JP2013184503A - ルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造 - Google Patents

ルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造 Download PDF

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Abstract

【課題】ルーフパネルの意匠部の変形を抑制することができるルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造を得る。
【解決手段】ルーフサイドレール14の一部を構成するサイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bとルーフパネル12における意匠部としてのルーフ本体部38の裏面38Aとは、リテーナ46によって架け渡されている。つまり、ルーフ本体部38がリテーナ46によって当該ルーフ本体部38の裏面38A側から支持されることになる。このように、ルーフ本体部38の裏面38Aと対向してリテーナ46を設けることで、ルーフパネル12の振動剛性を向上させることができる。このため、車両走行時におけるルーフ本体部38の変形が抑制される。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造に関する。
例えば、特許文献1では、側壁パネル(ルーフサイドレール)に、車両幅方向内側へ向かうフランジ部が形成されており、ルーフパネルの端部には、車両下方へ向かう縁部ストリップが形成されている。そして、この縁部ストリップとフランジ部とを、車両前後方向沿って延設されるL字形の部品によって接続させる技術が開示されている。
特開2006−526533号
しかしながら、この先行技術では、L字形の部品の一方にルーフパネルの縁部ストリップを接続させ、他方にルーフサイドレールのフランジ部を接続させるだけなので、車両走行時の振動等によって、ルーフパネルの意匠部において微小変形が起こりやすい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ルーフパネルの意匠部の変形を抑制することができるルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、車両のルーフ部に設けられたルーフパネルと、前記ルーフパネルの車両幅方向両端部に車両前後方向に沿って延設され、各々車両幅方向内側へ張り出すフランジ部を備えた一対のルーフサイドレールと、前記フランジ部とこれに対向する前記ルーフパネルにおける意匠部の裏面との間に車両上下方向に架け渡されたリテーナと、を有している。
請求項1記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造では、車両のルーフ部にルーフパネルが設けられており、当該ルーフパネルの車両幅方向両端部には、車両前後方向に沿って一対のルーフサイドレールが延設されている。このルーフサイドレールには、車両幅方向内側へ張り出すフランジ部が設けられている。
このフランジ部はルーフパネルにおける意匠部の裏面側と対向しており、当該フランジ部とルーフパネルの意匠部の裏面とは、リテーナによって車両上下方向に架け渡されている。つまり、ルーフパネルがリテーナによってその意匠部の裏面側から支持されることになる。このように、ルーフパネルにおける意匠部の裏面と対向してリテーナを設けることで、ルーフパネルの振動剛性を向上させることができる。このため、車両走行時におけるルーフパネルの意匠部の変形が抑制される。
請求項2記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、請求項1に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造において、前記リテーナは車両幅方向内側が開放するU字形を成している。
請求項2記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造では、リテーナがU字形を成すことで、リテーナの両端部において、互いに離間する方向へ向かう弾性力を蓄積させることができる。これにより、ルーフパネルの張り剛性をさらに向上させることができる。
請求項3記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、請求項1又は2に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造において、前記一対のルーフサイドレール同士を車両幅方向で繋ぐ複数の骨格部材のうち、車両前後方向で隣り合う骨格部材の間に前記リテーナが配置されている。
一般的に、一対のルーフサイドレール同士を車両幅方向で繋ぐ骨格部材とルーフパネルとはマスチックによって接着されているため、当該骨格部材付近におけるルーフパネルの剛性は比較的高くなる。一方、車両前後方向で隣り合う骨格部材の間には、ルーフパネルが接着される部材が無いため、当該ルーフパネルの剛性は比較的低くなる。
このため、請求項3記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造では、車両前後方向で隣り合う骨格部材の間にリテーナが配置されている。これにより、車両前後方向で隣り合う骨格部材の間でもルーフパネルの剛性を向上させることができる。つまり、ルーフパネルにおける車両前後方向の略全域に亘ってリテーナを設ける必要が無く、また、リテーナを設ける範囲やリテーナの個数を少なくしても、ルーフパネルを強固に車両側に固定させることができる。
請求項4記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、請求項1〜3の何れか1項に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造において、前記ルーフパネルの意匠部と前記ルーフサイドレールとの境界部はシーラで覆われている。
請求項4記載の本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造では、ルーフパネルの意匠部とルーフサイドレールとの境界部がシーラで覆われているため、ルーフサイドレールとルーフパネルの接合部へ水が侵入するのを防止(抑制)することができる。また、本発明では、ルーフパネルの意匠部の変形を抑制することができるため、ルーフサイドレールとの境界部をシーラで覆っても、当該シーラに加わる負荷を抑制することができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、ルーフパネルの意匠部の変形を抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項2記載の発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、簡単な形状で、ルーフパネルの張り剛性をさらに向上させることができる、という優れた効果を有する。
請求項3記載の発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、リテーナの個数を必要最小限とすることで、コストダウン及び車両の軽量化を図ることができる、という優れた効果を有する。
請求項4記載の発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造は、ルーフパネルの意匠部とルーフサイドレールとの境界部が外部に露出しないため、美観を向上させることができる、という優れた効果を有する。
本実施形態のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造が適用された車両を示す平面図である。 図1の2−2線に沿って切断された状態を示す要部拡大断面図である。 図2において要部が拡大された要部拡大断面図である。 本実施形態のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の要部を示す分解斜視図である。 本実施形態のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の変形例であり、図3に対応する要部拡大断面図である。 本実施形態のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の変形例であり、図4に対応する分解斜視図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の実施形態について説明する。なお、図中に示される矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示し、矢印FRは車両前方側を示している。
(ルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の構成)
図1には、本実施の形態に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造が適用された車両10を示す平面図が示されている。また、図2は、図1の2−2線に沿って切断された状態を示す断面図であり、車両10のルーフ部11において要部が拡大された要部拡大断面図が示されている。
図1に示されるように、車両10のルーフ部11は、鋼板等の金属で形成されたルーフパネル12と、当該ルーフパネル12の車両幅方向の両端部に設けられた一対のルーフサイドレール14と、を備えている。ルーフサイドレール14とルーフサイドレール14の間には、鋼板等の金属で形成された骨格部材16が、車両幅方向に沿って複数架け渡されている。
例えば、ルーフサイドレール14の車両前後方向の前端部にはフロントヘッダ18が設けられ、後端部にはリアヘッダ20が設けられている。また、フロントヘッダ18とリアヘッダ20の間には、複数のルーフリインフォース22、24が設けられている。ルーフリインフォース22はセンタピラー(図示省略)と連結されており、ルーフリインフォース24よりも高い剛性が必要とされ、ルーフリインフォース24よりも幅広に形成されている。
図2に示されるように、ルーフサイドレール14は、レールインナパネル28、レールアウタリインフォース30、及びサイドアウタパネル32の三枚のパネルで構成されており、これらのパネルはいずれも鋼板製とされている。
これらのパネルのうち車両幅方向の最内側には、レールインナパネル28が配置されている。このレールインナパネル28の車両幅方向外側には、レールアウタリインフォース30が配置されており、レールインナパネル28とレールアウタリインフォース30とで閉断面部34が形成されている。また、レールアウタリインフォース30の車両幅方向外側には、サイドアウタパネル32が配置されている。
レールインナパネル28は、車両幅方向外側へ向かうにつれて車両下方へ傾斜すると共に、レールアウタリインフォース30との間で閉断面部34を形成する本体部28Aを備えている。この本体部28Aの上端部(車両幅方向内縁部)からは、車両幅方向内側へ向かって略水平に延びる内側フランジ部28Bが延出されている。また、本体部28Aの下端部(車両幅方向外縁部)には、車両幅方向外側へ向かうにつれて車両下方へ傾斜する外側フランジ部28Cが形成されている。
また、レールアウタリインフォース30は、車両外側へ膨出する断面ハット型を成しており、本体部28Aと共に閉断面部34を形成する本体部30Aを備えている。この本体部30Aの車両幅方向内縁部からは、車両幅方向内側へ向かって略水平に延び、内側フランジ部28Bの上に重なる内側フランジ部30Bが延出されている。また、本体部30Aの車両幅方向外縁部には、車両幅方向外側へ向かうにつれて車両下方へ傾斜し、外側フランジ部28Cの上に重なる外側フランジ部30Cが形成されている。
さらに、サイドアウタパネル32は、車両幅方向外側へ膨出し、レールアウタリインフォース30の本体部30Aを車両幅方向外側から覆う本体部32Aを備えている。この本体部32Aの車両幅方向内端部からは、車両幅方向内側へ向かって略水平に延び、内側フランジ部30Bの上に重なる内側フランジ部32Bが延出されている。また、本体部32Aの車両幅方向外端部からは、車両幅方向外側へ向かうにつれて車両下方へ傾斜し、外側フランジ部30Cの上に重なる外側フランジ部32Cが形成されている。
また、上記のレールインナパネル28の内側フランジ部28Bと、レールアウタリインフォース30の内側フランジ部30Bと、サイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bの三枚は、互いに重ね合わされてスポット溶接等により結合される。同様に、レールインナパネル28の外側フランジ部28Cと、レールアウタリインフォース30の外側フランジ部30Cと、サイドアウタパネル32の外側フランジ部32Cの三枚は、互いに重ね合わされてスポット溶接等により結合される。
ここで、図3には、図2においてさらに要部が拡大された要部拡大断面図が示されている。図3に示されるように、内側フランジ部32Bからは、本体部32Aの一部を成し車両上方へ向かう立壁32A1が立設している。この立壁32A1の上端部からは、車両幅方向外側へ向かうにつれて車両上方へ傾斜する傾斜壁32A2が形成されており、当該傾斜壁32A2がルーフパネル12との接合部とされる。
ルーフパネル12は、車両上方側へ凸となる緩やかな湾曲形状に形成されており、キャビン36を車両上方側から覆う意匠部としてのルーフ本体部38を備えている。このルーフ本体部38の車両幅方向の両端側には、車両下方へ向かうにつれて車両幅方向内側へ傾斜する傾斜部40が設けられており、傾斜部40の先端部には、車両下方へ向かうにつれて車両幅方向内側へ僅かに傾斜する傾斜部42が設けられている。
また、ルーフ本体部38と傾斜部40との間には湾曲部44が設けられている。この湾曲部44がサイドアウタパネル32の傾斜壁32A2に当接可能とされている。そして、湾曲部44がサイドアウタパネル32の傾斜壁32A2に当接された状態で、ルーフパネル12とサイドアウタパネル32との境界部には湿式のシーラ56が塗布される。
ところで、図1に示されるように、一対のルーフサイドレール14同士を車両幅方向で繋ぐ骨格部材16としてのフロントヘッダ18、ルーフリインフォース22、24及びリアヘッダ20のうち、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の中央部には、リテーナ46が設けられている(ここでは片側5箇所)。
ここで、図4にはルーフパネル12、リテーナ46及びルーフサイドレール14を示す分解斜視図が示されている。図3及び図4に示されるように、リテーナ46は断面視で略U字形又は略J字形の部材が横倒した形状を成しており、車両幅方向内側が開口48となるように配置されている。
リテーナ46の上壁46Aはルーフ本体部38の裏面38A側に配置されており、ルーフ本体部38の形状に合わせて湾曲を成している。また、リテーナ46の上壁46Aの上面角部には突起部50が突出しており、ルーフ本体部38の裏面38Aに当接可能としている。
リテーナ46の下壁46Bは、上壁46Aよりも長く形成されており、当該上壁46Aの先端部よりも車両幅方向内側へ張り出している。そして、下壁46Bの先端部の中央側には、ボルト54が挿通可能な挿通孔46B1が形成されると共に、下壁46Bの上面には、当該挿通孔46B1の軸線と一致する位置にウェルドナット52が溶接されている。
また、リテーナ46の下壁46Bは、サイドアウタパネル32の内側フランジ部32B、レールアウタリインフォース30の内側フランジ部30B及びレールインナパネル28の内側フランジ部28B上に配置されるようになっている。
つまり、ここでは、リテーナ46が設けられる部分において、サイドアウタパネル32、レールアウタリインフォース30及びレールインナパネル28では、内側フランジ部32B、内側フランジ部30B及び内側フランジ部28Bが、リテーナ46の下壁46Bが載置可能となるように他の部分よりも車両幅方向内側へ長くなるように形成されている。
そして、リテーナ46のウェルドナット52の軸線Pに併せて、内側フランジ部32B、内側フランジ部30B及び内側フランジ部28Bには、当該ウェルドナット52に螺合されるボルト54が挿通可能な挿通孔32B1、30B1、28B1がそれぞれ貫通している。
リテーナ46の下壁46B及び上壁46Aの一端部を繋ぐ奥壁46Cの下部には、車両上方へ向かうにつれて車両幅方向外側へ傾斜する傾斜部46C1が形成されている。傾斜部46C1の傾斜角度は、ルーフパネル12の端部に形成された傾斜部42の傾斜角度と略同一となるように設定されており、リテーナ46の傾斜部46C1とルーフパネル12の傾斜部42とは互いに重なった状態で当接可能とされる。
また、リテーナ46の奥壁46Cの上部には、傾斜部46C1と上壁46Aの間を繋ぐ湾曲部46C2が形成されており、ルーフパネル12において、ルーフ本体部38と傾斜部40との間に設けられた湾曲部44の車両幅方向内側に配置される。
(ルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の作用・効果)
次に、本実施形態に係るルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造の作用・効果について説明する。
図3に示されるように、リテーナ46の上壁46Aには接着剤58が塗布され、当該接着剤58を介してルーフ本体部38の裏面38Aにリテーナ46の上壁46Aが接着される。ここで、リテーナ46の上壁46Aの上面角部には突起部50が突出しており、ルーフ本体部38の裏面38Aに当接可能としている。これにより、ルーフ本体部38の裏面38Aとリテーナ46の上壁46Aとの隙間を一定にして、接着剤58の厚みを一定にすることができる。
また、リテーナ46の奥壁46Cの下部に設けられた傾斜部46C1とルーフパネル12の端部に形成された傾斜部42とは互いに重なった状態で当接可能とされており、リテーナ46の傾斜部46C1とルーフパネル12の傾斜部42とが重なった状態で、リテーナ46はルーフパネル12に例えばアーク溶接される(アーク溶接部60)。なお、レーザ溶接や接着等による接合でも良く、例えばレーザ溶接では、傾斜部46C1と傾斜部42とのラップ代を小さくすることができるため、車両上下方向の高さを低くすることができる。
図3及び図4に示されるように、ルーフパネル12に溶接されたリテーナ46の下壁46Bをサイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bの上に載置させる。ここで、内側フランジ部32Bと立壁32A1とで構成される隅部62には、予め接着剤64が塗布されており、リテーナ46の下壁46Bをサイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bの上に載置させた状態で、リテーナ46はサイドアウタパネル32に接着される。
この状態で、ルーフサイドレール14を構成するレールインナパネル28の内側フランジ部28Bの挿通孔28B1、レールアウタリインフォース30の内側フランジ部30Bの挿通孔30B1、サイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bの挿通孔32B1、及びリテーナ46の挿通孔46B1へボルト54が挿入され、当該ボルト54をウェルドナット52へ螺号させる。これにより、リテーナ46を介して、ルーフパネル12がルーフサイドレール14に取り付けられる(接合される)。
このように、本実施形態では、サイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bとルーフ本体部38の裏面38Aとの間にはリテーナ46が設けられ、当該内側フランジ部32Bとルーフ本体部38の裏面38Aとがリテーナ46によって架け渡されている。つまり、ルーフ本体部38がリテーナ46によって当該ルーフ本体部38の裏面38A側から支持されることになる。
このように、ルーフ本体部38の裏面38Aと対向してリテーナ46を設けることで、ルーフパネル12の振動剛性を向上させることができる。このため、車両走行時におけるルーフ本体部38の変形が抑制される。また、本実施形態では、ルーフパネル12の振動剛性を向上させるために当該ルーフパネル12の板厚を厚くする必要が無く、その分、コストダウン及び車両10の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、リテーナ46は略U字形或いは略J字形を成しているが、ルーフ本体部38は、車両上方側へ凸となる緩やかな湾曲形状に形成されており、リテーナ46の上壁46Aはルーフ本体部38の形状に合わせて湾曲を成している。リテーナ46の奥壁46Cの下部には、車両上方へ向かうにつれて車両幅方向外側へ傾斜する傾斜部46C1が形成されており、奥壁46Cの上部には、湾曲部46C2が形成されている。
つまり、リテーナ46の奥壁46Cを基準に、上壁46Aは下壁46Bから離間する方向へ向かってリテーナ46の開口48が開いた形状を成しており、湾曲部46C2を介して上壁46Aには弾性力が蓄積される。これによって、ルーフパネル12の張り剛性をさらに向上させることができる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、ルーフサイドレール14同士を車両幅方向で繋ぐ骨格部材16としてのフロントヘッダ18、ルーフリインフォース22、24及びリアヘッダ20のうち、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の中央部にリテーナ46が設けられている。
ルーフパネル12とこれらの骨格部材16とはマスチック(図示省略)によって接着されるため、当該骨格部材16付近におけるルーフパネル12の剛性は比較的高くなる。一方、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の間は、ルーフパネル12が接着される部材が無いため、ルーフパネル12の剛性は比較的低くなる。
このため、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の中央部にリテーナ46が配置されている。これにより、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の中央部においてもルーフパネル12の剛性を向上させることができる。つまり、ルーフパネル12における車両前後方向の略全域に亘ってリテーナ46を設ける必要が無く、また、リテーナ46を設ける範囲やリテーナ46の個数を少なくしても、ルーフパネル12を強固に車両側に固定させることができる。このように、リテーナ46の個数を必要最小限とすることで、コストダウン及び車両10の軽量化を図ることができる。
一方、本実施形態では、図3に示されるように、ルーフ本体部38の湾曲部44がサイドアウタパネル32の傾斜壁32A2に当接した状態で、ルーフパネル12とサイドアウタパネル32との境界部にはシーラ56が塗布されるようになっている。このように、ルーフパネル12とサイドアウタパネル32との境界部がシーラ56によって覆われることで、ルーフ本体部38の湾曲部44の車両下方側へ水が侵入するのを防止(抑制)することができる。
また、ルーフパネル12とサイドアウタパネル32との境界部が外部に露出しないため、美観を向上させることができる。さらに、本実施形態では、ルーフ本体部38の変形を抑制することができるため、ルーフパネル12とサイドアウタパネル32との境界部をシーラ56で覆っても、当該シーラ56に加わる負荷を抑制することができる。
なお、このシーラ56は必ずしも必要ではなく、シーラ56がない場合は、接着剤64によってルーフ本体部38における湾曲部44の車両下方側への水の侵入が抑制されるようにする。
また、本実施形態では、図4に示されるように、リテーナ46が設けられる部分において、サイドアウタパネル32、レールアウタリインフォース30及びレールインナパネル28における内側フランジ部32B、内側フランジ部30B及び内側フランジ28Bは、他の部分よりも車両幅方向内側へ長くなるように形成されている。
しかし、ルーフサイドレール14にリテーナ46の下壁46Bを接合させることができれば良いため、必ずしもリテーナ46が設けられる部分において、内側フランジ部32B、内側フランジ部30B及び内側フランジ28Bを他の部分よりも車両幅方向内側へ長くする必要はない。但しこの場合、図示はしないが、リテーナの下壁の長さが図4に示すリテーナ46の下壁46Bよりも短くなるように設定される場合もある。
また、上記以外にも、図5及び図6に示されるように、当該リテーナ46が設けられる部分において、サイドアウタパネル32の内側フランジ部32Bの上に、リテーナ46の下壁46Bと略同一の形状を成す鋼板製のフランジ部としてのプレート66を取り付けるようにしても良い。
そして、このプレート66を介して、内側フランジ部32Bの上にリテーナ46を取り付けるようにする。この場合、当該リテーナ46が設けられる部分において、内側フランジ部32B、内側フランジ部30B及び内側フランジ28Bを他の部分よりも車両幅方向内側へ長く形成する必要がなくなる。
また、本実施形態では、図1に示されるように、リテーナ46は、車両前後方向で隣り合う骨格部材16の中央部に配置されているが、当該リテーナ46の車両前後方向に沿った長さは特に規定されることはない。つまり、図示はしないが、車両前後方向で隣り合う骨格部材16同士を架け渡すように形成されても良いし、ルーフサイドレール14に沿って、車両前後方向の略全域に亘って配置されるように形成されても良いのは勿論のことである。
また、図示はしないが、一方のルーフサイドレール14に設けられたリテーナと他方のルーフサイドレール14に設けられたリテーナとで、その大きさや数が異なっていても良い。さらに、一方のルーフサイドレール14に設けられたリテーナと他方のルーフサイドレール14に設けられたリテーナとで、車両前後方向の位置が異なっていても良い。また、ルーフパネル12の車両幅方向の両端部に設けられた一対のルーフサイドレール14のうち何れか一方のみにリテーナ46が設けられていても良い。
10 車両
11 ルーフ部
12 ルーフパネル
14 ルーフサイドレール
16 骨格部材
18 フロントヘッダ(骨格部材)
20 リアヘッダ(骨格部材)
22 ルーフリインフォース(骨格部材)
24 ルーフリインフォース(骨格部材)
28 レールインナパネル(ルーフサイドレール)
28B 内側フランジ部(フランジ部)
30 レールアウタリインフォース(ルーフサイドレール)
30B 内側フランジ部(フランジ部)
32 サイドアウタパネル(ルーフサイドレール)
32B 内側フランジ部(フランジ部)
38 ルーフ本体部(意匠部)
38A 裏面
46 リテーナ
56 シーラ
66 プレート(フランジ部)

Claims (4)

  1. 車両のルーフ部に設けられたルーフパネルと、
    前記ルーフパネルの車両幅方向両端部に車両前後方向に沿って延設され、各々車両幅方向内側へ張り出すフランジ部を備えた一対のルーフサイドレールと、
    前記フランジ部とこれに対向する前記ルーフパネルにおける意匠部の裏面との間に車両上下方向に架け渡されたリテーナと、
    を有するルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造。
  2. 前記リテーナは車両幅方向内側が開放するU字形を成している請求項1に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造。
  3. 前記一対のルーフサイドレール同士を車両幅方向で繋ぐ複数の骨格部材のうち、車両前後方向で隣り合う骨格部材の間に前記リテーナが配置されている請求項1又は2に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造。
  4. 前記ルーフパネルの意匠部と前記ルーフサイドレールとの境界部はシーラで覆われている請求項1〜3の何れか1項に記載のルーフサイドレールとルーフパネルの接合構造。
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