JP2013186133A - 機能性シール及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】剥離層が不用意に剥離せず、また、効率的に生産することができる機能性シール及びその製造方法を提供する。
【解決手段】剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールにおいて、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えるように構成し、剥離層の外縁における全部を粘着層の外縁よりも外側に位置付け、或いは、剥離層の外縁における一部を粘着層の外縁よりも外側に位置付けると共に該剥離層の外縁における一部以外の残部を基材層の外縁と一致させ、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、機能性シール及びその製造方法に関するものである。
周知のとおり、例えば、洗剤や調味料などの商品は、容器本体と該容器本体の開口を閉じる蓋体とから構成されており、店頭に陳列された商品に対して悪意のある者が容器本体から蓋体を取り外して毒物を混入させた場合であっても、再度容器本体に蓋体を取り付ければ、容器本体に対する蓋体の開封の有無が判別できなくなり、後々問題に発展することがあった。このため、容器本体に対する蓋体の開封の有無を判別することができる機能性シールが多数開発されている。
後出特許文献1には、蓋体と容器本体とからなる被接着体に接着されるシールであって、蓋体用と容器本体用とに分離して形成される下層シールと、この下層シールの表面を覆うように積層圧着される一枚の上層シールとで多機能シールを構成し、分離された下層シールの表面に上層シールを再圧着不可能な状態で圧着し、この上層シールの上縁側にPOP表示欄を突出状に形成するとともに、下層シールに能書き表示欄を形成し、下層シールの裏面には被接着体に接着された際に下層シールの剥離を困難にする粘着層を形成したことを特徴とする多機能シールが開示されている。
実用新案登録第3127012号公報
ところが、前記特許文献1に開示された多機能シールにおいては、商品に貼り付けた際に、下層シール全体が商品に貼り付いた状態となる一方、上層シール全体が商品に貼り付いていない状態となるため、不用意に上層シールに対して商品から剥がれる方向に外力が働くと、商品から上層シールのみが捲れ上った状態となって該上層シールが下層シールから容易に剥がれてしまうという問題点があった。
また、前記特許文献1に開示された多機能シールにおいては、上層シールと下層シールとが圧着ニスによって接着されているため、製造工程として上層シールと下層シールとを圧着させる工程が必要となって生産効率が悪いという問題点があり、さらに、下層シールが蓋体用の部分と容器本体用の部分とに分かれているため、両下層シールの位置合わせてを容易に行うため、一枚のシールから両下層シールを切り出す方法を採用すると、一枚のシールから両下層シールを切り出した後に該両下層シールに該当しない部分を取り除く作業が必要となって生産効率が低下するという問題点があった。
そこで、本発明者は、剥離層が不用意に剥離せず、また、効率的に生産することができる機能性シール及びその製造方法を得ることを技術的課題として、その具現化をはかるべく、試行錯誤的に試作・実験を重ねた結果、剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールにおいて、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えるように構成し、剥離層の外縁における全部を粘着層の外縁よりも外側に位置付け、或いは、剥離層の外縁における一部を粘着層の外縁よりも外側に位置付けると共に該剥離層の外縁における一部以外の残部を基材層の外縁と一致させ、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断すれば、剥離層が不用意に剥離せず、また、効率的に生産することができる機能性シールを得ることができるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
すなわち、本発明に係る機能性シールは、剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールであって、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えており、剥離層の外縁における全部が粘着層の外縁よりも外側に位置付けられており、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断されているものである。
また、本発明に係る機能性シールは、剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールであって、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えており、剥離層の外縁における一部が粘着層の外縁よりも外側に位置付けられていると共に該剥離層の外縁における一部以外の残部が基材層の外縁と一致しており、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断されているものである。
また、本発明は、前記いずれかの機能性シールにおいて、基材層が印刷の施されたものである。
また、本発明は、前記いずれかの機能性シールにおいて、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みが部分的に欠落しているものである。
さらに、本発明に係る機能性シールの製造方法は、剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールの製造方法であって、基材層の裏面に部分的に粘着層を形成する粘着層形成工程と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うと共に粘着層の外縁よりも外側に位置付けられる外縁を有する剥離層を印刷する剥離層形成工程と、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層を切断する切断工程と、剥離層が印刷された基材層の表面側全体を覆うように保護層を積層固定する保護層形成工程と、を備えたものである。
本発明によれば、剥離層の外縁における全部を粘着層の外縁よりも外側に位置付け、或いは、剥離層の外縁における一部を粘着層の外縁よりも外側に位置付けると共に該剥離層の外縁における一部以外の残部を基材層の外縁と一致させ、かつ、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層を切断することにより、機能性シールを構成する各層を、切込みの内側に位置する付与部と切込みの外側に位置する剥奪部とに分断し、かつ、剥奪部に対して付与部が剥離層を介して仮接着された状態としたので、貼着対象物に貼り付けられた機能性シールの一端が捲れ上った際に、貼着対象物に対して剥奪部のみならず、付与部の粘着層が形成されていない外縁部が捲れ上るため、付与部から剥奪部が容易に剥離することがない。
また、本発明によれば、機能性シールをシールの製造において一般的に用いられる印刷加工とカット加工との組み合わせによって形成することができるため、特殊な機械を使用することなく、一般的な機械を使用して特殊な加工工程を加えることなく効率的に製造することができる。
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
実施の形態1に係る機能性シールを示した断面図である。 図1に示す機能性シールを示した平面図である。 図1に示す機能性シールの使用方法を示した説明図である。 図1に示す機能性シールの製造方法を示した断面図である。 実施の形態2に係る機能性シールを示した斜視図である。 図5に示す機能性シールを示した平面図である。 実施の形態3に係る機能性シールにおける切込みの形状を示した平面図である。 実施の形態4に係る機能性シールを示した断面図である。 図8に示す機能性シールの使用方法を示した説明図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1.
本実施の形態に係る機能性シール1は、図1に示すように、基材層2と、基材層2の裏面に部分的に積層される粘着層3と、基材層2の裏面における粘着層3が積層された部分以外の部分に積層される非粘着層4と、基材層2の表面における粘着層3の上方に当たる位置に積層される剥離層5と、剥離層5が積層された基材層2の表面全体を覆うように粘着固定層6を介して積層される保護層7とから構成されており、機能性シール1を構成する各層はいずれも円形状に形成されている(図2参照)。そして、機能性シール1は、剥離シート8に粘着層3を仮止めした状態で保存される。
剥離層5は、図2に示すように、粘着層3全体を覆うことができるように粘着層3の直径よりも大径に形成されており、かつ、剥離層5の外縁における全部が粘着層3の外縁よりも外側に位置付けられるように形成されている。そして、粘着層3の外縁と剥離層5の外縁との間を通って該粘着層3を周回するように走る切込み9によって剥離層5以下の各層、具体的には、剥離層5、基材層2及び非粘着層4が切断されている。よって、機能性シール1を構成する各層は、切込み9の内側に位置する付与部10と切込み9の外側に位置する剥奪部11とに分断され、かつ、剥奪部11に対して付与部10が剥離層5を介して仮接着された状態となっている。
次に、機能性シール1を構成する各層を詳細に説明する。
基材層2は、ステッカー、ラベル又はシールなどの基材として一般的に使用される紙又はフィルムなどを使用すればよく、例えば、フィルムとしては、ポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを使用すればよい。また、基材層2に使用される紙又はフィルムには、表面又は裏面のいずれか一方又は双方に印刷によって文字・図柄・模様などを表示してもよい。
粘着層3は、基材層2の裏面に粘着剤を印刷することによって形成されている。なお、粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤などを使用すればよい。
なお、基材層2及び粘着層3としては、基材層2に対して粘着層3を積層させた状態で市販されている材料を使用することもできる。
非粘着層4は、基材層2の裏面に積層された粘着層3に糊殺剤を重ねて印刷することによって形成されている。なお、糊殺剤としては、粘着層3上に印刷可能であり、かつ、粘着層3の粘着力を封じることができるものであればよく、例えば、透明又は着色のインキなどを使用すればよい。但し、粘着層3上に印刷した直後に硬化させることができるインキが好ましく、例えば、紫外線硬化型インキを使用することが好ましい。
剥離層5は、上・下二層構造になっており、保護層7から基材層2を剥離させた際に、保護層7側へ移行する上層12と基材層2側へ移行する下層13との間で剥離し、剥離後は両層12,13間で再接着不可能となる。なお、保護層7から基材層2を剥離させた際に、保護層7側へ上層12が移行し、かつ、基材層2側へ下層13が移行するように、上層12と下層13との間の接着力は、上層12の保護層7に対する接着力よりも弱く調整し、かつ、下層13の基材層2に対する接着力よりも弱く調整する必要がある。
剥離層5を構成する下層13は、基材層2の表面に剥離剤を配合したインキを印刷して固化させることによって形成されている。例えば、剥離剤としては、シリコンやワックスなどを使用すればよい。また、剥離層5を構成する上層12は、下層13の表面に透明又は着色のインキを印刷して固化させることによって形成されている。なお、インキとしては、例えば、溶剤型インキや紫外線硬化型インキを使用することができるが、剥離性を有する下層13に瞬時に硬化(固化)させる点で紫外線硬化型インキがより好ましい。
粘着固定層6は、保護層7の裏面全体に粘着剤を印刷することによって形成されている。なお、粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤やゴム系粘着剤などを使用すればよい。
保護層7は、ラミネートフィルムとして一般的に使用されているフィルムを使用すればよい。なお、当該フィルムは、透明であってもよく、マット加工、着色加工、蒸着加工などの加工が施されたものであってもよい。さらに、保護層7に使用されるフィルムには、表面又は裏面のいずれか一方又は双方に印刷によって文字・図柄・模様などを表示してもよい。
次に、本実施の形態に係る機能性シール1の使用方法を説明する。
先ず、貼着対象物14に機能性シール1を貼り付ける際には、図3の(a)に示すように、機能性シール1を剥離シート8から剥がし、図3の(b)に示すように、機能性シール1の粘着層3を貼着対象物14に貼り付ける。
次に、貼着対象物14に貼り付けた機能性シール1を剥がす際には、図3の(c)に示すように、機能性シール1の一端を僅かに持ち上げると、剥奪部11の一端側が持ち上がると共に、付与部10の粘着層3が形成されていない外縁が持ち上がる。続いて、図3の(d)に示すように、機能性シール1の一端を更に高く持ち上げると、剥離層5が上・下二層間で剥離し、図3の(e)に示すように、剥奪部11を貼着対象物14から完全に剥がすことにより、貼着対象物14に付与部10のみが残存した状態となる。
次に、本実施の形態に係る機能性シール1の製造方法を説明する。
先ず、図4の(a)に示すように、基材層2の裏面全体に粘着剤を印刷し、続いて、基材層2の裏面に部分的に粘着剤が残るように糊殺剤を印刷することにより、基材層2の裏面に部分的に粘着層3を形成すると共に、粘着層3以外の部分に非粘着層4を形成する(粘着層形成工程)。なお、図4の(b)に示すように、基材層2の裏面に形成された粘着層3は剥離シート8に貼り付けられる。次に、図4の(c)に示すように、基材層2の表面における粘着層3の上方に当たる位置に剥離剤を配合したインキを印刷して剥離層5を構成する下層13を形成し、続いて、剥離層を構成する下層13全体に重ね合わせるようにインキを印刷して剥離層5を構成する上層12を形成する(剥離層形成工程)。なお、基材層2の表面に剥離層5を構成する下層13を形成する際には、平面視した際に、剥離層5を構成する下層13が粘着層3全体を覆うと共に、剥離層5を構成する下層13の外縁が粘着層3の外縁よりも外側に位置するように形成する。次に、図4の(d)に示すように、粘着層3の外縁と該粘着層3の外縁よりも外側に位置する剥離層5の外縁との間を通るように切込み9を形成し、当該切込み9によって剥離シート8の上方に位置する各層、具体的には、剥離層5以下の各層である剥離層5、基材層2及び非粘着層4を切断する(切断工程)。最後に、図4の(e)に示すように、前記各工程で形成された積層体15を該積層体15が仮接着された剥離シート8を残して所定形状に切り取ることによって機能性シール1を形成することができる。
本実施の形態においては、保護層7と基材層2とを粘着固定層6を介して粘着しているが、保護層7を印刷によって形成することにより、基材層2に直接固定させるように形成してもよい。この場合には、保護層7は、ホットメルト樹脂の塗布によって形成することができ、或いは、熱圧着フィルムの熱圧着によって形成することができる。
実施の形態2.
本実施の形態は、前記実施の形態1に係る機能性シールの変形例であり、図5及び図6において図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。
本実施の形態に係る機能性シール1は、図5に示すように、矩形状に形成されている。そして、剥離層5が、粘着層3全体を覆うことができるように形成されており、かつ、剥離層5を構成する四辺のうちで長さ方向に伸びる二辺の外縁が基材層2の外縁と一致していると共に、剥離層5を構成する四辺のうちで幅方向に伸びる二辺の外縁が粘着層3を構成する四辺のうちで幅方向に伸びる二辺の外縁よりも外側に位置付けられるように形成されている。そして、粘着層3を構成する幅方向に伸びる二辺の外縁と剥離層5を構成する幅方向に伸びる二辺の外縁との間を通って走る切込み9によって剥離層5以下の各層が切断されている。よって、機能性シール1を構成する各層は、切込み9と機能性シート1の外縁を構成する基材層2の外縁とで囲まれる付与部10と該付与部10を除いた剥奪部11とに分断され、かつ、剥奪部11に対して付与部10が剥離層5を介して仮接着された状態となっている。
実施の形態3.
本実施の形態は、前記実施の形態1に係る機能性シールにおける切込みの変形例であり、図7において図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。なお、図7においては、保護層及び粘着固定層は記載されていない。
本実施の形態に係る切込み9は、粘着層3を周回するように走っていると共に、等間隔に配置された4つの欠落部16が設けられている。
本実施の形態によれば、切込み9に欠落部16を設けることにより、剥奪部11と付与部10との切込み9を挟んで隣接する各層が部分的に繋がった状態となるため、付与部10から剥奪部11を剥がし取る際に、両部10,11の繋がった各層を引きちぎる必要がある。これにより、切込み9に設ける欠落部16の長さや数を調整することによって付与部10から剥奪部11を剥がし取る際に必要となる剥離力の強弱を調整することができる。
実施の形態4.
本実施の形態は、前記実施の形態1に係る機能性シールを利用した封緘シールである。図8及び図9において図1〜図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。
本実施の形態に係る封緘シール17は、図8に示すように、基材層2と、基材層2の裏面に部分的に積層される一対の粘着層18,19と、基材層2の裏面における一対の粘着層18,19が積層された部分以外の部分に積層される非粘着層4と、基材層2の表面における一方の粘着層18の上方に当たる位置に積層される剥離層5と、剥離層5が積層された基材層2の表面全体を覆うように粘着固定層6を介して積層される保護層7とから構成されている。そして、封緘シール17は、剥離シート8に粘着層18,19を仮止めした状態で保存される。
本実施の形態に係る封緘シールは、図9に示すように、本体20と該本体21の開口を閉じる蓋体21とからなる容器22の該本体20と該蓋体21とに架け渡すように配置し、封緘シール17の一方の粘着部18を蓋体21に貼り付けると共に、他方の粘着部19を本体20に貼り付ける。これにより、容器22の蓋体21を開封しようとすると、封緘シール17の剥離層5を剥離する必要があり、剥離層5は一度剥離すると再接着不可能となるため、容器の開封の有無を容易に確認することができる。
なお、前記各実施の形態においては、基材層の裏面全体に粘着剤を印刷し、該粘着剤を部分的に糊殺しすることによって粘着層を形成しているが、基材層の裏面に対して部分的に粘着剤を印刷して粘着層を形成してもよい。
本発明においては、基材層の上方に位置する保護層、粘着固定層及び剥離層を透明材料によって形成すれば、機能性シールの剥離部を剥離する前であっても付与部の基材層に印刷された文字、図柄などが目視することができるようになる。
なお、本発明に係る機能性シールは、剥離層の再接着不可能という機能を利用して前記実施の形態4のように封緘シールとして使用することができるが、これに限らず、例えば、保護層及び剥離層を不透明な材料で形成することにより、基材層に所定の情報を表示し、剥離部を剥離しないと当該情報が読みとることができない特殊シールなど工夫によって様々なシールに応用することができる。
1 機能性シール
2 基材層
3 粘着層
4 非粘着層
5 剥離層
6 粘着固定層
7 保護層
8 剥離シート
9 切込み
10 付与部
11 剥奪部
12 上層
13 下層
14 貼着対象物
15 積層体
16 欠落部
17 封緘シール
18 一方の粘着層
19 他方の粘着層
20 本体
21 蓋体
22 容器

Claims (5)

  1. 剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールであって、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えており、剥離層の外縁における全部が粘着層の外縁よりも外側に位置付けられており、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断されていることを特徴とする機能性シール。
  2. 剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールであって、基材層と、基材層の裏面に部分的に積層される粘着層と、基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うように積層される剥離層と、剥離層が積層された基材層の表面全体に積層固定される保護層とを備えており、剥離層の外縁における一部が粘着層の外縁よりも外側に位置付けられていると共に該剥離層の外縁における一部以外の残部が基材層の外縁と一致しており、粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層が切断されていることを特徴とする機能性シール。
  3. 基材層が印刷の施されたものである請求項1又は2のいずれかに記載の機能性シール。
  4. 粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みが部分的に欠落している請求項1乃至3のいずれかに記載の機能性シール。
  5. 剥離層が上・下二層に剥離して剥離後に再接着不可能となる機能性シールの製造方法であって、
    基材層の裏面に部分的に粘着層を形成する粘着層形成工程と、
    基材層の表面における粘着層の上方に当たる位置に該粘着層全体を覆うと共に粘着層の外縁よりも外側に位置付けられる外縁を有する剥離層を印刷する剥離層形成工程と、
    粘着層の外縁と該粘着層の外縁よりも外側に位置付けられた剥離層の外縁との間を通る切込みによって剥離層以下の各層を切断する切断工程と、
    剥離層が印刷された基材層の表面側全体を覆うように保護層を積層固定する保護層形成工程と、
    を備えた機能性シールの製造方法。
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