JP2008233368A - マグネットローラ、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

マグネットローラ、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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恭太 肥塚
善之 ▲高▼野
Yoshiyuki Takano
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紀行 神谷
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正幸 大澤
Hiroya Abe
紘也 阿部
Takashi Innami
崇 印南
Tadaaki Hattori
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    • G03G15/0921Details concerning the magnetic brush roller structure, e.g. magnet configuration

Abstract

【課題】小型化を図りながらも、必要な磁力を確保しながら高精度を図ることができるマグネットローラ、このマグネットローラを備えた現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置はプロセスカートリッジを備えている。プロセスカートリッジは現像装置を備えている現像装置は現像ローラ115を備えている。現像ローラ115はマグネットローラ133と現像スリーブ132を備えている。マグネットローラ133の表面には複数の磁極N1,S1,135,S2,N2,136が形成されておりこれらによって現像スリーブ132の外周面に剤切れ領域Rが形成されている。マグネットローラ133のローラ本体134の剤切れ領域Rに対応する部分に補強部材136が埋め込まれている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられるマグネットローラ、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
従来、例えば電子写真方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置は、像担持体である感光体を有し、この感光体の感光層を帯電ローラで帯電させた後、レーザ走査ユニットからのレーザビームによって露光して静電潜像を形成し、該静電潜像をトナーによって現像した後、転写材としての転写紙上に転写する。
このような画像形成装置では、非磁性体のトナーと、磁性キャリアとを混合した現像剤を用いた所謂二成分現像方式の現像装置が用いられている。前記二成分現像方式の現像装置は、非磁性の円筒体としての現像スリーブと、当該現像スリーブ内に配設されたマグネットローラ(例えば、特許文献1及び2を参照)とを有する現像剤担持体(例えば、特許文献3を参照)を備えている。
前記現像剤担持体は、マグネットローラの周方向に形成された複数の磁極の磁力によって現像スリーブの表面に穂立ちした現像剤を感光体ドラムと対向する現像領域に搬送し、感光体に形成された静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成する。ここで、前記現像剤の磁性キャリアは、マグネットローラで生じる磁力線に沿うように現像スリーブの表面に穂立ちしており、この穂立ちした磁性キャリアにトナーが付着している。
近年、前記画像形成装置のカラー化及び小型化が進んでいる。カラー画像を形成する画像形成装置には、通常4つの現像装置が内蔵されているので、画像形成装置の小型化のためには、内蔵された各現像装置の小型化が必要である。そして、前記各現像装置の小型化のためには、現像装置の前記現像剤担持体の小径化が不可欠である。
特公平5−233802号公報 特開2000−68120号公報 特開2002−251072号公報
前記現像剤担持体を小径化するには、現像スリーブ及びその内部に配設されたマグネットローラを小径に構成しなければならない。しかし、マグネットローラを小径に構成すると、マグネットローラの体積が小さくなるためにマグネットローラで発生する磁力が弱くなり、そのために、現像スリーブの表面に現像剤を穂立ちさせる磁力が弱くなって、十分な量の現像剤を現像領域に搬送することができないという問題があった。
具体的には、特許文献1には、擬似的に多極配向を行い、一体構造ながら多極配置の磁極形成を可能にしたマグネットローラが示されているが、擬似的に多極構成とするために、現像剤担持体の外周面上で90mT程度の磁力しか得られない、という問題、即ち、十分な磁力を得られずに十分な量の現像剤を現像領域に搬送できないという問題や、金型構造が煩雑であるという問題があった。
また、特許文献2には、等方性のフェライトプラスチック磁石で構成されたローラ本体の一部にマグネットブロックを貼り付けたマグネットローラが示されている。しかしながら、現像極以外の磁極において必要な磁束密度を達成する事が困難で、2成分の現像剤で現像する現像装置に用いること、即ち、カラー用の画像形成装置に用いることが困難であるという問題があった。
さらに、特許文献3には、ローラ本体を押出し成形でパイプ状に成形し芯金を挿入した上で希土類マグネットを埋め込むマグネットローラが示されている。しかしながら、このマグネットローラでは、外径を小さくすると、ローラ本体の体積を十分に得られないので、高磁力を得ることが困難であるという問題があった。
また、小型化を図っても必要な磁力を確保できるマグネットローラを得るために、鉄やステンレス鋼などで構成された芯材などを用いずに、ローラ全体を磁性材料で構成された中実材とする方法も考えられるが、この場合でも、マグネットローラ自体の剛性を確保することが困難となるので、現像スリーブとの同軸度を確保することができないという問題があった。即ち、形成する画像の高精度化を図ることが困難となる問題があった。最悪の場合には、マグネットローラが撓んで、当該マグネットローラ自体が破損してしまうという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、小型化を図りながらも、必要な磁力を確保しながら画像の高精度を図ることができるマグネットローラ、このマグネットローラを備えた現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載のマグネットローラは、非磁性の円筒体内に収容されてその円筒体の外周面に剤切れ領域を形成するように少なくとも一つの磁極を表面に有するマグネットローラにおいて、両端に軸部をそれぞれ一体に設けた中実のローラ本体と、前記ローラ本体の前記剤切れ領域に対応する部分に埋め込まれかつ前記ローラ本体の材料とは異なる材料で構成された長尺の補強部材と、を有していることを特徴としている。
請求項2に記載のマグネットローラは、請求項1に記載のマグネットローラにおいて、前記補強部材が、前記ローラ本体よりも剛性の高い材料で構成されていることを特徴としている。
請求項3に記載のマグネットローラは、請求項1又は請求項2に記載のマグネットローラにおいて、前記補強部材が、磁性材料で構成されていることを特徴としている。
請求項4に記載のマグネットローラは、請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のマグネットローラにおいて、前記補強部材が、前記ローラ本体よりも溶融温度の高い材料で構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載のマグネットローラは、請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載のマグネットローラにおいて、前記補強部材と前記ローラ本体とが一体に成形されていることを特徴としている。
請求項6に記載のマグネットローラは、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載のマグネットローラにおいて、前記ローラ本体が、当該ローラ本体の軸芯に直交する断面において磁力線が互いに平行となるように、磁気異方性を有して形成されていることを特徴としている。
請求項7に記載のマグネットローラは、請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のマグネットローラにおいて、磁性粉と高分子化合物とで構成される混合材料が一方向の配向磁場が印加された金型のキャビティ内に注入されることによって、前記ローラ本体が成形されていることを特徴としている。
請求項8に記載の現像剤担持体は、複数の磁極を表面部分に有するマグネットローラと、前記マグネットローラを同軸上に内包する形で配置された非磁性の円筒体と、を備えた現像剤担持体において、前記マグネットローラとして、請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載のマグネットローラを備えていることを特徴としている。
請求項9に記載の現像剤担持体は、請求項8に記載の現像剤担持体において、前記非磁性の円筒体の外周面には、回転磁場における短線状の線条材のランダムな衝突によって形成された多数の凹みが形成されていることを特徴としている。
請求項10に記載の現像装置は、外周面に現像剤を吸着する現像剤担持体を少なくとも備えた現像装置において、前記現像剤担持体として、請求項8又は請求項9に記載の現像担持体を備えていることを特徴としている。
請求項11に記載のプロセスカートリッジは、現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項10記載の現像装置を有していることを特徴としている。
請求項12に記載の画像形成装置は、現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジを備えた画像形成装置において、前記プロセスカートリッジとして、請求項11記載のプロセスカートリッジを有していることを特徴としている。
請求項1に記載のマグネットローラによれば、ローラ本体が両端に軸部を一体に設けて中実に形成されているので、ローラ本体即ちマグネットローラを構成する磁性材料の量を十分な磁力を得ることができる程に確保でき、小型化を図っても高磁力なマグネットローラを得ることができる。
また、ローラ本体の剤切れ領域に対応する部分に補強部材を埋め込んでいるので、ローラ本体即ちマグネットローラの剛性を向上して、画像の高精度化を図ることができるとともに、撓みを防止して破損することを確実に防止できる。さらに、ローラ本体の剤切れ領域に対応する部分に補強部材を埋め込むので、剤切れ領域で確実に現像済みの現像剤を非磁性の円筒体の外周面から落とすことができる。また、ローラ本体を円柱形状に形成する場合よりも磁性材料の使用量を減少できるので、特に、希土類磁性粉などの高価な材料を用いてローラ本体を構成する場合には、低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載のマグネットローラによれば、補強部材がローラ本体よりも剛性が強い材料で構成されているので、当該ローラ本体即ちマグネットローラの剛性を向上でき、マグネットローラの撓みや破損を防止して、長期にわたって高画質な画像を得ることができるマグネットローラを提供できる。
請求項3に記載のマグネットローラによれば、補強部材が磁性材料で構成されているため、剤切れ性のよい磁気波形を具現化することができ高画質な画像を得ることができるマグネットローラを提供できる。また、補強部材をSUM(硫黄複合快削鋼鋼材)などの安価な材料で構成することにより、低コスト化を図ることができる。
請求項4に記載のマグネットローラによれば、補強部材を構成する材料の溶融温度がローラ本体の材料の溶融温度よりも高いため、ローラ本体を射出成形する際に、当該ローラ本体と補強部材とをインサート成形などによって一体成形することが可能になり、製造工程の簡素化、補強部材の配置において高精度化を図ることができ、安価で精度のよいマグネットローラを提供できる。
請求項5に記載のマグネットローラによれば、ローラ本体と補強部材とが一体成形されているため製造工程が簡素化、補強部材の位置の高精度化を図ることができる。また、ローラ本体の成形時に、当該ローラ本体の反りを補強部材によって抑制でき、安価で精度のよいマグネットローラを提供できる。
請求項6に記載のマグネットローラによれば、軸芯に直交する断面において磁力線が互いに平行になるように、ローラ本体に磁気異方性を持たせることにより、無配向に比べて高磁力なマグネットローラを得ることができるとともに、成形時の金型構造が簡易で製造手番が短くなり、安価で高磁力なマグネットローラを提供できる。
請求項7に記載のマグネットローラによれば、磁場を印加しながら射出成形してマグネットローラを得るため、当該マグネットローラの工程を簡素化することができ、かつマグネットローラの磁力を高められるため、安価で高磁力なマグネットローラを提供することができる。
請求項8に記載の現像剤担持体によれば、前述したマグネットローラを備えているので、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。
請求項9に記載の現像剤担持体によれば、回転磁場内でランダムに線条材を衝突させて、ランダムな楕円形状の打痕を外周面に有する非磁性の円筒体を用いた現像剤担持体であるため、非磁性の円筒体の加工時の曲がりを防止し、さらに、楕円形状の打痕を外周面に形成したことで現像剤の磨耗を防止することが可能になり、高精度で画像特性に有利な現像剤担持体を提供することができる。
請求項10に記載の現像装置によれば、前述した現像ローラを備えているので、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。
請求項11に記載のプロセスカートリッジによれば、前述した現像装置を備えているので、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。
請求項12に記載の画像形成装置によれば、前述したプロセスカートリッジを備えているので、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1ないし図15に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる画像形成装置の構成を正面からみた説明図である。図2は、図1に示された画像形成装置の本発明の一実施形態にかかるプロセスカートリッジの断面図である。図3は、図2に示されたプロセスカートリッジの本発明の一実施形態にかかる現像装置の断面図である。図4は、図3に示された現像装置の本発明の一実施形態にかかるマグネットローラの分解斜視図である。
画像形成装置101は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色の画像則ちカラー画像を、一枚の転写材としての記録紙107(図1に示す)に形成する。なお、イエロー、マゼンダ、シアン、黒の各色に対応するユニットなどを、以下、符号の末尾に各々Y,M,C,Kを付けて示す。
画像形成装置101は、図1に示すように、装置本体102と、給紙ユニット103と、レジストローラ対110と、転写ユニット104と、定着ユニット105と、複数のレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kと、複数のプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kとを少なくとも備えている。
装置本体102は、例えば、箱状に形成され、フロア上などに設置される。装置本体102は、給紙ユニット103と、レジストローラ対110と、転写ユニット104と、定着ユニット105と、複数のレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kと、複数のプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kを収容している。
給紙ユニット103は、装置本体102の下部に複数設けられている。給紙ユニット103は、前述した記録紙107を重ねて収容するとともに装置本体102に出し入れ自在な給紙カセット123と、給紙ローラ124とを備えている。給紙ローラ124は、給紙カセット123内の一番上の記録紙107に押し当てられている。給紙ローラ124は、前述した一番上の記録紙107を、転写ユニット104の後述する搬送ベルト129と、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの後述する現像装置113の感光体ドラム108との間に送り出す。
レジストローラ対110は、給紙ユニット103から転写ユニット104に搬送される記録紙107の搬送経路に設けられており、一対のローラ110a,110bを備えている。レジストローラ対110は、一対のローラ110a,110b間に記録紙107を挟み込み、該挟み込んだ記録紙107をトナー像を重ね合わせ得るタイミングで、転写ユニット104とプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kとの間に送り出す。
転写ユニット104は、給紙ユニット103の上方に設けられている。転写ユニット104は、駆動ローラ127と、従動ローラ128と、搬送ベルト129と、転写ローラ130Y,130M,130C,130Kとを備えている。駆動ローラ127は、記録紙107の搬送方向の下流側に配置されており、駆動源としてのモータなどによって回転駆動される。従動ローラ128は、装置本体102に回転自在に支持されており、記録紙107の搬送方向の上流側に配置されている。搬送ベルト129は、無端環状に形成されており、前述した駆動ローラ127と従動ローラ128との双方に掛け渡されている。搬送ベルト129は、駆動ローラ127が回転駆動されることで、前述した駆動ローラ127と従動ローラ128との回りを図中半時計回りに循環(無端走行)する。
転写ローラ130Y,130M,130C,130Kは、それぞれ、プロセスカートリ
ッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108との間に搬送ベルト129と該搬送ベルト129上の記録紙107とを挟む。転写ユニット104は、転写ローラ130Y,130M,130C,130Kが、給紙ユニット103から送り出された記録紙107を各プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108の外表面に押し付けて、感光体ドラム108上のトナー像を記録紙107に転写する。転写ユニット104は、トナー像を転写した記録紙107を定着ユニット105に向けて送り出す。
定着ユニット105は、転写ユニット104の記録紙107の搬送方向の下流に設けられ、互いの間に記録紙107を挟む一対のローラ105a,105bを備えている。定着ユニット105は、一対のローラ105a,105b間に転写ユニット104から送り出されてきた記録紙107を押圧加熱することで、感光体ドラム108から記録紙107上に転写されたトナー像を、該記録紙107に定着させる。
レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、それぞれ、装置本体102の上部に取り付けられている。レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、それぞれ、一つのプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kに対応している。レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kは、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの後述の帯電ローラ109により一様に帯電された感光体ドラム108の外表面にレーザ光を照射して、静電潜像を形成する。
プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、それぞれ、転写ユニット104と、レーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kとの間に設けられている。プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、装置本体102に着脱自在である。プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、記録紙107の搬送方向に沿って、互いに並設されている。
プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは、図2に示すように、カートリッジケース111と、帯電装置としての帯電ローラ109と、感光体(像担持体ともいう)としての感光体ドラム108と、クリーニング装置としてのクリーニングブレード112と、現像装置113と、を備えている。このため、画像形成装置101は、帯電ローラ109と、感光体ドラム108と、クリーニングブレード112と、現像装置113と、を少なくとも備えている。
カートリッジケース111は、装置本体102に着脱自在で、かつ帯電ローラ109と、感光体ドラム108と、クリーニングブレード112と、現像装置113と、を収容している。帯電ローラ109は、感光体ドラム108の外表面を一様に帯電する。感光体ドラム108は、現像装置113の後述する現像ローラ115と間隔をあけて配されている。感光体ドラム108は、軸芯を中心として回転自在な円柱状又は円筒状に形成されている。感光体ドラム108は、対応するレーザ書き込みユニット122Y,122M,122C,122Kにより、外表面上に静電潜像が形成される。感光体ドラム108は、外表面上に形成されかつ担持する静電潜像にトナーが吸着して現像し、こうして得られたトナー像を搬送ベルト129との間に位置付けられた記録紙107に転写する。クリーニングブレード112は、記録紙107にトナー像を転写した後に、感光体ドラム108の外表面に残留した転写残トナーを除去する。
現像装置113は、図2及び図3に示すように、現像剤供給部114と、ケース125と、現像剤担持体としての現像ローラ115と、規制部材としての規制ブレード116とを少なくとも備えている。
現像剤供給部114は、収容槽117と、攪拌部材としての一対の攪拌スクリュー118と、を備えている。収容槽117は、感光体ドラム108と長さが略等しい箱状に形成されている。また、収容槽117内には、該収容槽117の長手方向に沿って延びた仕切壁119が設けられている。仕切壁119は、収容槽117内を第1空間120と、第2空間121とに区画している。また、第1空間120と第2空間121とは、両端部が互いに連通している。
収容槽117は、第1空間120と第2空間121との双方に現像剤126を収容する。現像剤126は、トナーと、磁性キャリア(磁性粉ともいう)とを含んでいる。トナーは、第1空間120と、第2空間121とのうち現像ローラ115から離れた側の第1空間120の一端部に、適宜供給される。トナーは、乳化重合法又は懸濁重合法により製造された球状の微粒子である。なお、トナーは、種々の染料又は顔料を混入・分散した合成樹脂で構成される塊を粉砕して得られても良い。トナーの平均粒径は、3μm以上でかつ7μm以下である。また、トナーは、粉砕加工などにより形成されても良い。
磁性キャリアは、第1空間120と第2空間121との双方に収容されている。磁性キャリアの平均粒径は、20μm以上でかつ50μm以下である。磁性キャリアは、芯材と、該芯材の外表面を被覆した樹脂コート膜と、樹脂コート膜に分散されたアルミナ粒子と、を備えている。
芯材は、磁性材料としてのフェライトで構成されているとともに、球形に形成されている。樹脂コート膜は、芯材の外表面全体を被覆している。樹脂コート膜は、アクリルなどの熱可塑性樹脂とメラミン樹脂とを架橋させた樹脂成分と、帯電調整剤とを含有している。この樹脂コート膜は、弾力性と強い接着力を有している。アルミナ粒子は、外径が樹脂コート膜の厚みより大きな球形に形成されている。アルミナ粒子は、樹脂コート膜の強い接着力で保持されている。アルミナ粒子は、樹脂コート膜より磁性キャリアの外周側に突出している。
攪拌スクリュー118は、第1空間120と第2空間121それぞれに収容されている。攪拌スクリュー118の長手方向は、収容槽117、現像ローラ115及び感光体ドラム108の長手方向と平行である。攪拌スクリュー118は、軸芯周りに回転自在に設けられており、軸芯周りに回転することで、トナーと磁性キャリアとを攪拌するとともに、該軸芯に沿って現像剤126を搬送する。
図示例では、第1空間120内の攪拌スクリュー118は、現像剤126を前述した一端部から他端部に向けて搬送する。第2空間121内の攪拌スクリュー118は、現像剤126を他端部から一端部に向けて搬送する。
前述した構成によれば、現像剤供給部114は、第1空間120の一端部に供給されたトナーを、磁性キャリアと攪拌しながら、他端部に搬送し、この他端部から第2空間121の他端部に搬送する。そして、現像剤供給部114は、第2空間121内でトナーと磁性キャリアとを攪拌し、軸芯方向に搬送しながら、現像ローラ115の外周面に供給する。
ケース125は、箱状に形成され、前述した現像剤供給部114の収容槽117に取り付けられて、該収容槽117とともに、現像ローラ115などを覆う。また、ケース125の感光体ドラム8と相対する部分には、開口部125aが設けられている。
現像ローラ115は、円柱状に形成され、第2空間121と、感光体ドラム108との間でかつ前述した開口部125aの近傍に設けられている。現像ローラ115は、感光体ドラム108と収容槽117との双方と平行である。現像ローラ115は、感光体ドラム108と間隔をあけて配されている。現像ローラ115と感光体ドラム108との間の空間は、現像剤126のトナーを感光体ドラム108に吸着させて、静電潜像を現像してトナー像を得る現像領域131をなしている。現像領域131では、現像ローラ115と感光体ドラム108とが相対する。
現像ローラ115は、図2、図3及び図5に示すように、円柱状のマグネットローラ(磁石体ともいう)133と、非磁性の円筒体としての前述した円筒状の現像スリーブ132とを備えている。
マグネットローラ133は、図4に示すように、磁性材料で構成されたローラ本体134と、長尺磁石成形体としての希土類マグネットブロック135と、ローラ本体134内に埋設された長尺の補強部材136とを備えている。
ローラ本体134は、軸芯方向の両端それぞれから突出した軸部134aを設けた円柱状に形成されている。軸部134aは、勿論、略円柱状に形成されて、ローラ本体134と同軸に配置されている。ローラ本体134は、図6に示すように、中実に形成されて、軸芯に直交する断面において、磁力線J1が互いに平行となるように磁気異方性を有して形成されている。
また、ローラ本体134には、当該ローラ本体134の外周面から凹でかつ軸芯方向に延びた凹溝137が形成されている。このように、ローラ本体134は、円柱状の中実なローラ状の磁石体として構成されて、軸部134aが回転することなく固定的に支持されている。
前述したローラ本体134は、磁性粉と高分子化合物とで構成される混合材料を一方向の配向磁場を有する金型138(図10に示す)のキャビティ141内に射出することで成形されたものである。このように、ローラ本体134を構成する材料として、プラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることが一般的である。前述した磁性粉として、フェライトもしくは高い磁気特性を得るためにNe系(Ne-Fe-等)またはSm系(Sm-Co、Sm-Fe-N等)等を用い、高分子材料として、6PAもしくは12PA等のPA系材料、EEA(エチレン・エチル共重合体)・EVA(エチレン・ビニル共重合体)等のエチレン系化合物、CPE(塩素化ポリエチレン)等の塩素系材料、NBR等のゴム材料などの熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂としてエポキシ系、シリコーン系、ウレタン系等を用いる。
本発明では、ローラ本体134即ちマグネットローラ133の小径化を図るために、剛性の高いPA系樹脂にフェライトマグネットを混合した材料を用いて、ローラ本体134を成形して、高磁力が必要な箇所に希土類マグネットブロック135を配置することが望ましい。ローラ本体134は、前述したように磁場中で成形が行われることで、磁力線が異方性化(磁性粉が一定方向に配行)して、成形後の磁気特性が向上する。
希土類マグネットブロック135は、断面略矩形状の棒状に形成されている。希土類マグネットブロック135は、前記凹溝137内に配置され、そして、当該希土類マグネットブロック135の長手方向に直交する断面において磁力線J2(図6中に矢印で示す)がローラ本体134の磁力線J1とほぼ直交する状態に配置されている。
前記希土類マグネットブロック135は、小さな体積で高磁力を達成するために、Nd−Fe−BやSm−Fe−Nの磁性粉と6PAのPA(ポリアミド)系の高分子化合物とを混合させた混合材料(マグネットコンパウンド)で形成されている。前記希土類マグネットブロック135は、前記混合材料を金型内に注入することによる射出成形によって成形される。また、希土類マグネットブロック135は、ポリエステルなどの樹脂粉末と混合した混合材料を用いて、押し出し成形、圧縮成形等で成形してもよい。
前記希土類マグネットブロック135を成形する場合も、前記マグネットローラ133と同様に磁場中で射出成形、押し出し成形、圧縮成形等を行うのが望ましい。これにより、磁力線が異方性化して高い磁気特性を得ることができる。成形された希土類マグネットブロック135は、ローラ本体134の中央寄りの底壁部からローラ本体134の外周寄りの上壁部に向けて配行されている。
希土類マグネットブロック135は、マグネットローラ133の後述する現像極をなす磁極として構成されて、十分な高磁力を発生するようになっている。そして、マグネットローラ133で生じた磁力線に沿うように前記現像スリーブ132の表面に穂立ちした現像剤126が現像領域131に搬送されるようになっている。
補強部材136は、ローラ本体134を構成する前述した混合材料よりも溶融温度の高い材料で且つ磁性材料であるとともにローラ本体134を構成する前述した混合材料よりも剛性の高い材料で構成されるのが望ましい。即ち、補強部材136は、ローラ本体134を構成する前述した混合材料とは異なる材料で構成されている。
補強部材136は、断面略矩形状の棒状に形成されて、ローラ本体134即ちマグネットローラ133の外周面に一部が露出した格好で当該ローラ本体134内に埋設されている。補強部材136は、ローラ本体134即ちマグネットローラ133の全長に亘って設けられている。補強部材136は、現像スリーブ132の外周面に形成される剤切れ領域R(図5に示す)に対応して、当該剤切れ領域Rとローラ本体134及び現像スリーブ132の径方向に沿って並ぶ位置に配置されている。即ち、補強部材136は、現像スリーブ132の内周面のうちの剤切れ領域Rの内面に位置する部分と相対している。
前述した補強部材136の材料としては、プラスチック、エンプラ(エンジニアリング・プラスチック PA、POM、PC、PBT、変性PPEなど)、スーパーエンプラ、セラミック、金属などが挙げられるが、剛性を高めるためにはスーパーエンプラ、セラミック、金属を用いることが望ましい。また、補強部材136が磁性材料で構成されると、前述した剤切れ領域Rから現像剤126を離れやすくできる。現像剤126の剤離れは、当該補強部材136に隣接する磁極同士の反発力が大きく影響するが、補強部材136が非磁性体であると、この補強部材136と隣接する磁極同士が逆極になりやすく、同極に波形を作り込むのが難しい。このように、補強部材136に隣接する磁極同士が逆極であると、現像スリーブ132の外周面の反発磁界が弱く、剤切れ領域Rから現像剤126が離れにくくなる。例えば、補強部材136を磁性材料の金属である鉄で構成する場合、アルミニウム合金などの非磁性材料で構成する場合よりも、適正に磁極を配置しやすく、マグネットローラ133自体の剛性が高い。
さらに、補強部材136を、ローラ本体134を構成する材料よりも溶融温度が高い材料もしくは熱硬化性の材料を用いると、ローラ本体134の成形時に金型138のキャビティ141内に配置することが可能になる。ローラ本体134を成形する方法として、押出し成形、射出成形などがあげられるが、ローラ本体134の胴部と軸部134aの外径が異なるため、射出成形が望ましい。
この場合、ローラ本体134を構成する材料よりも溶融温度が高い材料で構成された補強部材136を金型138のキャビティ141内に配置し、ローラ本体134を構成する前述した混合材料を射出、冷却することにより、一度に成形して、ローラ本体134と補強部材136とを一体に成形することが可能になり、製造工程を短く、また精度よく補強部材136を配置することができる。
また、補強部材136を配置した状態で、成形後のローラ本体134を冷却することにより、冷却時に生じやすいローラ本体134即ちマグネットローラ133の反りを防止することが可能になる。なお、図示例では、補強部材136は、ローラ本体134を構成する材料よりも溶融温度の高くかつ剛性の高い磁性材料で構成されている。
前述した構成のマグネットローラ133は、図5に示すように、回転自在な現像スリーブ132内に収容されて、当該現像スリーブ132と同軸に配置される。また、マグネットローラ133の表面には、複数の磁極N1,S1,135,S2,N2,136が形成されている。これらの磁極N1,S1,135,S2,N2,136は、マグネットローラ133の軸芯と平行でかつ当該マグネットローラ133の全長に亘って配置されている。
一つの磁極は、前述した希土類マグネットブロック135であり、感光体ドラム108と相対して設けられている。この磁極即ち希土類マグネットブロック135は、現像スリーブ132の外周面上に吸着した現像剤126の磁性キャリアを当該現像スリーブ132に吸着したままトナーを感光体ドラム108に受け渡して、当該感光体ドラム108の外周面上の静電潜像を現像する現像極をなしている。希土類マグネットブロック135は、N極性に形成されて、現像スリーブ132の外周面上に高磁束密度となる部分を形成する。
他の一つの磁極は、前述した補強部材136であり、収容槽117の第2空間121の奥寄り(感光体ドラム108から離れた側)と相対して設けられている。この磁極即ち補強部材136は、現像スリーブ132の外周面上に吸着した現像済みの現像剤126を、現像スリーブ132の外周面から離脱させて収容槽117内に落とす剤切れ極をなしている。補強部材136は、N極性に形成された二つの磁極N1,N2に挟まれて、弱いN極性に形成されて、現像スリーブ132の回転に伴う遠心力、磁極N1,N2同士の反発力や重力によって、現像スリーブ132の外周面上に当該外周面から現像剤126を収容槽117内に落とす磁束密度が低い剤切れ領域Rを形成する。
本発明においては、剤切れ極としての補強部材136は、後述する磁極(現像剤汲上げ極)N1と、当該補強部材136に隣接しかつ上流側に設けた後述する磁極(現像剤搬送極)N2とを同極にすることによって形成される。磁極(現像剤汲上げ極)N1及び磁極(現像剤搬送極)N2とは、互いに同極である。このように、前記剤切れ極としての補強部材136は、隣接する二つの磁極N1,N2が同極に形成されることで、形成される。磁極(現像剤汲上げ極)N1及び磁極(現像剤搬送極)N2とが同極であると、現像スリーブ132の外周面上に磁束密度の低い剤切れ領域Rを確実に形成することができる。
補強部材136と隣接しかつこの補強部材136の現像スリーブ132の回転方向の下流側に位置する磁極N1は、収容槽117内と相対しかつローラ本体134の一部が着磁されて形成されており、現像スリーブ132外周面に収容槽117内の現像剤126を吸着する現像剤汲上げ極をなしている。磁極N1は、N極性に形成されて、現像スリーブ132の外周面上に高磁束密度となる部分を形成する。
また、現像剤汲上げ極をなす磁極N1の現像スリーブ132の回転方向の下流側でかつ現像極をなす希土類マグネットブロック135の現像スリーブ132の回転方向の上流側には、現像スリーブ132の外周面上に現像剤126を吸着して、当該現像剤126を搬送するための現像剤搬送極をなすS極性の磁極S1が設けられている。
さらに、現像極をなす希土類マグネットブロック135の現像スリーブ132の回転方向の下流側でかつ剤切れ極をなす補強部材136の現像スリーブ132の回転方向の上流側には、現像スリーブ132の外周面上に現像剤126を吸着して当該現像剤126を搬送するための現像剤搬送極をなす磁極S2,N2が設けられている。これら二つの磁極S2,N2のうちの現像極としての希土類マグネットブロック135寄りのものはS極性に形成され、補強部材136寄りのものはN極性に形成されている。
前述した磁極N1,S1,135,S2,N2,136は、現像スリーブ132の外周面に現像剤126を吸着すると、現像剤126の磁性キャリアが該磁極N1,S1,135,S2,N2,136が生じる磁力線に沿って複数重ねさせて、該現像スリーブ132の外周面上に立設(穂立ち)させる。このように、磁性キャリアが磁力線に沿って複数重なって現像スリーブ132の外周面上に立設する状態を、磁性キャリアが現像スリーブ132の外周面上に穂立ちするという。すると、この穂立ちした磁性キャリアに前述したトナーが吸着する。則ち、現像スリーブ132は、マグネットローラ133の磁力により外周面に現像剤126を吸着する。
前述した構成のマグネットローラ133は、以下のように製造される。マグネットローラ133を製造する際には、図10に示された射出成形金型138が用いられる。射出成形金型138は、割型139,140から構成される二つ割の金型である。各割型139,140は、磁性体入子139a,140aと、非磁性体入子139b,140bとから構成されて、前記磁性体入子139a,140aの内側に前記非磁性体入子139b,140bが取り付けられている。そして、前記割型139,140同士が組合わさって、前記マグネットローラ133を成形するキャビティ141が構成されるようになっている。
前記一方の割型139には、成形されたマグネットローラ133を割型139から取り出すイジェクタピン142が設けられている。また、前記割型139,140のパーティングライン143部分には、前記マグネットローラ133を成形する際にマグネットローラ133の外周面に凹溝137を形成するためのスライドコマ144が設けられている。
マグネットローラ133を成形するには、まず、図10に示すように、一方向の流れAの配向磁場を有する射出成形金型138のキャビティ141の所定の位置に補強部材136をセットする。そして、配向磁場を維持したまま(即ち、磁場を印加したまま)射出成形金型138のキャビティ141内に磁性粉と高分子化合物とで構成される混合材料を注入する。その際、前記一方の割型139の磁性体入子139aから他方の割型140の磁性体入子140aに向けた一方向の磁場の流れを有する磁場中成形とすることにより、前記材料中の磁性粉が磁場の流れAに沿って配行して、前記マグネットローラ133が一方向に磁気異方性を有するように成形される。
そして、図11(a)(b)(c)に示すように、磁場中成形により成形した前記マグネットローラ133の凹溝137内に、別に成形していた棒状の希土類マグネットブロック135を配置固定し、この希土類マグネットブロック135を配置したマグネットローラ133を着磁ヨーク145中に配置して、図5に示すような磁力を有する前述したマグネットローラ133を成形する。
ここで、前記希土類マグネットブロック135の前記マグネットローラ133への固定には、接着剤を用いて接着する。また、前記希土類マグネットブロック135の配置固定を前記着磁ヨーク145による着磁後に行ってもよい。前述したように、ローラ本体134と補強部材136とは、射出成形時に一体に成形(即ちインサート成形)されて、補強部材136がローラ本体134の剤切れ領域Rに対応する部分に埋め込まれている。また、本発明では、ローラ本体134の成形後に補強部材136を接着剤などで取り付けるようにしても良い。
現像スリーブ132は、図7に示すように、円筒状に形成されている。現像スリーブ132は、マグネットローラ133を内包し(収容し)て、軸芯回りに回転自在に設けられている。現像スリーブ132は、その内周面が磁極N1,S1,135,S2,N2,136に順に相対するように回転される。現像スリーブ132は、アルミニウム合金、ステンレス鋼(SUS)などの非磁性材料で構成されている。現像スリーブ132は、図12に示す表面処理装置1によって外周面に粗面化処理が施されている。
アルミニウム合金は、加工性、軽さの面で優れている。アルミニウム合金を用いる場合には、A6063、A5056及びA3003を用いるのが好ましい。SUSを用いる場合には、SUS303、SUS304及びSUS316を用いるのが好ましい。
現像スリーブ132の外径は、17mm〜18mm程度であるのが望ましい。現像スリーブ132の軸(軸芯)方向の長さは、300mm〜350mm程度であるのが望ましい。現像スリーブ132の外周面の表面粗さは、該現像スリーブ132の軸芯方向の中央部から両端部に向かうにしたがって、徐々に大きく(粗く)なっている。
また、現像スリーブ132の外周面には、図8及び図9に示すように、平面形状が楕円形状の凹み146が多数設けられている。凹み146は、現像スリーブ132の外周面にランダムに多数(複数)配置されている。勿論、凹み146は、長手方向が現像スリーブ132の軸方向に沿う凹み146と、長手方向が現像スリーブ132の周方向に沿う凹み146とを含んでいる。長手方向が現像スリーブ132の軸方向に沿う凹み146が、長手方向が現像スリーブ132の周方向に沿う凹み146より多い。さらに、凹み146の長手方向の長さ(長径)は、0.05mm以上でかつ0.3mm以下となっており、幅方向の幅(端径)は、0.02mm以上でかつ0.1mm以下となっている。なお、図8及び図9では、図中の左右方向が現像スリーブ132の軸方向となっている。
規制ブレード116は、現像装置113の感光体ドラム108寄りの端部に設けられている。規制ブレード116は、現像スリーブ132の外周面と間隔をあけた状態で、前述したケース125に取り付けられている。規制ブレード116は、所望の厚さを越える現像スリーブ132の外周面上の現像剤126を収容槽117内にそぎ落として、現像領域131に搬送される現像スリーブ132の外周面上の現像剤126を所望の厚さにする。
前述した構成の現像装置113は、現像剤供給部114でトナーと磁性キャリアとを十分に攪拌し、この攪拌した現像剤126を磁極N1により現像スリーブ132の外周面に吸着する。そして、現像装置113は、現像スリーブ132が回転して、磁極S1により吸着した現像剤126を現像領域131に向かって搬送する。現像装置113は、規制ブレード116で所望の厚さになった現像剤126を感光体ドラム108に吸着させる。こうして、現像装置113は、現像剤126を現像ローラ115に担持し、現像領域131に搬送して、感光体ドラム108上の静電潜像を現像して、トナー像を形成する。
そして、現像装置113は、現像済みの現像剤126を、複数の磁極S2,N2で搬送した後、剤切れ領域Rで収容槽117に向かって離脱させる。さらに、そして、収容槽117内に収容された現像済みの現像剤126は、再度、第2空間121内で他の現像剤126と十分に攪拌されて、感光体ドラム108の静電潜像の現像に用いられる。
前述した構成の画像形成装置101は、以下に示すように、記録紙107に画像を形成する。まず、画像形成装置101は、感光体ドラム108を回転して、この感光体ドラム108の外表面を一様に帯電ローラ109により帯電する。感光体ドラム108の外表面にレーザ光を照射して、該感光体ドラム108の外表面に静電潜像を形成する。そして、静電潜像が現像領域131に位置付けられると、現像装置113の現像スリーブ132の外周面に吸着した現像剤126が感光体ドラム108の外表面に吸着して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム108の外表面に形成する。
そして、画像形成装置101は、給紙ユニット103の給紙ローラ124などにより搬送されてきた記録紙107が、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kの感光体ドラム108と転写ユニット104の搬送ベルト129との間に位置して、感光体ドラム108の外表面上に形成されたトナー像を記録紙107に転写する。画像形成装置101は、定着ユニット105で、記録紙107にトナー像を定着する。こうして、画像形成装置101は、記録紙107にカラー画像を形成する。
前述した現像スリーブ132は、図12及び図13に示す表面処理装置1によって外周面に粗面化処理が施される。
表面処理装置1は、図12に示すように、ベース3と、固定保持部4と、移動手段としての電磁コイル移動部5と、移動保持部6と、移動チャック部7と、磁場発生部としての電磁コイル8と、収容槽9と、回収部10と、冷却部11と、検出手段としてのリニアエンコーダ75と、制御手段としての制御装置76(図13に示す)とを備えている。
ベース3は、平板状に形成されて、工場のフロアやテーブル上等に設置される。ベース3の上面は、水平方向と平行に保たれる。ベース3の平面形状は、矩形状に形成されている。
固定保持部4は、ベース3の長手方向(以下、矢印Xで示す)の一端部から立設した複数の支柱12と、保持ベース13と、立設ブラケット14と、円筒保持部材15と、保持チャック16と、を備えている。
保持ベース13は、平板状に形成され、支柱12の上端に取り付けられている。立設ブラケット14は、平板状に形成され、保持ベース13から立設している。円筒保持部材15は、円筒状に形成され、立設ブラケット14と保持ベース13とに取り付けられている。円筒保持部材15は、その軸芯が水平方向と矢印Xとの双方と平行な状態でかつ前記立設ブラケット14よりベース3の中央部寄りに配置されている。円筒保持部材15は、内側に収容槽9の後述する一端部9aに取り付けられた後述するフランジ部材51b,51c,51d(即ち一端部9a)を収容する。
保持チャック16は、前述した円筒保持部材15即ち保持ベース13の近傍に配され、前述したベース3に取り付けられている。保持チャック16は、円筒保持部材15内に一端部9aが収容された収容槽9をチャックして、該収容槽9の一端部9aを保持する。前述した構成の固定保持部4は、収容槽9の一端部9aを保持する。
電磁コイル移動部5は、一対のリニアガイド17と、電磁コイル保持ベース18と、電磁コイル移動用アクチュエータ19と、を備えている。リニアガイド17は、レール20と、スライダ21とを備えている。レール20は、ベース3上に設置されている。レール20は、直線状に形成されているとともに、その長手方向がベース3の長手方向即ち矢印Xと平行に配されている。スライダ21は、レール20に該レール20の長手方向即ち矢印Xに沿って移動自在に支持されている。一対のリニアガイド17は、レール20がベース3の幅方向(以下、矢印Yで示す)に沿って互いに間隔をあけて配されている。なお、矢印Xと矢印Yとは、勿論、互いに直交しているとともに、それぞれ水平方向と平行である。
電磁コイル保持ベース18は、平板状に形成され、前述したスライダ21上に取り付け
られている。電磁コイル保持ベース18の上面は、水平方向と平行に配されている。電磁コイル保持ベース18は、電磁コイル8を表面上に設置する。電磁コイル移動用アクチュエータ19は、ベース3に取り付けられているとともに、前述した電磁コイル保持ベース18を矢印Xに沿って、スライド移動させる。前述した電磁コイル移動部5は、電磁コイル移動用アクチュエータ19により電磁コイル保持ベース18即ち電磁コイル8を矢印Yに沿ってスライド移動させる。また、電磁コイル移動部5による電磁コイル8の移動速度は、0mm/秒〜300mm/秒の間で変更可能である。さらに、電磁コイル移動部5の電磁コイル8の移動範囲は、600mm程度である。
移動保持部6は、一対のリニアガイド22と、保持ベース23と、第1アクチュエータ24と、第2アクチュエータ25と、移動ベース26と、軸受け回転部27と、保持チャック28と、を備えている。
リニアガイド22は、レール29と、スライダ30とを備えている。レール29は、ベース3上に設置されている。レール29は、直線状に形成されているとともに、その長手方向が矢印X即ちベース3の長手方向と平行に配されている。スライダ30は、レール29に該レール29の長手方向即ち矢印Xに沿って移動自在に支持されている。一対のリニアガイド22は、レール29が矢印Y即ちベース3の幅方向に沿って互いに間隔をあけて配されている。
保持ベース23は、平板状に形成され、前述したスライダ30上に取り付けられている。保持ベース23の上面は、水平方向と平行に配されている。第1アクチュエータ24は、ベース3に取り付けられているとともに、前述した保持ベース23を矢印Xに沿って、スライド移動させる。
第2アクチュエータ25は、保持ベース23に取り付けられているとともに、移動ベース26を矢印Yに沿って、スライド移動させる。移動ベース26は、平板状に形成され、その上面が水平方向と平行に配されている。
軸受け回転部27は、一対の軸受31と、芯軸としての中空保持部材32と、回転手段としての駆動用モータ33と、チャック用シリンダ34とを備えている。一対の軸受31は、矢印Xに沿って、互いに間隔をあけて配置されているとともに、移動ベース26上に設置されている。中空保持部材32は、磁性材料で構成され、かつ円筒状に形成されているとともに、前述した軸受31により軸芯回りに回転自在に支持されている。中空保持部材32は、その軸芯が前述した矢印X即ち固定保持部4の円筒保持部材15の軸芯と平行に配置されている。中空保持部材32は、一端部32aが収容槽9内に位置するように移動ベース26上から固定保持部4に向かって突出した格好で、かつ、他端部32cが移動ベース26上に位置した状態に配されている。中空保持部材32は、図2に示すように、円筒状の現像スリーブ132内に通される。また、中空保持部材32の移動ベース26上に位置付けられた他端部32cには、プーリ35が固定されている。プーリ35は、中空保持部材32と同軸に配置されている。
駆動用モータ33は、移動ベース26に設置されているとともに、その出力軸にプーリ36が取り付けられている。駆動用モータ33の出力軸の軸芯は、矢印Xと平行である。前述したプーリ35,36には、無端状のタイミングベルト37が掛け渡されている。駆動用モータ33は、中空保持部材32を軸芯回りに回転させる。駆動用モータ33は、中空保持部材32を軸芯回りに回転させることで、現像スリーブ132を収容槽9の長手方向と平行な中空保持部材32の軸芯則ち現像スリーブ132の軸芯を中心として回転させる。
チャック用シリンダ34は、移動ベース26に設置されたシリンダ本体38と、該シリンダ本体38にスライド自在に設けられたチャック軸39とを備えている。チャック軸39は、円柱状に形成されその長手方向が矢印Xと平行に配されている。チャック軸39は、中空保持部材32内に収容されているとともに、該中空保持部材32と同軸に配置されている。チャック軸39には、一対のチャック爪40が複数取り付けられている。
一対のチャック爪40は、チャック軸39の外周面から該チャック軸39の外周方向に突出する格好で、該チャック軸39に取り付けられている。また、チャック爪40は、中空保持部材32の外周面から該中空保持部材32の外周に向かって突出可能となっている。チャック爪40は、チャック軸39及び中空保持部材32からの突出量が変更自在に設けられている。複数対のチャック爪40は、前述したチャック軸39の長手方向即ち矢印Xに沿って、間隔をあけて配置されている。一対のチャック爪40は、チャック用シリンダ34のチャック軸39がシリンダ本体38に近づく方向に縮小すると、前述したチャック軸39及び中空保持部材32からの突出量が増加する。
前述したチャック用シリンダ34は、チャック軸39がシリンダ本体38に縮小することで、チャック爪40をよりチャック軸39の外周方向に突出させて、該チャック爪40を中空保持部材32の外周に取り付けられた現像スリーブ132の内周面に押圧させて、チャック軸39と中空保持部材32と現像スリーブ132とを固定する。このとき、勿論、チャック軸39と中空保持部材32と現像スリーブ132と後述の円筒部材50即ち収容槽9は、同軸になる。
前述したチャック用シリンダ34とチャック爪40は、中空保持部材32と収容槽9と同軸となるように現像スリーブ132を保持する。即ち、チャック用シリンダ34とチャック爪40は、現像スリーブ132を収容槽9の中心に保持する。前述したチャック用シリンダ34とチャック爪40と、中空保持部材32とは、特許請求の範囲に記載された保持手段をなしている。
保持チャック28は、前述した移動ベース26上に設置されている。保持チャック28は、収容槽9の他端部9bに取り付けられた後述のフランジ部材51aをチャックして、該収容槽9の他端部9bを保持する。保持チャック28は、収容槽9がその軸芯回りに回転することを規制する。
前述した構成の移動保持部6は、保持チャック28及び中空保持部材32などをアクチュエータ24,25により互いに直交する矢印X,Yに沿って移動させる。即ち、移動保持部6は、保持チャック28で保持した収容槽9を矢印X,Yに沿って移動させる。
移動チャック部7は、保持ベース41と、リニアガイド42と、保持チャック43とを備えている。保持ベース41は、リニアガイド22のレール29の固定保持部4寄りの端部に固定されている。保持ベース41は、平板状に形成され、その上面が水平方向と平行に配されている。
リニアガイド42は、レール44と、スライダ45とを備えている。レール44は、保持ベース41上に設置されている。レール44は、直線状に形成されているとともに、その長手方向が矢印Y即ちベース3の幅方向と平行に配されている。スライダ45は、レール44に該レール44の長手方向即ち矢印Yに沿って移動自在に支持されている。
保持チャック43は、スライダ45上に設置されている。保持チャック43は、前述した保持チャック16,28間に位置付けられている。保持チャック43は、収容槽9の他端部9b寄りの箇所をチャックして、該収容槽9を保持する。前述した移動チャック部7
は、保持チャック43が収容槽9を保持することで、該収容槽9を位置決めする。また、移動チャック部7は、保持チャック43が収容槽9を保持することで、収容槽9が軸芯に沿って移動する際に、前述した保持チャック28と協働して収容槽9を保持して、該収容槽9が軸受け回転部27即ち表面処理装置1から脱落することを防止する。
電磁コイル8は、図13に示すように、円筒状に形成された外皮46と該外皮46内に配された複数のコイル部47とを備えて、全体として円環状に形成されている。電磁コイル8の内径は、収容槽9の外径より大きい。即ち、電磁コイル8の内周面と収容槽9の外周面との間には、空間が形成されている。また、電磁コイル8の軸芯方向の全長は、収容槽9の軸芯方向の全長より十分に短い。電磁コイル8の軸芯方向の全長は、収容槽9の軸芯方向の全長の2/3以下であるのが望ましい。図示例では、電磁コイル8の内径は、90mmであるとともに、電磁コイル8の軸芯方向の長さは、85mmである。
外皮46は、その軸芯即ち電磁コイル8自身の軸芯が矢印Xと平行な状態で前述した電磁コイル保持ベース18に取り付けられている。電磁コイル8は、中空保持部材32、チャック軸39及び収容槽9と同軸に配置されている。複数のコイル部47は、外皮46即ち電磁コイル8の周方向に沿って互いに並設されている。コイル部47は、図13に示す三相交流電源48により印加される。複数のコイル部47には互いに移送のずれた電力が印加されて、これらの複数のコイル部47が互いに位相のずれた磁場を発生する。そして、電磁コイル8は、これらの磁場を合成して形成される該電磁コイル8の軸芯回りの回転方向の磁場(回転磁場)を内側に生じさせる。
前述した電磁コイル8は、三相交流電源48から印加されて、回転磁場を発生するとともに、電磁コイル移動部5によりその軸芯即ち収容槽9の長手方向に沿って移動される。そして、電磁コイル8は、前述した回転磁場により、収容槽9内に収容された線条材65を現像スリーブ132の外周に位置付け、該線条材65を収容槽9及び現像スリーブ132の軸芯回りに回転(移動)させる。そして、電磁コイル8は、前述した回転磁場により移動させた線条材65を現像スリーブ132の外周面に衝突させる。
また、三相交流電源48と電磁コイル8との間には、磁場変更手段としてのインバータ49が設けられている。則ち、表面処理装置1は、磁場変更手段としてのインバータ49を備えている。インバータ49は、三相交流電源48が電磁コイル8に印加する電力の周波数、電流値、電圧値を変更自在である。インバータ49は、電磁コイル8に印加する電力の周波数、電流値、電圧値を変更することで、三相交流電源48が電磁コイル8に印加する電力を増減させて、該電磁コイル8が発生する回転磁場の強さを変更する。
収容槽9は、図13に示すように、外壁が一重構造(外壁が一枚の壁からなること)の円筒部材50と、複数のフランジ部材51と、一対の削り屑封止ホルダ52と、一対の削り屑封止板53と、一対の位置決め部材54と、複数の仕切手段としての仕切部材55と、一対の封止板56とを備えている。
円筒部材50は、円筒状に形成されており、収容槽9の外殻を構成している。このため、収容槽9は、円筒部材50が一重構造に形成されていることで、外壁が一重構造に形成されているとともに、円筒状に形成されている。円筒部材50即ち収容槽9の外径は、40mm〜80mm程度であるのが望ましい。さらに、円筒部材50の肉厚は、0.5mm〜2.0mm程度であるのが望ましい。円筒部材50の軸芯方向の長さは、600mm〜800mm程度であるのが望ましい。円筒部材50は、非磁性体で構成されている。
円筒部材50には、複数の砥粒供給孔57が設けられている。砥粒供給孔57は、勿論、円筒部材50を貫通して、該円筒部材50の内外を連通している。砥粒供給孔57には、封止キャップ58が取り付けられている。砥粒供給孔57は、内側に線条材65を通して、該線条材65を円筒部材50即ち収容槽9に出し入れする。また、封止キャップ58は、砥粒供給孔57を塞いで、線条材65が円筒部材50即ち収容槽9の外部に流出することを規制する。
複数のフランジ部材51は、円環状又は円柱状に形成されている。複数のフランジ部材51のうち一つを除く大多数のフランジ部材51(図示例では、三つ)は、円筒部材50の一端部9aに取り付けられ、一つのフランジ部材51(以下、符号51aで示す)は、円筒部材50の他端部9bに取り付けられている。
円筒部材50の一端部9aに取り付けられた複数のフランジ部材51のうち一つのフランジ部材51(以下、符号51bで示す)は、円環状に形成され、かつ円筒部材50の外周に嵌合している。他の一つのフランジ部材51(以下、符号51cで示す)は、円環状に形成され、かつ前述したフランジ部材51bの外周に嵌合している。残りのフランジ部材51(以下、符号51dで示す)は、円環状のリング部59と、円柱状の円柱部60とを一体に備えている。リング部59は、円柱部60の外縁から立設した格好となっている。フランジ部材51dは、リング部59がフランジ部材51cの外周に嵌合している。
前述したフランジ部材51dには、軸受74により従動軸73が回転自在に支持されている。従動軸73は、円柱状に形成され、かつ収容槽9の円筒部材50と同軸に配されている。従動軸73は、端面に中空保持部材32が押し付けられる。従動軸73は、中空保持部材32とともに回転するとともに、該中空保持部材32の自由端としての一端部32aを支持する。
前述した一つのフランジ部材51aは、円環状に形成され、かつ円筒部材50の他端部9bの外周に嵌合している。フランジ部材51aは、内側に中空保持部材32を通している。なお、円筒部材50の一端部9aは、収容槽9の一端部をなしているとともに、円筒部材50の他端部9bは、収容槽9の他端部をなしている。
一対の削り屑封止ホルダ52は、それぞれ、円環状に形成されている。一方の削り屑封止ホルダ52は、円筒部材50の一端部9aの内周に嵌合し、他方の削り屑封止ホルダ52は、円筒部材50の他端部9bの内周に嵌合している。該他方の削り屑封止ホルダ52は、内側に中空保持部材32を通している。
一対の削り屑封止板53は、それぞれ、メッシュ状に形成されている。一方の削り屑封止板53は、円板状に形成され、かつ円筒部材50の一端部9aの内周に配されているとともに、前述した一方の削り屑封止ホルダ52に取り付けられている。さらに、一方の削り屑封止板53は、内側に従動軸73を通している。他方の削り屑封止板53は、円環状に形成され、かつ円筒部材50の他端部9bの内周に配されているとともに、前述した他方の削り屑封止ホルダ52に取り付けられている。他方の削り屑封止板53は、内側に中空保持部材32を通している。削り屑封止板53は、後述の線条材65が現像スリーブ132の外周面に衝突して、該現像スリーブ132から削りとられて形成される削り屑が円筒部材50即ち収容槽9外に漏れ出ることを規制する。
一対の位置決め部材54は、円筒状に形成されている。一方の位置決め部材54は、中空保持部材32の自由端である一端部32aの外周に嵌合している。他方の位置決め部材54は、円筒部材50内に位置しかつ他端部9b寄りの中空保持部材32の中央部32bの外周に嵌合している。一対の位置決め部材54は、互いに間に現像スリーブ132を挟んで、該現像スリーブ132を中空保持部材32に位置決めする。なお、一端部32aは、中空保持部材32の固定保持部4寄りでかつ移動保持部6から離れた側の端部をなして
いる。中央部32bは、収容槽9内でかつ中空保持部材32の固定保持部から離れた側であるとともに移動保持部6寄りの端部をなしている。
仕切部材55は、円環状に形成された本体部61と、メッシュ部62とを備えている。本体部61即ち仕切部材55は、円筒部材50の内周に嵌合して、該円筒部材50に取り付けられているとともに、内側に中空保持部材32を通している。本体部61即ち複数の仕切部材55は、一対の削り屑封止板53間に配されている。また、本体部61即ち複数の仕切部材55は、円筒部材50の軸芯P即ち長手方向に沿って、互いに間隔をあけて、並設されている。図示例では、仕切部材55は、7つ設けられている。
本体部61には、貫通孔63が設けられている。メッシュ部62は、貫通孔63を塞ぐ格好で本体部61に取り付けられている。メッシュ部62は、メッシュ状に形成されており、気体と削り屑が通ることを許容するとともに、線条材65が通ることを規制する。
前述した複数の仕切部材55は、円筒部材50内即ち収容槽9内の空間を、該円筒部材50即ち収容槽9の軸芯即ち現像スリーブ132の軸芯Pに沿って、仕切っている。また、軸芯Pは、収容槽9の軸芯と中空保持部材32の軸芯との双方をなしているとともに、収容槽9の長手方向をなしている。即ち、軸芯Pと収容槽9の長手方向とは、互いに平行である。さらに、前述した本体部61とメッシュ部62との双方即ち仕切部材55は、非磁性体で構成されている。
一対の封止板56は、円環状に形成されている。また、封止板56は、メッシュ状に形成されているとともに、気体と削り屑が通ることを許容するとともに、線条材65が通ることを規制する。一方の封止板56は、最も一端部9a寄りの仕切部材55に取り付けられているとともに、他方の封止板56は、最も他端部9b寄りの仕切部材55に取り付けられている。封止板56は、内側に現像スリーブ132の両端に取り付けられた後述するキャップ64を通す。封止板56は、仕切部材55間に位置付けられた線条材65を通すことを規制して、該線条材65の円筒部材50即ち収容槽9の外部への流出を規制する。
前述した構成の収容槽9は、複数の仕切部材55間に磁性体で構成される線条材65を収容するとともに、中空保持部材32に取り付けられた現像スリーブ132を円筒部材50内に収容する。即ち、収容槽9は、現像スリーブ132と線条材65との双方を収容する。また、線条材65は、前述した回転磁場により現像スリーブ132の外周を回転(移動)するなどして、現像スリーブ132の外周面に衝突する。線条材65は、現像スリーブ132の外周面に衝突して、現像スリーブ132の外周面から該現像スリーブ132の一部を削り取り、該現像スリーブ132の外周面を粗面化する。
線条材65は、例えば、オーステナイト系のステンレス鋼又はマルチンサイト系のステンレス鋼などの磁性材料で構成されている。線条材65は、図14に示すように、短線状の円柱状に形成されている。線条材65は、その外径が0.5mm以上でかつ1.2mm以下に形成されている。線条材65は、その全長をLとし、その外径をDとすると、L/Dが4以上でかつ10以下に形成されている。
さらに、線条材65の両端の外縁部65aは、図14に示すように、全周に亘って、断面円弧状の面取り加工が施されている。外縁部65aの曲率半径Rは、0.05mm以上でかつ0.2mm以下に形成されている。
前述した線条材65は、図15に示すように、前述した回転磁場によりその長手方向の中央を中心に回転(自転)されながら、前述した収容槽9と現像スリーブ132の周方向に回転(公転)される。
回収部10は、図13に示すように、気体流入管66と、気体排出用孔67と、メッシュ部材68と、気体排出用ダクト69と、集塵機70(図12に示す)とを備えている。気体流入管66は、他方の削り屑封止ホルダ52より円筒部材50即ち収容槽9の端(移動保持部6)寄りに設けられ、円筒部材50即ち収容槽9の内部に開口している。気体流入管66は、図示しない加圧気体供給源から加圧された気体などが供給される。気体流入管66は、加圧された気体を円筒部材50即ち収容槽9内に導く。
気体排出用孔67は、円筒部材50を貫通して、収容槽9の内外を連通しているとともに、一方の削り屑封止ホルダ52より円筒部材50即ち収容槽9の端寄り(移動保持部6から離れた側)に設けられている。メッシュ部材68は、気体排出用孔67を塞いだ格好で、円筒部材50に取り付けられている。メッシュ部材68は、削り屑と気体とが通ることを許容し、線条材65が通ることを規制する。メッシュ部材68は、線条材65が円筒部材50即ち収容槽9の外部に流出することを規制する。
気体排出用ダクト69は、配管であるとともに、気体排出用孔67の近傍に取り付けられている。気体排出用ダクト69は、気体排出用孔67の外縁を囲んでいる。気体排出用孔67及び気体排出用ダクト69は、気体流入管66から円筒部材50即ち収容槽9内に供給された気体を、円筒部材50即ち収容槽9の外部に導く。
集塵機70は、気体排出用ダクト69に接続しているとともに、該気体排出用ダクト69内の気体を吸引する。集塵機70は、気体排出用ダクト69内の気体を吸引することで、円筒部材50即ち収容槽9内の気体を前述した削り屑とともに吸引する。集塵機70は、削り屑を回収する。前述した回収部10は、気体流入管66を通して円筒部材50即ち収容槽9内に気体を供給し、該気体と集塵機70により気体排出用孔67と気体排出用ダクト69を通して、削り屑を円筒部材50即ち収容槽9の外部に導く。そして、回収部10は、集塵機70に削り屑を回収する。
冷却部11は、図12に示すように、冷却用ファン71と、冷却用ダクト72とを備えている。冷却用ファン71は、加圧された気体を冷却用ダクト72に供給する。冷却用ダクト72は、配管である。冷却用ダクト72は、冷却用ファン71から供給された加圧された気体を電磁コイル8に導く。冷却用ダクト72は、冷却用ファン71から供給された加圧された気体を、電磁コイル8に吹き付ける。冷却部11は、加圧された気体を電磁コイル8に吹き付けて、該電磁コイル8を冷却する。
リニアエンコーダ75は、図13に示すように、本体部77と、該本体部77に移動自在に設けられた検出子78とを備えている。本体部77は、直線状の延在しており、ベース3に取り付けられている。本体部77は、レール20と平行に、該一対のレール20間に配置されている。本体部77の全長は、前述した収容槽9より長い。本体部77は、長手方向の両端部が前述した収容槽9より該収容槽9の長手方向に沿って外側に突出した位置に配置されている。
検出子78は、本体部77則ち収容槽9の長手方向に沿って移動自在に設けられている。検出子78は、電磁コイル保持ベース18に取り付けられている。則ち、検出子78は、電磁コイル保持ベース18を介して、電磁コイル8に取り付けられている。
前述したリニアエンコーダ75は、本体部77則ち収容槽9に対する検出子78の位置を検出して、該検出した結果を制御装置76に向かって出力する。このように、リニアエンコーダ75は、電磁コイル8の収容槽9則ち現像スリーブ132に対する相対的な位置を検出して、検出結果を制御装置76に向かって出力する。
制御装置76は、周知のRAM、ROM、CPUなどを備えたコンピュータである。制御装置76は、電磁コイル移動部5と、移動保持部6と、移動チャック部7と、電磁コイル8と、インバータ49と、回収部10と、冷却部11と、リニアエンコーダ75などと接続しており、これらを制御して、表面処理装置1全体の制御を司る。
制御装置76は、リニアエンコーダ75の検出した電磁コイル8の現像スリーブ132に対する相対的な位置に応じた電磁コイル8の回転磁場の強さを記憶している。則ち、制御装置76は、電磁コイル8の現像スリーブ132に対する相対的な位置に応じたインバータ49が電磁コイル8に印加する電力を記憶している。また、制御装置76は、前述した電力を現像スリーブ132の品番毎に記憶している。
図示例では、制御装置76は、電磁コイル8が現像スリーブ132の長手方向(軸方向)の中央部から両端部に向かうにしたがって、インバータ49が電磁コイル8に印加する電力を徐々に大きくするパターンを予め記憶している。そして、制御装置76は、予め記憶した前述した電力のパターン通りにインバータ49に電磁コイル8の発生する回転磁場の強さを変更させる。このように、図示例では、制御装置76は、現像スリーブ132の両端部を加工する際の回転磁場が、現像スリーブ132の中央部を加工する際の回転磁場より強くなるように、インバータ49に電磁コイル8の発生する磁場の強さを変更させる。前述したように、制御装置76は、リニアエンコーダ75が検出した電磁コイル8の収容槽9則ち現像スリーブ132に対する相対的な位置に基づいて、インバータ49に電磁コイル8の発生する回転磁場の強さを変更させる。
さらに、制御装置76には、キーボードなどの各種の入力装置や、ディスプレイなどの各種の表示装置が接続している。
次に、前述した構成の表面処理装置1を用いて現像スリーブ132の外周面を処理(粗面化)して、現像スリーブ132を製造する工程を、以下説明する。
まず、制御装置76に入力装置から現像スリーブ132の品番などを入力する。そして、現像スリーブ132の長手方向(軸方向)の両端の外周に円筒状のキャップ64を嵌合させる。そして、前述した他方の位置決め部材54を中空保持部材32の外周に嵌合させる。そして、両端にキャップ64が取り付けられた現像スリーブ132内に中空保持部材32を通す。その後、前述した一方の位置決め部材54を中空保持部材32の外周に嵌合させる。そして、チャック用シリンダ34のチャック軸39を縮小させて、中空保持部材32に現像スリーブ132を固定する。このとき、中空保持部材32と現像スリーブ132などが同軸になる。こうして、現像スリーブ132を中空保持部材32に取り付ける。
そして、収容槽9内に現像スリーブ132及び中空保持部材32を収容するとともに、収容槽9の円筒部材50内に線条材65を供給する。こうして、収容槽9内に線条材65及び現像スリーブ132を収容する。さらに、収容槽9を保持チャック28,43でチャックする。こうして、移動保持部6に現像スリーブ132と収容槽9とを取り付ける。すると、収容槽9の円筒部材50と中空保持部材32と現像スリーブ132などが同軸になる。
前述した作業は、勿論、アクチュエータ24,25で移動ベース26の位置を調整しながら行われる。さらに、前述した作業は、勿論、保持ベース41の位置を調整しながら行われる。保持チャック16で収容槽9の一端部9aをチャックさせるなどして、固定保持部4に収容槽9の一端部9aを保持させる。
そして、回収部10の気体流入管66を通して収容槽9内に気体を供給するとともに、集塵機70で収容槽9内の気体を吸引するとともに、冷却部11に加圧された気体を電磁コイル8に吹き付けさせる。
そして、駆動用モータ33で中空保持部材32とともに現像スリーブ132を軸芯P回りに回転させる。その後、電磁コイル8に三相交流電源48からの電力を印加して、電磁コイル8に回転磁場を発生させる。すると、電磁コイル8の内側に位置する線条材65が自転しながら軸芯P回りに公転(回転即ち移動)して、該線条材65が現像スリーブ132の外周面に衝突して、該現像スリーブ132の外周面を粗面化する。
そして、電磁コイル移動部5が、適宜、電磁コイル8を軸芯Pに沿って移動する。すると、電磁コイル8の内側に侵入した線条材65が前述した回転磁場により移動(自転及び公転)するとともに、電磁コイル8の内側から抜け出た線条材65が停止する。また、仕切部材55が収容槽9内の空間を仕切っているので、線条材65が仕切部材55を越えて移動することが規制され、電磁コイル8の内側から抜け出た線条材65が前述した回転磁場内から抜け出ることとなる。さらに、電磁コイル移動部5が予め定められた所定の回数電磁コイル8を矢印Xに沿って往復移動させると、現像スリーブ132の外周面の粗面化が終了する。
さらに、電磁コイル8が現像スリーブ132の中央部から両端部に向かうにしたがって、電磁コイル8の発生する回転磁場が強くなる。回転磁場が強くなるにしたがって、線条材65の動きが激しくなる。すると、回転磁場が強くなるのにしたがって、線条材65がより勢い良く加工対象物に衝突して、該現像スリーブ132の外周面の表面粗さがより粗くなる。
前述した現像スリーブ132の外周面の粗面化が終了すると、電磁コイル8への電力の印加を停止するとともに、駆動用モータ33を停止する。さらに、回収部10と冷却部11とを停止する。そして、固定保持部4の保持チャック16の収容槽9の保持を解除するとともに、移動チャック部7の保持チャック43と移動保持部6の保持チャック28とが収容槽9を保持したまま、第1アクチュエータ24で移動ベース26を矢印Xに沿って固定保持部4から離す。すると、収容槽9が固定保持部4から離れる。そして、収容槽9内から外周面の粗面化が終了した現像スリーブ132を取り出して、新たな現像スリーブ132を収容槽9内に収容する。こうして、現像スリーブ132の外周面の粗面化を行って、外周面の表面粗さが中央部から両端部に向かうにしたがって徐々に粗くなる現像スリーブ132(図7に示す)が得られる。
また、前述した回転磁場によって、図15に示すように、線条材65が、長手方向が収容9及び現像スリーブ132の径方向などに沿う状態で長手方向の中央部を中心として自転しながら、現像スリーブ132の外周を公転する。このため、図13中実線で示すように、現像スリーブ132の外周面に線条材65の外縁部65aが衝突する。そして、図8及び図9に示すように、現像スリーブ132の外周面に略楕円(長円)形状の凹み146が、ランダムに多数形成される。そして、現像スリーブ132の外周面に形成された略楕円(長円)形状の凹み146は、長手方向が現像スリーブ132の軸方向に沿うものが該現像スリーブ132の周方向に沿うものより多い。
本実施形態によれば、ローラ本体134が両端に軸部134aを一体に設けて中実に形成されているので、ローラ本体134即ちマグネットローラ133を構成する磁性材料の量を十分な磁力を得ることができる程に確保でき、小型化を図っても高磁力なマグネットローラ133を得ることができる。
また、ローラ本体134の剤切れ領域Rに対応する部分に補強部材136を埋め込んでいるので、ローラ本体134即ちマグネットローラ133の剛性を向上して、形成する画像の高精度化を図ることができるとともに、ローラ本体134即ちマグネットローラ133の撓みを防止して破損することを確実に防止できる。
さらに、ローラ本体134の剤切れ領域Rに対応する部分に補強部材136を埋め込むので、剤切れ領域Rで確実に現像済みの現像剤126を現像スリーブ132の外周面から落とすことができる。また、ローラ本体134を円柱形上に形成する場合よりも磁性材料の使用量を減少できるので、特に、希土類磁性粉などの高価な材料を用いてローラ本体134を構成する場合には、低コスト化を図ることができる。
また、補強部材136がローラ本体134よりも剛性が強い材料で構成されているので、当該ローラ本体134即ちマグネットローラ133の剛性を向上でき、マグネットローラ133の撓みや破損を防止して、長期にわたって高画質な画像を得ることができるマグネットローラ133を提供できる。
補強部材136が磁性材料で構成されているため、剤切れ性のよい磁気波形を具現化することができ高画質な画像を得ることができるマグネットローラ133を提供できる。また、補強部材136をSUM(硫黄複合快削鋼鋼材)などの安価な材料で構成することにより、低コスト化を図ることができる。
補強部材136を構成する材料の溶融温度がローラ本体134の材料の溶融温度よりも高いため、ローラ本体134を射出成形する際に、当該ローラ本体134と補強部材136とをインサート成形などによって一体成形することが可能になり、製造工程の簡素化、補強部材の配置において高精度化を図ることができ、安価で精度のよいマグネットローラ133を提供できる。
ローラ本体134と補強部材136とが一体成形されているため製造工程が簡素化、補強部材136の位置の高精度化を図ることができる。また、ローラ本体134の成形時に、当該ローラ本体134の反りを補強部材によって抑制でき、安価で精度のよいマグネットローラ133を提供できる。
軸芯に直交する断面において磁力線が互いに平行になるように、磁気異方性を持たせることにより、無配向に比べて高磁力なマグネットローラ133を得ることができるとともに、成形時の金型138の構造が簡易で製造手番が短くなり、安価で高磁力なマグネットローラ133を提供できる。
磁場を印加しながら射出成形してマグネットローラ133を得るため、当該マグネットローラ133の工程を簡素化することができ、かつマグネットローラ133の磁力を高められるため、安価で高磁力なマグネットローラ133を提供することができる。
現像ローラ115は、前述したマグネットローラ133を備えているので、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。また、現像ローラ115は、回転磁場内でランダムに線条材65を衝突させて、ランダムな楕円形状の打痕としての凹み146を外周面に有する現像スリーブ132を用いているため、現像スリーブ132の加工時の曲がりを防止し、さらに、楕円形状の打痕としての凹み146が従来のV溝よりも浅くかつサンドブラスによる凹みよりも深いために、当該凹み146を外周面に形成したことで現像剤126の磨耗を防止することが可能になり、高精度で画像特性に有利なろ現像ローラ115を提供することができる。
前述した現像装置113は、前述した現像ローラを備え、プロセスカートリッジは、前述した現像装置を備え、画像形成装置は、プロセスカートリッジを備えているので、これらは、小型化を図りながらも、高磁力化と画像の高精度化を図ることができる。
また、本実施形態によれば、マグネットローラ133のローラ本体134が両端に軸部134aを設けて中実に構成されているので、ローラ本体134の軸部62及び本体部の両方即ちローラ本体134の全体が磁石として作用するようになり、小径のマグネットローラ133であっても磁石として作用する部分の体積を大きく構成することができる。そのために、小径であっても磁力の強いマグネットローラ133を得ることができる。
ローラ本体134の凹溝137内に希土類マグネットブロック135が配置されているので、希土類マグネットブロック135がマグネットローラ133の現像極として構成されるようになり、そのために、マグネットローラ133が小径であっても、現像極において十分な高磁力を発生させることができる。
希土類マグネットブロック135の磁力線J2とローラ本体134の磁力線J1とが互いにほぼ直交しているので、希土類マグネットブロック135の磁力線J2とマグネットローラ133の磁力線J1とが平行になる部分(図6のD部分)が生じ、当該部分での磁力を高磁力に構成することができる。このため、特に、現像極として機能する希土類マグネットブロック135の上下流側の現像剤搬送極をなす磁極S1,S2を高磁力に構成することができる。
このため、マグネットローラ133の磁力によって現像領域41に搬送された現像剤126の磁性キャリアが感光体ドラム108から離れる際に、現像剤126の磁性キャリアが感光体ドラム108に付着することを防ぐことができる。そして、磁性キャリアの付着を防ぐことにより、高画質な画像を得ることができる。
前述した画像形成装置101では、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kはカートリッジケース111と帯電ローラ109と感光体ドラム108とクリーニングブレード112と現像装置113とを備えている。しかしながら、本発明ではプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kは少なくとも現像装置113を備えていれば良く、カートリッジケース111と帯電ローラ109と感光体ドラム108とクリーニングブレード112を必ずしも備えていなくても良い。
また、前述した実施形態では画像形成装置101は装置本体102に着脱自在なプロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kを備えている。しかしながら本発明では、画像形成装置101は現像装置113を備えていれば良く、プロセスカートリッジ106Y,106M,106C,106Kを必ずしも備えていなくても良い。
また、前述した実施形態では、補強部材136を断面略矩形状に形成している。しかしながら、本発明では、図16乃至図18に示すように、補強部材136の断面形状を種々の形状としても良い。図16は、補強部材136の断面形状を扇形とし、図17は、補強部材136の断面形状をローラ本体134の中心寄りが太い台形とし、図18は、補強部材136の断面形状をローラ本体134の中心に向かう矢印形としている。
特に、図17及び図18に示すように、補強部材136を形成した際には、当該補強部材136とローラ本体134との位置ずれを確実に防止でき、補強部材136がローラ本体134から離脱することを防ぐことができる。また、特に、図17及び図18に示すように、補強部材136を形成した際には、補強部材136を配置した状態でローラ本体134を冷却する際に生じやすいローラ本体134の反りを防止することが可能になる。なお、図16乃至図18において、前述した実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の発明者は、以下の比較例、本発明品1及び本発明品2で示すマグネットローラ133を試作して、本発明の効果を確認した。
(比較例)
磁性粉として異方性のSrフェライト粉を用い、高分子化合物として6ナイロンを混合したプラスチックマグネット(戸田工業製TP−S68)を用いて、樹脂温度300℃で0.7Tの磁場を一方向に印加しながら射出成形して、φ8.5mm×313mmで外周に幅3mm×深さ2.3mmの凹溝を有するローラ本体134を得た。別途製作した希土類マグネットブロック135を凹溝137内に配置した。なお、この比較例では、補強部材136を勿論も設けていない。
希土類マグネットブロック135は、異方性Ne−Fe−B系希土類磁石(愛知製鋼株式会社製のマグファインMFP−13)950g秤量し、ポリエステル樹脂100重量部に対して、4級アンモニウム塩(帯電制御剤)1.5重量部、スチレンアクリル樹脂(低軟化点物質)1.5重量部、カーボンブラック2.0重量部が内添され、シリカ(H2000)1.5重量部が外添されている熱可塑性樹脂を50g秤量し、ターブラーミキサーで22rpm×10minの条件で混練した。磁性材料(SKS3)で構成された金型のキャビティ(W2.2mm×H10.0mm×L313mm)内に、前記材料を12.0g充填し、配向電流として100Aをプレス方向と直行する方向に流しながら、400kNのプレス圧力を付与して成形した。その後、3500Vのパルス電圧で金型及びマグネットブロックを脱磁して、金型を開いてマグネットブロックを脱型し、これらのマグネットブロックを100℃×60分にて焼成した。出来上がった希土類マグネットブロック135は幅2.8mm×高さ2.2mm×長さ313mmだった。
(本発明品1)
比較例と同様にローラ本体134を作製したが、ローラ本体134には剤切れ領域に対応する部分に幅3.9mm×深さ2.1mmの溝を設けた。現像極に位置する凹溝137に比較例と同様の希土類マグネットブロック135を配置し、剤切れ領域Rに対応する部分に幅3.8mm×高さ2mm×長さ313mmのアルミニウム合金で構成された補強部材136を配置した。
(本発明品2)
本発明品1と同様のローラ本体134を作製し、現像極に位置する凹溝137に比較例と同様の希土類マグネットブロック135を配置し、剤切れ領域Rに対応する部分に本発明品1と同寸法のSUMで構成された補強部材136を配置した。
比較例、本発明品1、本発明品2のマグネットローラ133の両端を保持し、当該マグネットローラ133の中央部に100g荷重を付与し、その時の変異をてこ式ダイヤルゲージで計測して各マグネットローラ133の剛性を計測した。本発明品1は比較例に比べ剛性が約1.5倍に高くなり、本発明品2は比較例に比べ約2.5倍高くなった。このように、補強部材136を設けることで、マグネットローラ133の剛性を向上できることが明らかとなった。
上記比較例、本発明品1、本発明品2のマグネットローラ133を、電磁石を用いて磁化し、図5に示す磁気特性を得た。比較例では、剤切れ領域R付近の磁極の一部が隣接した磁極N1,N2と逆極になるが、本発明品1、本発明品2では同極であり、現像剤126が離れやすい波形を具現化できる。また、上記マグネットローラ133にアルミニウム合金で構成された現像スリーブ132を外挿し、現像スリーブ132の外周面に現像剤126を配置して剤切れ性を確認したところ、比較例では現像剤126がわずかに連れまわったが、本発明品1及び本発明品2では連れまわりが発生しない。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。即ち、各磁極の配置や、各磁極の極性などは、実施形態に記載された構成及び配置に限定されることなく、種々の構成及び配置にしても良い。
本発明の一実施形態にかかるプロセスカートリッジを備えた画像形成装置の構成を正面からみた説明図である。 図1に示された画像形成装置の現像装置を備えたプロセスカートリッジの断面図である。 図2に示されたプロセスカートリッジの現像ローラを備えた現像装置の断面図である。 図3に示された現像ローラのマグネットローラの分解斜視図である。 図3に示された現像ローラの要部の断面図である。 図4に示されたマグネットローラの要部の断面図である。 図3に示された現像ローラの現像スリーブを示す斜視図である。 図7に示された現像スリーブの外周面を拡大して示す説明図である。 図8に示された現像スリーブの外周面を模式的に示す説明図である。 図3に示された現像ローラのマグネットローラを成形する金型の概略の構成を示す説明図である。 図3に示された現像ローラのマグネットローラの製造工程を示す説明図で、図11(a)は磁場中で成形によりローラ本体を成形する工程、図11(b)は成形したローラ本体に希土類マグネットブロックを配置固定する工程、図11(c)は希土類マグネットブロックを配置したマグネットローラを着磁する工程を示している。 図7に示された現像スリーブの外周面に粗面化処理を施す表面処理装置の概略の構成を示す斜視図である。 図12中のII−II線に沿う断面図である。 図12に示された表面処理装置で用いられる線条材の斜視図である。 図12に示された表面処理装置の現像スリーブと現像スリーブの外周を自転しながら公転する線条材を示す説明図である。 図5に示された現像ローラの変形例の要部の断面図である。 図5に示された現像ローラの他の変形例の要部の断面図である。 図5に示された現像ローラの更に他の変形例の要部の断面図である。
符号の説明
65 線条材
101 画像形成装置
106Y,106M,106C,106K プロセスカートリッジ
108 感光体ドラム(像担持体)
113 現像装置
115 現像ローラ(現像剤担持体)
126 現像剤
132 現像スリーブ(非磁性の円筒体)
133 マグネットローラ
134 ローラ本体
134a 軸部
135 希土類マグネットブロック(磁極)
136 補強部材(磁極)
138 金型
141 キャビティ
146 凹み
S1,S2,N1,N2 磁極
R 剤切れ領域

Claims (12)

  1. 非磁性の円筒体内に収容されてその円筒体の外周面に剤切れ領域を形成するように少なくとも一つの磁極を表面に有するマグネットローラにおいて、
    両端に軸部をそれぞれ一体に設けた中実のローラ本体と、前記ローラ本体の前記剤切れ領域に対応する部分に埋め込まれかつ前記ローラ本体の材料とは異なる材料で構成された長尺の補強部材と、を有していることを特徴とするマグネットローラ。
  2. 前記補強部材が、前記ローラ本体よりも剛性の高い材料で構成されていることを特徴とする請求項1記載のマグネットローラ。
  3. 前記補強部材が、磁性材料で構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のマグネットローラ。
  4. 前記補強部材が、前記ローラ本体よりも溶融温度の高い材料で構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか一項に記載のマグネットローラ。
  5. 前記補強部材と前記ローラ本体とが一体に成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか一項に記載のマグネットローラ。
  6. 前記ローラ本体が、当該ローラ本体の軸芯に直交する断面において磁力線が互いに平行となるように、磁気異方性を有して形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載のマグネットローラ。
  7. 磁性粉と高分子化合物とで構成される混合材料が一方向の配向磁場が印加された金型のキャビティ内に注入されることによって、前記ローラ本体が成形されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載のマグネットローラ。
  8. 複数の磁極を表面部分に有するマグネットローラと、前記マグネットローラを同軸上に内包する形で配置された非磁性の円筒体と、を備えた現像剤担持体において、前記マグネットローラとして、請求項1乃至請求項7のうちいずれか一項に記載のマグネットローラを備えていることを特徴とする現像剤担持体。
  9. 前記非磁性の円筒体の外周面には、回転磁場における短線状の線条材のランダムな衝突によって形成された多数の凹みが形成されていることを特徴とする請求項8記載の現像剤担持体。
  10. 外周面に現像剤を吸着する現像剤担持体を少なくとも備えた現像装置において、前記現像剤担持体として、請求項8又は請求項9に記載の現像担持体を備えていることを特徴とする現像装置。
  11. 現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジにおいて、前記現像装置として、請求項10記載の現像装置を有していることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 現像装置を少なくとも有するプロセスカートリッジを備えた画像形成装置において、前記プロセスカートリッジとして、請求項11記載のプロセスカートリッジを有していることを特徴とする画像形成装置。
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