JP2013184985A - 難燃性付与剤及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機化合物に高い難燃性を付与すること。
【解決手段】難燃性付与剤は、下一般式(1)で表されるフッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素粉末とを含有する。
〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(1)
(上式(1)中、Rfはフルオロアルキル基を含有する基を表し、ACASはアクリル酸系の置換基を表す。)
ACASは、DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)、DMAA(ジメチルアクリルアミド)、及びACA(アクリル酸)のうちのいずれか1つである。
【選択図】図7

Description

本発明は、難燃性付与剤及びその製造方法に関する。
従来、蛍光物質などの有機低分子化合物は、使用される機材の温度が有機低分子化合物の耐熱温度以上に高くなると、使用することができないといった問題点がある。
このような問題に対し、非特許文献1には、フッ素含有オリゴマー、SiO粒子、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)に触媒(アンモニア水)を添加して得られる複合材料(ナノコンポジット)が開示されており、800℃で焼成した場合でも熱分化しないという性質がある(非特許文献1参照)。
このような難燃性化合物に上記したような有機低分子化合物を包摂(カプセル化)させることで、有機低分子化合物の難燃化、不燃性の向上を実現することが可能である。
Polymer Journal(2010) 42, 167-171ページ
しかしながら、上記難燃性化合物では、フッ素含有オリゴマーに、SiO粒子、オルトケイ酸テトラエチル(TEOS)を添加することが必要であり、これにより、使用材料のコストが高くなるという問題がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、有機低分子化合物の難燃性が高められる難燃性付与剤を提供することを目的とする。
本発明の第1の観点に係る難燃性付与剤は、下一般式(1)で表されるフッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素粉末とからなることを特徴とする。
〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(1)
(上式(1)中、Rfはフルオロアルキル基を含有する基を表し、ACASはアクリル酸系の置換基を表す。)
前記ACASが、DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)、DMAA(ジメチルアクリルアミド)、及びACA(アクリル酸)のうちのいずれか1つであることが好ましい。
前記六方晶系窒化ホウ素粉末100質量部に対する前記フッ素含有オリゴマーの比率が、10〜400質量部であることが好ましい。
前記六方晶系窒化ホウ素が、窒化ホウ素の微粒子表面に−OH基、−NH2基の官能基を有し、窒化ホウ素結晶の端面上のホウ素原子に共有結合で結びついているものであることが好ましい。
本発明の第2の観点に係る難燃性付与剤の製造方法は、下一般式(2)で表されるフッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素粉末と含んでなる溶液を得ることと、
〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(2)
(上式(2)中、Rfはフルオロアルキル基を含有する基を表し、ACASはアクリル酸系の置換基を表す。)
前記溶液から溶媒を除去することと、
を備えることを特徴とする。
本発明の第3の観点に係る難燃物品は、本発明の第1の観点に係る難燃性付与剤に有機化合物が包摂されてなることを特徴とする。
本発明の第4の観点に係る難燃物品の製造方法は、本発明の第2の観点に係る難燃性付与剤に有機化合物を包摂させることを特徴とする難燃性物品の製造方法。
本発明によれば、使用する材料が少なくとも、有機低分子化合物の難燃性、不燃性が高められる。
実施例1〜6についてTGAの結果を示すチャートである。 実施例7についてTGAの結果を示すチャートである。 実施例9についてUV−visスペクトルの結果を示すチャートである。 実施例11についてUV−visスペクトルの結果を示すチャートである。 実施例8、9についてTGAの結果を示すチャートである。 実施例10、11についてTGAの結果を示すチャートである。 本発明の実施形態にかかる複合材料(ナノコンポジット)の構造図である。
本発明者らは、表面に官能基を持つものの、官能基の数が少ないため、単体としては依然として有機溶媒や樹脂との親和性が低い窒化ホウ素粉末と、特定の置換基を有するフッ素含有オリゴマーとからなる複合材料を用いることで、上述したような問題を解消し、難燃性に優れる化合物を開発するに至った。
また、以下の記載において、「窒化ホウ素粉末」とは、窒化ホウ素の粉末といい、粉末を構成する粒子の直径は、10〜5000nm程度である。また、「粒子径」は、SEM写真を画像解析することにより得られる微粒子の直径であり、「平均粒子径」は、粒子径の相加平均値(n=40)である。
以下、本発明に係る難燃性付与剤、及びその製造方法の実施形態について説明する。
(難燃性付与剤)
本発明の実施形態に係る難燃性付与剤は、下一般式(1)で表されるフッ素含有オリゴマーを構成単位とする化合物と、下記する六方晶系窒化ホウ素(以下、「h−BN」と略記する場合あり。)とからなる複合材料である。
〔フッ素含有オリゴマー〕
〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(1)
上一般式(1)において、Rfは、分子両末端における基であり、フルオロアルキル基を含有する基、具体的には、−CF(CF3 )OC3 7 で表される基であることが好ましい。
上一般式(1)において、ACASは、分子鎖の中央部における基であり、アクリル酸系の基を表す。具体的には、例えば、DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)、DMAA(ジメチルアクリルアミド)、及びACA(アクリル酸)のうちのいずれか1つが挙げられるが、これらに限定されず、広くアクリル酸系の置換基が該当する。
上一般式(1)で表されるフッ素含有オリゴマーは、分子量が1000〜10000程度のオリゴマーである。また、nは10〜70の自然数である。
〔六方晶系窒化ホウ素粉末〕
六方晶系窒化ホウ素粉末は、窒化ホウ素からなる微粒子の表面に−OH基、-NH2基等の官能基を有し、窒化ホウ素結晶の端面上のホウ素原子に共有結合で化学結合しているものを使用することが好ましい。ここで、窒化ホウ素結晶の端面とは、ホウ素原子と窒素原子が交互に結合した六角網面構造を持つ積層面と直交する側面をいう。
〔複合材料(ナノコンポジット)〕
本実施形態の上記複合材料は、粒子状である(図7参照)。その平均粒子径は、10〜5000nm、好ましくは20〜1000nm、より好ましくは20〜500nmである。10nm未満であると、一次粒子が凝集してしまい、取り扱いが困難となる。一方、5000nmを超えると、得られる有機高分子成形品の機械的特性の低下を招くことがあるためである。このように、個々の粒子は、ナノサイズの粒子のため、本複合材料は、後述するように、「ナノコンポジット」とも呼ばれる。
[複合材料の製造方法]
本発明の実施形態に係る複合材料は、下一般式(2)で表されるフッ素含有オリゴマーと、上記した六方晶系窒化ホウ素粉末とを所定の方法によって反応させることで製造できる。
例えば、下記一般式(2)で表されるフッ素含有オリゴマーと、下記する六方晶系窒化ホウ素粉末と含んでなる溶液を得ることと、この溶液から溶媒を除去することと、を有する方法によって得られる。なお、ACASがDOBAAやDMAA等アクリルアミドの場合は、この溶液をアンモニアなどでアルカリ性とすることもできる。
〔フッ素含有オリゴマー〕
〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(2)
(上式(2)中、Rfは分子両末端における置換基であり、フルオロアルキル基を含有する基、具体的には、−CF(CF3 )OC3 7 で表される基を表す。nは10〜70の自然数である。)
六方晶系窒化ホウ素粉末100質量部に対するフッ素含有オリゴマーの比率としては、例えば10〜400質量部とすることが好ましい。
上記フッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素(h-BN)とから上記複合材料を得る反応式を、以下の式(3)で示す。
・・・式(3)
<有機低分子化合物の難燃性、不燃性の向上>
本実施形態に係る難燃性付与剤(上記複合材料)は、下記するような有機低分子化合物を添加(複合材料中に分散)することにより、当該有機低分子化合物の難燃性、不燃性を向上させることができる。
(有機低分子化合物)
難燃性、不燃性を付与する有機低分子化合物としては、ビスフェノールAF(BPAF)(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン)、ビスフェノールA(2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、ビスフェノールF(ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン)、バイノールA((2R,7Z)−3−メチレン−7,11,11−トリメチルビシクロ[8.1.0]ウンデカ−7−エン−2β,6α―ジオール)などの有機化合物を挙げることができる。
この場合、複合材料100質量部に対する有機低分子化合物の添加量は、50質量部以下であることが好ましい。50質量部を超えると、有機低分子化合物を六方晶系窒化ホウ素の積層結晶構造間に包摂(カプセル化)することが不完全となり、有機低分子化合物を十分に難燃焼化、不燃化することができないことがあるためである。
(カプセル化の反応式)
本実施形態では、例えば、以下の式(4)で示される反応式によって、フッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素(h-BN)複合材料と、有機低分子化合物であるBPAFとからフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素/BPAF複合材料を得ることができる。
・・・式(4)
本実施形態では、複合材料の中に有機低分子化合物を包摂させ、当該有機低分子化合物の難燃性を高めることができる。この場合、有機低分子化合物は、六方晶系窒化ホウ素粉末の層間に入り込んでいるものと推定できる。また、複合材料は、有機高分子材料に添加し、分散させることで当該有機高分子材料の難燃性を高めることも可能である。
[実施例]
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明する。しかし、本発明に係る難燃性付与剤(上記複合材料)及びその製造方法は以下の実施例に限定されるものではない。なお、単位%は、特に指定のない場合は質量%を表す。
<実施例1〜11>
実施例1〜7は、耐熱性の高い複合材料を得る場合についての実施例であり、実施例8〜11は、耐熱性の高い複合材料を得るとともに、複合材料中に低分子有機化合物を包摂させ、耐熱性の高い有機低分子化合物を得る場合についての実験例である。
実施例1〜11において、複合材料は、以下のように作成し、その難燃性を評価した。
まず、下表1、表2に示す配合処方に従って、メタノール12mlを入れた50mlのサンプル瓶に、それぞれ下表1、表2に示す添加量で、フッ素含有オリゴマー、六方晶系窒化ホウ素フィラー(平均粒子径:約70nm)、株式会社MARUKA製)を加え、数分〜数時間攪拌を行った。
続いて、室温(25℃)下で25%アンモニア水5mlを加えて5時間反応させた。反応終了後、エバポレーター(80〜100℃)により溶液から溶媒を除去し、1日真空乾燥(50℃)することで、溶媒を完全に除去した。
その後、溶媒除去後の反応物を再度メタノール中に数時間攪拌し分散させ、遠心分離器を用い、フッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素のナノコンポジット(以下、「複合材料」という。)を沈殿物として得た。以上の結果を下表1、表2に纏めて示す。
注)収率(%)は、原料のフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素を基準とする。
測定は、動的光散乱法(DLS:Dynamic Light Scattering Measurement)(大塚電子株式会社製、型番:DLS−7000HL)で行った。
Rf:−CF(CF3 )OC3 7 で表される分子鎖末端基
h-BN:六方晶系窒化ホウ素
DOBAA:DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)で表される分子鎖中間基
注)収率(%)は、原料のフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素を基準とする。
測定は、動的光散乱法(DLS:Dynamic Light Scattering Measurement)で行った。
ACA:アクリル酸
また、実施例8〜11において、得られた複合材料に対して、それぞれ、以下の方法で、有機低分子化合物であるビスフェノールAF(BPAF)を分散させ、難燃性を評価した。
まず、メタノール12mlを入れた50mlのサンプル瓶に、それぞれ上表2に示す添加量でフッ素含有オリゴマー、六方晶系窒化ホウ素(平均粒子径:約70nm、株式会社MARUKA製)、ビスフェノールAF(BPAF)を加え、数分〜数時間、攪拌を行った。
次に、室温(25℃)下で25%アンモニア水5mlを加え(実施例10、実施例11を除く)、5時間反応させた。反応終了後、エバポレーター(80〜100℃)により溶媒を除去し、真空乾燥(50℃)を一日行い、溶媒を完全に除去した。
その後、メタノール中に数時間攪拌し分散させ、遠心分離器を用い、目的とするフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素/BPAFナノコンポジットを沈降物として得た。
〔熱安定性〕
実施例1〜11において得られたフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素/BPAFナノコンポジットの熱安定性(難燃性)について、高温型示差走査熱量計(TGA)を用い、空気雰囲気中、昇温速度10℃/分で、室温から800℃まで測定した。高温型示差走査熱量計は、ブルカー・エイエックスエス株式会社製、型番:TG−DTA2000SAを使用した。得られた結果を図1、図2、図5、図6に示す。
図1に示すTGAの結果より、六方晶系窒化ホウ素は加熱しても殆ど重量減少していない(1〜2%程度)。一方、フッ素含有オリゴマー単独(単体)は600℃以上に加熱すると残渣が残らない。これに対して、実施例1〜6において得られたフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素ナノコンポジットは、六方晶系窒化ホウ素に対するフッ素含有オリゴマーの割合が10〜400%の範囲で変化しても、300℃を越えたときの重量減少は1〜5%の範囲内にあり、殆ど変わらない。具体的には、室温時に対する、800℃における質量の減少率%は、六方晶系窒化ホウ素(h-BN)単体:1%、実施例1:1%、実施例5:2%、実施例2:4%、実施例3:5%、実施例4:5%、実施例6:5%であった。
図2に示すTGAの結果より、アンモニア水を添加しなかった実施例7は、実施例1〜6(1−5%)と遜色ない結果が得られた。具体的には、室温時に対する、800℃における質量の減少率%は、実施例7:5%であった。
実施例8〜11において得られたフッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素/BPAFナノコンポジットについて、UV−vis装置(株式会社島津製作所製、型番:UV−1800)によって、UV−visスペクトルを測定した。得られたスペクトルの結果を、実施例9、実施例11について、それぞれ、図3、図4に示す。
図3、図4に示すUV−visスペクトルの結果より、実施例9、実施例11について、フッ素含有オリゴマー/六方晶系窒化ホウ素複合材料内にBPAFが包摂されていることが分かる。
また、図5、図6に示すTGAの結果より、実施例4、8〜11について、フッ素含有オリゴマーにおいてアクリル酸系の基(ACAS)が、DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)、ACA(アクリル酸)のいずれであっても、重量の減少率は4%程度であり、良好な熱安定性を示していることが判った。ここで、室温時に対する、800℃における質量の減少率%は、六方晶系窒化ホウ素(h-BN)単体:1%、実施例4:5%、実施例8:4%、実施例9:4%、実施例10:4%、実施例11:4%であった。
本発明において、複合材料に有機低分子化合物を添加することで難燃性が発現するメカニズムは、以下のように推定することができる。
即ち、図7に示すように、上記フッ素含有オリゴマーを用いた場合に、ホウ素とフッ素との強い相互作用によって、窒化ホウ素結晶の層間にRF−オリゴマーが入り込んでいることによると推定できる。この強いB−F結合によって、フッ素含有DOBAAオリゴマー/六方晶系窒化ホウ素複合材料は、高温(800℃)に加熱しても全く重量減少を示さない。さらに、有機低分子化合物を分散(添加)させたときは、この有機低分子化合物が、水素結合に誘引され、BN結晶層間に入り込むと推定される。これにより、有機低分子化合物が耐熱性の高いBN結晶構造によって外部からの熱から保護され、有機低分子化合物の難燃化、不燃化が実現される。

Claims (7)

  1. 下一般式(1)で表されるフッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素粉末とからなることを特徴とする難燃性付与剤。
    〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(1)
    (上記式(1)中、Rfはフルオロアルキル基を含有する基を表し、ACASはアクリル酸系の置換基を表す。)
  2. 前記ACASが、DOBAA(N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミド)、DMAA(ジメチルアクリルアミド)、及びACA(アクリル酸)のうちのいずれか1つであることを特徴とする請求項1に記載の難燃性付与剤。
  3. 前記六方晶系窒化ホウ素粉末100質量部に対する前記フッ素含有オリゴマーの比率が、10〜400質量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の難燃性付与剤。
  4. 前記六方晶系窒化ホウ素が、窒化ホウ素の微粒子表面に−OH基、−NH2基の官能基を有し、窒化ホウ素結晶の端面上のホウ素原子に共有結合で結びついているものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の難燃性付与剤。
  5. 下一般式(2)で表されるフッ素含有オリゴマーと六方晶系窒化ホウ素粉末と含んでなる溶液を得ることと、
    〔Rf−(ACAS)n−Rf〕 ・・・式(2)
    (上式(2)中、Rfはフルオロアルキル基を含有する基を表し、ACASはアクリル酸系の置換基を表す。)
    前記溶液から溶媒を除去することと、
    を備えることを特徴とする難燃性付与剤の製造方法。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の難燃性付与剤に有機化合物が包摂されてなることを特徴とする難燃性物品。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の難燃性付与剤に有機化合物を包摂させることを特徴とする難燃性物品の製造方法。
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