか否かを判断する。
図3はセーフティユニット9の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、セーフティユニット9は、判定部としてのCPU92と、RAM93と、第1受信部としてのエンコーダ受信部94と、第2受信部としてのDPRAM(Dual Port RAM)95とを有している。
エンコーダ受信部94は、エンコーダ5に接続されており、エンコーダ5からの出力信号を取得する。
DPRAM95は、ロボット制御部2のコントローラ7に接続されており、コントローラ7から出力された指令位置情報を取得する。この指令位置情報は、コントローラ7からサーボドライバ10に対して出力される速度指令の積算によって求められる。DPRAM95が取得した指令位置情報は、RAM93に格納される。
CPU92は、エンコーダ受信部94からの出力信号を受けて、その出力信号と、ロボットAの減速比、原点位置等とを用いてモータ4の現在位置に関する検出位置情報を計算する。そして、指令位置情報に基づく指令位置と、検出位置情報に基づく検出位置とを比較してエンコーダ5の異常の有無を確認する。
なお、図3において、CPU92、RAM93及びDPRAM95は、同一の構成で接続され、同一の機能を有するものが2セット設けられている。これにより、2つのCPU92を用いた並行処理が可能となる。すなわち、同一の異常判断を2重に行うことができ、1セットの場合と比較して、より信頼性を高めることができる。
<エンコーダの異常検出方法>
図4は、ロボット制御部2がロボットAを起動させ、ロボットAが動作を開始した後、セーフティユニット9がエンコーダ5の異常をどのように監視しているかを示したフローチャートである。すなわち、図4は、コントローラ7がサーボドライバ10を介してモータ4を回転動作させたときに、セーフティユニット9がエンコーダ5の異常をどのように監視しているかを示している。
ステップST1において、ロボット制御部2のコントローラ7は、ロボットAを起動し、ステップST2に進む。
ステップST2において、ロボット制御部2は、操作者が操作部3を介して設定した教示プログラム及び機能設定等に基づいてロボットAを動作させる。具体的には、コントローラ7は、RAM8に保存された教示プログラム及び機能設定等に基づいて、サーボドライバ10に速度指令を、セーフティユニット9に指令位置情報を出力する。サーボドライバ10は、コントローラ7から受けた速度指令に基づいて、モータ4を駆動し、ロボットAの関節軸12及び外部軸を動作させる。サーボドライバ10は、モータ4に取り付けられたエンコーダ5からの出力信号を受け、モータ4に対して、速度指令と出力信号との差分に基づくフィードバック制御を行う。このとき、エンコーダ5からの出力信号は、セーフティユニット9にも出力されている。
ステップST3〜ST7の処理は、セーフティユニット9により行われる。セーフティユニット9では、エンコーダ5からの出力信号を取得すると(ST3)、モータの位置計算を行う(ST4)。具体的には、セーフティユニット9のCPU92は、エンコーダ5から取得した出力信号、モータ4の各軸の減速比及びモータ4の原点情報等に基づいて、モータ4の回転位置(検出位置情報)を計算する。エンコーダ5から取得する出力信号は、例えばパルス信号の型式で送信される。
さらに、セーフティユニット9では、コントローラ7から指令位置情報を受けており(ST5)、ST4で算出されたモータ4の現在位置に関する検出位置情報とコントローラ7からの指令位置情報との比較を行う(ST6)。具体的には、セーフティユニット9のCPU92は、エンコーダ5からの出力信号に基づいて計算されたモータ4の回転位置(モータ検出値:検出位置情報)と、コントローラ7から指令されたモータの回転位置(モータ指令値:指令位置情報)とを比較する。
CPU92は、上記比較の結果、モータ指令値(指令位置情報)とモータ検出値(検出位置情報)との差が所定値以上の場合(ST7でYES)、エンコーダ5の異常と判定し、ステップST8に進む。一方で、モータ指令値とモータ検出値との差が所定値未満の場合(ST7でNO)、エンコーダ5の異常と判定せず、フローはステップST3に戻る。
具体的には、ロボットAの駆動制御において、コントローラ7が指令した位置にモータ4は移動しようとしている。このため、モータ4の回転位置を示すモータ検出値(検出位置情報)と、コントローラ7が指令した回転位置を示すモータ指令値(指令位置情報)との差は、所定の閾値Pth以内に収まっているはずである。そこで、上記モータ検出値に基づくモータの回転位置が、モータ指令値に基づくモータ指令位置から所定の位置以上離れていると、エンコーダが故障していると判断される。
ステップST8では、セーフティユニット9のCPU92は、安全回路6に対して非常停止信号を送信する。非常停止信号を受けた安全回路6は、ロボットAの駆動用電源を遮断し、ロボットAを非常停止させる。
このように、コントローラ7は、ロボットAを起動させ、ロボットAに動作を開始させた後、セーフティユニット9がステップST3〜ST7の処理を繰り返し実行し、エンコーダ5の異常を判断している。
以上のように、本実施形態によると、セーフティユニット9は、エンコーダ5の異常検出において、コントローラ7から直接取得した位置情報と、エンコーダ5からの出力信号に基づいて算出された位置情報とを比較した結果に基づいて、エンコーダ5の異常を検出している。これにより、エンコーダの異常検出装置を有していない汎用ロボット等の作動装置に対して、セーフティユニット9を追加することでエンコーダの故障による異常を検出できる。さらに、その際に、サーボドライバ10等の既存の汎用ロボットの構成要素に対して設計変更等をする必要がなく、既存のシステムに対する影響を小さくできる。したがって、既存のシステムに対してエンコーダの異常判断に係る処理が正しく行われることを示す必要がなく、処理が複雑化することもない。
この点に関し、図22に示す従来の技術と対比させて説明する。
エンコーダ5の異常検出装置を有していない汎用ロボットに対して図22に示すような構成を適用する場合、汎用ロボットのサーボドライバ10は、通常、モータ指令値及びモータ検出値を生成する機能及び生成したモータ指令値及びモータ検出値を出力する機能を有していない。したがって、上記の生成機能及び出力機能を有する回路、プログラム等を新規に設計する必要がある。また、追加設計した回路及びプログラム等が正しく機能しているかどうかを示すような仕組み(回路、プログラム、表示等)が必要である。すなわち、手間がかかるとともに処理が複雑化する。一方、本開示に係る異常検出方法及び異常検出装置は、そのようなことが生じない。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として上記第1実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用が可能である。
例えば、上記第1実施形態について、以下に示すような構成としてもよい。
−変形例(1)−
図5は変形例(1)に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。
図5では、図2の構成に加えて、コントローラ7とセーフティユニット9との間に、一般的な制御遅れを考慮した遅れ制御フィルタとしての1次遅れフィルタ22が設けられている。すなわち、コントローラ7とDPRAM95(第2受信部)との間に、1次遅れフィルタ22が設けられている。
実際のロボットAの制御において、同じ時間で比較した場合に、セーフティユニット9がコントローラ7から取得した指令位置情報に基づくモータ4の回転位置(モータ指令位置)と、セーフティユニット9がエンコーダ5から取得した出力信号等に基づくモータ4の回転位置(モータ検出位置)とがずれている可能性がある。これは、例えば、モータ制御の特性に起因して発生する。具体的には、ロボット制御部2のコントローラ7が速度指令及び指令位置情報を出力してからサーボドライバ10が実際にモータ4を制御し、その制御に基づいてモータ4が動作するため、一定時間の遅れが生じるためである。
図6は、ロボットアーム11の関節軸12を最高速度で往復運動させた場合におけるモータ指令位置(図6の太実線)と、モータ検出位置(図6の細実線)との関係を示した図である。図6の太実線と細実線を比較すると、最大で0.1秒程度の遅れが生じており、角度に換算すると18度程度の遅れが生じている(図6の一点鎖線参照)。
これに対し、図6の破線及び二点鎖線で示すように、1次遅れフィルタ22を設けることにより、モータ指令位置とモータ検出位置との差が大きく減少していることがわかる。なお、図6において、破線は、図5の構成に係るモータ指令位置を、二点鎖線は、図5の構成に係るモータ指令位置とモータ検出位置との偏差を示している。
図5のような構成にすることにより、図2の構成と比較して、より精度が高くエンコーダの異常を判断できるようになる。具体的には、例えば、検出位置情報と指令位置情報との比較に用いる所定の閾値Pthは、モータ指令位置とモータ検出位置との差に基づいて決定する場合がある。この場合、モータ指令位置とモータ検出位置との差が減少することによって、所定の閾値Pthを小さくすることができ、結果としてエンコーダの異常検出精度を高めることができる。
なお、エンコーダ5の異常検出方法は、上記図4を用いた手順と同様にすればよいため、ここではその詳細な説明を省略している。
−変形例(2)−
図7は変形例(2)に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。
図7では、図6の構成に加えて、コントローラ7とセーフティユニット9との間に、1次遅れフィルタ22と直列接続された制振フィルタ21が設けられている。
実際のロボットAの制御において、サーボドライバ10の動作制御の内容によって、より応答性の高い制御(以下、高応答性制御という)を行う場合がある。例えば、レーザーを用いた溶接ロボットにおいて、高速制御かつ軌跡の追従性を高めた制御を行うような場合である。このような高応答性制御を行う場合に、指令位置情報に含まれる起振成分によってモータ4が振動する場合がある。そこで、このモータ4の振動を抑制するために、サーボドライバ10とモータ4との間に制振フィルタ(図示しない)を用いる。高応答性制御が行われている場合に、図7に示すような構成を取ることにより、サーボドライバ10による制御と近い指令を作ることができる。
図8は、ロボットアーム11の関節軸12を最高速度で往復運動させた場合におけるモータ指令位置と、モータ検出位置との関係を示している。太実線及び細実線は、図6と同じであり、1次遅れフィルタ22及び制振フィルタ21を用いない構成(図2参照)に係る動作について示している。また、図8において、破線は、図7の構成に係るモータ指令位置の変化を、二点鎖線は、図7の構成に係るモータ指令位置とモータ検出位置との偏差を示している。図8から、1次遅れフィルタ22に加えて制振フィルタ21を設けることにより、モータ指令位置とモータ検出位置との差がさらに減少していることがわかる。
したがって、図7のような構成にすることにより、図2又は図5の構成と比較して、より精度が高くエンコーダの異常を判断することができるようになる。具体的には、例えば、変形例(1)と同様に、所定の閾値Pthを小さくすることができ、結果としてエンコーダの異常検出精度を高めることができる。なお、制振フィルタ21は、入力された指令位置情報から共振成分を除去するものである。また、制振フィルタ21および1次遅れフィルタ22は、両方を順不同で直接に有していてもよく、また、いずれか一方のみでも構わない。
なお、図7において、制振フィルタ21と1次遅れフィルタ22との位置が互いに入れ替わってもよい。
−変形例(3)−
また、図4に係る異常判断方法において、図9に示すようなフローチャートとしてもよい。図9において、ステップST1からST6に係る処理は、図4と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
図9では、ステップST7において、モータ指令値とモータ検出値との差が所定値以上の場合、すなわち、ステップST7で「YES」の場合に、ステップST9に進むようにしている。そして、ステップST9において、セーフティユニット9のCPU92は、コントローラ7がロボットAの非常停止を指示したか否かを判断するようにしている。
具体的には、コントローラ7は、ロボットAの非常停止をする場合、安全回路6に対して、非常停止信号(図示しない)を出力する。非常停止信号を受けた安全回路6は、ロボットAの駆動用電源を遮断し、ロボットAを停止させる。本変形例(3)では、セーフティユニット9は、コントローラ7から非常停止信号を取得する。そして、ステップST9において、コントローラ7から非常停止信号が出力されているか否かを判断する。コントローラ7から非常停止信号が出力されている場合(ST9でYES)、フローはステップST3に戻る。すなわち、モータ指令値とモータ検出値との差が所定値以上の場合でも、エンコーダ5の異常と判定しない。
一方で、コントローラ7から非常停止信号が出力されていない場合(ST9でNO)、ステップST8に進む。ステップST8において、セーフティユニット9のCPU92は、安全回路6に対して非常停止信号を送信し、非常停止信号を受けた安全回路6は、ロボットAを非常停止させる。
このように、ステップST9の処理をステップST7の後に行うことによって、コントローラ7からの指示による非常停止された場合に、セーフティユニット9が、エンコーダ5の異常と誤って判断することがなくなる。具体的には、コントローラ7が非常停止信号を出力することによりロボットAを停止させた場合、コントローラ7の指令位置情報の出力が停止される。このため、セーフティユニット9において、モータ指令値とモータ検出値との比較を継続すると、図4のフローチャートでは、エンコーダ5が正常動作しているにもかかわらず、異常と判定してしまう可能性がある。しかしながら、本態様にかかる処理を行うことでこのような問題の発生を防ぐことができる。
なお、図4及び図9のフローにおいて、各ステップは必ずしも記載された順で処理しなければならないわけではなく、順番を変更したり、並列処理できる場合には、適宜処理の順番や処理方法を変更してもよい。例えば、ステップST3及びST4に係る処理と、ステップST5に係る処理とは、並列に処理を行ってもよい。
−第2実施形態−
本実施形態では、ロボットAの連続動作に係るエンコーダの異常検出方法について説明する。
なお、ロボットAを連続動作させる場合においても、基本的な構成及び動作は、第1実施形態と同様であり、ここではその詳細な説明を省略し、連続動作に係る部分に対して詳細に説明する。
図10は、コントローラ7からの速度指令に基づいて、モータ指令位置がP1からP2を経由してP3へと順番に移動する、いわゆる進行動作をした場合におけるモータ指令位置P1〜P3と、実際のモータの位置Pr(以下、現在位置Prともいう)との関係を示している。図10のような進行動作では、モータ指令位置がP3まで移動したとき、現在位置PrがP3近辺に存在する。したがって、図4又は図9のフローに沿って処理を行うことにより、エンコーダ5の異常を検出することができる。
一方で、図11に示すように、コントローラ7からの速度指令に基づくモータ指令位置がP1からP2を経由してP3へと順番に移動した後にP2を経由してP1に戻る、いわゆる往復運動をした場合には、セーフティユニット9がエンコーダ5の異常を誤って判断する場合がある。例えば、図11の往復動作が高速に行われた場合、モータ4の現在位置PrがP3に到達又は十分に接近する前に、サーボドライバ10がモータ4に戻り動作を開始させ、現在位置PrがP2からP1へと戻り動作をする可能性がある。このような場合に、セーフティユニット9が、指令位置情報P3に基づくモータ指令位置と、モータ4の現在位置Prに基づくモータ検出位置との比較を行うと、位置P3と位置Prとの差が大きいことに起因して、エンコーダ5が正常に動作をしているにも拘わらず、セーフティユニット9が異常と判断してしまう可能性がある。
そこで、図4及び図9におけるステップST6において、CPU92は、指令位置情報に基づくモータ指令値の変化量Δn(直前の指令位置との差分量Δn)を所定のn回分(例えば5回分。)加算する処理を行う。具体的には、例えば、図12に実線で示すように点P1(位置P1)から点P9(位置P9)へと往復運動をさせた場合、Δ1からΔ5までの5回分を加算する。すなわち、加算値ΔはΔ=Δ1+Δ2+Δ3+Δ4+Δ5となる。なお、図12はロボットアーム11の関節軸12を往復運動させた場合におけるモータ指令位置を示した図である。
さらにステップST6では、CPU92は、モータ指令値に加算値Δを増減した値と、検出位置情報に基づいて計算されたモータ検出値とを比較し、そして、ステップST7では、その比較結果に基づいてエンコーダの異常を判断するようにする。具体的には、モータ検出値P(fs)が下の(数1)の条件を満たす場合、エンコーダ5の異常とは判断しないようにする。このとき、変化量Δnは、変化の方向に拘わらず、絶対値で加算するようにする。
Figure 2018079075
これにより、往復動作のような特定のロボットの動作方法において、エンコーダ5が正常に動作しているにもかかわらず、CPU92が異常と判断することを防ぐことができる。
なお、上記のようなエンコーダ5の異常検出方法を採用した場合に、ロボットAが所定期間動作をしない場合がある。そこで、ステップST7において、上の(数1)に代えて、下の(数2)に示すように加算値Δに所定の閾値Thを加えるようにしてもよい。
Figure 2018079075
このような閾値Thを設けることにより、所定期間にわたってコントローラ7から指令位置情報の変更がない場合、すなわちコントローラ7からロボットAに対して所定期間動かないような指示が出ている場合において、ロボットが制御装置の意図しない動作をしているときでも、セーフティユニット9が、異常を検出できるようになり、ロボットAの動作を非常停止することができるようになる。
−第3実施形態−
本実施形態と第1実施形態に示した構成との違いは、高応答性制御と通常制御との切り替えを考慮して指令位置情報の処理ルートを切り替える点にある。
例えば、ロボットの手先にレーザー射出装置を付けてレーザー溶接を行う場合等の精度の高い動作が要求されるレーザー溶接区間では、ロボットの駆動に関して高応答性制御を行い、それ以外の速度を優先する区間では通常制御を行うことでタクトを短縮するといった、動的制御切り替えを行う場合がある。指令位置情報と検出位置情報との比較時に生じる誤差を低減するため、変形例(1)、(2)で示した制振フィルタ21や1次遅れフィルタ22を用いることは既に述べたとおりである。しかし、上記の制御切り替えを行う場合、これらのフィルタをそのまま用いると、実際のロボットAの動作とセーフティユニット9に与える指令位置情報との差が大きくなり、エンコーダ5の異常検出精度が向上しない場合がある。
そこで、本開示では、コントローラ7が実際に行う制御方法に応じて、セーフティユニット9に送信される指令位置情報を処理するルートを切り替えることにより、ロボットAの制御モードが切り替わっても精度よくエンコーダ5の異常検出ができるようにするものである。
以下、図面を用いて具体的に説明する。
図13は、本実施形態に係るロボット制御部の構成を示す。この構成と、例えば、図7に示す構成との違いは、コントローラ7がロボットAの駆動制御を切り替えるための制御切替部7aを有していることである。教示プログラムあるいは操作部3からの入力により、ロボットAの駆動制御モードが切り替わると、制御切替部7aはこれを検知して、指令位置情報を送信するルートを切り替える。図13に示すように、通常制御を行う場合は1次遅れフィルタ22(第1の遅れ制御フィルタ)を適用してから指令位置情報をセーフティユニット9へと送る。また、高応答性制御を行う場合は、制振フィルタ21と1次遅れフィルタ22(第2の遅れ制御フィルタ)とを適用した上で指令位置情報をセーフティユニット9へと送る。なお、図13では、通常制御を行う場合と、高応答性制御を行う場合とで、同じ1次遅れフィルタ22を用いている。すなわち、時定数が等しいフィルタ22を用いている。
なお、制御切替部7aの機能は、コントローラ7のハードウェア上で実現してもよいし、ソフトウェア上で実現してもよい。
図14は、本実施形態に係るエンコーダ5の異常判断方法を示すフローチャートである。
すなわち、図14は、コントローラ7がサーボドライバ10を介してモータ4を回転動作させたときに、セーフティユニット9がエンコーダ5の異常をどのように監視しているかを示している。
図14において、ステップST1,ST2及びST6からST11に係る処理は、図4に示したステップST1からST8と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
ステップST3において、ロボットAの駆動制御モードが高応答性制御であるか、そうでないかを判断する。この判断は、上述したように、コントローラ7における制御切替部7aにより行われる。
ステップST3での判断が肯定的である場合、すなわち、ロボットAの駆動制御モードが高応答性制御であれば、ステップST4において、制振フィルタ21と1次遅れフィルタ22とを適用した上で指令位置情報をセーフティユニット9へ送信する。
ステップST3での判断が否定的である場合、すなわち、ロボットAの駆動制御モードが通常制御であれば、ステップST5において1次遅れフィルタ22を適用した上で指令位置情報をセーフティユニット9へ送信する。
以上説明したように、本実施形態によれば、ロボットAの駆動制御モードに応じて、コントローラ7からセーフティユニット9に送られる指令位置情報の送信ルートを切り替えることで、エンコーダ5の異常検出精度を高めることができる。
例えば、ロボットAの駆動制御モードが高応答性制御であれば、指令位置情報に含まれる起振成分を除去するための制振フィルタ21と、制御の応答遅れを低減するための1次遅れフィルタ22を指令位置情報に適用することで、エンコーダ5の異常検出精度を高めることができる。
一方、ロボットAの駆動制御モードが通常制御であれば、指令位置情報に含まれる起振成分の除去をあまり考慮しなくても良いことが多い。よって、制振フィルタ21は適用せずに、1次遅れフィルタ22を指令位置情報に適用する。このことにより、不測の誤差の発生を抑制し、エンコーダ5の異常検出精度を高めることができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として上記第3実施形態について説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用が可能である。例えば、上記第3実施形態について、以下に示すような構成としてもよい。
−変形例(4)−
図15は変形例(4)に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。
図15に示す構成では、通常制御時と高応答性制御時とで、指令位置情報が適用される1次遅れフィルタがそれぞれ異なる点が、図13に示す構成と異なる。具体的には、図15に示す構成では、1次遅れフィルタ22aと1次遅れフィルタ22bとを用いている。この構成により、処理ルートの切り替えに応じて、指令位置情報の時間遅れの補償量が異なる。
実際のロボットAの駆動制御においては、ロボット制御部2のコントローラ7が速度指令及び指令位置情報を出力してからサーボドライバ10が実際にモータ4を制御し、その制御に基づいてモータ4が動作するため、指令位置情報に対して実際の位置は一定の時間遅れが生じる。この遅れは高応答性制御、通常制御のいずれの場合にも生じ、また、その遅れ時間は制御モードによって異なる場合がある。
従って、図15に示すように、制御モードに応じて制御遅れの時定数がそれぞれ異なる1次遅れフィルタ22a,22bを用いることにより、図13に示す構成と比較して、より精度が高くエンコーダの異常を検出できるようになる。
−変形例(5)−
図16は変形例(5)に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。図17は変形例(5)に係るエンコーダ5の異常検出方法を示すフローチャートである。
図16に示す構成において、コントローラ7から送信される指令位置情報を含む情報が、ロボットAの駆動制御モードに対応したフィルタで処理されるルート(第1処理ルート)と、ロボットAの駆動制御モードに対応していないフィルタで処理されるルート(第2処理ルート)との2系統で並列に処理されて、セーフティユニット9に送信される点で、図7に示した構成と異なる。また、図16に示す構成において、ロボットAの駆動制御モードに対応していないフィルタには、指令位置情報として「0」を入力している。
実際のロボットAの駆動制御において、指令位置情報を制振フィルタ21や1次遅れフィルタ22に適用する処理は一定時間後まで影響が続く。ロボットAの駆動制御モードの切り替えが急であると、フィルタ処理しきれなかった指令位置情報の影響によりセーフティユニットが判定するための指令位置情報に誤差が含まれる可能性がる。
そこで、本変形例では、コントローラ7からの指令位置情報をフィルタ処理するにあたって、図16に示すように、2系統のフィルタを準備する。これら指令位置情報の並列処理を行うとともに、ロボットAの駆動制御モードに応じて、各々の系統で異なる情報を処理し、その加算結果を新たな指令位置情報とするようにした。
以下、図17に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図17に示すフローのうち、ステップST1、ST2及びST9からST14における処理は、図4に示したステップST1からST8と同様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
ステップST3で、ロボットAの駆動制御モードを判断し、その判断が高応答性制御であれば、コントローラ7からの指令位置情報に制振フィルタ21と1次遅れフィルタ22bとを適用してフィルタ処理する(ステップST4)。
ステップST4での処理と並行して、ステップST5において、コントローラ7からの指令位置情報を「0」とした上で、1次遅れフィルタ22aを適用し処理する。ステップST8において、それぞれの処理結果を加算した上でセーフティユニット9へ送信する指令位置情報としている。
一方、ステップST3において、ロボットAの駆動制御モードが通常制御であると判断すれば、コントローラ7からの指令位置情報を1次遅れフィルタ22aに適用してフィルタ処理する(ステップST6)。また、ステップST6の処理と並行して、コントローラ7からの指令位置情報を「0」とした上で、制振フィルタ21と1次遅れフィルタ22bとを適用し、フィルタ処理する(ステップST7)。ステップST8において、それぞれの処理結果を加算することでセーフティユニット9へ送信する指令位置情報としている。
以上説明したように、本変形例によれば、コントローラ7からの送信情報をロボットAの駆動制御モードに対応したフィルタ及びこの駆動制御モードに対応していないフィルタの両方で常に並列処理する。
また、ロボットAの駆動制御モードに対応じたフィルタには、コントローラ7から送信される指令位置情報を直接適用する一方、駆動制御モードに対応していないフィルタには、指令位置情報を「0」として、フィルタ処理を行い、両方の系統でフィルタ処理された結果を加算して、新たな指令位置情報としてセーフティユニット9に送信する。
このような処理を行うことで、制御モードの違いによる応答遅れ時間の差異を吸収し、ロボットAの駆動制御モードが異なる場合にも同様に、モータ指令位置とモータ検出位置との差を低減できる。その結果、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
図18は、本変形例に係る、ロボットの位置の時間変化を示す図であり、ロボットアーム11の関節軸12を高速で往復動作させ、往路は高応答性制御、復路に通常制御を適用した場合のモータ指令位置とモータ検出位置との誤差の変化を示している。
また、図15に示す構成で関節軸12を駆動した場合のモータ指令位置と実際のモータ検出位置との差分の変化を点線で示しており、図16に示す構成で関節軸12を駆動した場合のモータ指令位置と実際のモータ位置との差分の変化を破線で示している。
図18より明らかなように、図16に示した構成を適用することにより、モータ指令位置と実際のモータ検出位置との差が減少していることがわかる。
したがって、変形例(5)の図16に示す構成を使用することで、図13あるいは図15に示した構成と比較して、より精度が高くエンコーダの異常を判断することができるようになる。つまり、第2実施形態と同様に、所定の閾値Pthを小さくすることができ、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
−変形例(6)−
図19は変形例(6)に係るロボット制御部の構成を示すブロック図である。
実際のロボットAの制御においては、ロボット制御部2のコントローラ7が速度指令及び指令位置情報を出力してからサーボドライバ10が実際にモータ4を制御し、その制御に基づいてモータ4が動作するため、指令位置情報に対して実際のモータ位置は一定時間の遅れが生じている。
この遅れ分を補正するため、上述したように、指令位置情報に対し制御方式に応じた1次遅れフィルタを適用したり、指令位置情報を含む情報に異なるフィルタでの処理を適用したりしている。しかしながら、1次遅れフィルタ22はサーボドライバ10による制御遅れを簡易的に模擬したものなので、この1次遅れ分の精度を改善できる余地がある。
そこで、図19に示す構成では、図16に示す構成において、通常制御時に使用する1次遅れフィルタ22aに対してフィードフォワード制御を行うことにより、1次遅れ分の精度をさらに改善できるようにしたものである。
図19に示すように、コントローラ7からの指令位置情報に対して(1−a)倍のゲインをかけた上で1次遅れフィルタ22aに適用して処理を行うのと並行して、指令位置情報にa倍のゲインをかけ、これらの結果を加算してセーフティユニット9に送信する。
図20は、本変形例に係る、ロボットの位置の時間変化を示す図である。図20では、ロボットアーム11の関節軸12を高速で往復動作させ、往路に高応答性制御、復路に通常制御を適用した場合のモータ指令位置とモータ検出位置との誤差の変化を示している。図21は図20の部分拡大図である。
図20、21において、図16に示す構成で関節軸12を駆動した場合のモータ指令位置と実際のモータ検出位置との差分の変化を点線で示している。また、図19に示す構成で関節軸12を駆動した場合のモータ指令位置と実際のモータ位置との差分の変化をさらに細かい点線で示している。
図20,21より明らかなように、図19に示す構成を適用することで、図16に示す構成よりもさらにモータ指令位置とモータ検出位置との差が減少していることがわかる。
したがって、本変形例によれば、変形例(5)に示した構成と比較して、さらに精度が高くエンコーダの異常を判断することができるようになる。
なお、本変形例では、1次遅れフィルタ22aに対してフィードフォワード制御を行う構成を説明したが、1次遅れフィルタ22bに対しても同じようにフィードフォワード制御を行うことにより、同様の効果を得ることも可能である。
以上のように、本開示の異常検出方法は、作動装置の出力軸を駆動するモータの回転位置を検出するためのエンコーダの異常を検出する異常検出方法である。モータの回転位置を指示する速度指令及び該速度指令に応じたモータの回転位置を示す指令位置情報を出力するコントローラと、コントローラから出力される速度指令及びエンコーダから出力される出力信号を受け、速度指令及び出力信号に基づいてモータの駆動を制御するドライバと、エンコーダの異常を検出する異常検出装置とが設けられている。異常検出装置は、コントローラから指令位置情報を、またエンコーダから出力信号をそれぞれ取得する情報取得ステップと、指令位置情報と出力信号に基づいて算出されたモータの検出位置情報とを比較し、該両位置情報間に所定値以上の差があった場合にエンコーダの異常と判定する異常判定ステップとを行うことを特徴とする。
この方法によれば、異常検出装置は、コントローラから受けた指令位置情報と、エンコーダからの出力信号に基づいて算出された検出位置情報との比較結果に基づいてエンコーダの異常を判定する。これにより、ドライバにエンコーダの異常検出のための新しい構成、機能を追加することなく、エンコーダの異常検出ができるようになる。すなわち、例えば、一般的な作動装置(例えば、ロボットや外部軸)の既存構成、既存回路への影響を最小限に抑えて、エンコーダの異常検出ができるようになる。
異常検出装置は、異常判定ステップにおいて、コントローラから取得した指令位置情報に対し、モータの駆動制御の遅れに起因して生じた時間遅れを補償し、当該時間遅れが補償された指令位置情報と検出位置情報との比較結果に基づいて、エンコーダの異常の有無を判定する、のが好ましい。
このように、エンコーダの異常判定に用いる指令位置情報を遅らせることで、モータ駆動制御の遅れに起因する時間のずれを解消することができるため、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
コントローラは、作動装置の駆動制御モードの切り替えを検知する制御モード検知ステップと、当該駆動制御モードの切り替えに応じて、指令位置情報の処理ルートを切り替える処理ルート切替ステップを行い、異常検出装置は、駆動制御モードに応じた処理ルートで処理された指令位置情報を受け取る、のが好ましい。
この方法によれば、作動装置の駆動制御モードの違いに伴う指令位置情報と検出位置情報との誤差を低減し、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
検知された実際の駆動制御モードに対応する第1処理ルートでは、コントローラから出力された指令位置情報を処理するステップと、当該実際の駆動制御モードに対応していない第2処理ルートでは、モータの原点位置に対応する位置情報を指令位置情報として処理するステップと、第1及び第2処理ルートで処理された指令位置情報を加算するステップと、を有し、異常検出装置は、当該加算された指令位置情報受け取る、のが好ましい。
この方法によれば、作動装置の駆動制御モード切り替えにより、指令処理情報の処理ルートが異なる場合においても、当該処理モードの違いによる応答遅れ時間の差異を吸収し、モータ指令位置とモータ検出位置との差を低減できる。その結果、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
第1処理ルート、または第2処理ルートの少なくともいずれか一方において、指令位置情報の時間遅れを補償する遅れ補償ステップを行い、当該遅れ補償ステップにおいてフィードフォワード制御を行う、のが好ましい。
この方法によれば、時間遅れ補償時の誤差をさらに低減し、モータ指令位置とモータ検出位置との差を低減できる。その結果、エンコーダの異常検出精度を高めることができる。
異常検出装置は、異常判定ステップにおいて、コントローラから出力された指令位置情報の変化量の積算値を生成し、当該積算値及び指令位置情報の和と検出位置情報との比較結果に基づいて、エンコーダの異常の有無を判定する、のが好ましい。
このように、エンコーダの異常判定に用いる指令位置情報に対して積算値を加えることにより異常判定におけるマージンを増やし、エンコーダが正常に動作しているにも拘わらず、異常検出装置がエンコーダの異常と判定することを防止することができる。
異常検出装置は、異常判定ステップにおいて、積算値及び指令位置情報の和に所定のオフセット値を加えたものと検出位置情報との比較結果に基づいて、エンコーダの異常の有無を判定する、のが好ましい。
この方法によれば、積算値及び指令位置情報の和にオフセット値を加えて検出位置情報と比較することにより、例えば作動装置が動作していない場合等において、期間指令位置情報の変化がない場合に、差動装置が意図しない動作をしたときでも、エンコーダの異常を検出することができる。
作動装置を非常停止するための安全回路がさらに設けられており、コントローラは、非常時に前記安全回路に非常停止信号を送信するように構成され、異常検出装置は、異常判定ステップにおいて、コントローラから非常停止信号が出力されたことを検知した場合、両位置情報間に所定値以上の差があっても、エンコーダの異常と判定しない、のが好ましい。
この方法によれば、コントローラが非常停止信号を出力した後に、指令位置情報と検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合でもエンコーダの異常と判定しないので、例えば、コントローラが非常停止信号出力後に速度指令及び指令位置情報の出力を停止した場合に、エンコーダが正常に動作しているにも拘わらず、エンコーダの異常と判断することを防ぐことができる。
ここに開示する異常検出装置は、作動装置の出力軸を駆動するモータの回転位置を検出するためのエンコーダの異常を検出する。異常検出装置は、モータの回転位置を指示する速度指令及び該速度指令に応じたモータの回転位置を示す指令位置情報を出力するコントローラと、コントローラから出力される速度指令及びエンコーダから出力される出力信号を受け、速度指令及び出力信号に基づいてモータの駆動を制御するドライバと、エンコーダの異常を検出する異常検出装置とを有する。異常検出装置は、エンコーダから出力信号を受ける第1受信部と、コントローラから指令位置情報を受ける第2受信部と、指令位置情報と出力信号に基づいて算出されたモータの検出位置情報とを比較し、該両位置情報間に所定値以上の差があった場合にエンコーダの異常と判定する判定部とを有している。
この装置によれば、前述の異常検出方法と同様に、ドライバにエンコーダの異常検出のための新しい機能を追加することなく、エンコーダの異常検出ができるようになる。
ここに開示する出力軸と該出力軸を駆動するモータとを有するロボットの制御システムは、モータの回転位置を検出するエンコーダと、モータの回転位置を指示する速度指令及び該速度指令に応じたモータの回転位置を示す指令位置情報を出力するコントローラと、コントローラから出力される速度指令及びエンコーダから出力される出力信号を受け、速度指令及び出力信号に基づいてモータの駆動を制御するドライバと、エンコーダの異常を検出する異常検出装置とを有している。異常検出装置は、エンコーダから出力信号を受ける第1受信部と、コントローラから指令位置情報を受ける第2受信部と、指令位置情報と出力信号に基づいて算出されたモータの検出位置情報とを比較し、該両位置情報間に所定値以上の差があった場合にエンコーダの異常と判定する判定部とを有する。
この制御システムによれば、前述の異常検出方法と同様に、ドライバにエンコーダの異常検出のための新しい機能を追加することなく、エンコーダの異常検出ができるようになる。
以上説明したように、本開示のエンコーダの異常検出方法によると、汎用のエンコーダを使用している場合においても既存機能、既存装置への影響を最小限に抑えてエンコーダの異常判断をすることができる。
本開示のエンコーダの異常検出方法は、汎用のエンコーダを使用している場合においても既存機能、既存装置への影響を最小限に抑えてエンコーダの異常判断をすることができるので、汎用の溶接ロボット等の産業用ロボットやその他の作動装置に係るエンコーダの異常を判断する上で特に有用である。
A ロボット(作動装置)
C 接続ケーブル
P モータ検出値
1 ロボット機構部
2 ロボット制御部
3 操作部
4 モータ
5 エンコーダ
6 安全回路
7 コントローラ
7a 制御切替部
9 セーフティユニット(異常検出装置)
10 サーボドライバ
11 ロボットアーム
12 関節軸(出力軸)
21 制振フィルタ
22 1次遅れフィルタ(遅れ制御フィルタ)
22a 1次遅れフィルタ
22b 1次遅れフィルタ
92 CPU(判定部)
94 エンコーダ受信部(第1受信部)
95 DPRAM(第2受信部)

Claims (19)

  1. ロボット制御部を用いて、作動装置の出力軸を駆動するモータの回転位置を検出するエンコーダの異常を検出するエンコーダの異常検出方法であって、
    前記ロボット制御部は、
    コントローラと、
    前記エンコーダと前記コントローラに接続されたドライバと、
    前記エンコーダと前記コントローラに接続された異常検出装置と、
    を有しており、
    前記エンコーダの異常検出方法は、
    前記モータの回転位置を指示する速度指令、及び、前記速度指令に応じた前記モータの回転位置を示す指令位置情報を出力する出力ステップと、
    前記速度指令、及び、前記エンコーダから出力される出力信号を受け、前記速度指令及び前記出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御する制御ステップと、
    前記コントローラから前記指令位置情報を取得し、かつ、前記エンコーダから前記出力信号を取得する情報取得ステップと、
    前記指令位置情報と、前記出力信号に基づいて算出された前記モータの検出位置情報とを比較し、前記指令位置情報と前記モータの前記検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合に、前記エンコーダを異常と判定する異常判定ステップと、
    を備える、
    エンコーダの異常検出方法。
  2. 前記指令位置情報に対して、前記モータの駆動制御の遅れに起因する時間遅れを補償するステップをさらに備える
    請求項1記載のエンコーダの異常検出方法。
  3. 前記指令位置情報から共振成分を除去するステップをさらに備える
    請求項1または2記載のエンコーダの異常検出方法。
  4. 前記作動装置の駆動制御モードの切り替えを検知する制御モード検知ステップと、
    前記駆動制御モードの切り替えに応じて、前記指令位置情報の処理ルートを切り替える処理ルート切替ステップと、
    をさらに備える
    請求項1に記載のエンコーダの異常検出方法。
  5. 前記処理ルートの切り替えに応じて、前記異常検出装置は、前記モータの駆動制御の遅れに起因する時間遅れが補償された指令位置情報、または
    共振成分が除去され、かつ、前記時間遅れが補償された指令位置情報を受け取る
    請求項4に記載のエンコーダの異常検出方法。
  6. 前記処理ルートの切り替えに応じて、前記指令位置情報の前記時間遅れの補償量が異なる
    請求項5に記載のエンコーダの異常検出方法。
  7. 検知された駆動制御モードに対応する第1処理ルートにおいて、前記コントローラから出力された前記指令位置情報を処理するステップと、
    前記駆動制御モードに対応していない第2処理ルートにおいて、前記モータの原点位置に対応する位置情報を指令位置情報として処理するステップと、
    前記第1及び第2処理ルートで処理された指令位置情報を加算するステップと、
    をさらに有し、
    前記異常検出装置は、前記加算された指令位置情報を受け取る、請求項4に記載のエンコーダの異常検出方法。
  8. 前記第1処理ルートと前記第2処理ルートの少なくともいずれか一方において、前記指令位置情報の時間遅れを補償する遅れ補償ステップを行い、前記遅れ補償ステップにおいてフィードフォワード制御を行う、
    請求項7に記載のエンコーダの異常検出方法。
  9. 前記異常検出装置は、前記異常判定ステップにおいて、前記コントローラから出力された前記指令位置情報の変化量の積算値を生成し、前記積算値及び前記指令位置情報の和と、前記検出位置情報との比較結果に基づいて、前記エンコーダの異常の有無を判定する
    請求項1から8のうちのいずれか1項に記載のエンコーダの異常検出方法。
  10. 前記異常検出装置は、前記異常判定ステップにおいて、前記積算値及び前記指令位置情報の和に所定のオフセット値を加えた値と、前記検出位置情報との比較結果に基づいて、前記エンコーダの異常の有無を判定する
    請求項9記載のエンコーダの異常検出方法。
  11. 前記ロボット制御部は、前記作動装置を非常停止するための安全回路をさらに有しており、
    前記コントローラは、非常時に前記安全回路に非常停止信号を送信するように構成され、
    前記異常検出装置は、前記異常判定ステップにおいて、前記コントローラから前記非常停止信号が出力されたことを検知した場合、前記指令位置情報と前記モータの前記検出位置情報との間に所定値以上の差があっても、前記エンコーダの異常と判定しない
    請求項1から10のうちのいずれか1項に記載のエンコーダの異常検出方法。
  12. 前記作動装置はロボットである
    請求項1から11のうちのいずれか1項に記載のエンコーダの異常検出方法。
  13. エンコーダとコントローラに接続され、作動装置の出力軸を駆動するモータの回転位置を検出するためのエンコーダの異常を検出するエンコーダの異常検出装置であって、
    前記エンコーダの異常検出装置は、
    前記エンコーダから前記出力信号を受ける第1受信部と、
    前記コントローラから前記指令位置情報を受ける第2受信部と、
    前記指令位置情報と、前記出力信号に基づいて算出される前記モータの検出位置情報とを比較し、前記指令位置情報と前記モータの前記検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合に、前記エンコーダを異常と判定する判定部と、
    備える
    エンコーダの異常検出装置。
  14. 前記コントローラと前記異常検出装置との間に、ドライバによる前記モータの駆動制御の遅れを補償する遅れ制御フィルタをさらに備える
    請求項13記載のエンコーダの異常検出装置。
  15. 前記ドライバと前記モータとの間に前記モータの振動を抑制する制振フィルタを備え、前記コントローラと前記第異常検出装置との間に、前記遅れ制御フィルタと直列接続された制振フィルタを備える
    請求項14記載のエンコーダの異常検出装置。
  16. 前記コントローラは、前記作動装置の駆動制御モードの切り替えを検知し、前記コントローラから異常検出装置に送信される前記指令位置情報の処理ルートを切り替える制御切替部を有し、
    前記コントローラと前記異常検出装置との間に、前記モータの駆動制御の遅れを補償する第1の遅れ制御フィルタと、前記モータの駆動制御の遅れを補償する第2の遅れ制御フィルタとが並列に接続され、かつ、前記第2の遅れ制御フィルタと、前記モータの振動を抑制する制振フィルタとが直列に設けられており、
    前記制御切替部での処理ルートの切り替えに応じて、前記指令位置情報が、前記第1の遅れ制御フィルタ、または、前記制振フィルタ及び前記第2の遅れ制御フィルタに送られる
    請求項13に記載のエンコーダの異常検出装置。
  17. 前記第1の遅れ制御フィルタと前記第2の遅れ制御フィルタとの時定数が等しい
    請求項16に記載のエンコーダの異常検出装置。
  18. 前記第1の遅れ制御フィルタと前記第2の遅れ制御フィルタとの時定数が異なる
    請求項16に記載のエンコーダの異常検出装置。
  19. モータの回転位置を検出するエンコーダと、
    前記モータの回転位置を指示する速度指令、及び、前記速度指令に応じた前記モータの回転位置を示す指令位置情報を出力するコントローラと、
    前記コントローラから出力される速度指令、及び、前記エンコーダから出力される出力信号を受け、前記速度指令、及び、前記出力信号に基づいて前記モータの駆動を制御するドライバと、
    前記エンコーダと前記コントローラに接続された異常検出装置とを備え、
    前記異常検出装置は、
    前記エンコーダから前記出力信号を受ける第1受信部と、
    前記コントローラから前記指令位置情報を受ける第2受信部と、
    前記指令位置情報と、前記出力信号に基づいて算出される前記モータの検出位置情報とを比較し、前記指令位置情報と前記モータの前記検出位置情報との間に所定値以上の差があった場合に、前記エンコーダの異常と判定する判定部と、
    を有する
    ロボット制御システム。
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