JP6934863B2 - 電気モータ制御システム、ドライバ、インバータおよび制御方法ならびにコンピュータソフトウェアおよび記憶媒体 - Google Patents

電気モータ制御システム、ドライバ、インバータおよび制御方法ならびにコンピュータソフトウェアおよび記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は制御システムに関し、特に電気モータ制御システムに関する。本発明は電気モータ制御方法にも関し、さらに上記の電気モータ制御システムを有する電気モータ用のドライバおよびインバータ、上記の制御方法を実行することができるコンピュータソフトウェアならびにコンピュータソフトウェアを記憶することができる記憶媒体にも関する。
背景技術
電気モータによって主シャフトを駆動させるための、既存の電気モータ制御システムでは、一般的に2つのエンコーダが必要である。一方のエンコーダは、電気モータの回転速度のフィードバック用に電気モータに配置され、他方のエンコーダは、主シャフトの回転位置のフィードバック用に、電気モータと伝達接続されて主シャフトに配置される。電気モータ制御システムは、上記の電気モータの回転速度および主シャフトの回転位置にしたがって電気モータを制御することができる。
一部の動作環境では、主シャフトについて比較的高い制御精度が必要であり、また多くの場合に高分解能エンコーダが上記の2つのエンコーダに必要である。
発明の概要
本発明の課題は、電気モータに関する回転速度情報の正確なフィードバックを保証しながら、エンコーダの使用コストを削減することができる電気モータ制御システムを提供することである。
本発明の他の課題は、上記の電気モータ制御システムを有する、電気モータ用のドライバまたはインバータを提供することである。
本発明のさらに他の課題は、制御方法を提供することである。
本発明のまたさらに他の課題は、上記の制御方法を実行可能なコンピュータソフトウェアを提供することである。
本発明の別の課題は、上記のコンピュータソフトウェアを記憶することができる記憶媒体を提供することである。
本発明は、電気モータによるシャフトの駆動を制御することができる電気モータ制御システムであって、シャフトは、電気モータと伝達接続されており、電気モータには第1のエンコーダが設けられており、そのサンプリング間隔時間は、第1の間隔時間ΔTであり、シャフトには第2のエンコーダが設けられており、そのサンプリング間隔時間は第2の間隔時間Δtであり、第1の間隔時間ΔTは、第2の間隔時間Δtよりも長く、また電気モータ制御システムが、電気モータ動作信号検出部、シャフト動作信号検出部および主制御装置を含んでいる、電気モータ制御システムを提供する。電気モータ動作信号検出部は、第1のエンコーダから送信されて受信した第1のエンコーダ信号に基づいて、電気モータの電気モータ動作信号を供給することができる。シャフト動作信号検出部は、第2のエンコーダから送信されて受信した第2のエンコーダ信号に基づいて、シャフトのシャフト動作信号を供給することができる。主制御装置は、電気モータ動作信号およびシャフト動作信号を受信して、それらにしたがって、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、電気モータ動作パラメータと、取得された電気モータ制御信号と、に基づいて電気モータを制御することができる。
本発明のシャフトは、特に主シャフトである。本発明のこの実施の形態では、電気モータの第1のエンコーダの精度は、が高いことで、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔において、正確な電気モータ動作パラメータを供給できるにすぎないが、しかしながら、本発明に係る電気モータ制御システムを用いることによって、より高い分解能を有する第2のエンコーダの分解能にしたがって電気モータの動作パラメータを供給することができる。
電気モータ制御システムの1つの実施例では、第1のエンコーダによって検出され、角度位置変化時刻Tに得られた、受信した電気モータ動作信号と、受信したシャフト動作信号と、にしたがって、主制御装置は、第1のエンコーダが次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、角度位置変化時刻Tから、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータ動作パラメータを計算する。角度位置変化時刻Tは、第1のエンコーダ自体が第1のエンコーダ信号を送出する時刻であり、角度位置変化時刻T’は、第1のエンコーダが第1のエンコーダ信号を介して電気モータ動作信号を直接フィードバックすることができる時刻、すなわち、第1のエンコーダが電気モータの回転速度および位置を直接フィードバックすることができる時刻である。ただし、第1のエンコーダは、時刻Tと時刻T’との間の期間中、第1のエンコーダ信号を送出せず、時刻Tと時刻T’との間の特定の時刻における電気モータの回転速度および位置などの情報をフィードバックすることができない。第1のエンコーダよりも高い分解能を有するエンコーダの信号によって、時刻Tと時刻T’との間の特定の時刻における回転速度および位置などの情報、すなわち、時刻Tの特定の時刻における電気モータの回転速度および位置などの情報を供給することができる。これが、サンプリング周波数を高くするほど、エンコーダの精度がより高くなる理由である。本発明に係る電気モータ制御システムは、第2のエンコーダの第2のエンコーダ信号から直接フィードバックされたシャフト動作信号を利用して、時刻Tと時刻T’との間の期間内での第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータ動作パラメータを計算することができ、それによって、第1のエンコーダが低い分解能を有しながらも、電気モータがより正確に制御され、したがって、2つの高精度のエンコーダを用いるシステムよりも費用対効果が高い。
電気モータ制御システムの1つの実施例では、電気モータ動作信号は、少なくとも、電気モータの位置信号と、電気モータの回転速度信号と、を含んでおり、シャフト動作信号は、少なくとも、シャフトの位置信号と、シャフトの回転速度信号と、を含んでおり、電気モータ動作パラメータは、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの角変位、回転速度および加速度を含んでいる。
電気モータ制御システムの1つの実施例では、主制御装置は、電気モータ速度計算部、位置コントローラおよび速度コントローラを含んでいる。電気モータ速度計算部は、電気モータ動作信号およびシャフト動作信号を受信し、第1のエンコーダが次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、角度位置変化時刻Tから、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの電気モータ動作パラメータを計算して、電気モータ動作パラメータを出力する。位置コントローラは、シャフト動作信号を受信し、それによって回転速度制御信号を出力することができる。速度コントローラは、電気モータ動作パラメータおよび回転速度制御信号を受信し、それによって電気モータを制御することができる制御信号を出力することができる。上記の構成でもって、電気モータ制御システムは、角度位置変化時刻Tと角度位置変化時刻T’との間のΔtの各時間間隔において、電気モータの回転速度をより正確に制御することができる。
本発明は、電気モータ用のドライバも提供する。ドライバは、上記のような電気モータ制御システムを含んでいる。
本発明は、上記のような電気モータ制御システムを含んでいる、電気モータ用のインバータも提供する。
本発明は、電気モータによるシャフトの駆動を制御するための制御方法も提供し、この方法では、電気モータには第1のエンコーダが設けられており、第1のエンコーダのサンプリング間隔時間は、第1の間隔時間ΔTであり、シャフトは、電気モータと伝達接続されており、そのシャフトには、第2のエンコーダが配置されており、第2のエンコーダのサンプリング間隔時間は、第2の間隔時間Δtであり、第1の間隔時間ΔTは、第2の間隔時間Δtよりも長い。制御方法は、第1のエンコーダから送信された第1のエンコーダ信号を取得して、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔における電気モータの電気モータ動作信号を取得すること、第2のエンコーダから送信された第2のエンコーダ信号を取得して、第2の間隔時間Δtの各時間間隔におけるシャフトのシャフト動作信号を取得すること、電気モータ動作信号およびシャフト動作信号にしたがって、第2の間隔時間Δtの各時間間隔の時点における電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、電気モータ動作パラメータと、取得された電気モータ制御信号と、に基づいて電気モータを制御すること、を含んでいる。
制御方法の1つの実施例では、計算ステップは、第1のエンコーダによって検出された、角度位置変化時刻Tに得られた電気モータ動作信号と、シャフト動作信号と、にしたがって、角度位置変化時刻Tにおける電気モータ動作パラメータを計算するステップS10と、第1のエンコーダが次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、角度位置変化時刻Tにおける電気モータ動作パラメータにしたがって、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータ動作パラメータを計算するステップS20と、をさらに含んでいる。
制御方法の1つの実施例では、電気モータ動作信号は、少なくとも、電気モータの位置信号と、電気モータの回転速度信号と、を含んでおり、シャフト動作信号は、少なくとも、シャフトの位置信号と、シャフトの回転速度信号と、を含んでおり、電気モータ動作パラメータは、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの角変位、回転速度および加速度を含んでいる。
制御方法の1つの実施例では、ステップS10は、さらに、角度位置変化時刻Tにおいて取得された電気モータ動作信号にしたがって、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角変位θmおよび電気モータの回転速度ωmを取得し、角度位置変化時刻Tにおいて取得されたシャフト動作信号にしたがって、角度位置変化時刻Tにおけるシャフトの角変位θLを取得し、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの回転速度ωmおよび電気モータ制御信号にしたがって、電気モータの回転を制御するステップS11と、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角変位θmおよびシャフトの角変位θLにしたがって、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角加速度αmを計算するステップS12と、を含んでおり、またステップS20は、さらに、時刻T+Δtにおいて取得されたシャフト動作信号にしたがって、時刻T+Δtにおけるシャフトの角変位θL+1を取得するステップS21と、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角加速度αmおよび電気モータの回転速度ωmならびに時刻T+Δtにおけるシャフトの角変位θL+1にしたがって、時刻T+Δtにおける電気モータの回転速度ωm+1、電気モータの角変位θm+1、および電気モータの角加速度αma+1を計算し、時刻T+Δtにおける電気モータの回転速度ωm+1および電気モータ制御信号にしたがって、電気モータの回転を制御するステップS22と、T=T+Δtとし、この時刻T+Δtが、第1のエンコーダの次の角度位置変化時刻T’未満の場合には、θm=θm+1、ωm=ωm+1、αm=αm+1として、ステップS21に戻り、前述の時刻T+Δtが、第1のエンコーダの次の角度位置変化時刻T’に等しい場合には、T=T’として、ステップS10に戻る、ステップS23と、を含んでいる。
本発明は、上記の制御方法を実行することができるコンピュータソフトウェアも提供する。
本発明は、上記のコンピュータソフトウェアを記憶することができる記憶媒体も提供する。
電気モータ制御システム、ドライバ、インバータならびに制御方法、コンピュータソフトウェアおよび記憶媒体の上記の特性、技術的特徴、利点および実施を、理解するのに明確かつ容易であるように、添付の図面および好ましい実施の形態に関連して以下にさらに説明する。
以下の添付の図面は、本発明を例示的に示して説明するものにすぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
電気モータ制御システムの1つの実施例を説明するための概略構成図である。 電気モータ制御システムの1つの別の実施例を説明するための概略構成図である。 電気モータ制御方法の計算ステップの1つの実施例を説明するためのフローチャートである。 第1のエンコーダおよび第2のエンコーダによる信号取得のプロセスを説明するために用いられる図である。 電気モータとシャフトとの間の2質量系を説明するために用いられる図である。 図3に示した計算ステップの特定の実施例を説明するためのフローチャートである。
実施の形態の詳細な説明
本発明の技術的な特徴、課題および効果をより明確に理解するために、本発明の特定の実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。図中、同じ番号は、同じ構成の構成要素、または類似の構成であるが、しかしながら同じ機能の構成要素を表わしている。
本明細書において、「例示的」という語は、「事例、実施例または説明として実施されていること」を表わしており、また本明細書において、「例示的」に説明されているいずれの実例および実施の形態も、より好ましい技術的解決手段またはより有利な技術的解決手段として解釈されるべきではない。
各図を簡潔にするために、本発明に関連する部分は、各図において例示的に示されているにすぎず、それらの製品としての実際の構造を表しているのではない。さらに、各図が簡潔かつ容易に理解されるよう、一部の図では、同じ構成または同じ機能の構成要素が複数存在するにもかかわらず、その1つのみが図面に例示的に描かれているか、またはその1つのみが図面にマーキングされている。
本明細書において、「第1」、「第2」などの語は、重要度およびその順序などを表しているのではなく、部分を相互に区別するために用いられているにすぎない。
図1は、電気モータ制御システムの実施例を説明するための概略構成図である。図1に示されているように、電気モータ制御システム10は、電気モータ40によるシャフト50の駆動を制御することができ、特に、主シャフトの回転を制御することができる。シャフト50は、電気モータ40と伝達接続されており、特に、電気モータ40は、シャフト50にトルクを伝達するように接続されている。電気モータ40には第1のエンコーダ42が設けられており、またシャフト50には第2のエンコーダ52が設けられている。エンコーダの測定精度はその分解能によって決まっており、この分解能は、分解能割り付け(resolution indexing)とも称され、通常、分解能が高くなるほど、エンコーダが1回転する間の等間隔のサンプリングポイントの数、すなわちラインの数も多くなる。これに対し、隣接するサンプリングポイント、すなわち隣接するラインの間隔をサンプリング間隔と称することもできる。また、エンコーダの1つのサンプリング間隔にわたる経過時間、すなわち、隣接するライン間で経過した時間をサンプリング間隔時間と称することができる。この実施の形態では、第1のエンコーダ42の1つのサンプリング間隔のサンプリング間隔時間は第1の間隔時間ΔTである。すなわち、第1のエンコーダ42は、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔で第1のエンコーダ信号を送出する。第1のエンコーダ信号はパルスであってよく、ΔTの各時間間隔における第1のエンコーダの変位の大きさを、パルスを用いて得ることができ、また電気モータの動作パラメータをこれから得ることができる。動作パラメータは、電気モータの角度位置(角変位)、回転速度および加速度を含んでもよい。第2のエンコーダ52の1つのサンプリング間隔のサンプリング間隔時間は第2の間隔時間Δtである。同様に、第2のエンコーダ52は、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔で第2のエンコーダ信号を送出することで、シャフト、特に主シャフト50の動作パラメータを取得する。
ここで、本発明によれば、第1の間隔時間ΔTが第2の間隔時間Δtよりも長いこと、すなわち、本発明による第1のエンコーダの分解能が第2のエンコーダの分解能を下回ることを言及しておく。
さらに、電気モータ制御の分野では、ドライバまたはインバータは典型的には電気モータの駆動を制御するように配置されている。したがって、電気モータに入力される信号を増幅する信号増幅器24と、電気モータに入力される電流信号を制御する電流コントローラ22とは、典型的にはドライバまたはインバータに配置されている。信号増幅器24および電流コントローラ22は、電気モータの電流ループ制御を実現するために使用される。
さらに、本発明にしたがって電気モータによる主シャフトの駆動の制御を実現するために、電気モータ用のドライバまたはインバータは、本発明に係る電気モータ制御システム10をさらに含んでいる。電気モータ制御システム10は、電気モータ動作信号検出部14、シャフト動作信号検出部15および主制御装置16を含んでいる。電気モータ動作信号検出部14は、第1のエンコーダと通信することができ、第1のエンコーダ42から送信されて受信した第1のエンコーダ信号に基づいて、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔に、電気モータ40の電気モータ動作信号を計算して出力することができる。電気モータ動作信号は、電気モータの位置信号(特に、角度位置信号、すなわち角変位信号)と、電気モータの回転速度信号と、を含んでよい。シャフト動作信号検出部15は、第2のエンコーダ52と通信することができ、第2のエンコーダ52から送信された第2のエンコーダ信号を受信し、第2の間隔時間Δtの各時間間隔に、シャフト50のシャフト動作信号を計算して出力する。シャフト動作信号は、シャフトの位置信号(特に、角度位置信号、すなわち角変位信号)、シャフトの回転速度信号などを含んでよい。主制御装置16は、電気モータ動作信号検出部14から供給される電気モータ動作信号と、シャフト動作信号検出部15から供給されるシャフト動作信号とを受信し、それらに基づいて、第2の間隔時間Δtの各時間間隔の時点での電気モータの動作パラメータを計算し、これから電気モータ制御信号が取得されることに基づいて電気モータを制御する。換言すれば、電気モータ40の第1のエンコーダ42の精度は、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔において、正確な電気モータ動作パラメータを供給できるにすぎないが、しかしながら、本発明に係る電気モータ制御システムを用いることによって、より高い分解能を有する第2のエンコーダ52の分解能にしたがって電気モータの動作パラメータを提供することができる。さらに上記の電気モータ制御システムは、一方のエンコーダの分解能を下げつつ比較的高い精度で電気モータを制御することができ、これにより、エンコーダのコストが削減される。本発明においては、電気モータ動作信号検出部14、シャフト動作信号検出部15および主制御装置16を、それぞれソフトウェアまたはハードウェアとして実施することができ、この場合、電気モータ動作信号検出部14、シャフト動作信号検出部15および主制御装置16は、別個のハードウェアまたはソフトウェアであってもよいし、一体的なソフトウェアまたは一体的なハードウェアであってもよいし、たとえば、処理装置であってもよい。
一実施の形態では、主制御装置16は、第1のエンコーダ42によって検出された、角度位置変化時刻Tに得られた電気モータ動作信号を受信し、主シャフト動作信号を受信し、かつ受信した電気モータ動作信号およびシャフト動作信号に基づいて、第1のエンコーダ42が次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、角度位置変化時刻Tから、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータ動作パラメータを計算することができる。動作パラメータは、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの位置および回転速度を含んでいる。角度位置変化時刻Tは、第1のエンコーダ自体が第1のエンコーダ信号を送出する時刻であり、角度位置変化時刻T’は、第1のエンコーダが第1のエンコーダ信号を介して電気モータ動作信号を直接フィードバックすることができる時刻、すなわち、第1のエンコーダが電気モータの回転速度および位置を直接フィードバックすることができる時刻である。ただし、第1のエンコーダは、時刻Tと時刻T’との間の期間中、第1のエンコーダ信号を送出せず、電気モータの回転速度および位置をフィードバックすることができない。上記の実施の形態では、電気モータをより高い精度で制御するために、電気モータ動作パラメータが、時刻Tと時刻T’との間の期間内の第2の間隔時間Δtの各時間間隔において、角度位置変化時刻Tに検出された電気モータ動作信号に基づいて、また第2のエンコーダ52の第2のエンコーダ信号から直接フィードバックされるシャフト動作信号を用いて計算される。
図2に示されている実施の形態では、電気モータ制御システムの主制御装置16は、電気モータ速度計算部162、位置コントローラ164および速度コントローラ166をさらに含むことができる。電気モータ速度計算部162は、電気モータ動作信号検出部14およびシャフト動作信号検出部15とそれぞれ通信することができ、電気モータ動作信号検出部14から電気モータ動作信号を、またシャフト動作信号検出部15からシャフト動作信号をそれぞれ受信することで、角度位置変化時刻Tから、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、電気モータ動作パラメータを出力することができる。電気モータ動作パラメータは、第1のエンコーダ42が次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの位置および回転速度を含むことができる。位置コントローラ164は、シャフト動作信号検出部15から出力されたシャフト動作信号を受信することができ、シャフト動作信号にしたがって回転速度制御信号を出力することができる。速度コントローラ166を、位置コントローラ164および電気モータ速度計算部162にそれぞれ接続することができ、また速度コントローラ166は、電気モータ動作パラメータおよび回転速度制御信号を受信することができ、それによって電気モータ40を制御することができる制御信号を出力する。位置コントローラ164は、受信したシャフト動作信号にしたがってシャフトの目下の位置を取得し、また速度コントローラ166を用いて電気モータの回転速度を制御することよる主シャフトの位置の制御のために、シャフトの目下の位置にしたがって回転速度制御信号を出力することができ、この結果、電気モータの位置ループの制御が実現される。速度コントローラ166は、電気モータ動作パラメータにしたがって電気モータを制御し、この結果、電気モータの速度ループの制御が実現される。
さらに、上記のように電気モータ制御システム10を、ソフトウェアまたはハードウェアで実施することができる。ハードウェアで実施される場合、上記の機能モジュールを実現することができる、DSP、FPGA、または処理機能を備えている他の類似のチップによって、制御ユニットを実施することができる。制御ユニットの上記の機能を、上記の機能を実現することができる命令を含むプログラムコードとして実現することもできる。機械可読記憶媒体、たとえば可読メモリモジュールにプログラムコードを記録することができ、それらのプログラムコードを、たとえば、上記の機能を達成するために、CPUまたはMCUによって実行することができる。プログラムコードを提供する記憶媒体の実施の形態には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気光ディスク、光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RWおよびDVD+RWなど)、磁気テープ、不揮発性メモリカードおよびROMが含まれる。これとは別に、プログラムコードを、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからダウンロードしてもよい。
さらに、上記のようなデバッギングシステムの構成は例示的なものである。実際の要求に応じて、電気モータ制御システムに含まれる様々なユニットおよびモジュールを組み合わせることができるか、または異なるモジュールに分割することができるか、もしくは1つのモジュールに統合することもできる。これは当業者にとっては自明である。
本発明は、図1に示されているように、上記のような電気モータ制御システム10を含んでいる、電気モータ用のドライバまたはインバータにも関する。ドライバまたはインバータも、典型的には電流制御装置22および信号増幅器24を含んでおり、この場合、電気モータ制御システムは、電流制御装置22に電気モータ制御命令を出力する。信号増幅器24は、電流制御装置22から制御命令を受信し、その制御命令を電気モータ40に出力し、また電流制御装置22および信号増幅器24は、電気モータの電流ループ制御を形成することができる。
本発明は、電気モータ40によるシャフト50の駆動を制御するための制御方法も提供する。この場合でも図1を参照することができる。電気モータ40には、第1のエンコーダ42が設けられており、第1のエンコーダ42の1つのサンプリング間隔のサンプリング間隔時間は第1の間隔時間ΔTである。シャフト50は、電気モータ40と伝達接続されており、またシャフト上には第2のエンコーダ52が設けられており、この第2のエンコーダ52の1つのサンプリング間隔のサンプリング間隔時間は、第2の間隔時間Δtである。ここで、第1の間隔時間ΔTは第2の間隔時間Δtよりも長い。電気モータ制御方法は、第1のエンコーダ42から送信された第1のエンコーダ信号を取得して、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔における、少なくとも電気モータの位置信号と電気モータの回転速度信号とを含んでいる、電気モータ40の電気モータ動作信号を取得すること、第2のエンコーダ52から送信された第2のエンコーダ信号を取得して、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における、少なくともシャフトの位置信号とシャフトの回転速度信号とを含んでいる、シャフト50のシャフト動作信号を取得すること、電気モータ動作信号およびシャフト動作信号にしたがって、第2の間隔時間Δtの各時間間隔の時点における電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、電気モータ動作パラメータと、取得された電気モータ制御信号と、に基づいて電気モータを制御すること、を含んでいる。
図3を参照すると、上記の制御方法における計算ステップは、第1のエンコーダ42によって検出された、角度位置変化時刻Tに得られた電気モータ動作信号と、シャフト動作信号と、にしたがって、角度位置変化時刻Tにおける電気モータ動作パラメータを計算するステップS10と、第1のエンコーダ42が次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、ステップS10で計算された角度位置変化時刻Tにおける電気モータ動作パラメータにしたがって、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータ動作パラメータを計算するステップS20と、をさらに含んでいる。動作パラメータは、第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの位置および回転速度を含んでいる。
上記の計算ステップの特定の実施の形態を以下に示す。まず図4を参照する。図4は、第1のエンコーダおよび第2のエンコーダによる信号取得のプロセスを説明するために用いる。図4における上の図は、第1のエンコーダ42の第1のエンコーダ信号の波形図L1であり、波形図L1の変点位置は、第1のエンコーダ42の角度位置変化時刻、たとえば、図4に示されているTおよびT’における位置であり、これらの位置において、電気モータ動作信号を取得することができる。すなわち、電気モータの動作信号を、第1の間隔時間ΔTの各時間間隔において取得することができる。同様に説明して、図4中の下の図は、第2のエンコーダ52の第2のエンコーダ信号の波形図L2であり、波形グラフL2の変点位置は、第2のエンコーダの角度位置変化時刻、たとえば、図4において参照符号mおよびnが付されている位置であり、これらの位置において、シャフトの動作信号を取得することができる。すなわち、電気モータの動作信号を、第2の間隔時間Δtの各時間間隔において取得することができる(図中の位置aから位置bまでの距離は、位置mから位置nまでの距離に等しい)。図4から、第1の間隔時間ΔTは、第2の間隔時間Δtよりも長いことを見て取ることができる。つまり、第1のエンコーダ42自体は、第1の間隔時間ΔTの比較的長い各時間間隔において、電気モータの動作信号をフィードバックできるにすぎず、第2のエンコーダ52のように第2の間隔時間Δtの比較的短い各時間間隔において、電気モータの動作信号をフィードバックできない。したがって、第1のエンコーダ42自体は、図4における位置b,cおよびdにおいて、電気モータの動作信号をフィードバックすることができない。本出願の制御方法は、計算によって位置b,cおよびdにおける基本フレーム(underframe)の動作信号を取得し、それによって、電気モータをより高い精度で制御する。
制御方法の本発明に係る特定のステップを説明する前に、まず図5を参照する。電気モータ40およびシャフト50を2質量系としてモデル化し、これにしたがって、電気モータの加速度αmを計算するために次式を使用することができる。
αm=(Tm−Ks(θm−θL))/Jm
ここで、Jmは、電気モータの慣性モーメントであり、Tmは、従来のセンサによって得ることができる、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの負荷トルクであり、θmは、電気モータの角変位であり、θLはシャフトの角変位である。このモデルは典型的なモデルにすぎず、当業者は、実際の状況および取得可能なパラメータを利用して第2の間隔時間Δtの各時間間隔における電気モータの位置および回転速度を計算するために、異なるモデルを確立できることに留意すべきである。
上記のモデルでは、電気モータとシャフトとの間の等価剛性Ksを、設置段階の間に求めることができ、また1つの実施の形態では電気モータと主シャフトとの間に周波数応答にしたがい、すなわち、電気モータと主シャフトとの間の固有ねじり振動数fNTF、および電気モータと主シャフトとの間の反共振周波数fARFにしたがい得ることができる。Ks、すなわちKs=4π2(fNTF 2−fARF 2)Jmは、fNTFおよびfARFを用いて計算される。ここで、Jmは、電気モータの慣性モーメントである。
図6は、図3に示した計算ステップの特定の例示的な実施の形態を説明するためのフローチャートである。まず、図3のステップS10は、さらに以下のステップを含んでいる。
ステップS11:第1のエンコーダ42が角度位置変化時刻Tを検出すると、第1のエンコーダ信号から取得された電気モータ動作信号を用いて、その時刻(たとえば、図3中の点aの位置)における電気モータの回転速度ωmおよび電気モータの精度のよい角度位置θmを取得し、またそれと同時に、角度位置変化時刻Tにおいて取得されたシャフト動作信号(実際は、分解能に起因して、図3中の点mにおいて取得されたシャフト動作信号である)に基づいて、点mにおけるシャフトの角変位θLを取得する。この時点において、電気モータの回転は、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの回転速度ωmにしたがって制御される。
ステップS12:角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角変位θmおよび角度位置変化時刻Tに取得されたシャフトの角変位θLにしたがって、角度位置変化時刻Tにおける電気モータのリアルタイムの角加速度αmを計算する。つまり、角加速度αm=(Tm−KS(θm−θL))/Jm、ただし、Jmは、電気モータの慣性モーメントであり、Tmは、角度位置変化時刻Tにおける電気モータの負荷トルクである。負荷トルクTmは、従来のセンサから取得することができるか、または電気モータのリアルタイムフィードバックによって取得することができる。これについての、繰り返しの説明は省略する。
続いて、ステップS20が実行される。ステップS20は、さらに以下のステップを含んでいる。
ステップS21:時刻T+Δt(図3中の点b)において取得されたシャフト動作信号(すなわち、図3中の点nにおいて第2のエンコーダ52によって取得されたシャフト動作信号)にしたがって、点bにおけるシャフトの測定角変位θL+1を取得する。
ステップS22:角度位置変化時刻Tにおける電気モータの角加速度αmおよび回転速度ωmならびにT+Δt(点b)におけるシャフトの測定角変位θL+1にしたがって、T+Δtにおける、電気モータの回転速度ωma+1=ωm+αmΔt、電気モータの角変位θm+1=θm+αmΔt2/2、および電気モータの角加速度αma+1=(Tm+1−Ks(θm+1−θL+1))/Jm、を計算する。ただし、Jmは、電気モータの慣性モーメントであり、Tm+1は、角度位置変化時刻T+Δtにおける電気モータの負荷トルクであり、従来のセンサから取得することができるか、または電気モータのリアルタイムフィードバックによって取得することができる。この結果、T+Δtにおける電気モータ動作パラメータは、第2のエンコーダの分解能でもって得られ、またこの時点において計算された電気モータ動作パラメータは、時間T+Δtにおいて第1のエンコーダから直接供給されたデータよりも正確である。したがって、電気モータは、T+Δtにおける電気モータの回転速度ωm+1、位置および加速度にしたがって、その回転が制御される。
以下の複数のステップを含んでいるステップS23:T=T+Δtにし、つまりT+ΔtをTに代入し、後続の計算で用いられるTの実際値をT+Δtにする代入ステップS231;T+Δtを次の角度位置変化時刻T’と比較する比較ステップS232;ここで、T+Δtが、第1のエンコーダ42の次の角度位置変化時刻T’未満の場合には、すなわち図2中の点cおよびdの位置にある場合には、再代入が要求されて、ステップS233に進み、θm=θm+1、ωm=ωm+1およびαm=αm+1とする代入が実行されて、ステップS14に戻り、またT+Δtが、第1のエンコーダ42の次の角度位置変化時刻T’に等しい場合には、ステップS234に進み、T=T’とする代入が実行されて、ステップS10のステップS11に戻り、電気モータの角変位θm、電気モータの回転速度ωmおよびシャフトの角変位θLが再び取得されて、それらに基づいて計算の新しいラウンドが実行される。
上記の電気モータ制御方法により、第1のエンコーダの分解能に対する要求を下げることができ、その結果、電気モータに接続される第1のエンコーダには、比較的低い分解能のエンコーダを使用することができ、また電気モータに関する回転速度情報の正確なフィードバックを保証しながら、電気モータ制御システムのコストを大幅に削減することができる。
本明細書は、様々な実施の形態にしたがって説明を行ったが、各実施の形態1つの独立した技術的な解決手段だけを含んでいるのではないと解するべきであり、このような注釈的な形の説明は単に明確さのためだけのものであって、当業者であれば、この説明を包括的なものとして捉え、種々の実施の形態における技術的な解決手段を適宜組み合わせて、当業者が理解することができる他の実施の形態を成すこともできる。
上記の一連の詳細な説明は、本発明の実現可能な実施の形態に関する特定の説明にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためには用いられない。本発明の技術的精神から逸脱することなく成される、特徴の組み合せ、分割または繰り返しなどの任意の等価の実施の形態または代替形態もすべて、当然本発明の保護範囲内にある。
10 電気モータ制御システム
14 電気モータ動作信号検出部
15 シャフト動作信号検出部
16 主制御装置
162 電気モータ速度計算部
164 位置コントローラ
166 速度コントローラ
22 電流コントローラ
24 信号増幅器
40 電気モータ
42 第1のエンコーダ
50 シャフト、主シャフト
52 第2のエンコーダ

Claims (9)

  1. 電気モータ(40)によるシャフト(50)の駆動を制御することができる電気モータ制御システムであって、
    前記シャフト(50)は、前記電気モータ(40)と伝達接続されており、
    前記電気モータ(40)には第1のエンコーダ(42)が設けられており、そのサンプリング間隔時間は、第1の間隔時間(ΔT)であり、
    前記シャフト(50)には第2のエンコーダ(52)が設けられており、そのサンプリング間隔時間は、第2の間隔時間(Δt)であり、
    前記第1の間隔時間(ΔT)は、前記第2の間隔時間(Δt)よりも長い、電気モータ制御システム(10)において、
    前記電気モータ制御システム(10)は、
    前記第1のエンコーダ(42)から送信されて受信した第1のエンコーダ信号に基づいて、前記電気モータ(40)の電気モータ動作信号を供給する電気モータ動作信号検出部(14)と、
    前記第2のエンコーダ(52)から送信されて受信した第2のエンコーダ信号に基づいて、前記シャフト(50)のシャフト動作信号を供給するシャフト動作信号検出部(15)と、
    前記電気モータ動作信号および前記シャフト動作信号を受信して、それらにしたがって、前記第2の間隔時間(Δt)の各時間間隔における前記電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、前記電気モータ動作パラメータから取得された電気モータの回転速度制御信号に基づいて前記電気モータを制御することができる主制御装置(16)と、
    を含んでおり、
    前記主制御装置(16)は、前記第1のエンコーダ(42)によって検出され、角度位置変化時刻(T)に得られた、前記受信した電気モータ動作信号と、前記受信したシャフト動作信号と、にしたがって、前記第1のエンコーダ(42)が次の角度位置変化時刻(T’)を検出するまで、前記角度位置変化時刻(T)から、前記第2の間隔時間(Δt)の各時間間隔における前記電気モータ動作パラメータを計算し、
    前記電気モータ動作信号は、前記電気モータの位置信号と、前記電気モータの回転速度信号と、であり
    前記シャフト動作信号は、前記シャフトの位置信号であり
    前記電気モータ動作パラメータは、前記第2の間隔時間Δtの各時間間隔における前記電気モータ(40)の回転速度である
    電気モータ制御システム。
  2. 前記主制御装置(16)は、前記電気モータ動作信号および前記シャフト動作信号を受信し、前記角度位置変化時刻(T)から、前記第2の間隔時間(Δt)の各時間間隔における前記電気モータの前記電気モータ動作パラメータを計算して、前記第1のエンコーダ(42)が前記次の角度位置変化時刻(T’)を検出するまで、前記電気モータ動作パラメータを出力する、電気モータ速度計算部(162)と、
    前記シャフト動作信号を受信し、それによって前記シャフトの回転速度制御信号を出力することができる、位置コントローラ(164)と、
    前記電気モータ動作パラメータおよび前記シャフトの回転速度制御信号を受信し、それによって前記電気モータ(40)を制御することができる前記電気モータの回転速度制御信号を出力することができる、速度コントローラ(166)と、を含んでいる、
    請求項記載の電気モータ制御システム。
  3. 請求項1または2記載の電気モータ制御システム(10)を含んでいることを特徴とする、
    電気モータ用のドライバ。
  4. 請求項1または2記載の電気モータ制御システム(10)を含んでいることを特徴とする、
    電気モータ用のインバータ。
  5. 電気モータ(40)によるシャフト(50)の駆動を制御するための制御方法であって、
    前記電気モータ(40)には第1のエンコーダ(42)が設けられており、前記第1のエンコーダ(42)のサンプリング間隔時間は、第1の間隔時間(ΔT)であり、
    前記シャフト(50)は、前記電気モータ(40)と伝達接続されており、前記シャフトには、第2のエンコーダ(52)が設けられており、前記第2のエンコーダ(52)のサンプリング間隔時間は、第2の間隔時間(Δt)であり、
    前記第1の間時間(ΔT)は、前記第2の間隔時間(Δt)よりも長い、制御方法において、
    前記制御方法は、
    前記第1のエンコーダ(42)から送信された第1のエンコーダ信号を取得して、前記第1の間隔時間(ΔT)の各時間間隔における前記電気モータ(40)の電気モータ動作信号を取得すること、
    前記第2のエンコーダ(52)から送信された第2のエンコーダ信号を取得して、前記第2の間隔時間(Δt)の各時間間隔における前記シャフト(50)のシャフト動作信号を取得すること、
    前記電気モータ動作信号および前記シャフト動作信号にしたがって、前記第2の間隔時間Δtの各時間間隔の時刻における前記電気モータの電気モータ動作パラメータを計算し、前記電気モータ動作パラメータから取得された電気モータの回転速度制御信号に基づいて前記電気モータを制御すること、を含んでおり、前記制御方法はさらに、
    前記第1のエンコーダ(42)によって検出された、角度位置変化時刻Tに得られた前記電気モータ動作信号と、前記シャフト動作信号と、にしたがって、前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータ動作パラメータを計算するステップS10と、
    前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータ動作パラメータにしたがって、前記第1のエンコーダ(42)が次の角度位置変化時刻T’を検出するまで、前記第2の間隔時間Δtの各時間間隔における前記電気モータ動作パラメータを計算するステップS20とを含み、
    前記電気モータ動作信号は、前記電気モータの位置信号と、前記電気モータの回転速度信号と、であり
    前記シャフト動作信号は、前記シャフトの位置信号であり
    前記電気モータ動作パラメータは、前記第2の間隔時間Δtの各時間間隔における前記電気モータ(40)の回転速度である、制御方法。
  6. ステップS10は、さらに、
    角度位置変化時刻Tに取得された前記電気モータ動作信号にしたがって、前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータの角変位θmおよび前記電気モータの回転速度ωmを取得し、
    前記角度位置変化時刻Tにおいて取得された前記シャフト動作信号にしたがって、前記角度位置変化時刻Tにおける前記シャフトの角変位θLを取得し、前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータの前記回転速度ωm から取得された前記電気モータの回転速度制御信号にしたがって、前記電気モータの回転を制御するステップS11と、
    前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータの前記角変位θmおよび前記シャフトの前記角変位θLにしたがって、前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータの角加速度αmを計算するステップS12と、を含んでおり、
    ステップS20は、さらに、
    時刻T+Δtにおいて取得された前記シャフト動作信号にしたがって、前記時刻T+Δtにおける前記シャフトの角変位θ L+1 を取得するステップS21と、
    前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータの前記回転速度ωmおよび前記電気モータの前記角加速度αmならびに前記時刻T+Δtにおける前記シャフトの前記角変位θ L+1 にしたがって、前記時刻T+Δtにおける電気モータの回転速度ω m+1 、電気モータの角変位θ m+1 、および前記電気モータの角加速度α m+1 を計算し、前記時刻T+Δtにおける前記電気モータの前記回転速度ω m+1 から取得された前記電気モータの回転速度制御信号にしたがって、前記電気モータの回転を制御するステップS22と、
    T=T+Δtとし、改められたTにさらにΔtを加えた値が、前記第1のエンコーダ(42)の前記次の角度位置変化時刻T’未満である場合には、θm=θ m+1 、ωm=ω m+1 ,αm=α m+1 として、ステップS21に戻り、前記時刻T+Δtが、前記第1のエンコーダの前記次の角度位置変化時刻T’に等しい場合には、T=T’として、ステップS10に戻る、ステップS23と、を含んでいる、
    請求項記載の制御方法。
  7. 前記加速度α m は以下の式に基づいて算出する、
    加速度αm=(Tm−Ks(θm−θL))/Jm
    ここで、Jmは、前記電気モータ(40)の慣性モーメントであり、Tmは、前記角度位置変化時刻Tにおける前記電気モータ(40)の負荷トルクであり、θmは、前記電気モータ(40)の角変位であり、θLは、前記シャフト(50)の角変位であり、Ksは、前記電気モータ(40)と前記シャフト(50)との間の等価剛性である、
    請求項6記載の制御方法。
  8. 請求項からまでのいずれか1項記載の制御方法を実行することができるコンピュータソフトウェア。
  9. 請求項記載のコンピュータソフトウェア記憶された記憶媒体。
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