JP2013185534A - エンジンの潤滑制御方法及び装置 - Google Patents

エンジンの潤滑制御方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】オイルポンプの停止時にリリーフバルブの油室に入り込んだエアの噛み込みに起因するオイルポンプ駆動直後の異音の発生を抑制する。
【解決手段】エンジン回転が切替回転数未満のときはリリーフバルブ23の一端の油室60を第2制御通路36及び第3制御通路44を経由して供給通路12と連通させて低圧側リリーフ油圧とし、エンジン回転が切替回転数以上のときは油室60を第1制御通路24及び第3制御通路44を経由して供給通路12と連通させて高圧側リリーフ油圧とし、エンジン回転が切替回転数未満のエンジン始動時に制御条件が成立している期間中は油室60をドレン通路38、第2制御通路36及び第3制御通路44を経由して外部に開放するように、切替バルブ26を制御する制御部34を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの潤滑制御方法及び装置に関し、特に、オイルポンプとリリーフバルブとを用いるエンジンの潤滑制御方法及び装置に関する。
従来、オイルを貯留する貯留部と、この貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、このオイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、この供給通路内のオイルの圧力を制御する油圧制御部とを備えるエンジンの潤滑制御装置が知られている。
例えば、特許文献1に開示される油圧制御部は、オイルポンプの下流側の供給通路内のオイルの圧力が所定のリリーフ圧力以上になると開弁して前記下流側のオイルをオイルポンプの上流側に逃がすリリーフバルブと、開弁状態にあるとき前記リリーフ圧力を低圧側のリリーフ圧力に設定する一方、閉弁状態にあるとき前記リリーフ圧力を高圧側のリリーフ圧力に設定する切替バルブとを備えている。
また、前記特許文献1には、潤滑油を貯留する貯留部のオイルレベルが判定値よりも低いとき、つまりオイルポンプのエアの吸い込みが発生する可能性が高いときは、前記リリーフ圧力を低圧側のリリーフ圧力に設定して、前記貯留部内の潤滑油の消費量を減量することにより、オイルポンプのエアの吸い込みの発生を抑制する技術が開示されている。
特開2010−236526号公報(段落0006、0007、0027、0028)
一般に、貯留部としてのオイルパンは、シリンダブロックの下端部に取り付けられ、この貯留部内に貯留されたオイルに浸漬されるように、前記オイルポンプやリリーフバルブ等がシリンダブロックの下部に配置される。
ここで、前記オイルポンプやリリーフバルブ等は、なるべくエンジンの潤滑部位に近接して潤滑部位までの供給通路の長さの短縮化等を図るために、前記貯留部内で相対的に上方に配置される。そのため、リリーフバルブや供給通路等が部分的にオイルレベルから露出し、オイルの吐出が停止するオイルポンプの停止時(機械式オイルポンプの場合はエンジン停止時、電動式オイルポンプの場合は通電停止時)に、例えばリリーフバルブの油室にエアが入り込んで、次にオイルポンプを駆動させたとき(機械式オイルポンプの場合はエンジン始動時、電動式オイルポンプの場合は通電開始時)に、このエアの噛み込みに起因する異音が発生するという問題がある。この問題を解決するために、貯留部のオイルレベルを高くすることが考えられるが、オイルレベルを高くすると、オイルの掻き上げが起こって、クランクシャフトの回転抵抗となるので好ましくない。
そこで、本発明は、オイルレベルを高くすることなく、オイルポンプの停止時にリリーフバルブの油室に入り込んだエアの噛み込みに起因するオイルポンプ駆動直後すなわちエンジン始動直後の異音の発生を抑制することが可能なエンジンの潤滑制御方法及び装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、オイルを貯留する貯留部と、前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを用いるエンジンの潤滑制御方法であって、前記切替バルブを、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成し、エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法である(請求項1)。
本発明によれば、エンジン回転が切替回転数未満の低回転領域では、リリーフバルブの油室内に所定の通路を介して供給通路から油圧を供給することにより、低圧側のリリーフ油圧が設定され、エンジン回転が切替回転数以上の高回転領域では、リリーフバルブの油室内に前記通路と異なる他の所定の通路を介して供給通路から油圧を供給することにより、高圧側のリリーフ油圧が設定される。
その上で、エンジン回転が切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、リリーフバルブの油室を外部に開放するので、たとえオイルポンプの停止時にリリーフバルブの油室にエアが入り込んでも、エアを外部に放出することができ、エアの噛み込みに起因するエンジン始動直後の異音の発生を抑制することが可能となる。
さらに、リリーフバルブや供給通路等が部分的にオイルレベルから露出しても異音の問題がなくなるため、オイルポンプやリリーフバルブ等の貯留部内での配置の自由度が拡大する。
なお、本発明においては、オイルポンプは、エンジンにより駆動される機械式でも、電力により駆動される電動式でもよい。電動式オイルポンプの場合、エンジン停止に伴いオイルポンプが停止し、エンジン始動に伴いオイルポンプが駆動するものが対象となる。
本発明では、前記制御条件が成立している期間は、スタータスイッチがオフからオンに切り替えられた時点に開始し、エンジン回転が所定の判定回転数以上となってから所定時間が経過した時点に終了する期間であることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、供給通路内の油圧が上昇する前から、前記油室を外部に開放するので、オイルが流れ出して異音が発生する前に、リリーフバルブの油室に入り込んだエアを外部に放出することができ、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本発明では、前記制御条件が成立している期間は、エンジン回転が所定の判定回転数以上となった時点に開始し、前記時点から所定時間が経過した時点に終了する期間であることが好ましい(請求項3)。
この構成によれば、供給通路内の油圧がある程度上昇した段階で、前記油室を外部に開放するので、実施形態でより詳しく説明されるように、リリーフバルブの弁体のストローク量が増大し、前記エアの外部への放出が促進されて、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本発明では、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御した状態を常に維持することが好ましい(請求項4)。
この構成によれば、リリーフバルブの油室を連続して外部に開放するので、実施形態でより詳しく説明されるように、オイルポンプから供給通路内に吐出されるオイルの圧力が変動し易いエンジン始動時に、リリーフバルブの油室に入り込んだエアを安定して外部に放出することができ、これによっても、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本発明では、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放する状態と、前記油室を前記供給通路と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるように前記切替バルブを制御することが好ましい(請求項5)。
この構成によれば、リリーフバルブの油室を外部に開放する状態と、供給通路と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるので、実施形態でより詳しく説明されるように、リリーフバルブの弁体が確実に複数回ストロークされ、リリーフバルブの油室に入り込んだエアを確実且つ早期に外部に放出することができ、これによっても、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本発明では、前記切替バルブをソレノイドバルブで構成し、前記ソレノイドバルブを、通電時は前記油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させ、非通電時は前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させるように構成することが好ましい(請求項6)。
この構成によれば、たとえソレノイドバルブに断線故障が起こっても、前記油室が前記通路と異なる他の所定の通路を介して供給通路と連通するので、高圧側のリリーフ油圧が設定され、エンジンの潤滑油必要部品への潤滑油が確保され、潤滑性能の信頼性を確保できる。
本発明では、前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブを設け、前記切替バルブを、エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記第2の制御通路を前記供給通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記第2の制御通路を外部に開放するドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記第2の制御通路を前記ドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放するように構成することが好ましい(請求項7)。
この構成によれば、エンジン回転が切替回転数未満のときに前記油室を前記供給通路と連通させる経路(以下、「第1の経路」という)、エンジン回転が切替回転数以上のときに前記油室を前記供給通路と連通させる経路(以下、「第2の経路」という)、及び、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中に前記油室を外部に開放する経路(以下、「第3の経路」という)がそれぞれ具体化され、第1の経路は、第2の制御通路及び第3の制御通路を含んで構成され、第2の経路は、第1の制御通路及び第3の制御通路を含んで構成され、第3の経路は、ドレン通路、第2の制御通路及び第3の制御通路を含んで構成される。
さらに、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、リリーフバルブの油室をドレン通路、第2の制御通路及び第3の制御通路を介して外部に開放するので、実施形態でより詳しく説明されるように、少なくとも前記所定期間中は、制御バルブが第2の制御通路と第3の制御通路とを遮断する前に、リリーフバルブの油室に入り込んだエアをドレン通路、第2の制御通路及び第3の制御通路を介して外部に放出することができる。
また、本発明は、オイルを貯留する貯留部と、前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを備えたエンジンの潤滑制御装置であって、前記切替バルブが、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成され、エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御する制御部が備えられていることを特徴とするエンジンの潤滑制御装置である(請求項8)。
本発明は、エンジンの潤滑制御装置に係る発明であり、請求項1に記載のエンジンの潤滑制御方法に係る発明と同様の作用が得られるので、ここでは繰り返さない。
本発明では、オイルポンプの下流側の供給通路と前記リリーフバルブとを接続する第1リリーフ通路と、オイルポンプの上流側の吸上通路と前記リリーフバルブとを接続する第2リリーフ通路と、前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブとが設けられ、前記リリーフバルブは、前記第1リリーフ通路が開いた状態で前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを遮断する側に付勢され、且つ、前記第1リリーフ通路内の油圧及び前記油室内の油圧により前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、前記切替バルブは、外部に開放するドレン通路を有し、前記制御バルブは、前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に付勢され、且つ、前記第1の制御通路内の油圧により前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧され、且つ、前記第2の制御通路内の油圧により前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記供給通路とが連通し、前記第2の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が低圧側のリリーフ油圧とされ、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記第1の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が高圧側のリリーフ油圧とされ、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放されることが好ましい(請求項9)。
この構成は、請求項8のエンジンの潤滑制御装置を限定する構成であり、請求項7に記載の構成と同様の作用が得られるので、ここでは繰り返さない。
本発明によれば、オイルポンプの停止時にリリーフバルブの油室に入り込んだエアの噛み込みに起因するエンジン始動直後の異音の発生をオイルレベルを高くすることなく抑制することが可能で、オイルポンプやリリーフバルブ等の貯留部内での配置の自由度が拡大するエンジンの潤滑制御方法及び潤滑制御装置が提供される。
本発明の実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置の全体構成図である。 前記潤滑制御装置におけるオイルパン内のオイルポンプ及びリリーフバルブ等の配置を示す断面図である。 前記潤滑制御装置が低油圧モード(ソレノイドオン)にあるときの状態を示す全体構成図である。 前記潤滑制御装置がIGオフ停止(運転者の操作によるエンジン停止)されたときの状態を示す全体構成図である。 前記潤滑制御装置が図4の状態の次に始動時高油圧モード(ソレノイドオフ)とされたときの状態を示す全体構成図である。 前記潤滑制御装置が高油圧モード(ソレノイドオフ)にあるときの状態を示す全体構成図である。 前記潤滑制御装置がIGオン停止(運転者の操作によらないエンジン停止)されたときの状態を示す全体構成図である。 前記潤滑制御装置が図7の状態の次に始動時高油圧モードとされたときの状態を示す全体構成図である。 従来のエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。 本実施形態に係るエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。 本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置の制御システム図である。 本実施形態に係るエンジンの潤滑制御方法を実施するための具体的制御動作の一例を示すフローチャートである。 図12のフローチャートの始動時判定処理の具体的制御動作の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。 第2の実施形態に係るエンジンの潤滑制御方法を実施するための具体的制御動作の一例を示すフローチャートである。 図15のフローチャートの始動時判定処理の具体的制御動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態において、「上」、「下」、「右」、「左」というときは、特に断りがない限り、図面に関していう。
(1)全体構成
図1に示すように、本発明の実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は、オイル回路1を有し、このオイル回路1に、オイルポンプ8とリリーフバルブ23とを含むオイルポンプ装置2が備えられている。オイルポンプ8は、本実施形態では、図外のエンジンにより駆動される機械式オイルポンプであり、オイルを貯留するオイルパン4(外部)から吸上通路10を介してオイルを吸い上げ、加圧し、加圧したオイルを供給通路12に吐出する。供給通路12に吐出されたオイルは、オイルフィルタ16及びオイルクーラ18を経て、メインギャラリー20及びエンジンの潤滑部位6に供給され、エンジン各部の潤滑や冷却に用いられる。オイルフィルタ16の上流に冷間始動時用制御バルブ14が配設されている。このバルブ14は、エンジンの冷間始動時に供給通路12内の油圧が所定の上限値よりも高くなるとオイルを外部(例えばオイルパン4)へ排出するものである。
リリーフバルブ23は、オイルポンプケース48の収容部50(図2参照)に摺動自在に収容された弁体22と、リリーフバルブ23の一端側(図例では上側)に設けられた油室60と、前記弁体22を前記油室60側に付勢するコイルスプリング52とを備えている。リリーフバルブ23と供給通路12との間に第1リリーフ通路46aが設けられ、リリーフバルブ23と吸上通路10との間に第2リリーフ通路46bが設けられている。すなわち、第1リリーフ通路46aは、オイルポンプ8の下流側の供給通路12とリリーフバルブ23とを接続し、第2リリーフ通路46bは、オイルポンプ8の上流側の吸上通路10とリリーフバルブ23とを接続している。弁体22は、相対的に小径の小径部22aと相対的に大径の大径部22bとが軸部で連結された構成である。弁体22がコイルスプリング52の付勢力を受けて油室60側に移動しているとき(図1の状態)、第1リリーフ通路46aが小径部22aと大径部22bとの間で開口し、第2リリーフ通路46bが大径部22bにより閉塞される。つまり、第1リリーフ通路46aが開いた状態で、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが遮断される。供給通路12内の油圧が所定の低圧側のリリーフ油圧又は所定の高圧側のリリーフ油圧を超えると、第1リリーフ通路46aを介してリリーフバルブ23に供給された油圧が小径部22aと大径部22bとの受圧面積の差により弁体22をスプリング52側(図例では下側)に押圧する。そのため、弁体22が下側に移動し(図3の状態)、第2リリーフ通路46bが小径部22aと大径部22bとの間で開口し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通して、供給通路12内のオイルが吸上通路10に排出される。その結果、第1リリーフ通路46a内の油圧が低下し、弁体22は再び上側に移動する。
ここで、図2に示すように、前記オイルポンプ8やリリーフバルブ23等は、オイルパン4内で相対的に上方に配置されている。これは、なるべくエンジンの潤滑部位6に近接して潤滑部位6までの供給通路12の長さの短縮化等を図るためである。そのため、オイルポンプ8やリリーフバルブ23等はオイルパン4内に貯留されたオイルに浸漬されているが、リリーフバルブ23や供給通路12等が部分的にオイルレベルSから上方に露出している。その結果、オイルの吐出が停止するオイルポンプ8の停止時、すなわちエンジン停止時に、リリーフバルブ23の油室60にエアが入り込んで、次にオイルポンプ8を駆動させたとき、すなわちエンジン始動時に、このエアの噛み込みに起因する異音が発生するという問題が存在する。
図1に戻り、本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は、さらに、切替バルブとして機能するソレノイドバルブ26と、制御バルブ28と、メインギャラリー20からソレノイドバルブ26を経由して制御バルブ28に至る第1制御通路24と、ソレノイドバルブ26と制御バルブ28とを接続する第2制御通路36と、制御バルブ28とリリーフバルブ23の油室60とを接続する第3制御通路(アシスト通路)44とを有している。
ソレノイドバルブ26は、弁体30と、この弁体30をソレノイドバルブ26の一端側(図例では右側)に進出又は他端側(図例では左側)に後退させるソレノイド(電磁石)32と、外部(例えばオイルパン4)に開放するドレン通路38とを備えている。ソレノイドバルブ26は、コントロールユニット34からの信号を受けて、オン(通電)とされたときは、弁体30が進出し(図3参照)、第1制御通路24と第2制御通路36とが連通する。一方、オフ(非通電)とされたときは、弁体30が後退し(図1参照)、第2制御通路36とドレン通路38とが連通する。
第1制御通路24は、2つに分岐し、制御バルブ28の一端側(図例では下側)に設けられた第1入力ポート28aと、この第1入力ポート28a寄りの中間部に設けられた第2入力ポート28bとに接続している。第2制御通路36は、制御バルブ28の他端寄り(図例では上寄り)に設けられた第3入力ポート28cに接続している。第3制御通路44は、前記第3入力ポート28c寄りの中間部に設けられた出力ポート28dに接続している。
制御バルブ28は、オイルポンプケース48に摺動自在に収容された弁体40と、制御バルブ28の第3入力ポート28c側に設けられたスプリング室42aと、このスプリング室42aに収容されて前記弁体40を第1入力ポート28a側に付勢するコイルスプリング42とを備えている。弁体40は、相互に同径の円柱状部同士が軸部で連結された構成である。弁体40がコイルスプリング42の付勢力を受けて第1入力ポート28a側に移動しているとき、第1制御通路24と第3制御通路44とが遮断され、第2制御通路36と第3制御通路44とが第3入力ポート28cと出力ポート28dとを介して連通する(図1参照)。一方、供給通路12内の油圧、ひいてはメインギャラリー20内の油圧が大きくなると、第1制御通路24を介して第1入力ポート28aに供給された油圧が弁体40をスプリング42側に押圧する。そのため、弁体40がスプリング42側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断され、代わって、第1制御通路24と第3制御通路44とが第2入力ポート28bと出力ポート28dとを介して連通する(図6参照)。このとき、第3制御通路44が第1制御通路24と連通するか第2制御通路36と連通するかに拘らず、第1制御通路24又は第2制御通路36に油圧が供給されると、第3制御通路44を介してリリーフバルブ23の油室60に油圧が供給され、リリーフバルブ23の弁体22をスプリング52側に押圧し、リリーフバルブ23の油圧リリーフ動作をアシストする。
(2)潤滑制御装置の動作
(2−1)
エンジンがIGオフ停止(運転者の操作によるエンジン停止)された後、始動されるときの潤滑制御装置の動作を、低油圧モード→エンジンのIGオフ停止→始動時高油圧モード→低油圧モード→高油圧モードの順に移行する場合を例にして説明する。
[低油圧モード]
エンジン停止直前にエンジンが低回転かつ低負荷で運転されているとき、本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は低油圧モードとされ、ソレノイドバルブ26はオンとされる。すなわち、図3に示すように、第1制御通路24と第2制御通路36とが連通し、供給通路12内の油圧、ひいてはメインギャラリー20内の油圧は、第1制御通路24から制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに供給されると共に、第1制御通路24から第2制御通路36を経由して制御バルブ28の第3入力ポート28cにも供給される。制御バルブ28の弁体40の円柱状部の受圧面積は相互に等しいため、第1〜第3入力ポート28a〜28cに供給された油圧は相互に打ち消し合い、コイルスプリング42の付勢力のみが弁体40に作用する。その結果、弁体40は下側に移動し、第3入力ポート28cとスプリング室42aと出力ポート28dとを介して、第2制御通路36と第3制御通路44とが常に連通する(第1制御通路24と第3制御通路44とは遮断される)。そのため、リリーフバルブ23の油室60が、第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24(この経路を「第1経路」という)を介して供給通路12と常に連通し、供給通路12内の油圧が前記第1経路を経由して前記油室60に常に供給され、小径部22aと大径部22bとの受圧面積の差により下側に押圧されているリリーフバルブ23の弁体22をさらに下側に押圧(アシスト)する。これにより、弁体22が下側に移動し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通し、供給通路12内の油圧は所定の低圧側のリリーフ油圧に保持される(低油圧モード)。すなわち、低圧側のリリーフ油圧は、エンジン回転が所定の切替回転数(例えば2000rpm等)未満である低回転領域で用いられるリリーフ油圧である。
[エンジンのIGオフ停止]
次に、エンジンが運転者の操作により停止(IGオフ停止)されると、図4に示すように、ソレノイドバルブ26はオフとされる。そのため、第2制御通路36とドレン通路38とが連通し、リリーフバルブ23の油室60は、第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38(この経路を「第3経路」という)を介して外部に開放する。また、エンジン停止に伴いオイルポンプ8が停止するので、供給通路12内の油圧が低下し、リリーフバルブ23の弁体22が上側に移動する。そのため、油室60の容積が減少し、オイルがドレン通路38から外部に排出される。この状態で、時間が経過すると、前述したように、リリーフバルブ23の油室60にエアが入り込む現象が生じる。
[始動時高油圧モード]
次に、運転者の操作によりスタータスイッチ93(図11参照)がオフからオンとされて、エンジンが始動されると、所定期間、図5に示すように、ソレノイドバルブ26はオフのまま維持される。また、エンジン始動に伴いオイルポンプ8が駆動するので、第1リリーフ通路46aを介してリリーフバルブ23に油圧が供給され、リリーフバルブ23の弁体22が図中の2点鎖線で示されるように下側に移動する。そして、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通すると、弁体22は上側に移動する。つまり、弁体22が上下にストローク運動をする。一方、オイルポンプ8の駆動により、制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに油圧が供給され、制御バルブ28の弁体40が上側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とを遮断する。ここで、このオイル回路1において、制御バルブ28はリリーフバルブ23よりも下流にあるため、制御バルブ28の弁体40による第2制御通路36と第3制御通路44との遮断は、リリーフバルブ23の弁体22の上下のストローク運動よりも、時間的に遅れて生じる。そのため、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22は少なくとも1回ストローク運動をする。そして、この弁体22のストローク運動により、油室60に入り込んだエアが前記第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由して外部に放出される。
[低油圧モード]
次に、エンジンが低回転かつ低負荷で通常運転されるようになると、ソレノイドバルブ26はオフからオンに切り替えられ、低油圧モードとされる。低油圧モードの説明は、図3を参照してすでに述べたので、ここでは繰り返さない。
[高油圧モード]
次に、エンジンが高回転又は高負荷で運転されるようになると、本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は高油圧モードとされ、ソレノイドバルブ26はオフとされる。すなわち、図6に示すように、第2制御通路36とドレン通路38とが連通し、供給通路12内の油圧、ひいてはメインギャラリー20内の油圧は、第1制御通路24から制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに供給される。その結果、制御バルブ28の弁体40は上側に移動し、第2入力ポート28bと出力ポート28dとを介して、第1制御通路24と第3制御通路44とが連通する(第2制御通路36と第3制御通路44とは遮断される)。そのため、リリーフバルブ23の油室60が、第3制御通路44及び第1制御通路24(この経路を「第2経路」という)を介して供給通路12と連通し、供給通路12内の油圧が前記第2経路を経由して前記油室60に供給され、小径部22aと大径部22bとの受圧面積の差により下側に押圧されているリリーフバルブ23の弁体22をさらに下側に押圧(アシスト)する。これにより、弁体22が下側に移動し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通し、弁体22が再び上側に移動し、これを繰り返すことにより、供給通路12内の油圧は所定の高圧側のリリーフ油圧に保持される(高油圧モード)。すなわち、高圧側のリリーフ油圧は、エンジン回転が所定の切替回転数(例えば2000rpm等)以上である高回転領域で用いられるリリーフ油圧である。以上により、ソレノイドバルブ26は、リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとして機能する。
(2−2)
エンジンがIGオン停止(運転者の操作によらないエンジン停止)された後、始動されるときの潤滑制御装置の動作を、低油圧モード→エンジンのIGオン停止→始動時高油圧モード→低油圧モード→高油圧モードの順に移行する場合を例にして説明する。ただし、低油圧モード及び高油圧モードの説明は、図3及び図6を参照してすでに述べたので、ここではエンジンのIGオン停止及び始動時高油圧モードのみ説明する。
[エンジンのIGオン停止]
例えば、運転者がブレーキ操作をして車両が停止した際にエンジンが自動的に停止するアイドルストップ等のように、エンジンが運転者のイグニッションスイッチのオフ操作によらないで停止(IGオン停止)されると、図7に示すように、ソレノイドバルブ26はオンのまま維持される。そのため、リリーフバルブ23の油室60を供給通路12と連通させる第1経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24)がそのまま維持される。また、エンジン停止に伴いオイルポンプ8が停止するので、供給通路12内の油圧が低下する。しかしながら、油室60内に油圧が残っているため、リリーフバルブ23の弁体22は急には上側に移動せず、油圧の漏れにより緩やかに上側に移動する。この状態で、時間が経過すると、前述したように、リリーフバルブ23の油室60にエアが入り込む現象が生じる。
[始動時高油圧モード]
次に、エンジンの再始動条件(例えば運転者がブレーキペダルから足を離すこと等)が成立する等して、スタータモータ(図示せず)への通電が開始され、エンジンが始動されると、図8に示すように、ソレノイドバルブ26はオンからオフに切り替えられる。そのため、第1経路が消滅し、代わって、リリーフバルブ23の油室60を外部に開放する第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)が形成される。また、エンジン始動に伴いオイルポンプ8が駆動するので、第1リリーフ通路46aを介してリリーフバルブ23に油圧が供給され、リリーフバルブ23の弁体22が下側に移動する。そして、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通すると、弁体22は上側に移動する。つまり、弁体22が上下にストローク運動をする。一方、オイルポンプ8の駆動により、制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに油圧が供給され、制御バルブ28の弁体40が上側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とを遮断する。ここで、このオイル回路1において、制御バルブ28はリリーフバルブ23よりも下流にあるため、制御バルブ28の弁体40による第2制御通路36と第3制御通路44との遮断は、リリーフバルブ23の弁体22の上下のストローク運動よりも、時間的に遅れて生じる。そのため、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22は少なくとも1回ストローク運動をする。そして、この弁体22のストローク運動により、油室60に入り込んだエアが前記第3経路を経由して外部に放出される。
(3)本実施形態の特徴
(3−1)従来のエンジンの潤滑制御方法
図9は、前述の始動時高油圧モードを行わない従来のエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。図9において、「クランキング判定フラグ」は、エンジン始動時にスタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられて、スタータモータが駆動を開始し、クランキングが開始した時点t1で1にセットされ、その後、エンジン回転が所定の判定回転数以上となった時点t2で0にリセットされるフラグである。
なお、前記スタータスイッチ93のオフからオンへの切替えは、例えば運転者がイグニッションスイッチ(キーシリンダ式か押ボタン式かに拘らず)をオフに操作してエンジンを強制的に停止させることによるエンジン停止(IGオフ停止)後のエンジン始動時には、運転者がスタータスイッチ93をオフからオンに操作することにより行われる。一方、例えばアイドルストップのような運転者の操作によらないエンジン停止(IGオン停止)後のエンジン始動時には、前記スタータスイッチ93のオフからオンへの切替えは、例えばアイドルストップ用コントロールユニット(図示せず)がエンジン始動条件が成立したと判定したときに出力されるスタータモータへの通電開始信号、又は、スタータモータのピニオンがフライホイールのリングギヤに噛み合ったことが検出されたときに出力される検出信号により行われる。
「完爆判定フラグ」は、前記時点t2で1にセットされ、その後、IGオフ停止であるかIGオン停止であるかに拘らず、エンジン回転が略ゼロとなった時点で0にリセットされるフラグである。
「油圧制御モード」は、後述するように、コントロールユニット34(図1等参照)が図12に示す油圧制御を行うことにより設定される制御モードであり、前述したように、ソレノイドバルブ26をオン(通電)とする低油圧モード(図3参照)と、ソレノイドバルブ26をオフ(非通電)とする高油圧モード(図6参照)とがある。なお、高油圧モードには、始動時高油圧モード(図5及び図8参照)が含まれる。
なお、図9は、IGオン停止からのエンジン再始動の場合を示している。そのため、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられる時点t1までソレノイドバルブ26はオンとされている。これに対し、IGオフ停止の場合は、前記時点t1までソレノイドバルブ26はオフとされる。ただし、この点は、本発明にとって大きな相違ではない。
図9に示すように、従来は、前記時点t1後のエンジン始動時は、ソレノイドバルブ26は連続してオンとされていた(換言すれば低油圧モードが実行されていた)。そのため、図3を参照して説明したように、オイルポンプ8の駆動により、制御バルブ28の弁体40が下側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とが常に連通していた。その結果、リリーフバルブ23の油室60が、第1経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24)を経由して供給通路12と常に連通し、供給通路12内の油圧が前記第1経路を経由して前記油室60に常に供給され、リリーフバルブ23の弁体22が常にアシストされつつ下側に押圧されていた。そして、この押圧により、弁体22が下側に移動し、それまで大径部22bによって閉塞されていた第2リリーフ通路46bが開口して、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通し、小径部22aと大径部22bとの間の油圧が急変(低下)するときに、エンジン停止時に油室60内に入り込んだエアが空気バネとなって弁体22の動きが不安定となり、弁体22がハンチングを起こし、これによりエンジン始動直後に異音が発生していた。
この異音の発生原因は、図9の「オイルフィルター振動」に示されるように、「エンジン回転」の増大に伴い上昇する「供給通路内油圧」がピークになって所定の低圧側のリリーフ油圧に低下しようとするタイミングで異音が発生していることからも前記のように考察される。
(3−2)本実施形態のエンジンの潤滑制御方法
図10は、図9と対比して、本実施形態に係る始動時高油圧モードを採用したエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。
図10に示すように、本実施形態では、前記時点t1後のエンジン始動時は、ソレノイドバルブ26は一時的にオフとされる(換言すれば高油圧モードが実行される)。そのため、図5及び図8を参照して「始動時高油圧モード」として説明したように、制御バルブ28の第1入力ポート28aに供給された油圧により制御バルブ28の弁体40が上側に移動して第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22が1回又は2回以上ストローク運動をし、このストローク運動により、エンジン停止時に油室60内に入り込んだエアが第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由して外部に放出される。したがって、油室60内に残留したエアに起因する空気バネの作用が生じず、弁体22の動きが不安定となったり、弁体22がハンチングを起こすことがなくなり、エンジン始動直後の異音の発生が抑制される。
もっとも、この始動時高油圧モードにおいても、リリーフバルブ23の弁体22が下側に移動し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通する油圧の急変が弁体22の周囲で起こる。しかしながら、油室60は第3経路を経由して外部に開放しており、油室60に油圧が供給されることがない。したがって、油室60に空気バネの作用が生じず、弁体22はハンチングを起こすことなく安定して上下にストローク運動をする。
なお、図10において、「始動フラグ」、「t3」等が示されているが、これらは次の制御系の説明で明らかにされる。
(4)制御系
(4−1)制御システム
図11に示すように、コントロールユニット34(図1等参照)は、エンジン回転センサ91からのエンジン回転に関する情報、スロットル開度センサ92からのエンジン負荷に関する情報、スタータスイッチ93からのスタータスイッチ93のオン・オフに関する情報(又は、前述したように、スタータモータへの通電開始信号や、スタータモータのピニオンとリングギヤとの噛み合い検出信号の有無に関する情報でもよい)、及び、水温センサ94からのエンジン水温に関する情報等を入力し、これらの情報に基いて、切替バルブとして機能するソレノイドバルブ26をオフ又はオンに制御することにより、供給通路12内の油圧制御を実行する。
この油圧制御の実行のために、コントロールユニット34は、エンジンの現在の状況を判定し、その結果に基いて、図9及び図10に示した「クランキング判定フラグ」、「完爆判定フラグ」及び「始動フラグ」のセット・リセット、並びに、「油圧制御モード」の設定等を行う油圧制御処理部34aと、設定された油圧制御モードに基いて、ソレノイドバルブ26にオフ信号又はオン信号を出力する出力処理部34bとを備えている。
(4−2)制御動作
図12を参照して、前記コントロールユニット34が行う油圧制御の具体的制御動作の一例を説明する。
この油圧制御がスタートすると、まず、ステップS1で、始動時判定処理を行う。この始動時判定処理は、次の図13を参照して説明するように、現在がエンジン始動時であるか否か、所定の制御条件が成立しているか否かを判定し、その結果に基いて、次のステップS2で判定する始動フラグを0から1にセット又は1から0にリセットする処理である。
次いで、ステップS2で、始動フラグが1にセットされているか否かを判定する。この始動フラグは、前記ステップS1の始動時判定処理で1にセット又は0にリセットされるフラグである。その結果、始動フラグが1にセットされている場合は、ステップS3で、油圧制御モードを高油圧モード、より詳しくは始動時高油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオフ信号を出力し、ソレノイドバルブ26をオフとする。
これに対し、前記ステップS2の判定の結果、始動フラグが0にリセットされている場合は、ステップS4で、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域であるか否かを判定する。その結果、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域である場合は、ステップS5で、油圧制御モードを低油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオン信号を出力し、ソレノイドバルブ26をオンとする。
一方、前記ステップS4の判定の結果、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域でない場合(高回転又は高負荷の領域である場合)は、ステップS6で、油圧制御モードを高油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオフ信号を出力し、ソレノイドバルブ26をオフとする。
以上のような油圧制御により、エンジン始動時は、図10に示したように、油圧制御モードは、始動フラグが1にセットされている期間(図例では時点t1から時点t3までの期間)中は、ソレノイドバルブ26をオフとする高油圧モード、より詳しくは始動時高油圧モードに設定され、始動フラグが0にリセットされている期間(図例では時点t1までの期間及び時点t3からの期間)中は、ソレノイドバルブ26をオンとする低油圧モードに設定される。
次に、図13を参照して、前記ステップS1で前記コントロールユニット34が行う始動時判定処理の具体的制御動作の一例を説明する。
この始動時判定処理がスタートすると、まず、ステップS11で、始動フラグが0にリセットされているか否かを判定する。その結果、始動フラグが0にリセットされている場合は、ステップS12で、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられたか否かを判定する。その結果、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた場合は、ステップS13で、始動フラグを0から1にセットする。これにより、図10の時点t1に、始動フラグが0から1に切り替わる。
これに対し、前記ステップS12の判定の結果、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられなかった場合(前回から連続してスタータスイッチ93がオフ又はオンである場合)は、そのままリターンする。これにより、図10の時点t1までの期間中及び時点t3からの期間中は始動フラグが0に維持される。
一方、前記ステップS11の判定の結果、始動フラグが1にセットされている場合は、ステップS14で、エンジン水温が所定値以上であるか否かを判定する。その結果、エンジン水温が所定値以上である場合、つまり温間始動時である場合は、ステップS15で、エンジン回転が所定の第1判定回転数以上となってから所定時間が経過したか否かを判定する。この第1判定回転数は、温間始動時に、エンジンが完爆したと認められるエンジン回転数であり、その値は状況に応じて変化し得るが、例えば700rpm等である。その結果、エンジン回転が前記第1判定回転数以上となってから所定時間が経過した場合は、ステップS16で、始動フラグを1から0にリセットする。これにより、図10の時点t3に、始動フラグが1から0に切り替わる。ここで、図10の時点t2は、エンジン回転が前記第1判定回転数以上となった時点であり、この時点t2から前記所定時間が経過した時点が前記時点t3である。この所定時間(時点t2から時点t3までの時間)は、状況に応じて変化し得るが、例えば2〜3秒、好ましくは2.5秒等である。
これに対し、前記ステップS15の判定の結果、エンジン回転が前記第1判定回転数以上となってから所定時間が経過していない場合(エンジン回転が前記第1判定回転数未満である場合又はエンジン回転は前記第1判定回転数以上となっているが前記所定時間が経過していない場合)は、そのままリターンする。これにより、図10の時点t1から時点t3までの期間中は始動フラグが1に維持される。
一方、前記ステップS14の判定の結果、エンジン水温が所定値未満である場合、つまり冷間始動時である場合は、ステップS17で、エンジン回転が所定の第2判定回転数以上となってから所定時間が経過したか否かを判定する。この第2判定回転数は、冷間始動時に、エンジンが完爆したと認められるエンジン回転数であり、その値は状況に応じて変化し得るが、例えば900rpm等である。その結果、エンジン回転が前記第2判定回転数以上となってから所定時間が経過した場合は、前記ステップS16で、始動フラグを1から0にリセットする。これにより、図10の時点t3に、始動フラグが1から0に切り替わる。
これに対し、前記ステップS17の判定の結果、エンジン回転が前記第2判定回転数以上となってから所定時間が経過していない場合(エンジン回転が前記第2判定回転数未満である場合又はエンジン回転は前記第2判定回転数以上となっているが前記所定時間が経過していない場合)は、そのままリターンする。これにより、図10の時点t1から時点t3までの期間中は始動フラグが1に維持される。
以上のような始動時判定処理により、図10の時点t1から時点t3までの期間中は、図12の油圧制御において、ステップS3で、エンジン始動時にソレノイドバルブ26がオフとされ、図10の時点t1までの期間中及び時点t3からの期間中は、図12の油圧制御において、ステップS5で、エンジン始動時にソレノイドバルブ26がオンとされる。その結果、エンジン回転が前記切替回転数(例えば2000rpm等)未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間(スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた時点t1に開始し、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となってから所定時間が経過した時点t3に終了する期間)中は、ソレノイドバルブ26がオフに制御されることにより、リリーフバルブ23の油室60が第3の経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由して外部に開放される。
(5)第2の実施形態
次に、図14〜図16を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。ただし、前述の第1の実施形態と異なる部分のみ説明し、第1の実施形態と同様又は類似する部分は説明を省略する。また、第1実施形態と同様又は類似する構成については第1実施形態と同じ符号を用いる。
図10と図14とを比較すると、図10(第1実施形態)では、始動フラグの0から1への切替えが、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた時点t1で行われるのに対し、図14(第2実施形態)では、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となった時点t2で行われる点において、第1実施形態と第2実施形態とは相違している。
さらに、図10と図14とを比較すると、図10(第1実施形態)では、始動フラグが1にセットされている期間中は、ソレノイドバルブ26が連続してオフとされるのに対し、図14(第2実施形態)では、ソレノイドバルブ26がオフとオンとに複数回繰り返し切り替えられる点において、第1実施形態と第2実施形態とは相違している。
図15を参照して、前記コントロールユニット34が行う油圧制御の具体的制御動作の一例を説明する。
この油圧制御がスタートすると、まず、ステップS21で、始動時判定処理を行う。この始動時判定処理は、次の図16を参照して説明するように、現在がエンジン始動時であるか否か、所定の制御条件が成立しているか否かを判定し、その結果に基いて、次のステップS22で判定する始動フラグを0から1にセット又は1から0にリセットする処理である。
次いで、ステップS22で、始動フラグが1にセットされているか否かを判定する。この始動フラグは、前記ステップS21の始動時判定処理で1にセット又は0にリセットされるフラグである。その結果、始動フラグが1にセットされている場合は、ステップS23で、油圧制御モードを高油圧モード、より詳しくは始動時高油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオフ信号とオン信号とを交互に複数回繰り返し出力し、ソレノイドバルブ26をオフとオンとに複数回繰り返し切り替える。
これに対し、前記ステップS22の判定の結果、始動フラグが0にリセットされている場合は、ステップS24で、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域であるか否かを判定する。その結果、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域である場合は、ステップS25で、油圧制御モードを低油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオン信号を出力し、ソレノイドバルブ26をオンとする。
一方、前記ステップS24の判定の結果、エンジンの運転領域が低回転かつ低負荷の領域でない場合(高回転又は高負荷の領域である場合)は、ステップS26で、油圧制御モードを高油圧モードに設定する。具体的には、ソレノイドバルブ26にオフ信号を出力し、ソレノイドバルブ26をオフとする。
以上のような油圧制御により、エンジン始動時は、図14に示したように、油圧制御モードは、始動フラグが1にセットされている期間(図例では時点t1から時点t3までの期間)中は、ソレノイドバルブ26をオフとオンとに複数回繰り返し切り替える始動時高油圧モードに設定され、始動フラグが0にリセットされている期間(図例では時点t1までの期間及び時点t3からの期間)中は、ソレノイドバルブ26をオンとする低油圧モードに設定される。
図16を参照して、前記ステップS21で前記コントロールユニット34が行う始動時判定処理の具体的制御動作の一例を説明する。
この始動時判定処理がスタートすると、まず、ステップS31で、スタータスイッチ93がオンであるか否かを判定する。その結果、スタータスイッチ93がオンである場合は、ステップS32で、始動フラグが0にリセットされているか否かを判定する。一方、前記ステップS31の判定の結果、スタータスイッチ93がオフである場合(スタータスイッチ93のオフからオンへの切替えが行われる前である場合)は、そのままリターンする。
前記ステップS32の判定の結果、始動フラグが0にリセットされている場合は、ステップS33で、エンジン水温が所定値以上であるか否かを判定する。その結果、エンジン水温が所定値以上である場合、つまり温間始動時である場合は、ステップS34で、エンジン回転が所定の第1判定回転数以上であるか否かを判定する。この第1判定回転数は、温間始動時に、エンジンが完爆したと認められるエンジン回転数であり、その値は状況に応じて変化し得るが、例えば700rpm等である。その結果、エンジン回転が前記第1判定回転数以上である場合は、ステップS35で、始動フラグを0から1にセットする。これにより、図14の時点t2に、始動フラグが0から1に切り替わる。
これに対し、前記ステップS34の判定の結果、エンジン回転が前記第1判定回転数未満である場合は、そのままリターンする。これにより、図14の時点t2までの期間中は始動フラグが0に維持される。
一方、前記ステップS33の判定の結果、エンジン水温が所定値未満である場合、つまり冷間始動時である場合は、ステップS36で、エンジン回転が所定の第2判定回転数以上であるか否かを判定する。この第2判定回転数は、冷間始動時に、エンジンが完爆したと認められるエンジン回転数であり、その値は状況に応じて変化し得るが、例えば900rpm等である。その結果、エンジン回転が前記第2判定回転数以上である場合は、前記ステップS35で、始動フラグを0から1にセットする。これにより、図14の時点t2に、始動フラグが0から1に切り替わる。
これに対し、前記ステップS36の判定の結果、エンジン回転が前記第2判定回転数未満である場合は、そのままリターンする。これにより、図14の時点t2までの期間中は始動フラグが0に維持される。
一方、前記ステップS32の判定の結果、始動フラグが1にセットされている場合は、ステップS37で、始動フラグが1にセットされてから所定時間が経過したか否かを判定する。その結果、始動フラグが1にセットされてから所定時間が経過した場合は、ステップS38で、始動フラグを1から0にリセットする。これにより、図14の時点t3に、始動フラグが1から0に切り替わる。ここで、図14の時点t2は、エンジン回転が前記第1判定回転数以上又は前記第2判定回転数以上となった時点であり、この時点t2から前記所定時間が経過した時点が前記時点t3である。この所定時間(時点t2から時点t3までの時間)は、状況に応じて変化し得るが、例えば2〜3秒、好ましくは2.5秒等である。
これに対し、前記ステップS37の判定の結果、始動フラグが1にセットされてから所定時間が経過していない場合は、そのままリターンする。これにより、図14の時点t2から時点t3までの期間中は始動フラグが1に維持される。
以上のような始動時判定処理により、図14の時点t2から時点t3までの期間中は、図15の油圧制御において、ステップS23で、エンジン始動時にソレノイドバルブ26がオフとオンとに複数回(図例では2回)繰り返し切り替えられ、図10の時点t2までの期間中及び時点t3からの期間中は、図15の油圧制御において、ステップS25で、エンジン始動時にソレノイドバルブ26がオンとされる。その結果、エンジン回転が前記切替回転数(例えば2000rpm等)未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間(エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となった時点t2に開始し、前記時点t2から所定時間が経過した時点t3に終了する期間)中は、ソレノイドバルブ26がオフとオンとに複数回繰り返し切り替えられることにより、リリーフバルブ23の油室60が第3の経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由して外部に開放される。
(6)本実施形態の作用及び効果
本実施形態では、エンジン回転が切替回転数未満の低回転領域では、第1経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24)を経由してリリーフバルブ23の油室60内に供給通路12から油圧を供給することにより、低圧側のリリーフ油圧が設定され、エンジン回転が切替回転数以上の高回転領域では、第2経路(第3制御通路44及び第1制御通路24)を経由してリリーフバルブ23の油室60内に供給通路12から油圧を供給することにより、高圧側のリリーフ油圧が設定される。
その上で、エンジン回転が切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由してリリーフバルブ23の油室60を外部に開放するので、たとえオイルポンプ8の停止時にリリーフバルブ23の油室60にエアが入り込んでも、前記第3経路を経由してエアを外部に放出することができ、エアの噛み込みに起因するエンジン始動直後の異音の発生を抑制することが可能となる。
さらに、リリーフバルブ23や供給通路12等が部分的にオイルレベルSから露出しても異音の問題がなくなるため、オイルポンプ8やリリーフバルブ23等のオイルパン4内での配置の自由度が拡大する。
本実施形態では、前記制御条件が成立している期間は、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた時点t1に開始し、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となってから所定時間が経過した時点t3に終了する期間である(図10参照)。
これにより、供給通路12内の油圧が上昇する前から、前記油室60を外部に開放するので、オイルが流れ出して異音が発生する前に、リリーフバルブ23の油室60に入り込んだエアを第3経路を経由して外部に放出することができ、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本実施形態では、前記制御条件が成立している期間は、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となった時点t2に開始し、前記時点t2から所定時間が経過した時点t3に終了する期間である(図14参照)。
これにより、供給通路12内の油圧がある程度上昇した段階で、前記油室60を外部に開放するので、リリーフバルブ23の弁体22のストローク量が増大し、前記エアの外部への放出が促進されて、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本実施形態では、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中(時点t1〜時点t3)は、前記油室60を第3経路を経由して外部に開放するようにソレノイドバルブ26を制御した状態を常に維持する(図10)。
これにより、リリーフバルブ23の油室60を第3経路を経由して連続して外部に開放するので、オイルポンプ8から供給通路12内に吐出されるオイルの圧力が変動し易いエンジン始動時に、リリーフバルブ23の油室60に入り込んだエアを安定して第3経路を経由して外部に放出することができ、これによっても、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本実施形態では、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中(時点t2〜時点t3)は、前記油室60を第3経路を経由して外部に開放する状態と、前記油室60を第1経路を経由して前記供給通路12と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるようにソレノイドバルブ26を制御する(図14)。
これにより、リリーフバルブ23の油室60を第3経路を経由して外部に開放する状態と、第1経路を経由して供給通路12と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるので、リリーフバルブ23の弁体22が確実に複数回ストロークされ、リリーフバルブ23の油室60に入り込んだエアを確実且つ早期に第3経路を経由して外部に放出することができ、これによっても、エンジン始動直後の異音の発生をより確実に抑制することが可能となる。
本実施形態では、ソレノイドバルブ26を、通電時は前記油室60を第1経路を経由して前記供給通路12と連通させ、非通電時は前記油室60を第2経路を経由して前記供給通路12と連通させるように構成する。
これにより、たとえソレノイドバルブ26に断線故障が起こっても、前記油室60が第2経路を経由して供給通路12と連通するので、高圧側のリリーフ油圧が設定され、エンジンの潤滑油必要部品への潤滑油が確保され、潤滑性能の信頼性を確保できる。
本実施形態では、前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、リリーフバルブ23の油室60をドレン通路38、第2の制御通路36及び第3の制御通路44を介して外部に開放するので、少なくとも前記所定期間中は、制御バルブ28が第2の制御通路36と第3の制御通路44とを遮断する前に、リリーフバルブ23の油室60に入り込んだエアをドレン通路38、第2の制御通路36及び第3の制御通路44を介して外部に放出することができる。
本実施形態では、エンジン回転が切替回転数未満のときに低圧側のリリーフ油圧を設定するとき(低油圧モード)は、図3に示したように、第1経路を経由して(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24を介して)、リリーフバルブ23の油室60を供給通路12と連通させる。一方、エンジン回転が切替回転数以上のときに高圧側のリリーフ油圧を設定するとき(高油圧モード)は、図6に示したように、第2経路を経由して(第3制御通路44及び第1制御通路24を介して)、前記油室60を供給通路12と連通させる。そして、エンジン始動時に前記油室60を外部に開放するとき(始動時高油圧モード)は、図5及び図8に示したように、第3経路を経由して(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38を介して)、前記油室60を外部に開放する。このとき、図6に示したように、高油圧モードで第2経路が形成されるとき、第2制御通路36とドレン通路38とが連通する。そして、図5及び図8に示したように、第3経路は、この第2制御通路36とドレン通路38との連通状態を利用する。つまり、エンジン始動時に油室60を外部に開放するとき(始動時高油圧モード)は、低回転でありながら、高回転時に出現する経路(第2制御通路36とドレン通路38とが連通した経路)を利用する点に、本実施形態の特徴の1つがある。
また、ソレノイドバルブ26のオン(通電)又はオフ(非通電)の観点からは、エンジン始動時に油室60を外部に開放するとき(始動時高油圧モード)は、低回転でありながら、ソレノイドバルブ26を低回転時のオンではなく、高回転時のオフにする点に、本実施形態の特徴の1つがある。
また、第3経路における第2制御通路36と第3制御通路44との連通状態は、時間が経過すると、制御バルブ28の弁体40の上側への移動によって遮断される。しかし、オイル回路1において、制御バルブ28はリリーフバルブ23よりも下流にあるため、制御バルブ28の弁体40による第2制御通路36と第3制御通路44との遮断は、リリーフバルブ23の弁体22の上下のストローク運動よりも、時間的に遅れて生じる。そのため、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22は少なくとも1回ストローク運動をする。つまり、始動時高油圧モードにおいては、オイル回路1上の配置等に起因して、制御バルブ28の弁体40が動くタイミングとリリーフバルブ23の弁体22が動くタイミングとの間に時間差が生じ、この時間差を利用する点に、本実施形態の特徴の1つがある。
(7)他の変形例
第1実施形態において、始動フラグの0から1への切替えが、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となった時点t2で行われてもよいし、また、第2実施形態において、始動フラグの0から1への切替えが、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた時点t1で行われてもよい。
オイルポンプ8として、電力により駆動される電動式オイルポンプを用いてもよい。ただし、エンジン停止に伴いオイルポンプが停止し、エンジン始動に伴いオイルポンプが駆動するものが対象となる。
4 貯留部(オイルパン)
6 エンジンの潤滑部位
8 オイルポンプ
10 吸上通路
12 供給通路
22 弁体
23 リリーフバルブ
24 第1の制御通路
26 切替バルブ(ソレノイドバルブ)
28 制御バルブ
34 制御部(コントロールユニット)
36 第2の制御通路
38 ドレン通路
40 弁体
44 第3の制御通路
46a 第1リリーフ通路
46b 第2リリーフ通路
60 油室
93 スタータスイッチ

Claims (9)

  1. オイルを貯留する貯留部と、
    前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、
    前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、
    前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、
    前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを用いるエンジンの潤滑制御方法であって、
    前記切替バルブを、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成し、
    エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  2. 請求項1に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記制御条件が成立している期間は、スタータスイッチがオフからオンに切り替えられた時点に開始し、エンジン回転が所定の判定回転数以上となってから所定時間が経過した時点に終了する期間であることを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  3. 請求項1に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記制御条件が成立している期間は、エンジン回転が所定の判定回転数以上となった時点に開始し、前記時点から所定時間が経過した時点に終了する期間であることを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御した状態を常に維持することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放する状態と、前記油室を前記供給通路と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるように前記切替バルブを制御することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記切替バルブをソレノイドバルブで構成し、
    前記ソレノイドバルブを、通電時は前記油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させ、非通電時は前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させるように構成することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
    前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブを設け、
    前記切替バルブを、
    エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記第2の制御通路を前記供給通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、
    エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記第2の制御通路を外部に開放するドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、
    前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記第2の制御通路を前記ドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放するように構成することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。
  8. オイルを貯留する貯留部と、
    前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、
    前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、
    前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、
    前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを備えたエンジンの潤滑制御装置であって、
    前記切替バルブが、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成され、
    エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御する制御部が備えられていることを特徴とするエンジンの潤滑制御装置。
  9. オイルポンプの下流側の供給通路と前記リリーフバルブとを接続する第1リリーフ通路と、
    オイルポンプの上流側の吸上通路と前記リリーフバルブとを接続する第2リリーフ通路と、
    前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブとが設けられ、
    前記リリーフバルブは、前記第1リリーフ通路が開いた状態で前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを遮断する側に付勢され、且つ、前記第1リリーフ通路内の油圧及び前記油室内の油圧により前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、
    前記切替バルブは、外部に開放するドレン通路を有し、
    前記制御バルブは、前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に付勢され、且つ、前記第1の制御通路内の油圧により前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧され、且つ、前記第2の制御通路内の油圧により前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、
    エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記供給通路とが連通し、前記第2の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が低圧側のリリーフ油圧とされ、
    エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記第1の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が高圧側のリリーフ油圧とされ、
    前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放されることを特徴とする請求項8に記載のエンジンの潤滑制御装置。
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