JP2013185670A - 懸架装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】螺旋状のコイルスプリング30と、コイルスプリング30の端部を支持する下スプリングシート31と、コイルスプリング30と下スプリングシート31との間に介在する下シートラバー35と、を備え、下シートラバー35は、コイルスプリング30の端部の形状に沿う載置面311を有するとともに、コイルスプリング30の中心軸Pを含む中心面Cpに対して対称形状であり、下シートラバー35は、下スプリングシート31の載置面311と対向する面が載置面311の形状に沿う。
【選択図】図3
Description
例えば特許文献1に記載されたばね受構造は、コイルばね(コイルスプリング)の下側座巻部の端末側の一部を他の部分の曲率に対して曲率の異なる屈曲部とし、コイルばねの下側座巻部の端末面と衝合する端末受部と、座巻部の屈曲部の外周を支持する突部を備えている。
また、前記介在部材は、弾性体の部材であり、前記支持部材の上流側載置面と対向する部位の肉厚は略均一であり、当該支持部材の下流側載置面と対向する部位の肉厚は徐々に厚いとよい。
図1は、本発明の実施に係る懸架装置1の概略構成を示す図である。
懸架装置1は、図1に示すように、減衰装置(不図示)を内蔵するシリンダ10と、このシリンダ10内に収納されたピストン(不図示)を支持するピストンロッド20と、を備えている。
ピストンロッド20は、円柱状の部材であり、円柱の中心線方向の一方の端部側にピストン(不図示)が取り付けられ、中心線方向の他方の端部側に、懸架装置1を車両に取り付けるための車体側取付ブラケット40が取り付けられている。以下、ピストンロッド20の中心軸Pの方向(柱方向)を、以下では「上下方向」として説明する場合がある。
かかる構成の車体側取付ブラケット40は、ステー41がピストンロッド20の上端部に挿入されてナット21で締結されることにより、ピストンロッド20に装着されている。そして、車体側取付ブラケット40は、上マウントベース42および下マウントベース43に貫通されたボルト46により車体に取り付けられる。
上シートラバー36は、図1に示すように、コイルスプリング30の上端部と上スプリングシート32との間に介在する円環状の円環状部位361と、円環状部位361の下端部から下方に伸びる蛇腹状のダストカバー362とが連続するように一体成形されている。
バンプラバー61は、下端部(車輪側)から上端部(車体側)に向けて外径が段々と大きくなるように形成されており、上端部が、車体側取付ブラケット40のバンプラバー保持部材45の内側に嵌め込まれることでこの車体側取付ブラケット40に保持されている。
図2は、下スプリングシート31および下シートラバー35の斜視図である。
下シートラバー35は、図2に示すように、コイルスプリング30の下端部における先端部を所定長さに渡ってその外周全周を覆う全周覆い部351と、全周覆い部351に連続して形成され、コイルスプリング30の下端部の外周の下側半周を覆う半周覆い部352と、を備えた弾性体の部材である。弾性体としてゴムであることを例示することができる。それゆえ、コイルスプリング30は、下端部が下シートラバー35に覆われた状態で下スプリングシート31上に載せられる。
図3(a)は、下スプリングシート31を、図1に示した中心軸Cの軸心方向に上方からみた図である。図3(b)は、図3(a)のIIIb−IIIb部の断面図であり、中心軸Pの軸心方向が上下方向となるように示した図である。図3(c)は、下スプリングシート31にコイルスプリング30および下シートラバー35が載せられている状態における図3(a)のIIIb−IIIb部の断面図であり、中心軸Pの軸心方向が上下方向となるように示した図である。なお、中心軸Cは、例えば、上述した位置Dsを通り、中心軸Sおよび中心軸Pに対して傾斜し、中心軸Sおよび中心軸Pを通る面上にある軸である。
また、下スプリングシート31には、凹部310の開始地点から円周方向に0度(360度)に向けて所定角度(例えば5度)進んだ地点に、載置面311に略垂直に上側に突出する突出面315が設けられている。下シートラバー35に覆われたコイルスプリング30の下端部の先端は、この突出面315に突き当たることで回転が抑制される。
なお、下スプリングシート31は、板金がプレス加工されることにより、上述した形状に成形されることを例示することができる。
図5は、下シートラバー35およびコイルスプリング30の外観図である。図5(a)は、下シートラバー35に覆われたコイルスプリング30を、中心面Cpに直交する方向から見た図である。言い換えれば、図5(a)は、図3(b)と同じ方向に見た外観図であり、中心軸Pの軸心方向が上下方向となるように示した図である。図5(b)は、図5(a)のVb方向に見た図である。言い換えれば、図5(b)は、垂直面Ppに平行な方向に見た図である。
すなわち、本実施の形態に係る下スプリングシート31の凹部310の載置面311が凹部310の開始地点から中心面Cpまで円周方向に行くに従って徐々に上昇しているので、コイルスプリング30が載置面311上を駆け上り難くなる。これにより、下スプリングシート31に対する駆け上り方向のコイルスプリング30の回転を抑制することができる。
図6に示すように、下シートラバー35に、下端面353から下方に突出する突起354を設けるとともに、下スプリングシート31に、凹部310の載置面311を貫通する貫通孔314を形成し、下シートラバー35の突起354を、下スプリングシート31の貫通孔314に嵌め込むとよい。これにより、さらに下スプリングシート31に対するコイルスプリング30の回転を抑制することができる。
Claims (3)
- 螺旋状のコイルスプリングと、
前記コイルスプリングの端部を支持する支持部材と、
前記コイルスプリングと前記支持部材との間に介在する介在部材と、
を備え、
前記支持部材は、前記コイルスプリングの端部の形状に沿う載置面を有するとともに、当該コイルスプリングの中心軸を含む面に対して対称形状であり、
前記介在部材は、前記支持部材の前記載置面と対向する面が当該載置面の形状に沿うことを特徴とする懸架装置。 - 前記支持部材は、前記コイルスプリングの下端部を支持するとともに、前記載置面は、当該コイルスプリングの先端を支持する部位から当該コイルスプリングの中心軸を含む面まで当該コイルスプリングの螺旋状に沿うように徐々に高くなる上流側載置面と、当該コイルスプリングの中心軸を含む面から徐々に低くなる下流側載置面とを有することを特徴とする請求項1に記載の懸架装置。
- 前記介在部材は、弾性体の部材であり、前記支持部材の上流側載置面と対向する部位の肉厚は略均一であり、当該支持部材の下流側載置面と対向する部位の肉厚は徐々に厚いことを特徴とする請求項1または2に記載の懸架装置。
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