JP6791515B1 - 回転機器制御システム及びエンコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転機器の角度情報から、データ通信間隔に起因する遅延の影響を受けずに角度データと角速度データとを生成して回転機器を制御する。【解決手段】回転機器の回転角度を示す角度情報θを出力する回転角センサ(120)と、角度情報θから角度データφ及び角速度データωを生成するエンコーダ(130)と、角度データφ及び角速度データωから駆動信号Dを生成して回転機器の回転を制御するドライバ(140)とを備え、エンコーダ(130)は、角度情報θと帰還させた角度データφとの差分Δθを生成する減算部(131)と、差分Δθに基づいて角速度データωを生成する角速度算出部(132)と、角速度算出部(132)により生成される角速度データωを積分し、角度データφを生成する積分器(133)と、を有し、角速度算出部(132)により生成される角速度データω及び積分器(133)により生成される角度データφを出力する。【選択図】図1

Description

この発明は、回転機器制御システム及び回転機器制御システム用のエンコーダに関し、特に、回転機器の回転軸の回転角度を用いて回転機器の回転を高精度に制御する回転機器制御システム及び回転機器制御システム用のエンコーダに関する。
回転機器において、角度検知用の第1のセンシングデバイスと、角速度検知用の第2のセンシングデバイスとを回転機器の駆動軸に取り付けておき、ドライバが角度情報と角速度情報とを参照して回転機器の回転を制御する手法が存在する。
一方、以上のように回転機器の駆動軸に2つのセンシングデバイスを取り付けるのではなく、レゾルバまたはロータリエンコーダのような角度検知用のセンシングデバイスを1つだけ取り付け、角度情報を参照したドライバ内部の演算により角度データと角速度データとを算出し、回転機器の回転を制御する手法が存在する。このような回転機器を制御する手法が特許文献1に提案されている。
特開2010−247303号公報
1つのセンシングデバイスから得られた角度情報から、ドライバが角度データと各速度データとを生成する、従来の回転機器制御システムの構成を、図3により説明する。図3は、回転機器制御システムの従来の構成を示す構成図である。
図3において、回転機器制御システム1は、主に、回転機器10と、回転角センサ20と、エンコーダ30と、ドライバ40とを備えている。回転機器10は、図示されない駆動対象物を回転駆動する駆動源としての回転機器である。回転角センサ20は、レゾルバまたはロータリエンコーダのような角度検知用のセンシングデバイスであり、回転機器10の回転角度を表す角度情報θを出力する。エンコーダ30は、角度データ生成部31と通信部32とを備えている。角度データ生成部31は、回転角センサ20から得られる角度情報θから角度データφを生成する。通信部32は、角度データ生成部31が生成した角度データφを、一定の通信間隔Δt毎に、ドライバ40に送信する。
ドライバ40は、通信部41と、遅延部42と、角速度算出部43と、駆動信号生成部44とを、備えている。通信部41は、エンコーダ30からの角度データφを受信し、遅延部42と、角速度算出部43と、駆動信号生成部44とに供給する。遅延部42は、角度データφに対して通信間隔Δtに相当する遅延を与え、遅延を与えた角度データφを角速度算出部43に供給する。角速度算出部43は、通信部41から供給される最新の角度データφと、遅延部42から供給される過去の角度データφとの差分から、角速度データωを算出し、駆動信号生成部44に供給する。駆動信号生成部44は、通信部41から供給される角度データφと、角速度算出部43から供給される角速度データωとから、駆動信号Dを生成して回転機器10に供給する。
以上の回転機器制御システム1において、角度データφから角速度データωを生成する処理タイミングを図4により説明する。図4は、回転機器制御システム1の従来の処理タイミングを示す説明図である。
エンコーダ30において、ドライバ40からのリクエストに基づいて一定の通信間隔Δt毎の時刻t1,t2,t3,t4に、角度情報θ(t1)〜角度情報θ(t4)に基づいて、角度データ生成部31が角度データφ(t1)〜角度データφ(t4)を生成し、ドライバ40に送信する。
一方、ドライバ40において、時刻t2において、通信部41から供給される時刻t2の角度データφ(t2)と、遅延部42で遅延が与えられた時刻t1の角度データφ(t1)との差分により、角速度算出部43が角速度データω(t12)を生成する。同様にして、ドライバ40において、角速度算出部43が、時刻t3において角速度データω(t23)を生成し、時刻t4において角速度データω(t34)を生成する。
ここで、時刻t2において得られる角速度データω(t12)は、最新の時刻t2おける角速度ではなく、前回の時刻t1から最新の時刻t2にかけての平均角速度を意味している。また、時刻t2において得られる角速度データω(t12)は、通信間隔Δt分の遅延を含んだ状態になっている。このため、1つのセンシングデバイスにより得られた角度情報から角度データと各速度データとを生成して回転機器を制御する際に、エンコーダ30とドライバ40との間の通信間隔Δtに起因する遅延を含まず、通信間隔Δtにおいて平均されることのない角速度データを取得できることが望まれている。
本発明は、回転機器の回転角度を表す角度情報から角度データと角速度データとを生成して回転機器を制御する際に、データの通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく角度データと角速度データとを生成することができる回転機器制御システム及び回転機器制御システム用のエンコーダを提供することを目的とする。
この発明に係る回転機器制御システムは、回転機器の回転角度を表す角度情報を出力する回転角センサと、角度情報から角度データ及び角速度データを生成するエンコーダと、角度データ及び角速度データから駆動信号を生成し、駆動信号により回転機器の回転を制御するドライバとを備え、エンコーダは、生成した角度データを帰還させて、角度情報と角度データとの差分を生成する減算部と、差分に基づいて角速度データを生成する角速度算出部と、角速度算出部により生成される角速度データを積分し、角度データを生成する積分器と、を有し、角速度算出部により生成される角速度データ及び積分器により生成される角度データを出力することを特徴とする。
この発明に係る回転機器制御システム用のエンコーダは、回転機器の回転角度を表す角度情報を生成し、角度情報から角度データ及び角速度データを生成し、角度データ及び角速度データにより駆動信号を生成し、駆動信号により回転機器の回転を制御する回転機器制御システムに用いられるエンコーダであって、生成した角度データを帰還させて、角度情報と角度データとの差分を生成する減算部と、差分に基づいて角速度データを生成する角速度算出部と、角速度算出部により生成される角速度データを積分し、角度データを生成する積分器と、を有し、角速度算出部により生成される角速度データ及び積分器により生成される角度データを出力することを特徴とする。
角速度算出部から角速度データを出力する経路に、角速度データの成分を通過させるフィルタを設け、エンコーダは、フィルタを通過した角速度データを出力する。エンコーダは、角度データ及び角速度データを一定の通信間隔毎に出力する。
この発明に係る回転機器制御システムと回転機器制御システム用のエンコーダとによれば、回転機器の回転角度を表す角度情報から角度データ及び角速度データを生成し、角度データ及び角速度データから回転機器の駆動信号を生成する際に、生成した角度データを帰還させて角度情報と角度データとの差分を生成し、差分に基づいて角速度データを生成し、生成された角速度データを積分して角度データを生成し、エンコーダからドライバに角速度データ及び角度データを出力することにより、回転機器の回転角度を表す角度情報から角度データと角速度データとを生成して回転機器を制御する際に、エンコーダとドライバ間での通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく角度データと角速度データとを生成することができる。
この発明に係る回転機器制御システムとエンコーダとによれば、エンコーダからドライバに対して最新の時刻に対応した角度データ及び角速度データを出力するため、回転機器の回転角度を表す角度情報から角度データと角速度データとを生成して回転機器を制御する際に、角度データ及び角速度データは、エンコーダとドライバ間での通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく、かつ、最新のデータと通信間隔分に相当する前回の古いデータとの間で平均されることがなくなる。
本発明の実施の形態1における回転機器制御システムの構成を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における回転機器制御システムの処理タイミングを示す説明図である。 回転機器制御システムの従来の構成を示す構成図である。 回転機器制御システムの従来の処理タイミングを示す説明図である。
以下、本発明の回転機器制御システムの実施の形態につき、図面を用いて説明する。なお、各図において、同一部分には同一符号を付している。
実施の形態1.
はじめに、本発明の実施の形態1における回転機器制御システム100の基本的な構成について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態1における回転機器制御システム100を示す構成図である。
[回転機器制御システム100の構成]
図1において、回転機器制御システム100は、主に、回転機器110、回転角センサ120、エンコーダ130、及びドライバ140を備えている。
回転機器110は、図示されない駆動対象物を回転駆動する駆動源としての回転機器である。この回転機器110は、モータ、ロータリーアクチュエータ、燃料を用いて回転運動を発生する熱機関などの回転運動を行う各種の回転機器が該当し、入力されたエネルギーを回転運動に変換する機械要素である。
回転角センサ120は、レゾルバまたはロータリエンコーダのような角度検知用のセンシングデバイスであり、回転機器110の回転角度を表す角度情報θを出力する。
エンコーダ130は、減算部131、角速度算出部132、積分器133、フィルタ134、通信部135、及び帰還経路136を備えている。
減算部131は、エンコーダ130内で生成した角度データφを、積分器133の出力から帰還経路136を通して減算部131に帰還させて、入力された最新の角度情報θと帰還させた角度データφとの差分Δθを生成する。
角速度算出部132は、差分Δθに基づいて角速度データωを生成する。積分器133は、角速度算出部132により生成される角速度データωを積分し、角度データφを生成する。
フィルタ134は、角速度算出部132の出力に接続され、角速度算出部132の出力に含まれる各種不要成分を除去し、角速度データωの成分を通過させ、通過した角速度データωの成分を通信部135に供給する。このフィルタ134は、FIRフィルタ及びIIRフィルタなどの各種のフィルタを使用することができる。
通信部135は、積分器133から出力される角度データφと、フィルタ134を通過した角速度データωとを、一定の通信間隔Δt毎にドライバ140に向けて出力する。なお、フィルタ134を設けずに、角速度算出部132の出力を通信部135を介して角速度データωとして出力してもよい。
ドライバ140は、通信部141と、駆動信号生成部142とを備えている。通信部141は、エンコーダ130から通信間隔Δt毎に送信される角度データφと角速度データωとを受信する。駆動信号生成部142は、通信間隔Δt毎にエンコーダ130から送信される角度データφと角速度データωとから、駆動信号Dを生成して回転機器110に供給する。
エンコーダ130とドライバ140との間は、RS485、RS422、またはSPIなどの既知の各種の方式により通信を行う。
[回転機器制御システム100の動作]
以上の回転機器制御システム100において、回転機器110の回転角度について回転角センサ120が検知した検出結果である角度情報θに基づいて、角度データφ及び角速度データωを生成する処理タイミングを図2により説明する。図2は、本発明の実施の形態1における回転機器制御システム100の処理タイミングを示す説明図である。
エンコーダ130は、減算部131、角速度算出部132、積分器133、及び帰還経路136による角度データφの生成と、減算部131と角速度算出部132とフィルタ134とによる角速度データωの生成とを、並行して実行している。
ここで、エンコーダ130の通信部135から一定の通信間隔Δt毎の時刻t1,t2,t3,t4に、ドライバ140の通信部141に向けて送信される角度データφと角速度データωを具体例にして説明する。
エンコーダ130は、ドライバ140からのリクエストに基づき、一定の通信間隔Δt毎の時刻t1,t2,t3,t4に、以下のように動作する。
時刻t1において、エンコーダ130は、角度情報θ(t1)から角度データφ(t1)を生成し、これと並行して、生成した角度データφ(t1)から角速度データω(t1)を生成し、角度データφ(t1)と角速度データω(t1)とをドライバ140に送信する。
時刻t2において、エンコーダ130は、角度情報θ(t2)から角度データφ(t2)を生成し、これと並行して、生成した角度データφ(t2)から角速度データω(t2)を生成し、角度データφ(t2)と角速度データω(t2)とをドライバ140に送信する。
時刻t3において、エンコーダ130は、角度情報θ(t3)から角度データφ(t3)を生成し、これと並行して、生成した角度データφ(t3)から角速度データω(t3)を生成し、角度データφ(t3)と角速度データω(t3)とをドライバ140に送信する。
時刻t4において、エンコーダ130は、角度情報θ(t4)から角度データφ(t4)を生成し、これと並行して、生成した角度データφ(t4)から角速度データω(t4)を生成し、角度データφ(t4)と角速度データω(t4)とをドライバ140に送信する。
以上のように、エンコーダ130は、ドライバ140からのリクエストに基づき、一定の通信間隔Δt毎に角度データφと角速度データωとをドライバ140に送信する。この通信間隔Δtは、例えば、数十μ秒〜数百μ秒である。また、ドライバ140によりリクエストを受けてからエンコーダ130が角度データφと角速度データωとを送信するまでの時間は1μ秒〜数μ秒程度である。
本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100によれば、エンコーダ130において、生成した角度データφを帰還させて角度情報θと角度データφとの差分Δθを生成し、差分Δθに基づいて角速度データωを生成し、生成された角速度データωを積分して角度データφを生成し、角速度データω及び角度データφを出力することにより、回転機器110の回転角度を表す角度情報θから角度データφと角速度データωとを生成して回転機器110を制御する際に、通信間隔Δtに起因する遅延の影響を受けることなく角度データφと角速度データωとを生成することができる。
本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100によれば、エンコーダ130からドライバ140に対して最新の時刻に対応した角度データφ及び角速度データωを出力するため、回転機器110の回転角度を表す角度情報θから角度データφと角速度データωとを生成して回転機器110を制御する際に、角度データφ及び角速度データωは、通信間隔Δtに起因する遅延の影響を受けることなく、かつ、最新のデータと通信間隔分に相当する前回の古いデータとの間で平均されることがなくなる。
なお、以上の説明において、エンコーダ130において最新の時刻に対応した角度データφ及び角速度データωを出力するのに要する時間は1μ秒から数μ秒程度である。一方、エンコーダ130とドライバ140との間の通信間隔Δtは、数十μ秒から数百μ秒である。このため、発明の実施の形態1の回転機器制御システム100によれば、従来の回転機器制御システムにおいて通信間隔Δtに起因して発生していた数十μ秒から数百μ秒の遅延の悪影響と、最新のデータと数十μ秒から数百μ秒の古いデータとの間の平均による悪影響とが解消する。
[回転機器制御システム100の角速度分解能]
以下、図3に示した従来の回転機器制御システム1により得られる角速度データωの角速度分解能δω_oldと、図1に示した本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100により得られる角速度データωの角速度分解能δω_newとについて、具体的な数値により比較して説明する。
従来の回転機器制御システム1において、エンコーダ30が25ビットの演算精度を有する場合の分解能δ=360°/225、エンコーダ30からドライバ40への通信間隔Δt=50μ秒、とした場合、角速度データωの1分間あたりの角速度分解能δω_oldは、以下の式で表すことができる。
δω_old
=(360°/225)×(1/50μ秒)×(60秒/360°)
=0.03576rpm、となる。
この従来の角速度分解能δω_oldには、エンコーダ30からドライバ40への通信間隔Δt=50μ秒の遅延が含まれている。ここで、通信間隔Δtを大きくすることにより角速度分解能δω_oldを高めることが可能であるが、含まれる遅延が更に大きくなる問題が生じる。一方、通信間隔Δtを小さくすることにより遅延を小さくすることができるが、角速度分解能δω_oldが低下する別の問題が生じる。
一方、本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100において、エンコーダ130の動作クロック周波数=20MHz、角速度算出部132において角速度を算出する制御則の演算が32ビットの出力であり、回転角センサ120の源信分解能=1/2048、とした場合、角速度データωの1分間あたりの角速度分解能δω_newは、以下の式で表すことができる。
δω_new
=20MHz×(1/232)×(60秒/2048)
=0.0001364rpm、となる。
本発明の実施の形態1における角速度分解能δω_newは、従来の角速度分解能δω_oldと比較して高精度であることに加え、従来のような通信間隔Δtに起因する遅延は含まれないという特徴を有する。
なお、エンコーダ130において、角速度算出部132は動作周波数のクロックに基づいて角速度データωを算出しているが、20MHzにおける1クロックの間隔は0.05μ秒である。角速度データωの算出を1クロックで行えば0.05μ秒、2クロックで行えば0.10μ秒であり、いずれにしても、従来の50μ秒程度の通信間隔Δtに比べると無視できる小さな値である。
[実施の形態の効果]
本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100と、回転機器制御システム100用のエンコーダ130とによれば、エンコーダ130において、生成した角度データφを帰還させて角度情報θと角度データφとの差分Δθを生成し、差分Δθに基づいて角速度データωを生成し、生成された角速度データωを積分して角度データφを生成し、エンコーダ130からドライバ140に角速度データω及び角度データφを出力することにより、回転機器110の回転角度を表す角度情報θから角度データφと角速度データωとを生成して回転機器110を制御する際に、エンコーダ130とドライバ140間での通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく角度データφと角速度データωとを生成することができる。
本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100と、回転機器制御システム100用のエンコーダ130とによれば、エンコーダ130からドライバ140に対して最新の時刻に対応した角度データφ及び角速度データωを出力するため、回転機器110の回転角度を表す角度情報θから角度データφと角速度データωとを生成して回転機器110を制御する際に、角度データφ及び角速度データωは、エンコーダ130とドライバ140間での通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく、かつ、最新のデータと通信間隔分に相当する前回の古いデータとの間で平均されることがなくなる。
[その他の実施の形態]
図1に示した回転機器制御システム100の構成において、通信部135と通信部141との間の角速度データωと角度データφとの通信を並行して行うように示しているが、シリアル通信により同じ信号線を通して角速度データωと角度データφとを送受信することが可能である。
以上の説明において、従来の角速度分解能δω_oldと本発明の実施の形態1における角速度分解能δω_newとの比較説明における数値は一例であり、本発明の実施の形態1の回転機器制御システム100とエンコーダ130においては以上の説明と異なる数値を用いて制御することが可能である。
図1に示した回転機器制御システム100の構成において、図示されないコントローラまたはプロセッサを加えて回転機器110の回転を制御することが可能である。回転機器制御システム100にコントローラまたはプロセッサを加えた場合でも、回転機器110の回転角度を表す角度情報θから角度データφと角速度データωとを生成して回転機器110を制御する際に、エンコーダ130とドライバ140間での通信間隔に起因する遅延の影響を受けることなく角度データφと角速度データωとを生成することができる。
図1に示した回転機器制御システム100の構成において、回転角センサ120とエンコーダ130とを一体に構成することが可能であり、例えば、エンコーダ130として内部に回転角センサ120を含めてもよい。
100 回転機器制御システム、110 回転機器、120 回転角センサ、130 エンコーダ、131 減算部、132 角速度算出部、133 積分器、134 フィルタ、135 通信部、136 帰還経路、140 ドライバ、141 通信部、142 駆動信号生成部、D 駆動信号、θ 角度情報、φ 角度データ、ω 角速度データ。

Claims (6)

  1. 回転機器(110)の回転角度を表す角度情報θを出力する回転角センサ(120)と、
    前記角度情報θから角度データφ及び角速度データωを生成するエンコーダ(130)と、
    前記角度データφ及び前記角速度データωから駆動信号Dを生成し、前記駆動信号Dにより前記回転機器(110)の回転を制御するドライバ(140)と
    を備え、
    前記エンコーダ(130)は、
    生成した前記角度データφを帰還させて、前記角度情報θと前記角度データφとの差分Δθを生成する減算部(131)と、
    前記差分Δθに基づいて前記角速度データωを生成する角速度算出部(132)と、
    前記角速度算出部(132)により生成される前記角速度データωを積分し、前記角度データφを生成する積分器(133)と、
    を有し、前記角速度算出部(132)により生成される前記角速度データω及び前記積分器(133)により生成される前記角度データφを出力する
    ことを特徴とする回転機器制御システム。
  2. 前記角速度算出部(132)から前記角速度データωを出力する経路に、前記角速度データωの成分を通過させるフィルタ(134)を設け、
    前記エンコーダ(130)は、前記フィルタ(134)を通過した前記角速度データωを出力する
    請求項1に記載の回転機器制御システム。
  3. 前記エンコーダ(130)は、前記角度データφ及び前記角速度データωを一定の通信間隔Δt毎に出力する
    請求項1または請求項2に記載の回転機器制御システム。
  4. 回転機器(110)の回転角度を表す角度情報θを生成し、前記角度情報θから角度データφ及び角速度データωを生成し、前記角度データφ及び前記角速度データωにより駆動信号Dを生成し、前記駆動信号Dにより前記回転機器(110)の回転を制御する回転機器制御システムに用いられるエンコーダ(130)であって、
    生成した前記角度データφを帰還させて、前記角度情報θと前記角度データφとの差分Δθを生成する減算部(131)と、
    前記差分Δθに基づいて前記角速度データωを生成する角速度算出部(132)と、
    前記角速度算出部(132)により生成される前記角速度データωを積分し、前記角度データφを生成する積分器(133)と、
    を有し、前記角速度算出部(132)により生成される前記角速度データω及び前記積分器(133)により生成される前記角度データφを出力する
    ことを特徴とするエンコーダ。
  5. 前記角速度算出部(132)から前記角速度データωを出力する経路に、前記角速度データωの成分を通過させるフィルタ(134)を設け、
    前記フィルタ(134)を通過した前記角速度データωを出力する
    請求項4に記載のエンコーダ。
  6. 前記角度データφ及び前記角速度データωを一定の通信間隔Δt毎に出力する
    請求項4または請求項5に記載のエンコーダ。
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