JP2013186137A - 現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像回数の累積で供給部材と現像剤規制部材との間に現像剤の不動層が形成されるのを抑制する。
【解決手段】現像装置100は、現像スリーブ106Bと、マグネットロール106Aと、現像剤層の厚みを規制するトリマー108と、現像スリーブ106Bに現像剤Gを供給する第1オーガ109と、トリマー108と第1オーガ109との間で現像スリーブ106Bと対向して回転可能に設けられた回転部材110と、を有している。ここで、回転部材110が回転することで、第1オーガ109へ向けて現像剤Gの流れが生じる。これにより、現像回数が累積されても、第1オーガ109とトリマー108との間に現像剤Gの不動層が形成されるのを抑制することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、現像装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1の現像装置は、現像剤保持体と対向し、且つ内部に磁石体を有する現像剤循環移送部材が設けられている。そして、現像剤循環移送部材と現像剤保持体との間に、現像剤層の厚みを規制する層規制部材を下流側から突き出すように設けている。
特許文献2の現像装置は、供給ローラと現像ローラとの対向部よりも現像ローラの回転方向下流側で、且つ感光体と現像ローラとの対向部よりも回転方向上流側の位置に、現像ローラ周面に近接して、トナーシールローラが設けられている。トナーシールローラは、現像ローラと対向する位置で現像ローラの移動方向とは逆方向に移動して気流を生じさせ、浮遊トナーが現像装置外へ飛散するのを抑制している。
特開平11−007194号公報 特開2002−174951号公報
本発明は、現像回数の累積で供給部材と現像剤規制部材との間に現像剤の不動層が形成されるのを抑制することができる現像装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る現像装置は、筒状に形成され、磁性粒子を含む現像剤を外周面に保持するための磁力を発生する磁力発生部が内側に配置され、周方向に回転する現像剤保持部材と、前記現像剤保持部材と対向配置され、前記現像剤保持部材の外周面上に保持される現像剤層の厚みを規制する現像剤規制部材と、前記現像剤保持部材の回転方向における前記現像剤規制部材よりも上流側で前記現像剤保持部材と対向配置され、回転して現像剤を回転軸方向に搬送すると共に前記現像剤保持部材に現像剤を供給する供給部材と、前記現像剤規制部材と前記供給部材との間の現像剤に埋没する位置で前記現像剤保持部材と対向して回転可能に設けられ、回転することで前記現像剤規制部材と前記供給部材との間の現像剤を前記供給部材側へ送る回転部材と、を有する。
本発明の請求項2に係る現像装置は、前記供給部材は、回転軸の周りに翼部が形成され、前記現像剤規制部材は、前記現像剤保持部材よりも鉛直方向の下側に配置され、前記現像剤保持部材の外周面で前記現像剤規制部材と対向する層規制位置における接線から、前記回転部材の外周面までの最短距離をA、前記供給部材の前記回転軸の外周面までの最短距離をBとして、1/4≦A/B≦1/2である。
本発明の請求項3に係る現像装置は、前記回転部材の外周面には、規則性の無い配置で凹凸が形成されている。
本発明の請求項4に係る現像装置は、前記回転部材が円柱形状である。
本発明の請求項5に係る現像装置は、前記回転部材を駆動する駆動手段が設けられている。
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、潜像を外周面に保持する像保持部材と、前記潜像を現像剤で現像して現像剤像を形成する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像装置と、前記像保持部材が保持する現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、を有する。
請求項1の発明は、現像剤規制部材と供給部材との間に貯留された現像剤を供給部材側へ還流させない構成に比べて、現像回数の累積で供給部材と現像剤規制部材との間に現像剤の不動層が形成されるのを抑制することができる。
請求項2の発明は、現像剤保持部材の外周面の接線からの距離が供給部材の回転軸と回転部材とで同じ距離の構成に比べて、現像剤保持部材の軸方向における現像剤量のむらを抑制できる。
請求項3の発明は、回転部材の外周面に凹凸が形成されていない構成に比べて、現像剤保持部材による現像剤の搬送量を増やすことができる。
請求項4の発明は、回転部材が円柱形状ではない構成に比べて、現像剤保持部材の軸方向における現像剤量のむらを抑制できる。
請求項5の発明は、回転部材の駆動手段を有していない構成に比べて、回転部材による現像剤の送り量を増やすことができる。
請求項6の発明は、回転部材が設けられていない現像装置を用いて画像形成を行う構成に比べて、大量に現像が行われたときの画像濃度の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成ユニットの構成図である。 (A)本発明の実施形態に係る現像装置の縦断面図である。(B)本発明の実施形態に係る回転部材の説明図である。 本発明の実施形態に係る現像装置の横断面図である。 本発明の実施形態に係る回転部材の配置を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る回転部材による現像剤の流れを示す説明図である。 本発明の実施形態に係る回転部材によって現像剤の滞留が抑制される状態を示す模式図である。 (A)、(B)比較例における現像剤の滞留及び不動層の形成状態を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置において、回転部材の配置を変化させたときの現像スリーブ軸方向の現像剤の搬送むら及び経時での現像剤搬送量の変動を評価した結果を示す表である。
本発明の実施形態に係る現像装置及び画像形成装置の一例について説明する。
(全体構成)
図1には、実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、上下方向(図示の矢印Y方向)の下側から上側へ向けて、記録媒体の一例としての記録用紙Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給される記録用紙Pに画像形成を行う画像形成部14と、を有している。さらに、画像形成装置10は、画像形成部14の左上側に一体的に設けられ画像形成された記録用紙Pを排出する排出部16と、排出部16の上に設けられ読取原稿GNを読み取る原稿読取部18と、画像形成部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を有している。なお、以後の説明では、画像形成装置10の上下方向(鉛直方向)をY方向、水平方向をX方向と記載し、X方向及びY方向と直交する奥行き方向をZ方向と記載する。
用紙収容部12は、サイズの異なる記録用紙Pが収容される第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28がY方向に並んで設けられている。第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28には、収容された記録用紙Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路30に送り出す送り出しロール32が設けられており、搬送路30における送り出しロール32よりも下流側には、記録用紙Pを一枚ずつ搬送するそれぞれ一対の搬送ロール34及び搬送ロール36が設けられている。また、搬送路30における記録用紙Pの搬送方向で、搬送ロール36よりも下流側であり且つ画像形成部14内には、記録用紙Pを一端停止させるとともに決められたタイミングで二次転写部37(詳細は後述する)へ送り出す位置合せロール38が設けられている。
画像形成部14及び排出部16は、装置本体である筐体16Aを有している。筐体16Aは、画像形成装置10の正面視で画像形成部14の左上部が中央上部及び右上部よりも上側に突出されている。そして、筐体16Aの上端に原稿読取部18の下端が結合されている。これにより、画像形成装置10には、画像形成部14の上面、原稿読取部18の下面、及び排出部16の右側面で囲まれた排出領域19が形成されている。排出領域19では、排出部16からの記録用紙Pの排出及び積載が行われる。
搬送路30を挟んで第4収容部28の搬送ロール36側とは反対側には、画像形成装置10の正面視で左側面に設けられた折り畳み式の手差給紙部39から搬送路30へ記録用紙Pが搬送される予備搬送路40が設けられている。予備搬送路40には、手差給紙部39の記録用紙Pを予備搬送路40に送り出す送り出しロール42と、送り出しロール42よりも下流側に設けられ記録用紙Pを一枚ずつ搬送する複数の搬送ロール44とが設けられており、予備搬送路40の下流側端部は搬送路30に接続されている。
また、画像形成部14で搬送路30における二次転写部37よりも下流側には、記録用紙P上の現像剤(トナー)を溶融及び加圧して記録用紙Pに定着する定着装置90が設けられている。
定着装置90は、記録用紙Pのトナー画像面側に配置され内部に熱源(一例としてハロゲンヒータ(図示省略))を有する定着ロール91と、定着ロール91に向けて記録用紙Pを加圧する加圧ロール93と、を有している。そして、定着装置90では、記録用紙Pが定着ロール91と加圧ロール93との接触部(ニップ部)に進入して加熱及び加圧されることで、トナー画像が記録用紙Pに定着される。
図1及び図2に示すように、画像形成部14の中央には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナーを組合せて記録用紙Pにトナー画像(現像剤像)を形成する画像形成ユニット60が設けられている。
画像形成ユニット60は、潜像を外周面に保持する像保持部材の一例としての感光体62K、62Y、62M、62Cが、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナーに対応して設けられている。なお、以後の説明では、K、Y、M、Cを区別する必要がある場合は、数字の後にK、Y、M、Cのいずれかの英字を付して説明し、同様の構成でK、Y、M、Cを区別する必要がない場合は、K、Y、M、Cの記載を省略する。
図2に示すように、感光体62K、62Y、62M、62Cは、この順番で図示の右斜め上方に向けて並んでおり、それぞれ矢印b方向(図示の反時計回り方向)に回転すると共に光照射によって形成される静電潜像を外周面に保持するようになっている。また、各感光体62K、62Y、62M、62Cの周囲には、矢印b方向に沿って順に、帯電ロール66、LED(Light Emitting Diode)ヘッド68、現像装置100、中間転写ベルト64(一次転写ロール74)、及びクリーニングロール76が設けられている。なお、各現像装置100は、感光体62K、62Y、62M、62Cの潜像を現像剤で現像して現像剤像を形成するものであるが、詳細については後述する。
帯電ロール66は、一例として、ステンレス鋼製の軸部の周囲に導電性弾性層、中間層、及び表面樹脂層を含む複数の層(いずれも図示省略)が形成された構成となっている。また、帯電ロール66は、外周面が感光体62の表面層と接触して従動するように軸部が回転可能に設けられており、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されることにより生じる放電により、感光体62の外周面を帯電させるようになっている。
LEDヘッド68は、帯電ロール66により帯電した感光体62の外周面に各トナー色に対応した光を照射(露光)して静電潜像を形成するようになっている。なお、感光体62への露光手段として、K、Y、M、Cの4色共通でレーザ光をポリゴンミラーで走査する方式を用いてもよい。
中間転写ベルト64は、無端状に形成されており、二次転写部37に設けられたベルト搬送ロール82と、ベルト搬送ロール82の右下方に設けられた補助ロール84と、ベルト搬送ロール82の右斜め上方に設けられモータ(図示省略)で駆動される駆動ロール86とに巻き掛けられて矢印a方向(図示の時計回り方向)に周回移動可能に支持されている。また、中間転写ベルト64の外周面は、トナー画像が転写される転写面とされており、中間転写ベルト64の駆動ロール86から補助ロール84までの転写面に感光体62K、62Y、62M、62Cの外周面が接触している。
一方、中間転写ベルト64を挟んで感光体62K、62Y、62M、62Cの反対側には、一次転写ロール74(74K、74Y、74M、74C)が設けられている。一次転写ロール74は、中間転写ベルト64の内周面に接触しており、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されることで、接地された感光体62との電位差により、感光体62のトナー画像を中間転写ベルト64の転写面へ一次転写させるようになっている。これにより、中間転写ベルト64が1周する間に中間転写ベルト64上に各トナー画像が重ねて転写される。
また、中間転写ベルト64を挟んで補助ロール84側とは反対側には、トナー濃度検出センサ88が設けられている。トナー濃度検出センサ88は、中間転写ベルト64の転写面に転写されたトナー画像の濃度を検出する機能を有している。さらに、中間転写ベルト64を挟んで駆動ロール86側とは反対側には、二次転写後の中間転写ベルト64の転写面に残留したトナーを清掃する清掃部材92が設けられている。
二次転写部37は、中間転写ベルト64が巻き掛けられたベルト搬送ロール82と、中間転写ベルト64を挟んでベルト搬送ロール82側とは反対側に設けられた二次転写ロール89とで構成されている。ベルト搬送ロール82又は二次転写ロール89には、電圧印加部(図示省略)から電圧が印加されるようになっており、ベルト搬送ロール82と二次転写ロール89との電位差により、中間転写ベルト64上のトナー画像が記録用紙P上に二次転写されるようになっている。なお、中間転写ベルト64、一次転写ロール74、ベルト搬送ロール82、及び二次転写ロール89が、転写手段の一例である。
図1に示すように、画像形成部14の清掃部材92よりも右側には、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各トナーを収容するトナーカートリッジ77K、77Y、77M、77Cが交換可能に設けられている。また、画像形成部14の搬送路30よりも左側には、記録用紙Pの両面に画像形成を行うために記録用紙Pが搬送及び反転される両面搬送路94が設けられている。
両面搬送路94は、搬送路30における記録用紙Pの搬送方向で定着装置90よりも下流側に設けられた搬送ロール95と、搬送ロール95よりも下流側に設けられ回転方向が切り換え可能とされた搬送ロール96との間に一端が接続されており、他端が位置合せロール38の上流側に接続されている。また、両面搬送路94には、搬送ロール96から送り込まれる記録用紙Pを位置合せロール38へ向けて搬送する複数の搬送ロール97が設けられている。これにより、両面画像形成時には、定着装置90で表面側にトナー画像が定着された記録用紙Pが、搬送ロール96の逆回転及び経路切り替え部材(図示省略)により両面搬送路94に進入し、再度、位置合せロール38に進入することで、記録用紙Pの表面と裏面が反転されるようになっている。
また、排出部16における搬送ロール95よりも下流側で、搬送路30から排出領域19側へ分岐された搬送路31には、画像形成部14の上部に設けられた下置台52へ記録用紙Pを排出する下排出ロール54が設けられている。そして、下排出ロール54に隣接する位置には、下置台52上に積載された記録用紙Pの積載高さを検知する下検知部55が設けられている。さらに、排出部16における搬送ロール96よりも下流側の搬送路30には、下置台52の上方に設けられた上置台56へ記録用紙Pを排出する上排出ロール57が設けられている。そして、上排出ロール57に隣接する位置には、上置台56上に積載された記録用紙Pの積載高さを検知する上検知部58が設けられている。
一方、原稿読取部18は、読取原稿GNを1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置45と、原稿搬送装置45の下側に配置され1枚の読取原稿GNが載せられるプラテンガラス47と、原稿搬送装置45によって搬送された読取原稿GN又はプラテンガラス47に載せられた読取原稿GNを読み取る原稿読取装置49とが設けられている。原稿搬送装置45は、一対の搬送ロール46が複数配置された自動搬送路48を有しており、自動搬送路48の一部は、記録用紙Pがプラテンガラス47上を通るように配置されている。また、原稿読取装置49は、プラテンガラス47の左端部に静止した状態で原稿搬送装置45によって搬送された読取原稿GNを読み取り、又はプラテンガラス47に載せられた読取原稿GNをX方向に移動しながら読み取るようになっている。
次に、画像形成装置10における画像形成工程について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10が作動すると、画像処理装置(図示省略)又は外部から、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像データがLEDヘッド68(図2参照)に出力される。続いて、LEDヘッド68から画像データに応じて出射された光は、帯電ロール66により帯電された感光体62の外周面(表面)を露光し、各感光体62の表面には各色の画像データに対応した静電潜像が形成される。さらに、各感光体62の表面に形成された静電潜像は、各現像装置100K、100Y、100M、及び100Cによってトナー画像として現像される。そして、各感光体62の表面のトナー画像は、一次転写ロール74(図2参照)によって中間転写ベルト64に順次多重転写される。
一方、用紙収容部12から送り出され、搬送路30を搬送されてきた記録用紙Pは、位置合せロール38により、中間転写ベルト64への各トナー画像の多重転写とタイミングを合わせて二次転写部37に搬送される。そして、中間転写ベルト64上に多重転写されたトナー画像は、二次転写部37に搬送されてきた記録用紙P上に二次転写ロール89によって二次転写される。
続いて、トナー画像が転写された記録用紙Pは、定着装置90へ搬送される。そして、定着装置90では、トナー画像が定着ロール91及び加圧ロール93によって加熱、加圧されることで記録用紙Pに定着される。さらに、トナー画像が定着された記録用紙Pは、排出部16から下置台52又は上置台56へ排出される。なお、記録用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置90で表面に画像定着を行った後、この記録用紙Pの下端を搬送ロール96から両面搬送路94に送り込むと共に位置合せロール38(搬送路30)へ送り出すことで、記録用紙Pの先端と後端を入れ替える。そして、記録用紙Pの裏面の画像形成及び定着を行う。
(要部構成)
次に、現像装置100について説明する。
図2に示す現像装置100K、100Y、100M、100Cは、使用する現像剤中のトナーを除いて同様の構成であるため、K、Y、M、Cを区別せずに現像装置100として説明する。
図3(A)に示すように、現像装置100は、現像剤Gが収容されたハウジング102と、現像ロール106と、現像ロール106の外周面に保持された現像剤Gの層の厚みを規制する現像剤規制部材の一例としてのトリマー108と、現像剤Gを現像ロール106に供給する供給部材の一例としての第1オーガ109と、第1オーガ109とともに現像剤Gを循環搬送する第2オーガ111と、回転して現像剤Gを第1オーガ109へ送る回転部材110と、を有している。
現像剤Gは、一例として、負極性に帯電する帯電粒子の一例としてのトナーTと、正極性に帯電する磁性粒子の一例としての磁性キャリアCAと、を含む2成分現像剤で構成されている。そして、現像剤Gは、ハウジング102内で、詳細を後述する回転部材110全体を覆う高さ(埋没する高さ)まで貯留されている。
ハウジング102は、容器本体103と、容器本体103の上部を塞ぐカバー部材104とを含んで構成されている。また、ハウジング102は、現像ロール106が収容される現像ロール室122と、現像ロール室122の下方側に設けられた第1攪拌室123と、第1攪拌室123に隣接する第2攪拌室124と、第1攪拌室123の第2攪拌室124側とは反対側に隣接する後述する現像剤還流室125と、を有している。
容器本体103は、Z方向に見て、下側に凸となるようにX方向の2箇所で湾曲した底壁103Aと、底壁103Aの左端部に形成された張出部103Bと、底壁103Aの右端部に立設された側壁103Cと、底壁103Aの中央部に立設され第1攪拌室123と第2攪拌室124とを仕切る仕切壁103Dと、を含んで構成されている。なお、張出部103Bの上面Mは、トリマー108側から第1オーガ109側へ向けて下り傾斜している。
カバー部材104は、第2攪拌室124上に配置される上壁104Aと、上壁104Aの左端部から左斜め上方へ延びて現像ロール室122を覆う傾斜壁104Bと、傾斜壁104Bの上端に連続して湾曲した湾曲壁104Cと、上壁104Aの端部から下方に延びて容器本体103に嵌め込まれる嵌合部104Dとを有している。
図4には、現像装置100の横断面が示されている。なお、図4では、現像ロール106と第1オーガ109及び第2オーガ111とを説明するために、これらを同一平面で示しているが、実際は図3(A)に示すように、現像ロール106の方が第1オーガ109及び第2オーガ111に比べてY方向上側に配置されている。また、図4では、回転部材110(図3参照)の図示を省略している。
図4に示すように、容器本体103における現像ロール106の軸方向(+Z方向)両端部の位置には、後述するマグネットロール106Aの両端部から+Z、−Z方向外側へ突出したシャフト106Cを支持する支持壁103E、103Fが形成されている。また、容器本体103は、−Z方向における第1攪拌室123及び第2攪拌室124の長さが、支持壁103E、103Fの間隔よりも長くなっており、突出部126が形成されている。なお、支持壁103E、103F間には、現像ロール106の下側で図示しない壁部が連結されており、この壁部にトリマー108(図3参照)がネジ(図示省略)で固定されている。
仕切壁103Dには、−Z方向の端部付近にX方向に貫通した第1流入口132が形成され、+Z方向の端部にX方向に貫通した第2流入口133が形成されている。これにより、第1オーガ109及び第2オーガ111が回転すると、第1流入口132及び第2流入口133を通って矢印K方向に現像剤Gが循環する。
また、突出部126における第1攪拌室123の下部には、現像剤Gを現像装置100から排出するための現像剤排出口134が形成されている。そして、突出部126における第2攪拌室124の上部には、新しい現像剤Gを現像装置100内に補給するための現像剤補給口136が形成されている。なお、現像剤補給口136は、第1流入口132よりも−Z方向に配置されており、仕切壁103Dで仕切られているため、補給された新しい現像剤Gがすぐに現像剤排出口134から排出されることはない。
図3及び図4に示すように、現像ロール106は、円柱状に形成され容器本体103にシャフト106Cを介して固定支持された磁力発生部の一例としてのマグネットロール106Aと、円筒状に形成されマグネットロール106Aの外側で回転可能に支持された現像剤保持部材の一例としての現像スリーブ106Bと、を有している。即ち、マグネットロール106Aは、現像スリーブ106Bの内側に配置されている。
図3(A)に示すように、マグネットロール106Aは、外周面(周方向)に沿って複数の磁極が設けられており、詳細には、シャフト106Cの軸方向に見て、第1オーガ109に近い右下側から時計回り方向に引付極の一例としてのピックアップ極S3、層形成極N2、現像極S1、搬送極N1、及びピックオフ極S2が設けられている。なお、搬送極N1から現像極S1及びピックオフ極S2へ向けて、また、層形成極N2から現像極S1、ピックアップ極S3へ向けて磁力線が生じているが、図示を省略している。
ここで、以後の説明では、マグネットロール106Aを軸方向に見たとき、上側の位置を12時、下側の位置を6時として、各磁極の位置を説明する。一例として、ピックアップ極S3は、4時方向に配置されており、現像剤Gを引き付けて現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。層形成極N2は、トリマー108の先端部と対向して7時方向に配置されており、複数の磁性キャリアCAを穂立ちさせた状態で現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。なお、本実施形態におけるピックアップ極S3の磁力は、通常設定される磁力(一例として80mT)よりも下げられている(低く設定されている)。これは、現像装置100の現像ロール106の駆動トルクを下げるためである。
現像極S1は、感光体62(図2参照)の外周面と対向して9時方向に配置されている。搬送極N1は、11時方向に配置されており、感光体62(図2参照)への現像が終了して残った現像剤Gを引き付けて現像スリーブ106Bの外周面に保持させる。ピックオフ極S2は、2時方向に配置されており、ピックオフ極S2とピックアップ極S3との間で現像剤Gを現像スリーブ106B上から剥離させる。
図4に示すように、現像スリーブ106Bは、Z方向の両端部に、該両端部を塞ぐキャップ状の支持部材137A(−Z方向側)、支持部材137B(+Z方向側)が取り付けられている。支持部材137A、137Bは、環状に形成されており、内側にZ方向を軸方向とするベアリング138A、138Bが固定されている。そして、ベアリング138A、138Bにシャフト106Cが挿入されることで、マグネットロール106Aに対して現像スリーブ106Bが周方向に回転可能となっている。なお、現像スリーブ106Bの外周面には微少な凹凸が形成されており、現像剤Gを外周面に保持可能となっている。
また、支持壁103Fには、ベアリング142がZ方向を軸方向として固定されており、ベアリング142に支持部材137Bの一部が挿入されている。そして、支持部材137Bの+Z方向の端部には、Z方向を軸方向として回転するギア144が取り付けられている。これにより、ギア144が回転すると、支持部材137A、137Bがシャフト106Cの周りを回転して、現像スリーブ106Bがマグネットロール106Aの外側を回転する(一例として、周速度413rpmで回転する)。
一方、第1攪拌室123には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第1オーガ109が配置されている。第1オーガ109は、Z方向に沿って配置された回転軸109Aと、回転軸109Aの外周に支持されたらせん状の翼部の一例としての順搬送羽根109Bと、逆搬送羽根109Cとを有している。順搬送羽根109Bは、現像剤Gを−Z方向に搬送するために第2流入口133からから第1流入口132にかけて設けられている。
逆搬送羽根109Cは、現像剤排出口134付近に設けられており、現像剤Gを順搬送羽根109Bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤Gを第1攪拌室123から第2攪拌室124に流入させている。また、回転軸109Aは、突出部126の−Z方向端部の前側壁103Gと容器本体103の+Z方向端部の後側壁103Hとによって回転可能に支持されており、回転軸109Aの+Z方向の端部にはギア145が取り付けられている。
このように、第1オーガ109は、現像スリーブ106Bの回転方向におけるトリマー108(図3(A)参照)よりも上流側で現像スリーブ106Bと対向配置され、現像スリーブ106Bと回転軸方向(Z方向)が揃えられ、順搬送羽根109Bを回転して(一例として、周速度367rpmで回転して)現像剤Gを回転軸方向に搬送すると共に現像スリーブ106Bに現像剤Gを供給するようになっている。
第2攪拌室124には、現像剤Gを攪拌しながら搬送する第2オーガ111が配置されている。第2オーガ111は、Z方向に沿って配置された回転軸111Aと、回転軸111Aの外周に支持された順搬送羽根111Bと、逆搬送羽根111Cとを有している。順搬送羽根111Bは、現像剤Gを+Z方向に搬送するために第1流入口132からから第2流入口133にかけて設けられている。
逆搬送羽根111Cは、第2流入口133付近に設けられており、現像剤Gを順搬送羽根111Bの搬送方向とは逆方向に搬送することによって、現像剤Gを第2攪拌室124から第1攪拌室123に流入させている。また、回転軸111Aは、前側壁103Gと後側壁103Hとによって回転可能に支持されており、回転軸111Aの+Z方向の端部にはギア146が取り付けられている。
現像ロール106のギア144は、第1オーガ109のギア145と中間ギア147を介して噛み合っており、ギア145は、第2オーガ111のギア146と噛み合っている。また、ギア144は、駆動源であるモータ(図示省略)の回転力が伝達されるように配置されている。
ここで、モータ(図示省略)の駆動によってギア144が回転すると、ギア145はギア144と同方向である+R方向(図3(A)における時計回り方向)に回転し、ギア146は逆方向である−R方向(図3(A)における反時計回り方向)に回転する。即ち、第1オーガ109と第2オーガ111は、互いに逆方向に回転する。そして、第1オーガ109及び第2オーガ111の回転により、第1攪拌室123及び第2攪拌室124の現像剤Gが互いに逆方向に搬送され循環する。このとき、第1オーガ109の搬送する現像剤Gが現像ロール106に供給される。
図3(A)に示すように、第1攪拌室123内の現像剤Gは、ピックアップ極S3によって現像スリーブ106B上に保持された状態で、現像スリーブ106Bの+R方向の回転により搬送される。そして、現像スリーブ106B上に保持された現像剤Gは、現像スリーブ106Bの外周面とトリマー108の先端部との間へ進入することで層の厚みが規制され、感光体62(図2参照)と対向する現像領域に搬送される。
トリマー108は、Z方向を長手方向とする板状の部材であり、Y方向からX方向へ僅かに傾いた方向を短手方向とすると共に先端部(上端面108A)をシャフト106C側へ向けて、現像ロール106の外周面と対向配置されている。即ち、トリマー108は、Y方向において現像スリーブ106Bよりも下側に配置されており、現像スリーブ106Bを介して層形成極N2と対向配置され、現像スリーブ106Bの外周面上に保持される現像剤層の厚みを規制するようになっている。
次に、回転部材110について説明する。
図5に示すように、現像剤還流室125は、現像ロール106と、トリマー108と、張出部103Bと、第1オーガ109とで囲まれて形成されている。そして、現像剤還流室125内には、現像剤Gを第1オーガ109へ還流させる回転部材110が、現像ロール106、トリマー108、張出部103B、及び第1オーガ109と間隔をあけて設けられている。回転部材110は、トリマー108と第1オーガ109との間で現像スリーブ106Bと対向して、後述する駆動部120により−R方向(図示の反時計回り方向)へ回転する(一例として、周速度413rpmで回転する)ようになっている。このように、回転部材110と現像剤還流室125とで、現像剤Gを第1オーガ109へ送るための(還流させるための)還流手段が構成されている。
図3(B)に示すように、回転部材110は、一例として、Z方向を軸方向とする円柱形状のアルミロールであり、Z方向に見て直径D1の本体部110Aと、本体部110AのZ方向両端部からZ方向外側へ突出した直径D2(<D1)の円柱状の支軸部110Bと、を有している。本体部110AのZ方向両端部を除いた外周面には、一例として、不定形粒子又は定形粒子を砥粒として用い表面を研磨するサンドブラスト処理が施されており、規則性の無い配置で凹凸部Sが形成されている。なお、規則性の無い配置とは、回転部材110の外周面を目視して、少なくとも周方向及び軸方向に沿って並んだ凹凸が確認されない配置である。
支軸部110Bは、容器本体103(図3(A)参照)のZ方向両端部に直立する側壁103E、103F(図4参照)に設けられたベアリング(図示省略)により、回転可能に支持されている。また、支軸部110Bの一端には、モータ及びギヤ(図示省略)を含んで構成され回転部材110を回転駆動する駆動手段の一例としての駆動部120が設けられている。なお、図3(B)において駆動部120と支軸部110Bとを繋ぐ線は、駆動部120からの駆動力(回転力)が支軸部110Bへ伝達されることを意味している。
一方、図5に示すように、現像装置100をZ方向に見て、現像スリーブ106Bの外周面でトリマー108と対向する層規制位置を点PAとし、点PAにおける接線をL1とする。また、接線L1と平行で且つ回転部材110の外周面(現像スリーブ106B側)と接触する接線をL2とし、接線L1と平行で且つ第1オーガ109の回転軸109Aの外周面(現像スリーブ106B側)と接触する接線をL3とする。
ここで、接線L1と接線L2との最短距離をA、接線L1と接線L3との最短距離をBとして、A/B≦1/2となるように回転部材110及び第1オーガ109が配置されている。なお、最短距離Aは、接線L1から回転部材110の外周面へ引いた垂線L4上の距離である。また、最短距離Bは、接線L1から第1オーガ109の回転軸109Aの外周面へ引いた垂線L5上の距離である。
(比較例)
次に、回転部材110が設けられていない比較例について説明する。
図8(A)には、比較例の現像装置200のトリマー108周辺が模式図で示されている。比較例の現像装置200は、本実施形態の現像装置100(図5参照)において、回転部材110(図5参照)に換えて直方体状のブロック202が設けられている。ブロック202は、現像スリーブ106Bの外周面と間隔をあけるとともに、トリマー108の側面に接触している。
図8(A)に示すように、比較例の現像装置200では、現像の累積回数が少ない初期状態において、現像スリーブ106Bが+R方向に回転することでトリマー108へ現像剤Gが搬送される(矢印QAで図示)。そして、搬送されてきた現像剤Gは、現像スリーブ106Bとトリマー108の先端部との間へ進入し、層厚が規制される。ここで、層規制後の単位体積UN(四角形の枠UNで示す)中の現像剤Gは、感光体62(図2参照)への現像に必要とされる搬送量に対して、十分な量が得られる。
しかし、比較例の現像装置200では、現像スリーブ106Bとブロック202との間で且つトリマー108に近い領域において、現像剤Gが流れる空間(逃げ場)がほとんど無い。さらに、このトリマー108に近い領域に存在する現像剤Gは、現像スリーブ106Bとトリマー108との間へ向けて現像剤Gを搬送する搬送力F1に抵抗して移動するだけの力は作用しない。この結果、トリマー108に近い領域の現像剤Gが滞留して(凝集して)不動層GF1を形成する。
続いて、図8(B)に示すように、比較例の現像装置200において、現像の累積回数が多くなったとき、初期状態に比べて範囲が拡大した(増加し蓄積された)不動層GF2となる。そして、現像スリーブ106Bとトリマー108との間へ搬送(矢印QBで図示)されてきた現像剤Gには、不動層GF2により、搬送力F1が作用する方向とは反対方向の抗力F2が作用する。この結果、抗力F2に抵抗できない現像剤Gが残留するとともに、現像スリーブ106Bとトリマー108との間の現像剤Gに作用する圧力が低下して(圧力損失が生じて)、層規制後の単位体積UN中の現像剤Gの密度が初期状態に比べて低くなる。即ち、現像の累積回数が多くなると(経時において)、層規制後の現像スリーブ106B上の現像剤量(搬送量)が、初期状態に比べて減少してしまう。
(作用)
次に、本実施形態の作用について説明する。
図6に示すように、現像装置100では、第1オーガ109(及び第2オーガ111(図3(A)参照)が回転することにより、ハウジング102に収容された現像剤Gが攪拌されながら搬送される。そして、第1攪拌室123に搬送された現像剤Gは、ピックアップ極S3の磁力により現像スリーブ106Bへ供給され、現像スリーブ106Bの外周面に保持される。そして、現像スリーブ106Bの外周面の現像剤Gは、トリマー108によって層の厚みが規制される。
また、現像装置100では、駆動部120(図3(B)参照)が動作を開始することにより、現像剤還流室125内で回転部材110が回転する。これにより、現像スリーブ106Bと回転部材110との間では、現像スリーブ106Bとトリマー108との間へ向かう現像剤Gの流れQCと、回転部材110の外周面に沿って第1オーガ109へ向かう現像剤Gの流れQDとが生じる。
続いて、図7に示すように、現像装置100では、現像の累積回数が少ない初期状態において、現像スリーブ106Bが+R方向に回転することでトリマー108へ現像剤Gが搬送される(矢印QCで図示)。そして、搬送されてきた現像剤Gは、現像スリーブ106Bとトリマー108の先端部との間へ進入し、層厚が規制される。ここで、層規制後の単位体積UN(四角形の枠UNで示す)中の現像剤Gは、密度が高く、感光体62(図2参照)への現像に必要とされる搬送量に対して、十分な量が得られる。
このとき、現像装置100では、現像スリーブ106Bと回転部材110との間で且つトリマー108に近い領域において、現像剤Gが流れる空間(逃げ場)がある。このため、回転部材110が回転することで現像剤Gが第1オーガ109側へ送られ、トリマー108に近い領域の現像剤Gが滞留する(凝集する)ことが抑制されて、不動層が形成されることが抑制される。
そして、現像装置100では、経時において、不動層が形成されることが抑制されるため、現像剤Gが搬送される空間が狭くなることが抑制され、現像スリーブ106Bとトリマー108との間へ搬送される現像剤量が維持される。さらに、不動層が形成されることが抑制されることにより、搬送方向とは反対方向に抗力が作用することが抑制されるので、現像剤Gに作用する圧力が維持される(圧力損失が抑制される)。このため、トリマー108で現像剤層の厚みを規制した後の現像スリーブ106B上の現像剤量が、経時で減少することが抑制される。
また、現像装置100では、回転部材110の外周面に規則性の無い凹凸が形成されているので、凹凸が形成されていない構成に比べて現像剤Gを保持する表面積が増加する。これにより、引付極S3(図5参照)の磁力が通常設定される磁力よりも下げられていても、現像スリーブ106Bの現像剤Gの搬送量が増加する。
さらに、現像装置100では、回転部材110がZ方向を軸方向とする円柱形状となっているので、換言すれば、軸方向各部で断面形状が一定なので、回転部材110が回転するとき、現像スリーブ106Bと回転部材110との間隔(空間)の大きさの軸方向における変動が抑制される。これにより、現像スリーブ106Bの軸方向における現像剤量のむらが抑制される。また、回転部材110が円柱形状であるので、換言すれば、周方向各部で表面形状が一定なので、回転部材110が回転するとき、現像スリーブ106Bと回転部材110との間隔(空間)の大きさの周方向における変動が抑制される。これにより、現像スリーブ106Bの周方向における現像剤量のむらが抑制される。
加えて、現像装置100では、回転部材110が駆動部120(図3(B)参照)により強制的に回転駆動されるので、回転部材110が従動回転する構成に比べて、必要な回転速度に調節される。このため、回転部材110により生じる現像剤Gの流れ(圧力)が強められ、現像剤Gの第1オーガ109への送り量(還流量)が増加する。
また、現像装置100では、現像スリーブ106Bの外周面の接線L1からの距離について、回転部材110の方が第1オーガ109よりも短く設定されている。つまり、現像スリーブ106Bと第1オーガ109との間の空間に比べて、現像スリーブ106Bと回転部材110との間の空間の方が狭くなっている。これにより、現像スリーブ106Bとトリマー108との間へ進入する前の現像剤Gに対して圧力が付与されるので、引付極S3(図5参照)の磁力が通常設定される磁力よりも低いことに起因して、第1オーガ109におけるらせん状の順搬送羽根109Bによる現像剤Gの軸方向の搬送むら(圧力むら)が生じていたとしても、現像スリーブ106Bと回転部材110との間に進入する現像剤Gには、軸方向で均等な圧力が作用する。このため、現像スリーブ106Bの軸方向における現像剤量の搬送むらが抑制される。
ここで、図9には、図5に示す現像装置100における接線L1と接線L2との最短距離Aと、接線L1と接線L3との最短距離Bとについて、A/Bをパラメータとして0.25以上0.80以下の範囲で変化させたときの現像スリーブ106Bの軸方向(Z方向)の現像剤Gの搬送むらと、経時(一例として、現像回数の累積が記録用紙Pの画像形成枚数換算で2000枚相当となった後)での現像スリーブ106B上の現像剤Gの搬送量の変動の結果が示されている。なお、A/Bについては、最短距離Bを一定値とし、最短距離Aを変化させている。
現像スリーブ106Bの軸方向の搬送むらは、定着後の記録用紙P上のトナー画像を目視して、○、△、×の三段階で評価している。○は、むらがほとんど確認されないレベル、△は、部分的に僅かなむらがあるが画像全体では気にならないレベル、×は、明らかにむらとして確認されるレベルである。
また、現像スリーブ106B上の現像剤Gの搬送量については、初期状態と経時とで、それぞれ画像形成を行い、定着後の記録用紙P上のトナー画像を目視して、○、△、×の三段階で評価している。○は、初期、経時の差が濃淡差としてほとんど確認されないレベル、△は、部分的に初期、経時の僅かな濃淡差があるが画像全体では気にならないレベル、×は、明らかに初期、経時で濃淡差が確認されるレベルである。
図9の結果から分かるように、本実施形態の現像装置100では、A/Bを0.20以上0.80以下の範囲で変化させても、経時での現像剤搬送量の変動が抑制されることが確認された。また、現像スリーブ106Bの軸方向の現像剤Gの搬送むらについては、A/Bが0.25(即ち1/4)以上0.5(即ち1/2)以下で良好となることが確認された。A/Bが0.2以下では、現像剤搬送量が減少し、所望の搬送量が得られないことが確認された。
さらに、画像形成装置10では、回転部材110によって、経時での現像剤Gの感光体62(感光体62K、62Y、62M、62C)への搬送量の低下が抑制される。これにより、大量に現像が行われても、初期状態と同程度の現像剤量で現像が行われるので、画像濃度の低下が抑制される。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
回転部材は、経時での現像剤搬送量の変動や現像スリーブ106Bの軸方向の搬送むらが生じない範囲において、円柱形状のものに限らず、軸方向と交差する断面の形状が多角形状のものや楕円形状のものであってもよい。そして、板状に形成されていてもよい。
また、回転部材は、経時での現像剤搬送量の変動や現像スリーブ106Bの軸方向の搬送むらが生じない範囲において、周方向及び軸方向(長手方向)に複数の溝(例えば断面形状がU字やV字状の溝)が形成されていてもよい。
さらに、回転部材は、1本に限らず、回転部材110よりも直径の小さいものを複数本設けてもよい。
加えて、現像剤Gが第1オーガ109へ流れ易くなるように張出部103Bの上面Mを湾曲面で構成してもよい。
また、現像スリーブ106Bの上側で現像剤Gが貯留される構成において、トリマー108及び回転部材110を現像スリーブ106Bの回転中心位置よりも上側に配置してもよい。
10 画像形成装置
62C 感光体(像保持部材の一例)
62K 感光体(像保持部材の一例)
62M 感光体(像保持部材の一例)
62Y 感光体(像保持部材の一例)
64 中間転写ベルト(転写手段の一例)
74 一次転写ロール(転写手段の一例)
82 ベルト搬送ロール(転写手段の一例)
89 二次転写ロール89(転写手段の一例)
100 現像装置
106A マグネットロール(磁力発生部の一例)
106B 現像スリーブ(現像剤保持部材の一例)
108 トリマー(現像剤規制部材の一例)
109 第1オーガ(供給部材の一例)
109A 回転軸
109B 順搬送羽根(翼部の一例)
110 回転部材
120 駆動部(駆動手段の一例)
CA 磁性キャリア(磁性粒子の一例)
G 現像剤
S3 ピックアップ極(引付極の一例)

Claims (6)

  1. 筒状に形成され、磁性粒子を含む現像剤を外周面に保持するための磁力を発生する磁力発生部が内側に配置され、周方向に回転する現像剤保持部材と、
    前記現像剤保持部材と対向配置され、前記現像剤保持部材の外周面上に保持される現像剤層の厚みを規制する現像剤規制部材と、
    前記現像剤保持部材の回転方向における前記現像剤規制部材よりも上流側で前記現像剤保持部材と対向配置され、回転して現像剤を回転軸方向に搬送すると共に前記現像剤保持部材に現像剤を供給する供給部材と、
    前記現像剤規制部材と前記供給部材との間の現像剤に埋没する位置で前記現像剤保持部材と対向して回転可能に設けられ、回転することで前記現像剤規制部材と前記供給部材との間の現像剤を前記供給部材側へ送る回転部材と、
    を有する現像装置。
  2. 前記供給部材は、回転軸の周りに翼部が形成され、
    前記現像剤規制部材は、前記現像剤保持部材よりも鉛直方向の下側に配置され、
    前記現像剤保持部材の外周面で前記現像剤規制部材と対向する層規制位置における接線から、前記回転部材の外周面までの最短距離をA、前記供給部材の前記回転軸の外周面までの最短距離をBとして、1/4≦A/B≦1/2である請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記回転部材の外周面には、規則性の無い配置で凹凸が形成されている請求項1又は請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記回転部材が円柱形状である請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 前記回転部材を駆動する駆動手段が設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 潜像を外周面に保持する像保持部材と、
    前記潜像を現像剤で現像して現像剤像を形成する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記像保持部材が保持する現像剤像を記録媒体に転写する転写手段と、
    を有する画像形成装置。
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