JPH0791216A - 内燃機関の動弁装置 - Google Patents

内燃機関の動弁装置

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JPH0791216A
JPH0791216A JP5328322A JP32832293A JPH0791216A JP H0791216 A JPH0791216 A JP H0791216A JP 5328322 A JP5328322 A JP 5328322A JP 32832293 A JP32832293 A JP 32832293A JP H0791216 A JPH0791216 A JP H0791216A
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valve
engine
hydraulic
oil
hydraulic pressure
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JP5328322A
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Inventor
Taiichi Mori
泰一 森
Masaji Katsumata
正司 勝間田
Shinji Kato
真司 加藤
Hideo Saruhashi
秀男 猿橋
Yoshihiro Iwashita
義博 岩下
Takeshi Kotani
武史 小谷
Mutsumi Kanda
睦美 神田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 始動時に機関弁の作動不良を起こさないよう
なカムと機関弁の間に油圧駆動機構を介設した内燃機関
の動弁装置を提供すること。 【構成】 機関弁とカムとの間に油圧駆動機構が介設さ
れ、該油圧駆動機構の第1の作動油圧室の上部と油圧開
放弁が連結されていて、油圧開放弁が運転状態検出手段
と、該運転状態検出手段の出力を受けて油圧開放機構の
油圧開放時期を制御する油圧開放時期制御手段によって
始動時所定時間油圧を開放する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の動弁装置、特
に機関弁とカムの間に油圧駆動機構を介設し、該油圧駆
動機構内の油圧を制御して機関弁の作動を変化させる動
弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の動弁装置の機関弁とカムの間
に油圧駆動機構を設け機関弁の作動を変化させることに
よって機関弁の作動を変化させるという考えは公知であ
ってすでに色々な方法が提案されている。例えば、特開
平3−249315号公報に開示されたものがある。同
公報の装置によれば始動時作動油リークによる油圧室へ
の給油遅れを回避するために、機関弁駆動ピストンと作
動油供給ポンプ間の作動油供給通路の一部が機関弁駆動
ピストンより低い低位部を有するようにし、該低位部に
作動油を貯留しておくことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様な油
圧駆動機構においては作動開始時から所定の油圧が供給
され正しく作動するようにすることが最も重要なことで
あるが、特に内燃機関、なかでも自動車用の内燃機関の
動弁装置に用いた場合には油圧駆動機構の作動開始時の
作動不良は機関そのものの始動不良に直結し信頼性と商
品性を大きく損なうので、このことが特に厳しく要求さ
れる。ところが、前記特開平3−249315号公報に
開示された例では、作動油供給通路の一部に作動油を貯
留しているに過ぎないため機関始動時には作動油室ある
いはオイルポンプから作動油室に至る油路内に溜まって
いたエアが作動油中に混入し機関弁が正しく作動せず、
例えばリフト量が小さくなったり、あるいは吸、排気弁
の開閉時期が正規にならなかったりして圧縮圧力が上が
らない等の始動不良が発生することがある。また、機関
停止時に作動油室内の作動油は弁側ピストンとシリンダ
の間の隙間から機関弁側に抜けてしまうために再始動時
に作動油室には作動油が殆ど残存しておらずオイルポン
プから作動油室にオイルが導かれるまでは機関弁がリフ
トしないという問題点がある。本発明は上記問題に鑑
み、始動時に機関弁の作動不良を起こさないようなカム
と機関弁の間に油圧駆動機構を介設した内燃機関の動弁
装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1によれ
ば、機関弁とカムとの間に介設された油圧駆動機構と、
該油圧駆動機構に蓄圧された油圧を開放する油圧開放機
構を有する内燃機関の動弁装置において、運転状態検出
手段と、該運転状態検出手段の出力を受けて油圧開放機
構の油圧開放時期を制御する油圧開放時期制御手段とを
具備し、油圧開放時期制御手段が始動時所定時間油圧を
開放するように設定された内燃機関の動弁装置が提供さ
れる。また、請求項2によれば、機関弁とカムとの間に
介設された油圧駆動機構と、該油圧駆動機構に蓄圧され
た油圧を開放する油圧開放機構を有する内燃機関の動弁
装置において、運転状態検出手段と、該運転状態検出手
段の出力を受けて油圧開放機構の油圧開放時期を制御す
る油圧開放時期制御手段とを具備し、始動時に所定時
間、点火と、燃料噴射を停止すると共に、油圧開放機構
を開放して所定の気筒を休止することを特徴とする内燃
機関の動弁装置が提供される。
【0005】
【作用】請求項1によれば、機関始動時、一定時間油圧
解放弁が開弁され作動油通路中に存在するエアが放出さ
れる。請求項2によれば、機関始動時、一部気筒の作動
を休止するために、油圧開放機構が開放されるので、そ
こからエアが放出され、作動気筒用の油圧駆動機構は正
常に作動する。
【0006】
【実施例】以下添付の図面を参照しながら本発明の実施
例を説明する。図1は本発明の実施例の構造の詳細を1
つの気筒分についてのみ示した図である。図において、
1はカムシャフト、1aはカム、2は機関弁、3は弁ば
ね、4はリテーナ、5はコッタである。弁ばね3はリテ
ーナ4とシリンダヘッド(図示しない)の間に縮接され
ており、この弁ばね3のばね力がリテーナ4とコッタ5
を介して機関弁2に加えられ、機関弁2は上方、すなわ
ち閉弁方向に向けて付勢されている。
【0007】カム1aと機関弁2の間に介設されている
のは油圧駆動機構100である。6はカム1aに摺接す
るカム側ピストン、7は機関弁2の上端に当接する弁側
ピストンであって弁側ピストン7はピストンシリンダ8
の内部を摺動する。9はハウジング、10はカム側ピス
トン6が摺動するシリンダ下部の油溜まりを示し、11
は連結路であって油溜まり10と第1の作動油室12と
を連結する。17はピストンシリンダ8を固定するスト
ッパであって、ボルト18によってハウジング9に固定
されている。19は逆止弁であって、ポンプ22によっ
てリザーバタンク23に貯留されている作動油を第1の
作動油室12に供給する油路に設けられている、また2
2aは各気筒の各油圧駆動機構100に供給される油圧
を一定に保つためのレギュレータである。20は油圧開
放弁であって、第1の作動油室12の上部と結ばれてい
て第1の作動油室12内の作動油をアキュムレータ21
に逃がしたり、始動時に油圧駆動機構100の内部のエ
アを抜いたりするためのものである。
【0008】25は第2の作動油室であって、26a,
26b,26cは第1の作動油室12と第2の作動油室
25とを連結する副油路であり、副油路26aと26b
の間には逆止弁24が設けられており第2の作動油室2
5から第1の作動油室12へは作動油が流入しないよう
にされている(図2参照)。27は第1の作動油室12
とピストンシリンダ8の油通路30を連結する主油路で
ある。28はV形溝、29は小穴であってそれぞれピス
トン7の頂部と側面を結ぶように設けられている。小穴
29の径は0.3mm程度とされる。(図3参照)。3
0はピストン8の内周面と外周面との間を貫通するよう
に設けられた孔である。40は油圧開放弁20を制御す
る制御手段である。50は運転状態を検出して制御手段
40に送る運転状態検出手段である。
【0009】以下、上記のように構成された本装置の作
動について説明する。先ず、油圧駆動機構100の弁の
閉じ時期変更作用について説明する。さて、カムシャフ
ト1がクランク軸(図示しない)に連動して機関の回転
数の1/2の回転数で回転駆動されるとカム1aと機関
弁2の間に介設された油圧駆動機構100を介して機関
弁2を開閉する。油圧開放弁20が閉じている時の機関
弁2の全閉状態は図1に示す通りであり、この状態から
カムの回転に応じてカム側ピストン6が下方に押し下げ
られると、第1の作動油室12の油圧が第2の作動油室
25に導かれ弁側ピストン7が下方へ押し下げられ、そ
の結果、機関弁2が開弁する。一方、機関弁2の開弁作
動中に油圧開放弁20を開放して油圧駆動機構100内
部の油圧を抜くと、作動油室12および15は弁ばね3
のばね力に打ち勝って機関弁2を開け続けるだけの伝達
機能を失い、機関弁2はカム1aがカム側ピストン6を
押し続けるにもかかわらず油圧開放弁20を開放した時
点から弁ばね3のばね力によって閉弁作動を開始し第2
の作動油室25が収縮する。その結果、機関弁2の閉じ
時期はカム1aのプロフィルで決まる閉じ時期にかかわ
らず早閉じ側に変更され図4の(a)に示されるような
特性が得られる。
【0010】次に油圧駆動機構100の緩衝作用につい
て説明する。この緩衝作用は機関弁2が着座する際に機
関弁2の閉じ時期のばらつきを安定させ、着座時の騒音
を小さくしたり機関弁2のサージを防止する作用であ
る。この作用は弁側ピストン7に設けられたV形溝2
8、小孔29、ピストンシリンダ8の通路30さらに第
1の作動油室12と第2の作動油室25とを連結する主
油路27、逆止弁24を挟んだ副油路26a,26bお
よび26cとで実行される。その詳細は以下の通りであ
る。
【0011】さて、機関弁2の最大開弁時には、弁側ピ
ストン7は最下端位置まで下がり、その頂部は、ピスト
ンシリンダ8の油通路30の入口の上端より下部にあり
第2の作動油室25とピストンシリンダ8の油通路30
とは直接に連通している。この状態から機関弁2が閉じ
ようとする場合、弁側ピストン7が上昇して第2の作動
油室25内の作動油を排出しようとする。最初は作動油
室25とピストンシリンダ8の油通路30とは直接に連
通しているので第2の作動油室25の内部の作動油は直
接油通路30から流出し、そこから主油路27、第1の
作動油室12を経てカム側ピストン6の油溜まり10の
作動油量を増加させる。次に、弁側ピストン7が上昇し
て、その頂部が油通路30の入口の上端より上側まで来
ると作動油室25とピストンシリンダ8の油通路30の
直接の連通はなくなりV形溝28を経由して流出し始め
る、このV形溝28は下側程狭くなっているので弁側ピ
ストン7の上昇につれて流量は減ってくる。さらに弁側
ピストン7が上昇すると小孔29の下端が油通路30の
入口の下端部に達し小孔29を経由する流れが始まりV
形溝28の最下端が油通路30の入口の上端部よりも上
まで来てV形溝28を経由する流れが終わり、機関弁2
の着座直前になると小孔29を経由する流れのみとな
る。したがって、弁側ピストン7が上昇するにつれ作動
油室25内の作動油の排出の速度は遅くなり、作動油室
25の体積が減る割合も遅くなり弁側ピストン7の上昇
速度もおそくなり図4の(b)に示すような着座特性が
得られる。図4の(b)において、Aで示されるのがV
形溝28による部分、Bで示されるのが小孔29による
部分である。なお、上述の緩衝作用の説明は機関弁2が
最大開弁時にある時を始点としておこなったが、第4図
の(a)に示す様に早閉じをさせた時にも同じ緩衝作用
がはたらく。
【0012】次に、機関弁2が開く時の油圧作動機構1
00の作動について説明する。さて、機関弁2を開くた
めにはカム側ピストン6を介してカム1aによって押圧
された油溜まり10内の作動油を第2の作動油室25に
導入することが必要であるが、機関弁2の閉弁時には弁
側ピストン7は最上端の位置にあり第2の作動油室25
の体積は最小となっており、弁側ピストン7の頂部は油
通路30の入口より上部にあるので、作動油を主油路2
7を経由し油通路30から直接に第2の作動油室25に
導入することはできない。そこで、始めはカム1aによ
って押圧された油溜まり10内の作動油は第1の作動油
室12から副油路26a、逆止弁24、副油路26b、
26cを経由して第2の作動油室25へ導入される。次
に、弁側ピストン7が下がって、弁側ピストン7の頂部
が油通路30の入口より上端より下に来ると作動油を主
油路27を経由し油通路30から直接に第2の作動油室
25に導入される。よって、弁側ピストン7はさらに下
方へ押し下げられ弁ばね3のばね力に打ち勝って機関弁
2を開弁する。
【0013】次に、カム側ピストンの下方に設けられた
油溜まり10の効果について説明する。油溜まり10は
連結路11によって作動油室12の上部と結ばれている
ので油溜まり10内の作動油は機関停止時もこの部分か
ら外部へ流出することはない。したがって次に機関を始
動する時も油圧駆動機構を正常に機能させるために追加
する作動油の量は少量であり機関弁2がリフトを開始す
るまでの時間は極めて短くなり始動性の悪化が防止され
る。
【0014】次に、本発明によって特に設けられた始動
時にエアを抜くための油圧開放弁20の制御について説
明する。制御手段40には前述した油圧駆動機構100
の弁の閉じ時期変更作用をおこなうための回路が内蔵さ
れているが、本発明ではその回路の他に、図5に示すよ
うな回路を加え、油路中のエアが溜まり易い第1の作動
油室12の上部に連結した油圧開放弁20を機関始動時
に一定時間だけ開き、油路中に存在するエアを油圧駆動
機構100から追い出すようにしてあり、始動時の機関
弁のリフト開始遅れを無くし始動性の悪化を防止してい
る。
【0015】以下、図5の制御のフローの詳細を説明す
る。 (1)ステップ101では、スタータスィッチがONか
どうかを判定し、YESであればステップ102に進
み、NOであれば終了する。 (2)ステップ102では、油圧開放弁20を開き、タ
イマーを起動させる。 (3)ステップ103では、タイマー起動後、一定時間
経過したかどうか判定し、YESであればステップ10
4に進み、NOであればスタートにもどる。 (4)ステップ104では、油圧開放弁20を閉じる。 (5)ステップ105では、クランキング回転数が所定
値以上かどうか判定し、YESであれば終了し、NOで
あればスタートにもどし、再度油圧開放弁20を開きエ
アをさらに逃がす。
【0016】図6は、2番気筒を中心にして各気筒間の
油圧回路の結合状態を示した図であり、該油圧回路内の
各気筒用の油圧開放弁と、燃料噴射弁と、点火装置を以
下の様に制御することによって本発明の請求項2に記載
された内容が実行されるが、基本的には、始動時には一
部分の気筒を休止させて、残りの気筒だけで始動を行う
が、該始動を行う気筒の始動が順調に行われる様にし、
その後、全気筒運転に移行させようとするものである。
したがって、予め、多気筒内燃機関においては、始動時
に作動させる気筒と、始動時に休止させる気筒を予め気
筒群にグループ分けしておくことが必要であり、例え
ば、図6にしめされる様な4気筒内燃機関の場合には、
油圧ポンプの発生する油圧は、1番気筒より供給されて
いるので、油圧ポンプに近い、1番および2番気筒を始
動時に作動させる気筒群とし、油圧ポンプから遠い3番
および4番気筒を始動時に休止させる気筒群とする。
【0017】図6において、1、1a、2、3、19、
20、21、22、23、40、100は図1における
場合と同様に、それぞれカムシャフト、カム、機関弁、
弁ばね、逆止弁、油圧開放弁、アキュムレータ、ポン
プ、リザーバタンク、制御手段、油圧駆動機構を示して
いる。そして、60は燃料噴射弁、70は点火栓であっ
て、前記制御手段40からの信号によって制御される。
【0018】上記の様なフローチャートにしたがって制
御が行われるので、スタータスイッチがONされると内
燃機関は、スタータによってクランキングされるが、こ
のスタータスイッチがONされている状態を運転状態検
出手段50が検知して(フローチャートのステップ20
1)制御手段40にその信号を送出し、制御手段40か
ら、油圧開放弁20と、燃料噴射弁60と、点火栓70
に対して、始動時に休止させる気筒群の油圧開放弁20
を開弁する信号と、同時に燃料噴射と点火を停止する信
号が送出される(フローチャートのステップ202)。
この様にすることによって、始動時に作動させる気筒群
へは、いち早く油圧ポンプから作動油が供給され、吸気
弁、および排気弁は正常なリフトで作動する。次いで、
始動時に作動した気筒群の始動が完了し、機関の回転数
Neが予め定めておいた回転数Ne0 より上昇し完爆を
始める(フローチャートのステップ203)、この間始
動時に休止させる気筒群の油圧開放弁を開弁しているこ
とにより、油圧通路内のエアは追い出され、該油圧通路
内の作動油の流れが良くなるので、ポンプから圧送され
る作動油は、より速く末端の休止気筒群の作動油室に到
達する。さらにスタータスイッチがONされてからの機
関の総回転数ΣNeが予め設定しておいた値よりも大き
くなったことが確認されてから(フローチャートのステ
ップ204)、始動時に休止させる気筒群の油圧開放弁
を閉弁し、同時に燃料噴射と点火の停止を解除する(フ
ローチャートのステップ205)が、これは、始動時に
作動する気筒群が順調に始動を完了した場合でも、油圧
通路内のエアが十分に抜けきれてなく、作動油が始動時
に休止させた気筒群の作動油室に到達していない可能性
があり、その様な状態で燃料噴射と点火の停止を解除す
ると始動不良が発生してしまうので、十分に作動油が供
給されると予想される予め設定しておいた回転回数m1
に達するのを待ってから始動時に休止させた気筒群を作
動させるためのものである。なお、本実施例では、4気
筒内燃機関を2気筒づつ始動時に作動する気筒群と休止
する気筒群に分類したので、フローチャートのステップ
205の実行により制御は終了するが、さらに多気筒の
内燃機関の場合には、始動時に休止する気筒群を、ポン
プからの遠近によりさらに幾つかの群に分類し、上記と
同様の制御を各グループ毎に行うことにより順調な全気
筒アイドル運転に移行させることができる(フローチャ
ートのステップ206、207)。
【0019】したがって、制御のフローチャートは図7
に示される通りであり、各ステップの内容は以下の通り
である。 (1)ステップ201では、スタータスイッチがONか
どうかを判定し、Yesであれば、ステップ202に進
み、Noであれば再度判定を繰り返す。 (2)ステップ202では、休止気筒群の油圧開放弁を
開弁し、燃料噴射と点火を停止し、ステップ203に進
む。 (3)ステップ203では、機関回転数Neが予め定め
ておいた回転数Ne0 より大きいかどうかを判定し、Y
esであれば、ステップ204に進み、Noであればス
テップ202にもどる。 (4)ステップ204では、スタータスイッチをONし
てからの総回転回数ΣNeが予め定めておいた値m1
り大きいかどうかを判定し、Yesであれば、ステップ
205に進み、Noであれば繰り返す。 (5)ステップ205では、始動時に休止させた気筒群
の油圧開放弁を閉弁し、燃料噴射と点火の停止を、解除
する。 (6)ステップ206では、第n休止気筒群のスタータ
スイッチをONしてからの総回転回数ΣNeが予め定め
ておいた値mn より大きいかどうかを判定し、Yesで
あれば、ステップ207に進み、Noであれば繰り返
す。 (7)ステップ207では、始動時に休止させた第n休
止気筒群の油圧開放弁を閉弁し、燃料噴射と点火の停止
を、解除する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成され作動す
るので、油圧駆動機構100の弁の閉じ時期変更作用に
よって、吸気弁を早閉じとすればポンプ損失が低減され
燃料消費量の低減や、低速トルクの向上ができ、排気弁
側の閉じ時期変更と合わせればアイドル燃費の向上、H
C低減を中心とした排気ガス浄化性能の向上が可能とな
る他に、カム側ピストンの下方に油溜まり10を設け連
結路11によって作動油室12の上部と結び、油溜まり
10内の作動油は機関停止時もこの部分から外部へ流出
することを無くし、また機関始動時に一定時間だけ油圧
解放弁20を開き油路中に存在するエアを油圧駆動機構
100から追い出すようにされているので始動時の機関
弁のリフト開始遅れを無くし始動性の悪化が防止され
る。また、始動時の給油不足による摺動部分の磨耗を防
止されるので耐久性が向上すると共に、作動異音の発生
が防止される。また、請求項2の様に制御することによ
って、始動時に休止させる気筒のみの油圧を開放して油
圧経路全体のエア抜きが行われるので他の始動時から作
動させる気筒は正常に始動がおこなわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示す図である。
【図2】図1のA−Aにそって見た断面図であって、第
1の作動油室12と第2の作動油室25とを結ぶ油路の
詳細を示す図である。
【図3】弁側ピストン7の詳細を示す斜視図である。
【図4】(a)本発明による機関弁のリフト、閉じ時期
の変化の様子を示す図である。 (b)本発明の油圧駆動機構100の緩衝作用による機
関弁着座時のリフト特性を示す図である。
【図5】始動時に油圧開放弁20を所定時間だけ開放し
て油圧駆動機構100内のエアを放出するための制御回
路のフローを示す図である。
【図6】2番気筒を中心にして各気筒間の油圧回路の結
合状態を示した図である。
【図7】請求項2の発明を実施するための制御のフロー
チャートである。
【符号の説明】
1…カムシャフト 1a…カム 2…機関弁 3…弁ばね 6…カム側ピストン 7…弁側ピストン 8…ピストンシリンダ 9…ハウジング 10…油溜まり 11…連結路 12…第1の作動油室 20…油圧開放弁 21…アキュムレータ 22…オイルポンプ 22a…レギュレータ 23…リザーバ 24…逆止弁 25…第2の作動油室 26a…副油路 26b…副油路 26c…副油路 27…主油路 28…V形溝 29…小孔 30…通路 40…制御手段 50…運転状態検出手段 60…燃料噴射弁 70…点火栓 100…油圧駆動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿橋 秀男 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 岩下 義博 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小谷 武史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 神田 睦美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関弁とカムとの間に介設された油圧駆
    動機構と、該油圧駆動機構に蓄圧された油圧を開放する
    油圧開放機構を有する内燃機関の動弁装置において、運
    転状態検出手段と、該運転状態検出手段の出力を受けて
    油圧開放機構の油圧開放時期を制御する油圧開放時期制
    御手段とを具備し、油圧開放時期制御手段が始動時所定
    時間油圧を開放するように設定されていることを特徴と
    する内燃機関の動弁装置。
  2. 【請求項2】 機関弁とカムとの間に介設された油圧駆
    動機構と、該油圧駆動機構に蓄圧された油圧を開放する
    油圧開放機構を有する内燃機関の動弁装置において、運
    転状態検出手段と、該運転状態検出手段の出力を受けて
    油圧開放機構の油圧開放時期を制御する油圧開放時期制
    御手段とを具備し、始動時に所定時間、点火と、燃料噴
    射を停止すると共に、油圧開放機構を開放して所定の気
    筒を休止することを特徴とする内燃機関の動弁装置。
JP5328322A 1993-07-30 1993-12-24 内燃機関の動弁装置 Pending JPH0791216A (ja)

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JP5328322A JPH0791216A (ja) 1993-07-30 1993-12-24 内燃機関の動弁装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001522014A (ja) * 1997-11-04 2001-11-13 ディーゼル エンジン リターダーズ,インコーポレイテッド ロスト・モーション全能バルブ作動システム
JP2012041917A (ja) * 2010-08-20 2012-03-01 Hyundai Motor Co Ltd 電気−油圧可変バルブリフト装置
JP2013185534A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Mazda Motor Corp エンジンの潤滑制御方法及び装置

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