JP5245994B2 - 内燃機関の油圧制御装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の油圧制御装置に関する。
従来一般の内燃機関の油圧制御装置では、オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁するリリーフ弁を備え、同リリーフ弁を通じてオイルの一部をリリーフ通路に逃がすようにしている。これにより、機関の各部位に供給されるオイルの圧力を制御するようにしている。尚、こうした内燃機関の油圧制御装置としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
また、こうしたリリーフ弁の開弁圧を例えば2段階に切り替える切替手段を備え、同切替手段により開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替えるものが開発されるに至っている。こうした油圧制御装置によれば、例えば機関の各部位に対して供給するオイルの圧力を高くする必要のない機関運転状態のときにはオイルの圧力段を低圧段に変更することで、オイルポンプの駆動にともない内燃機関の機械的な負荷が増大することを抑制することができ、燃費の向上を図ることができる。
特開2007―107485号公報
ところで、このような油圧制御装置にあっては、例えばオイルポンプにエアが吸い込まれると、オイルポンプの吐出圧が低下することとなる。このため、オイルの圧力段を低圧段とすべくリリーフ弁の開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、上述したオイルの圧力低下が生じてそのときの必要とされる圧力を下回ると、機関運転が不安定なものとなるといったおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を抑制することのできる内燃機関の油圧制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1、請求項2及び請求項7に記載の発明は、オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁して前記オイルの一部を逃がすリリーフ弁と、内燃機関の運転状態に応じて前記開弁圧を切り替える切替手段とを備え、前記切替手段により前記開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替える内燃機関の油圧制御装置において、前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力を検出する検出手段と、前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定される圧力低下判定値を下回っている場合には、前記開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更する強制変更手段と、を備えることをその要旨としている。
同構成によれば、例えばオイルポンプにエアが吸い込まれたことに起因して、オイルポンプの吐出圧が低下した場合には、こうした状態を、検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回っていることをもって把握することができる。そしてこの場合、開弁圧が高圧段に対応した圧力に強制的に変更されることから、機関の各部位に対して供給するオイルの圧力を上昇させることができる。これにより、オイルの圧力がそのとき必要とされる圧力を下回ることを抑制することができ、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を抑制することができるようになる。
とくに、請求項1に記載の発明は、前記強制変更手段により前記開弁圧が強制的に変更されてから所定期間が経過した後に、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値である旨判定され、且つそのときの機関運転状態が、前記切替手段により前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされる領域にある場合には、前記開弁圧を低圧段に対応した圧力に復帰させる復帰手段と、を備えることをその要旨としている。
検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回ることとなった原因が、例えばオイルポンプにエアが吸い込まれたことによるものである場合には、その後、エアの消滅とともにオイルの圧力低下が解消されることとなる。このとき、機関運転状態が、リリーフ弁の開弁圧が低圧段に対応した圧力とされる領域にある場合に、リリーフ弁の開弁圧が強制的に高圧段に対応した圧力とされていると、すなわちオイルの圧力が不要に高くされていると、例えばオイルポンプが機関駆動式のものであれば、オイルポンプの駆動にともない内燃機関の機械的な負荷が増大するといった問題が生じる。また、オイルポンプが電動式のものであっても、これに対して電力を供給する発電機が機関駆動式のものであれば、同様の問題が生じる。
この点、上記構成によれば、オイルの圧力低下が解消された場合には、リリーフ弁の開弁圧が低圧段に対応した圧力に復帰することから、リリーフ弁の開弁圧が強制的に高圧段に対応した圧力とされる場合に比べて、オイルポンプの駆動にともない内燃機関の機械的な負荷の増大を抑制することができるようになる。
とくに、請求項2に記載の発明は、前記強制変更手段により前記開弁圧が強制的に変更されてから所定期間が経過した後に、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、前記圧力低下判定値を下回っている場合には、前記検出手段に異常が生じている旨診断する診断手段を備えることをその要旨としている。
検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回ることとなった原因が、例えばオイルポンプにエアが吸い込まれたことによるものである場合には、その後、エアの消滅とともにオイルの圧力低下が解消され、検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回るといった状態が解消されることとなる。一方、検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回ることとなった原因が、検出手段の異常に起因するものである場合には、その後に、検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回るといった状態が解消されることはない。これらのことから、上記構成によれば、検出手段に異常が生じている場合に、これを的確に診断することができるようになる。
とくに、請求項7に記載の発明は、前記リリーフ弁は、ハウジングと、片側有底筒状に形成され、前記リリーフ通路を構成する入口側連通孔及び出口側連通孔を備えて前記ハウジングに対して変位可能に収容される可変部材と、該可変部材の内側に配置され、前記リリーフ通路のオイルの圧力変化に応じて前記出口側連通孔に対する位置が変化することによって前記出口側連通孔を開閉する弁体と、を備え、前記切替手段による前記開弁圧の切り替えによって前記可変部材を変位させて、前記ハウジングに対する前記入口側連通孔及び前記出口側連通孔の位置を変位させるものであることをその要旨としている。
(2)請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の油圧制御装置において、前記圧力低下判定値は、前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力であって、前記リリーフ弁の弁体に対して開弁方向に作用する油圧が低圧段に対応した前記開弁圧となるときの圧力よりも大きな値として設定されることをその要旨としている。
検出手段により検出されるオイルの圧力が圧力低下判定値を下回るまではオイルの圧力低下を把握することができず、リリーフ弁の開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更することができない。ここで、圧力低下判定値を、リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力であって、リリーフ弁の弁体に作用する油圧が低圧段に対応した開弁圧となるときの圧力である低圧段開弁時圧力よりも小さな値として設定する場合には、リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力が低圧段開弁時圧力以下である状態では、リリーフ弁の開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更しても、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力を上昇させることができない。すなわち、オイルの圧力が低圧段開弁時圧力以上となるまでは、上述したようなオイルの圧力の上昇を図ることができない。従って、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を的確には抑制することができない。
この点、上記構成によれば、圧力低下判定値が、リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力であって、リリーフ弁の弁体に対して開弁方向に作用する油圧が低圧段に対応した開弁圧となるときの圧力よりも大きな値として設定されることから、オイルの圧力低下を早期に把握することができるとともに、オイルの圧力低下が把握された際には内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力を早期に上昇させることができる。従って、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を的確に抑制することができるようになる。
(3)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明は、請求項に記載の発明によるように、前記オイルポンプはその駆動状態が機関回転速度に応じて変更されるものであり、前記切替手段は、機関回転速度に応じて前記開弁圧を切り替えるものであり、前記圧力低下判定値は、そのときの機関回転速度から想定される値よりも小さい値として設定されるといった態様を持って具体化することができる。
(4)請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明によるように、前記切替手段は、機関回転速度と機関負荷とに応じて前記開弁圧を切り替えるものであるといった態様をもって具体化することができる。
(5)請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の内燃機関の油圧制御装置において、前記内燃機関は車両に搭載されてなることをその要旨としている。
車載内燃機関の油圧制御装置にあっては、車両の旋回時に、オイルを貯留する貯留部内においてオイルの液面が傾斜することに起因してオイルポンプにエアが吸い込まれることがあり、この場合にはオイルの圧力低下が生じやすい。このため、こうした内燃機関の油圧制御装置に対して、請求項1〜請求項に記載の発明を適用すれば、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を抑制することができるようになる。
本発明の第1実施形態に係る内燃機関の油圧制御装置についてその概略構成を示す概略図。 同実施形態におけるリリーフ弁の作動態様を説明するための断面図であって、(a)切替弁が開弁状態とされているときのリリーフ弁の断面図、(b)切替弁が閉弁状態とされているときのリリーフ弁の断面図。 切替弁を開弁状態とする低圧段領域と、切替弁を閉弁状態とする高圧段領域とを機関回転速度と機関負荷とにより規定したマップ。 所定の機関負荷における機関回転速度と、リリーフ弁により調圧された後のオイル圧力との関係を示すグラフ。 同実施形態における切替弁の作動制御の処理手順を示すフローチャート。 切替弁の開弁圧を高圧段に対応した第2の所定圧に強制的に変更したときのオイルの圧力の上昇態様の一例を説明するためのグラフであって、所定の機関負荷における機関回転速度と、リリーフ弁により調圧された後のオイル圧力との関係を示すグラフ。 本発明の第2実施形態における内燃機関の油圧制御装置について、切替弁の作動復帰制御の処理手順を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態における内燃機関の油圧制御装置について、油圧センサの異常診断の処理手順を示すフローチャート。
<第1実施形態>
以下、図1〜図6を参照して、本発明に係る内燃機関の油圧制御装置を、車載ガソリンエンジン(以下、「内燃機関」)の油圧制御装置として具体化した第1実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係る内燃機関の油圧制御装置の概略構成を示す。
同図に示すように、内燃機関には、オイルパン12の内部に貯留されているオイルを内燃機関の各部位に対して供給するための主供給通路11が設けられている。主供給通路11の途中には、オイルを吸引・吐出する機関駆動式のオイルポンプ14が設けられている。主供給通路11の上流側の端部(オイルパン12側の端部)には、オイルに含まれる不純物のうち比較的大きなものを濾過するためのオイルストレーナ13が設けられている。また、主供給通路11においてオイルポンプ14の下流側には、オイルに含まれる不純物のうち比較的小さいものを濾過するためのオイルフィルタ15が設けられている。機関出力によりオイルポンプ14が駆動されると、オイルパン12内のオイルが主供給通路11を通じて同ポンプ14により吸引されるとともに同通路11の下流側に吐出される。そして、内燃機関の各部位、例えばオイルの圧力により駆動される油圧駆動式の各種装置、機関出力を取り出すための機関ピストンに対してオイルを噴射することで同ピストンを冷却するピストンジェット機構、及び内燃機関の被潤滑部等(いずれも図示略)に対して供給されるようになっている。
また、主供給通路11には、オイルポンプ14の下流側と上流側とを接続するリリーフ通路16が設けられている。リリーフ通路16は、その一端が主供給通路11においてオイルフィルタ15の下流側に接続されるとともに、その他端が主供給通路11においてオイルポンプ14の上流側であってオイルストレーナ13の下流側に接続されている。リリーフ通路16には、オイルポンプ14から吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧Prrf以上となると開弁してオイルの一部をオイルポンプ14の上流側に逃がすリリーフ弁21が設けられている。
リリーフ弁21は、リリーフ通路16の途中に設けられる片側有底円筒状のハウジング22、及び同ハウジング22の内部空間である収容室23内に収容されて同ハウジング22の軸方向(以下、「軸方向A」)に対して変位可能に設けられる円柱状の弁体25を備えている。また、収容室23内において軸方向Aに沿って変位可能に設けられる片側有底筒状の可変部材24を備えている。ハウジング22及び可変部材24は、それらの底部22A,24Aがそれぞれリリーフ通路16において上流側(図中上側)に位置するように設けられている。また、リリーフ弁21は、ハウジング22の底部22Aとは反対側(図中下側)の端部22Bの開口部を覆う固定部材26、及び弁体25と固定部材26との間に設けられて弁体25を可変部材24の底部24A側(図中上側)に付勢するばね27を
備えている。可変部材24の外径はハウジング22の内径よりもわずかに小さくされている。また、弁体25の外径は可変部材24の内径よりもわずかに小さくされている。固定部材26は、円柱状の拡径部26Aと、同拡径部26Aと一体且つ同軸状に設けられて同拡径部26Aに比べて縮径された円柱状の縮径部26Bとを有している。拡径部26Aは、その端面がハウジング22の端部22Bの下端面に当接し、縮径部26Bは、その側面が可変部材24の底部24Aとは反対側(図中下側)の端部24Bの内周面に当接している。
ハウジング22の底部22A及び可変部材24の底部24Aのそれぞれの中心には、入口側貫通孔22C及び同入口側貫通孔22Cと同一の直径である入口側連通孔24Cがそれぞれ形成されており、これら貫通孔22C及び連通孔24Cはリリーフ通路16の一部をなしている。
ハウジング22の側部において軸方向Aにおける中央位置(図中左側中央位置)には、同側部を貫通するとともに軸方向Aに対して延びる出口側貫通孔22Dが形成されるとともに、これに対応する可変部材24の側部には、同側部を貫通するとともに上記出口側貫通孔22Dよりも軸方向Aにおける長さが短い出口側連通孔24Dが形成されている。可変部材24が、軸方向Aにおいて最もハウジング22の底部22A側に位置する状態(以下、この位置を「第1の位置」とする)において、出口側連通孔24Dの底部24A側(図中上側)の部位と出口側貫通孔22Dの底部22A側(図中上側)の部位とが一致する。また、可変部材24が、軸方向Aにおいて最も固定部材26側に位置する状態(以下、この位置を「第2の位置」とする)において、出口側連通孔24Dの固定部材26側(図中下側)の部位と出口側貫通孔22Dの固定部材26側(図中下側)の部位とが一致する。このように、可変部材24の出口側連通孔24Dの軸方向Aにおける位置を変更することによって収容室23の出口部23Dの開口位置が軸方向Aにおいて変更される。
可変部材24は、軸方向Aにおける長さが収容室23よりも短くされている。これにより、可変部材24の端部24Bの下面、ハウジング22の端部22Bの内周面、縮径部26Bの上面、及び固定部材26の拡径部26Aの外周面によって円環状をなす所定の空間23Fが形成される。また、ハウジング22の端部22B(図中右側)には、上記空間23Fとハウジング22の外部とを連通する導入用貫通孔22Eが形成されている。導入用貫通孔22Eと、リリーフ通路16においてリリーフ弁21の上流側とは導入通路28により接続されている。導入通路28の途中には、リリーフ通路16においてリリーフ弁21の上流側のオイルを、導入用貫通孔22Eを通じて上記所定の空間23Fに導入するか否かを切り替えるための電磁ソレノイド式の切替弁29が設けられている。ここで、本実施形態では、切替弁29のソレノイドに対して通電がなされると同弁29が開弁し、切替弁29のソレノイドに対する通電が停止されると同弁29が閉弁するように構成されている。
こうした切替弁29の通電制御を行う電子制御装置30には、機関運転状態を把握するための各種センサからの出力信号が入力される。各種センサとしては、例えば、機関回転速度NEを検出する機関回転速度センサ41、吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ42、及び機関冷却水の温度THWを検出する冷却水温センサ43等が挙げられる。また、本実施形態では、主供給通路11において、オイルポンプ14の下流側であってリリーフ通路16との接続位置の下流側に、リリーフ弁21により調圧された後のオイルの圧力Psを検出する油圧センサ44を設けるようにしている。電子制御装置30は、各種センサからの出力信号に基づいて機関運転状態を把握し、これに応じて切替弁29の開度制御を実行する。そして、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが以下に説明するように切り替えられることにより、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段が高圧段と低圧段とで切り替えられる。
次に、図2〜図4を参照してリリーフ弁21の作動態様及び制御態様について説明する。
図2(a)は、切替弁29が開弁状態とされているときのリリーフ弁21の断面構造を示している。また、図2(b)は、切替弁29が閉弁状態とされているときのリリーフ弁21の断面構造を示している。
まず、切替弁29が開弁状態とされると、図2(a)に示すように、オイルポンプ14から吐出されたオイルの一部が導入通路28及び収容室23の導入部23Eを通じて上記所定の空間23Fに導入される。これにより、油圧によって可変部材24が弁体25の閉弁方向(図中上方)に押し上げられることで、可変部材24の位置は上記「第1の位置」に保持される。こうした状態において、機関回転速度NEの上昇にともないオイルポンプ14から吐出されるオイルの圧力が上昇するとともに、弁体25に対してその開弁方向(図中下方)に作用するオイルの圧力が上昇して第1の所定圧Prrf1以上となることで、弁体25が同図にて示す位置或いはそれよりも下方まで変位すると、収容室23の入口部23Cと出口部23Dとが連通状態となる。これにより、オイルポンプ14の下流側における過剰なオイルがリリーフ通路16を通じてオイルポンプ14の上流側に逃がされるようになることで、オイルの圧力段が低圧段とされる。
次に、図2(b)に示すように、切替弁29が閉弁状態とされると、導入通路28を通じて上記所定の空間23Fにオイルが導入されなくなる。これにより、可変部材24に対して、導入通路28を通じて印加される油圧が、収容室23の入口部23Cから流入するオイルの圧力に基づく力、すなわち同部材24に対して弁体25の開弁方向(図中下方)に作用する力よりも小さくなり、可変部材24は上記「第2の位置」まで変位する。こうした状態において、機関回転速度NEの上昇にともないオイルポンプ14から吐出されるオイルの圧力が上昇するとともに、弁体25に対してその開弁方向(図中下方)に作用するオイルの圧力が上昇して第1の所定圧Prrf1よりも大きい第2の所定圧Prrf2以上となることで、弁体25が同図にて示す位置或いはそれよりも下方まで変位すると、収容室23の入口部23Cと出口部23Dとが連通状態となる。これにより、オイルポンプ14の下流側における過剰なオイルがリリーフ通路16を通じてオイルポンプ14の上流側に逃がされるようになることで、オイルの圧力段が高圧段とされる。
図3は、切替弁29を開弁状態とする低圧段領域と、切替弁29を閉弁状態とする高圧段領域とを機関回転速度NEと機関負荷KLとにより規定したマップMAPpである。尚、本実施形態では、機関負荷KLとして、そのときの吸入空気量GAと、そのときの機関回転速度NEにおいて得られる吸入空気量の最大値である最大吸入空気量GAmaxとの比「GA/GAmax」を用いている。
同図に示すように、機関回転速度NEが低く、機関負荷KLが低い機関運転領域が低圧段領域として規定され、機関回転速度が高く、機関負荷KLが高い機関運転領域が高圧段領域として規定されている。尚、一般に、オイルの温度が高くなるほどオイルの粘度が低くなり油圧Psが小さくなる傾向があることから、低圧段領域と高圧段領域との境界をオイルの温度に応じて可変設定するようにしてもよい。
図4は、所定の機関負荷KLにおける機関回転速度NEと、リリーフ弁21により調圧された後のオイル圧力Psとの関係を示すグラフである。
図4に示すように、切替弁29が開弁状態とされているときに、機関回転速度NEが上昇してN0となり、オイル圧力Psが低圧段開弁時圧力P0となると、弁体25に対してその開弁方向に作用するオイルの圧力が上昇して第1の所定圧Prrf1となることでリリーフ弁21が開弁して、オイルポンプ14から吐出されたオイルの一部がオイルポンプ
14の上流側に逃がされるようになる。これにより、機関回転速度NEがN0以上の領域では、機関回転速度NEがN0未満の領域に比べて機関回転速度NEの上昇に対するオイル圧力Psの上昇度合が小さくなることで、内燃機関の各部位に供給されるオイルの圧力段が低圧段とされる。
また、機関回転速度NEが更に上昇してNE1となり、オイル圧力PsがP1となるタイミングで、切替弁29が閉弁状態とされると、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが第2の所定圧Prrf2に変更される。これにより、オイル圧力PsがP1よりも大きいP2となるまでは、オイルポンプ14から吐出されたオイルの一部がオイルポンプ14の上流側に逃がされなくなるため、オイル圧力Psは急激に上昇する。そして、オイル圧力PsがP2となるとリリーフ弁21が開弁することで、それまでに比べて機関回転速度NEの上昇に対するオイル圧力Psの上昇度合が小さくなることで、内燃機関の各部位に供給されるオイルの圧力段が高圧段とされる。
こうした内燃機関の油圧制御装置によれば、例えば機関運転状態が、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを高くする必要のない低圧段領域にあるときにはオイルの圧力段を低圧段に変更することで、オイルポンプ14の駆動にともない内燃機関の機械的な負荷が増大することを抑制することができ、燃費の向上を図ることができる。また、例えば機関運転状態が、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを高くする必要がある高圧段領域にあるときにはオイルの圧力段を高圧段に変更することで、内燃機関の安定した運転を図ることができる。
ところで、前述したように、このような車載内燃機関の油圧制御装置にあっては、車両の旋回時に、オイルパン12内においてオイルの液面が傾斜することに起因してオイルポンプ14にエアが吸い込まれることがあり、オイルポンプ14の吐出圧が低下することとなる。このため、オイルの圧力段を低圧段とすべくリリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1とされている状態において、上述したオイルの圧力低下が生じてそのときの必要とされる圧力を下回ると、内燃機関の運転が不安定なものとなるといったおそれがある。
そこで、本実施形態では、以下のようにして、オイルの圧力低下に起因する内燃機関の運転の不安定化を抑制するようにしている。すなわち、電子制御装置30を通じて、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1(図2(a)参照)とされている状態において、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回っている場合には、切替弁29を閉弁状態にして、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2(図2(b)参照)に強制的に変更するようにしている。ここで、圧力低下判定値Pth(NE)は、そのときの機関回転速度NEから想定されるオイルの圧力(以下、「低圧段時想定圧力」)PsLow(NE)よりも小さい値として設定されるものである。また、オイルの圧力Psは機関回転速度NEが高くなるほど高くなることから(図4参照)、圧力低下判定値Pth(NE)は機関回転速度NEが高くなるほど大きな値として設定されている。
こうした構成により、例えばオイルポンプ14にエアが吸い込まれたことに起因して、オイルポンプ14の吐出圧が低下した場合には、こうした状態を、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回っていることをもって把握することができる。そしてこうしたオイルの圧力低下が生じている場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを高圧段に対応した圧力Prrf2に強制的に変更することにより、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを上昇させることができる。これにより、オイルの圧力Psがそのとき必要とされる圧力を下回ることを抑制することができ、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を抑制することができるよう
になる。
ただし、こうした構成では、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回るまではオイルの圧力低下を把握することができず、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを第2の所定圧Prrf2に強制的に変更することができない。ここで、圧力低下判定値Pth(NE)を、リリーフ弁21により調圧された後のオイルの圧力Psであって、リリーフ弁21の弁体25に作用する油圧が低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1となるときの圧力である低圧段開弁時圧力P0(図4参照)よりも小さな値として設定した場合には、以下のような問題が生じる。すなわち、オイルの圧力Psが上記低圧段開弁時圧力P0以下である状態では、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更しても、オイルの圧力Psを上昇させることができない。すなわち、オイルの圧力Psが上記低圧段開弁時圧力P0以上となるまでは、上述したようなオイルの圧力Psの上昇を図ることができない。従って、オイルの圧力低下に起因する内燃機関の運転の不安定化を的確には抑制することができない。
そこで、本実施形態では、圧力低下判定値Pth(NE)を、上記低圧段開弁時圧力P0よりも大きな値として設定するようにしている。これにより、オイルの圧力低下を早期に把握することができるとともに、オイルの圧力低下が把握された際には内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを早期に上昇させることができるようになる。
次に、図5を参照して、切替弁29の作動制御の処理手順について詳細に説明する。尚、図5は、上記処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、機関運転中に電子制御装置30により所定期間毎に繰り返し実行される。
この処理では、まず、機関回転速度NE及び機関負荷KLを読み込み(ステップS101)、次に、これら機関回転速度NE及び機関負荷KLと先の図3に示したマップMAPpとに基づいて、目標圧力領域を導出する(ステップS102)。そして、次に、導出された目標圧力段領域が高圧段領域であるか低圧段領域であるかを判断し(ステップS103)、目標圧力段領域が高圧段領域である場合には、切替弁29を閉弁状態にして(ステップS104)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、上記ステップS103において、導出された目標圧力段領域が低圧段領域である場合には、次に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psを読み込む(ステップS105)。そして、次に、オイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)よりも大きいか否かを判断する(ステップS106)。そしてこの結果、オイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)よりも大きい場合には(ステップS106:「YES」)、次に、切替弁29を開弁状態にして(ステップS107)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、ステップS106において、オイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)以下である場合には(ステップS106:「NO」)、オイルの圧力低下が生じているものとして、次に、上記ステップS104に移行して、目標圧力段領域が低圧段領域であるにもかかわらず切替弁29を強制的に閉弁状態にして、この一連の処理を一旦終了する。本実施形態では、上記ステップS106の判断処理において否定判断された次の制御周期においては、上記ステップS102の処理を行った後、上記ステップS103の判断処理をスキップして、ステップS106に移行するものとする。すなわち、切替弁29が強制的に閉弁状態とされた後は、機関運転が停止するまで切替弁29が閉弁状態に維持される。
次に、図6を参照して、切替弁29の開弁圧Prrfを高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更したときのオイルの圧力Psの上昇態様の一例について説明する。尚、図6は、所定の機関負荷KLにおける機関回転速度NEと、リリーフ弁21により調圧された後のオイル圧力Psとの関係を示すグラフである。
同図に示すように、機関回転速度NEが低圧段領域内のN11であるときに、オイルの圧力低下が生じて、オイルの圧力Psが図中に二点鎖線にて示す圧力低下判定値Pth(NE)を下回ると、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2(図2(b)参照)に強制的に変更される。これにより、リリーフ弁21が閉弁状態とされ、オイルの圧力Psは高圧段時想定圧力PsHigh(N22)よりは低いが、低圧段時想定圧力PsLow(N22)よりも高いP22まで上昇する。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の油圧制御装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)リリーフ弁21により調圧された後のオイルの圧力Psを検出する油圧センサ44を備えることとした。そして、電子制御装置30を通じて、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した圧力Prrf1とされている状態において、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが、低圧段時想定圧力PsLow(NE)よりも小さい値として設定される圧力低下判定値Pth(NE)を下回っている場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを高圧段に対応した圧力Prrf2に強制的に変更することとした。これにより、例えばオイルポンプ14にエアが吸い込まれたことに起因して、オイルポンプ14の吐出圧が低下した場合には、こうした状態を、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回っていることをもって把握することができる。そしてこの場合、開弁圧Prrfが高圧段に対応した圧力Prrf2に強制的に変更されることから、内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを上昇させることができる。これにより、オイルの圧力Psがそのとき必要とされる圧力を下回ることを抑制することができ、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を抑制することができるようになる。
(2)圧力低下判定値Pth(NE)は、リリーフ弁21により調圧された後のオイルの圧力Psであって、リリーフ弁21の弁体25に作用する油圧が低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1となるときの圧力である低圧段開弁時圧力P0よりも大きな値として設定されるものとした。これにより、オイルの圧力低下を早期に把握することができるとともに、オイルの圧力低下が把握された際には内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力Psを早期に上昇させることができる。従って、オイルの圧力低下に起因する機関運転の不安定化を的確に抑制することができるようになる。
<第2実施形態>
以下、図7を参照して、本発明に係る内燃機関の油圧制御装置の第2実施形態について説明する。
先の第1実施形態では、オイルの圧力低下にともないリリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更された後は、機関運転が停止するまで同状態を維持するものとした。
ところが、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回ることとなった原因が、例えばオイルポンプ14にエアが吸い込まれたことによるものである場合には、その後、エアの消滅とともにオイルの圧力低下が解消されることとなる。このとき、機関運転状態が低圧段領域にある場合に、リリーフ弁21の開弁圧Prrf1が強制的に高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に維持されていると、すなわちオイルの圧力Psが不要に高くされていると、オイルポンプ14の駆動にとも
ない内燃機関の機械的な負荷が増大し、ひいては燃費が悪化するといった問題が生じる。
そこで、本実施形態では、オイルの圧力低下にともないリリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更された後に、オイルの圧力低下が解消され、且つそのときの機関運転状態が低圧段領域にある場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1に復帰させるようにしている。これにより、機関運転が停止するまでリリーフ弁21の開弁圧Prrfが強制的に高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に維持される第1実施形態に比べて、内燃機関の機械的な負荷の増大を抑制することができ、燃費の悪化を抑制することができるようになる。
次に、図7を参照して、切替弁29の作動復帰制御の処理手順について詳細に説明する。尚、図7は、上記処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、機関運転中において、切替弁29が強制的に開弁状態とされた後に、電子制御装置30により所定期間毎に繰り返し実行される。
この処理では、まず、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから(先の図5のフローチャートにおけるステップS106:「NO」)、所定期間Δt1が経過したか否かを判断する(ステップS201)。ここで、所定期間Δt1は、例えば車両の旋回時に、オイルポンプ14にエアが吸い込まれることによりオイルの圧力低下が発生してからこれが解消されるまでに要する期間よりも長い期間として設定されるものであり、実験やシミュレーションを通じて予め設定されている。そして、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから所定期間Δt1が経過していない場合には(ステップS201:「NO」)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから所定期間Δt1が経過している場合には(ステップS201:「YES」)、次に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが、そのときの機関回転速度NEから想定される値(以下、「高圧段時想定圧力」)PsHigh(NE)であるか否かを判定する(ステップS202)。ここで、高圧段時想定圧力PsHigh(NE)は、機関回転速度NEが高いときほど大きな値として設定されるものである(図6参照)。そして、オイルの圧力Psが高圧段時想定圧力PsHigh(NE)ではない場合には(ステップS202:「NO」)、オイルの圧力低下が未だ解消されておらず、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2としておく必要があるとして、この一連の処理を一旦終了する。
一方、オイルの圧力Psが高圧段時想定圧力PsHigh(NE)である場合には(ステップS202:「NO」)、オイルの圧力低下が既に解消されているとして、次に、そのときの機関運転状態から導出される目標圧力段領域が低圧段領域であるか否かを判断する(ステップS203)。ここで、ステップS203の処理は、先の図5のフローチャートにおけるステップS101〜ステップS103の処理と同様である。そして、該目標圧力段領域が低圧段領域ではない場合には(ステップS203「NO」)、オイルの圧力段を低圧段にする必要がないことから、この一連の処理を一旦終了する。
一方、該目標圧力段領域が低圧段領域である場合には(ステップS203:「YES」)、次に、切替弁29を開弁状態として、この一連の処理を一旦終了する。すなわち、オイルの圧力Psが高圧段時想定圧力PsHigh(NE)である旨判定され、且つそのときの機関運転状態が低圧段領域にある場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1に復帰されるようになる。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の油圧制御装置によれば、以下に示す作用効果
が得られるようになる。
(1)電子制御装置30を通じて、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更されてから所定期間Δt1が経過した後に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが高圧段時想定圧力PsHigh(NE)であるか否かを判定することとした。そして、該オイルの圧力Psが高圧段時想定圧力PsHigh(NE)である旨判定され、且つそのときの機関運転状態が低圧段領域にある場合には、開弁圧Prrfを低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1に復帰させることとした。これにより、オイルの圧力低下が解消された場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1に復帰することから、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが強制的に高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2とされる場合に比べて、オイルポンプ14の駆動にともない内燃機関の機械的な負荷の増大を抑制することができるようになる。
<第3実施形態>
以下、図8を参照して、本発明に係る内燃機関の油圧制御装置の第2実施形態について説明する。
先の第2実施形態では、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更された後に、オイルの圧力低下が解消され、且つそのときの機関運転状態が低圧段領域にある場合には、リリーフ弁21の開弁圧Prrfを低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1に復帰させるものとした。
油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回ることとなった原因が、例えばオイルポンプ14にエアが吸い込まれたことによるものである場合には、その後、エアの消滅とともにオイルの圧力低下が解消され、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回るといった状態が解消されることとなる。
一方、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回ることとなった原因が、油圧センサ44の異常に起因するものである場合には、その後に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回るといった状態が解消されることはない。また、このように油圧センサ44に異常が生じている場合には、このことを早期に診断する必要がある。
そこで、本実施形態では、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更された後に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回っている場合には、油圧センサ44に異常が生じている旨診断するようにしている。これにより、油圧センサ44に異常が生じている場合に、これを的確に診断することができるようになる。
次に、図8を参照して、油圧センサ44の異常診断の処理手順について詳細に説明する。尚、図8は、上記処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示される一連の処理は、機関運転中において、切替弁29が強制的に開弁状態とされた後に、電子制御装置30により所定期間毎に繰り返し実行される。
この処理では、まず、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから(先の図5のフローチャートにおけるステップS106:「NO」)、所定期間Δt2が経過したか否かを判断する(ステップS301)。ここで、所定期間Δt2は、先の第2実施形態における所定期間Δt1よりも長い期間として設定されている。そして、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから所定期間Δt2が経過していない場合には(ステップS301:「NO」)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、切替弁29が強制的に閉弁状態とされてから所定期間Δt2が経過している場合には(ステップS301:「YES」)、次に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)以下であるか否かを判断する(ステップS302)。ここで、圧力低下判定値Pth(NE)は先の第1実施形態におけるそれと同一の値である。そして、オイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)以下でない場合には(ステップS302:「NO」)、油圧センサ44には異常が生じていないと診断して(ステップS303)、この一連の処理を一旦終了する。
一方、オイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)以下である場合には(ステップS302:「YES」)、油圧センサ44に異常が生じていると診断して(ステップS304)、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態に係る内燃機関の油圧制御装置によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)電子制御装置30を通じて、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが高圧段に対応した第2の所定圧Prrf2に強制的に変更されてから所定期間Δt2が経過した後に、油圧センサ44により検出されるオイルの圧力Psが圧力低下判定値Pth(NE)を下回っている場合には、油圧センサ44に異常が生じている旨診断することとした。これにより、油圧センサ44に異常が生じている場合に、これを的確に診断することができるようになる。
尚、本発明に係る内燃機関の油圧制御装置は、上記実施の形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施形態では、車載内燃機関の油圧制御装置について例示したが、本発明に係る内燃機関は車両に搭載されるものに限られるものではない。
・上記実施形態では、ガソリンエンジンについて例示したが、本発明に係る内燃機関はこれに限られるものではなく、ディーゼルエンジンに対しても本発明に係る油圧制御装置を適用することができる。またこの場合には、機関回転速度と燃料噴射量とに応じてリリーフ弁21の開弁圧Prrfを切り替えるものとすればよい。
・上記実施形態では、機関回転速度と機関負荷(ディーゼルエンジンの場合には燃料噴射量)とに応じてリリーフ弁21の開弁圧Prrfを切り替えるものについて例示したが、これに代えて、機関回転速度のみに応じてリリーフ弁21の開弁圧Prrfを切り替えるものとしてもよい。
・上記実施形態では、機関駆動式のオイルポンプについて例示したが、本発明に係るオイルポンプはこれに限られるものではなく、他に例えば電動式のオイルポンプとしてもよい。またこの場合には、圧力低下判定値を、そのときのオイルポンプの駆動状態(例えば、ポンプ駆動用のモータがそのときに消費する電力値等)から想定される値よりも小さい値として設定すればよい。
・上記実施形態によるように、圧力低下判定値を、リリーフ弁21により調圧された後のオイルの圧力Psであって、リリーフ弁21の弁体25に対して開弁方向に作用する油圧が低圧段に対応した第1の所定圧Prrf1となるときの低圧段開弁時圧力P0よりも大きな値として設定することが、オイルの圧力低下の早期把握、及びオイルの圧力Psの早期上昇を図る上では望ましい。しかしながら、本発明に係る圧力低下判定値の設定態様はこれに限られるものではなく、リリーフ弁21の開弁圧Prrfが低圧段に対応した第
1の所定圧Prrf1とされている状態において、そのときのオイルポンプ14の駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定されるものであれば、低圧段開弁時圧力P0よりも小さな値として設定することもできる。
・本発明に係る内燃機関の油圧制御装置は、上記実施形態にて例示したものに限られるものではない。オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁してオイルの一部を逃がすリリーフ弁と、内燃機関の運転状態に応じて開弁圧を切り替える切替手段とを備え、切替手段により開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替えるものであれば、その構成を任意に変更することができる。
要するに、リリーフ弁の開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときのオイルポンプの駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定される圧力低下判定値を下回っている場合には、リリーフ弁の開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更するものであればよい。
11…主供給通路、12…オイルパン、13…オイルストレーナ、14…オイルポンプ、15…オイルフィルタ、16…リリーフ通路、21…リリーフ弁、22…ハウジング、22A…底部、22B…端部、22C…入口側貫通孔、22D…出口側貫通孔、22E…導入用貫通孔、23…収容室、23C…入口部、23D…出口部、23E…導入部、24…可変部材、24A…底部、24B…端部、24C…入口側連通孔、24D…出口側連通孔、25…弁体、26…固定部材、26A…拡径部、26B…縮径部、27…ばね、28…導入通路、29…切替弁(切替手段)、30…電子制御装置(強制変更手段、判定手段、復帰手段、診断手段)、41…機関回転速度センサ、42…吸入空気量センサ、43…冷却水温センサ、44…油圧センサ(油圧検出手段)。

Claims (7)

  1. オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁して前記オイルの一部を逃がすリリーフ弁と、内燃機関の運転状態に応じて前記開弁圧を切り替える切替手段とを備え、前記切替手段により前記開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替える内燃機関の油圧制御装置において、
    前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力を検出する検出手段と、
    前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定される圧力低下判定値を下回っている場合には、前記開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更する強制変更手段と、
    前記強制変更手段により前記開弁圧が強制的に変更されてから所定期間が経過した後に、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値である旨判定され、且つそのときの機関運転状態が、前記切替手段により前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされる領域にある場合には、前記開弁圧を低圧段に対応した圧力に復帰させる復帰手段と、を備える
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  2. オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁して前記オイルの一部を逃がすリリーフ弁と、内燃機関の運転状態に応じて前記開弁圧を切り替える切替手段とを備え、前記切替手段により前記開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替える内燃機関の油圧制御装置において、
    前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力を検出する検出手段と、
    前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定される圧力低下判定値を下回っている場合には、前記開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更する強制変更手段と、
    前記強制変更手段により前記開弁圧が強制的に変更されてから所定期間が経過した後に、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、前記圧力低下判定値を下回っている場合には、前記検出手段に異常が生じている旨診断する診断手段と、を備える
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の油圧制御装置において、
    前記圧力低下判定値は、前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力であって、前記リリーフ弁の弁体に対して開弁方向に作用する油圧が低圧段に対応した前記開弁圧となるときの圧力よりも大きな値として設定される
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の内燃機関の油圧制御装置において、
    前記オイルポンプは機関駆動式のものであり、
    前記切替手段は、機関回転速度に応じて前記開弁圧を切り替えるものであり、
    前記圧力低下判定値は、そのときの機関回転速度から想定される値よりも小さい値として設定される
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  5. 請求項に記載の内燃機関の油圧制御装置において、
    前記切替手段は、機関回転速度と機関負荷とに応じて前記開弁圧を切り替えるものである
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の内燃機関の油圧制御装置において、
    前記内燃機関は車両に搭載されてなる
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
  7. オイルポンプから吐出されるオイルの圧力が所定の開弁圧以上となると開弁して前記オイルの一部を逃がすリリーフ弁と、内燃機関の運転状態に応じて前記開弁圧を切り替える切替手段とを備え、前記切替手段により前記開弁圧を切り替えることにより内燃機関の各部位に対して供給するオイルの圧力段を高圧段と低圧段とで切り替える内燃機関の油圧制御装置において、
    前記リリーフ弁は、ハウジングと、片側有底筒状に形成され、前記リリーフ通路を構成する入口側連通孔及び出口側連通孔を備えて前記ハウジングに対して変位可能に収容される可変部材と、該可変部材の内側に配置され、前記リリーフ通路のオイルの圧力変化に応じて前記出口側連通孔に対する位置が変化することによって前記出口側連通孔を開閉する弁体と、を備え、前記切替手段による前記開弁圧の切り替えによって前記可変部材を変位させて、前記ハウジングに対する前記入口側連通孔及び前記出口側連通孔の位置を変位させるものであり、
    前記リリーフ弁により調圧された後のオイルの圧力を検出する検出手段と、
    前記開弁圧が低圧段に対応した圧力とされている状態において、前記検出手段により検出されるオイルの圧力が、そのときの前記オイルポンプの駆動状態から想定される値よりも小さい値として設定される圧力低下判定値を下回っている場合には、前記開弁圧を高圧段に対応した圧力に強制的に変更する強制変更手段と、を備える
    ことを特徴とする内燃機関の油圧制御装置。
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