JP2013185534A - エンジンの潤滑制御方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン回転が切替回転数未満のときはリリーフバルブ23の一端の油室60を第2制御通路36及び第3制御通路44を経由して供給通路12と連通させて低圧側リリーフ油圧とし、エンジン回転が切替回転数以上のときは油室60を第1制御通路24及び第3制御通路44を経由して供給通路12と連通させて高圧側リリーフ油圧とし、エンジン回転が切替回転数未満のエンジン始動時に制御条件が成立している期間中は油室60をドレン通路38、第2制御通路36及び第3制御通路44を経由して外部に開放するように、切替バルブ26を制御する制御部34を備える。
【選択図】図1
Description
図1に示すように、本発明の実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は、オイル回路1を有し、このオイル回路1に、オイルポンプ8とリリーフバルブ23とを含むオイルポンプ装置2が備えられている。オイルポンプ8は、本実施形態では、図外のエンジンにより駆動される機械式オイルポンプであり、オイルを貯留するオイルパン4(外部)から吸上通路10を介してオイルを吸い上げ、加圧し、加圧したオイルを供給通路12に吐出する。供給通路12に吐出されたオイルは、オイルフィルタ16及びオイルクーラ18を経て、メインギャラリー20及びエンジンの潤滑部位6に供給され、エンジン各部の潤滑や冷却に用いられる。オイルフィルタ16の上流に冷間始動時用制御バルブ14が配設されている。このバルブ14は、エンジンの冷間始動時に供給通路12内の油圧が所定の上限値よりも高くなるとオイルを外部(例えばオイルパン4)へ排出するものである。
(2−1)
エンジンがIGオフ停止(運転者の操作によるエンジン停止)された後、始動されるときの潤滑制御装置の動作を、低油圧モード→エンジンのIGオフ停止→始動時高油圧モード→低油圧モード→高油圧モードの順に移行する場合を例にして説明する。
エンジン停止直前にエンジンが低回転かつ低負荷で運転されているとき、本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は低油圧モードとされ、ソレノイドバルブ26はオンとされる。すなわち、図3に示すように、第1制御通路24と第2制御通路36とが連通し、供給通路12内の油圧、ひいてはメインギャラリー20内の油圧は、第1制御通路24から制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに供給されると共に、第1制御通路24から第2制御通路36を経由して制御バルブ28の第3入力ポート28cにも供給される。制御バルブ28の弁体40の円柱状部の受圧面積は相互に等しいため、第1〜第3入力ポート28a〜28cに供給された油圧は相互に打ち消し合い、コイルスプリング42の付勢力のみが弁体40に作用する。その結果、弁体40は下側に移動し、第3入力ポート28cとスプリング室42aと出力ポート28dとを介して、第2制御通路36と第3制御通路44とが常に連通する(第1制御通路24と第3制御通路44とは遮断される)。そのため、リリーフバルブ23の油室60が、第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24(この経路を「第1経路」という)を介して供給通路12と常に連通し、供給通路12内の油圧が前記第1経路を経由して前記油室60に常に供給され、小径部22aと大径部22bとの受圧面積の差により下側に押圧されているリリーフバルブ23の弁体22をさらに下側に押圧(アシスト)する。これにより、弁体22が下側に移動し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通し、供給通路12内の油圧は所定の低圧側のリリーフ油圧に保持される(低油圧モード)。すなわち、低圧側のリリーフ油圧は、エンジン回転が所定の切替回転数(例えば2000rpm等)未満である低回転領域で用いられるリリーフ油圧である。
次に、エンジンが運転者の操作により停止(IGオフ停止)されると、図4に示すように、ソレノイドバルブ26はオフとされる。そのため、第2制御通路36とドレン通路38とが連通し、リリーフバルブ23の油室60は、第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38(この経路を「第3経路」という)を介して外部に開放する。また、エンジン停止に伴いオイルポンプ8が停止するので、供給通路12内の油圧が低下し、リリーフバルブ23の弁体22が上側に移動する。そのため、油室60の容積が減少し、オイルがドレン通路38から外部に排出される。この状態で、時間が経過すると、前述したように、リリーフバルブ23の油室60にエアが入り込む現象が生じる。
次に、運転者の操作によりスタータスイッチ93(図11参照)がオフからオンとされて、エンジンが始動されると、所定期間、図5に示すように、ソレノイドバルブ26はオフのまま維持される。また、エンジン始動に伴いオイルポンプ8が駆動するので、第1リリーフ通路46aを介してリリーフバルブ23に油圧が供給され、リリーフバルブ23の弁体22が図中の2点鎖線で示されるように下側に移動する。そして、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通すると、弁体22は上側に移動する。つまり、弁体22が上下にストローク運動をする。一方、オイルポンプ8の駆動により、制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに油圧が供給され、制御バルブ28の弁体40が上側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とを遮断する。ここで、このオイル回路1において、制御バルブ28はリリーフバルブ23よりも下流にあるため、制御バルブ28の弁体40による第2制御通路36と第3制御通路44との遮断は、リリーフバルブ23の弁体22の上下のストローク運動よりも、時間的に遅れて生じる。そのため、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22は少なくとも1回ストローク運動をする。そして、この弁体22のストローク運動により、油室60に入り込んだエアが前記第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)を経由して外部に放出される。
次に、エンジンが低回転かつ低負荷で通常運転されるようになると、ソレノイドバルブ26はオフからオンに切り替えられ、低油圧モードとされる。低油圧モードの説明は、図3を参照してすでに述べたので、ここでは繰り返さない。
次に、エンジンが高回転又は高負荷で運転されるようになると、本実施形態に係るエンジンの潤滑制御装置は高油圧モードとされ、ソレノイドバルブ26はオフとされる。すなわち、図6に示すように、第2制御通路36とドレン通路38とが連通し、供給通路12内の油圧、ひいてはメインギャラリー20内の油圧は、第1制御通路24から制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに供給される。その結果、制御バルブ28の弁体40は上側に移動し、第2入力ポート28bと出力ポート28dとを介して、第1制御通路24と第3制御通路44とが連通する(第2制御通路36と第3制御通路44とは遮断される)。そのため、リリーフバルブ23の油室60が、第3制御通路44及び第1制御通路24(この経路を「第2経路」という)を介して供給通路12と連通し、供給通路12内の油圧が前記第2経路を経由して前記油室60に供給され、小径部22aと大径部22bとの受圧面積の差により下側に押圧されているリリーフバルブ23の弁体22をさらに下側に押圧(アシスト)する。これにより、弁体22が下側に移動し、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通し、弁体22が再び上側に移動し、これを繰り返すことにより、供給通路12内の油圧は所定の高圧側のリリーフ油圧に保持される(高油圧モード)。すなわち、高圧側のリリーフ油圧は、エンジン回転が所定の切替回転数(例えば2000rpm等)以上である高回転領域で用いられるリリーフ油圧である。以上により、ソレノイドバルブ26は、リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとして機能する。
エンジンがIGオン停止(運転者の操作によらないエンジン停止)された後、始動されるときの潤滑制御装置の動作を、低油圧モード→エンジンのIGオン停止→始動時高油圧モード→低油圧モード→高油圧モードの順に移行する場合を例にして説明する。ただし、低油圧モード及び高油圧モードの説明は、図3及び図6を参照してすでに述べたので、ここではエンジンのIGオン停止及び始動時高油圧モードのみ説明する。
例えば、運転者がブレーキ操作をして車両が停止した際にエンジンが自動的に停止するアイドルストップ等のように、エンジンが運転者のイグニッションスイッチのオフ操作によらないで停止(IGオン停止)されると、図7に示すように、ソレノイドバルブ26はオンのまま維持される。そのため、リリーフバルブ23の油室60を供給通路12と連通させる第1経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24)がそのまま維持される。また、エンジン停止に伴いオイルポンプ8が停止するので、供給通路12内の油圧が低下する。しかしながら、油室60内に油圧が残っているため、リリーフバルブ23の弁体22は急には上側に移動せず、油圧の漏れにより緩やかに上側に移動する。この状態で、時間が経過すると、前述したように、リリーフバルブ23の油室60にエアが入り込む現象が生じる。
次に、エンジンの再始動条件(例えば運転者がブレーキペダルから足を離すこと等)が成立する等して、スタータモータ(図示せず)への通電が開始され、エンジンが始動されると、図8に示すように、ソレノイドバルブ26はオンからオフに切り替えられる。そのため、第1経路が消滅し、代わって、リリーフバルブ23の油室60を外部に開放する第3経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及びドレン通路38)が形成される。また、エンジン始動に伴いオイルポンプ8が駆動するので、第1リリーフ通路46aを介してリリーフバルブ23に油圧が供給され、リリーフバルブ23の弁体22が下側に移動する。そして、第1リリーフ通路46aと第2リリーフ通路46bとが連通すると、弁体22は上側に移動する。つまり、弁体22が上下にストローク運動をする。一方、オイルポンプ8の駆動により、制御バルブ28の第1入力ポート28a及び第2入力ポート28bに油圧が供給され、制御バルブ28の弁体40が上側に移動し、第2制御通路36と第3制御通路44とを遮断する。ここで、このオイル回路1において、制御バルブ28はリリーフバルブ23よりも下流にあるため、制御バルブ28の弁体40による第2制御通路36と第3制御通路44との遮断は、リリーフバルブ23の弁体22の上下のストローク運動よりも、時間的に遅れて生じる。そのため、第2制御通路36と第3制御通路44とが遮断されるまでに、リリーフバルブ23の弁体22は少なくとも1回ストローク運動をする。そして、この弁体22のストローク運動により、油室60に入り込んだエアが前記第3経路を経由して外部に放出される。
(3−1)従来のエンジンの潤滑制御方法
図9は、前述の始動時高油圧モードを行わない従来のエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。図9において、「クランキング判定フラグ」は、エンジン始動時にスタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられて、スタータモータが駆動を開始し、クランキングが開始した時点t1で1にセットされ、その後、エンジン回転が所定の判定回転数以上となった時点t2で0にリセットされるフラグである。
図10は、図9と対比して、本実施形態に係る始動時高油圧モードを採用したエンジンの潤滑制御方法を実施したときのタイムチャートである。
(4−1)制御システム
図11に示すように、コントロールユニット34(図1等参照)は、エンジン回転センサ91からのエンジン回転に関する情報、スロットル開度センサ92からのエンジン負荷に関する情報、スタータスイッチ93からのスタータスイッチ93のオン・オフに関する情報(又は、前述したように、スタータモータへの通電開始信号や、スタータモータのピニオンとリングギヤとの噛み合い検出信号の有無に関する情報でもよい)、及び、水温センサ94からのエンジン水温に関する情報等を入力し、これらの情報に基いて、切替バルブとして機能するソレノイドバルブ26をオフ又はオンに制御することにより、供給通路12内の油圧制御を実行する。
図12を参照して、前記コントロールユニット34が行う油圧制御の具体的制御動作の一例を説明する。
次に、図14〜図16を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。ただし、前述の第1の実施形態と異なる部分のみ説明し、第1の実施形態と同様又は類似する部分は説明を省略する。また、第1実施形態と同様又は類似する構成については第1実施形態と同じ符号を用いる。
本実施形態では、エンジン回転が切替回転数未満の低回転領域では、第1経路(第3制御通路44、スプリング室42a、第2制御通路36及び第1制御通路24)を経由してリリーフバルブ23の油室60内に供給通路12から油圧を供給することにより、低圧側のリリーフ油圧が設定され、エンジン回転が切替回転数以上の高回転領域では、第2経路(第3制御通路44及び第1制御通路24)を経由してリリーフバルブ23の油室60内に供給通路12から油圧を供給することにより、高圧側のリリーフ油圧が設定される。
第1実施形態において、始動フラグの0から1への切替えが、エンジン回転が第1判定回転数以上又は第2判定回転数以上となった時点t2で行われてもよいし、また、第2実施形態において、始動フラグの0から1への切替えが、スタータスイッチ93がオフからオンに切り替えられた時点t1で行われてもよい。
6 エンジンの潤滑部位
8 オイルポンプ
10 吸上通路
12 供給通路
22 弁体
23 リリーフバルブ
24 第1の制御通路
26 切替バルブ(ソレノイドバルブ)
28 制御バルブ
34 制御部(コントロールユニット)
36 第2の制御通路
38 ドレン通路
40 弁体
44 第3の制御通路
46a 第1リリーフ通路
46b 第2リリーフ通路
60 油室
93 スタータスイッチ
Claims (9)
- オイルを貯留する貯留部と、
前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、
前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、
前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、
前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを用いるエンジンの潤滑制御方法であって、
前記切替バルブを、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成し、
エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記制御条件が成立している期間は、スタータスイッチがオフからオンに切り替えられた時点に開始し、エンジン回転が所定の判定回転数以上となってから所定時間が経過した時点に終了する期間であることを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記制御条件が成立している期間は、エンジン回転が所定の判定回転数以上となった時点に開始し、前記時点から所定時間が経過した時点に終了する期間であることを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御した状態を常に維持することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放する状態と、前記油室を前記供給通路と連通させる状態とに複数回繰り返し切り替えるように前記切替バルブを制御することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記切替バルブをソレノイドバルブで構成し、
前記ソレノイドバルブを、通電時は前記油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させ、非通電時は前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させるように構成することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載のエンジンの潤滑制御方法において、
前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブを設け、
前記切替バルブを、
エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記第2の制御通路を前記供給通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、
エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記第2の制御通路を外部に開放するドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通させ、
前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記第2の制御通路を前記ドレン通路と連通させると共に、前記制御バルブが前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させることにより、前記油室を前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放するように構成することを特徴とするエンジンの潤滑制御方法。 - オイルを貯留する貯留部と、
前記貯留部からオイルを吸い上げるオイルポンプと、
前記オイルポンプから吐出されるオイルをエンジンの潤滑部位に供給する供給通路と、
前記供給通路内の油圧が所定のリリーフ油圧を超えたときは前記供給通路内のオイルを排出するリリーフバルブと、
前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧と高圧側のリリーフ圧力とに切り替える切替バルブとを備えたエンジンの潤滑制御装置であって、
前記切替バルブが、エンジン回転が所定の切替回転数未満のときは、前記リリーフバルブの一端に設けた油室を所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を低圧側のリリーフ油圧とし、エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記油室を前記通路と異なる他の所定の通路を介して前記供給通路と連通させることにより前記リリーフ油圧を高圧側のリリーフ油圧とするように構成され、
エンジン回転が前記切替回転数未満のエンジン始動時に、所定の制御条件が成立している期間中は、前記油室を外部に開放するように前記切替バルブを制御する制御部が備えられていることを特徴とするエンジンの潤滑制御装置。 - オイルポンプの下流側の供給通路と前記リリーフバルブとを接続する第1リリーフ通路と、
オイルポンプの上流側の吸上通路と前記リリーフバルブとを接続する第2リリーフ通路と、
前記供給通路と第1の制御通路を介して接続され、前記切替バルブと第2の制御通路を介して接続され、前記油室と第3の制御通路を介して接続された制御バルブとが設けられ、
前記リリーフバルブは、前記第1リリーフ通路が開いた状態で前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを遮断する側に付勢され、且つ、前記第1リリーフ通路内の油圧及び前記油室内の油圧により前記第1リリーフ通路と前記第2リリーフ通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、
前記切替バルブは、外部に開放するドレン通路を有し、
前記制御バルブは、前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に付勢され、且つ、前記第1の制御通路内の油圧により前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧され、且つ、前記第2の制御通路内の油圧により前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とを遮断し且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とを連通させる側に押圧される弁体を有し、
エンジン回転が前記切替回転数未満のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記供給通路とが連通し、前記第2の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が低圧側のリリーフ油圧とされ、
エンジン回転が前記切替回転数以上のときは、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記第1の制御通路内に前記供給通路から油圧が供給され、前記制御バルブにより前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記第1の制御通路及び前記第3の制御通路を介して前記供給通路と連通することにより、前記油室内に前記供給通路から油圧が供給されて、前記リリーフ油圧が高圧側のリリーフ油圧とされ、
前記エンジン始動時に前記制御条件が成立している期間のうちの少なくとも所定期間中は、前記切替バルブにより前記第2の制御通路と前記ドレン通路とが連通し、前記制御バルブにより前記第1の制御通路と前記第3の制御通路とが遮断され且つ前記第2の制御通路と前記第3の制御通路とが連通し、前記油室が前記ドレン通路、前記第2の制御通路及び前記第3の制御通路を介して外部に開放されることを特徴とする請求項8に記載のエンジンの潤滑制御装置。
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